JP2003253208A - 浸透型無機防錆塗料組成物、及びこれを用いた金属構造物の補修塗装方法 - Google Patents

浸透型無機防錆塗料組成物、及びこれを用いた金属構造物の補修塗装方法

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JP2003253208A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 錆を有する鋼板等の金属材料に対する浸透
性、密着力に優れた錆面塗装可能な浸透包皮型である、
耐候性の長期の安定性、耐熱性等に優れた防錆塗料組成
物、及びこの防錆塗料組成物を用いて、錆を有する鋼板
等の金属材料からなる金属構造物の補修塗装方法を提供
することを目的とする。 【解決手段】 (A)成分として所定のアルコキシシラ
ン化合物又はその部分加水分解縮合物、及び(B)成分
として硬化触媒を少なくとも含有し、上記(A)成分の
25℃における粘度が10〜1000mPa・sである
浸透型無機防錆塗料組成物を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、錆面に塗装可能
な浸透型無機防錆塗料組成物及びそれを用いた金属構造
物の補修塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼製品は、海洋構造物、港湾施設、船
舶、送電線鉄塔、建築・土木構造物、自動車、機械設
備、鉄道車両、発電機、大型変圧器等の各種鋼構造物に
広く用いられている。ただ、自然環境に放置されると、
より安定な酸化鉄の状態に戻ろうとし、いわゆる「錆」
が発生するという問題がある。
【0003】錆の発生による上記各種鋼構造物の劣化を
防止する目的で、防錆・防食塗装が盛んに行われてい
る。この防錆・防食塗装による塗装膜の経時後の防食
性、耐久性、密着性及び接着性は、錆落とし(いわゆる
ケレン処理)の程度が大きく影響する。すなわち、錆落
としが十分でない場合には塗膜が密着不良となり、塗膜
の剥離や錆が非常に早く生じる。このため、防錆・防食
塗装の施工では、できるかぎり高度の錆落としが基準化
されている。例えば、特開2000−140746号公
報には、錆の出た鉄鋼材料の表面をケレン処理して清浄
にし、リン酸及びケイ素化合物を含有する下地処理剤を
施した後、補修塗装をする工法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現実に
は、上記各種鋼構造物の環境や設置場所、あるいは部位
等の条件によっては、高度の錆落とし作業そのものが困
難であり、前処理の不備に起因する塗装のトラブルが非
常に多い。また、近年、錆落とし作業に従事する作業者
の不足、錆落とし作業を行うことによる作業期間の長期
化による塗装費用の向上等により、錆落としの作業の簡
略化が強く求められるようになってきた。これに対し、
特開平7−145349号公報には、錆の残存する鋼板
に塗布可能な錆面用塗料ジスルフィド系化合物が開示さ
れ、また、特開2001−131468号公報には、低
ケレン面へ塗布可能なエポキシ樹脂を含む鉄構造物等の
補修塗装用塗料が開示されている。しかし、これらは、
有機系の塗料であり、耐候性の長期の安定性、耐熱性に
ついては不十分である。
【0005】ところで、一般に、大気中で生成する鋼の
錆はFeOOH(いわゆる赤錆)及びFe34から構成
されていて、錆の発生には大気中の水分と酸素の存在が
必須条件である。このため、鉄鋼の防錆方法としては、
以下の2つの方法が考えられる。 素地から錆の原因となる水と酸素を抑制・遮断する方
法。 赤錆(FeOOH)を化学反応により安定な形に転化
させる方法。
【0006】上記の方法としては、浸透性に優れる低
粘度の塗料を浸透剤として用いて塗料を錆層深くまで充
分しみこませ、錆の粒子を包み込んで安定化させる方法
(浸透包皮型)があげられ、また、の方法としては、
1価又は2価のフェノール誘導体を用いて鉄イオンとキ
レート化させ、化学反応によって安定化させる方法(鉄
キレート転化型)や、強磁性のフェライト顔料を用いて
赤錆を安定なマグネタイトに転化させる方法(マグネタ
イト転化型)等があげられる。このうち、上記浸透包皮
型の塗料として、浸透性に優れる低粘度の加工魚油、ア
ルキッド樹脂、低分子の石油樹脂等や、上記のスルフィ
ド系化合物やエポキシ系樹脂等の有機系の塗料が広く用
いられてきた。これらは、有機系の塗料であり、上記の
通り、耐候性の長期の安定性、耐熱性については不十分
である。
【0007】そこでこの発明は、錆を有する鋼板等の金
属材料に対する浸透性、密着力に優れた錆面塗装可能な
浸透包皮型である、耐候性の長期の安定性、耐熱性等に
優れた防錆塗料組成物、及びこの防錆塗料組成物を用い
て、錆を有する鋼板等の金属材料からなる金属構造物の
補修塗装方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、(A)成分
として下記化学式(1)で示されるアルコキシシラン化
合物又はその部分加水分解縮合物、及び(B)成分とし
て硬化触媒を少なくとも含有し、上記(A)成分の25
℃における粘度が10〜1000mPa・sである浸透
型無機防錆塗料組成物を用いることにより上記の課題を
解決したのである。 R1 nSi(OR24-n (1) (ただし、式中R1は置換若しくは非置換の炭素数1〜
9の芳香族基を含む炭化水素基、R2は炭素原子数1〜
4のアルキル基、nは0〜3の整数を示す。また、R1
は同一であっても、それぞれ異なっていてもよい。)
【0009】無機系の防錆塗料組成物を用いるので、耐
候性の長期の安定性、耐熱性等に優れている。また、
(A)成分及び(B)成分を用いるので、常温で速やか
に硬化が可能であり、低ケレン処理の錆面への浸透性に
優れ、錆の残存している鋼板に対する密着力に優れる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下において、この発明について
詳細に説明する。この発明にかかる浸透型無機防錆塗料
組成物は、下記化学式(1)で示されるアルコキシシラ
ン化合物又はその部分加水分解縮合物(以下、「(A)
成分」と称する。)及び硬化触媒(以下、「(B)成
分」と称する。)を少なくとも含有する組成物である。 R1 nSi(OR24-n (1) ただし、式中R1は置換若しくは非置換の炭素数1〜9
の芳香族基を含む炭化水素基、R2は炭素原子数1〜4
のアルキル基、nは0〜3の整数を示す。また、R1
同一であっても、それぞれ異なっていてもよい。
【0011】この(A)成分を構成するアルコキシシラ
ン化合物の例としては、メチルトリメトキシシラン、フ
ェニルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラ
ン、メチルトリイソプロポキシシラン、エチルトリメト
キシシラン、ブチルトリメトキシシラン、ジメチルジメ
トキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジフェニル
ジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、フェ
ニルメチルジメトキシシラン、テトラメトキシシラン、
テトラエトキシシラン、テトライソプロポキシシラン等
があげられる。
【0012】また、アルコキシシラン化合物の部分加水
分解物とは、上記アルキルアルコキシシラン化合物の単
一物又は混合物に水を加え、塩酸、酢酸、蟻酸等の触媒
の存在下で撹拌しながら昇温することにより、部分的に
加水分解を生じさせて縮合させることにより得られた化
合物をいう。2種類以上のアルキルアルコキシシランの
加水分解縮合は、別々に行ってから混合してもよく、混
合してから加水分解縮合してもよい。
【0013】上記加水分解を行う際に必要に応じて溶媒
を用いることができる。溶媒としては、上記混合物を溶
解して均一な溶液を与えるものであれば特に制限はない
が、例えば、エタノール、プロパノール、ブタノール等
のアルコール類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水
素化合物、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、セロ
ソルブアセテート等のセロソルブ類等が用いられる。
【0014】上記アルコキシシラン加水分解縮合物の粘
度が高く、錆を有する金属構造物面等の金属面素地への
浸透性が低下する様な場合には、溶媒を含んだまま塗料
として用いてもよいが、これらの揮発成分は加水分解反
応の終了後、蒸留等の操作により取り除いた方が、環境
衛生上望ましい。
【0015】上記(A)成分のうち、下記化学式(2)
で示されるアルコキシシラン化合物(以下「アルキルシ
ラン系化合物」と称する。)又はその部分加水分解縮合
物、及び化学式(3)で示されるアルコキシシラン化合
物(以下「フェニルシラン系化合物」と称する。)又は
その部分加水分解縮合物の混合物や、このアルキルシラ
ン系化合物及びフェニルシラン系化合物の混合物の部分
加水分解縮合物を用いると、錆を有する金属構造物面等
の金属面素地への浸透性がより向上し、密着力がより向
上するので好ましい。 R3 mSi(OR44-m (2) PhR5 pSi(OR63-p (3)
【0016】ただし、化学式(2)において、R3は分
岐していてもよい炭素数1〜8の炭化水素基、R4は炭
素原子数1〜4のアルキル基、mは1〜2の整数を示
す。また、R3は同一であっても、それぞれ異なってい
てもよい。また、化学式(3)において、Phはフェニ
ル基、R5は分岐していてもよい炭素数1〜8の炭化水
素基若しくはフェニル基、R6は炭素原子数1〜4のア
ルキル基、pは0又は1の整数を示す。)
【0017】上記アルキルシラン系化合物の例として
は、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシ
ラン、エチルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシ
シラン、ジメチルジエトキシシラン等のアルキルトリア
ルコキシシランやジアルキルジアルコキシシラン等があ
げられる。また、上記フェニルシラン系化合物として
は、フェニルトリメトキシシラン、ジフェニルジメトキ
シシラン、フェニルメチルジメトキシシラン等のフェニ
ル基含有アルコキシシラン等があげられる。これらの中
でも、アルキルシラン系化合物又はその部分加水分解縮
合物として、メチルトリメトキシシラン等のアルキルト
リアルコキシシラン又はその部分加水分解縮合物を用
い、フェニルシラン系化合物又はその部分加水分解縮合
物として、フェニルトリメトキシシラン又はジフェニル
ジメトキシシラン又はその部分加水分解縮合物を用いる
組み合わせが最も好ましい。
【0018】上記アルキルシラン系化合物又はその部分
加水分解縮合物及び上記フェニルシラン系化合物又はそ
の部分加水分解縮合物の混合比率は、モル比で、アルキ
ルシラン系化合物又はその部分加水分解縮合物/フェニ
ルシラン系化合物又はその部分加水分解縮合物=99/
1〜60/40が好ましく、98/2〜75/25がよ
り好ましい。フェニルシラン系化合物又はその部分加水
分解縮合物の量があまり多くなりすぎると、塗料の硬化
に時間がかかるという問題点があり、少なすぎると、硬
化皮膜の可撓性に欠けるという問題点がある。
【0019】上記(A)成分の加水分解の程度は、後述
する(A)成分の粘度に範囲に入る程度の程度がよい。
上記(A)成分の粘度は、25℃において10〜100
0mPa・sがよく、20〜500mPa・sが好まし
く、25〜300mPa・sがより好ましい。粘度が小
さすぎると塗布時に塗料が拡散して十分な防錆効果が得
られないことがあるだけでなく、硬化時に上記(A)成
分の加水分解による硬化収縮のため、被膜にクラックが
発生したりして、充分な強度を有する硬化被膜が得られ
ない場合がある。一方、粘度が1000mPa・sより
大きいと、塗料が錆の残存する素地へ浸透しにくくなる
ために十分な防錆効果が得られなくなる。なお、上記粘
度は、25℃においてブルックフィールド型回転粘度計
(BM型)を用いて、NO.2ローター、60rpmで
測定した値をいう。
【0020】上記(B)成分は、上記の(A)成分を常
温で十分に縮合させて硬化させるために必要な成分であ
る。この(B)成分の例としては、ジブチルスズジラウ
レート、ジブチルスズジアセテート等の有機スズ化合
物、テトライソプロポキシチタン、テトラ−n−ブトキ
シチタン等の有機チタン化合物、アルトリイソプロポキ
シアルミニウム、トリ−n−ブトキシアルミニウム等の
有機アルミニウム化合物等の有機金属化合物、塩酸、ク
ロム酸等の無機酸、酢酸、蟻酸、グリコール酸等の有機
カルボン酸等から選ばれる1種又は2種以上の化合物が
あげられる。上記(B)成分の中でも、常温で硬化可能
となり、塗布基材への腐蝕の影響がなく、使用条件に応
じた硬化時間の調整が可能である点で、ジブチルスズジ
ラウレート、ジブチルスズジアセテート等の有機スズ化
合物、テトライソプロポキシチタン、テトラ−n−ブト
キシチタン等の有機チタン化合物、アルトリイソプロポ
キシアルミニウム、トリ−n−ブトキシアルミニウム等
の有機アルミニウム化合物が好ましい。
【0021】上記(B)成分の使用量は、(A)成分1
00重量部に対して、0.1〜10重量部が好ましく、
0.5〜5重量部がより好ましい。添加量が少なすぎる
と常温での硬化速度が遅くなったり、硬化塗膜の強度が
不足したりする場合がある。一方、添加量が多すぎると
硬化が速く起こりすぎて作業性、保存安定性が低下す
る。
【0022】この発明にかかる塗料組成物には、上記の
(A)成分及び(B)成分に加え、得られる塗膜の着
色、防食性、耐熱性等の諸性能を付与するために無機顔
料(以下、「(C)成分」と称する。)を含有させるこ
とができる。この(C)成分を構成する無機顔料として
は、特に制限はないが、金属及び合金並びにこれらの酸
化物、水酸化物、炭化物、硫化物、窒化物等があげられ
る。具体例としては、酸化チタン、酸化クロム、酸化
鉄、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、
酸化コバルト、ケイ酸鉛、クロム酸鉛、モリブデン酸
鉛、硫酸鉛、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭化珪素、
窒化珪素、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫化
銅、水酸化アルミニウム、水酸化鉄、雲母、カーボンブ
ラック等があげられる。これらは、目的とする色彩を得
るために、1種又は2種以上を併用して使用される。
【0023】上記(C)成分の平均粒子径は、体積換算
のメジアン径で0.1〜5μmが好ましく、0.2〜2
μmがより好ましい。平均粒子径が0.1μm以下では
得られる塗膜の隠蔽性が低く、5μm以上では顔料の沈
降が起こりやすくなり良好な塗料が得られない。
【0024】また、上記(C)成分の配合量は、(A)
成分100重量部に対して、10〜200重量部が好ま
しく、20〜100重量部がより好ましい。添加量が1
0重量部以下では、得られる塗膜の隠蔽性が低く、20
0重量部以上では顔料の沈降が起こりやすくなったり、
塗膜の可撓性が低下して、良好な塗膜が得られない。
【0025】上記(C)成分の分散方法は、特に指定は
ないが、ビーズミル、ボールミル、ペイントシェーカ
ー、サンドミル等既知の湿式又は乾式の分散機によって
微粒子化され、分散させることが好ましい。また、上記
(C)成分は、顔料の分散の際に特に分散剤を必要とし
ないが、必要に応じて既存の顔料分散剤を使用してもよ
い。
【0026】上記(A)成分には、上記の(B)成分や
(C)成分以外に、防錆作用をより向上させる目的で、
鉄イオンとのキレート作用を有するタンニン酸や、ピロ
ガロール等の1価又は2価のフェノール誘導体や、フェ
ライト等の防錆効果を有する化合物を含有することがで
きる。また、本来の性能を低下させない範囲において、
粘度調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、分散剤等を添
加してもよい。
【0027】この発明にかかる浸透型無機防錆塗料組成
物は、金属構造物、特に錆を有する金属構造物の面に塗
布して、この金属構造物の補修塗装及び防錆を行うこと
により、この金属構造物を補修塗装することができる。
【0028】具体的には、上記浸透型無機防錆塗料組成
物を、金属構造物、特に錆を有する金属構造物の面に、
スプレー、ディッピング、ハケ塗り、ローラー塗り等の
方法で塗布し、この錆を有する面に塗料を充分に含浸さ
せる。次いで、常温下で放置し塗料を硬化させる。この
過程で上記(A)成分の縮合が更に進行しポリシロキサ
ンのネットワークが形成される。
【0029】この塗布作業を行うとき、前もって、金属
構造物に高度なケレン処理(下地処理)を行う必要はな
く、適度のケレン処理を行えば十分であり、また、ケレ
ン処理を全く行わなくてもよい。
【0030】上記ケレン処理としては、ブラスト処理、
カップブラシ処理、ディスクサンダー処理等があげられ
る。
【0031】この発明の浸透型無機防錆塗料組成物は、
常温で十分硬化可能であるが、必要に応じて加熱処理を
行うとより、速く硬化を行うことができる。また、この
発明の浸透型無機防錆塗料組成物は、錆が残存する低ケ
レン処理面への浸透性、密着性に優れるが、一般の防錆
塗料と同様に塗装前の充分な下地処理を行うと、より高
度な防錆作用が得られる。さらに、この発明の浸透型無
機防錆塗料組成物の塗布及び乾燥の工程を2回以上繰り
返し行ってもよい。対象となる代表的な金属構造物を構
成する鋼材としては、一般的な鉄鋼の他、亜鉛メッキ
鋼、亜鉛−アルミニウム合金メッキ鋼、亜鉛−ニッケル
メッキ鋼等があげられる。
【0032】上記浸透型無機防錆塗料組成物の塗布量
は、特に限定されないが10〜500g/m2が好まし
く、30〜300g/m2がより好ましい。塗布量が1
0g/m 2以下では、防錆が十分に行われない。塗布量
が500g/m2より多いと、乾燥に時間がかかり、作
業効率が悪くなるだけでなく、コスト的にも不利であ
る。
【0033】この発明にかかる浸透型無機防錆塗料組成
物を金属構造物に塗装することによって、高度の下地処
理を行うことなく、補修塗装及び防錆が可能となる。ま
た、この発明にかかる浸透型無機防錆塗料組成物は、顔
料により自由に着色が可能なため、別途上塗り塗料を必
要とせず美観に優れた塗膜が得られる。
【0034】この発明の浸透型無機防錆塗料組成物は、
海洋構造物用塗料、港湾施設用塗料、船舶用塗料、プラ
ント用塗料、橋梁用塗料、自動車用塗料、鉄道車両用塗
料、機械設備用塗料、工業用塗料及び建築・土木用塗料
等の既に錆の発生している金属構造物に用いることがで
きる。また、まだ錆の発生している上記金属構造物や新
品の鉄板等に用いた場合でも、同様の良好な性能を発揮
することができる。
【0035】
【実施例】以下に実施例及び比較例をあげてこの発明を
さらに具体的に説明する。なお、下記実施例及び比較例
において、使用した原料、及び行った試験並びに評価方
法について説明する。
【0036】<使用原料> (A)成分等 ・メチルトリメトキシシラン:信越化学工業(株)製 ・ジフェニルジメトキシシラン:同上 ・珪酸系封孔剤:テトラエトキシシラン縮合物、多摩化
学工業(株)製;商品名エチルシリケート40、粘度3
mPa・s(以下、「エチルシリケート40」と称す
る。) (B)成分 ・テトラ−n−ブトキシチタン:キシダ化学(株)製;
試薬特級(以下、「TBT」と称する。) (C)成分 ・酸化チタン(白色):タイオキサイド(株)製;R−
FC5
【0037】<評価試験> [試験片の作成] 基材として全面に錆が見られる溶融亜鉛メッキ鋼板を用
い、下記のいずれかの表面処理法による表面処理を行っ
て試験片を得た。なお、表面処理法を用いて得られた
試験片を試験片と、表面処理法を用いて得られた試
験片を試験片と称する。 表面処理法:バキュームブラスト処理(研磨剤:アル
ミナ#20) ケレン処理無し .[常温硬化性]上記試験片に実施例又は比較例で得
られた無機塗料を塗布し、25℃にて10時間乾燥した
後、塗布面を指で触り硬化性を評価した。 ○:タック無し。 △:わずかにタックが感じられる。 ×:タック大、又は成膜しない。
【0038】[塗膜密着力]上記試験片又は試験片
に無機塗料を塗布した鋼板について、JIS K560
0に従い、塗膜のプルオフ試験を行った。付着強さ(N
/mm2)を表に記載した。 [錆の発生の有無](耐塩水噴霧性) 上記試験片に無機塗料を塗布した鋼板について、JI
S K5400及び、JIS K8661に従い耐塩水
噴霧性試験を行い、164時間経過後、塗膜表面の錆の
発生具合を観測し、下記の基準で評価した。 ○:異常なし(目視で錆が認められない) ×:基材全面に白錆が発生した
【0039】[可撓性]JIS K5400に準じて、
実施例又は比較例で調製した無機塗料を厚み100μm
のポリエステルフィルムに塗布量が75g/m2となる
ように塗布し、常温にて48時間乾燥した後にフィルム
を180°折り曲げて割れの発生を確認した。 ○:割れなし ×:割れ発生
【0040】(合成例1)攪拌機、加熱ジャケット、コ
ンデンサー、滴下漏斗を取り付けたフラスコに、メチル
トリメトキシシラン272g(2.00mol)、ジフ
ェニルジメトキシシラン48.9g(0.20mo
l)、メタノール50g、テトラ−n−ブトキシチタン
0.3gの混合物を撹拌しながら室温で、水36gを3
0分間にわたって滴下した後、温度を90℃に昇温し加
水分解縮合をさせた。初期に溶媒として添加したメタノ
ール、及び加水分解によって発生したメタノールを反応
系内から抜き出した後、室温まで冷却し、アルコキシシ
ランの加水分解縮合物を得た。得られた縮合液の粘度は
70mPa・s(25℃)であった。なお、粘度は25
℃においてブルックフィールド型回転粘度計(BM型)
を用いて、NO.2ローター、60rpmで測定した。
この分散液の固形物100gあたり、硬化触媒((C)
成分)としてテトラ−n−ブトキシチタン2gを加えて
無機塗料(以下、「塗料1」と称する。)を調製した。
【0041】(実施例1)合成例1で得られた塗料1
を、塗布量が約100g/m2となるように刷毛塗り
(2回塗り)して25℃にて24時間乾燥(環境湿度:
65%)し、上記の各評価試験を実施した。その結果を
表1に示す。
【0042】(実施例2)合成例1で得られたアルコキ
シシランの加水分解縮合物100重量部に、酸化チタン
(白色)30重量部を添加し、ビーズミルにて顔料を粉
砕、分散した。顔料の平均粒子径は0.89μmであっ
た。この分散液に、硬化触媒としてテトラ−n−ブトキ
シチタン2重量部を加えて無機塗料を調製した。なお、
平均粒子径は光散乱方式装置を用いて、メタノールを分
散媒体として測定した体積換算でのメジアン径である。
得られた塗料を用いて、実施例1と同様にして各評価試
験を実施した。その結果を表1に示す。
【0043】(比較例1)アルコキシシラン化合物とし
て、エチルシリケート40を用いた以外は実施例1と同
様にして、無機塗料を調製した。得られた塗料を用い
て、実施例1と同様にして各評価試験を実施した。その
結果を表1に示す。
【0044】(比較例2)合成例1で得られたアルコキ
シシランの加水分解縮合物に、硬化触媒((B)成分)
を添加しなかった以外は、実施例1と同様にして無機塗
料を調製した。得られた塗料を用いて、実施例1と同様
にして各評価試験を実施した。その結果を表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】この発明によると、無機系の防錆塗料組
成物を用いるので、耐候性の長期の安定性、耐熱性等に
優れている。
【0047】さらに、(A)成分及び(B)成分を用い
るので、常温で速やかに硬化が可能であり、低ケレン処
理の錆面への浸透性に優れ、錆の残存している鋼板に対
する密着力に優れる。このため、鋼構造物に塗布するこ
とにより、防錆効果が得られ、また、高度の錆落とし作
業が困難な用途や、錆落とし作業の簡略化が要求される
場合に用いても、防錆効果を十分保持することができ
る。
【0048】さらにまた、この発明にかかる浸透型無機
防錆塗料組成物は、十分な可撓性を有するため、折り曲
げ、衝撃等に対する耐久性にも優れ、長期にわたって効
果を持続することができる。
【0049】また、この発明にかかる浸透型無機防錆塗
料組成物は、(C)成分により自由に着色ができるた
め、上塗り塗料を必要とせずに、外観に優れた塗装を行
うことができる。
【0050】さらに、この発明にかかる浸透型無機防錆
塗料組成物は、揮発性の有機溶剤で希釈することなくそ
のまま使用できるため、環境衛生上好ましいという特徴
を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 哲也 三重県亀山市みずきが丘29−10 (72)発明者 森田 英之 三重県四日市市高花平三丁目1−20 (72)発明者 海野 伸明 兵庫県神戸市東灘区甲南町一丁目1−35− 301 (72)発明者 世古 敏也 大阪府枚方市招提田近1丁目13番地 中央 理化工業株式会社内 (72)発明者 平野 正人 大阪府枚方市招提田近1丁目13番地 中央 理化工業株式会社内 Fターム(参考) 4D075 CA13 CA33 DA23 DB01 DC01 DC03 DC05 DC06 DC11 DC15 EA07 EA25 EB43 EC37 4J038 DL031 JC32 JC38 JC39 KA04 NA03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)成分として下記化学式(1)で示
    されるアルコキシシラン化合物又はその部分加水分解縮
    合物、及び(B)成分として硬化触媒を少なくとも含有
    し、上記(A)成分の25℃における粘度が10〜10
    00mPa・sである浸透型無機防錆塗料組成物。 R1 nSi(OR24-n (1) (ただし、式中R1は置換若しくは非置換の炭素数1〜
    9の芳香族基を含む炭化水素基、R2は炭素原子数1〜
    4のアルキル基、nは0〜3の整数を示す。また、R1
    は同一であっても、それぞれ異なっていてもよい。)
  2. 【請求項2】 上記(A)成分が下記化学式(2)で示
    されるアルコキシシラン化合物若しくはその部分加水分
    解縮合物、及び化学式(3)で示されるアルコキシシラ
    ン化合物若しくはその部分加水分解縮合物の混合物、又
    は下記化学式(2)で示されるアルコキシシラン化合物
    及び化学式(3)で示されるアルコキシシラン化合物の
    混合物の部分加水分解縮合物である請求項1に記載の浸
    透型無機防錆塗料組成物。 R3 mSi(OR44-m (2) (ただし、式中R3は分岐していてもよい炭素数1〜8
    の炭化水素基、R4は炭素原子数1〜4のアルキル基、
    mは1〜2の整数を示す。また、R3は同一であって
    も、それぞれ異なっていてもよい。) PhR5 pSi(OR63-p (3) (ただし、式中Phはフェニル基、R5は分岐していて
    もよい炭素数1〜8の炭化水素基若しくはフェニル基、
    6は炭素原子数1〜4のアルキル基、pは0又は1の
    整数を示す。)
  3. 【請求項3】 上記の(A)成分及び(B)成分に加
    え、(C)成分として無機顔料を含有する請求項1又は
    2に記載の浸透型無機防錆塗料組成物。
  4. 【請求項4】 上記(B)成分が有機アルミニウム化合
    物、有機スズ化合物及び有機チタン化合物から選ばれる
    触媒である請求項1乃至3のいずれかに記載の浸透型無
    機防錆塗料組成物。
  5. 【請求項5】 上記(A)成分を構成する上記化学式
    (2)で示されるアルコキシシラン化合物又はその部分
    加水分解縮合物、及び上記化学式(3)で示されるアル
    コキシシラン化合物又はその部分加水分解縮合物の混合
    比率が、モル比で、化学式(2)で示されるアルコキシ
    シラン化合物又はその部分加水分解縮合物/化学式
    (3)で示されるアルコキシシラン化合物又はその部分
    加水分解縮合物=99/1〜60/40である請求項1
    乃至4のいずれかに記載の浸透型無機防錆塗料組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の浸透
    型無機防錆塗料組成物を金属構造物に塗布して、金属構
    造物の補修塗装及び防錆を行う、金属構造物の補修塗装
    方法。
  7. 【請求項7】 上記浸透型無機防錆塗料組成物を塗布す
    る上記金属構造物の塗布面は錆を有する面である請求項
    6に記載の金属構造物の補修塗装方法。
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