JP2007246888A - 硬化性オルガノポリシロキサン組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】1分子中に少なくとも2個の縮合反応性基を有するオルガノポリシロキサン(a1)、シリカ(a2)、上記オルガノポリシロキサン(a1)の縮合反応性基と縮合反応可能な官能基を有するオルガノシランおよび/またはその部分加水分解物(b1)、所定の一般式で表されるスズ化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種のスズ化合物(ac)を少なくとも含有する、2液型または3液型の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
【選択図】なし
Description
層または2層のオルガノポリシロキサン中間塗膜層(Tie Coat)を介在させ、上記防汚複合塗膜全体を3層または4層の塗膜構造とすることにより、塗膜層間の接着力を保持していた。しかし、このような多層塗膜構造の防汚複合塗膜においては、長期的な防汚性が得られず、また塗装工期も長期化するため、コスト高となる問題があった。
特表2002−500239号公報(特許文献1)には、例えば、α,ω−ヒドロキシ官能性シロキサン、シリカ、シリコーンオイルなどを含有するベースと、テトラエチルオルソシリケート、シリコーンオイルなどを含有する硬化剤と、ジブチル錫ジラウレートなどを含有する触媒溶液とからなる3パック配合の防汚塗料組成物が開示されている。
リジオルガノシロキサン、架橋剤としてのケチミノキシシラン化合物、触媒としてのカルボン酸の金属または有機金属塩(例:オクタン酸第一錫、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート)、熱処理されたシリカ、非反応性シリコーン油などを含有するオルガノポリシロキサン組成物が開示されている。
接着性を有して塗布できる旨記載されている。
た。
水素基を示す。pは1〜10、qは1〜4、rは1〜5の整数を示す。)
1〜4の炭化水素基を示す。また、式(V)中のnは1以上の整数である。)
また、本発明の第2の硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、(A)上記オルガノポリシロキサン(a1)およびシリカ(a2)を含有する主剤成分と、(B)上記オルガノシランおよび/またはその部分加水分解物(b1)を含有する硬化剤成分と、主剤成分(A)または硬化剤成分(B)に配合された、上記一般式(I)〜(V)で表されるスズ化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種のスズ化合物(ac)とからなる、2液型の硬化性オルガノポリシロキサン組成物としても提供される。
01〜2.0重量%が好ましく、0.01〜1.0重量%がより好ましい。また、成分(a1)、(a2)および(b1)の合計量に対する割合は、0.001〜1.0重量%が好ましく、0.01〜0.5重量%がより好ましい。
硬化剤成分(B)中のオルガノシランおよび/またはその部分加水分解物(b1)の重量は、1分子中に少なくとも2つの縮合反応性基を有するオルガノポリシロキサン(a1)およびシリカ(a2)の合計量に対して、1〜20重量%であることが好ましく、3〜10重量%であることがより好ましい。
R14 xSi(R15−Z)yO(4-x-y)/2 ……(3b)
(上記組成式(3b)中、R14は水素原子、それぞれ炭素数1〜10のアルキル基、アリール基またはアラルキル基を示し、R15はエーテル基、エステル基または−NH−が介在していてもよい炭素数2〜10の2価脂肪族炭化水素基を示し、Zは、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基または末端が炭素数1〜6のアルキル基もしくはアシル基で封鎖されていてもよいポリエチレングリコールまたはポリプロピレングリコール基である1価の
極性基を示す。また、x、yは、0.01≦x<3.99、0.02≦y<4、かつ0.02≦x+y<4を満たす。)
≡SiR4OSiR5 bY(3-b) ……(3c)
(上記式(3c)中、R4は非置換または置換の2価炭化水素基またはエーテル結合を含
む2価炭化水素基を表し、R5は非置換または置換の1価炭化水素基を表し、Yは縮合反
応性官能基を表し、bは0、1または2である。)
液状オルガノポリシロキサン(d1)の割合は、主剤成分(A)に配合されて用いられるときは、1分子中に少なくとも2個の縮合反応性基を有するオルガノポリシロキサン(a1)およびシリカ(a2)の合計量に対して、0.01〜15重量%以下であることが好ましく、1〜10重量%がより好ましい。また、硬化性成分(B)に配合されて用いられるときは、オルガノシランおよび/またはその部分加水分解物(b1)に対して、0.01〜500重量%が好ましく、50〜350重量%がより好ましい。このような液状オルガノポリシロキサン(d1)としては、シリコーンオイルが好ましい。
この防汚塗膜[II]は、エポキシ樹脂系防食塗膜、とくにエポキシ樹脂(e1)およびエポキシ樹脂用アミン系硬化剤(e2)を含み、さらに体質顔料(e3)およびタレ止め剤(e4)を含んでいてもよい防食塗料組成物[i]から形成されるエポキシ樹脂系防食塗膜[I]との接着性が良好であり、このエポキシ樹脂系防食塗膜[I]の表面上に直接接して積層形成させ、防汚複合塗膜として用いることが可能である。
単に「防食塗膜[I]ともいう。)、およびこの防食塗膜[I]と上記防汚塗膜[II]とからなる硬化オルガノポリシロキサン系防汚複合塗膜(単に「防汚複合塗膜」ともいう。)などについて、具体的に説明する。
本発明の硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、少なくとも、
(a1)1分子中に少なくとも2個の縮合反応性基を有するオルガノポリシロキサン、
(a2)シリカ、
(b1)上記オルガノポリシロキサン(a1)の縮合反応性基と縮合反応可能な官能基を有するオルガノシランおよび/またはその部分加水分解物、および
(ac)前記一般式(I)〜(V)で表されるスズ化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種のスズ化合物、
を含有する。
b1)、スズ化合物(ac)、着色顔料(a3)、溶剤(a4)、液状オルガノポリシロキサン(d1)、シランカップリング剤などの各種成分について順次説明する。
本発明で用いられるオルガノポリシロキサン(a1)は、1分子中に少なくとも2個の縮合反応性基を有する、下記一般式(1)で表される構造を有する重合体である。
ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基などが挙げられ
る。
れる。これらの1価炭化水素基は、置換または非置換のどちらであってもよい。
本発明で用いられるシリカ(a2)としては、湿式法シリカ(水和シリカ)、乾式法シリカ(フュームドシリカ、無水シリカ)等の親水性シリカ(表面未処理シリカ)、および、疎水性湿式シリカ、疎水性フュームドシリカ等の表面処理された疎水性シリカを用いることができる。これらは単独で用いても、組み合わせて用いてもよい。
50〜100g/L、1次粒子径8〜20μm、比表面積10m2/g以上のものを使用
できる。
ような疎水性フュームドシリカとしては、特に限定されないが、例えば、1次粒子径5〜50μm、嵩密度50〜100g/L、比表面積10m2/g以上のものを使用できる。
本発明の主剤成分(A)中のオルガノポリシロキサン(a1)およびシリカ(a2)は、上記オルガノポリシロキサン(a1)とシリカ(a2)とを予め加熱処理することにより形成される熱処理物(a22)であること、または、この熱処理物(a22)および加熱処理していないオルガノポリシロキサン(a1)の混合物であることが好ましい。シリカ(a2)を、オルガノポリシロキサン(a1)の一部または全部と共にあらかじめ加熱処理することにより、両成分の親和性を向上させ、シリカ(a2)の凝集を抑制するなどの効果が得られるためである。この加熱処理は、例えば、常圧下または減圧下に、100℃以上で配合成分の分解温度以下、好ましくは100〜300℃、さらに好ましくは140〜200℃の温度で、通常30分〜3時間程度加熱すればよい。
本発明で用いられるオルガノシランおよび/またはその部分加水分解物(b1)は、1分子中に少なくとも2個の縮合反応性基を有するオルガノポリシロキサン(a1)の縮合反応性基と縮合反応可能な官能基を有する。この成分(b1)におけるオルガノシランとしては、下記一般式(2)で表されるオルガノシランを用いることができる。
本発明では、特に、上記アルコキシ基を含有するオルガノシラン、すなわちアルコキシシラン(アルキルシリケート)またはその部分加水分解物を好適に用いることができる。
上記アルコキシシランとしては、例えば、テトラエチルオルトシリケート(TEOS)等のテトラアルキルオルトシリケート(テトラアルコキシシラン)、またはメチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシランもしくはメチルトリエトキシシラン等のアルキルトリアルコキシシランなどが挙げられる。
本発明の硬化性オルガノポリシロキサン組成物では、スズ化合物(ac)として、下記一般式(I)〜(V)で表されるスズ化合物が用いられる。これらのスズ化合物は、単独で用いても、複数を組み合わせて用いてもよい。
水素基を示す。pは1〜10、qは1〜4、rは1〜5の整数を示す。 SHAPE \* MERGEFORMAT
1〜4の炭化水素基を示す。また、式(V)中のnは1以上の整数である。
上記一般式(I)〜(V)で表されるスズ化合物のうち、一般式(I)においてR1がブチル基、R2がエチル基であるスズ化合物は下地エポキシ塗料と良好な付着性が確保でき、
また、塗料の可使時間が好適な範囲となるなどの点で好ましい。
スズ化合物(ac)は、硬化性オルガノポリシロキサン組成物が3液型であれば単独で「硬化促進剤成分(C)」として用いられ、2液型であれば主剤成分(A)および/または硬化剤成分(B)に配合して用いられる。
量%であることがより好ましい。
1〜1.0重量%であることが好ましく、0.01〜0.5重量%であることがより好まし
い。
本発明において、主剤成分(A)および/または硬化剤成分(B)には、さらに液状オ
ルガノポリシロキサン(d1)が配合されていてもよい。液状オルガノポリシロキサン(d1)が配合されていない場合、防汚塗料組成物[ii]から形成される防汚塗膜と、エポキシ樹脂系防食塗膜との塗膜接着性に優れる傾向がある。一方、非反応性液状オルガノポリシロキサン(d11)が配合された場合は上記防汚塗膜の防汚性に優れ、反応性液状オルガノポリシロキサン(d12)が配合された場合は上記防汚塗膜の防汚性および塗膜接着性に優れる傾向がある。
常は20〜30,000mPa・s、好ましくは50〜3,000mPa・sである。
上記組成式(3b)中、R14は水素原子、それぞれ炭素数1〜10のアルキル基、アリール基またはアラルキル基を示し、R15はエーテル基、エステル基または−NH−が介在していてもよい炭素数2〜10の2価脂肪族炭化水素基を示し、Zは、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基または末端が炭素数1〜6のアルキル基もしくはアシル基で封鎖されていてもよいポリエチレングリコールまたはポリプロピレングリコール基である1価の極性基を示す。また、x、yは、0.01≦x<3.99、0.02≦y<4、かつ0.02≦x+y<4を満たす。
常は20〜30,000mPa・s、好ましくは50〜3,000mPa・sである。
上記式(3c)中、R4は非置換または置換の2価炭化水素基またはエーテル結合を含
む2価炭化水素基を表し、R5は非置換または置換の1価炭化水素基を表し、Yは縮合反
応性官能基を表し、bは0、1または2である。上記縮合反応性官能基は、水酸基、オキシム基、アミノ基、アセチルオキシ基およびアルコキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の縮合反応性官能基であることが好ましい。
である。)で表されるシリコーンオイルと、SiR5 bY(4-b)(ここで、R5およびYは上記式(3c)における場合と同様であり、bは0,1,2または3である。)で表されるオルガノシランと反応させることにより調製することが可能である。
1)]は、塗料の取り扱い粘度などの点を考慮すると、0.01〜500重量%であるこ
とが好ましく、50〜350重量%であることがより好ましい。
本発明において、主剤成分(A)および/または硬化剤成分(B)は、さらにシランカップリング剤を含有していてもよい。シランカップリング剤を本発明の硬化性オルガノポリシロキサン組成物に配合することにより、エポキシ樹脂系防食塗膜などとの付着性をより向上させることができる。
本発明の主剤成分(A)は、必要に応じて着色顔料(a3)を含有していてもよい。この着色顔料(a3)としては、従来公知の有機系および無機系の各種顔料を1種または2種以上組み合わせて用いることができ、さらに染料等の各種着色剤が含まれていてもよい。
、0.1〜20重量%がより好ましい。
本発明の主剤成分(A)は、必要に応じて溶剤(a4)を含有していてもよい。この溶剤(a4)としては、脂肪族系、芳香族系、ケトン系、エステル系、エーテル系、アルコール系などの、従来公知の溶剤を用いることが可能である。上記芳香族系溶剤としては、例えば、キシレン、トルエン等が挙げられ、ケトン系溶剤としては、例えば、MIBK、シクロヘキサノン等が挙げられ、エーテル系溶剤としては、例えば、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMAC)等が挙げられ、アルコール系溶剤としては、例えば、イソプロピルアルコール等が挙
げられる。
本発明のオルガノポリシロキサン系防汚塗料組成物[ii]は、少なくとも上述したような成分からなる硬化性オルガノポリシロキサン組成物を含有する。そのほかにも必要に応じて、チクソトロピー性付与剤、無機脱水剤(安定剤)、タレ止め・沈降防止剤(増粘剤)、その他の塗膜形成成分、殺菌剤、防カビ剤、老化防止剤、酸化防止剤、帯電防止剤、難燃剤、熱伝導改良剤などの従来公知の添加物を適量含有していてもよい。
本発明における好適なエポキシ樹脂系防食塗膜[I]は、通常基材の表面に形成され、少なくともエポキシ樹脂(e1)およびエポキシ樹脂用アミン系硬化剤(e2)を含むエポキシ樹脂系防食塗料組成物[i](以下「防食塗料組成物[i]ともいう。」を硬化させることにより形成される。この防食塗料組成物[i]は、必要に応じて、体質顔料(e3)、タレ止め防止剤(e4)を含有してもよい。
上記防食塗料組成物[i]に含有されるエポキシ樹脂(e1)としては、例えば、ビスフェノール型エポキシ樹脂、グリシジルエステル系エポキシ樹脂、グリシジルアミン系エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾール型エポキシ樹脂、ダイマー酸変性エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂、脂環族エポキシ樹脂、エポキシ化油系エポキシ樹脂などを用いることができる。中でも、ビスフェノールAタイプ、Fタイプなどのビスフェノール型エポキシ樹脂は、得られる防食塗膜の基材への付着力および耐食性に優れるため好ましい。これらのエポキシ樹脂は、1種または2種以上組み合わせて用いることができる。
ビスフェノール型エポキシとして、ジャパンエポキシレジン製「エピコート828」、「エピコート834」、「エピコート1001」、「エピコート1004」、「エピコート807」、「エピコート4004P」、「エピコート4007P」などが挙げられる。
上記防食塗料組成物[i]に含有されるエポキシ樹脂用アミン系硬化剤(e2)としては、例えば、フェノール類とホルマリンとアミン化合物とのマンニッヒ縮合反応で形成されたマンニッヒ変性アミン類、および/または脂肪族ポリアミン類を用いることができるが、塗料の取り扱いが容易となる、塗料の可使時間が好適な範囲となるなどの点で、主としてダイマー酸とポリアミンの縮合により生成し、分子中に反応性の第1および第2アミノ基を有するポリアミドアミンを用いることが好ましい。
ド 307D−60」(三和化学(株)製)などが挙げられる。
上記防食塗料組成物[i]に含有されうる体質顔料(e3)としては、例えば、タルク、シリカ、マイカ、クレー、炭酸カルシウム、カオリン、アルミナホワイト、ホワイトカーボン、水酸化アルミニウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸バリウム、酸化チタン、カーボンブラックなど、従来公知のものを使用できるが、なかでもタルク、硫酸バリウム、マイカ、酸化チタン、カーボンブラックが本発明において好適に用いられる。これらの体質顔料は、単独で用いてもよく、複数を組み合わせて用いてもよい。この体質顔料(e3)は、例えば、防食塗料組成物[i]の固形分100重量%に対して、5〜80重量%の範囲で含有することができる。
上記防食塗料組成物[i]に含有されうるタレ止め剤(e4)としては、例えば、Al、Ca、Znのアミン塩、ステアレート塩、レシチン塩、アルキルスルホン酸塩などの有機粘土系ワックス、ポリエチレンワックス、アマイドワックス、水添ヒマシ油ワックス、ポリアマイドワックス、水添ヒマシ油ワックスおよびポリアマイドワックスの混合物、合成微粉シリカ、酸化ポリエチレン系ワックス等、従来公知のものを使用できるが、なかでもポリアマイドワックスが本発明において好適に用いられる。このタレ止め剤(e4)は、例えば、防食塗料組成物[i]100重量%に対して0.1〜5重量%の範囲で含有することができる。
防汚塗膜および防汚複合塗膜の形成方法
本発明の防汚複合塗膜は、エポキシ樹脂系防食塗膜[I]を基材表面に形成した後、この塗膜の上に防汚塗料組成物[ii]を塗装し、防汚塗膜[II]を形成することにより得られる。
上述したような方法により形成される本発明の防汚塗膜または防汚複合塗膜は、例えば火力・原子力発電所の給排水口等の水中構造物、湾岸道路、海底トンネル、港湾設備、運河・水路等の各種海洋土木工事の汚泥拡散防止膜、船舶、漁業資材(例:ロープ、漁網、漁具、浮き子、ブイ)などの各種基材の表面に形成することができる。
(硬化性オルガノポリシロキサン系防汚塗料組成物の調製)
表1に記載された組成配合の、主剤成分(A)、硬化剤成分(B)および硬化促進剤成分(C)からなる3液型の硬化性オルガノポリシロキサン組成物を調製した。硬化促進成分(C)については、7種類のスズ化合物をそれぞれ1種類ずつもちいることにより、1
2通りのものを調製した。
表2に記載された組成配合の、エポキシ樹脂系塗料組成物用の主剤成分(X)および硬化剤成分(Y)を調製した後、上記主剤成分(X)85重量部および硬化剤成分(Y)15重量部を、攪拌装置で均一になるよう充分に混合して、エポキシ樹脂系防食塗膜を形成するための塗料組成物を調製した。
上述のようにして調製したエポキシ樹脂系塗料組成物および硬化性オルガノポリシロキサン系塗料組成物から得られる防汚複合塗膜について、下記の要領で引張試験、テープ剥離試験、真水浸漬試験および防汚試験を行った。これらの試験結果は、表3に記載されたとおりである。
100mm×300mm×2.3mmのサンドブラスト鋼板に、上記エポキシ樹脂系塗料組成物をスプレー塗装機(商品名:iwata WIDER SPRAY GUN、型番:W−77−2G)を用いて常温下で塗装し、1日間乾燥させ、乾燥膜厚200μmのエポキシ樹脂系防食塗膜を形成した。次いで、この乾燥した防食塗膜上に、実施例1〜6および比較例1〜5で調製した防汚塗料組成物を乾燥膜厚が150μmになるようスプレー塗装機(商品名:iwata WIDER SPRAY GUN、型番:W−77−2G)を用いて常温下で塗装し、1日間乾燥させた。その結果、比較例3〜5で調製した防汚塗料組成物を用いた場合は塗膜が硬化しなかったため、硬化した防汚複合塗膜を形成した実施例1〜6および比較例1〜2の防汚塗料組成物を用いた場合についてのみ、引張試験を行った。
合塗膜が塗装された試験板に、接着剤(GE東芝製、商品名「TSE399」)を用いて、断面積2cm2、ステンレススチール製の試験円筒(Dollyピース)を接着させた。このDolly
ピースの周囲にカッターナイフで切り込みを入れた後、プルオフ試験機により付着強度を測定した。
100mm×300mm×2.3mmのサンドブラスト鋼板の中央に、マスキングテープ(商品名「建築用マスキングテープ」(ニチバン(株)製))を貼り付けてから、上記エポキシ樹脂系塗料組成物をスプレー塗装機(商品名:iwata WIDER SPRAY GUN、型番:W−77−2G)を用いて常温下で塗装し、1日間乾燥させ、乾燥膜厚200μmのエポキシ樹脂系防食塗膜を形成した。次いで、この乾燥した防食塗膜上に
、実施例1〜6および比較例1〜5で調製した防汚塗料組成物を乾燥膜厚が150μmになるようスプレー塗装機(商品名:iwata WIDER SPRAY GUN、型番:W−77−2G)を用いて常温下で塗装し、1日間乾燥させた。その結果、比較例3〜5で調製した防汚塗料組成物を用いた場合は塗膜が硬化しなかったため、硬化した防汚複合塗膜を形成した実施例1〜6および比較例1〜2の防汚塗料組成物を用いた場合についてのみ、テープ剥離試験を行った。
100mm×300mm×2.3mmのサンドブラスト鋼板に、上記エポキシ樹脂系塗料組成物をスプレー塗装機(商品名:iwata WIDER SPRAY GUN、型番:W−77−2G)を用いて常温下で塗装し、1日間乾燥させ、乾燥膜厚200μmのエポキシ樹脂系防食塗膜を形成した。次いで、この乾燥した防食塗膜上に、実施例1〜6および比較例1〜5で調製した防汚塗料組成物を乾燥膜厚が150μmになるようスプレー塗装機(商品名:iwata WIDER SPRAY GUN、型番:W−77−2G)を用いて常温下で塗装し、1日間乾燥させた。その結果、比較例3〜5で調製した防汚塗料組成物を用いた場合は塗膜が硬化しなかったため、硬化した防汚複合塗膜を形成した実施例1〜6および比較例1〜2の防汚塗料組成物を用いた場合についてのみ、真水浸漬試験を行った。
100mm×300mm×2.3mmのサンドブラスト鋼板に、上記エポキシ樹脂系塗料組成物をスプレー塗装機(商品名:iwata WIDER SPRAY GUN、型番:W−77−2G)を用いて常温下で塗装し、1日間乾燥させ、乾燥膜厚200μmのエポキシ樹脂系防食塗膜を形成した。次いで、この乾燥した防食塗膜上に、実施例1〜6および比較例1〜5で調製した防汚塗料組成物を乾燥膜厚が150μmになるようスプレー塗装機(商品名:iwata WIDER SPRAY GUN、型番:W−77−2G)を用いて常温下で塗装し、1日間乾燥させた。その結果、比較例3〜5で調製した防汚塗料組成物を用いた場合は塗膜が硬化しなかったため、硬化した防汚複合塗膜を形成した実施例1〜6および比較例1〜2の防汚塗料組成物を用いた場合についてのみ、防汚試験を行った。
※1:実施例1〜6および比較例1〜5において、(d11−1)、(d11−2)または(d12)のいずれかを1種類ずつ使用した。
※2:ジメチルジフェニルシリコーンオイル(メチル基約70%、フェニル基約30%)。約450mPa・s。Raはメチル基もしくはフェニル基を表す。
※3:ジメチルジフェニルシリコーンオイル(メチル基約95%、フェニル基約5%)。約100mPa・s。Raはメチル基もしくはフェニル基を表す。
※4:ジメチルジフェニルシリコーンオイル(メチル基約95%、フェニル基約5%)。約100mPa・s。Raはメチル基もしくはフェニル基を表す。Rb:−C3H6−、Rc:−CH=CH2。
※5:実施例1〜6および比較例1〜5において、本発明におけるスズ化合物(ac)に該当する(ac−1)もしくは(ac−2)またはスズ化合物(ac)に該当しないもののいずれかを1種類ずつ使用した。
※6:前記式(I)において、p=q=r=1、R1はブチル基、R2はエチル基で表され
る化合物。
※7:前記式(I)において、p=q=r=1、R1はオクチル基、R2はエチル基で表さ
れる化合物。
Claims (49)
- (A)1分子中に少なくとも2個の縮合反応性基を有するオルガノポリシロキサン(a1)およびシリカ(a2)を含有する主剤成分と、
(B)上記1分子中に少なくとも2個の縮合反応性基を有するオルガノポリシロキサン(a1)の縮合反応性基と縮合反応可能な官能基を有するオルガノシランおよび/またはその部分加水分解物(b1)を含有する硬化剤成分と、
(C)下記一般式(I)〜(V)で表されるスズ化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種のスズ化合物(ac)を含有する硬化促進剤成分と、
からなる3液型の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
水素基を示す。pは1〜10、qは1〜4、rは1〜5の整数を示す。)
1〜4の炭化水素基を示す。また、式(V)中のnは1以上の整数である。) - (A)1分子中に少なくとも2個の縮合反応性基を有するオルガノポリシロキサン(a
1)およびシリカ(a2)を含有する主剤成分と、
(B)上記1分子中に少なくとも2個の縮合反応性基を有するオルガノポリシロキサン(a1)の縮合反応性基と縮合反応可能な官能基を有するオルガノシランおよび/またはその部分加水分解物(b1)を含有する硬化剤成分と、
主剤成分(A)または硬化剤成分(B)に配合された、前記一般式(I)〜(V)で表されるスズ化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種のスズ化合物(ac)と、
からなる2液型の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。 - 前記一般式(I)〜(V)で表されるスズ化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種のスズ化合物(ac)が、シロキサン結合含有スズ化合物であることを特徴とする、請求項1または2に記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
- スズ化合物(ac)に含有されるスズが、オルガノポリシロキサン(a1)およびシリカ(a2)の合計量に対して、
0.001〜2.0重量%であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。 - スズ化合物(ac)に含有されるスズが、オルガノポリシロキサン(a1)およびシリカ(a2)の合計量に対して、
0.01〜1.0重量%であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。 - スズ化合物(ac)に含有されるスズが、オルガノポリシロキサン(a1)、シリカ(a2)、ならびにオルガノシランおよび/またはその部分加水分解物(b1)の合計量に対して、
0.001〜1.0重量%であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。 - スズ化合物(ac)に含有されるスズが、オルガノポリシロキサン(a1)、シリカ(a2)、ならびにオルガノシランおよび/またはその部分加水分解物(b1)の合計量に対して、
0.01〜0.5重量%であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。 - 主剤成分(A)中のオルガノポリシロキサン(a1)が、水酸基、オキシム基、アミノ基、アセチルオキシ基およびアルコキシ基からなる群よりそれぞれ独立に選ばれる官能基を、1分子中に少なくとも2個有するオルガノポリシロキサンであることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
- 主剤成分(A)中のオルガノポリシロキサン(a1)が、水酸基、オキシム基、アミノ基、アセチルオキシ基およびアルコキシ基からなる群よりそれぞれ独立に選ばれる官能基を、分子の両末端に有するオルガノポリシロキサンであることを特徴とする、請求項8に記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
- 硬化剤成分(B)中のオルガノシランおよび/またはその部分加水分解物(b1)が、
水酸基、オキシム基、アセチルオキシ基またはアルコキシ基を有するオルガノシランおよび/またはそれらの部分加水分解物であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。 - 硬化剤成分(B)中のオルガノシランおよび/またはその部分加水分解物(b1)が、
アルキルシリケートおよび/またはその部分加水分解物であることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。 - 主剤成分(A)中のオルガノポリシロキサン(a1)が、両末端に水酸基を有するオルガノポリシロキサンであり、
主剤成分(B)中のオルガノシランおよび/またはその部分加水分解物(b1)が、アルキルシリケートおよび/またはその部分加水分解物である
ことを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。 - 主剤成分(A)中のオルガノポリシロキサン(a1)およびシリカ(a2)が、
オルガノポリシロキサン(a1)とシリカ(a2)とをあらかじめ加熱処理することにより形成された熱処理物(a22)であることを特徴とする、請求項1〜12のずれかに記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。 - 主剤成分(A)中のオルガノポリシロキサン(a1)およびシリカ(a2)が、
オルガノポリシロキサン(a1)とシリカ(a2)とをあらかじめ加熱処理することにより形成された熱処理物(a22)および加熱処理していないオルガノポリシロキサン(a1)の混合物であることを特徴とする、請求項1〜13のずれかに記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。 - 主剤成分(A)が、さらに着色顔料(a3)を含有することを特徴とする、請求項1〜14のいずれかに記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
- 着色顔料(a3)が、チタン白、黒色弁柄、カーボンブラック、弁柄およびコバルトブルーからなる群より選ばれる少なくとも1種の着色顔料であることを特徴とする、請求項15に記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
- 着色顔料(a3)の配合量が、オルガノポリシロキサン(a1)およびシリカ(a2)の合計量に対して、
0.01〜30重量%であることを特徴とする、請求項15に記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。 - 着色顔料(a3)の配合量が、オルガノポリシロキサン(a1)およびシリカ(a2)の合計量に対して、
0.1〜20重量%であることを特徴とする、請求項15に記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。 - 主剤成分(A)が、さらに溶剤(a4)を含有することを特徴とする、請求項1〜18のいずれかに記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
- オルガノシランおよび/またはその部分加水分解物(b1)の配合量が、オルガノポリシロキサン(a1)およびシリカ(a2)の合計量に対して、
1〜20重量%であることを特徴とする、請求項1〜19のいずれかに記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。 - オルガノシランおよび/またはその部分加水分解物(b1)の配合量が、オルガノポリシロキサン(a1)およびシリカ(a2)の合計量に対して、
3〜10重量%であることを特徴とする請求項1〜20のいずれかに記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。 - 主剤成分(A)および/または硬化剤成分(B)に、さらに液状オルガノポリシロキサン(d1)が配合されたことを特徴とする、請求項1〜21のいずれかに記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
- 液状オルガノポリシロキサン(d1)のGPCで測定した数平均分子量(Mn)が400〜10000であることを特徴とする、請求項22に記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
- 液状オルガノポリシロキサン(d1)が、非反応性液状オルガノポリシロキサン(d11)であることを特徴とする、請求項22に記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
- 非反応性液状オルガノポリシロキサン(d11)が、下記一般式(3a)および/または(3b)で表される非反応性液状オルガノポリシロキサンであることを特徴とする、請求項24に記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
R14 xSi(R15−Z)yO(4-x-y)/2 ……(3b)
(上記組成式(3b)中、R14は水素原子、それぞれ炭素数1〜10のアルキル基、アリール基またはアラルキル基を示し、R15はエーテル基、エステル基または−NH−が介在していてもよい炭素数2〜10の2価脂肪族炭化水素基を示し、Zは、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基または末端が炭素数1〜6のアルキル基もしくはアシル基で封鎖されていてもよいポリエチレングリコールまたはポリプロピレングリコール基である1価の極性基を示す。また、x、yは、0.01≦x<3.99、0.02≦y<4、かつ0.02≦x+y<4を満たす。) - 液状オルガノポリシロキサン(d1)が、反応性液状オルガノポリシロキサン(d12)であることを特徴とする、請求項22に記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
- 反応性液状オルガノポリシロキサン(d12)が、下記一般式(3c)で表される基を少なくとも1個有するシリコーンオイルであることを特徴とする、請求項26に記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
≡SiR4OSiR5 bY(3-b) ……(3c)
(上記式(3c)中、R4は非置換または置換の2価炭化水素基またはエーテル結合を含
む2価炭化水素基を表し、R5は非置換または置換の1価炭化水素基を表し、Yは縮合反
応性官能基を表し、bは0、1または2である。) - 反応性液状オルガノポリシロキサン(d12)の縮合反応性官能基が、水酸基、オキシム基、アミノ基、アセチルオキシ基およびアルコキシ基からなる群より選ばれた少なくとも1種の縮合反応性官能基であることを特徴とする、請求項26に記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
- 液状オルガノポリシロキサン(d1)が主剤成分(A)に配合されることを特徴とする
、請求項22〜28のいずれかに記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。 - 液状オルガノポリシロキサン(d1)が硬化剤成分(B)に配合されることを特徴とする請求項22〜28のいずれかに記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
- 液状オルガノポリシロキサン(d1)の配合量が、オルガノポリシロキサン(a1)およびシリカ(a2)の合計量に対して、
0.01〜15重量%であることを特徴とする請求項29に記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。 - 液状オルガノポリシロキサン(d1)の重量が、オルガノポリシロキサン(a1)およびシリカ(a2)の合計量に対して、
1〜10重量%であることを特徴とする、請求項29に記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。 - 液状オルガノポリシロキサン(d1)の重量が、オルガノシランおよび/またはその部分加水分解物(b1)に対して、
0.01〜500重量%であることを特徴とする、請求項30に記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。 - 液状オルガノポリシロキサン(d1)の重量が、オルガノシランおよび/またはその部分加水分解物(b1)に対して、
50〜350重量%であることを特徴とする、請求項30に記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。 - 主剤成分(A)および/または硬化剤成分(B)に、さらにシランカップリング剤が配合されたことを特徴とする、請求項1〜34のいずれかに記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
- シランカップリング剤の配合量が、オルガノポリシロキサン(a1)およびシリカ(a2)の合計量に対して、
0.01〜1重量%であることを特徴とする、請求項35に記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。 - シランカップリング剤の配合量が、オルガノシランおよび/またはその部分加水分解物(b1)に対して、
0.01〜50重量%であることを特徴とする、請求項35に記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。 - 請求項1〜37のいずれかに記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物を含有する、防汚塗料組成物。
- 請求項38に記載の防汚塗料組成物を硬化させることにより形成された、防汚塗膜。
- [I]エポキシ樹脂(e1)およびエポキシ樹脂用アミン系硬化剤(e2)を含む防食塗料組成物から形成されるエポキシ樹脂系防食塗膜と、
[II]その表面上に直接接して積層形成された、請求項39に記載の防汚塗膜とからなる、防汚複合塗膜。 - [I]エポキシ樹脂(e1)、エポキシ樹脂用アミン系硬化剤(e2)および体質顔料(
e3)を含む防食塗料組成物から形成されるエポキシ樹脂系防食塗膜と、
[II]その表面上に直接接して積層形成された、請求項39に記載の防汚塗膜とからなる、防汚複合塗膜。 - [I]エポキシ樹脂(e1)、エポキシ樹脂用アミン系硬化剤(e2)、体質顔料(e3)およびタレ止め防止剤(e4)を含む防食塗料組成物から形成されるエポキシ樹脂系防食塗膜と、
[II]その表面上に直接接して積層形成された、請求項39に記載の防汚塗膜とからなる、防汚複合塗膜。 - エポキシ樹脂系防食塗膜[I]を構成するエポキシ樹脂(e1)がビスフェノールタイプエポキシ樹脂であり、エポキシ樹脂用アミン系硬化剤(e2)がポリアミドアミンであることを特徴とする、請求項40〜42のいずれかに記載の硬化オルガノポリシロキサン系防汚複合塗膜。
- エポキシ樹脂系防食塗膜[I]を構成する体質顔料(e3)が、タルク、硫酸バリウム、マイカ、酸化チタンおよびカーボンブラックからなる群より選ばれた少なくとも1種の体質顔料であることを特徴とする、請求項41または42に記載の硬化オルガノポリシロキサン系防汚複合塗膜。
- エポキシ樹脂系防食塗膜[I]を構成するタレ止め防止剤(e4)が、ポリアマイドワックスであることを特徴とする、請求項42に記載の硬化オルガノポリシロキサン系防汚複合塗膜。
- 請求項39に記載の防汚塗膜または請求項40〜45のいずれかに記載の防汚複合塗膜で被覆された基材。
- 請求項39に記載の防汚塗膜または請求項40〜45のいずれかに記載の防汚複合塗膜で被覆された水中構造物。
- 請求項39に記載の防汚塗膜または請求項40〜45のいずれかに記載の防汚複合塗膜で被覆された船舶。
- 基材表面を、請求項39に記載の防汚塗膜または請求項40〜45のいずれかに記載の防汚複合塗膜で被覆する、基材の防汚方法。
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