JPH1017850A - 水性防汚剤組成物 - Google Patents

水性防汚剤組成物

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JPH1017850A
JPH1017850A JP17352596A JP17352596A JPH1017850A JP H1017850 A JPH1017850 A JP H1017850A JP 17352596 A JP17352596 A JP 17352596A JP 17352596 A JP17352596 A JP 17352596A JP H1017850 A JPH1017850 A JP H1017850A
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JP
Japan
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water
various
silicate
emulsifier
alkyl
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JP17352596A
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English (en)
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Shinichi Kuwamura
慎一 桑村
Takashi Suzuki
尚 鈴木
Hidetoshi Tomita
秀敏 富田
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Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膜上に塗布したり、あるいは水性塗料中に
添加混合せしめるというようにして用いることが出来、
しかも、そのようにして、とりわけ、耐汚染性などに優
れる皮膜を形成することができるような、極めて実用性
の高い水性防汚剤組成物を提供することにある。 【解決手段】 乳化剤/アルキルシリケートから構成さ
れる組成物;乳化剤/アルキルシリケート/アルコール
から構成される組成物;あるいは乳化剤/アルキルシリ
ケート/アルコール/水結合剤などから構成される組成
物を用いるということによって、水に対して易溶性ない
しは易分散性のものとして、叙上のような効果が発現さ
れるということを見出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規にして有用な
る、水性の防汚剤組成物に関する。さらに詳細には、本
発明は、乳化剤と、アルキルシリケートおよび/または
其の部分加水分解縮合物とを、必須の構成成分とし含有
し、必要に応じて、アルコール類および/または水結合
剤をも含有することから成る、水に対して易溶性ないし
は易分散性の水性防汚剤組成物に関する。
【0002】そして、本発明に係る当該水性防汚組成物
は、その使用時において、水で希釈するだけて、クリア
塗料として、そのまま、塗装したり、あるいは水性塗料
中に配合して塗装せしめるということによって、汚染性
物質の付着し難い塗膜を形成せしめることが出来る、極
めて実用性に高い組成物である。
【0003】
【従来の技術】これまでにも、塗膜の寿命を延ばすとい
うような試みとして、塗料の主要構成成分である塗料ビ
ヒクル(高分子重合体)の組成や、該構成成分などの、
種々の角度からの検討であるとか、あるいは顔料の高耐
候性化の検討などを通じて、開発が進められて来た。こ
うした諸々の検討の成果として、塗料ビヒクルならびに
顔料類の高耐久性グレードのものが開発され、かかる技
術に基づく製品が、市場に紹介されている。
【0004】しかしながら、塗膜の高耐久性化が進むと
いう一方で、反面、塗膜それ自体の汚染が問題点として
認識されるようになり、こうした問題点に対する対策
が、順次、検討対象として移されつつあるということで
ある。
【0005】すなわち、塗膜自体は、相当、長期間の耐
久性を有するが故に、汚染物質の付着による外観低下
が、顕著に認められるようになったためである。塗膜自
体の耐候性が確保されない、低レベルの塗膜においては
汚染物質が付着しても、塗膜自体が劣化によって欠落し
てしまうという処から、このような問題は、結局の処、
認められなかったということである。
【0006】たとえば、高耐久性塗料の代表例たる溶剤
系フッ素樹脂塗料は、それ自身の塗膜の劣化は、種々の
分析手法、促進曝露手法あるいは天然曝露などにより、
相当の長期間の寿命があることが認められている。とは
言うものの、塗膜表面への汚染物質の付着による汚れ
が、注目すべき難点として取り沙汰され、その解決が急
がれている。
【0007】こうした課題に対処するに、溶剤系塗料に
対する対策として、アルキルシリケートを、塗料組成物
中に含有せしめ、塗膜表面に、此のアルキルシリケート
由来の縮合層を形成せしめるということによって、汚染
物質の付着を抑制させようとする技術が開発された。
【0008】あるいは、塗料中に、このような化合物を
混在させずに、溶剤系あるいは水性系の塗膜を形成せし
めたのちに、アルキルシリケートあるいは此の部分加水
分解物の有機溶剤溶液を塗布せしめるということによっ
て、塗膜表面に、かかるアルキルシリケート由来の縮合
層を形成せしめようとする技術も開発され、市場に紹介
されている。
【0009】このように、汚染物質の付着を阻害する手
法としては、アルキルシリケートあるいは其の部分加水
分解物などを、有機溶剤系の媒体を通じて、使用すると
いう技術が、一般となって来ている。
【0010】一方、水性系の塗料については、アルキル
シリケート自体が、水と反応する化合物であるというこ
とがネックとなっていて、水性塗料組成物中に混合せし
めた場合には、簡単に、ゲル化を生じせしめたり、ある
いは媒体が水であるという処から、容易に混和せず、し
たがって、使用できなかったり、強引に混和せしめると
いうことにすれば、顔料あるいは樹脂の分散状態や、可
溶化状態を破壊して、光沢が失われた塗料となったり、
増粘が起こったりして、実際の処、使用できないのとい
うが実状である。
【0011】さらに、上述したような水性系の塗膜の上
に、アルキルシリケートあるいは其の部分加水分解物の
有機溶剤溶液を塗布することも可能ではあるが、昨今の
有機溶剤の規制の動きに連動して、有機溶剤系塗料が敬
遠されるという市場の要求がある処から、既存塗膜の上
に塗布する場合においても、水性系のアルキルシリケー
ト系化合物あるいは組成物の出現が、強く望まれてい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
ような従来型の技術に従う限りは、アルキルシリケート
あるいは此の部分加水分解物を用いるという形の組成物
も、水を媒体とする、いわゆる水性系の塗料であるとい
う特別の場合などには、どうしても、実用に供し得なか
った。
【0013】しかるに、本発明者らは、上述したような
従来型の技術における種々の欠陥なしは問題点の根本的
なる解消ないしは解決を図るべく、鋭意、研究に着手し
た。
【0014】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、一にかかって、水性系の塗料に対しても、上述し
たような種々の問題点を解決せしめたアルキルシリケー
ト系化合物を、簡便に利用し適用するということにあ
る。すなわち、本発明の一大目的とする処は、水性系の
防汚剤組成物を提供するというにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上述したような従来型技術における問題点を解決し、塗
料業界の諸要求に応えるべく、加えて、上述したような
発明が解決しようとする課題に照準を合わせて、鋭意、
検討を重ねた結果、乳化剤と、アルキルシリケートある
いは此の部分加水分解物とを用いるという形の組成物
が、あるいは乳化剤と、アルキルシリケートあるいは此
の部分加水分解物と、アルコール類と、水結合剤とを用
いるという形の組成物が、本発明の一大目的に適合する
ものであることを見出すに及んで、ここに、本発明を完
成させるに到った。
【0016】すなわち、本発明は、基本的には、それぞ
れ、(1) 乳化剤(A)と、(2) アルキルシリケ
ートおよび/または其の部分加水分解縮合物(B)と、
(3) 必要に応じて、アルコール類(C)および/ま
たは水結合剤(D)とを含有することから成る、水性防
汚剤組成物を提供しようとするものであるし、さらに
は、上記した乳化剤(A)として、特に、それぞれ、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン高級
脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルよりなる群か
ら選ばれる、少なくとも1種の化合物を用いることから
成る、水性防汚剤組成物をも提供しようとするものであ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】ここにおいて、本発明に係る水性
防汚組成物を構成する一必須成分たる上記した乳化剤
(A)とは、本発明において、他の一必須構成成分とし
て用いられる、上記したアルキルシリケートおよび/ま
たは其の部分加水分解縮合物(B)を、安定に、水中に
分散化ないしは可溶化せしめるために使用されるという
ものを指称し、そうした乳化剤のうちでも特に代表的な
もののみとしては、アニオン性乳化剤、ノニオン性乳化
剤またはカチオン性乳化剤が例示できる。さらに、本発
明組成物においては、これらの種々の乳化剤は、無水の
状態のものが、好適に使用される。
【0018】上記したアニオン性乳化剤として特に代表
的なもののみを例示するにとどめれば、高級アルコール
の硫酸エステル塩、アルキル(ベンゼン)スルホン酸
塩、アルキルサルフェート塩、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルスルホン酸塩、アルキルジフェニルエーテ
ルスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェノー
ルサルフェート塩、スチレンスルホン酸塩ないしはビニ
ルサルフェート塩、アルキルスルホコハク酸エステル
塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルリン酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル、ポリ
アクリル酸(塩)およびスルホン酸塩よりなる群から選
ばれる、各種の水溶性オリゴマー類などであるし、水溶
性アクリル樹脂または此等の誘導体類の如き、種々の化
合物などであるが、これらは単独使用でも、あるいは2
種以上の併用でもよいことは、勿論である。
【0019】また、上記したノニオン性乳化剤として特
に代表的なもののみを例示するにとどめれば、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン高級脂肪酸
エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン−
ポリオキシプロピレンブロック共重合体、ポリビニルア
ルコールまたはヒドロキシエチルセルロースなどで代表
されるような、各種の水溶性高分子系ノニオン型活性剤
などであり、これらは単独使用でも、あるいは2種以上
の併用でもよいことは、勿論である。
【0020】さらに、上記したカチオン性乳化剤として
特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、アルキ
ルアミン塩、アルキルトリアルキルアンモニウムクロラ
イドなどの第4級アンモニウム塩、アルキルベタインま
たはアミンオキサイドなどであり、これらは単独使用で
も、あるいは2種以上の併用でもよいことは、勿論であ
る。
【0021】上掲したような、それぞれ、アニオン性乳
化剤、ノニオン性乳化剤またはカチオン性乳化剤は、単
独使用でも、あるいは2種以上の併用でもよいが、これ
らのうちでも特に好適に使用できる乳化剤としては、実
質的に、無水状態の乳化剤の使用が望ましく、さらに、
イオン性基を有しないノニオン性乳化剤の使用が、より
望ましい。
【0022】次に、本発明に係る水性防汚組成物を構成
する、他の一必須成分たる、上記したアルキルシリケー
トおよび/または其の部分加水分解縮合物(B)として
は、たとえば、次に例示するようなものが、特に代表的
なものである。
【0023】その一例として特に代表的なもののみを挙
げるにとどめれば、メチルシリケート、エチルシリケー
ト、イソプロピルシリケートもしくはn−ブチルシリケ
ートの如き、各種のアルキルシリケート化合物;または
上掲したような各種のシリケート化合物を、部分加水分
解縮合せしめるということによって得られる部類の、遊
離のシラノール基を有しない形のアルキルシリケート・
オリゴマー類などである。
【0024】これらのほかにも、次に例示するような、
それぞれ、加水分解性シリル基および/またはシラノー
ル基を有する化合物で、上掲したような各種のアルキル
シリケートおよび/または其の部分加水分解縮合物を変
性せしめた形のものであってもよい。
【0025】ここで、加水分解性シリル基とは、たとえ
ば、下記の一般式(I)で示されるような、加水分解に
よって、珪素原子に結合した水酸基を生成するという、
加水分解され易い基が結合した形のシリル基を指称する
ものである。
【0026】
【化1】
【0027】(ただし、式中のR1 は、炭素数が1〜1
0なるアルキル基、アリール基およびアラルキル基より
なる群から選ばれる、1価の炭化水素基を、X1 はハロ
ゲン原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルコキシ
基、置換アルコキシ基、アシロキシ基、アミノオキシ
基、フェノキシ基、チオアルコキシ基、アミノ基、イソ
プロペニルオキシ基およびイミノオキシ基などよりなる
群から選ばれる、1価の基を表わすものとし、また、a
は0あるいは1または2なる整数であるものとする。)
【0028】こうした加水分解性シリル基および/また
はシラノール基を有する化合物として特に代表的なもの
のみを例示するにとどめれば、メチルトリメトキシシラ
ン、フェニルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシ
シラン、フェニルトリエトキシシランもしくはイソブチ
ルトリメトキシシランの如き、各種の3官能性シラン化
合物;
【0029】ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエ
トキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジ
エトキシシランもしくはジフェニルジメトキシシランの
如き、各種の2官能性シラン化合物;
【0030】またはメチルトリクロルシラン、フェニル
トリクロルシラン、エチルトリクロルシラン、ジメチル
ジクロルシランもしくはジフェニルジクロルシランの如
き、各種のハロシラン類;
【0031】あるいは前掲したような、各種の2官能性
ないしは3官能性のシラン化合物を、ほぼ完全に、加水
分解せしめることによって得られるというような形の、
いわゆる低分子量のシラノール化合物;
【0032】さらには、これら上掲したような種々のシ
ラノール化合物を、さらに、脱水縮合せしめるというこ
とによって得られる、シラノール基含有の、線状ないし
は環状のポリシロキサン類;
【0033】さらには亦、前掲したような、各種の2官
能性シラン化合物、3官能性のシラン化合物およびシリ
ケート化合物よりなる群から選ばれる、少なくとも1種
の化合物を部分加水分解縮合せしめることによって得ら
れる、アルコキシシリル基含有の、線状ないしは環状の
ポリシロキサン化合物などである。
【0034】ここにおいて、前記した、いわゆる変性さ
れたシリケート化合物としては、つまり、前掲した各種
のアルキルシリケートの部分加水分解縮合物を変性せし
めた形の化合物としては、当該変性物中には、実質的
に、遊離のシラノール基を有しないという構造の形のも
のが、好適に使用される。
【0035】以上において記述して来た、それぞれ、乳
化剤(A)と、アルキルシリケートおよび/または其の
部分加水分解縮合物(B)との使用量としては、後者
(B)成分に対し、前者(A)成分が、0.05〜50
重量%となるような範囲内が、好ましくは、0.1〜3
0重量%となるような範囲内が適切である。
【0036】本発明に係る水性防汚組成物を得るに当た
って、上述して来たような、(A)および(B)なる、
両必須構成成分のほかにも、本発明組成物の、それぞ
れ、使用時の粘性、安定性ならびに水に対する分散性な
どをコントロールするために、本発明組成物に、さらに
必要に応じて、アルコール類(C)および/または水結
合剤(D)を添加して使用するというのが望ましい。
【0037】こうしたアルコール類(C)として特に代
表的なもののみを例示するにとどめれば、メタノール、
エタノール、イソプロパノール、ブタノールもしくは2
−エチルヘキサノールの如き、直鎖、分岐あるいは環状
のアルキルを有する各種のアルコール系;エチレングリ
コール、2−プロポキシエタノールもしくは2−n−ブ
トキシエタノールの如き、各種のエチレングリコール系
誘導体;
【0038】プロピレングリコール、2−n−プロポキ
シプロパノール、3−n−プロポキシプロパノール、2
−n−ブトキシプロパノールもしくは3−n−ブトキシ
プロパノールの如き、各種のプロピレングリコール系誘
導体;またはジエチレングリコールもしくはジエチレン
グリコールモノブチルエーテルの如き、各種のジエチレ
ングリコール系誘導体;
【0039】あるいは2,2,4−トリメチル−1,3
−ペンタンジオールまたは2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオールモノブチレートなどのよう
な、種々のアルキル置換脂肪族多価アルコール系誘導体
などである。
【0040】一方、上記した水結合剤(D)として特に
代表的なもののみを例示するにとどめれば、オルソ蟻酸
トリメチル、オルソ蟻酸トリエチルもしくはオルソ蟻酸
トリブチルの如きオルソ蟻酸トリアルキル;オルソ酢酸
トリメチル、オルソ酢酸トリエチルもしくはオルソ酢酸
トリブチルの如き、各種のオルソ酢酸トリアルキル;ま
たはオルソほう酸トリメチル、オルソほう酸トリエチ
ル、オルソほう酸トリブチルの如きオルソほう酸トリア
ルキルなどであるし、
【0041】上掲し、上述したようなアルコール類
(C)を使用しない場合においては、当該水結合剤とし
て、各種のイソシアネート類が使用できるが、こうした
イソシアネート類の具体例として特に代表的なもののみ
を例示するにとどめれば、ベンゼンスルフォニルイソシ
アネート、p−トルエンスルフォニルイソシアネート、
フェニルイソシアネート、p−クロロフェニルイソシア
ネート、2,4−トルエンジイソシアネート、メタキシ
リレンジイソシアネートまたはヘキサメチレンジイソシ
アネートなどがあるが、好ましくは、ベンゼンスルフォ
ニルイソシアネート、p−トルエンスルフォニルイソシ
アネート、フェニルイソシアネートまたはp−クロロフ
ェニルイソシアネートなどのような、種々のモノイソシ
アネート類などである。
【0042】本発明に係る水性防汚組成物には、以上に
おいて記述して来たような各成分のほかにも、たとえ
ば、アルコール類以外の溶剤類、カップリング剤、硬化
触媒あるいは顔料類などのような、次に示す部類の各種
の添加剤成分をも配合することが出来る。
【0043】上記した溶剤類としては、特に限定される
ものではなく、汎用の有機溶剤であれば、いずれのもの
も使用できるが、それらのうちでも特に代表的なものの
みを例示するにとどめれば、アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトンもしくはメチルアミルケ
トンの如き、各種のケトン系;
【0044】酢酸エチルもしくは酢酸ブチルの如き、各
種のエステル系;ベンゼン、トルエンもしくはキシレン
の如き、各種の芳香族炭化水素系;ヘキサンもしくはヘ
プタンの如き、各種の脂肪族炭化水素系;または四塩化
炭素、メチレンジクロリドもしくはヘキサフルオロイソ
プロパノールの如き、各種の含ハロゲン系有機溶剤など
である。
【0045】また、上記したカップリング剤として特に
代表的なもののみを例示するにとどめれば、γ−(メ
タ)アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリエトキシ
シラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルメチ
ルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシ
プロピルメチルジエトキシシラン、γ−(メタ)アクリ
ロイルオキシプロピルトリイソプロペニルオキシシラ
ン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、ビニル(トリス−β−メトキシエトキシ)シラ
ン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルトリクロルシ
ランまたはN−β−(N−ビニルベンジルアミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、あるい
は其れらの塩酸塩などのような、種々の加水分解性シリ
ル基含有ビニル系単量体;
【0046】γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エ
チルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシク
ロヘキシル)エチルメチルジエトキシシランもしくはγ
−グリシドキシプロピルトリイソプロぺニルオキシシラ
ンの如き、各種のエポキシシラン化合物(エポキシ基含
有シランカップリング剤);
【0047】γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ−
メルカプトプロピルメチルジメトキシシランまたはγ−
メルカプトプロピルトリイソプロペニルオキシシランの
如き、メルカプト基と加水分解性シリル基とを併せ有す
るという形の化合物;
【0048】γ−イソシアネ−トプロピルトリイソプロ
ぺニルオキシシランもしくはγ−イソシアネ−トプロピ
ルトリメトキシシランの如き、各種のイソシアネートシ
ラン化合物;あるいはγ−アミノプロピルトリメトキシ
シランの如き、各種のアミノシラン化合物などである。
【0049】さらに、上記した硬化触媒として特に代表
的なもののみを例示するにとどめれば、水酸化リチウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸カリウムもしくはナトリウ
ム・メチラートの如き、各種の塩基性化合物類;
【0050】テトライソプロピルチタネート、テトラ−
n−ブチルチタネート、オクチル酸錫、オクチル酸鉛、
オクチル酸コバルト、オクチル酸亜鉛、オクチル酸カル
シウム、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸コバルト、ジ−n
−ブチル錫ジアセテート、ジ−n−ブチル錫ジオクトエ
ート、ジ−n−ブチル錫ジラウレートもしくはジ−n−
ブチル錫マレエートの如き、各種の含金属化合物類;
【0051】p−トルエンスルホン酸、トリクロル酢
酸、燐酸、モノアルキル燐酸、ジアルキル燐酸、モノア
ルキル亜燐酸もしくはジアルキル亜燐酸の如き、各種の
酸性化合物などである。
【0052】さらに亦、上記した顔料類として特に代表
的なもののみを例示するにとどめれば、カーボンブラッ
ク、酸化チタン、炭酸カルシウム、クレー、酸化鉄また
は水酸化鉄などで代表される無機系顔料類;あるいはフ
タロシアニン系、キナクリドン系またはアゾ系などで代
表されるような有機系顔料類などであり、これらの顔料
類は、最終的な用途に応じて、適宜、選択して使用する
ことが出来る。
【0053】そのほかにも、一般に、塗料用として用い
られているようなものは、いずれのものをも配合するこ
とが出来る。たとえば、前掲したような顔料以外の充填
剤、pH調整剤、レベリング剤、増粘剤、撥水剤、消泡
剤、可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、ハジキ防止
剤、皮張り防止剤(皮バリ防止剤)、分散剤または樹脂
類などのような、公知慣用の種々のものをも、適宜、添
加して使用することが出来る。
【0054】本発明に係る水性防汚組成物は、それを実
用に供するという場合には、たとえば、次のようにして
使用するようにすればよい。
【0055】(I) まず、基材に対して、必要に応じ
て、プライマー、下塗り塗料または中塗り塗料を塗布
し、さらには、上塗り塗料をも塗布して、造膜させたの
ちに、本発明組成物を、そのままで、あるいは使用時に
水で希釈した形で、既存塗膜(旧塗膜)上に塗装せしめ
るというような方法が挙げられる。
【0056】この場合には、本発明組成物から形成され
る塗膜の下地の塗装システムそのものには、一切、制約
を受けず、水性系由来のものであっても構わないし、溶
剤系由来のものであってもよい。あるいは旧塗膜でも、
新規に施工した塗膜であっても構わない。また、この下
地としては、完全硬化させた形のものでも、未硬化ある
いは乾燥が不十分なる塗膜でもよく、こうした諸々の形
の下地上へ、本発明組成物を塗装せしめるというように
しても、一向に、構わない。
【0057】好ましくは、本発明組成物は、その使用時
において、水で以て希釈をし、充分に撹拌せしめるとい
うことによって、水に対して分散化せしめることができ
るという処からも、水希釈条件での使用というような形
のものが推奨できる。
【0058】本発明組成物は、塗装後において、系中の
水および/または有機溶剤などの、いわゆる揮発を経
て、塗膜表面に、アルキルシリケート由来の縮合層を形
成せしめ、その縮合層により、耐汚染性に優れたものと
なるということである。
【0059】次いで、本発明組成物の別の実施態様とし
ては、水性塗料への混合による使用である。この場合に
は、既存の水性塗料、すなわち、汎用のエマルジョン塗
料、ディスパージョン塗料あるいは水溶性塗料などに対
して、本発明組成物を使用時に混合せしめて、撹拌した
のちに、塗装せしめるということができる。この場合に
おいて使用する水性塗料としては、上塗り塗料に対し、
本発明組成物を混合せしめるということが、重要であ
る。
【0060】このような使用方法を採るということにす
ると、本発明組成物を含有するという形の上塗り塗料が
乾燥する過程で、本発明組成物の本質的な有効成分であ
る、アルキルシリケートおよび/または其の部分加水分
解縮合物(B)が、塗膜最外層近傍に多く分布し、そこ
で、当該(B)成分が製膜し、汚染性に優れた皮膜を形
成させるということになるものである。
【0061】上述した、それぞれ、(I)または(I
I)のいずれの方法を採った場合にも、塗装方法として
は、常法に従い、ハケ塗り、スプレー塗装、ロールコー
ターまたはフローコーターなどのような、種々の塗装法
を駆使し、塗装せしめるということが出来る。
【0062】さらに、常温乾燥あるいは50℃〜概ね2
20℃なる範囲内の任意の温度で、任意の時間のあいだ
乾燥させて、塗膜を形成させるというようにすればよ
い。場合によっては、下塗が未乾燥のままに、上塗りを
塗装せしめるというようにしても、一向に構わない。
【0063】かくして、本発明に係る水性防汚組成物
は、そのままで、あるいは水に希釈した状態で以て、既
存の塗膜上に塗布したり、上塗り用水性塗料中に配合さ
せるということによって、塗装することが出来る。
【0064】本発明に係る水性防汚組成物は、特に、建
築用、建材用、あるいは建築物の旧塗膜の補修用、瓦
用、ガラス用または各種プラスチックス製品用、木工
用、自動車補修用、アルミニウム、ステンレス・スチー
ル、クロ−ム・メッキ、トタン板、ブリキ板などで代表
される金属用などのような、種々の被塗物基材に対し
て、広範囲に、利用することが出来る。
【0065】
【実施例】次に、本発明を、参考例、実施例および比較
例により、一層、具体的に説明することにするが、本発
明は、決して、これらの例示例のみに限定されるもので
はない。なお、以下において、部とあるのは、特に断り
の無い限り、すべて、重量基準であるものとする。
【0066】実施例1 本例は、水性防汚剤組成物の調製例を示すものである。
【0067】それぞれ、HLBが13なるポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテルの5部およびHLBが1
7なるポリオキシエチレンアルキルエーテルの3部を、
よく混合せしめてから、エチルシリケートの部分加水分
解縮合物である「エチルシリケート40」の80部を加
え、同時に、系中の微量の水分を除去する目的で、オル
ト蟻酸メチルの1.0部をも加えて、よく混合せしめる
ことによって、目的の水性防汚剤組成物を調製した。以
下、本品をS−1と略称する。
【0068】実施例2 本例も亦、水性防汚剤組成物の調製例を示すものであ
る。
【0069】それぞれ、HLBが8なるポリオキシエチ
レンノニルフェニルエーテルの6部、HLBが16なる
ポリオキシエチレンアルキルエーテルの2部およびHL
Bが16ならポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレ
ンブロック共重合体の2部を、加温下に、よく混合せし
めてから、メチルシリケートの部分加水分解縮合物であ
る「メチルシリケート56」の500部と、イソプロピ
ルアルコールの80部およびジエチレングリコールモノ
ブチルエーテルの20部とを加え、同時に、系中の微量
の水分を除去する目的で、オルト蟻酸メチルの10部を
も加えて、よく混合せしるということによって、目的の
水性防汚剤組成物を調製した。以下、本品をS−2と略
称する。
【0070】実施例3 本例も亦、水性防汚剤組成物の調製例を示すものであ
る。
【0071】まず、ドデシルベンゼンスルホン酸のジイ
ソプロパノール塩の3部と、HLBが17なるポリオキ
シエチレンノニルフェニルエーテルの2部とを、よく混
合せしめ、エチルシリケートの部分加水分解縮合物であ
る「エチルシリケート40」の125部と、イソプロピ
ルアルコールの75部と、同時に、系中の微量の水分を
除去する目的で、オルト蟻酸メチルの2部とを加えて、
よく混合せしめるということによって、目的の水性防汚
剤組成物を調製した。以下、本品をS−3と略称する。
【0072】参考例1(水性塗料調整用エマルジョン重
合体の調製例) 攪拌機、温度計、コンデンサー、滴下漏斗および窒素ガ
ス導入口を備えた反応容器に、脱イオン水の1,500
部を入れ、乳化剤としての、「エマルゲン950」[花
王(株)製の、ポリオキシエチレンノニルフェニルエー
テルの商品名]の40部を添加して、攪拌下に、窒素を
吹き込みながら、80℃に昇温して、乳化剤を溶解せし
めた。
【0073】次いで、過硫酸アンモニウムの5部を添加
し、引き続いて、メチルメタクリレートの500部、n
−ブチルアクリレートの480部およびアクリル酸の2
0部と、n−ドデシルメルカプタンの1.0部とからな
る単量体混合物を、3時間に亘って滴下し、重合反応を
続行せしめた。滴下終了後も、同温度に、2時間のあい
だ攪拌を続行せしめた。
【0074】しかるのち、内容物を冷却してから、アン
モニア水で以て、pHが8を超えるように調整すると共
に、固形分濃度が40.0%になるように、脱イオンで
以て調整し、次いで、100メッシュ金網で以て濾過し
た。
【0075】かくして得られるエマルジョン重合体は、
固形分濃度が40.0%で、pHが8.1であり、か
つ、25℃で測定された、BM型粘度計による粘度が8
0cpsであった。以下、このエマルジョン重合体を、
E−1と略す。
【0076】参考例2(顔料ペーストの調製方法) 「タイペーク CR−97」[石原産業(株)製の、ジ
ルコニウムで表面処理されたルチル型酸化チタンの商品
名]の200.8部、「オロタン SG−1」(アメリ
カ国ローム・アンド・ハース社製の、顔料分散剤の商品
名)の5.6部、トリポリ燐酸ソーダ塩の10%水溶液
の3.9部、「ノイゲン EA−120」[第一工業製
薬(株)製の、ポリオキシエチレンノニルフェニルエー
テル系乳化剤の商品名]の1.8部、エチレングリコー
ルの14.5部および「ベストサイド FX」[大日本
インキ化学工業(株)製の、防腐剤の商品名]の0.8
部ならびに「SNデフォーマー 121」[サンノプコ
(株)製の、消泡剤の商品名]の0.6部と、水の5
9.1部と、28%アンモニア水の0.4部とを混合せ
しめ、室温で、ディスパーを用いて、充分に攪拌を行な
った。以下、かくして得られたペーストを、顔料ペース
ト(Paste)と略記する。
【0077】応用例1〜3ならびに比較応用例1および
【0078】これらの諸例は、既存塗膜(旧塗膜)上に
塗布した場合の、それぞれ、応用例ならびに比較応用例
を示すものである。
【0079】まず、参考例1で得られた水性塗料調整用
エマルジョン重合体E−1を用い、参考例2で得られた
Pasteを配合せしめるということによって、顔料容
量濃度(PVC)が20%なる白色塗料と為した。
【0080】なお、かかる塗料化に際しては、常法に従
い、増粘剤としての「プライマルTT−935」(ロー
ム・アンド・ハース社製の、カルボン酸基含有エマルジ
ョンの商品名)を用いて増粘させるという一方で、造膜
助剤としての「テキサノール」(アメリカ国、イースト
マン・ケミカル社製品)をも配合せしめるということに
よって、最低造膜温度が5℃で、しかも、ストマー粘度
が85KUなる塗料(E−2)と為した。
【0081】次いで、かかる水性塗料を、スレート板
[ノザワ(株)製のフレキシブル板を使用した。]上
に、ハケ塗りで以て塗装せしめた。しかるのち、第1表
に示すような条件での乾燥を経たのちに、本発明組成物
たる、実施例1〜3迄の水性防汚剤組成物を、第1表に
示すような条件で以て、水で希釈せしめ、先に準備して
おいた塗装板上に、ハケ塗りで以て塗布した。
【0082】他方の比較応用例としては、それぞれ、本
発明組成物の使用を、一切、欠如するという形のもの
(比較応用例1)ならびに「エチルシリケート40」の
10重量部を、イソプロピルアルコールの90重量部で
以て希釈せしめた形の、いわゆる溶剤系の防汚剤(S−
4)を塗布せしめた形のもの(比較応用例2)を例示し
た。いずれの系の場合においても、塗布量としては、2
0〜30g/m2 となるようにした。
【0083】かくして得られた、それぞれの試験片(塗
板)を、室温で、1週間のあいだ乾燥せしめたのち、大
阪府堺市内において、それぞれ、3ヵ月、6ヵ月ならび
に12ヵ月のあいだ曝露せしめ、塗膜の色差△E(つま
り、曝露前の状態に対する色差を以て表わすという手法
であり、此の色差△E値が小さいほど、汚染されていな
いということを意味している。)を測定した。それらの
結果は、まとめて、同表に示す。
【0084】
【表1】
【0085】《第1表の脚注》E−2の乾燥条件は、次
の通りであり、表中の略号は、それぞれ、次のような意
味であるものとする。
【0086】r.t.*1d………室温に、1日(一昼
夜)、放置して乾燥したことを表わす。
【0087】r.t.*2h………室温に、2時間のあ
いだ放置して、乾燥させたことを表わす。
【0088】
【表2】
【0089】応用例4〜6ならびに比較応用例3および
【0090】これらの諸例は、水性塗料中に混合せしめ
るというようにした場合の、それぞれ、応用例ならびに
比較応用例を示すものである。
【0091】前掲した諸々の応用例ならびに比較応用例
の場合において、調製し、かつ、使用した水性塗料(E
−2)に、本発明組成物たる、実施例1〜3で得られ
た、それぞれの水性防汚剤組成物を、第2表に示すよう
な配合割合で以て混合せしめ、本発明組成物を含有する
という形の、各種の水性塗料を得た。
【0092】次いで、それぞれの水性塗料を、前出の、
ノザワ(株)製のフレキシブル板たるスレート板上に、
ハケ塗りで以て2回、塗装せしめた。その際の塗布量と
しては、250〜280g/m2となるようにした。
【0093】比較応用例としては、「エチルシリケート
40」を、直接、上記水性塗料(E−2)中に配合せし
めた形のもの(比較応用例3)ならびに「メチルシリケ
ート56」を、直接、上記水性塗料(E−2)中に配合
せしめた形のもの(比較応用例4)を例示した。
【0094】かくして得られた試験片(塗板)を、室温
で、1週間のあいだ乾燥せしめたのち、大阪府堺市内に
おいて、それぞれ、3ヵ月、6ヵ月ならびに12ヵ月の
あいだ曝露せしめ、塗膜の色差△Eを測定した。それら
の結果を、まとめて、同表に示す。
【0095】
【表3】
【0096】
【表4】
【0097】《第2表の脚注》比較応用例3および4に
おける、それぞれ、「エチルシリケート 40」および
「メチルシリケート 56」の配合量としては、一方の
応用例4と、比較応用例3との濃度が一致するようなも
のであるし、他方の応用例5と、比較応用例4との濃度
が一致するようなものである。
【0098】配合後の状態としての評価判定の基準は、
次の通りである。
【0099】×…………配合時における増粘が顕著であ
って、塗料を調製することが出来なかったような場合 ××………配合時において、直ちに増粘し、凝集に到っ
たために、塗料を調製することが出来なかったような場
【0100】
【発明の効果】以上のようにして得られる、本発明に係
る水性防汚剤組成物は、そのまま、好ましくは使用時に
おいて、水で希釈して、塗装皮膜上に塗布したり、ある
いは水性塗料中に添加混合させるということにより、と
りわけ、汚染性に優れる皮膜を形成することができる。
【0101】かくして、本発明の水性防汚剤組成物は、
特に、建築用、建材用、あるいは建築物の旧塗膜の補修
用、瓦用、ガラス用または各種プラスチックス製品用、
木工用あるいは自動車補修用などとして、特に、アルミ
ニウム、ステンレス・スチール、クロ−ム・メッキ、ト
タン板またはブリキ板の如き、各種の金属用などのよう
な種々の被塗物基材に対して、広範囲に利用し適用する
ことが出来るというものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1) 乳化剤(A)と、(2) アル
    キルシリケートおよび/または其の部分加水分解縮合物
    (B)と、(3) 必要に応じて、アルコール類(C)
    および/または水結合剤(D)とを含有することを特徴
    とする、水性防汚剤組成物。
  2. 【請求項2】 前記した乳化剤(A)が、ポリオキシエ
    チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
    フェニルエーテル、ポリオキシエチレン高級脂肪酸エス
    テル、ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチ
    レンソルビタン脂肪酸エステルよりなる群から選ばれ
    る、少なくとも1種の化合物である、請求項1に記載の
    組成物。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006045483A (ja) * 2004-06-28 2006-02-16 Kaneka Corp 耐汚染性付与組成物、塗料組成物および該組成物から得られる塗膜
JP2006160928A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Kaneka Corp 耐汚染性付与組成物、塗料組成物および該塗料組成物から得られる塗膜
JP2007084678A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Kaneka Corp 塗料組成物、該組成物から得られる塗膜および該塗料組成物の製造方法
JP2007084776A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Kaneka Corp 水性塗料組成物の製造方法
JP2008013771A (ja) * 2007-08-08 2008-01-24 Kaneka Corp 硬化性組成物
JP2014198800A (ja) * 2013-03-29 2014-10-23 日本ファインコーティングス株式会社 プレコート用塗料組成物、塗膜、塗膜の形成方法、プレコート鋼板

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