JP3205372U - スーツケース用キャスターロック構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】第一、第二押ボタンによりキャスターロックの作動と解除を行い、第一押ボタンと第二押ボタンの作動機構はハウジング内にコンパクトに収容される、スーツケース用キャスターロック構造を提供する。【解決手段】第一、第二押ボタンユニットを含み、第一押ボタンユニットは第一係合体22、2つの可動体32、2つのワイヤーロック26および第一押ボタン20を備え、第一押ボタンが押されると可動体の外向きの移動に伴いほぞ部が下向きに移動してブロック部322を通過した後ブロック部に阻まれて上に移動できなくなり、かつワイヤーロックの頭部の連動によりブレーキが作動してキャスターが回転できなくなる。第二押ボタンユニットは第二押ボタン30を備え、第二押ボタンが押されるとその下部に設けられた第二柱体部の下向きの移動に伴いブロック部が外向きに移動し、ほぞ部227が上向きに移動して第一押ボタンと第一係合体が元の位置に戻ることでブレーキが解除される。【選択図】図2
Description
本考案はブレーキロックの構造に関し、特に、スーツケース用キャスターロック構造に関する。
経済発展に伴い生活の質が向上し、人々は次第に旅行・レジャーを重視するようになっているため、旅行用スーツケースの需要は日々増加している。国内旅行であれば機内持ち込み可能なタイプや20インチの小型タイプを使用できるが、海外旅行となると日数によりスーツケースの選択肢はさらに増え、その種類は拡張可能なタイプにも至る。
市場で販売されている一般的なスーツケースは、引く際に少ない力で済むように、その底部にはスーツケースと収容物の重量を支えられるキャスターが少なくとも2つ設けられており、大きめのスーツケースであれば底部が安定するようにキャスターは4つ設けられ、容量拡張が可能なスーツケースであれば底部安定のためにさらに2つの補助輪が追加される。
しかし、スーツケース底部に回転自在のキャスターが複数取り付けられているのにスーツケース自体に固定構造が皆無であると、使用者の手を離れたスーツケースは、平坦な場所であろうと僅かな傾斜のある地面であろうと、接触して押されたか否かにかかわらず、自然に滑り出したり、低い地点に向かって加速度的に滑って行ったりし、倒れたり道路に飛び出したり、通行人や車や物や建物にぶつかったりすることがある。この場合、スーツケース内の収容物が壊れやすく、危険を招くので、実用性に大きく欠けることとなる。
しかし、スーツケース底部に回転自在のキャスターが複数取り付けられているのにスーツケース自体に固定構造が皆無であると、使用者の手を離れたスーツケースは、平坦な場所であろうと僅かな傾斜のある地面であろうと、接触して押されたか否かにかかわらず、自然に滑り出したり、低い地点に向かって加速度的に滑って行ったりし、倒れたり道路に飛び出したり、通行人や車や物や建物にぶつかったりすることがある。この場合、スーツケース内の収容物が壊れやすく、危険を招くので、実用性に大きく欠けることとなる。
この問題の対策を有する既存のスーツケースのブレーキ構造は、キャスターをストッパー付きに換えたものであり、キャスターに小さなペダルが設けられ、使用者がペダルを踏むだけでキャスターにブレーキをかけることができ、スーツケースを動かしたい場合はペダルを上げて元の位置に戻せばよいので、便利な設計である。
しかし、使用者がペダルを踏む様子は美観に欠け、ペダルを踏む際に力を入れすぎたり長期間使用することでペダルが壊れてしまう恐れがある。
しかし、使用者がペダルを踏む様子は美観に欠け、ペダルを踏む際に力を入れすぎたり長期間使用することでペダルが壊れてしまう恐れがある。
したがって本考案では、上述の問題を解決するのに有効なスーツケース用キャスターロック構造を提案する。
本考案の主な目的は、ブレーキロックの作動および解除に用いられる1つの第一押ボタンおよび1つの第二押ボタンを備え、かつ第一押ボタンおよび第二押ボタンのユニット全体から成る作動機構がハウジング内に収容されることで、体積が小さく、スーツケース内の空間を狭めることもなく、2つの押ボタンにより容易にブレーキロックの作動および解除の目的を達成できる、スーツケース用キャスターロック構造を提供することにある。
本考案のもう1つの目的は、第一押ボタンを押した後元に戻らない係合構造を有し、その構造特徴は第一押ボタンの下方の第一係合体および可動体にあり、第一係合体のほぞ部が下向き移動すると可動体が押し開かれ、可動体が自動的に元の位置に戻ると、それによりほぞ部の元の位置に戻ろうとする上向き移動が阻止される、スーツケース用キャスターロック構造を提供することにある。
本考案のさらなる目的は、前記係合構造を解除する技術が、第二押ボタンの下部にある第二柱体部が可動体に挿入されて、可動体が外向きに移動することにより、ほぞ部が上向きに移動して元の位置に戻り、さらにロック頭部が元の位置に戻ってブレーキが解除されるという構造にある、スーツケース用キャスターロック構造を提供することである。
上述の目的を達成するための本考案のスーツケース用キャスターロック構造は、スーツケースに設けられ、スーツケースの少なくとも2つのキャスターにブレーキをかけるのに用いられ、かつ同構造は1つの第一押ボタンユニットおよび1つの第二押ボタンユニットを含む。この第一押ボタンユニットは、1つの第一係合体、2つの可動体、2つのワイヤーロックおよび1つの第一押ボタンを備える。第一係合体には1つのほぞ部および2つの第一固定溝が設けられる。2つの可動体は第一係合体の下方に設けられる。2つのワイヤーロックはそれぞれ一端がロック頭部となりキャスター上のブレーキ構造に接続し、他端が第一固定溝に嵌め込まれる。第一押ボタンは第一係合体の上方に設けられ、第一係合体の上端と第一押ボタンの底部は1つの締結素子を用いて締結され、第一押ボタンが押されると、可動体が外向きに移動することで、ほぞ部が下向きに移動して可動体のブロック部を通過した後ブロック部に阻まれて上に移動できなくなり、かつロック頭部が連動することによりブレーキ構造が作動してキャスターが回転できなくなる。第二押ボタンユニットは第二押ボタンを含み、その下部に2つの第二柱体部が設けられ、第二押ボタンが押されると、第二柱体部が下向きに移動して可動体を外向きに移動させ、それに伴いブロック部も外向きに移動し、ほぞ部が上向きに移動するための空間が生成されることにより、第一押ボタンおよび第一係合体は元の位置に戻るとともに、ブレーキ構造のブレーキが解除される。
2つのワイヤーロックのそれぞれの一端はロック頭部としてブレーキ構造に接続し、他端はその直径がワイヤーロックの直径よりも大きい位置決め部として第一固定溝に嵌め込まれる。
第一係合体は2つのローラーをさらに含み、ワイヤーロックがローラーにそれぞれ繞設され、ワイヤーロックの一端が垂直方向に移動すると、他端が連動して前記一端とは逆方向に垂直移動する。
第一押ボタンユニットは前記第一係合体の底部に設けられる2つの第一弾性素子をさらに含み、第一係合体底部には2つの第一柱体部が凸設され、第一弾性素子の先端が第一柱体部にそれぞれ繞設されて第一係合体および第一押ボタンを元の位置に戻すのに用いられる。
第一押ボタンの下部には1つの推進部がさらに設けられ、第一係合体のほぞ部上方には1つの連動部が設けられ、第一押ボタンが押されると、推進部が連動部を下向きに押し動かすことにより、第一係合体全体が下向きに移動し、さらにほぞ部が下向きに移動してブロック部を通過する。
本考案では、ブロック部の上面が斜面であり、下面が水平面であることにより、ほぞ部が下向きに移動して可動体が押し開かれる。
本考案は2つの第二係合体をさらに含み、それらには可動体を収容するための第二凹溝が1つずつ設けられる。可動体と第二凹溝の間には1つの第二弾性素子が設けられ、ほぞ部が下向きに移動して可動体を押し開くとともに可動体を通過した後、第二弾性素子は可動体の位置を元に戻し、かつほぞ部が上向きに移動できないようにブロック部により阻止する。
第二係合体は1つの第二固定溝をさらに含み、ワイヤーロックの1つの第二固定部は第二固定溝に嵌め込まれる。この第二固定部は少なくとも1つのナットまたはワッシャーである。
本考案はハウジングをさらに含み、ハウジングには背板が締結固定され、第一押ボタンおよび第二押ボタンはハウジングの外に凸設され、第一係合体、第二係合体、可動体およびワイヤーロックはすべてハウジング内に設けられる。
可動体の上部には1つの第一凹溝が設けられ、その内側には斜面が設けられ、第二柱体部の底面にも傾斜が設けられることにより、第二柱体部が第一凹溝に挿入されると、第二柱体部底面の傾斜と第一凹溝の斜面が相接して可動体が押し動かされて外側に移動する。
本考案のスーツケース用キャスターロック構造によれば、第一押ボタンおよび第二押ボタンによりキャスターロックの作動と解除を行うことができ、第一押ボタンおよび第二押ボタンのユニット全体から成る作動機構はハウジング内に収容されるので、体積が小さく、スーツケース内の空間を狭めることもない。したがって、2つのボタンを用いることでキャスターのブレーキロックの作動および解除を容易に行うという目的が達成され、使用者はスーツケースのキャスター上のブレーキペダルを踏むといった動作も必要ないので、品があり優雅な仕草で使用できる。
<実施例>
本考案はスーツケースに取り付けられるキャスターロック構造を提供する。図1で示すように、当該スーツケース用キャスターロック構造は外観から見ると、1つのハウジング10、1つの第一押ボタン20、1つの第二押ボタン30および1つの上ケーシング40を含む。
上ケーシング40、第一押ボタン20および第二押ボタン30はスーツケースの表面に露出し、使用者が第一押ボタン20および第二押ボタン30を押せるようになっており、ハウジング10はスーツケース内に隠されて、その下部から伸出キャスターした2つのロック頭部264はスーツケース底部にあるキャスターのブレーキ構造まで延伸する。第一押ボタン20はスーツケースのキャスターをロックするのに用いられ、第二押ボタン30はスーツケースのキャスターロックを解除するのに用いられる。
本考案はスーツケースに取り付けられるキャスターロック構造を提供する。図1で示すように、当該スーツケース用キャスターロック構造は外観から見ると、1つのハウジング10、1つの第一押ボタン20、1つの第二押ボタン30および1つの上ケーシング40を含む。
上ケーシング40、第一押ボタン20および第二押ボタン30はスーツケースの表面に露出し、使用者が第一押ボタン20および第二押ボタン30を押せるようになっており、ハウジング10はスーツケース内に隠されて、その下部から伸出キャスターした2つのロック頭部264はスーツケース底部にあるキャスターのブレーキ構造まで延伸する。第一押ボタン20はスーツケースのキャスターをロックするのに用いられ、第二押ボタン30はスーツケースのキャスターロックを解除するのに用いられる。
本考案のスーツケース用キャスターロック構造の分解図である図2を参照されたい。ハウジング10の一面には背板11が設けられ、複数の締結素子により締結される。
スーツケース用キャスターロック構造は1つの第一押ボタンユニットおよび1つの第二押ボタンユニットをさらに含み、第一押ボタンユニットは1つの第一押ボタン20、1つの第一係合体22、2つのワイヤーロック26および2つの可動体32を備える。第二押ボタンユニットは第二押ボタン30および2つの第二係合体34を備える。
第一押ボタン20の底部には1つの第一締結孔202および1つの推進部204が設けられ、第一締結孔202は推進部204に設けられる。第一係合体22の上部と第一押ボタン20の下部は合わせて組み付けられ、第一係合体22には1つの第二締結孔224が設けられ、締結素子を第二締結孔224および第一締結孔202に貫通させて第一係合体22と第一押ボタン20を締結できる。
また、第一係合体22には2つの第一固定溝222、2つの第一柱体部225、連動部226およびほぞ部227がさらに設けられる。この連動部226はほぞ部227の真上に設けられ、連動部226が第一押ボタン20底部の推進部204に下向きに押し動かされると、第一係合体22全体が共に下に移動する。第一柱体部225は第一係合体22の底部に設けられ、2つの第一弾性素子28の先端が第一柱体部225にそれぞれ繞設される一方、第一弾性素子28の底部はハウジング10内に固定され、この第一弾性素子28は下向きに押された第一係合体22が元の位置に戻るのに用いられる。
スーツケース用キャスターロック構造は1つの第一押ボタンユニットおよび1つの第二押ボタンユニットをさらに含み、第一押ボタンユニットは1つの第一押ボタン20、1つの第一係合体22、2つのワイヤーロック26および2つの可動体32を備える。第二押ボタンユニットは第二押ボタン30および2つの第二係合体34を備える。
第一押ボタン20の底部には1つの第一締結孔202および1つの推進部204が設けられ、第一締結孔202は推進部204に設けられる。第一係合体22の上部と第一押ボタン20の下部は合わせて組み付けられ、第一係合体22には1つの第二締結孔224が設けられ、締結素子を第二締結孔224および第一締結孔202に貫通させて第一係合体22と第一押ボタン20を締結できる。
また、第一係合体22には2つの第一固定溝222、2つの第一柱体部225、連動部226およびほぞ部227がさらに設けられる。この連動部226はほぞ部227の真上に設けられ、連動部226が第一押ボタン20底部の推進部204に下向きに押し動かされると、第一係合体22全体が共に下に移動する。第一柱体部225は第一係合体22の底部に設けられ、2つの第一弾性素子28の先端が第一柱体部225にそれぞれ繞設される一方、第一弾性素子28の底部はハウジング10内に固定され、この第一弾性素子28は下向きに押された第一係合体22が元の位置に戻るのに用いられる。
ワイヤーロック26の一端はロック頭部264としてブレーキ構造に接続し、他端はその直径がワイヤーロック26の直径より大きい位置決め部262として、第一固定溝222に嵌め込まれ、かつ第一固定溝222は位置決め部262がその中を上下移動できるように一定の高さを有する。
第二係合体34にはスリーブ344が凸設され、その上にローラー24が冠設され、2つのワイヤーロック26はそれぞれローラー24に繞設されて、位置決め部262が上に移動して第一固定溝222の上端に当たって止まると、ロック頭部264は下降し、この時キャスターのブレーキ構造が作動してキャスターをロックする。逆に、位置決め部264が下に移動して第一固定溝222の下端に達すると、ロック頭部264は上昇し、ブレーキ構造のロックが解除される。
第二係合体34にはスリーブ344が凸設され、その上にローラー24が冠設され、2つのワイヤーロック26はそれぞれローラー24に繞設されて、位置決め部262が上に移動して第一固定溝222の上端に当たって止まると、ロック頭部264は下降し、この時キャスターのブレーキ構造が作動してキャスターをロックする。逆に、位置決め部264が下に移動して第一固定溝222の下端に達すると、ロック頭部264は上昇し、ブレーキ構造のロックが解除される。
2つの可動体32は前記第二押ボタン30の真下に設けられ、可動体32の上部には第一凹溝326が設けられ、その内側には斜面が設けられて第二押ボタン30底部の2つの第二柱体部302に対応し、第二柱体部302の底面にも傾斜が設けられ、第二柱体部302が第一凹溝326に挿入されると、第二柱体部302底面の傾斜と第一凹溝326内の斜面が相接し、この斜面の方向により可動体32を押して外向きに移動できる。
2つの可動体32が対面する側を内側面とし、これらの内側にはブロック部322がそれぞれ凸設され、このブロック部322の上面は斜面であり、2つの斜面がV字型を形成し、下面は水平面である。可動体32の外側には1つの第二弾性素子36を挿入するための貫通孔324がそれぞれ設けられる。
2つの可動体32が対面する側を内側面とし、これらの内側にはブロック部322がそれぞれ凸設され、このブロック部322の上面は斜面であり、2つの斜面がV字型を形成し、下面は水平面である。可動体32の外側には1つの第二弾性素子36を挿入するための貫通孔324がそれぞれ設けられる。
2つの第二係合体34はそれぞれ可動体32の外側に設けられ、第二係合体34の可動体32と相接する一面には1つの第二凹溝342が設けられ、第二凹溝342は可動体32を収容するのに用いられ、かつ第二弾性素子36の末端は第二凹溝342の内壁に当接し、可動体32は第二凹溝342内を水平移動でき、可動体32が押されて外側に移動して第二凹溝342内に押し込まれると、第二弾性素子36の復元力により可動体32は元の位置に戻る。
第二係合体34の下部には1つの第二固定溝346が設けられ、ワイヤーロック26の1つの第二固定部266は第二固定溝346に嵌め込まれる。この第二固定部266は少なくとも1つのナットまたはワッシャーから成り、図中に示すように、第二固定部266が1つのナットおよび1つのワッシャーから成るものであれば、第二固定溝346はナットおよびワッシャーが嵌め込まれるように、それらに対応する形状を有する。
本考案のスーツケース用キャスターロック構造の正面を示す図3Aを参照されたい。この図から明確にわかるように、第一係合体22は第二係合体34の間に挟まれ、スリーブ344はローラー24を貫通し、ワイヤーロック26はローラー24に繞設され、一端の位置決め部262は第二固定溝222内に設けられ、かつ第一固定溝222は位置決め部262が下向き移動できる空間を有し、ワイヤーロック26の第二固定部266は第二固定溝346内にぴったり嵌め込まれて固定される。締結素子が第二締結孔224を貫通して第一押ボタン20と第一係合体22は合わせて締結され、第一押ボタン20が押されると、それに伴い第一係合体22も下向き移動する。
図3Aの実施例では、第一押ボタン20はすでに押された状態であるので、ワイヤーロック26の位置決め部262は第一係合体22に連動して下向き移動し、ワイヤーロック26の他端のロック頭部(図中未表示)が引き上げられ、キャスターのブレーキ構造が作動し、キャスターがロックされて回転できなくなる。
図3Aの実施例では、第一押ボタン20はすでに押された状態であるので、ワイヤーロック26の位置決め部262は第一係合体22に連動して下向き移動し、ワイヤーロック26の他端のロック頭部(図中未表示)が引き上げられ、キャスターのブレーキ構造が作動し、キャスターがロックされて回転できなくなる。
図3Bは第一押ボタン20が半押しされた時の本考案のスーツケース用キャスターロック構造の背面を示す図であり、図3Cは第一押ボタン20が全押しされた時の同背面を示す図である。
まず図3Bを参照されたい。元は第一押ボタン20の下部の推進部204は連動部226に接触しないが、第一押ボタン20が押されると、推進部204は連動部226に接触し、この時ほぞ部227はブロック部322の上方であり、ブロック部322底部の両側は斜面であり、ブロック部322の上面も斜面であるので、ほぞ部227の底部とブロック部322の上面は部分的に密接する。
第一押ボタン20が続けてさらに押されると、ほぞ部227は下向き移動してブロック部322が外向きに押されるため、可動体32が第二係合体34内に押し込まれ、図3Cで示すように、ほぞ部227がブロック部322の下方まで下降する。こうして、第一係合体22の連動部226、ほぞ部227および可動体32のブロック部322は本考案の主要な係合構造を成す。
まず図3Bを参照されたい。元は第一押ボタン20の下部の推進部204は連動部226に接触しないが、第一押ボタン20が押されると、推進部204は連動部226に接触し、この時ほぞ部227はブロック部322の上方であり、ブロック部322底部の両側は斜面であり、ブロック部322の上面も斜面であるので、ほぞ部227の底部とブロック部322の上面は部分的に密接する。
第一押ボタン20が続けてさらに押されると、ほぞ部227は下向き移動してブロック部322が外向きに押されるため、可動体32が第二係合体34内に押し込まれ、図3Cで示すように、ほぞ部227がブロック部322の下方まで下降する。こうして、第一係合体22の連動部226、ほぞ部227および可動体32のブロック部322は本考案の主要な係合構造を成す。
図3Cは第一押ボタン20が全押しされた状態を示し、この時ほぞ部227はブロック部322の下方まで下降しており、可動体32は第二弾性素子(図中未表示)の作用力を受けて元の位置に戻る。ブロック部322の底部は水平面であり、ほぞ部227の上面も水平面であるため、これら両面はそのまま当接し、これによりほぞ部227は上昇して元の位置に戻ることができなくなる。そして、ロック頭部によりブレーキ構造がすでに作動しているので、キャスターロックの目的が達成される。
図4Aは本考案のスーツケース用キャスターロック構造のロック解除前の断面図であり、図4Bは同構造のロック解除後の断面図である。
図4Aは第一押ボタン20が全押しされてブレーキ構造がすでに作動した状態を示し、図から明確にわかるように、第二押ボタン30底部の第二柱体部302は可動体32上部の第一凹溝326に挿入される。第一凹溝326内には斜面が設けられ、第二柱体部302の底面にも傾斜が設けられているので、第二柱体部302が第一凹溝326に挿入されると、第二柱体部302底面の傾斜と第一凹溝326の斜面は相接し、第二押ボタン30が続けてさらに押されることで可動体32が押されて外向きに移動する。
図4Bで示すように、第二押ボタン30が全押しされると、可動体32は外向きに移動して第二係合体34の第二凹溝342に押し込まれるとともに、第二弾性素子36を押し縮める。このようにして2つのブロック部322が開かれることでほぞ部227が上向き移動できる空間が生成されるので、第一係合体22および第一押ボタン20は第一弾性素子28の復元力の作用を受けて共に上昇し、元の位置に戻る。この時、第一係合体22の上昇からわかるように、位置決め部も上昇し、それと同時にロック頭部が下降し、ブレーキ構造のロックが解除される。続いて第二押ボタン30が離されるだけで、可動体32は第二弾性素子36の復元力の作用を受けて水平移動して元の位置に戻る。
図4Aは第一押ボタン20が全押しされてブレーキ構造がすでに作動した状態を示し、図から明確にわかるように、第二押ボタン30底部の第二柱体部302は可動体32上部の第一凹溝326に挿入される。第一凹溝326内には斜面が設けられ、第二柱体部302の底面にも傾斜が設けられているので、第二柱体部302が第一凹溝326に挿入されると、第二柱体部302底面の傾斜と第一凹溝326の斜面は相接し、第二押ボタン30が続けてさらに押されることで可動体32が押されて外向きに移動する。
図4Bで示すように、第二押ボタン30が全押しされると、可動体32は外向きに移動して第二係合体34の第二凹溝342に押し込まれるとともに、第二弾性素子36を押し縮める。このようにして2つのブロック部322が開かれることでほぞ部227が上向き移動できる空間が生成されるので、第一係合体22および第一押ボタン20は第一弾性素子28の復元力の作用を受けて共に上昇し、元の位置に戻る。この時、第一係合体22の上昇からわかるように、位置決め部も上昇し、それと同時にロック頭部が下降し、ブレーキ構造のロックが解除される。続いて第二押ボタン30が離されるだけで、可動体32は第二弾性素子36の復元力の作用を受けて水平移動して元の位置に戻る。
上述の記載は本考案の好ましい実施例の説明に過ぎず、本考案の実施範囲を限定するものではない。したがって、本考案の実用新案登録請求の範囲で述べた特徴および精神に基づき加えられた各種の変更や潤色は全て、本考案の実用新案登録請求の範囲内に含まれる。
10 ハウジング
11 背板
20 第一押ボタン
202 第一締結孔
204 推進部
22 第一係合体
222 第一固定溝
224 第二締結孔
225 第一柱体部
226 連動部
227 ほぞ部
24 ローラー
26 ワイヤーロック
262 位置決め部
264 ロック頭部
266 第二固定部
28 第一弾性素子
30 第二押ボタン
302 第二柱体部
32 可動体
322 ブロック部
324 貫通孔
326 第一凹溝
34 第二係合体
342 第二凹溝
344 スリーブ
346 第二固定溝
36 第二弾性素子
40 上ケーシング
11 背板
20 第一押ボタン
202 第一締結孔
204 推進部
22 第一係合体
222 第一固定溝
224 第二締結孔
225 第一柱体部
226 連動部
227 ほぞ部
24 ローラー
26 ワイヤーロック
262 位置決め部
264 ロック頭部
266 第二固定部
28 第一弾性素子
30 第二押ボタン
302 第二柱体部
32 可動体
322 ブロック部
324 貫通孔
326 第一凹溝
34 第二係合体
342 第二凹溝
344 スリーブ
346 第二固定溝
36 第二弾性素子
40 上ケーシング
Claims (16)
- スーツケースに設けられ、前記スーツケースの少なくとも2つのキャスターにブレーキをかけるのに用いられるスーツケース用キャスターロック構造であって、
1つの第一押ボタンユニットおよび1つの第二押ボタンユニットを含み、
前記第一押ボタンユニットは、
1つのほぞ部および2つの第一固定溝が設けられた1つの第一係合体と、
前記第一係合体の下方に設けられる2つの可動体と、
一端がロック頭部となりキャスター上のブレーキ構造に接続し、他端が前記第一固定溝に嵌め込まれる2つのワイヤーロックと、
前記第一係合体の上方に設けられる第一押ボタンであって、前記第一係合体の上端と前記第一押ボタンの底部は1つの締結部材を用いて締結され、前記第一押ボタンが押されると、前記可動体が外向きに移動することで、前記ほぞ部が下向きに移動して前記可動体のブロック部を通過した後、前記ブロック部は元の位置に戻って前記ほぞ部の上向きの移動を阻止し、かつ前記ロック頭部が連動することにより前記ブレーキ構造が作動して前記キャスターが回転できなくなる、1つの第一押ボタンと、を備え、
前記第二押ボタンユニットは、
下部に2つの第二柱体部を設けた第二押ボタンであって、前記第二押ボタンが押されると、前記第二柱体部が下向きに移動して前記可動体を外向きに移動させ、それに伴い前記ブロック部も外向きに移動し、前記ほぞ部が上向きに移動するための空間が生成されることにより、前記第一押ボタンおよび前記第一係合体は元の位置に戻るとともに、前記ブレーキ構造のブレーキが解除される、1つの第二押ボタンを備える、
スーツケース用キャスターロック構造。 - 前記第一押ボタンの底部には1つの第一締結孔が設けられ、前記第一係合体の上端には1つの第二締結孔が設けられ、前記締結素子が前記第二締結孔および前記第一締結孔を貫通し、前記第一係合体と前記第一押ボタンを合わせて締結固定する、請求項1に記載のスーツケース用キャスターロック構造。
- 前記2つのワイヤーロックの一端は前記ロック頭部として前記ブレーキ構造に接続し、他端はその直径が前記ワイヤーロックの直径よりも大きい位置決め部として前記第一固定溝に嵌め込まれる、請求項1に記載のスーツケース用キャスターロック構造。
- 前記第一係合体は2つのローラーをさらに含み、前記ワイヤーロックが前記ローラーにそれぞれ繞設され、前記ワイヤーロックの一端が垂直方向に移動すると、他端が連動して前記一端とは逆方向に垂直移動する、請求項1に記載のスーツケース用キャスターロック構造。
- 前記第一押ボタンユニットは、前記第一係合体の底部に設けられ、前記第一係合体および前記第一押ボタンを元の位置に戻すのに用いられる2つの第一弾性素子をさらに含む、請求項1に記載のスーツケース用キャスターロック構造。
- 前記第一係合体の底部には2つの第一柱体部が設けられ、前記第一弾性素子の先端が前記第一柱体部にそれぞれ繞設される、請求項5に記載のスーツケース用キャスターロック構造。
- 前記第一押ボタンの下部には1つの推進部がさらに設けられ、前記第一係合体の前記ほぞ部上方には1つの連動部が設けられ、前記第一押ボタンが押されると、前記推進部が前記連動部を下向きに押し動かすことにより、前記第一係合体全体が下向きに移動し、さらに前記ほぞ部が下向きに移動して前記ブロック部を通過する、請求項1に記載のスーツケース用キャスターロック構造。
- 前記ブロック部の上面は斜面であり、下面は水平面である、請求項1に記載のスーツケース用キャスターロック構造。
- 2つの第二係合体をさらに含み、それらには前記可動体を収容するための第二凹溝が1つずつ設けられる、請求項1に記載のスーツケース用キャスターロック構造。
- 前記可動体と前記第二凹溝の間には1つの第二弾性素子が設けられ、前記ほぞ部が下向きに移動して前記可動体を押し開くとともに前記可動体を通過した後、前記第二弾性素子は前記可動体の位置を元に戻し、かつ前記ほぞ部が上向きに移動できないように前記ブロック部により阻止する、請求項9に記載のスーツケース用キャスターロック構造。
- 前記可動体の前記ブロック部とは反対側には、前記第二弾性素子を貫通させるための貫通孔が設けられる、請求項9に記載のスーツケース用キャスターロック構造。
- 前記第二係合体は1つの第二固定溝をさらに含み、前記ワイヤーロックの1つの第二固定部が前記第二固定溝に嵌め込まれる、請求項9に記載のスーツケース用キャスターロック構造。
- 前記第二固定部は少なくとも1つのナットまたはワッシャーである、請求項12に記載のスーツケース用キャスターロック構造。
- ハウジングをさらに含み、前記ハウジングには背板が締結固定され、前記第一押ボタンおよび前記第二押ボタンは前記ハウジングの外に凸設され、前記第一係合体、前記第二係合体、前記可動体および前記ワイヤーロックはすべて前記ハウジング内に設けられる、請求項1に記載のスーツケース用キャスターロック構造。
- 前記第一押ボタンおよび前記第二押ボタンは密に隣り合って設置される、請求項1に記載のスーツケース用キャスターロック構造。
- 前記可動体の上部には1つの第一凹溝が設けられ、その内側には斜面が設けられ、前記第二柱体部の底面にも傾斜が設けられることにより、前記第二柱体部が前記第一凹溝に挿入されると、前記第二柱体部底面の傾斜と前記第一凹溝の斜面が相接して前記可動体が押し動かされて外側に移動する、請求項1に記載のスーツケース用キャスターロック構造。
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