JPH11115380A - 黒 板 - Google Patents

黒 板

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JPH11115380A
JPH11115380A JP9280816A JP28081697A JPH11115380A JP H11115380 A JPH11115380 A JP H11115380A JP 9280816 A JP9280816 A JP 9280816A JP 28081697 A JP28081697 A JP 28081697A JP H11115380 A JPH11115380 A JP H11115380A
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Riyouko Sugii
亮子 杉井
Eiji Nogi
英司 野木
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Kokuyo Co Ltd
Aoi Blackboard Manufacturing Co Ltd
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Kokuyo Co Ltd
Aoi Blackboard Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】床面に対する移動可能状態と固定状態との切換
を簡単な一操作で迅速に行える移動式の黒板を提供す
る。 【解決手段】黒板本体1と、この黒板本体1の左右に設
けられこれを支持する一対の脚要素2と、これら脚要素
2の下端に設けた転動部材3とを備え、床面上を転動移
動可能な黒板100であって、各脚要素2にそれぞれ上
下動可能に配設した支持部材4と、この支持部材4に支
持させた制動体5と、前記支持部材4間に横架した操作
杆6とを具備してなり、この操作杆6の操作により、前
記制動体5を、床面に接地させた制動位置と、これより
上方に退避させた退避位置との間で一斉に上下動させ得
るように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャスタ等の転動
部材を備え、床面を移動可能に構成した移動式の黒板に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の移動式黒板においては、黒板本体
をその左右に立設した脚要素により支持させ、この脚要
素の下端にキャスタ等の転動部材を取り付けて移動可能
にしたものが知られている。具体的には、例えば脚要素
に、支柱とその下端から前後方向に延出したベースとか
ら構成されるものを適用し、このベースの前後端部下面
にそれぞれキャスタを配設したものなどがある。そし
て、これらキャスタのそれぞれに、転動を禁止するロッ
ク機構を付与し、黒板本体の使用時には、これらキャス
タを転動不能にロックすることにより、床面に黒板を固
定するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる構成
の黒板では、転動移動させる場合や、あるいは移動後使
用する場合に、各キャスタ毎にロック、あるいはロック
解除操作を行わなければならない。しかもこの種の黒板
は幅の広いものであり、各キャスタ間の間隔が必然的に
大きくならざるを得ないため、このような操作は、使用
者にとって非常に面倒で使い勝手の良くないものであっ
た。特に、この種の移動式の黒板は、移動頻度がかなり
多い場合もあって、従来、非常に簡単な操作で移動可能
状態と固定状態とを切換できる黒板が切望されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明は、床面に接地した制動位置と、これよ
り上方に退避して床面から離間した退避位置との間で上
下動可能に支持した複数の制動体を、操作杆の操作で一
斉に上下駆動させ得るように構成したものであり、床面
に対する移動可能状態と固定状態との切換を簡単な一操
作で迅速に行えるように図ったものである。
【0005】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明は、黒板本体
と、この黒板本体の左右に設けられこれを支持する一対
の脚要素と、これら脚要素の下端に設けた転動部材とを
備え、床面上を転動移動可能な黒板であって、各脚要素
にそれぞれ上下動可能に配設した支持部材と、この支持
部材に支持させた制動体と、前記支持部材間に横架した
操作杆とを具備してなり、この操作杆の操作により、前
記制動体を、床面に接地させた制動位置と、これより上
方に退避させた退避位置との間で一斉に上下動させ得る
ように構成したものである。
【0006】このようなものであれば、黒板の転動移動
を禁止する制動操作、あるいは該移動を禁止しない制動
解除操作を、操作杆の操作により一挙にできるので、床
面に対する移動可能状態と固定状態との切換を非常に簡
単にかつ迅速にできる。また、左右の脚要素が、操作杆
によっても連結されることになるので、黒板全体として
の剛性を無理なく適正に高めることが可能になる。
【0007】操作杆の操作を、操作者が両手を使うこと
なく立位姿勢のまま足で行えるようにして、使い勝手を
より良好にするには、操作杆が、床面の近傍に配設され
たものが好ましい。部品点数を大幅に増加させることな
く支持部材を脚要素に上下動可能に配設する具体的な実
施態様としては、脚要素を、筒状の部材により形成した
支柱を具備してなるものにするとともに、支持部材を前
記支柱の内面に挿脱可能な立設部を具備してなるものに
し、この立設部が前記支柱の内面に案内されて上下動し
得るように構成しているものが考えられる。
【0008】外観上見栄えを良好にするとともに、黒板
の設置面積を可及的に小さくし、さらには、使用者が制
動体に足を引っ掛けたりすることを防止するためには、
脚要素を、その下端部にベースを具備してなるものに
し、制動体を前記ベースの略鉛直下方に配設したしたも
のが好適である。制動体を所定位置、例えば制動位置あ
るいは退避位置において確実に固定するには、前記所定
位置において支持部材を脚要素に係合させ得る係合機構
を具備してなるものが望ましい。そして、この係合機構
の具体的な態様としては、係合機構が、脚要素に設けら
れた係合凹部と、支持部材に突没可能に設けられ突方向
に付勢された係合凸部とを具備してなるものが考えられ
る。
【0009】操作杆の操作フィーリングを良好なものに
するには、支持部材を上方に付勢する付勢機構を具備し
てなるとともに、支持部材を前記所定位置において脚要
素に係合させた状態で、制動体が制動位置となるように
設定しておくことが好ましい。床面に若干の凹凸や傾斜
が存在しても、制動体を確実に接地させるには、制動体
の支持部材に対する位置を上下方向に調整し得るアジャ
スタ機構を具備してなるものが望ましい。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例を、図1から図7を参
照して説明する。本実施例による黒板100は、図1、
図2に示すように、表裏両面を使用可能な黒板本体1
と、この黒板本体1の左右両側方に設けられ黒板本体1
を回動可能に支持する一対の脚要素2と、この黒板本体
1の回動を禁止し得る回動禁止機構10と、転動部材た
るキャスタ3と、各脚要素2にそれぞれ上下動可能に配
設した一対の支持部材4と、支持部材4に支持させた制
動体5と、左右の支持部材4間に横架した操作杆6とを
備えてなる。
【0011】黒板本体1は、図1、図2に示すように、
周知のもので、書き込み板12と枠材11とを具備して
なり、その両側面中央付近において脚要素2に枢支させ
たものである。ここでいう書き込み板12とは、水性ペ
ン等により書き込みを行うホワイトボードや、チョーク
等による書き込みを行うチョークボードのことを指すも
のである。
【0012】脚要素2は、筒状の角パイプ部材により形
成したもので、支柱21と、この支柱21の下端から前
後に延出したベース22とを備えてなる。各支柱21の
先端部近傍には、内方に向かって枢支軸23が突設して
あり、この枢支軸23によって黒板本体1をその両側面
1aにおいて回動可能に支持している。また、ベース2
2には、その前後両端部下面にそれぞれキャスタ3を取
着している。
【0013】さらに本実施例においては、左右の脚要素
2同士を連結する角パイプ製の横架材24を黒板本体1
の近傍下方に配設している。具体的にこの連結は、横架
材24の各端を各脚要素2における支柱21の側面21
aに図示しないボルト等により固着することにより行っ
ている。また、この横架材24の前側面には粉受け24
1を配設している。
【0014】回動禁止機構10は、図1、6に示すよう
に、この横架材24の中央付近を上下に貫通させ、上下
動可能に支持させた一対のピン10aと、黒板本体1の
上下両底面1b、1cにおいてこれらピン10aに係合
し得る位置に設けた係合穴10bとを備えてなる。これ
らピン10aは、その下端同士を取手10cにより一体
に連結したものであり、横架材24内部に設けたコイル
ばね10dにより上方に付勢している。そして、黒板本
体1が起立位置にある状態でピン10aを係合穴10b
に係合させて黒板本体1の回動を禁止するとともに、操
作者がばね力に逆らって取手10cを下方に引き下げる
ことにより、ピン10aと係合穴10bとの係合状態を
解除して黒板本体1を回動可能状態にする機能を有する
ものである。
【0015】支持部材4は、図2、3、5に示すよう
に、左右の脚要素2にそれぞれ対応させて設けたもの
で、前後に水平に延びる水平部42と、この水平部42
の中央付近から立設した立設部41とを具備してなる。
この立設部41は、例えば角柱部材で、その外径を支柱
21の内径よりも若干小さく形成したものである。そし
て、ベース22に上下に貫通させて設けた挿入孔22a
に下方から挿入し、支柱21の内面21bにその外側面
41aを沿わせることによって、この支持部材4を脚要
素2に対して上下動させるものである。水平部42は、
例えば角パイプ製のものであり、その長手方向の寸法を
前後のキャスタ3間の寸法より短く設定し、支持部材4
を脚要素2に配設した際には、ベース22の鉛直下方に
位置するよう配設したものである。
【0016】制動体5は、図3、5に示すように円板状
部材51とこの円板状部材51の下面に添着したクッシ
ョン材52とから構成したもので、本実施例において
は、制動体5の水平部42に対する上下位置を微調整で
きるようにアジャスタ機構9を介して、支持部材4にお
ける水平部42の前後両端部下面にそれぞれ取着してい
る。このアジャスタ機構9は、制動体5上に立設したお
ねじ部材91と、水平部42の底面42aに螺設しため
ねじ孔92とから構成され、このおねじ部材91のめね
じ孔92に対する螺進退により、水平部42と制動体5
との距離を微調整できるものである。このようにして、
床面の微妙な凹凸、傾斜に対応させて制動体5の制動位
置をアジャストできるようにしている。なお、図3中ナ
ット93は緊締して前記螺進退を禁止するためのもので
ある。
【0017】操作杆6は、図1、5に示すように、例え
ば角パイプ製のもので、床面近傍に位置するように設定
している。具体的には、各支持部材4の水平部42にお
ける対向する側面42bの中央付近にその各端をそれぞ
れ図示しないボルト等により固着したものである。そし
て本実施例では、その中央上面に操作位置表示シール6
1を接着している。この操作位置表示シール61は、操
作杆6の操作部位を示すもので、中央から偏位した部位
を操作することによって生じ得る支持部材4のこぜや、
制動体5の非対称動作の可能性を極力低くする目的で設
けたものである。
【0018】さらに本実施例では、支持部材4を、脚要
素2に対して所定位置において係合させ固定し得る係合
機構7と、この支持部材4を上方に付勢する付勢機構8
とを設けている。係合機構7は、図3、4、8、9に示
すように、支持部材4の立設部41において水平方向に
突没可能に支持させたボール状をなす係合凸部たるボー
ルプランジャ72と、このボールプランジャ72を係合
させ得る係合凹部71とを備えてなる。具体的には、円
筒状のガイド部材73を立設部41に水平方向に貫通さ
せて固着し、このガイド部材73にボールプランジャ7
2、コイルばね74、ねじ部材75の順に挿入する。そ
して、ボールプランジャ72をコイルばね74に押接さ
せることにより、このボールプランジャ72をガイド部
材73の一端から突方向に付勢して支持している。この
ねじ部材75は、その螺入距離によりコイルばね74に
よる付勢力の調整を行うようものである。一方係合凹部
71は、支持部材4の上下動をがたなく円滑に行わせる
目的で、支柱21の内面21bに添着され、実際に立設
部41の外側面41aと摺動する樹脂製の板体25に形
成したものである。そして前記所定位置が、制動体5の
床面に接地する制動位置となるべく、係合凹部71とボ
ールプランジャ72との配設位置を設定している。な
お、図示しないが、上述したねじ部材75に変えて、も
う一つのボールプランジャ72を挿入し、支柱21の相
対する内面21bにそれぞれこれらボールプランジャ7
2を押接させるようにしてもよい。
【0019】付勢機構8は、支柱21の前後に対称に一
対を設けたものである。具体的には図3、4に示すよう
に、ベース22の下面から下方に突設したボルト81
と、水平部42に上下に貫通させたボルト81が挿脱可
能な径の貫通孔82、83と、このボルト81の頭81
aおよび水平部42における上板42Aの下面の間に挿
入したコイルばね84とから構成している。そしてこの
コイルばね84の伸張力により支持部材4を介して操作
杆6、制動体5を上方に付勢している。
【0020】このように構成した本実施例による黒板1
00の移動もしくは固定に係る操作方法について以下に
述べる。まず、制動体5が退避位置にあって黒板100
が転動移動可能な状態(図3に示す状態)から、制動体
5が制動位置にあって黒板を転動移動できない固定状態
(図4に示す状態)とするには、操作杆6を、操作位置
表示シール61が添着している部位において下方に押し
下げる。この操作杆6の操作によって、支持部材4及び
制動体5は一斉に下方に押し下げられ、制動体5は制動
位置方向に移動する。この時、ボールプランジャ72は
図8に示す状態から一旦没入して、板体25に押接摺動
する。そして制動体5が床面に接地して図4に示す制動
位置に到達した時点で、ボールプランジャ72が図9に
示すように係合凹部71に係合し、操作力を与えずと
も、制動体5は制動位置に保持されて黒板100は図4
に示す固定状態となる。なお、制動位置における係合機
構7による係合力よりも、付勢機構8による上方への付
勢力が下回るように、コイルばね84のばね力を設定し
ている。
【0021】次にこの固定状態から移動可能状態とする
には、前述と逆の操作で操作杆6を上方に持ち上げる。
この操作力で、ボールプランジャ72と係合凹部71と
の係合状態が解除され、制動体5は一斉に持ち上げら
れ、退避位置方向に移動する。そして付勢機構8による
上方への付勢力により、ベース22の下面に設けた当接
体22Aと水平部42の上面とが当接する退避位置で、
制動体5は外部操作力を加えずとも保持される。
【0022】このように、本実施例によれば、操作杆6
の上下動操作のみで一斉に全制動体5を制動位置と退避
位置とに移動させることができ、黒板100の床面に対
する移動可能状態、固定状態の切換を簡単な一操作で迅
速に行える。また、左右の脚要素2は、その下端部にお
いて操作杆6によっても連結されることになるので、黒
板100の全体としての剛性を無理なく適正に高めるこ
とが可能になる。
【0023】また、操作杆6が床面近傍に配設されてい
るので、図7に示すように、操作杆6の操作を、両手を
使うことなく立位姿勢のまま足で行え、使い勝手をより
良好にできるだけでなく、老人や体の不自由な人にも使
いやすいものとなる。さらに、ベース22の鉛直下方
に、支持部材4や制動体5が配設されているので、外観
上見栄えが良好となるだけでなく、黒板の設置面積を無
用に大きくしたり、さらには、使用者が制動体5や支持
部材4に足を引っ掛けたりすることを防止することがで
きる。
【0024】また、支柱21を角パイプ部材で形成し、
この内面を利用して、支持部材4の立設部41を上下に
案内させる機構にしているので、支持部材を上下動させ
る特別の部品を新たに使用することなく、従来使用され
ている脚要素をそのまま使用することができ、部品点数
の増加等を抑制できる。さらに、係合機構7におけるボ
ールプランジャ72を突方向に付勢しているので、操作
者はこのボールプランジャ72が係合凹部71に嵌まり
込むクリック感により、確実に制動体5が制動位置にな
ったことを認識でき、中途半端な操作を防止できる。
【0025】そして、付勢機構8により支持部材4や操
作杆6を上方に付勢し、操作杆6への操作力を与えにく
い上方への操作の場合にこの付勢力を利用できるように
しているので、操作杆6をその操作フィーリングが良好
で操作の行いやすいものにできる。特にこの付勢機構8
は、左右の支持部材4にそれぞれ設けられているので、
両支持部材4をバランス良く付勢してこぜたりすること
を有効に防止している。
【0026】なお、本発明は上述した実施例のみに限定
されるものではない。例えば、制動体の制動位置、ある
いは退避位置における固定方法は、実施例のものに限ら
れるものではない。すなわち、係合機構を介さず、制動
体を、支持部材や操作杆の自重により制動位置に保持す
るようにしたり、あるいは、支持部材と脚要素の摩擦等
を利用して退避位置に保持するようにしたものでも構わ
ない。また、脚要素の支柱は、角パイプ製に限らず、楕
円パイプ製のものなど、筒状のものでもよい。もちろん
その場合は、支持部材の立設部の断面形状を支柱内面形
状に適応したものに変更する必要がある。また、係合機
構も、実施例では制動体の制動位置においてのみ係合す
るものにしているが、退避位置において係合するものに
しても構わない。さらに、実施例の黒板は、黒板本体を
回転させ得る回転式のものであったが、固定式のものに
も適用して同様の効果を奏するものである。
【0027】また、回転式の黒板において、その回転を
禁止する回転禁止機構は種々開発されているが、本発明
は、これら種々の回転禁止機構を備えた黒板にも適用可
能なものである。例えば、この回転禁止を左右の脚要素
の左右方向への撓みを利用して行うタイプのものが知ら
れている。このようなものは、脚要素同士をあまり強固
に連結すると、前記脚要素の十分な撓みが得られず、回
転禁止機構が有効に機能しないことになるが、このよう
なものにも本発明は好適である。すなわち、本発明によ
れば、操作杆によって左右の脚要素が支持部材を介して
連結されるが、支持部材は脚要素に上下動可能に配設さ
れているため、脚要素の左右方向への撓みを大きく減少
させることなく、脚要素同士のねじれや前後方向へのず
れを抑制し、黒板の剛性を適正に向上させることができ
る非常に好適なものとなる。
【0028】その他、各部の構成は図示例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上説明したような形態で実施
され、以下に記載されるような効果を奏する。すなわ
ち、本発明は、床面に接地した制動位置と、これより上
方に退避して床面から離間した退避位置との間で上下動
可能に支持した複数の制動体を、操作杆の操作で一斉に
上下駆動させ得るように構成したものである。したがっ
て、本発明によれば、黒板の転動移動を禁止する制動操
作、あるいは該移動を禁止しない制動解除操作を、操作
杆の操作により一挙にできるので、従来のものに比べ、
これらの操作を非常に簡単にかつ迅速にできる。また、
左右の脚要素が、操作杆によっても連結されることにな
るので、黒板全体としての剛性を無理なく適正に高める
ことが可能になる。
【0030】また、操作杆が、床面の近傍に配設された
ものであれば操作杆の操作を、操作者は手を使うことな
く立位姿勢のまま足で行え、使い勝手をより良好にする
ことができる。脚要素を、筒状の部材により形成した支
柱を具備してなるものにするとともに、支持部材を前記
支柱の内面に挿脱可能な立設部を具備してなるものに
し、この立設部が前記支柱の内面に案内されて上下動し
得るように構成しているものであれば、支持部材を上下
動させる特別の部品を使用することなく、従来使用され
ている脚要素をそのまま使用することができ、部品点数
や製造コスト、組立工数の増加を抑制することができ
る。
【0031】脚要素を、その下端部にベースを具備して
なるものにし、制動体を前記ベースの略鉛直下方に配設
したものであれば、外観上見栄えを良好にできるととも
に、黒板の設置面積を可及的に小さくし、さらには、使
用者が制動体に足を引っ掛けたりすることを防止でき
る。所定位置において支持部材を脚要素に係合させ得る
係合機構を具備してなるものであれば、この所定位置を
制動位置あるいは退避位置に設定して、制動体を制動位
置あるいは退避位置において確実に固定することができ
る。特に係合機構が、脚要素に設けられた係合凹部と、
支持部材に突没可能に設けられ突方向に付勢された係合
凸部とを具備してなるものであれば、係合凸部と係合凹
部とが係合状態となったことを、前記突方向への付勢力
によって生じるクリック感あるいはクリック音により操
作者が確実に認識することができる。
【0032】支持部材を上方に付勢する付勢機構を具備
してなるとともに、支持部材を前記所定位置において脚
要素に係合させた状態で、制動体が制動位置となるよう
に設定しているものにしておけば、操作杆の操作に必要
な上下操作力をバランスのとれたものにできるので、操
作者は良好な操作フィーリングを得ることができる。制
動体の支持部材に対する位置を上下方向に調整し得るア
ジャスタ機構を具備してなるものにしておけば、床面に
若干の凹凸や傾斜が存在しても、制動体を確実に接地さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す黒板の正面図。
【図2】同実施例の黒板の右側面図。
【図3】図1におけるA−A線部分断面図。
【図4】同実施例の制動位置状態を示すA−A線部分断
面図。
【図5】同実施例の支持部材を主に示す、概略分解斜視
図。
【図6】図6におけるB−B線部分端面図。
【図7】同実施例の黒板の全体斜視図。
【図8】図2におけるC−C線部分断面図。
【図9】同実施例の制動位置状態を示すC−C線部分断
面図。
【符号の説明】
1・・・黒板本体 2・・・脚要素 21・・・支柱 22・・・ベース 3・・・転動部材(キャスタ) 4・・・支持部材 41・・・立設部 5・・・制動体 6・・・操作杆 7・・・係合機構 71・・・係合凹部 72・・・係合凸部(ボールプランジャ) 8・・・付勢機構 9・・・アジャスタ機構

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】黒板本体と、この黒板本体の左右に設けら
    れこれを支持する一対の脚要素と、これら脚要素の下端
    に設けた転動部材とを備え、床面上を転動移動可能な黒
    板であって、各脚要素にそれぞれ上下動可能に配設した
    支持部材と、この支持部材に支持させた制動体と、前記
    支持部材間に横架した操作杆とを具備してなり、この操
    作杆の操作により、前記制動体を、床面に接地させた制
    動位置と、これより上方に退避させた退避位置との間で
    一斉に上下動させ得るように構成したことを特徴とする
    黒板。
  2. 【請求項2】操作杆が、床面の近傍に配設されたもので
    あることを特徴とする請求項1記載の黒板。
  3. 【請求項3】脚要素を、筒状の部材により形成した支柱
    を具備してなるものにするとともに、支持部材を前記支
    柱の内面に挿脱可能な立設部を具備してなるものにし、
    この立設部が前記支柱の内面に案内されて上下動し得る
    ように構成していることを特徴とする請求項1または2
    記載の黒板。
  4. 【請求項4】脚要素を、その下端部にベースを具備して
    なるものにし、制動体を前記ベースの略鉛直下方に配設
    したことを特徴とする請求項1、2または3記載の黒
    板。
  5. 【請求項5】所定位置において支持部材を脚要素に係合
    させ得る係合機構を具備してなることを特徴とする請求
    項1、2、3または4記載の黒板。
  6. 【請求項6】係合機構が、脚要素に設けられた係合凹部
    と、支持部材に突没可能に設けられ突方向に付勢された
    係合凸部とを具備してなることを特徴とする請求項5記
    載の黒板。
  7. 【請求項7】支持部材を上方に付勢する付勢機構を具備
    してなるとともに、支持部材を前記所定位置において脚
    要素に係合させた状態で、制動体が制動位置となるよう
    に設定していることを特徴とする請求項5または6記載
    の黒板。
  8. 【請求項8】制動体の支持部材に対する位置を上下方向
    に調整し得るアジャスタ機構を具備してなることを特徴
    とする請求項1、2、3、4、5、6または7記載の黒
    板。
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