JP2531375B2 - キャスタ― - Google Patents

キャスタ―

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JP2531375B2
JP2531375B2 JP5302383A JP30238393A JP2531375B2 JP 2531375 B2 JP2531375 B2 JP 2531375B2 JP 5302383 A JP5302383 A JP 5302383A JP 30238393 A JP30238393 A JP 30238393A JP 2531375 B2 JP2531375 B2 JP 2531375B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はキャスターに係り、特
に、キャスターの旋回および走行を停止するキャスター
のストッパ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】キャスターは、走行する車輪と、この車
輪が車軸を介して回転自在に支持されたキャスター本体
と、このキャスター本体の上記車軸から進行方向前方側
に設けられた孔内に回転可能に嵌合されるとともに、家
具等の被取付け体の底部に固定される縦軸とを備えてい
る。通常は、キャスター本体が上記縦軸を中心に自由に
旋回して任意の方向に走行可能な自在車として使用され
る。このキャスターは、家具等を移動させて所定の位置
に設置した後は、自由に移動してしまうことがないよう
に、車輪の回転を規制するストッパ装置が設けられてい
る。従来のキャスターは、キャスターの縦軸に沿って下
端に制動材が取り付けられた制動ロッドを設け、この制
動ロッドを上下方向にスライドさせて制動材を接地さ
せ、キャスターの制動を行うようになっている。(特開
昭62−37203号公報、特開昭63−203402
号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のキャスターは、
一本の制動ロッドを下方に押しつけて制動を行っている
ため、制動性能を安定させるためには、制動材が安定し
て接地する接地面積を増大させるよう制動ロッドの径を
増大させる必要があり、このため、制動ロッドを装着す
る縦軸回りが大きくなり、キャスター全体が大型化して
コストアップを招くという問題がある。また、制動ロッ
ドが縦軸に沿って設けられると、制動ロッドの操作機構
をキャスターから離れた位置に設けなければならず、そ
のため、作業性を低下させるとともに装置全体が大型化
してしまうという問題がある。さらに、制動ロッドの操
作機構をキャスターの前方側すなわち進行方向側に設け
ると、走行時に障害物に衝突して破損する可能性もあ
る。また、キャスター自体の大型化によりキャスターの
デザイン上の自由度が損なわれるという問題もある。
【0004】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、操作性を向上させるとともに、制動面積を増大さ
せるとともに接地面を車軸の前後にバランスよく接地さ
せて制動性能の安定化を図り、さらに、キャスターのコ
ンパクト化を図ることができるキャスターを提供するも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るキャスター
は、車軸を介して車輪が回転可能に支持され進行方向前
方側に縦軸が取りつけられたキャスター本体と、このキ
ャスター本体に車軸前後で上下動可能に設けられた制動
部材と、この制動部材を常時上方に弾撥支持する第1の
ばねと、一端がキャスター本体の前方側に揺動可能に枢
支され、他端には操作部がキャスター本体の後方側に突
出して形成され、この操作部の操作により上記制動部材
を下方の制動位置に下降させるレバーと、このレバーの
操作部寄りに取り付けられた係合ピンと、上記キャスタ
ー本体に両端が揺動可能に枢支され、一端に上記レバー
の係合ピンを係脱可能にロックするロック部が、他端に
押圧部がそれぞれ形成されたロック部材と、このロック
部材の押圧部側を、上記ロック部が係合ピンをロックす
る方向に向けて常時付勢する第2のばねとを備え、上記
操作部の操作によってレバーを揺動させて制動部材を制
動位置に下降させた際に、係合ピンがロック部にロック
され、押圧部の押圧操作によりロック部材を揺動させた
際に、ロック部による係合ピンのロックを解除するよう
にしたものである。
【0006】
【作用】本発明に係るキャスターでは、レバーの操作部
に外部から下方の押圧力を受けると、レバーが制動部材
を下方の制動位置まで押し下げ、ロック部材がこのレバ
ーを下方の制動位置でロックするので、制動部材が床面
に圧接されてキャスターの走行が停止される。このと
き、制動部材は車軸前後にわたって接地されるので、接
地面積を大きくとることができ、制動性能が安定する。
ロック部材が外部から押圧力を受けると、ロック部材と
制動部材との係合が解かれ、制動部材はレバーとともに
上方の非制動位置に弾撥復帰し、制動部材が床面から離
れキャスターの走行が可能になる。
【0007】
【実施例】以下、図面に示す実施例により本発明を説明
する。図1は本発明の第1の実施例に係るストッパ装置
を備えたキャスターの縦断面図、図2はストッパ装置の
横断面図である。キャスター2は、キャスター本体3
と、このキャスター本体3に車軸4を介して回転自在に
支持された双輪の車輪5A、5Bと、キャスター本体3
の車軸4から進行方向前方側に形成された取付け孔内に
嵌合された縦軸6とを備えている。この縦軸6は、下部
がキャスター本体3の取付け孔内に回転自在に嵌合され
るとともに、上部には図示しない被取付体側に螺合され
るねじ部が形成される。キャスター本体3には、車軸4
の前後にわたり縦軸6の両側に前側ガイド孔7A、7B
および後側ガイド孔7C、7Dがそれぞれ下面に開口し
て垂直に形成される。また、キャスター本体3には、車
軸4の後方側上部に収納孔8が形成される。
【0008】キャスター2には、ストッパ装置10が設
けられる。ストッパ装置10は、制動部材11とレバー
12とロック部材13とを備えて構成される。このスト
ッパ装置10は、キャスター本体3に上下動可能に設け
られた制動部材11をばね27により常時上方に弾撥支
持し、この制動部材11をレバー12の操作部30の操
作により上方の非制動位置から下方の制動位置に上下動
させるようになっており、レバー12が制動部材11を
下方の制動位置に押し下げて接地させた際、ロック部材
13がレバー12を係止して制動部材11を床面に圧接
して保持し、キャスター2の走行を停止させるようにな
っている。そして、ロック部材13がレバー12との係
合を解除すると、ばね27の上方への付勢力によりレバ
ー12は、元の位置に復帰するとともに制動部材11が
上方の非制動位置に復帰し、キャスター2が走行できる
ようになっている。
【0009】次に、ストッパ装置10について詳細に説
明する。制動部材11は、図3ないし図5に示すよう
に、下面にゴム、樹脂、エラストマー等の弾性部材21
が取り付けられた接地部20と、この接地部20の進行
方向前後の両側端からそれぞれ立ち上がって形成される
前支柱部22A、22Bおよび後支柱部22C、22D
と、接地部20の進行方向左右両側中央からそれぞれ立
ち上がり上面が折曲されて平坦に形成された当接部23
A、23Bとを備えている。前支柱部22Aと後支柱部
22Dとの内側には、それぞれほぼ同じ高さで係止爪2
4、25が形成される。前支柱部22A、22Bおよび
後支柱部22C、22Dは、図1および図2に示すよう
に、係止爪24、25より上部がキャスター本体3の前
側ガイド孔7A、7Bおよび後側ガイド孔7C、7D内
に上下動可能にそれぞれ挿通される。制動部材11は、
係止爪24、25がキャスター本体3内に取り付けられ
たピン26に挿通されたばねの両端27A、27Bに係
止され、これらばね27によりキャスター本体3の上方
側に常時付勢される。当接部23A、23Bは、レバー
12に当接するようになっており、これら当接部23
A、23Bを介してばね27の付勢力によりレバー12
を常時上方へ押圧している。制動部材11は、レバー1
2から当接部23A、23Bにばね27の付勢力に打ち
勝つ下方の押圧力が加えられると、下方に押し下げら
れ、接地部20の弾性部材21が車軸4の前後で接地す
るようになっている。
【0010】車輪5A、5Bの間には、図1および図2
に示すように、制動部材11の上にレバー12が設けら
れる。レバー12は、板体が断面コ字状に折曲されて折
曲部31A、31Bがそれぞれ形成されるとともに、両
折曲部31A、31Bを繋ぐ基端部31Cは上部が外方
に折り返されて操作部30が形成される。両折曲部31
A、31Bの各折曲端は、キャスター本体3の前方側で
支軸28に回動可能に取り付けられる。両折曲部31
A、31Bのほぼ中央には車軸4を受け入れるレバー長
孔32A、32Bが弧状に上下に延びて形成され、この
レバー長孔32A、32B内に車軸4が挿通される。レ
バー12が揺動する際、レバー長孔32A、32Bの上
下面に車軸4が当たりレバー12の揺動範囲を規制する
ようになっている。両折曲部31A、31Bのレバー長
孔32A、32Bの下部は下方に突出して形成され、こ
の突出部33A、33Bが当接部23A、23B上に載
置される。また、操作部30は、キャスター本体3の後
方側から外方に突出し、レバー12をキャスター2の後
方側から操作して揺動させることができるようになって
いる。さらに、レバー長孔32A、32Bの後方側に
は、折曲部31A、31B間に係合ピン34が取り付け
られ、この係合ピン34は、ロック部材13により係止
可能になっている。
【0011】レバー12は、突出部33A、33Bが制
動部材11の当接部23A、23Bに載置され、ばね2
7により上方への付勢力を受けてレバー長孔32A、3
2Bの下面が車軸4に当接するため、上方への回動が規
制されている。そして、操作部30が外部からばね27
の付勢力に打ち勝つ下方の押圧力を受けると、折曲部3
1A、31Bが支軸28を中心に下方に回動して制動部
材11を下方に押し下げ、レバー長孔32A、32Bの
上面が車軸4に当たると、折曲部31A、31Bの下方
への回動を規制するようになっている。
【0012】キャスター本体3の収納孔8には、ロック
部材13とばね40とが収容される。ロック部材13
は、図1に示すように、弧状部43を有する板体を折曲
して形成され、弧状部43から上部にロック解除レバー
41が、下部にロック部42がそれぞれ形成される。ば
ね40は、弧状部43のロック解除レバー41側と収納
孔8内面の内側との間に装着され、弧状部43を収納孔
8の外側の面に常時圧接させる。弧状部43から立ち上
がる折曲部43A、43Bは、キャスター本体3の後方
側で支軸44によりキャスター本体3に取り付けられ
る。ロック解除レバー41は、先端が外方に折曲されて
形成され、ばね40により常時収納孔8の開口部8Aか
ら外方に突出され、外部から操作されるようになってい
る。ロック部42には、弧状部43から車軸4側へ湾曲
して立ち上がる湾曲部42Bと、終端を折り曲げた終端
折曲部42Aとが形成される。
【0013】ロック部42は、レバー12が揺動され係
合ピン34が支軸28を中心に弧を描いて下方に押し下
げられると、湾曲部42Bが係合ピン34に当たって外
方に(支軸44を中心に反時計方向に)揺動される。そ
して、係合ピン34がこの湾曲部42Bに沿って終端折
曲部42Aまで案内されると、ロック部42がばね40
により内方に(支軸44を中心に時計方向に)弾撥復帰
するととともに、終端折曲部42Aは下側で係合ピン3
4を係止して係合ピン34の上方への移動を規制するよ
うになっている。一方、ロック部材13のロック解除レ
バー41が外部から操作されて、ばね40の付勢力に打
ち勝つ押圧力でキャスター本体3側に押圧されると、終
端折曲部42Aが外側に変位されて、係合ピン34の復
帰経路を開き係合ピン34との係合を解くようになって
いる。
【0014】次に、上記第1の実施例に係るキャスター
2の動作について説明する。図1に示すように、ストッ
パ装置10の非作動時、レバー12は、制動部材11の
ばね27の付勢力により上方に押圧されるとともに車軸
4がレバー長孔32A、32Bの下面に当たって、上方
への回動が規制されているため、上方の揺動規制位置に
押圧されて保持される。この時、制動部材11は、ばね
27の付勢力により各支柱部22A〜22Dが各ガイド
孔7A〜7D内上方まで挿通され、接地部20が床面よ
り上方に位置し、上方の非制動位置に保持される。キャ
スター2の制動時には、レバー12の操作部30に、外
部からばね27の付勢力に打ち勝つ下方の押圧力を加え
ると、レバー12が支軸28を中心に下方に押し下げら
れる。レバー12の下方への押圧力は突出部33A、3
3Bから当接部23A、23Bを介して制動部材11に
伝達され、制動部材11は下方に押し下げられ弾性部材
21が車軸4の前後にわたって床に圧接される。この
時、係合ピン34は、レバー12の下方への回動に従
い、湾曲部42Bに当接しこの湾曲部42Bを外方に押
圧しつつ降下し、係合ピン34がこの湾曲部42Bに沿
って終端折曲部42Aまで案内されると、終端折曲部4
2Aが内方へ弾撥復帰され係合ピン34を係止してレバ
ー12をロックする。このため、制動部材11は弾性部
材21が接地された状態で、すなわち下方の制動位置で
ロックされ、キャスター2の走行を停止する。
【0015】キャスター2を再び走行させる際には、ロ
ック部材13のロック解除レバー41を外部からキャス
ター本体3側に押圧操作すると、終端折曲部42Aが外
側にすなわち反時計方向に変位されて、係合ピン34の
復帰経路が開かれて終端折曲部42Aと係合ピン34と
の係合が解除され、係合ピン34は、ばね27の付勢力
により上方に弾撥復帰する。このときレバー12と制動
部材11はともにばね27の付勢力により上方に押し上
げられる。そして、レバー12は、車軸4がレバー長孔
32A、32Bの下面に当たって、上方への回動が規制
される上方の揺動規制位置に復帰され、制動部材11も
レバー12が上方の揺動規制位置に戻ると、弾性部材2
1が床面から離れ上方の非制動位置に復帰され、キャス
ター2の走行が可能になる。
【0016】以上説明したように、上記実施例によれ
ば、支柱部22A、22B、22C、22Dを複数設け
たことにより制動面積を増大させるとともに、制動部材
11を車軸4の前後にわたってバランスよく接地させる
ことができるので、制動性能を安定させることができ
る。また、キャスター2の進行方向後方側で制動および
制動解除の操作を行うことができるので、操作しやすく
なっている。また、制動部材11は、支柱部22A、2
2B、22C、22Dがキャスター本体3内に収容可能
に設けられているので、キャスター2をコンパクト化す
ることができる。
【0017】なお、制動部材11は、図6に示すよう
に、接地部20の上面に円棒状の支柱部29A〜29D
を複数設けるようにしてもよい。また、図7ないし図9
は、接地部20に取り付けられた弾性部材の変形例をそ
れぞれ示すもので、図7は、弾性部材21Bを接地部2
0下面全面に取り付けたものを、図8および図9は弾性
部材21C、21Dを分割して取りつけたものを示して
いる。なお、弾性部材は、上記実施例および変形例に限
られるものではなく、制動性能に応じて所望の形状に形
成してもよいことは言うまでもない。
【0018】図10ないし図15は、本発明の第2の実
施例を示すもので、本実施例のキャスターのストッパ装
置110は、図10および図11に示すように、制動部
材111の前支柱部122A、後支柱部122Bを円棒
状に形成して、車軸4の前後にそれぞれ設けるととも
に、キャスター本体103にこれら支柱部122A、1
22Bがそれぞれ挿通される前側ガイド孔107A、後
側ガイド孔107Bを形成し、前側ガイド孔107Aを
縦軸6の下方に形成し、構造を簡素化したものである。
これら支柱部122A、122Bおよびガイド孔107
A、107Bの構成を異にする以外は、上記第1の実施
例に準じて構成されている。すなわち、本実施例では、
キャスター本体103の縦軸6の取り付け孔6Aの下方
に、取り付け孔6Aより小径の前側ガイド孔107Aが
形成される(図15参照)。後側ガイド孔107Bは、
キャスター本体103の車軸4の後側に車軸4から前側
ガイド孔107Aまでの距離とほぼ等しい距離を確保し
て形成される。制動部材111が上方の非制動位置と下
方の制動位置とを上下動する際、前支柱部122Aおよ
び後支柱部122Bがそれぞれ前側ガイド孔107A、
後側ガイド孔107B内を上下動するようになってお
り、上記第1の実施例と同様の作用効果を期することが
できる。なお、124、125は、それぞれ前支柱部1
22Aおよび後支柱部122Bに穿設された係止孔で、
ばね27が係止されるようになっている。
【0019】また、図16は本発明の第3の実施例を示
すもので、本実施例のキャスターのストッパ装置210
は、制動部材211とロック部材212とを備えて構成
される。ロック部材212は、カム部213とロックレ
バー214とを備えている。カム部213は支軸228
からの距離がそれぞれ異なる非制動カム面213Aと制
動カム面213Bとを有し、キャスター本体203の後
方側上部に形成された凹部208内に収容され、支軸2
28により横転可能に枢支される。ロックレバー214
はカム部から連続し上面が緩やかに湾曲して形成され
る。ロックレバー214は凹部208の外方に突出し、
外部から操作されるようになっている。
【0020】キャスター本体203には、車軸4の前後
に車軸4からほぼ均等な距離で、前側ガイド孔207A
および後側ガイド孔207Bがそれぞれ取り付け孔6A
より小径に形成される。前側ガイド孔207Aは、縦軸
6の取り付け孔6Aの下方に設けられ、後側ガイド孔2
07Bの上部207Cは大径に形成され、凹部208に
開口している。制動部材211は、下面に弾性部材22
1が取り付けられた接地部220と、この接地部220
の車軸前後からそれぞれ立ち上がって設けられた前支柱
部222Aおよび後支柱部222Bとを備えている。制
動部材211は、前支柱部222Aおよび後支柱部22
2Bがそれぞれ前側ガイド孔207Aおよび後側ガイド
孔207Bに挿通されるようになっており、後支柱部2
22Bの上端には、当接部223が形成され、この当接
部223は大径部207C内に収容されたばね227に
より上方へ付勢され、常時カム部213に当接するよう
になっている。当接部223は後支柱部222Bより大
径でかつ後側ガイド孔207Bの大径部207Cよりわ
ずかに小径に形成され、大径部207C内を上下動でき
るようになっている。
【0021】上記第3の実施例に係るストッパ装置21
0は、非制動時、ロックレバー214が上方にほぼ水平
に保持され、制動部材211は、ばね227の付勢力に
より接地部220が床面より上方に位置し、上方の非制
動位置に保持される。キャスター2の制動時には、ロッ
クレバー214に、外部からばね227の付勢力に打ち
勝つ下方の押圧力を加えると、カム部213が横転しな
がら、両カム面213A、213Bの接続角部が当接部
223を下方に押し下げて、弾性部材221が車軸4の
前後にわたって接地する。そしてカム部213が完全に
横転し、カム面213Bが当接部223に圧接される
と、制動部材211は弾性部材221が接地された状態
で、すなわち下方の制動位置でロックされ、キャスター
202の走行を停止する。キャスター202を再び走行
させる際には、ロックレバー214を上方に押してロッ
ク部材212を支軸228を中心に回動させると、制動
部材211は上方の非制動位置に復帰し、弾性部材22
1が床面から離れキャスター202の走行が可能にな
る。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、車
を介して車輪が回転可能に支持され進行方向前方側に縦
軸が取りつけられたキャスター本体と、このキャスター
本体に車軸前後で上下動可能に設けられた制動部材と、
この制動部材を常時上方に弾撥支持する第1のばねと、
一端がキャスター本体の前方側に揺動可能に枢支され、
他端には操作部がキャスター本体の後方側に突出して形
成され、この操作部の操作により上記制動部材を下方の
制動位置に下降させるレバーと、このレバーの操作部寄
りに取り付けられた係合ピンと、上記キャスター本体に
両端が揺動可能に枢支され、一端に上記レバーの係合ピ
ンを係脱可能にロックするロック部が、他端に押圧部が
それぞれ形成されたロック部材と、このロック部材の押
圧部側を、上記ロック部が係合ピンをロックする方向に
向けて常時付勢する第2のばねとを備え、上記操作部の
操作によってレバーを揺動させて制動部材を制動位置に
下降させた際に、係合ピンがロック部にロックされ、押
圧部の押圧操作によりロック部材を揺動させた際に、ロ
ック部による係合ピンのロックを解除するようにしたこ
とにより、制動面積を増大させしかも制動時の接地面が
車軸の前後でバランスよく接地されるので制動性能を安
定化させることができる。また、キャスターの後側で操
作することができるので操作性が向上し、さらに、キャ
スター本体にストッパ装置を収容したことによりキャス
ターの大型化を防止し、コストグウンを図ることができ
る。しかも、制動部材を下方の制動位置に移動させるレ
バーと、この制動時に、レバーに取り付けられた係合ピ
ンに係合してロックするロック部材とを別々に設け、ロ
ック部材を揺動させてロックを解除するようにしたの
で、制動部材を確実にロックすることができるととも
に、極めて簡単な操作で、しかも僅かな力でロックを解
除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るストッパ装置を備
えたキャスターの縦断面図である。
【図2】図1のストッパ装置の横断面図である。
【図3】図1のストッパ装置の制動部材を示す平面図で
ある。
【図4】図1のストッパ装置の制動部材を示す側面図で
ある。
【図5】図1のストッパ装置の制動部材を示す正面図で
ある。
【図6】図1のストッパ装置の制動部材の変形例を示す
平面図である。
【図7】図1のストッパ装置の弾性部材の変形例を示す
底面図である。
【図8】図1のストッパ装置の弾性部材の変形例を示す
底面図である。
【図9】図1のストッパ装置の弾性部材の変形例を示す
底面図である。
【図10】本発明の第2の実施例に係るストッパ装置を
備えたキャスターの縦断面図である。
【図11】図10のストッパ装置の横断面図である。
【図12】図10のストッパ装置の制動部材を示す平面
図である。
【図13】図10のストッパ装置の制動部材を示す側面
図である。
【図14】図10のストッパ装置の制動部材を示す正面
図である。
【図15】図10のストッパ装置の前ガイド孔を示す断
面図である。
【図16】本発明の第3の実施例に係るストッパ装置を
備えたキャスターの縦断面図である。
【図17】図16のストッパ装置の制動部材を示す平面
図である。
【図18】図16のストッパ装置の制動部材を示す側面
図である。
【符号の説明】
3 キャスター本体 4 車軸 5A、5B 車輪 6 縦軸 10 ストッパ装置 11 制動部材 12 レバー 13 ロック部材 30 操作部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車軸を介して車輪が回転可能に支持され
    進行方向前方側に縦軸が取りつけられたキャスター本体
    と、このキャスター本体に車軸前後で上下動可能に設け
    られた制動部材と、この制動部材を常時上方に弾撥支持
    する第1のばねと、一端がキャスター本体の前方側に揺
    動可能に枢支され、他端には操作部がキャスター本体の
    後方側に突出して形成され、この操作部の操作により上
    記制動部材を下方の制動位置に下降させるレバーと、こ
    のレバーの操作部寄りに取り付けられた係合ピンと、上
    記キャスター本体に両端が揺動可能に枢支され、一端に
    上記レバーの係合ピンを係脱可能にロックするロック部
    が、他端に押圧部がそれぞれ形成されたロック部材と、
    このロック部材の押圧部側を、上記ロック部が係合ピン
    をロックする方向に向けて常時付勢する第2のばねとを
    備え、上記操作部の操作によってレバーを揺動させて制
    動部材を制動位置に下降させた際に、係合ピンがロック
    部にロックされ、押圧部の押圧操作によりロック部材を
    揺動させた際に、ロック部による係合ピンのロックを解
    除することを特徴とするキャスター。
  2. 【請求項2】 制動部材は、車軸前後にわたり下面に弾
    性部材が取り付けられた接地部と、この接地部の車軸前
    後側からそれぞれ立ち上がって形成されキャスター本体
    のガイド孔内を上下動する支柱部と、レバーに連動する
    当接部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のキ
    ャスター。
  3. 【請求項3】 キャスター本体のガイド孔のうち車軸前
    側のガイド孔は縦軸下方に形成されることを特徴とする
    請求項2に記載のキャスター。
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