JP3204859B2 - クーラユニットのドレン構造 - Google Patents

クーラユニットのドレン構造

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JP3204859B2 JP28020194A JP28020194A JP3204859B2 JP 3204859 B2 JP3204859 B2 JP 3204859B2 JP 28020194 A JP28020194 A JP 28020194A JP 28020194 A JP28020194 A JP 28020194A JP 3204859 B2 JP3204859 B2 JP 3204859B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用空気調和装置
を構成するクーラユニットに関し、特にクーラユニット
内に設けられたエバポレータに起因して発生する凝縮水
を車室外に排出するためのドレン構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の車室内を空気調和する
自動車用空気調和装置は、車室外又は車室内の空気を取
込むインテークユニット、この取込んだ空気を冷却及び
/又は除湿を行なうクーラユニット、さらに暖房用のヒ
ータユニットを有し、これらユニットは、連結された状
態で、自動車の前席前方のインストルメントパネルの下
方において、車室とエンジンルームとを仕切るダッシュ
パネルに取付けられている。
【0003】例えば、図3に示すように、クーラユニッ
ト2内には、ケーシング20の内部に断熱材HIを介し
てエバポレータ5が設けられている。このエバポレータ
5では、液管5a内を流通する冷媒と、液管5aあるい
は伝熱フィン5bなどの間を流通する空気との間で熱交
換を行ない、この空気を冷却するようになっているが、
このエバポレータ5中を流通する空気は冷却されるとき
に、その中に含まれた水分が凝縮されてエバポレータ5
の表面に付着し、エバポレータ5に沿ってケーシング2
0の下方に流れ落ち、ケーシング20の底部のドレン部
7により車室外に排出されるようになっている。
【0004】このドレン部7は、ケーシング20の底部
に形成されたドレン溜り71と一端がドレン溜り71に
連通され、他端が車室RとエンジンルームERとを仕切
るダッシュパネルDの通孔O1を挿通してエンジンルー
ムERに向って突出された排水管72と、排水管72の
先端に連結されたドレンホース73とを有し、このドレ
ンホース73とダッシュパネルDの通孔O1との間には
シール用にグロメット74が設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような排
水管72を斜めに傾けて突出させたドレン構造を有する
クーラユニット2のケーシング20を製造するには、成
形工程でスライド型が必要となり作業が複雑となり、製
造コストに問題を有している。
【0006】一方、このクーラユニット2を車両に取付
けるには、インストルメントパネルの下方において、ケ
ーシング20をダッシュパネルD等に取付けるとともに
排水管72をダッシュパネルDの通孔O1に挿通し、次
に、エンジンルームER側に回り、ダッシュパネルDの
下部の排水管72の先端にドレンホース73を連結し、
さらに、排水管72とダッシュパネルDの通孔O1との
間の隙間をグロメット14により閉塞するという作業を
行なわなければならない。
【0007】しかし、前記クーラユニット2の取付作業
スペースは、暗くて狭く、しかも、暗い中でダッシュパ
ネルDの通孔Oを手探り的に捜し当て、ここに排水管7
3を挿通する必要があり、また、ドレンホース73の取
付けは、エンジンルームER内に身を乗り出して行なう
必要があり、取付作業性に問題を有している。
【0008】本発明はこのような従来の問題点を解消す
るためになされたものであり、クーラユニットの製造コ
ストを削減するとともに、クーラユニットの車載時の作
業性を向上させ得るクーラユニットのドレン構造を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、自動車用空気調和装置のクーラユニット内
に設けられたエバポレータに起因して発生する凝縮水
を、車室外に排出するためのクーラユニットのドレン構
造において、前記クーラユニットのケーシングの底部
に、垂直方向に延びた排水管を設け、前記ダッシュパネ
ルに、前記排水管の開口端より大きな径を有し、ドレン
ホースを連結するための取付部をエンジンルームに面す
る側に備えた通孔を設け、前記排水管と前記通孔との間
ドーナツ型ガスケットを位置決めすることによって、
前記排水管と前記通孔の間をシールすることを特徴とす
る。
【0010】また、前記ダッシュパネルの前記通孔
けられた部分と、この部分の上方に位置する前記ケーシ
ングの底部面とは車体後方に傾斜していることが望まし
い。
【0011】また、前記通孔のクーラユニットに面する
側に、環状隆起部を設け、前記ドーナツ型ガスケットを
円周上に沿って線的に加圧しシールすることが望まし
い。
【0012】また、前記環状隆起部の車体後方に面する
部分を、前記排水管の開口端の位置より低くすることが
望ましい。
【0013】
【作用】このように構成した本発明にあっては、クーラ
ユニットのケーシングの底部に垂直方向に設けられた排
水管と、ドレンホースを連結するための取付部を有する
ダッシュパネルの通孔との間に、シール用のドーナツ型
ガスケットが位置決めされるため、ダッシュパネルの通
孔を挿通してエンジンルームに向って突出される排水管
が不要となり、スライド型を廃止しクーラユニットのケ
ーシングの成形工程を単純化することが可能である。し
たがって、クーラユニットの製造コストを削減すること
ができる。
【0014】また、排水管をダッシュパネルの通孔に挿
通する作業および排水管とダッシュパネルの通孔との間
の隙間を閉塞する作業が不要となるため、クーラユニッ
トの車載時の作業性を向上させることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0016】図1は、本発明に係るクーラユニットのド
レン構造を有する自動車用空気調和装置の概略断面図、
図2は、図1のドレン構造の要部断面図である。
【0017】なお、図3に示す部材と同一部材には同一
符号を付してある。
【0018】本発明に係る自動車用空気調和装置は、図
2に示すように、内外気を選択的に取り入れるインテー
クユニット1、インテークユニット1から送風された空
気を冷却するクーラユニット2及び通過する空気を昇温
させるヒーターユニット3から構成されている。
【0019】インテークユニット1は、ブロアファン4
を有しており、内外気取入口をインテークドアで切り換
えることにより内外気を選択的に取り入れるようになっ
ている。
【0020】クーラユニット2は、エバポレータ5とエ
バポレータ5で凝縮された凝縮水を排出するためのドレ
ン部8とから構成されており、インテークユニット1か
らブロアファン4により送風された空気は、エバポレー
タ5を通過することにより冷却され、エバポレータ5で
凝縮された凝縮水はドレン部8から排出されるようにな
っている。
【0021】ドレン部8は、クーラユニット2のケーシ
ング20の底部に形成された排水管の開口部82aと、
先端にドレンホース85が取り付けられたダッシュパネ
ルDの通孔O2との間に、ドーナツ型ガスケット84を
位置決めした構成を有している。
【0022】ヒータユニット3は、ヒータコア6を有し
ており、エアミックスドアによりヒータコア6を通過す
る冷風の割合を調節することによりヒータコア6を通過
しない冷風とヒータコア6を通過して加熱された冷風と
を混合して温度調節を行うようになっている。
【0023】そして、この温度調節された空気は、ベン
トドア、デフドア、フットドア等を経由し、乗員の上半
身に向けて風を吹き付けるためのベント吹出口、フロン
トガラスの内面に沿って風を吹き付けるためのデフ吹出
口、乗員の足元に向けて風を吹き付けるためのフット吹
出口等から車室内に供給されるようになっている。
【0024】次に、本発明に係るクーラユニットのドレ
ン構造の一実施例に関し、図1を使用して詳細に説明す
る。
【0025】クーラユニット2のケーシング20の底部
側のドレン部8aは、ドレン溜り81および垂直方向に
延びた排水管82が設けられている。
【0026】したがって、ケ−シング20を成形する場
合、上下2方向の型で成形が可能となり、排水管を斜め
に傾けて突出させたドレン構造を有する従来のクーラユ
ニットのケーシングを製造する場合と比べ、スライド型
を廃止し成形工程を単純化することが可能になり、クー
ラユニットの製造コストを削減することができる。
【0027】ダッシュパネルD側のドレン部8bには、
排水管82の開口端82aより十分大きな径を有する通
孔O2が設けられており、クーラユニット2のケーシン
グ20に面する通孔O2の開口端の周囲にはビード部つ
まり環状隆起部86を有している。一方、エンジンルー
ムERに面する通孔O2の開口端には凝縮水Wと排気ガ
スとの接触を防止するドレンホース83を連結するため
の取付部85を有している。
【0028】したがって、ドレンホース83の連結は、
独立した作業となるため、クーラユニット2の車両への
取付け作業と同時に行う必要はなく、適当な時期に作業
を行うことが可能となる。
【0029】クーラユニット2のケーシング20の底部
側のドレン部8aと、ダッシュパネルD側のドレン部8
とは、ウレタン樹脂に代表される弾性材料から形成さ
れた十分大きな幅を有するドーナツ型ガスケット84を
使用してシールしている。このドーナツ型ガスケット8
4は、ダッシュパネルDの通孔O2の環状隆起部86に
より円周上に沿って線的に加圧されることによりシール
性を保持している。
【0030】そのため、ドーナツ型ガスケット84の設
置には、高度な位置決め精度を必要としない。
【0031】また、ドレン部8を構成するクーラユニッ
ト2のケーシング20とダッシュパネルDとの対応する
部分は、車両後方の向いて傾斜しており、クーラユニッ
ト2をダッシュパネルDに組付作業を容易にしている。
さらに、環状隆起部86の車体後方に面する部分を、排
水管82の開口端82aの位置より低くしておけば、ク
ーラユニット2の取り付け場所であるインストルメント
パネル内の上方にスペ−スが無く、クーラユニット2を
取り付ける際に上方からさげることができない場合で
も、クーラユニットを水平方向に移動させるだけで取り
付けられる。
【0032】したがって、このようなドレン構造を有す
るクーラユニット2の車両への取付けは、インストルメ
ントパネルの下方において、ダッシュパネルDの通孔O
2の環状隆起部86に重なるようにドーナツ型ガスケッ
ト84を位置決めして取付け、次に、クーラユニット2
のケーシング20をダッシュパネルDの上方に配置する
ことにより行われるため、従来のクーラユニットの車両
への取付け作業に比べ単純化されることとなる。さら
に、ドーナツ型ガスケット84をあらかじめクーラユニ
ット2に貼り付けておけば、取り付け作業はより容易と
なる。
【0033】なお、ドレンホース83の連結は独立した
作業であるため、クーラユニット2の車両への取付け作
業と同時にする必要はない。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ダッ
シュパネルの通孔を挿通してエンジンルームに向って突
出される排水管が不要となるため、スライド型を廃止し
クーラユニットのケーシングの成形工程を単純化するこ
とが可能になり、クーラユニットの製造コストを削減す
ることができる。
【0035】また、排水管をダッシュパネルの通孔に挿
通する作業および排水管とダッシュパネルの通孔との間
の隙間を閉塞する作業が不要となるため、クーラユニッ
トの車載時の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るクーラユニットのドレン構造を
有する自動車用空気調和装置の概略断面図である。
【図2】 図1のドレン構造の要部断面図である。
【図3】 従来のクーラユニットのドレン構造を説明す
るための概略断面図である。
【符号の説明】
2…ヒーターユニット、 5…エバポレータ、7、
8…ドレン部、 20…ケーシング、72,8
2…排水管、 73、83…ドレンホース、74
…グロメット、 84…ドーナツ型ガスケッ
ト、86…環状隆起部、 ER…エンジンルー
ム、R…車室、 D…ダッシュパネ
ル、O1,O2…通孔。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用空気調和装置のクーラユニット
    (2)内に設けられたエバポレータ(5)に起因して発
    生する凝縮水を、車室外に排出するためのクーラユニッ
    トのドレン構造において、 前記クーラユニット(2)のケーシング(20)の底部
    に、垂直方向に延びた排水管(82)を設け、 前記ダッシュパネル(D)に、前記排水管(82)の開
    口端(82a)より大きな径を有し、ドレンホース(8
    3)を連結するための取付部(85)をエンジンルーム
    (ER)に面する側に備えた通孔(O2)を設け、 前記排水管(82)と前記通孔(O2)との間にドーナ
    ツ型ガスケット(84)を位置決めすることによって、
    前記排水管(82)と前記通孔(O2)の間をシールす
    ことを特徴とするクーラユニットのドレン構造。
  2. 【請求項2】 前記ダッシュパネル(D)の前記通孔
    (O2)が設けられた部分と、この部分の上方に位置す
    前記ケーシング(20)の底部の部分と車体後方
    に傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のクー
    ラユニットのドレン構造。
  3. 【請求項3】 前記通孔(O2)のクーラユニット
    (2)に面する側に、環状隆起部(86)を設け、前記
    ドーナツ型ガスケット(84)を円周上に沿って線的に
    加圧しシールすることを特徴とする請求項1あるいは請
    求項2に記載のクーラユニットのドレン構造。
  4. 【請求項4】 前記環状隆起部(86)の車体後方に面
    する部分を、前記排水管(82)の開口端(82a)の
    位置より低くすることを特徴とする請求項1乃至請求項
    3に記載のクーラユニットのドレン構造。
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