JP3204506U - 開閉蓋装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】上方のスペースが狭くても、容器の開口部を全開にすることができる開閉蓋装置を提供する。【解決手段】タンク10(容器)の上壁部10uにおける開口部12の両側に配置された左右一対のレール部材20と、レール部材20に案内される左右の前輪43および後輪44を有して閉位置CPと開位置OPとの間で移動可能にされた蓋体40とを備えている。レール部材20は、前輪43を案内する第1レール21と、後輪44を案内する第2レール22とから構成され、且つ第1レール21および第2レール22は、蓋体40の開位置OPにて、蓋体40を開口部12の上面より上方位置となる水平支持部23と、蓋体40の閉位置CPにて、蓋体40を開口部12の上面に接触するように導く傾斜支持部24とからそれぞれ構成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、容器の開閉蓋装置に関し、特に、船舶内に装備されるタンクを密閉するための開閉蓋装置に関するものである。
船舶の排ガスには、環境等に有害な窒素酸化物が含まれている。船舶では、この窒素酸化物を無害化するために、前記排ガスに尿素水を噴射することで、前記窒素酸化物を、環境等に無害な窒素と水とに分解している。そのため船舶には、前記尿素水を生成するための尿素溶解用タンク(容器)が装備されている。このタンクの上部には、尿素粉を投入するための開口部があり、この開口部に開閉式の蓋が設けられている。従来は、タンクなどの容器に用いられる開閉式の蓋として、たとえば特許文献1に開示されているようなヒンジ式の蓋が多く知られている。
特開昭63−33295号公報
特許文献1に開示された蓋は、ヒンジを支点にして前記蓋を上方に回転させることにより、容器の開口部を開放するものである。そのため特許文献1に開示された蓋は、容器の開口部を全開とするのに、少なくとも蓋幅分のスペースが容器の上方に確保されていなければならない。
しかし、尿素溶解用タンク(容器)の上方には、尿素粉投入用のホッパを設け得るスペースが必要であるうえに、さらにそのホッパの上方に、尿素粉を投入(さらには尿素粉の運搬)し得るスペースが必要となる。しかし、スペースが限られた狭い船舶内では、開口部を全開とするための蓋幅分のスペースをタンクの上方に確保するのは難しいという問題がある。
そこで本考案は、前記問題点を解消し、容器上方のスペースが狭くても、容器の開口部を全開にすることができる開閉蓋装置を提供することを目的とする。
本考案に係るタンク密閉装置は、容器の上壁部に形成された開口部を開閉する開閉蓋装置であって、前記容器における開口部の両側に配置された左右一対のレール部材と、前記レール部材に案内される左右の前輪および後輪を有して前記開口部を覆う閉位置と前記開口部を覆わない開位置との間で移動可能にされた蓋体とを備え、
前記レール部材は、前記前輪を案内する第1レールと、前記後輪を案内する第2レールとから構成され、
且つ前記第1レールおよび第2レールは、蓋体の開位置にて、当該蓋体を開口部の上面より上方位置となる水平支持部と、蓋体の閉位置にて、当該蓋体を開口部の上面に接触するように導く傾斜支持部とからそれぞれ構成されたことを特徴としている。
この構成によれば、蓋体を案内するレール部材は、第1レールと第2レールとから構成され、且つ、これらレールはそれぞれ、蓋体が容器の開口部を覆わない開位置にて水平支持部を有し、蓋体が容器の開口部を覆う閉位置にて蓋体を開口部の上面に導く傾斜支持部を有しているので、開口部の上方のスペースが狭くても開口部を全開にすることができる。すなわち、蓋体は傾斜支持部を下降することにより開口部の上面に接触して容器を密閉することができ、傾斜支持部を上昇することによって開口部の上面から上方に離れることができる。換言すれば、蓋体は上下方向のスペースとしては、傾斜支持部の高さ(上下長さ)分のスペースがあれば、あとは水平支持部により開口部に対して水平方向に離れることができるので、開口部の上方のスペースが狭くても開口部を全開にすることができる。
ここで、本考案に係る開閉蓋装置は、前記容器の前記開口部の周囲の複数箇所に設けられて、前記蓋体の閉位置にて前記蓋体を前記容器側に固定し得る固定具を備えていると好適である。
この構成によれば、複数の固定具によって蓋体の閉位置にて当該蓋体を容器側に固定することができる。すなわち、蓋体が閉位置にて容器を密閉している状態を維持することができる。本考案に係る開閉蓋装置を船舶内の容器を密閉するのに用いるときには、船舶の揺れにより蓋体が容器から外れて容器の内容物が漏れ出すのを防ぐことができる。
本考案に係る開閉蓋装置によれば、容器上方のスペースが狭くても、容器の開口部を全開にすることができる。
本考案に係る開閉蓋装置の要部切り欠き側面図である。 同開閉蓋装置の平面図である。 同開閉蓋装置を構成するレール部材の概略斜視図である。 同開閉蓋装置を構成するトグルクランプの構成を示す側面図である。 同開閉蓋装置を構成するトグルクランプの閉動作を説明する側面図である。 同開閉蓋装置を構成する蓋体の開位置を示す要部切り欠き側面図である。 同蓋体の移動の様子を示す要部切り欠き側面図である。 同蓋体の閉位置を示す要部切り欠き側面図である。
本考案に係る開閉蓋装置の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態に係る開閉蓋装置は、船舶内に装備される尿素溶解用タンクを密閉するための装置である。また、密閉のみならず、タンク内へ尿素を投入するために、タンク開口部の開放をすることができるものである。
以下の説明では、特に明記している場合を除き、各図中の右上に示す方向を「前後方向」、「左右方向」として説明する。なお、各部材についての方向は、それらが開閉蓋装置に組み付けられた状態での方向を表す。また、例えば「水平」、「垂直」などの各部材についての方向や位置等に関する用語は、製造上許容され得る誤差による差異を有する状態を含む概念とする。
図1および図2に基づき、本実施形態に係る開閉蓋装置1の全体構成について説明する。タンク10は尿素の溶解に用いられるものであり、このタンク10内で生成した尿素水により船舶の排ガスを脱硝するものである。タンク10の上壁部10uには、開口部12が設けられており、この開口部12からタンク10内に尿素が投入される。この尿素の投入は、開口部12の上方に設けられたホッパHを介して行う。本実施形態では、タンク10の上壁部10uに設けられた支持部材Sによって、ホッパHは開口部12の上方において支持されている。ここで、タンク10が本考案における「容器」に相当するものである。
開口部12を挟んだ左右両側に、左右一対のレール部材20が設けられている。なお、便宜上、図1では一対のレール部材20のうち、左側のレール部材20を省略して示している。レール部材20は、タンク10の側面10sに取り付けられた架台30により支持されている。架台30は、タンク10の上壁部10uおよび側面10sから後上方に延在する斜支持部材30aと、斜支持部材30aの後端から水平方向前方に延在して設けられると共に上壁部10uに支持された水平支持部材30bとから構成されている。レール部材20は、この架台30の上で支持されているため、タンク10からはみ出した位置から開口部12に向かって水平方向に延在している。
レール部材20の上には、蓋体40が配置される。蓋体40は、レール部材20上で移動可能(移動自在)となるように、レール部材20に案内される左右一対の前輪43および左右一対の後輪44を有している。蓋体40はレール上を移動可能であるために、開位置OPと閉位置CPとを行き来することができる。ここで「開位置OP」とは、図2において仮想線で示す蓋体40の位置近傍を言い、上から見て開口部12の開口123と蓋体40とが重ならない位置を言う。従って、上から見て開口部12の開口123と蓋体40とが一部でも重なる位置にある場合には「開位置OP」の概念には含まないこととする。また「閉位置CP」とは、図2において実線で示す蓋体40の位置を言い、上から見て開口部12の開口123と蓋体40とが完全に重なり合っている位置を言う。従って、例えば蓋体40が閉位置CPから若干開位置OP寄りの位置にある場合に、上から見て開口部12の開口123の一部が蓋体40からはみ出しているときは、その位置は「閉位置CP」の概念には含まないこととする。なお以下では、「開口部12の開閉」と「開口123の開閉」とは同義のものとして説明する。従って以下に記載する「開口部12を全開にする」とは「開口123を全開にする」と同じ意味を表す。
開口部12の周囲には、固定具11が設けられている。この固定具11により、蓋体40が閉位置CPにあるときに、蓋体40をタンク10に対して固定することができ、その結果、タンク10を密閉することができる。ここで、本実施形態では、固定具11としてトグルクランプ111(11)とヒンジ式クランプ112(11)とを用いる。
蓋体40の閉位置CPにて蓋体40を固定具11による固定から解除すると、蓋体40をレール部材20に沿って後方に移動させることができる。蓋体40が開位置OPに移動すると開口部12は全開となる。このように開閉蓋装置1は、水平方向に延在するレール部材20に沿って蓋体40を移動させることができるので、開口部12の上方のスペースが狭くても開口部12を全開にすることができるものである。
次に、本考案の要部である蓋体40の構成について図1および図2を参照して説明する。なお、図1では、蓋体40を左右方向の中央で切断して示している。蓋体40は、四角形状の板41と、この板41の上に取り付けられた格子状の枠42により構成されている。
この枠42は、板41を補強する補強機能と、各部品を取り付ける媒介としての機能とを兼ねている。
枠42は、その全縁に亘って設けられる縁補強部421と、その中央で直角に交わる左右補強部422と前後補強部423とを有している。左右補強部422は、枠42の前後方向の中心において枠42の左縁から右縁に亘って設けられている。前後補強部423は、枠42の左右方向の中心において枠42の前縁から後縁に亘って設けられている。すなわち枠42は、四角形板状部材の前後左右の等間隔に4つの四角形孔が開けられた格子状をなしている。これら縁補強部421、左右補強部422および前後補強部423により、枠42は、板41の撓みや変形を防止することができる。
また枠42は、その左縁、右縁および後縁においてそれぞれ上方に突出する、左壁部424、右壁部425および後壁部426を有している。すなわち枠42は、上から見て、前方が開放した角張ったU字状の壁によって覆われた構成となっている。
左壁部424および右壁部425には、その前側に、一対の前輪43が軸受を介して回転自在に取り付けられている。更に、その後側に、一対の後輪44が軸受を介して回転自在に取り付けられている。特に、右壁部425および左壁部424のそれぞれの前側には、一部が上方に突き出た突壁部427が形成されており、前輪43は、この突壁部427に対して回転自在に取り付けられている。このように、前輪43は突壁部427に対して取り付けられているので、上下方向における前輪43と後輪44との相対的な位置が異なるように構成されている。すなわち、前輪43は、後輪44の位置よりも上方に位置するように設けられている。これら前輪43および後輪44はレール部材20に案内されるものであり、これら前輪43および後輪44により、蓋体40がレール部材20上を移動することができるようになっている。
後壁部426における左右方向の中心には、上から見てU字状に形成された取手428が設けられている。取手428は、両端部に形成されたネジ部が後壁部426に挿通されると共にナットを介してこの後壁部426に取り付けられている。取手428を挟んだ左右両側のそれぞれには、ヒンジ式クランプ112を構成するヒンジボルト112bを係止するための係止片429が設けられている。係止片429は、板状であり、その後方縁に、前後方向にU字に切り欠く係止切り欠き429aが形成されている(図2参照)。蓋体40が閉位置CPにあるときに、この係止切り欠き429aにヒンジボルト112bを入り込ませて係合させることにより、タンク10に対して蓋体40を固定することができる。蓋体40の固定について詳細は後述する。
次に、本考案の要部であるレール部材20の構成について説明する。レール部材20は左右一対で設けられており、タンク10の側面10sに取り付けられた左右一対の架台30(右側の架台のみを図示)によりそれぞれ支持されている。架台30は、タンク10の側面10sに設けられると共にタンク10から後方に距離D離れた後上方に延在する斜支持部材30aと、斜支持部材30aの後端から水平前方向に延在すると共にタンク10の開口部12を挟み込むようにしてタンク10の上壁部10uに設けられる水平支持部材30bとから構成されている。レール部材20は、ボルトにより水平支持部材30bに取り付けられる。ここで、距離Dとは、架台30がタンク10から後方にはみ出す距離、すなわち架台30に支持されるレール部材20がタンク10から後方にはみ出す距離であり、この距離Dによりレール部材20上において、いわゆる「開位置OP」となる空間を形成することができる。換言すれば、距離Dによりレール部材20が開口部12よりも後方に離れて延在することができ、上から見て蓋体40が開口部12に重ならない位置まで蓋体40を後退させることができる。
レール部材20の構成について図3を参照して説明する。なお図3は、便宜上、左右一対のレール部材20の右側部分を示したものである。レール部材20は、前後方向に延在して設けられる水平板25と、水平板25の後縁に立設される端板26と、後端が端板26に支持されると共に水平板25の前後方向に亘って立設される側板27とを備えている。また、側板27の一方の面(左側面)におけるその上部には、第1レール21が設けられており、第1レール21よりも下方には第2レール22が設けられている。これら第1レール21および第2レール22は、立設される側板27の同一面に設けられているので、上から見て重なるように平行して配置されており、また、それぞれが前後方向に延在して設けられている。
第1レール21は蓋体40の前輪43を案内するものであり、第2レール22は蓋体40の後輪44を案内するものである。図1に示すように、第1レール21は、端板26の下端から上方に距離d1離れた位置に配置されている。第2レール22は、端板26の下端から上方に距離d2離れた位置に配置されている。このように、第1レール21と第2レール22とは、上下方向において相対的な位置が異なっており、これらは距離d1と距離d2との差、すなわち「d1−d2」の距離だけ上下方向に離れている。この第1レール21と第2レール22との上下方向の距離d1−d2は、前述した前輪43と後輪44との上下方向の距離と等しくされる。このため、前輪43が第1レール21に案内され且つ後輪44が第2レール22に案内されていても、蓋体40の水平姿勢を維持することができる。勿論、両レール21,22は平面視で同じ位置(重なる位置)で設けられているため、両レール21,22の差(d1−d2)は、少なくとも、後輪44の外径(直径)よりも大きくされている。なお、両レール21,22の位置が平面視でずれた位置に設けられる場合には、両レール21,22の差(d1−d2)は、後輪44の外径以下であってもよい。
第1レール21は、その後端から前方に向かって水平方向に延在する第1水平支持部23a(23)を有している。また、第1水平支持部23aに連続して、前下方に向かって傾斜する第1傾斜支持部24a(24)を有している。
第2レール22は、その後端から前方に向かって水平方向に延在する第2水平支持部23b(23)を有している。また、第2水平支持部23bに連続して、前下方に向かって傾斜する第2傾斜支持部24b(24)を有している。
第1水平支持部23aおよび第2水平支持部23bにより、蓋体40は、前輪43および後輪44を介して水平方向に移動することができる。また、第1傾斜支持部24aおよび第2傾斜支持部24bにより、蓋体40は、前輪43および後輪44を介して上下方向に変位することができる。ここで、第1傾斜支持部24aの傾斜角度と第2傾斜支持部24bの傾斜角度は等しくされる。また、第1傾斜支持部24aが形成される位置と第2傾斜支持部24bが形成される位置との前後方向における距離は、蓋体40に対して前輪43が取り付けられる位置と蓋体40に対して後輪44が取り付けられる位置との前後方向における距離と等しくされる。これらの傾斜角度および距離が等しくされているので、蓋体40が水平支持部23から傾斜支持部24を移動する場合であっても蓋体40の水平姿勢を維持することができる。すなわち蓋体40は、水平支持部23から傾斜支持部24を移動する際に、前輪43および後輪44がそれぞれ同時に第1傾斜支持部24aおよび第2傾斜支持部24bを通過することにより、水平姿勢を維持しながら移動することができる。
このようにレール部材20は、第1レール21と第2レール22との相対位置関係、第1傾斜支持部24aと第2傾斜支持部24bとの相対位置関係により、レール部材20上を移動する蓋体40の水平姿勢を常に維持することができる構成となっている。
また、第2傾斜支持部24bは、第2傾斜支持部24bを通過する蓋体40を開口部12の上面に導いて、少なくとも蓋体40が開口部12の上面に接触するような位置まで、前下方に延在している。第1傾斜支持部24aは、第2傾斜支持部24bの長さと等しく(あるいは長く)されて、前下方に延在している。これらのためレール部材20は、蓋体40が開口部12の上面に接触する位置まで蓋体40を案内することができる。
次に、本実施形態に係るタンク10の構成について図1および図2を参照して説明する。タンク10は円筒状であり、上壁部10uにおける上から見て中心の位置には、開口部12が形成されている。開口部12は、タンク10の上壁部10uから上方に突出する円筒部121と、円筒部121の上端に形成されたフランジ部122とから構成されている。円筒部121の内径とフランジ部122の内径とは同径にされると共に連通していることにより1つの開口123を形成しており、これら円筒部121、フランジ部122および開口123によって開口部12が構成されている。フランジ部122、すなわち開口部12の上面に対して蓋体40が接触することで開口部12を閉鎖することができる。なお以下の説明では、同じ意味を示す「フランジ部122の上面」と「開口部12の上面」とを、必要に応じて使い分けて用いることがある。
前述した蓋体40は、開口123よりも大きく形成されているので、開口123を覆うことができる。
前述したように、蓋体40とフランジ部122の上面とは、蓋体40の閉位置CPにて接触し合うため、フランジ部122の上面における蓋体40と接触する箇所には、円環状のシール材124が設けられている。このシール材124としては、例えば合成ゴムのものが用いられる。
蓋体40の閉位置CPにて、上から見て蓋体40からはみ出すフランジ部122の上面の前方部分には、一対のトグルクランプ111が設けられている。トグルクランプ111は、図4に示すように、フランジ部122の表面に設けられたトグルベース111aと、このトグルベース111aの一端部に連結用リンク111cおよび左右方向のピン111p,111qを介して支持されたハンドル部111bと、トグルベース111aの他端部に左右方向のピン111rを介して支持された押圧部111dとから構成されると共に、ハンドル部111bの先端部と押圧部111dとが左右方向のピン111sを介して連結されたものである。すなわち、ピン111pとピン111rとが固定された4節リンクが得られ、連結用リンク111cとハンドル部111bとによりトグル機構が構成されたものである。したがって、ハンドル部111bと押圧部111dとが、連結用リンク111cを介してそれぞれ前後方向に揺動自在に連結されている。
図4の矢印に示すように、蓋体40の閉位置CPにて、ハンドル部111bを前方(下方)に倒すと、押圧部111dが後方(下方)に倒されて(揺動して)蓋体40を上方からタンク10側に押圧するため、図5に示すように、蓋体40をタンク10に対して固定することができる。逆に、ハンドル部111bを後方に向けて起こすと、押圧部111dが前方に起こされて(揺動して)蓋体への押圧が解除される。このような構成からなる一対のトグルクランプ111は、フランジ部122の上面の前方部分に取り付けられると共に左右方向に延在する台座Bにボルト止め(図示省略)され、且つ、上から見て蓋体40の左右方向の中央から一定間隔を置いた2箇所を押圧し得るようにそれぞれ左右に配置される。
タンク10の上壁部10uにおける開口部12の後方側には、一対のヒンジ式クランプ112が設けられている。ヒンジ式クランプ112は、左右方向の孔が開けられたヒンジベース112aと、一端に左右方向の孔が開けられると共に他端から一定長さにかけてネジが切られたヒンジボルト112bと、ヒンジボルト112bに螺合される蝶ナット112cとから構成されている。具体的には、ヒンジベース112aがタンク10の上壁部10uに取り付けられており、このヒンジベース112aとヒンジボルト112bとが、それぞれに開けられた孔に左右方向のピン112pを介して一体的に連結された構成となっており、ヒンジボルト112bは、ピン112pを支点に前後方向に揺動自在にされている。一対のヒンジ式クランプ112は、一対の係止片429に対応する位置に配置されており、蓋体40の閉位置CPにてヒンジボルト112bを前方に起こす(揺動させる)ことで、ヒンジボルト112bを係止片429の係止切り欠き429aに入り込ませることができる。そして、蝶ナット112cを回転させることにより係止片429を上方から締め付けることができる。これにより、タンク10に対して蓋体40を固定することができる。
次に、本実施形態に係る開閉蓋装置1の動作について図6、図7および図8を参照して説明する。なお、図6、図7および図8では、便宜上、一対のレール部材20のうち、左側のレール部材20を省略して示している。また、蓋体40は、中央で切断した状態を示している。
図6は、蓋体40が開位置OPにある状態を示している。第1レール21に前輪43が案内され、第2レール22に後輪44が案内されていることにより、蓋体40はレール部材20に支持されている。第1レール21と第2レール22とは、上下方向に距離を置いて配置されているが、この配置位置の間隔は、前輪43と後輪44との上下方向の配置位置の間隔と等しくされているので、その結果、蓋体40は水平姿勢を維持することができる。この図6の状態から蓋体40を前方に押すと、蓋体40は水平支持部23から傾斜支持部24を移動し、図7の状態となる。
図7は、前輪43および後輪44(蓋体40)がレール部材20上における傾斜支持部24にある状態を示している。第1レール21における第1傾斜支持部24aと、第2レール22における第2傾斜支持部24bとは、同角度に傾斜している。また、第1傾斜支持部24aの後端から第2傾斜支持部24bの後端までの前後方向の距離は、蓋体40における前輪43から後輪44までの前後方向の距離と等しくされている。このため、前輪43および後輪44は、第1傾斜支持部24aおよび第2傾斜支持部24bを同一の傾斜角度で且つ同時に下降し始める。その結果、蓋体40は傾斜支持部24を移動中であっても、その水平姿勢を維持することができる。この図7の状態から蓋体40が傾斜支持部24を更に下降すると、図8に示すように、蓋体40は、開口部12の上面に接触して停止すると共に閉位置CPに配置される。
蓋体40が開口部12の上面、正確には、開口部12のフランジ部122の上面に設けられたシール材124に接触することで開口部12を閉鎖することができる(図8参照)。更に、フランジ部122の前方部分に設けられたトグルクランプ111により、蓋体40を上方からタンク10側に押圧して、シール材124に対して強く密着させる。これに加えて、タンク10の上壁部10uにおける開口部12の後方側に設けられたヒンジ式クランプ112により、係止片429を介して蓋体40を上方から締め付ける。これらトグルクランプ111とヒンジ式クランプ112により蓋体40を開口部12に対して押圧固定させることで、タンク10を密閉することができる。
開口部12を開放させるには、上記の手順と逆の手順を行う。すなわち、ヒンジ式クランプ112の蝶ナット112cを緩めて、係止片429への締め付けを解除する。その後は、ヒンジ式クランプ112のヒンジボルト112bを後方に倒して、ヒンジボルト112bを係止片429の係止切り欠き429aから外す。これにより、ヒンジ式クランプ112による蓋体40の固定が解除される。次に、トグルクランプ111のハンドル部111bを後方に起こすことにより押圧部111dを前方に起こす。すると、蓋体40の押圧が解除されると共にトグルクランプ111による蓋体40の固定が解除される。このようにして、開口部12への蓋体40の固定が解除されると、蓋体40はレール部材20上を移動可能となる。この状態から蓋体40の後壁部426に設けられた取手428を持って蓋体40を後方に引くと、蓋体40はレール部材20上、詳細には傾斜支持部24上を後上方に移動する(図7参照)。
この状態から蓋体40を更に後方に移動させて、蓋体40を開位置OPまで移動させると、開口部12は全開となる。
本実施形態に係る開閉蓋装置1は、レール部材20の傾斜支持部24が有する高さ、すなわち傾斜支持部24が有する上下方向のスペースがあれば、蓋体40を水平支持部23上で移動させることにより開口部12を全開にすることができる。従って、開口部12の上方のスペースが狭い場合であっても本考案によれば、タンク10の上壁部10uに設けられた開口部12を全開にすることができる。
ところで、上記の実施形態では、開口部12の周囲に設けられる蓋体40の固定具11として、前方にトグルクランプ111を、後方にヒンジ式クランプ112を設けた構成について説明したが、前方にヒンジ式クランプ112を設け且つ後方にトグルクランプ111を設ける場合、前方および後方にトグルクランプ111を設ける場合、前方および後方にヒンジ式クランプ112を設ける場合など、各種の組み合わせにより蓋体40を固定する構成であってもよい。
また、上記で述べたその他の実施形態以外にも、本考案の趣旨を逸脱しない範囲での設計変更などは本考案の範囲に含まれるものである。
1 開閉蓋装置
10 タンク
11 固定具
111 トグルクランプ
112 ヒンジ式クランプ
12 開口部
20 レール部材
21 第1レール
22 第2レール
23 水平支持部
24 傾斜支持部
40 蓋体

Claims (2)

  1. 容器の上壁部に形成された開口部を開閉する開閉蓋装置であって、
    前記容器における開口部の両側に配置された左右一対のレール部材と、前記レール部材に案内される左右の前輪および後輪を有して前記開口部を覆う閉位置と前記開口部を覆わない開位置との間で移動可能にされた蓋体とを備え、
    前記レール部材は、前記前輪を案内する第1レールと、前記後輪を案内する第2レールとから構成され、
    且つ前記第1レールおよび第2レールは、蓋体の開位置にて、当該蓋体を開口部の上面より上方位置となる水平支持部と、蓋体の閉位置にて、当該蓋体を開口部の上面に接触するように導く傾斜支持部とからそれぞれ構成された
    ことを特徴とする開閉蓋装置。
  2. 前記容器の前記開口部の周囲の複数箇所に設けられて、前記蓋体の閉位置にて前記蓋体を前記容器側に固定し得る固定具を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の開閉蓋装置。
JP2016001268U 2016-03-22 2016-03-22 開閉蓋装置 Active JP3204506U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022191089A1 (ja) 2021-03-12 2022-09-15 株式会社ロッコーエンジニアリング バルクコンテナ

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