JP3203362U - タンク密閉装置 - Google Patents

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博昭 川口
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Abstract

【課題】上方のスペースが狭くても開口部を全開にし得るタンク密閉装置の提供。【解決手段】タンク1の開口部2に通じた足場5に設けられたレール7上に、平面視コ字状の台車20が配置されている。台車20の中央に、水平姿勢の蓋30が設けられている。蓋30は、前リンク材61、後リンク材62により台車20と連結されており、これら蓋30、台車20、前リンク材61、後リンク材62が四節リンクを構成している。後リンク材62、ハンドルリンク材、操作ハンドル63が駆動リンク機構を構成しており、操作ハンドル63により四節リンクを駆動させ、蓋30を水平姿勢のまま上下に動かすことができる。台車20を開口部2上に位置させ蓋30を下に動かすと蓋30が開口部2に嵌り、上に動かすと離脱する。その後、レール7上で台車20を後退させることで開口部2が全開となる。【選択図】図1

Description

本考案は、タンク密閉装置に関し、特に、船舶内に装備されるタンクを密閉するためのタンク密閉装置に関するものである。
船舶の排ガスには、環境等に有害な窒素酸化物が含まれている。船舶では、この窒素酸化物を無害化するために、前記排ガスに尿素水を噴射することで、前記窒素酸化物を、環境等に無害な窒素と水とに分解している。そのため船舶には、前記尿素水を生成するための尿素溶解用タンクが装備されている。この尿素溶解用タンクの上部には、尿素粉を投入するための開口部があり、この開口部に設けられた開閉式の蓋により、タンクの密閉が自在となっている。従来は、タンクなどの容器に用いられる開閉式の蓋として、たとえば特許文献1に開示されているようなヒンジ式の蓋が多く知られている。
特開昭63−33295号公報
特許文献1に開示された蓋は、ヒンジを支点にして前記蓋を上方に回転させることにより、容器の開口部を開放するものである。そのため特許文献1に開示された蓋は、容器の開口部を全開とするのに、少なくとも蓋幅分のスペースが容器の上方に確保されていなければならない。
しかし、尿素溶解用タンクの上方には、尿素粉投入用のホッパを設け得るスペースが必要であるうえに、さらにそのホッパの上方に、尿素粉を投入(さらには尿素粉の運搬)し得るスペースが必要となる。しかし、スペースが限られた狭い船舶内では、開口部を全開とするための蓋幅分のスペースをタンクの上方に確保するのは難しいという問題がある。
そこで本考案は、前記問題点を解消し、狭いスペースであっても開口部を全開にすることができるタンク密閉装置を得ることを目的とする。
タンクに形成された上向きの開口部を開閉するタンク開閉装置であって、
台車と、
前記台車に設けられた蓋と、を有し
前記台車は、前記蓋が前記開口部を覆う前進位置と前記開口部を覆わない後退位置との間を水平方向に往復移動可能であって、
前記台車と前記蓋とが第1リンクおよび第2リンクと連結されることにより前記蓋を略水平姿勢に保ったまま上下に動作させ得る四節リンクを構成し、前記台車と操作レバーとが前記第2リンクおよび第3リンクと連結されることにより駆動リンク機構を構成し、
前記四節リンクと前記駆動リンク機構とは、前記第2リンクを共通リンクとして前記駆動リンク機構が駆動することにより前記四節リンクが連動するように構成されることで、前記操作レバーにより前記四節リンクに駆動力を付与して前記蓋を上下方向に動作させるものであり、
前記台車が前記前進位置にあるときに前記駆動リンク機構を駆動させて、前記蓋が下方に動作することにより前記開口部に嵌り込み、前記蓋が上方に動作することにより前記開口部から離脱するように構成された
ことを特徴としている。
本考案に係るタンク密閉蓋は、
一対の蓋をそれぞれ支持する一対の台車を有し、
これら一対の台車は開口部を挟んだ両側に配置されており、
前記一対の蓋は半割り構造をなしているとともに、これら一対の蓋が前記開口部に嵌り込むことによりこの開口部を閉止するように構成された
ものであってもよい。
本考案に係るタンク密閉装置は、
単一の台車と、
前記台車に設けられる単一の蓋と、を有する
ものであってもよい。
本考案に係るタンク密閉蓋は、
開口部の上方にホッパが設けられており、
蓋が、台車の移動により前記開口部の上端と前記ホッパの下端との隙間を出入りすることができる構成とした
ものであってもよい。
本考案によれば、タンク上部の開口部に嵌り込む蓋を四節リンクにより略水平姿勢に保ったまま持ち上げて前記開口部から離脱させた後に、前記蓋と一体である台車が、水平方向に後退することにより前記蓋が前記開口部を覆わない後退位置に移動することができるので、前記開口部の上方に広いスペースをとることなくタンク上部の開口部を全開にすることができる。すなわち、狭いスペースであってもタンクの開口部を全開にすることができる。
本考案の第1実施形態に係るタンク密閉装置を示す図である。 同タンク密閉装置の平面図である。 同タンク密閉装置の立体図である。 同タンク密閉装置の蓋を下から見た立体図である。 図2におけるI−I断面図であり、(a)は蓋の断面全体を、(b)は(a)における蓋の要部を拡大したものを示す。 図2の状態から蓋を持ち上げたときの状態を示す。 図6の状態から、蓋を台車にあずけた状態を示す。 図7におけるII−II断面図であり、(a)は蓋の断面全体を、(b)は(a)における蓋の要部を拡大したものを示す。 図7の状態から台車を後退させた状態を示す。 本考案の第2実施形態に係るタンク密閉装置を示す図である。
以下、図面に基づいて、本考案の第1実施形態に係るタンク密閉装置10の全体構成を説明する。
タンク密閉装置は、船舶の排ガスを脱硝する尿素水を生成するためのタンクを装備する船舶において、このタンクを密閉するために、船舶内に装備される。
船舶内には、図1に示すように、上部に円形の開口部2を有するタンク1が装備されている。この開口部2の上方には、タンク1内に尿素粉を投入するためのホッパ3が設けられている。タンク1とホッパ3との間、すなわちタンク1の開口部2の少し上には、足場5が設けられている。足場5におけるタンク1の開口部2の上方位置には、ホッパ3から排出される尿素粉をタンク1内に案内するための円形の案内孔6が開けられている。図3によく示すように、足場5における案内孔6の縁には、案内孔6の中心に向けて下方に傾斜する受け傾斜部6aが形成されている。
図1、2に示すように、足場5における案内孔6を挟んだ両側には、一対のレール7が設けられている。このレール7上において、レール7の長さ方向で案内孔6を挟んだ両側には、一対の平面視コ字状に形成された四輪の台車20がそれぞれ配置されている。台車20は、レール7上を往復可能である。また、台車20は平面視がコ字状であるので、一対の台車20が互いに近づく方向にレール7上を限界まで移動すると、コ字状にされた台車20の2点が互いに接触し合うとともに、レール7の長さ方向に沿った案内孔6の中心線の位置で止まるように構成されている。このように台車20が接触し合うと、これら台車20の一体形状が、平面視において真中に四角形空間を有する四角形枠状となり、四角形空間の上下方向に、ホッパ3の排出口4、案内孔6、タンク1の開口部2が一列に配置される状態(以下、台車接触状態という)となる。
それぞれの台車20の中央には、蓋30が、水平姿勢に設けられている。蓋30は、リンク機構により水平姿勢を保ったまま上下方向に所定距離動くことができるようにされている(詳細は後述)。
また、蓋30の下面には、図4に示すように、下方に向けて盛り上がった半円形突出部31が形成されている。台車接触状態において、それぞれの蓋30を下方に動かすと蓋30の端部同士が接触することにより、半円形突出部31が一体となって円形をなす。一体となることにより円形をなした半円形突出部31は、図1に示すように、円形の案内孔6を介して円形の開口部2に嵌り込み、開口部2を閉止してタンク1を密閉することができる構成となっている。このときに蓋30との接触封止面を形成するために、案内孔6、すなわち受け傾斜部6aに沿って環状の座板部材6bが設けられている。
開口部2を開放するには、蓋30を上方に動かすことで開口部2から離脱させ、図1において仮想線で示すように、台車接触状態からそれぞれの台車20を互いに離れる方向にレール7上を移動させる。タンク開閉装置10は、このような動作により開口部2を全開にすることができる構成となっている。
以下、タンク密閉装置10の詳細な構成について説明する。なお、説明するに際して、水平面のレール7の長さ方向において開口部2に向かう方向を「前」とし、その逆方向を「後」とする。また、この前後方向に直交する方向を「左右」とする。
図2、3に示すように、台車20は、レール7上を走行可能な四輪台車であり、台部21が平面視コ字状となっている。なお、台車20は左右対称の構造となっている。
台車20上面の前部における内側縁22の近傍には、前台車連結部24が、上方に突出して形成されている。
前台車連結部24の後方直線上であって内後縁23の近傍には、後台車連結部25が、上方に突出して形成されている。
図4に示すように、蓋30の半円形突出部31は、その外周縁に、突出基端から突出先端にかけて半円が構成する円の中心方向に傾斜する預け傾斜部31aを有している。
図2、3に示すように、蓋30上面の前端部における左右端には、前蓋連結部32が、上方に突出して形成されている。前蓋連結部32と台車20の前台車連結部24とは、前リンク材61(第1リンク)により連結されている。詳細には、前リンク材61の前端部と前蓋連結部32とが水平軸Aによって、前リンク材61の後端部と前台車連結部24とが水平軸Bによって、それぞれ水平軸A,Bまわりに回転することができるように支持されている。
蓋30上面の後端部における左右端には、後蓋連結部33が、上方に突出して形成されている。後蓋連結部33と台車20の後台車連結部25とは、後リンク材62(第2リンク)により連結されている。詳細には、後リンク材62の前端部と後蓋連結部33とが水平軸Cによって、後リンク材62の後端部と後台車連結部25とが水平軸Dによって、それぞれ水平軸C,Dまわりに回転することができるように支持されている。
このように、台車20と蓋30とが、前リンク材61と後リンク材62とによって連結されることにより、これら台車20、蓋30、前リンク材61、後リンク材62が四節リンク40を構成している。
この四節リンク40は、レール7上にある台車20の上下動作が不可能であることによりこの台車20が支点となって蓋30が上下に動作できる構成となっている。詳細にいえば、前台車連結部24(水平軸B)を回転支点として前リンク材61が回転し、後台車連結部25(水平軸D)を回転支点として後リンク材62が回転し、さらに前リンク材61と後リンク材62とは同じ長さからなるものであることから、これらの回転動作は、前リンク材61と後リンク材62とが同方向に同角度回転する。すなわち、四節リンク40は平行リンクとなっている。この四節リンク40の動きにより、蓋30が水平姿勢を維持したまま上下に動作できる構成となっている。
タンク開閉装置は、この四節リンク40を駆動させることができる駆動リンク機構50を備えている。駆動リンク機構50は、以下のように構成されている。
すなわち、図2、3に示すように台車20上面における後台車連結部25の後方には、ハンドル連結部26が上方に突出して形成されている。
ブーメラン状の操作ハンドル63の端部とハンドル連結部26とが水平軸Eに貫かれることにより、操作ハンドル63は水平軸Eまわりに回転することができるようになっている。
ハンドルリンク材64(第3リンク)の一端部と操作ハンドル63の中央部とが水平軸Fに貫かれることにより、ハンドルリンク材64は、その一端部が水平軸Fまわりに回転することができるように操作ハンドル63に支持されている。さらに、ハンドルリンク材64の他端部と後蓋連結部33とが水平軸Cに貫かれることにより、ハンドルリンク材64は、その他端部が水平軸Cまわりに回転することができるように後蓋連結部33に支持されている。
このように、操作ハンドル63とハンドルリンク材64と後リンク材62とが連結されることにより、台車20、後リンク材62、操作ハンドル63、ハンドルリンク材64が駆動リンク機構50を構成している。この駆動リンク機構50は、以下のように動作することで四節リンク40を駆動させる。
図6、7に示すように、操作ハンドル63を、ハンドル連結部26(水平軸E)を支点に後方に回転させると、操作ハンドル63の中央部と連結するハンドルリンク材64が後ろに引っ張られる。ハンドルリンク材64が後ろに引っ張られることにより、ハンドルリンク材64と連結する後リンク材62に後方の回転力が付与されて、後リンク材62が後台車連結部25(水平軸D)を支点に後方に回転する。ここで、後リンク材62は、駆動リンク機構50と四節リンク40との共通リンク、すなわち駆動リンク機構50を構成するものであるのと同時に四節リンク40を構成するものである。そのため、操作ハンドル63を回転させることにより後リンク材62が回転すれば、後リンク材62と連結する蓋30、および蓋30と連結する前リンク材61が連動する。すなわち、四節リンク40が駆動して蓋30が水平姿勢のまま上下に動作する。
また、ハンドル連結部26(水平軸E)から操作ハンドル63の中央部(水平軸F)までの距離、すなわち駆動リンク機構50における操作ハンドル63の回転半径は、前リンク材61および後リンク材62の回転半径よりも大きくなるように構成されている。これに加えて水平軸Fが操作ハンドル63の中央にあることにより、前リンク材61および後リンク材62を回転させるのに、すなわち四節リンク40を駆動させるのに小さい力で駆動させることができるようになっている。
台車接触状態で蓋30が下方に動けば、蓋30は開口部2に嵌り込み、蓋30が嵌り込んだ状態から上方に動けば、開口部2から離脱する。開口部2から離脱した蓋30をそのまま台車20で後方に引っ張れば、開口部2は全開となる。タンク密閉装置10は、水平姿勢のまま上方に動いて開口部2から離脱した蓋30を、その上方位置で維持させることができるようになっており、それは以下のような構成となっている。
図2、3に示すように、蓋30の上面における前蓋連結部32と後蓋連結部33との間には、断面L字状の引掛片34が上方に突出して形成されている。詳細にいえば、引掛片34は、蓋30の上面から立ち上がる柱部34aと、柱部34aの上端から連続して左右の外方向すなわち蓋30からはみ出す方向に突出する庇部34bと、が一体となって形成されるものである。
台車20の上面には、引掛片34が引っ掛かることができる直方体状の支持片27が、上方に突出して形成されている。支持片27が形成されている詳細な位置は、四節リンク40の駆動によって後回転する引掛片34の軌跡に対応した位置であり、引掛片34が回転頂点を通って下方に回転する途中位置に相当する位置である。四節リンク40における蓋30の後回転、すなわち水平姿勢のまま水平軸B、Dを支点とする後回転に伴って引掛片34が後回転し、さらに下方に回転し始めると、図8に示すように、回転の軌跡に対応した位置に配置される支持片27の上面と引掛片34の庇部34bの下面とが接触して、引掛片34が支持片27に載せられる。したがって、蓋30がこれ以上後ろ下方に回転できないようになり、蓋30を上方位置で維持することができる構成となっている。
このように、引掛片34が支持片27に支持される位置は、引掛片34が下方に回転する途中位置に相当する位置であるため、蓋30に水平前方向の力がかかった場合でも、引掛片34が支持片27から前方向に外れて、蓋30が前下方に脱落する心配がない。たとえば、蓋30が台車20に上方位置で支持されているときに、台車20を急に後ろに引っ張ることによる慣性力で、蓋30が前方向に脱落する心配がない。
次に、タンク密閉装置10の動作について説明する。
図1は、台車接触状態において、蓋30が開口部2に嵌り込み、開口部2を閉止している状態を示している。前述したように、開口部2を挟んで反対方向に配置された台車20がそれぞれ蓋30と連結しており、これら蓋30が前後方向で接触し合うことにより下面に形成された半円形突出部31どうしが一体となって円形をなし、円形の開口部2に嵌り込んでいる。
このとき、図5、特に図5(b)によく示すように、座板部材6b(受け傾斜部6a)と蓋30の預け傾斜部31aとが接触し合っている。引掛片34の庇部34b下面は、どこにも接触せずに浮いた状態となっている。このため、蓋30の自重を、座板部材6b(預け傾斜部31a)を介して受け傾斜部6aに預けることができ、そのために蓋30は開口部2にしっかりと嵌り込みタンク1を密閉することができる。
蓋30が開口部2に嵌り込んだ状態から、図6に示すように、操作ハンドル63を後方に引っ張る。すると操作ハンドル63は、ハンドル連結部26(水平軸E)を支点に後ろ上方に回転する。操作ハンドル63が後ろ上方に回転すると、操作ハンドル63の中央部と連結するハンドルリンク材64が後ろ上方に引っ張られる。ハンドルリンク材64が後ろ上方に引っ張られると、ハンドルリンク材64と後リンク材62とが連結していることにより、後リンク材62が、ハンドルリンク材64の動きに合わせて後台車連結部25(水平軸D)を支点に後ろ上方に回転する。また、後リンク材62は後蓋連結部33(蓋30)と連結し、蓋30は前蓋連結部32を介して前リンク材61と連結しているので、後リンク材62の動きに合わせて前リンク材61が後ろ上方に回転し、したがって蓋30が水平姿勢のまま所定高さH上方に動いて開口部2から離脱する。
図7に示すように、操作ハンドル63をさらに後方に回転させると、蓋30は水平姿勢を保ったまま、回転頂点を通ったあとに後ろ下方に回転し、蓋30に形成された引掛片34も蓋30と同様に回転頂点を通ったあとに後ろ下方に回転する。前述したように、引掛片34の回転の軌跡に対応した位置になるように、支持片27が台車20に形成されているので、蓋30が所定角度回転すると、図8に示すように、引掛片34の庇部34b下面と支持片27の上面とが接触する。これにより、蓋30がこれ以上後ろ下方に回転できないようになり、台車20(支持片27)によって蓋30(引掛片34)が上方位置で支持される状態となる。
次に、図9に示すように、台車20を後方に引っ張ることにより、台車20をレール7上で後退させる。蓋30が開口部2を覆わないところまで台車20を後退させれば、開口部2を全開にすることができる。
このように、本考案に係るタンク密閉装置10によれば、開口部2に嵌り込んだ蓋30を所定高さHだけ上方に動かすことで開口部2から離脱させて、蓋30と一体である台車20を水平方向のレール7上で後退させることで、開口部2を全開にすることができる。すなわち、蓋30を水平姿勢のまま所定高さHだけ上方に動かすことができるスペースがあれば、あとは水平移動させることで蓋30を開口部2から離すことができるので、上下方向のスペースが限られた狭い船舶内であっても、タンク1の開口部2を全開にすることができる。
なお、以上の説明であった「所定高さH」とは、蓋30が上下動作するその上下幅であり、最低でも、開口部2に嵌り込んだときの蓋30の下端部の位置から足場5よりも若干高い位置までの高さが必要である。蓋30が、最低でもこのような高さ上方に移動でき、その位置を台車20によって維持することができるのであれば、蓋30を足場5に接触させることなく台車20とともにレール7上を移動させることができる。
なお、タンク1の開口部2を閉止するには、蓋30が開口部2を覆う位置に向かって、一対の台車20をそれぞれ前進させる。台車接触状態となれば、操作ハンドル63を前に倒して四節リンク40を駆動させる。すると蓋30は、水平姿勢のまま水平軸B、Dを支点にして前下方に回転し、一対の蓋30がその前端部で接触し合うとともにこれら一対の蓋30の下面に形成された半円形突出部31が円形をなして円形の開口部2に嵌り込み、図1の実線で示すような状態となる。
このとき、前端部で接触し合う蓋30におけるその接触部に、金属製または非金属製のパッキン部材を設けてもよい。これによりタンク1の密閉性が高まる。同様に、そのようなパッキン部材を蓋30と座板部材6bとの間に設けてもよい。
次に第2実施形態に係るタンク密閉装置11ついて簡単に説明する。
第2実施形態に係るタンク密閉装置11は、以下の点で、第1実施形態に係るタンク密閉装置10と異なる。
すなわち、第2実施形態に係るタンク密閉装置11は、単一の蓋30で円形の開口部2に嵌り込むために、蓋30の下面に下方に盛り上がった円形突出部71を有している。円形突出部71により、単一の蓋30であっても開口部2に嵌り込んで、これを閉止することができる。なお、円形突出部71は、その中心かつ下方に向かって傾斜する預け傾斜部71aを有しており、この預け傾斜部71aが座板部材6b(受け傾斜部6a)に接触することで、タンク1を密閉する。
第2実施形態に係るタンク密閉装置11は、以上で説明した第1実施形態に係るタンク密閉装置10と略同じ構造となっている。すなわち、蓋30を上下に動かすことができる四節リンク40と、この四節リンク40を駆動させることができる駆動リンク機構50とを備えるものであり、開口部2の位置で蓋30を下方に動かすことで開口部2に嵌り込み、上方に動かすことで開口部2から離脱する。蓋30が開口部2から離脱した後は、蓋30の引掛片34を台車20の支持片27に引掛けることで、台車20により蓋30を上方位置に維持することができ、その状態のまま台車20がレール7上を移動することで開口部2を全開にすることができる。
1 タンク
2 開口部
3 ホッパ
5 足場
6 案内孔
7 レール
10,11 タンク密閉装置
20 台車
30 蓋
40 四節リンク
50 駆動リンク機構
24 前台車連結部
25 後台車連結部
26 ハンドル連結部
27 支持片
31 半円形突出部
32 前蓋連結部
33 後蓋連結部
34 引掛片

Claims (4)

  1. タンクに形成された上向きの開口部を開閉するタンク開閉装置であって、
    台車と、
    前記台車に設けられた蓋と、を有し
    前記台車は、前記蓋が前記開口部を覆う前進位置と前記開口部を覆わない後退位置との間を水平方向に往復移動可能であって、
    前記台車と前記蓋とが第1リンクおよび第2リンクと連結されることにより前記蓋を略水平姿勢に保ったまま上下に動作させ得る四節リンクを構成し、前記台車と操作レバーとが前記第2リンクおよび第3リンクと連結されることにより駆動リンク機構を構成し、
    前記四節リンクと前記駆動リンク機構とは、前記第2リンクを共通リンクとして前記駆動リンク機構が駆動することにより前記四節リンクが連動するように構成されることで、前記操作レバーにより前記四節リンクに駆動力を付与して前記蓋を上下方向に動作させるものであり、
    前記台車が前記前進位置にあるときに前記駆動リンク機構を駆動させて、前記蓋が下方に動作することにより前記開口部に嵌り込み、前記蓋が上方に動作することにより前記開口部から離脱するように構成された
    ことを特徴とするタンク開閉装置。
  2. 一対の蓋をそれぞれ支持する一対の台車を有し、
    これら一対の台車は開口部を挟んだ両側に配置されており、
    前記一対の蓋は半割り構造をなしているとともに、これら一対の蓋が前記開口部に嵌り込むことによりこの開口部を閉止するように構成された
    ことを特徴とする請求項1に記載のタンク開閉装置。
  3. 単一の台車と、
    前記台車に設けられる単一の蓋と、を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のタンク開閉装置。
  4. 開口部の上方にホッパが設けられており、
    蓋が、台車の移動により前記開口部の上端と前記ホッパの下端との隙間を出入りすることができる構成とした
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のタンク開閉装置。
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