JP3118381U - 円筒体固定装置 - Google Patents

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敏男 平田
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アサヒフォークリフトガス株式会社
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Abstract

【課題】 円筒体の著しい温度上昇を抑制することができる円筒体固定装置を提供する。
【解決手段】 円筒体12を載置するための基台部26と、円筒体12の側部の一方側に位置する基台部26の一部分に設けられる係止部28,29と、円筒体の側部の他方側に位置する基台部26の他の部分にその基端部がヒンジ状に連結されて、その長さ方向が円筒体12の円周方向に巻付けられて円筒体12を固定する円筒体固定バンド部63,64材と、円筒体固定バンド部材63,64の先端部に設けられ係止部28,29にワンタッチ操作で着脱可能に係止して円筒体固定バンド部材63,64の長さ方向に引張力を与えて締め付ける引張締付装置39と、円筒体固定バンド部材63,64に固定され円筒体12に日光等の光が直接当たるのを防ぐ日除け部材90とを備えた。
【選択図】 図19

Description

本考案は、例えば、フォークリフト車両の座席後方の車体上面の平面部上に固定される、燃料のLPG(液化石油ガス)を充填したLPGボンベのような円筒体を固定するための円筒体固定装置に関するものである。
従来は、LPGボンベの固定装置としては、例えば図21に示すように、フォークリフト車両の座席10の後方の車体上面の平面部14上に、燃料のLPGボンベ12を固定するための円筒体固定装置があった(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に係る円筒体固定装置は、座席10の後方の車体上面の平面部14上に基台部26がスライド・固定可能に設けられ、この基台部26上にLPGボンベ12が載置されて、このLPGボンベ12の円筒部の周りにバンド部材63,64を巻付けて、このバンド部材63,64の先端部に設けられた引張締付装置39と係止ピン28,29との係止を介して、バンド部材63,64がLPGボンベ12を締め付けることにより、2つのLPGボンベ12を基台部26上に固定するようになっている。符号20は作業用フォーク部、22はブレーキランプや進行方向変更ランプ等のランプ部である。
実用新案登録第3081825号公報
しかしながら、前記特許文献1の円筒体固定装置においては、フォークリフト車両による作業を屋外等で行なう場合には、その基台部26上のLPGボンベ12に日光等が直接当たるため、特に夏期においてはLPGボンベ12の温度が著しく上昇して、ガス漏れや爆発等の危険な状態となるおそれがあるという問題があった。
そこで本考案は、上記問題点に鑑みて、円筒体の著しい温度上昇を抑制して危険な状態となることを防止することができる円筒体固定装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本考案の円筒体固定装置は、
円筒体を載置するための基台部と、
円筒体の側部の一方側に位置する基台部の一部分に設けられる係止部と、
円筒体の側部の他方側に位置する基台部の他の部分にその基端部がヒンジ状に連結されて、その長さ方向が円筒体の円周方向に巻付けられて円筒体を固定する円筒体固定バンド部材と、
前記円筒体固定バンド部材の先端部に設けられ前記係止部にワンタッチ操作で着脱可能に係止して前記円筒体固定バンド部材の長さ方向に引張力を与えて締め付ける引張締付装置と、
前記円筒体固定バンド部材に固定され前記円筒体に日光等の光が直接当たるのを防ぐ日除け部材と
を備えたことを特徴とするものである。
また、本考案による円筒体固定装置における前記円筒体固定バンド部材は、3つの弧状部分に分割され、これらの弧状部分がヒンジにより互いに相対回動可能に連結され、
前記日除け部材は2つ又は3つ設けられて、これら日除け部材の各々が前記3つの弧状部分のいずれか又はすべてに固定されたことを特徴とするものである。
また、本考案による円筒体固定装置は、前記円筒体1つ当たりに対して、前記係止部、前記円筒体固定バンド部材及び前記引張締付装置のそれぞれが円筒体の長さ方向に間隔をおいて複数ずつ設けられたことを特徴とするものである。
また、本考案による円筒体固定装置における前記日除け部材は、前記円筒体固定バンド部材の長さ方向とほぼ直角に交差する方向に長さを有するように配置されて前記円筒体固定バンド部材に固定されたことを特徴とするものである。
また、本考案による円筒体固定装置における前記引張締付装置は、
一部に前記係止部に係止する相手係止部を有し他端部に一対の脚部が形成されたU字部を有するリンク部材と、
軸中心に貫通孔を有し前記一対の脚部の先端部間に配置され前記一対の脚部に回動可能に連結された中間部材と、
前記貫通孔に挿通され一端部が前記円筒体固定バンド部材に回動可能に連結され他端部に把手部が形成された操作部材と、
前記中間部材と前記操作部材の一端部との間に配置された圧縮弾性部材とを備え、
前記把手部が円筒体から離れる側に前記操作部材を回動させると前記相手係止部を前記係止部に着脱可能にすることができ、
前記把手部が円筒体に近付く側に前記操作部材を回動させると前記圧縮弾性部材が圧縮変形して前記係止部に連結された前記相手係止部を介して前記円筒体固定バンド部材を円筒体の回りに締め付けることができることを特徴とするものである。
また、本考案による円筒体固定装置は、前記円筒体を複数固定できるように、この円筒体1つ当たりに対する前記係止部,前記円筒体固定バンド部材,及び前記引張締付装置の組合せを円筒体と同じ数だけ設けたことを特徴とするものである。
また、本考案による円筒体固定装置は、円筒体固定装置を設ける車体の上に前記基台部を上に装着するスライド支持装置を備え、円筒体の固定及び取外しの作業を行う場合は前記基台部をその下方がほとんど何もない空間となるような位置に迄スライド移動させて前記作業を行うことができるようにしたことを特徴とするものである。
また、本考案による円筒体固定装置における前記スライド支持装置は、このスライド動作をワンタッチ操作で禁止又は許容することができ、水平方向に伸びる操作レバーを有するワンタッチ操作手段を備えたことを特徴とするものである。
このような本考案による円筒体固定装置によれば、円筒体の著しい温度上昇を抑制して危険な状態となることを防止することができる。
以下、本考案の実施の形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1ないし図18は、本考案による円筒体固定装置の第1の実施の形態について示す図である。
図1に示すように、フォークリフト車両の座席10の後には2つのLPGボンベ12(円筒体)が積まれて固定されている。すなわち座席10の後の車体上面の平面部14上には基台部26が配置されており、この基台部26の上に2つのLPGボンベ12が積まれて固定されるようになっている。
以下に、図2ないし図18に基づいて、基台部26を有する円筒体固定装置について詳しく説明する。
図2は、円筒体固定装置をフォークリフト車両の後方から見た正面図である。図3に示すように、基台部26の上面側にはLPGボンベ12を載置するための凹部26a,26bが左右に2ヶ所形成されている。凹部26aの近傍の基台部26の端部には、への字状に折れ曲がった係止ピン(係止部)28が設けられており、凹部26bの近傍の基台部26の端部にも、同じくへの字状に折れ曲がった係止ピン(係止部)29が設けられている。
基台部26の中央部でその凹部26a側には、先端部が基台部26の中央側に傾くように折れ曲がった、幅が5cm位の支持部材31が立設されている。基台部26の中央部でその凹部26b側にも、やはり先端部が基台部26の中央側に折れ曲がった同じ幅の支持部材32が立設されている。
支持部材31,32の折れ曲がった先端部の各々には、図4に示すように、コの字状に折れ曲がった丸棒27の両脚部の先端部が溶接により固定されている。この丸棒27には、図5,図6に示すように、ボンベ固定バンド部材63,64(円筒体固定バンド部材)の各々の基端部のバンド板63a,64aの折曲部63c,64cがその内側を通って、丸棒27と折曲部63c,64cが互いにヒンジ状となるように、折曲部63c,64cの先端部がさらに折り曲げられることにより、各々のボンベ固定バンド部材63,64の基端部は丸棒27の回りに回動自在に連結されている。
図6,7及び図8に示すように、ボンベ固定バンド部材63(ボンベ固定バンド部材64も同様)は、幅が支持部材31,32と同じ位の5cm位で、3つの弧状部分に分割され、これらの弧状部分はヒンジ66により互いに相対回動可能に連結されている。
ボンベ固定バンド部材63(64)は,基本的にはそのバンド板63a(64a)とヒンジ66により構成されているが、図9にも示すように、バンド板63a(64a)には、その内周面(図9中下面)及び側面と、その外周面(図9中上面)の両側部を覆うゴム被覆材63b(64b)(弾性材)が設けられている。
図7及び図8に示すように、ボンベ固定バンド部材63(64)の基端部(図7及び図8中左端部)のバンド板63a(64a)の端部は折り曲げられて折曲部63c(64c)が形成されており、ボンベ固定バンド部材63(64)の先端部(図中右端部)にはブラケット部53が固定して設けられている。
また、ボンベ固定バンド部材63(64)の3つの弧状部分のうちの2つの弧状部分には、そのバンド板63a(64a)を覆うゴム被覆材63b(64b)の各々の外周面(図7中上面)上に、矩形板状の日除け部材90が設けられている。
この日除け部材90は、図7に示すように、ゴム被覆材63b(64b)の外周面に沿うように一定の曲率を有しており、図8に示すように、バンド板63a(64a)とほぼ直角に交差する方向に長さを有している。日除け部材90は、バンド板63a(64a)に小ネジ等でネジ止めされることにより、ボンベ固定バンド部材63(64)に固定されている。
図1及び図2に示すように、ボンベ固定バンド部材63(64)が、LPGボンベ12の周りに巻付いて、このLPGボンベ12を固定しているときに、日除け部材90は、LPGボンベ12には直接接触しないでその外周面を覆うようになっている。これにより日除け部材90は、LPGボンベ12の広い部分を覆って、LPGボンベ12の全面に日光等の光が直接当たるのを防ぐようになっている。
図7に示すボンベ固定バンド部材63(64)の先端部のブラケット部53には、図10及び図11に示すように、前記係止ピン28,29(図2参照)にワンタッチ操作で着脱可能に係止して、固定バンド部材63(64)の長さ方向に引張力を与えてLPGボンベ12を締め付けることが可能な引張締付装置39が、ピン55の回りに回動自在に連結されている。
引張締付装置39はリンク部材41を備えており、このリンク部材41は、前記係止ピン28,29に嵌合して係止する係止リング(相手係止部)43を一端部に有し、一対の脚部45a,45bが形成されたU字部材45(U字部)を他端部に有している。
U字部材45はLPGボンベ12の円筒部の周りに配置されるため、図11に示すように途中で折れ曲がって形成されている。係止リング43はこれに一体的に設けられたロッド部材47を介して、U字部材45の脚部45a,45bを一体連結する連結端部に、抜けないように結合されている。
U字部材45の脚部45a,45bの先端部の間には、六角ナット状に形成された中間部材49が回動ピン48を中心にして回動可能に連結されている。中間部材49には長方形の貫通孔(図示せず)が形成されており、この中間部材49の貫通孔には長方形の断面を有する操作部材51が摺動自在に挿通している。
操作部材51の一端部は、ボンベ固定バンド部材63の先端部のバンド板63aに固定されたブラケット部53に、ピン55を介して回動可能に連結されている。操作部材51の他端部には把手部51aが形成され、この把手部51aは図11の状態から約180°時計回り方向に回動して、LPGボンベ12の円筒部の周りに沿って配置されるため、図11に示すように途中で折れ曲がって形成されている。操作部材51の一端部にはフランジ部57が形成され、操作部材51の長さ途中部にはフランジ部58が形成されている。
フランジ部57と中間部材49との間には、圧縮スプリング60(圧縮弾性部材)が操作部材51の周りに巻き付けられて設けられていると共に、中間部材49は操作部材51のフランジ部58に当接して、フランジ部58より把手部51a側に中間部材49が移動できないようになっている。
このような構成の円筒体固定装置は、基台部26の凹部26a,26bの上に計2つのLPGボンベ12を載置した後、図5に示すように折曲部63c,64cが支持部材31,32の丸棒27に連結されているボンベ固定バンド部材63,64を、LPGボンベ12の各々の円筒部の円周方向に、ヒンジ66にて順次折り曲げながら巻き付けた後、図10及び図11に示す状態の引張締付装置39の係止リング43を係止ピン28,29に嵌合させる。
このままではボンベ固定バンド部材63,64の各弧状部分のゴム被覆材63b,64bをLPGボンベ12の円筒部の周面に密着させることはできないので、図11に示す引張締付装置39の状態から、把手部51aを矢印P方向に押して操作部材51をピン55を中心に時計回り方向に約180°回動させる。
するとその回動途中で、LPGボンベ12の各々の円筒部の円周方向において、ボンベ固定バンド部材63,64の長さが徐々に短縮されると共に、圧縮スプリング60も徐々に圧縮されるのでその反発力を増大させ、把手部51aが回動終了後にその行き止まりのボンベ固定バンド部材63,64上の日除け部材90に当接したときには、圧縮スプリング60の反発力は最大値に達する。
その圧縮スプリング60の最大反発力をボンベ固定バンド部材63,64の引張締付力として利用して、ボンベ固定バンド部材63,64によるLPGボンベ12の締め付けが完了し、このようにして2つのLPGボンベ12が基台部26上に固定されることになる。図2,12は、このような締め付け動作が完了したときの引張締付装置39の状態を示す図である。
このような構成の円筒体固定装置によれば、図1及び図2に示すように、ボンベ固定バンド部材63(64)が、LPGボンベ12の周りに巻付いて、このLPGボンベ12を固定しているときに、日除け部材90は、LPGボンベ12には直接接触しないで、その外周面を覆うようになるので、LPGボンベ12の周面の広い範囲に日光等の光が直接当たるのを防ぐと共に、放熱板の役割を果たすこともできるため、LPGボンベ12の著しい温度上昇を抑制して危険な状態となることを防止することができる
また、このような構成の円筒体固定装置によれば、ボンベ固定バンド部材63,64の各々が3つの弧状部分に分割され、これらの弧状部分がヒンジ66により互いに相対回動可能に連結されているので、ボンベ固定バンド部材63,64をLPGボンベ12の円筒部の円周方向に巻付ける操作を円滑に行うことができる。
また、上記弧状部分のバンド板63a,64aの内周面にはゴム被覆材63b,64bが設けられているので、ゴム被覆材63b,64bとLPGボンベ12との間の摩擦力が大きくなって、振動によりLPGボンベ12がボンベ固定バンド部材63,64の内側で動いたり、大きな衝撃によりボンベ固定バンド部材63,64がLPGボンベ12から外れるのを確実に防止することができる。
次に、図16,17に示すような、基台部26とフォークリフト車両の座席10の後の車体上面の平面部14との間に配置されるスライド支持装置について説明する。スライド支持装置は図13に示すように、フォークリフト車両の座席10の後の平面部14の上に直接ボルトにより固定するための、複数のボルト孔65aを有する四辺形の固定部65と、その上に基台部26を固定して固定部65に対してスライド移動可能な、基台部26をボルトで固定するための複数のボルト孔67aを有する四辺形の可動部67とを備えている。
図14に示すように、固定部65はその両端部がコの字状に折り曲げられて、その内側凹部には可動部67に一体的に固定されたレール部材69が摺動可能に嵌合している。可動部67のその両側部は、同図に示すように直角に折り曲げられていて、その折曲げ部の外側が各々2本のレール部材69に一体的に溶着されている。
図13に示すように、固定部65の底板部65bの図中下側で2本のレール部材69の各々の近傍には、直方体状に形成されたストッパ71が1つずつ一体的に溶着されており、固定部65の底板部65bの中央部には係合ピン73が一体的に溶着されて立設されている。
2本のレール部材69の各々の図13中上端部には、ネジ部材がそのローレット加工された頭部75をレール部材69の内側に配置して、そのネジ部をレール部材69にネジ込まれて設けられている。このネジ部材の頭部75は、可動部67を基台部26と共に図13中下方に引き出したときにストッパ71に当接して、レール部材69が固定部65から抜け落ちることを防止するためのものである。
可動部67の裏側(図14において底板部65bに対向する側)には、図13に示すように、ワンタッチレバー77(ワンタッチ操作手段)がピン78を中心に回動可能に設けられている。ワンタッチレバー77の可動部67より外側には、把手部77aが可動部67とほぼ平行方向(図14に示すように水平方向)に伸びるように形成されている。
図13に示すように、ワンタッチレバー77の先端部には、係合ピン73と摺動する傾斜部77cと、係止ピン73に係合可能な係合凹部77bが形成されている。図15及び図17に示すように、可動部67と一体のレール部材69を固定部65に対して摺動させて、可動部67をフォークリフト車両の座席10側に押し込んでいくときは、ワンタッチレバー77の傾斜部77cが係合ピン73と摺動して、ワンタッチレバー77が引張スプリング80の引張力に抗して図15中時計回り方向に回動する。
可動部67のさらなる移動により、係合凹部77bが係合ピン73と一致する位置にくると、係合凹部77bは係合ピン73に係合する。このとき、ワンタッチレバー77は引張スプリング80の引張力によりそれまでと逆方向に回動して、係合凹部77bが係合ピン73に当たって回動を停止する。このことにより、可動部67が固定部65から独りでに、フォークリフト車両の後方側に移動したり、抜け出たりすることを防止することができる。
再び可動部67と一体のレール部材69を固定部65から抜き出すよう摺動させるときは、把手部77aを把んで図15中下方(フォークリフト車両の後方側)に引っ張ることにより、ワンタッチレバー77は再び図15中時計回り方向に回動して係合凹部77bが係止ピン73から外れ、その状態でレール部材69を介して可動部67をフォークリフト車両の後方に引き出すことができる。
図13及び図16に示すように、ネジ部材の頭部75がストッパ71に当たって、基台部26をその下方がほとんど空間となるような限界の位置に迄可動部67と共に引き出した後で、基台部26上のLPGボンベ12の積み降ろし作業を行うことにより、基台部26の上下の広い空間の中でその作業を行うことができ、LPGボンベ12がランプ部22や柱部分23(図1参照)或はフォークリフト車両の車体後部等にぶつかったりするのを防止して、それらが邪魔になって作業がやり難くなるのを防止することができる。
このときワンタッチレバー77は引張スプリング80により引っ張られて、その中間凸部を可動部67に固定されたストッパ82に当接させて停止した状態となっている。すなわち図18に示すように、両端部がL字型に折り曲げられたストッパ82は、その両端部が可動部67の裏側に溶接されて、このようなストッパ82の一端部の折り曲げられた垂直面にワンタッチレバー77の中間凸部が当接するようになっている。
次に、図19及び図20に基づいて、本考案による円筒体固定装置の第2の実施の形態について説明する。これらの図において、前記第1の実施の形態と同様の部分には同じ符号を付して説明し、同様の構成についての重複する説明は省略するものとする。
本実施の形態に係る円筒体固定装置は、図19に示すように、図中の手前側のLPGボンベ12に着目すると、このLPGボンベ12が、その長さ方向に間隔をおいて配置される2つのボンベ固定部材63により固定されている。
また、基台部26には、2つのボンベ固定部材63の各々に対応して、2つの係止ピン28が、LPGボンベ12の長さ方向に間隔をおいて設けられていると共に、LPGボンベ12により隠れて見えないが、2つの支持部材31(図3参照)がLPGボンベ12の長さ方向に間隔をおいて設けられている。
また、図20に示すように、各日除け部材90は、2つのボンベ固定部材63の各々と、その交差位置で固定されている。また、図19中の奥側のLPGボンベ12も、手前側のLPGボンベ12と同様に、2つのボンベ固定部材64により固定されている。
このような本実施の形態に係る円筒体固定装置によれば、前記第1の実施の形態と同様に、図19及び図2に示すように、ボンベ固定バンド部材63(64)が、LPGボンベ12の周りに巻付いて、このLPGボンベ12を固定しているときに、日除け部材90は、LPGボンベ12には直接接触しないで、その外周面を覆うようになるので、LPGボンベ12の周面の広い範囲に日光等の光が直接当たるのを防ぐと共に、放熱板の役割を果たすこともできるため、LPGボンベ12の著しい温度上昇を抑制して危険な状態となることを防止することができる。
また、このような本実施の形態に係る円筒体固定装置によれば、前記第1の実施の形態と同様に、ボンベ固定バンド部材63,64の各々が3つの弧状部分に分割され、これらの弧状部分がヒンジ66により互いに相対回動可能に連結されているので、ボンベ固定バンド部材63,64をLPGボンベ12の周りに巻付ける操作を円滑に行うことができる。
また、本実施の形態に係る円筒体固定装置によれば、前記第1の実施の形態と同様に、上記弧状部分のバンド板63a,64aの内周面にはゴム被覆材63b,64bが設けられていると共に、さらに、ボンベ固定バンド部材63,64を各2本ずつ備えているので、振動によりLPGボンベ12がボンベ固定バンド部材63,64の内側で動いたり、大きな衝撃によりボンベ固定バンド部材63,64がLPGボンベ12から外れるのを確実に防止することができる。
なお、前記第1及び第2の実施の形態においては本考案の円筒体固定装置がLPGボンベの固定に適用される場合について説明したが、円筒状のものを固定するものであれば本考案の円筒体装置は、LPGボンベ以外のどのような円筒体の固定にも適用することができる。
また、前記第1及び第2の実施の形態においては折れ曲がった棒状の係止ピン28,29を基台部26側に設け、リング状の係止リング43を引張締付装置39のリンク部材41側に設けたが、リング状の係止リング43を基台部26側に設け、折れ曲がった棒状の係止ピン28,29をリンク部材41側に設けるようにしてもよい。
また、前記第1及び第2の実施の形態においては、基台部26にLPGボンベ12が2つ固定された場合について説明したが、LPGボンベ12が1つだけ基台部26に固定される場合についても、本発明を適用することができることはいうまでもない。
また、前記第1及び第2の実施の形態においては、ボンベ固定バンド部材63,64のバンド板63a,64aにゴム被覆材63b,64bが設けられ、このゴム被覆材63b,64bはバンド板63a,64aの内側面、両側面、及び外側面の両側部に連続して一体的に設けられていたが、ゴム被覆材はバンド板63a,64aの内側面のみに接着剤を用いて接着するようにしてもよい。
また、前記第1及び第2の実施の形態において、日除け部材90は、ボンベ固定バンド部材63(64)における、3つの弧状部分のうちの2つだけに設けられていたが、3つの弧状部分のすべてに設けられていてもよい。
また、前記第1及び第2の実施の形態において、日除け部材90は、バンド板63a(64a)に小ネジ等でネジ止めされることにより、ボンベ固定バンド部材63(64)に固定されていたが、ゴム被覆材63b(64b)の外周面上に接着されること等により、ボンベ固定バンド部材63(64)に固定されるようになっていてもよい。
本考案の第1の実施の形態に係る円筒体固定装置を用いてLPGボンベ12を固定したフォークリフト車両の後部の斜視図である。 フォークリフト車両の後方から見た、本考案の第1及び第2の実施の形態に係る円筒体固定装置の正面図である。 図2に示す基台部26の正面図である。 図3における基台部26の支持部材31の先端部のA矢視図である。 支持部材31,32の各々にボンベ固定バンド部材63,64の各々を連結した状態を示す図である。 図5における基台部26とボンベ固定バンド部材63のC−C線断面矢視図である。 第1及び第2の実施の形態に係る円筒体固定装置のボンベ固定バンド部材63,64及び日除け部材90を示す図であって、ボンベ固定バンド部材63,64を伸展させた状態を示す側面図である。 第1の実施の形態に係る円筒体固定装置のボンベ固定バンド部材63,64及び日除け部材90を示す図であって、ボンベ固定バンド部材63,64を伸展させた状態を示す平面図である。 図7におけるボンベ固定バンド部材63,64のB−B線断面図である。 引張締付装置39の一部省略正面図である。 引張締付装置39の一部断面側面図である。 係止リング43が係止ピン28に係止し操作部材51を回動させて締付を完了した状態の引張締付装置39の正面図である。 スライド支持装置の可動部67と一体のレール部材69を固定部65に対してフォークリフト車両の後方に引き出して停止した状態の平面図である。 スライド支持装置の正面図である。 スライド支持装置の可動部67と一体のレール部材69を固定部65に対してフォークリフト車両の座席10側に押し込んで係合ピン73とワンタッチレバー77の係合凹部77bが係止した状態の平面図である。 スライド支持装置の可動部67上の基台部26を固定部65に対してフォークリフト車両の後方に限界の位置迄引き出した状態を示すフォークリフト車両の車体後部の側面図である。 スライド支持装置の可動部67上の基台部26を固定部65に対してフォークリフト車両の座席10側に押し込んだ状態を示すフォークリフト車両の車体後部の側面図である。 図15におけるストッパ82のA−A線断面図である。 本考案の第2の実施の形態に係る円筒体固定装置を用いてLPGボンベ12を固定したフォークリフト車両の後部の斜視図である。 第2の実施の形態に係る円筒体固定装置のボンベ固定バンド部材63,64及び日除け部材90を示す図であって、ボンベ固定バンド部材63,64を伸展させた状態を示す平面図である。 従来のLPGボンベ12を積載したフォークリフト車両の後部の斜視図である。
符号の説明
10 座席
12 LPGボンベ
14 平面部
20 作業用フォーク部
22 ランプ部
23 柱部分
26 基台部
26a,26b 凹部
27 丸棒
28,29 係止ピン
31,32 支持部材
34,35 帯状板部材
39 引張締付装置
41 リンク部材
43 係止リング
45 U字部材
45a,45b 脚部
47 ロッド部材
48 回動ピン
49 中間部材
51 操作部材
51a 把手部
53 ブラケット部
55 ピン
57,58 フランジ部
60 圧縮スプリング
63 ボンベ固定バンド部材
63a バンド板
63b ゴム被覆材
63c 折曲部
64 ボンベ固定バンド部材
64a バンド板
64b ゴム被覆材
64c 折曲部
65 固定部
65a ボルト孔
65b 底板部
66 ヒンジ
67 可動部
67a ボルト孔
69 レール部材
71 ストッパ
73 係合ピン
75 ネジ部材の頭部
77 ワンタッチレバー
77a 把手部
77b 係合凹部
77c 傾斜部
78 ピン
80 引張スプリング
82 ストッパ
90 日除け部材

Claims (8)

  1. 円筒体を載置するための基台部と、
    円筒体の側部の一方側に位置する基台部の一部分に設けられる係止部と、
    円筒体の側部の他方側に位置する基台部の他の部分にその基端部がヒンジ状に連結されて、その長さ方向が円筒体の円周方向に巻付けられて円筒体を固定する円筒体固定バンド部材と、
    前記円筒体固定バンド部材の先端部に設けられ前記係止部にワンタッチ操作で着脱可能に係止して前記円筒体固定バンド部材の長さ方向に引張力を与えて締め付ける引張締付装置と、
    前記円筒体固定バンド部材に固定され前記円筒体に日光等の光が直接当たるのを防ぐ日除け部材と
    を備えたことを特徴とする円筒体固定装置。
  2. 前記円筒体固定バンド部材は、3つの弧状部分に分割され、これらの弧状部分がヒンジにより互いに相対回動可能に連結され、
    前記日除け部材は2つ又は3つ設けられて、これら日除け部材の各々が前記3つの弧状部分のいずれか又はすべてに固定されたことを特徴とする請求項1に記載の円筒体固定装置。
  3. 前記円筒体1つ当たりに対して、前記係止部、前記円筒体固定バンド部材及び前記引張締付装置のそれぞれが円筒体の長さ方向に間隔をおいて複数ずつ設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の円筒体固定装置。
  4. 前記日除け部材は、前記円筒体固定バンド部材の長さ方向とほぼ直角に交差する方向に長さを有するように配置されて前記円筒体固定バンド部材に固定されたことを特徴とする請求項3に記載の円筒体固定装置。
  5. 前記引張締付装置は、
    一部に前記係止部に係止する相手係止部を有し他端部に一対の脚部が形成されたU字部を有するリンク部材と、
    軸中心に貫通孔を有し前記一対の脚部の先端部間に配置され前記一対の脚部に回動可能に連結された中間部材と、
    前記貫通孔に挿通され一端部が前記円筒体固定バンド部材に回動可能に連結され他端部に把手部が形成された操作部材と、
    前記中間部材と前記操作部材の一端部との間に配置された圧縮弾性部材とを備え、
    前記把手部が円筒体から離れる側に前記操作部材を回動させると前記相手係止部を前記係止部に着脱可能にすることができ、
    前記把手部が円筒体に近付く側に前記操作部材を回動させると前記圧縮弾性部材が圧縮変形して前記係止部に連結された前記相手係止部を介して前記円筒体固定バンド部材を円筒体の回りに締め付けることができることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の円筒体固定装置。
  6. 前記円筒体を複数固定できるように、この円筒体1つ当たりに対する前記係止部,前記円筒体固定バンド部材,及び前記引張締付装置の組合せを円筒体と同じ数だけ設けたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の円筒体固定装置。
  7. 円筒体固定装置を設ける車体の上に前記基台部を上に装着するスライド支持装置を備え、円筒体の固定及び取外しの作業を行う場合は前記基台部をその下方がほとんど何もない空間となるような位置に迄スライド移動させて前記作業を行うことができるようにしたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の円筒体固定装置。
  8. 前記スライド支持装置は、このスライド動作をワンタッチ操作で禁止又は許容することができ、水平方向に伸びる操作レバーを有するワンタッチ操作手段を備えたことを特徴とする請求項7に記載の円筒体固定装置。
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