JP3203158B2 - ディスプレイ装置 - Google Patents

ディスプレイ装置

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JP3203158B2
JP3203158B2 JP19750595A JP19750595A JP3203158B2 JP 3203158 B2 JP3203158 B2 JP 3203158B2 JP 19750595 A JP19750595 A JP 19750595A JP 19750595 A JP19750595 A JP 19750595A JP 3203158 B2 JP3203158 B2 JP 3203158B2
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誠 小野澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陰極線管(CRT)を
用いたテレビジョン受像機、及び、コンピュータの端末
用ディスプレイ装置に関する。以下、両者を総称してデ
ィスプレイ装置と呼ぶことにする。
【0002】
【従来の技術】従来のテレビジョン受像機における画面
のアスペクト比(横対縦の比)は、通常、4:3に設定
されている。これに対して、近年、より臨場感のある映
像を提供する目的から、画面のアスペクト比を16:9
にしたハイビジョンテレビや、ワイドテレビが登場して
いる。また、コンピュータの端末用ディスプレイ装置と
しても、複数の映像を同時に表示する、いわゆるウィン
ドゥ表示に対応するため、ハイビジョンテレビやワイド
テレビのように、画面のアスペクト比を横長に設定する
ことが有効になると考えられる。
【0003】このように、画面のアスペクト比を横長に
したディスプレイ装置は、従来との互換性を持たせるた
め、アスペクト比16:9の映像を表示するモードと、
従来のアスペクト比4:3の映像を表示するモードを有
している。このモードの切り換えを行う一手法として、
水平偏向コイルに流す水平偏向電流の振幅を、上記2つ
のモードで切り換える方法がある。
【0004】このように水偏向コイルに供給する水平偏
向電流の振幅を制御する具体的手段として、特開昭52
−89024号公報に示された方法がある。この方法
は、ダイオード変調回路と称される水平偏向出力回路中
の水平サイズ制御電圧(水平偏向出力回路中の第2のS
字コンデンサの両端にかかる電圧)を変化させることに
より、水平偏向電流の振幅を制御する方法である。
【0005】さらに、従来例では、上記水平サイズ制御
電圧を、スイッチングを用いたパルス幅制御回路で制御
することにより、回路の消費電力の低減を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭52−89
024号公報に示された方法により、画面の水平サイズ
の制御が可能となる。しかしながら、特開昭52−89
024号公報に示された回路をそのまま用いても、前記
したアスペクト比16:9と4:3の映像の切り換えが
安定に行えるほど、水平サイズの可変範囲を取ることは
難しい。また、上記従来例が出願された当時は、このよ
うな広範囲な水平サイズの可変範囲を確保する必要もな
かった。
【0007】これに対し、アスペクト比16:9と4:
3の映像の切り換えが可能となるように、上記パルス幅
制御回路の水平サイズの可変範囲を拡大する場合、パル
ス幅制御回路の出力部で発生するノイズが問題となる。
上記特開昭52−89024号公報では、このように、
水平サイズ可変範囲を拡大したときに生じるノイズの問
題についてまでも考慮されておらず、また、従来の水平
サイズ可変範囲ではこのようなノイズの発生量は小さ
く、ノイズ対策まで考慮する必要がなかった。
【0008】本発明の目的は、上記パルス幅制御回路の
出力部で発生するノイズを低減することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のディスプレイ装置は、偏向ヨークの水平偏
向コイルを駆動する水平偏向回路と、偏向ヨークの垂直
偏向コイルを駆動する垂直偏向回路と、陰極線管のカソ
ードを駆動するビデオ回路を備えたディスプレイ装置に
おいて、前記水平偏向回路は、ダイオード変調形の水平
偏向出力回路と、該水平偏向出力回路に接続され前記水
平偏向コイルに流れる水平偏向電流の振幅を制御するパ
ルス幅制御回路とを備え、かつ、該パルス幅制御回路の
出力端子にノイズ低減用コンデンサと、該ノイズ低減用
コンデンサから前記水平偏向出力回路へ流れる電流を阻
止する逆流防止スイッチ素子とを接続したことを特徴と
する。
【0010】このディスプレイ装置において、例えば、
前記ノイズ低減用コンデンサは、前記パルス幅制御回路
の出力端子と接地端子間に接続され、前記逆流防止スイ
ッチ素子は、前記パルス幅制御回路の出力端子と前記水
平偏向出力回路間に接続されたチョークコイルと直列に
接続することができる。
【0011】あるいは、前記ノイズ低減用コンデンサと
前記逆流防止スイッチ素子との直列回路を、前記パルス
幅制御回路の出力端子と接地端子間に接続しすることも
できる。
【0012】これらのディスプレイ装置において、好ま
しくは、前記パルス幅制御回路は、水平ノコギリ波電圧
と垂直パラボラ波電圧とを比較する比較回路と、該比較
回路の出力に基づいて前記パルス幅制御回路の出力端子
に矩形波電圧を生成するトランジスタとを有し、アスペ
クト比を切り替えるモード設定信号に基づいて前記垂直
パラボラ波電圧の直流バイアスが可変制御される。
【0013】これらのディスプレイ装置において、前記
逆流防止スイッチ素子は例えばダイオードである。
【0014】
【作用】本発明によれば、上記ノイズ低減用コンデンサ
の働きにより、パルス幅制御回路の出力端子に発生する
パルス幅制御出力電圧の立上り時間を長くしている。こ
の結果、パルス幅制御出力電圧の立上り時に生じる電圧
変化の高周波成分を小さくすることができる。従って、
このパルス幅制御出力電圧の立上り時に発生する不要輻
射に伴うノイズを低減することができる。
【0015】また、本発明のディスプレイ装置では、逆
流防止スイッチ素子の働きにより、上記ノイズ低減用コ
ンデンサから水平偏向出力回路へ流れる電流を阻止する
ことができる。この結果、上記ノイズ低減用コンデンサ
を接続したことによって生じる水平偏向出力回路の異常
共振を抑え、画面に発生する歪を除去すことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を用いて説
明する。なお、各図中、同じ働きをするものには、同じ
番号を付けて表わす。
【0017】まず、図1を用いて本発明の第1の実施例
について説明する。図1中、1は水平ドライブパルス入
力端子、2は水平出力素子、3はダンパーダイオード、
4は変調ダイオード、5は第1の共振コンデンサ、6は
第2の共振コンデンサ、7は水平偏向コイル、8は第1
のS字コンデンサ、9は変調コイル、10は第2のS字
コンデンサ、11は水平出力トランスの1次巻線(また
は、フライバックトランスの1次巻線)、12は電源電
圧EB入力端子、13はチョークコイル、15は水平ノ
コギリ波電圧入力端子、16は垂直パラボラ波電圧入力
端子、17は比較回路、18,61はコンデンサ、1
9,20,60は抵抗、21はトランジスタ、22は逆
流防止スイッチ素子、23はノイズ低減用コンデンサ、
24はダイオード、25は電源電圧Vcc端子、26はパ
ルス幅制御回路、50は水平偏向出力回路である。
【0018】また、図1中、Vcpは水平出力素子2の出
力端子に発生するフライバックパルス、IDYは水平偏向
コイル7に流れる水平偏向電流、Vcsは第2のS字コン
デンサ10にかかる電圧、Voはパルス幅制御出力電
圧、Vcoは比較回路17の出力電圧、Vsawは水平ノコ
ギリ波電圧、Vvpは垂直パラボラ波電圧、IOはチョー
クコイル13を介して流れる電流を示している。
【0019】図1中、比較回路17、コンデンサ18、
抵抗19,20、トランジスタ21、ダイオード24
は、パルス幅制御回路26を構成している。また、水平
出力素子2、ダンパーダイオード3、変調ダイオード
4、第1の共振コンデンサ5、第2の共振コンデンサ
6、水平偏向コイル7、第1のS字コンデンサ8、変調
コイル9、第2のS字コンデンサ10は、ダイオード変
調形の水平偏向出力回路50を構成している。
【0020】以下、図1に示した回路の動作を、図2、
図3、図4に示した動作波形図を用いて説明する。
【0021】図1中のパルス幅制御回路26では、比較
回路17の働きによって、水平ノコギリ波電圧入力端子
15から入力される水平ノコギリ波電圧Vsawと、垂直
パラボラ波電圧入力端子16から入力される垂直パラボ
ラ波電圧Vvpとを比較することによって、矩形波電圧V
coを形成している。図1中のトランジスタ21では、比
較回路17から出力される矩形波電圧Vcoに基づいてス
イッチング動作を行なっている。この結果、チョークコ
イル13を介して流れる電流Ioを変化させて、第2の
S字コンデンサ10にかかる電圧Vcsを制御することが
できる。
【0022】また、ダイオード変調形の水平偏向出力回
路50では、上記第2のS字コンデンサ10にかかる電
圧Vcsによって、水平偏向コイル7にかかる電圧を制御
し、水平偏向電流IDYを制御している。
【0023】従って、図1に示した回路では、垂直パラ
ボラ波電圧入力端子16から入力される垂直パラボラ波
電圧Vvpに基づいて、水平偏向電流IDYを垂直周期のパ
ラボラ状に変調させ、サイドピン補正を行なうことがで
きる。また、垂直パラボラ波電圧入力端子16から入力
される垂直パラボラ波電圧Vvpの直流バイアスを変える
ことによって、水平偏向電流IDYの振幅を変化させ、水
平サイズを制御することができる。よって、この垂直パ
ラボラ波電圧Vvpの直流バイアスを変化させることによ
って、前記したアスペクト比16:9とアスペクト比
4:3の映像との切り換えが可能となる。
【0024】但し、このようにアスペクト比16:9と
アスペクト比4:3を切り換えるには、パルス幅制御出
力電圧Voの振幅を大きくして、パルス幅制御出力電圧
Voのパルス幅変化に対する上記電圧Vcsの変化範囲を
広くする必要がある。具体的には、電源電圧Vcc端子2
5にかかる電源電圧Vccを高くすることによって、パル
ス幅制御出力電圧Voの振幅を大きくしている。
【0025】この際、パルス幅制御出力電圧Voの立上
り時に生じる不要輻射も、パルス幅制御出力電圧Voの
振幅の拡大とともに大きくなる。このような不要輻射の
増加によって、隣接ディスプレイ装置に縦縞ノイズが発
生する等の問題が生じる。
【0026】これに対し、本発明のディスプレイ装置で
は、ノイズ低減用コンデンサ23の働きによって、パル
ス幅制御出力電圧Voの立上り時間を長くしている。こ
の結果、パルス幅制御出力電圧Voの立上り時に生じる
電圧変化の高周波成分を小さくすることができる。上記
隣接ディスプレイ装置に生じる縦縞ノイズ等の原因は、
パルス幅制御出力電圧Voの立上り時に生じる電圧変化
の高周波成分によるところが大きい。従って、上記ノイ
ズ低減用コンデンサ23を用いて、パルス幅制御出力電
圧の立上り時における電圧変化の高周波成分を小さくす
ることにより、上記隣接ディスプレイ装置に生じる縦縞
ノイズ等を低減することができる。
【0027】しかしながら、単に、上記ノイズ低減用コ
ンデンサ23を、図1中のトランジスタ21のコレクタ
−エミッタ間に接続した場合(逆流防止スイッチ素子2
2が常時短絡の場合)、水平偏向出力回路50に異常共
振が発生する。具体的には、上記ノイズ低減用コンデン
サ23を接続した際、第2のS字コンデンサ10にかか
る電圧Vcsに、周波数500Hz〜2kHz程度の共振
電圧が重畳され、水平偏向電流IDYも同じ周波数で変調
される。これに対応して、画面上の水平サイズも変動
し、画面歪となって現れる。
【0028】そこで、本発明のディスプレイ装置では、
図1中の逆流防止スイッチ素子22を用いて、上記ノイ
ズ低減用コンデンサ23の影響が水平偏向出力回路50
に及ぼさないようにした。具体的には、逆流防止スイッ
チ素子22の働きにより、水偏向出力回路50からパル
ス幅制御回路26へは電流が流れるが、パルス幅制御回
路26から水偏向出力回路50へは電流が流れないよう
にしている。この結果、チョークコイル13には、水平
サイズを制御するために必要な電流Ioのみを流すこと
ができ、上記異常共振の原因となる上記ノイズ低減用コ
ンデンサ23を介してチョークコイル13へ流れる電流
を阻止することができる。この逆流防止スイッチ素子2
2の働きにより、上記ノイズ低減用コンデンサ23を接
続したときに生じる水平偏向出力回路50での異常共振
をなくすことができる。
【0029】図1中、チョークコイル13と並列に接続
された抵抗60、コンデンサ61からなる直列回路は、
逆流防止スイッチ素子22がカットオフ時にチョークコ
イル13の両端に発生するリンギング(電圧振動)を低
減する働きをしている。
【0030】なお、図1に示した回路では、逆流防止ス
イッチ素子22にダイオードを用いた場合について示し
ているが、ダイオードの代わりに、トランジスタスイッ
チやトライアック等のスイッチ素子を用い、これらの導
通期間を制御してもよい。
【0031】図2は、アスペクト比を一定としたときの
図1に示した回路の動作を水平周期で観察した場合の動
作波形を示している。
【0032】図2中、(a)はフライバックパルスVc
p、(b)は水平偏向電流IDY、(c)は連続モードに
おけるパルス幅制御出力電圧Vo、(d)は連続モード
においてチョークコイル13に流れる電流Ioを示して
いる。なお、ここで言う「連続モード」とは、上記チョ
ークコイル13に流れる電流Ioが、常に、0Aより大
きくなるように、チョークコイル13のインダクタンス
Loの値を、十分に大きくした場合の動作を言う。
【0033】図2中、図1中のノイズ低減用コンデンサ
23と逆流防止スイッチ素子22を用いない従来のディ
スプレイ装置では、パルス幅制御出力電圧Vo波形は、
図2(c)の実線で示したように、電圧の立上りが急俊
であり、立上り時間が短い。この結果、前記したよう
に、隣接ディスプレイ装置へ与える縦縞ノイズ等の原因
となる高周波成分を多く含んでいる。これに対し、ノイ
ズ低減用コンデンサ23と逆流防止スイッチ素子22を
用いた本発明のディスプレイ装置では、パルス幅制御出
力電圧Vo波形は、図2(c)の一点鎖線で示したよう
に、電圧の立上りが緩やかになり、立上り時間が長くな
る。よって、隣接ディスプレイ装置へ与える縦縞ノイズ
等の原因となる高周波成分を低減することができる。
【0034】一方、図2(e)は不連続モードにおける
パルス幅制御出力電圧Vo波形を示しており、実線は従
来の動作波形、一点鎖線は、ノイズ低減用コンデンサ2
3、逆流防止スイッチ素子22を用いた本発明のディス
装置の動作波形を示している。また、図2(f)は不連
続モードにおいてチョークコイル13に流れる電流Io
を示している。なお、ここで言う「不連続モード」と
は、上記チョークコイル13に流れる電流Ioが、一定
期間、0Aとなるように、チョークコイル13のインダ
クタンスLoの値を、小さくした場合の動作を言う。こ
のような不連続モードの場合でも、本発明のディスプレ
イ装置では、ノイズ低減用コンデンサ23と逆流防止ス
イッチ素子22の働きにより、隣接ディスプレイ装置へ
与える縦縞ノイズ等の原因となる高周波成分を低減する
ことができる。
【0035】なお、図2(e)中の、時刻t1と時刻t2
間において、パルス幅制御出力電圧Voの動作波形が、
実線で示した従来の場合と、一点鎖線で示した本発明の
場合とで異なっている。この理由は、本発明のディスプ
レイ装置では、図1中の逆流防止スイッチ22の働きに
より、トランジスタ21がオフの期間(時刻t1と時刻
t2間)、ノイズ低減用コンデンサ23に蓄積された電
荷が、保持されるためである。
【0036】本発明は、連続モードと不連続モードのい
ずれをも採用することができるが、パルス幅制御を行う
上では、連続モードの方が一般的であり、ノイズも少な
い。ただし、連続モードを採用したとき、水平サイズ制
御範囲を無理に広げようとすると、チョークコイル13
のインダクタンスヲ20mH以上にする必要があり、コ
ストアップにつながる可能性がある。一方、不連続モー
ドは、チョークコイル13のインダクタンスは1mH以
下で水平サイズ制御範囲を拡大でき、コスト低減が図れ
る。なお、不連続モードではノイズが大であるが、この
問題は本発明により解決される。したがって、ワイドテ
レビには、不連続モードの方が有利と言える。
【0037】図3,図4は、図1に示した回路の動作を
垂直周期で観察した場合の動作波形を示しており、図3
はアスペクト比4:3、図4はアスペクト比16:9の
場合について示している。図3,図4中、(a)はフラ
イバックパルスVcp、(b)は水平偏向電流IDY
(c)は第2のS字コンデンサ10にかかる電圧Vcs、
(d)は垂直パラボラ波電圧Vvp、及び、水平ノコギリ
波電圧Vsaw、(e)はパルス幅制御出力電圧Voを示し
ている。
【0038】図1に示した回路では、垂直パラボラ波電
圧Vvpの直流バイアスを変えることのよって、パルス幅
制御出力電圧Voのパルス幅を変え、第2のS字コンデ
ンサ10にかかる電圧Vcsを制御している。この結果、
アスペクト比4:3とアスペクト比16:9のそれぞれ
に対応した、水平偏向電流IDYの振幅を設定することが
できる。
【0039】次に、図5を用いて本発明の第2の実施例
について説明する。図5に示した回路では、図1に示し
た本発明の第1の実施例と比べて、ノイズ低減用コンデ
ンサ23と逆流防止スイッチ素子22の接続方法と、抵
抗28を接続した点が異なる。
【0040】図5に示した回路では、パルス幅制御出力
電圧Voの立上り時に逆流防止スイッチ素子22を介し
て、ノイズ低減用コンデンサ23に電荷が蓄積される。
この電荷は、トランジスタ21がオフの期間、抵抗28
を介して放電される。
【0041】図5に示した本発明の第2の実施例を用い
た場合でも、水平偏向出力回路50に異常共振を起こす
ことなく、パルス幅制御出力電圧Voの立上り時間を長
くし、パルス幅制御出力電圧Voの立上り時に生じる電
圧変化の高周波成分を低減することができる。従って、
隣接ディスプレイ装置に生じる縦縞ノイズ等を除去する
ことができる。
【0042】次に、図6を用いて本発明の第3の実施例
について説明する。図6に示した回路では、図1に示し
た本発明の第1の実施例と比べて、ノイズ低減用コンデ
ンサ23と逆流防止スイッチ素子22の接続方法と、抵
抗28を接続した点が異なる。
【0043】図6に示した回路でも、図5に示した本発
明の第2の実施例の場合と同様に、パルス幅制御出力電
圧Voの立上り時に逆流防止スイッチ素子22を介し
て、ノイズ低減用コンデンサ23に電荷が蓄積さる。こ
の電荷は、トランジスタ21がオフの期間、抵抗28を
介して放電される。
【0044】図6に示した本発明の第2の実施例を用い
た場合でも、水平偏向出力回路50に異常共振を起こす
ことなく、パルス幅制御出力電圧Voの立上り時間を長
くし、パルス幅制御出力電圧VOの立上り時に生じる電
圧変化の高周波成分を低減することができる。従って、
隣接ディスプレイ装置に生じる縦縞ノイズ等を除去する
ことができる。
【0045】次に、図7を用いて、本発明のディスプレ
イ装置全体の構成について説明する。図7中、30は入
力端子、31は信号処理回路、32は水平偏向回路、3
3は水平発振回路、34は水平ドライブ回路、36は垂
直偏向回路、37はビデオ回路、38は陰極線管、39
は偏向ヨーク、70はノイズ低減回路、100はモード
設定信号入力端子である。
【0046】図7に示したディスプレイ装置では、信号
処理回路31の働きによって、モード設定信号入力端子
100から入力されたモード設定信号に基づいて、パル
ス幅制御回路26へ供給する垂直パラボラ波電圧Vvpの
直流バイアスを変化させることにより、アスペクト比の
切り換えを行っている。また、図7中、パルス幅制御回
路26へ入力される水平ノコギリ波電圧Vsawは、水平
偏向出力回路50で形成されたものを用いているが、信
号処理回路31、水平発振回路33、または水平ドライ
ブ回路34内で形成されたものを用いてもよい。
【0047】図7中、ノイズ低減回路70は、本発明の
第1の実施例(図1)、本発明の第2の実施例(図
2)、または、本発明の第3の実施例(図3)中の、ノ
イズ低減用コンデンサ23、逆流防止スイッチ素子22
を用いて構成されている。
【0048】この結果、図7に示した本発明のディスプ
レイ装置では、水平偏向出力回路50に異常共振を起こ
すことなく、パルス幅制御出力電圧Voの立上り時間を
長くし、パルス幅制御出力電圧Voの立上り時に生じる
電圧変化の高周波成分を低減することができる。従っ
て、隣接ディスプレイ装置に生じる縦縞ノイズ等を除去
することができる。
【0049】本発明は、隣接ディスプレイ装置だけでな
く、本ディスプレイ装置自身に生じる縦縞ノイズ等、上
記パルス幅制御出力電圧Voの立上り時に生じる電圧変
化の高周波成分に起因する問題すべてに効果がある。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、水平偏向出力回路に異
常共振を生じることなく、パルス幅制御出力電圧の立上
り時に生じる電圧変化の高周波成分を小さくすることが
できる。よって、このパルス幅制御出力電圧の立上り時
に発生する不要輻射を低減することができる。従って、
パルス幅制御回路の制御範囲を拡大した場合などに生じ
る縦縞ノイズ等の問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す図。
【図2】本発明の動作を説明するための動作波形図。
【図3】本発明の動作を説明するための動作波形図。
【図4】本発明の動作を説明するための動作波形図。
【図5】本発明の第2の実施例を示す図。
【図6】本発明の第3の実施例を示す図。
【図7】本発明のディスプレイ装置全体のブロック図。
【符号の説明】
2…水平出力素子、7…水平偏向コイル、13…チョー
クコイル、17…比較回路、21…トランジスタ、22
…逆流防止スイッチ素子、23…ノイズ低減用コンデン
サ、26…パルス幅制御回路、50…水平偏向出力回
路、70…ノイズ低減回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−23248(JP,A) 特開 平3−10574(JP,A) 特開 平2−181575(JP,A) 特開 昭63−73878(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 3/27 H04N 3/23 H04N 3/223

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】偏向ヨークの水平偏向コイルを駆動する水
    平偏向回路と、偏向ヨークの垂直偏向コイルを駆動する
    垂直偏向回路と、陰極線管のカソードを駆動するビデオ
    回路を備えたディスプレイ装置において、 前記水平偏向回路は、ダイオード変調形の水平偏向出力
    回路と、該水平偏向出力回路に接続され前記水平偏向コ
    イルに流れる水平偏向電流の振幅を制御するパルス幅制
    御回路とを備え、 かつ、該パルス幅制御回路の出力端子にノイズ低減用コ
    ンデンサと、該ノイズ低減用コンデンサから前記水平偏
    向出力回路へ流れる電流を阻止する逆流防止スイッチ素
    子とを接続したことを特徴とするディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のディスプレイ装置におい
    て、前記ノイズ低減用コンデンサは、前記パルス幅制御
    回路の出力端子と接地端子間に接続され、前記逆流防止
    スイッチ素子は、前記パルス幅制御回路の出力端子と前
    記水平偏向出力回路間に接続されたチョークコイルと直
    列に接続したことを特徴とするディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のディスプレイ装置におい
    て、前記ノイズ低減用コンデンサと前記逆流防止スイッ
    チ素子との直列回路を、前記パルス幅制御回路の出力端
    子と接地端子間に接続したことを特徴とするディスプレ
    イ装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3記載のディスプレイ
    装置において、前記パルス幅制御回路は、水平ノコギリ
    波電圧と垂直パラボラ波電圧とを比較する比較回路と、
    該比較回路の出力に基づいて前記パルス幅制御回路の出
    力端子に矩形波電圧を生成するトランジスタとを有し、
    アスペクト比を切り替えるモード設定信号に基づいて前
    記垂直パラボラ波電圧の直流バイアスが可変制御される
    ことを特徴とするディスプレイ装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3または4記載のディスプ
    レイ装置において、前記逆流防止スイッチ素子はダイオ
    ードであることを特徴とするディスプレイ装置。
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