JP3203142B2 - 被膜形成用塗布液および合成樹脂製レンズ - Google Patents

被膜形成用塗布液および合成樹脂製レンズ

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JP3203142B2 JP04468295A JP4468295A JP3203142B2 JP 3203142 B2 JP3203142 B2 JP 3203142B2 JP 04468295 A JP04468295 A JP 04468295A JP 4468295 A JP4468295 A JP 4468295A JP 3203142 B2 JP3203142 B2 JP 3203142B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、被膜形成用塗布液、被膜
付基材および合成樹脂製レンズに関し、さらに詳しく
は、無色透明で屈折率が高く、しかも耐熱水性、耐候
性、耐光性、耐擦傷性、耐磨耗性、耐衝撃性、可撓性お
よび染色性に優れ、さらにガラス、プラスチックなどの
基材との密着性にも優れた高屈折率被膜を基材の表面に
形成するための塗布液、および高屈折率ハードコート膜
が表面に形成された干渉縞のない合成樹脂製レンズに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、透明プラスチック、ガラスな
どの基材の表面に、基材の屈折率より高いか、あるいは
同等の屈折率を有するハードコート膜を形成することを
目的として、様々な高屈折率ハードコート膜の形成方法
が提案されている。これに関連して、特にジエチレング
リコールビス(アリルカーボネート)樹脂レンズは、ガ
ラスレンズに比較して安全性、易加工性、ファッション
性などにおいて優れており、さらに近年、反射防止技
術、ハードコート技術、ハードコート技術+反射防止技
術の開発により、急速に普及してきた。しかし、ジエチ
レングリコールビス(アリルカーボネート)樹脂の屈折
率が1.50とガラスレンズに比べ低いため、近視用レ
ンズでは外周部がガラスレンズに比べ厚くなるという欠
点を有している。このため合成樹脂製眼鏡レンズの分野
では、高屈折率樹脂材料によって薄型化を図る技術開発
が積極的に行われている。そのための技術提案として、
特開昭59−133211号公報、特開昭63−462
13号公報、特開平2−270859号公報などでは
1.60さらにはそれ以上の屈折率を有する高屈折率樹
脂材料が提案されている。
【0003】一方、プラスチック眼鏡レンズは傷が付き
易いという欠点があるため、シリコン系のハードコート
被膜をプラスチックレンズ表面に設ける方法が一般的に
行われている。しかし、1.54以上の高屈折率樹脂レ
ンズに同様の方法を適用した場合には、樹脂レンズとコ
ーティング膜の屈折率差による干渉縞が発生し、外観不
良の原因となる。この問題点を解決するための技術提案
として、特公昭61−54331号公報、特公昭63−
37142号公報では、シリコン系被膜形成用塗布液
(以下、被膜形成用塗布液をコーティング組成物という
ことがある)に使われている二酸化ケイ素微粒子のコロ
イド状分散体を高屈折率を有するAl、Ti、Zr、S
n、Sbの無機酸化物微粒子のコロイド状分散体に置き
換えるといったコーティング技術が開示されている。ま
た、特開平1−301517号公報には、二酸化チタン
と二酸化セリウムとの複合系ゾルの製造方法が開示され
ており、特開平2−264902号公報にはTiとCe
複合無機酸化物微粒子が開示されており、特開平3−6
8901号公報にはTi、CeおよびSiの複合酸化物
を有機ケイ素化合物で処理した微粒子をコーティング組
成物に用いる技術が開示されている。
【0004】さらに、特開平5−2102号公報には、
TiとFeとの複合酸化物微粒子またはTiとFeとS
iとの複合酸化物微粒子を含むハードコート膜が開示さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公昭
61−54331号公報、特公昭63−37142号公
報に記載されたコーティング組成物は次のような課題を
有していた。例えば、Al、Zr、Sn、Sbの酸化物
微粒子のコロイド状分散体を1.54以上の高屈折率樹
脂レンズのコーティング組成物として用いた場合、シリ
コン系のコーティング組成物に比べ、塗布・硬化後の干
渉縞の程度を改善できる。しかし、Al、Sbの無機酸
化物微粒子を用いた場合は、コーティング被膜としての
屈折率に限界があるため、1.60以上のレンズ基材に
対しては干渉縞を完全に抑えることは不可能であった。
これは、無機酸化物微粒子単体としては1.60以上の
高い屈折率を有するものの、一般にコーティング材料と
して用いる際には、有機ケイ素化合物、エポキシ樹脂等
を混合するため、充填率が下がり、被膜の屈折率が基材
レンズよりも低くなってしまうためである。また、Z
r、Snの無機酸化物微粒子を用いる場合は、その分散
性が不安定であるため、多量に使うと透明な被膜を得る
ことができなかった。一方、Tiの無機酸化物微粒子の
コロイド状分散体をコーティング用組成物として用いた
場合は、TiO2 自身が前記無機酸化物に比べ高い屈折
率を有するために、形成された被膜は、1.60前後さ
らにはそれ以上の屈折率を示し、同時に被膜の屈折率の
選択の幅も広くなるという長所がある。しかし、TiO
2 は耐候性が極めて劣るため、TiO2 を含むコーティ
ング組成物から形成される被膜では被膜中の有機ケイ素
化合物の有機成分の分解、エポキシ樹脂成分の分解、さ
らには樹脂基材表面での被膜の劣化が起こり、被膜耐久
性に問題点があった。また、この被膜は基材との密着性
に劣るという問題点もあった。
【0006】また、特開平2−264909号公報、特
開平3−68901号公報に記載された二酸化チタンお
よび二酸化セリウムの複合酸化物微粒子を含むコーティ
ング組成物、あるいは特開平5−2102号公報に記載
された二酸化チタンおよび酸化鉄の複合酸化物微粒子を
含むコーティング組成物では、二酸化セリウムまたは酸
化鉄を二酸化チタンの耐候性改良の為に二酸化チタンと
複合化しているが、これらのコーティング組成物から得
られた被膜は耐候性の点で不充分であった。また、これ
らの複合ゾルから得られる硬化被膜は多少なりとも着色
するという問題点もあった。
【0007】ところで、近年、プラスチックレンズの屈
折率が高くなったことに伴い、プラスチックレンズが薄
くなっている。このため、この高屈折率を有するプラス
チックレンズ表面にハードコート膜を形成し、さらにこ
のハードコート膜上に反射防止を目的にマルチコートが
なされている。このマルチコートによりプラスチックレ
ンズ基材に歪みが生じ、落下により割れ易くなるが、こ
のような欠点を解消するため、プラスチックレンズとハ
ードコート膜の間に衝撃を吸収する柔軟なプライマー層
を設けることがなされている。
【0008】しかしながら、プライマー膜の屈折率が基
材の屈折率と等しくないと干渉縞が生じるという問題点
があり、基材の屈折率と等しいプライマー膜を形成する
ことが望まれている。
【0009】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術におけ
る問題点を解決するためになされたものであって、無色
透明で屈折率が高く、その上耐熱水性、耐候性、耐光
性、耐擦傷性、耐磨耗性、耐衝撃性、可撓性および染色
性に優れ、しかも基材との密着性にも優れた高屈折率膜
が形成できるような塗布液を提供することを目的として
いる。
【0010】また、本発明は、1.54以上の屈折率を
有する樹脂レンズの表面に、無色透明で、かつ、耐久性
に優れたハードコート膜が形成でき、しかもハードコー
ト膜によって干渉縞が生じないような塗布液およびこの
ような高屈折率ハードコート膜が表面に形成された厚さ
の薄い合成樹脂製レンズを提供することをも目的として
いる。
【0011】
【発明の概要】本発明に係る被膜形成用塗布液は、複合
酸化物微粒子とマトリックスとを含有し、前記複合酸化
物が(i)チタンと(ii)ケイ素と(iii)ジルコニウムおよび
/またはアルミニウムの酸化物からなる微粒子であるこ
とを特徴としている。前記の複合酸化物微粒子として
は、 (A-1)酸化チタン微粒子を核として酸化ジルコニ
ウムおよび酸化ケイ素で被覆された微粒子、 (A-2)酸化チタンと酸化ジルコニウムとの固溶体からな
る複合酸化物微粒子を核として、酸化ケイ素で被覆され
た微粒子、 (A-3)チタンとケイ素との複合酸化物微粒子を核とし、
この核微粒子の表面が酸化ケイ素と、酸化ジルコニ
ウムおよび/または酸化アルミニウムで被覆されている
微粒子、または (A-4)チタンとケイ素とジルコニウムの複合酸化物微粒
子を核とし、この核微粒子の表面が酸化ケイ素、酸化ジ
ルコニウムおよび酸化アルミニウムの少なくとも1種で
被覆されている微粒子 が用いられる。
【0012】本発明に係る合成樹脂製レンズは、屈折率
が1.54以上の樹脂レンズ基材表面に、複合酸化物微
粒子として下記(A-1)、(A-2)、(A-3')または(A-4')成分
を含み、(A-1)酸化チタン微粒子を核として酸化ジルコニウムお
よび酸化ケイ素で被覆された微粒子、 (A-2)酸化チタンと酸化ジルコニウムとの固溶体からな
る複合酸化物微粒子を核として、酸化ケイ素で被覆され
た微粒子(A-3')チタンとケイ素との複合酸化物微粒子を核とし、
この核微粒子の表面が酸化ケイ素と、酸化ジルコニ
ウムで被覆されている微粒子、または (A-4')チタンとケイ素とジルコニウムの複合酸化物微粒
子を核とし、この核微粒子の表面が酸化ケイ素および酸
化ジルコニウムの少なくとも1種で被覆されている微粒
子; マトリックスとして下記(B)成分を含み、さらに必要
に応じて下記(C)〜(G)成分の少なくとも1種以上
を含有する塗布液から形成された高屈折率膜を有するこ
とを特徴としている: (B)次式 R1 2 a Si(OR3 3-a で表される有機ケイ素化合物の加水分解物および/また
は部分縮合物の1種以上(ここで、R1 は炭素数1から
6の炭化水素基、ビニル基、メタクリロキシ基、メルカ
プト基、アミノ基またはエポキシ基を有する有機基、R
2 は、炭素数1から4の炭化水素基、R3は炭素数1か
ら8の炭化水素基、アルコキシアルキル基またはアシル
基、aは0または1を表す。); (C)次式 Si(OR4 4 で表される有機ケイ素化合物の加水分解物および/また
は部分縮合物の1種以上(ここで、R4 は炭素数1から
8の炭化水素基、アルコキシアルキル基またはアシル基
を表す。); で表される有機ケイ素化合物、この加水分解物、該加水
分解物の部分縮合物およびこれらの混合物から選ばれる
1種以上; (D)Si、Al、Sn、Sb、Ta、Ce、La、F
e、Zn、W、ZrおよびInから選ばれる1以上の元
素の酸化物から構成される微粒子の1種以上および/ま
たはSi、Al、Sn、Sb、Ta、Ce、La、F
e、Zn、W、Zr、InおよびTiから選ばれる2以
上の元素の酸化物から構成される複合酸化物微粒子(た
だし、Zr、TiおよびとSiの酸化物から構成される
複合酸化物微粒子は除く。)の1種以上; (E)多官能性エポキシ化合物、多価アルコール、多価
カルボン酸および多価カルボン酸無水物から選ばれる1
種以上; (F)ヒンダードアミン系化合物から選ばれる1種以
上; (G)アミン類、アミノ酸類、金属アセチルアセトナー
ト、有機酸金属塩、過塩素酸類、過塩素酸類の塩、酸類
および金属塩化物から選ばれる1種以上。
【0013】また、本発明に係る被膜付基材は、複合酸
化物微粒子とマトリックスとを含有し、前記複合酸化物
微粒子が、前記複合酸化物微粒子およびマトリックスと
しての塗料用樹脂を含む被膜形成用塗布液から形成され
たプライマー膜を、表面に有することを特徴としてい
る。
【0014】
〔複合酸化物微粒子〕
この塗布液中の複合酸化物微粒子としては、(i)チタ
ンと、(ii)ケイ素と、(iii)ジルコニウムおよび/ま
たはアルミニウムの酸化物からなる複合酸化物微粒子が
用いられる。
【0015】すなわち、上記の複合酸化物微粒子とは、 (1)Ti、SiおよびZrの酸化物、 (2)Ti、Si、ZrおよびAlの酸化物および (3)Ti、SiおよびAlの酸化物のいずれかに該当
する複合酸化物微粒子を意味する。
【0016】これらの複合酸化物微粒子では、少なくと
も複合酸化物の一部が水和または水酸化されていてもよ
い。本発明で用いられる複合酸化物微粒子の平均粒子径
は、1〜800nm、好ましくは2〜300nmである
ことが望ましい。この平均粒子径が800nmを超える
と、得られる被膜が白濁して不透明になる傾向にあり、
逆にこの平均粒子径が1nm未満の場合は、得られる被
膜は硬度が不充分で耐擦傷性および耐磨耗性に劣り、し
かも屈折率を充分に高くできないといった傾向が生じ
る。
【0017】本発明で用いられる複合酸化物微粒子とし
ては、(i)チタンと、(ii)ケイ素と、(iii)ジルコ
ニウムおよび/またはアルミニウムの酸化物から構成さ
れており、その複合形態としては、(A-1)酸化チタン微粒子を核として酸化ジルコニウムお
よび酸化ケイ素で被覆された微粒子、 (A-2)酸化チタンと酸化ジルコニウムとの固溶体からな
る複合酸化物微粒子を核として、酸化ケイ素で被覆され
た微粒子、 (A-3)チタンとケイ素との複合酸化物微粒子を核とし、
この核微粒子の表面が酸化ケイ素と、酸化ジルコニ
ウムおよび/または酸化アルミニウムで被覆されている
微粒子、または (A-4)チタンとケイ素とジルコニウムの複合酸化物微粒
子を核とし、この核微粒子の表面が酸化ケイ素、酸化ジ
ルコニウムおよび酸化アルミニウムの少なくとも1種で
被覆されている微粒子 である。
【0018】このうち、(A-1)および(A-2)成分について
詳述すると下記の通りである。この(A-1)および(A-2)成
分のような複合形態の場合に安定した耐候性が確保でき
るので好ましい。酸化チタンの屈折率は、結晶構造によ
り2.2〜2.7の範囲の値を示し、Al、Zr、S
n、Sbの酸化物の屈折率に比べ高い。しかし、酸化チ
タンのコロイド状分散体とシリコン系カップリング剤等
を主成分とするコーティング液を塗布・硬化して得られ
た被膜は、耐候性が劣り、基材と被膜との密着性の低下
や被膜中でビヒクル成分の分解による膜の劣化が生じ
る。これは酸化チタンが230〜320nmの紫外光を
吸収して活性化するために起こるものと考えられる。こ
のため、酸化チタンと酸化ジルコニウムとを複合化する
ことで、酸化チタンの活性化を防ぐことができる。ま
た、酸化チタンと酸化セリウムとを複合化する以上に酸
化チタンの耐候性を改良することができる。さらに、酸
化ジルコニウムは酸化セリウムに比べ着色が少なく複合
化した微粒子をより無色化することが可能である。この
2種類の複合化に際して、酸化チタンの耐候性を改良す
るためには、酸化チタンと酸化ジルコニウムとの混合割
合はZrO2 /TiO2 (重量比)が0.05以上であ
る必要がある。また、酸化ジルコニウムがあまり多くな
ると屈折率が低下するため、上記混合割合は10.0以
下であることが好ましい。
【0019】さらに酸化ケイ素を複合化させることで、
得られる被膜の硬度の向上と反射防止膜との密着性の向
上を図ることができる。酸化ケイ素の混合割合は、無機
酸化物の全量に対し、5〜80重量%の範囲内にあるこ
とが好ましい。5重量%以下では得られる被膜の硬度の
向上、反射防止膜との密着性の向上などの効果が不充分
であり、80重量%以上では屈折率がかなり低くなる。
【0020】また、複合酸化物微粒子(A-3)および(A-
4)について詳述すると下記の通りである。この複合酸化
物微粒子(A-3)および(A-4)は、(A-3)チタンとケイ素
との複合 酸化物微粒子を核とし、この核微粒子の表面が
酸化ケイ素と、酸化ジルコニウムおよび/または酸
化アルミニウムで被覆されている微粒子、または (A-4)チタンとケイ素とジルコニウムの複合酸化物微粒
子を核とし、この核微粒子の表面が酸化ケイ素、酸化ジ
ルコニウムおよび酸化アルミニウムの少なくとも1種で
被覆されている微粒子である。
【0021】その複合形態としては、複合酸化物核微粒
子が、酸化チタン中にケイ素原子、またはケイ素原子と
ジルコニウム原子が固溶されていることが好ましい。
合酸化物微粒子(A-3)および(A-4)中のチタン、ケイ素、
ジルコニウム、アルミニウムの含有量は、チタン、ケイ
素、ジルコニウム、アルミニウムをそれぞれ、Ti
2、SiO2、ZrO2、Al23に換算したときの重
量比として、SiO2/TiO2が0.073〜1.13
3、ZrO2/TiO2が0〜0.400、Al23/T
iO2が0〜0.0133であることが好ましい。
【0022】このうち、複合酸化物微粒子(A-3)および
(A-4)がチタン、ケイ素およびジルコニウムの酸化物か
らなる場合は、SiO2/TiO2が0.073〜1.1
33、好ましくは0.09〜0.400、ZrO2/T
iO2が0.001〜0.400、好ましくは0.00
2〜0.320であり、チタン、ケイ素、ジルコニウム
およびアルミニウムの酸化物からなる場合は、SiO2
/TiO2が0.073〜1.133、好ましくは0.
09〜0.400、ZrO2/TiO2が0.001〜
0.400、好ましくは0.002〜0.320、Al
23/TiO2が0.0005〜0.0133、好まし
くは0.001〜0.010であり、チタン、ケイ素お
よびアルミニウムの酸化物からなる場合は、SiO2
TiO2が0.073〜1.133、好ましくは0.0
9〜0.400、Al23/TiO2が0.0005 〜
0.0133、好ましくは0.001〜0.010であ
る。
【0023】SiO2/TiO2が0.073未満、Zr
2/TiO2が0.001未満およびAl23/TiO
2が0.0005未満の場合、複合酸化物微粒子(A-3)お
よび(A-4)を含む塗布液からは、耐候性が良好な被膜を
基材上に形成できないおそれがあり、逆にSiO2/T
iO2が1.133を越える場合、ZrO2/TiO2
0.400を越える場合、Al23/TiO2が0.0
133を越える場合には、いずれも複合酸化物微粒子(A
-3)および(A-4)の屈折率が低くなり、このような屈折率
が充分に高くない複合酸化物微粒子(A-3)および(A-4)
含む塗布液から高屈折率被膜を得るためには多量の複合
酸化物微粒子(A-3)および(A-4)が必要となり、高屈折率
被膜付基材の製造が経済的に不利となることがある。
【0024】また、複合酸化物核微粒子中に含まれるチ
タン、ケイ素およびジルコニウムの含有量は、チタン、
ケイ素、ジルコニウムをそれぞれTiO2、SiO2、Z
rO2に換算したときの重量比として、SiO2/TiO
2が0.053〜0.429、ZrO2/TiO2が0.
001〜0.300であることが好ましい。上述した複
合酸化物微粒子 (A-1)〜(A-4)は、その表面が有機ケイ
素化合物またはアミン類で処理されていることが好まし
い。複合酸化物微粒子の表面を有機ケイ素化合物または
アミン類で処理して改質すると、この複合酸化物微粒子
とマトリックスとを含む塗布液中で複合酸化物微粒子の
分散状態が長期間にわたって安定するようになり、さら
にマトリックスとして紫外線硬化樹脂を用いた場合で
も、塗布液中で複合酸化物微粒子の分散状態が安定する
ようになる。また、有機ケイ素化合物またはアミン類で
表面が改質された複合酸化物微粒子はマトリックスとの
反応性や親和性などが向上し、この結果、これらで表面
処理された複合酸化物微粒子を含む塗布液から得られる
被膜は、表面処理されていない複合酸化物微粒子を含む
塗布液から得られる被膜よりも硬度が高く、透明性、耐
擦傷性などにも優れている。さらに、複合酸化物粒子が
表面処理されていない場合に比較して塗布液中の複合酸
化物微 粒子と溶媒との親和性がより一層向上する。
【0025】複合酸化物微粒子の表面を有機ケイ素化合
物で改質する際には、シランカップリング剤として知ら
れている公知の有機ケイ素化合物を用いることができ、
その種類は、本発明に係る塗布液で用いられるマトリッ
クス、溶媒の種類などに応じて適宜選定される。この際
に用いられる有機ケイ素化合物としては、式:R3 Si
X(Rはアルキル基、フェニル基、ビニル基、メタクリ
ロキシ基、メルカプト基、アミノ基、エポキシ基を有す
る有機基、Xは、加水分解性基である。)で表される単
官能性シラン、例えば、トリメチルシラン、ジメチルフ
ェニルシラン、ジメチルビニルシラン等が挙げられる。
あるいはR2 SiX2 で表される二官能性シラン、例え
ば、ジメチルシラン、ジフェニルシラン等、RSiX3
で表される三官能性シラン、例えば、メチルシラン、フ
ェニルシラン等、さらにはSiX4 で表される四官能性
シラン、例えば、テトラエトキシシランなどのテトラア
ルコキシシラン等ががある。処理に際しては加水分解性
基を未処理で行ってもあるいは加水分解して行ってもよ
い。また、処理後は、加水分解性基が微粒子の−OH基
と反応した状態が好ましいが、一部が残存した状態でも
安定性には何ら問題がない。
【0026】また、アミン系化合物としては、アンモニ
ウムまたはエチルアミン、トリエチルアミン、イソプロ
ピルアミン、n−プロピルアミン等のアルキルアミン、
ベンジルアミン等のアラルキルアミン、ピペリジン等の
脂環式アミン、モノエタノールアミン、トリエタノール
アミン等のアルカノールアミンがある。複合酸化物微粒
子の表面を有機ケイ素化合物またはアミン系化合物で改
質するには、例えばこれら化合物のアルコール溶液中に
複合酸化物微粒子を混合し、所定量の水および必要に応
じて触媒を加えた後、所定時間常温で放置するか、ある
いは加熱処理を行うとよい。
【0027】また、これら化合物の加水分解物と複合酸
化物微粒子とを水とアルコールの混合液に加えて加熱処
理することによっても複合酸化物微粒子の表面をこれら
化合物で改質することができる。この際に用いられる有
機ケイ素化合物またはアミン系化合物の量は、複合酸化
物微粒子の表面に存在する水酸基の量などに応じて適宜
設定される。 〔マトリックス〕 本発明に係る塗布液に含まれるマトリックスとしては、
アクリル系樹脂、メラミン系樹脂、紫外線硬化樹脂、ウ
レタン系樹脂、フォスファーゲン系樹脂等一般の塗料用
樹脂が用いられる。
【0028】また、下記式: R1 2 a Si(OR3 3-a (ここで、R1 は炭素数1から6の炭化水素基、ビニル
基、メタクリロキシ基、メルカプト基、アミノ基または
エポキシ基を有する有機基、R2 は、炭素数1から4の
炭化水素基、R3 炭素数1から4の炭化水素基、アルコ
キシアルキル基またはアシル基、aは0または1を表
す。)で表される有機ケイ素化合物、この加水分解物、
該加水分解物の部分縮合物およびこれらの混合物から選
ばれる1種以上(以下、(B)成分という。)もマトリ
ックスとして用いられる。特に、本発明に係る塗布液に
含まれる複合酸化物微粒子が上記(A−1)(A−
2)、後記する(A−3’)および(A−4’)(以後
(A)成分という)である場合、マトリックスとして
(B)成分を用いることが好ましい。
【0029】上記式で表される有機ケイ素化合物として
は、具体的には、メチルトリメトキシシラン、エチルト
リエトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、フェニ
ルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、フ
ェニルメチルジメトキシシラン、ビニルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−
メトキシエトキシ)シラン、γ−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエ
トキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメト
キシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキ
シシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エ
チルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチ
ル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−
アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプト
プロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。これらは
単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。ま
た、これらは無溶媒下またはアルコール等の極性有機溶
媒中で、酸の存在下で加水分解して使用する方が好まし
い。さらに加水分解後に上記複合酸化物微粒子と混合し
てもよく、また、複合酸化物微粒子と混合後に加水分解
をしてもよい。なお、硬化被膜中に占める上記(B)成
分の有機ケイ素化合物から誘導される被膜成分の割合
は、10〜90重量%の範囲が適当である。これは、1
0%以下では、基材と被膜との密着性が低下するため好
ましくなく、また、90重量%以上では、上記硬化被膜
上に無機物質から構成される反射防止膜を形成した場合
に硬化被膜と反射防止膜との密着性が低下するためであ
る。 〔その他の塗布液成分〕 本発明に係る塗布液に含まれる複合酸化物微粒子が(A-1)酸化チタン微粒子を核として酸化ジルコニウムお
よび酸化ケイ素で被覆された微粒子、 (A-2)酸化チタンと酸化ジルコニウムとの固溶体からな
る複合酸化物微粒子を核として、酸化ケイ素で被覆され
た微粒子(A-3')チタンとケイ素との複合酸化物微粒子を核とし、
この核微粒子の表面が酸化ケイ素と、酸化ジルコニ
ウムで被覆されている微粒子、または (A-4')チタンとケイ素とジルコニウムの複合酸化物微粒
子を核とし、この核微粒子の表面が酸化ケイ素および酸
化ジルコニウムの少なくとも1種で被覆されている微粒
であり、マトリックスが上記(B)である場合、この
塗布液には、これらの成分とともに次のような(C)〜
(G)成分の少なくとも1種以上を含んでいてもよく、
複合酸化物微粒子(A-3)および(A-4)を含む本発明に係る
塗布液においても同様の成分が含まれていてもよい。 (C)成分 すなわち、次式 Si(OR4 4 で表される有機ケイ素化合物の加水分解物および/また
は部分縮合物の1種以上(ここで、R4 は炭素数1から
8の炭化水素基、アルコキシアルキル基またはアシル基
を表す。)。
【0030】上記式で表される有機ケイ素化合物は、形
成される被膜の屈折率を、被膜の透明性を維持したまま
容易に調整し、さらに塗布液塗布後の被膜の硬化スピー
ドを速める目的で用いられる。(C)成分を用いることで
硬化後の被膜の屈折率を基材レンズの屈折率に応じて適
宜調整することができ、かつ複合酸化物の含有量がある
程度低下しても反射防止膜の密着性を得ることが可能で
ある。さらにこのC成分中の四官能性有機ケイ素化合物
をコーティング組成物中に配合することで硬化膜形成時
の硬化スピードが速くなり、特に生地レンズから染色剤
が抜け易い含硫ウレタン系樹脂のような基材に被膜を形
成するときにその抜け量を抑え、被膜形成前後の染色レ
ンズの色調変化を小さくすることができる。この四官能
有機ケイ素化合物としては、具体的にはテトラメトキシ
シラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラ
ン、テトライソプロポキシシラン、テトラブトキシシラ
ン、テトラフェノキシシラン、テトラアセトキシシラ
ン、テトラアリロキシシラン、テトラキス(2−メトキ
シエトキシ)シラン、テトラキス(2−エチルブトキシ
シラン)、テトラキス(2−エチルヘキシロキシ)シラ
ン等が挙げられる。これらは単独で用いても、2種以上
を混合して用いてもよい。また、これらは無溶媒下また
はアルコール等の有機溶媒中で、酸の存在下で加水分解
して使用するのが好ましい。なお、硬化被膜中に占める
上記(C)成分の四官能性有機ケイ素化合物の加水分解
物から誘導される被膜成分の割合は、0〜50重量%が
適当である。これは、50重量%以上になると硬化後の
被膜にクラックが入り易いためである。(D)成分: D成分である、Si、Al、Sn、Sb、Ta、Ce、
La、Fe、Zn、W、ZrおよびInから選ばれる1
以上の元素の酸化物から構成される微粒子のコロイド状
分散体の1種以上および/またはSi、Al、Sn、S
b、Ta、Ce、La、Fe、Zn、W、Zr、Inお
よびTiから選ばれる2以上の元素の酸化物から構成さ
れる複合酸化物微粒子(ただし、Zr、TiおよびとS
iの酸化物から構成される複合酸化物微粒子は除く。)
のコロイド状分散体の1種以上は、得られる被膜の屈折
率、基材との密着性、染色性、耐熱性等を基材レンズの
種類によって最適化するために用いられる。これらは具
体的にはSiO2 、Al23 、SnO2 、Sb
2 5 、Ta2 5 、CeO2 、La2 3 、Fe2
3 、ZnO、WO3 、ZrO2 、In2 3 等の無機酸
化物微粒子が水または有機溶媒にコロイド状に分散した
ものである。あるいは、これらの酸化物の成分元素を2
種以上含む酸化物によって構成される複合酸化物微粒子
が水または有機溶媒にコロイド状に分散したものであ
る。いずれの場合においても粒子径は約1〜30μmが
好適であり、本発明の塗布液への適用種および使用量は
目的とする被膜性能により決定される。
【0031】さらに、これらの微粒子の塗布液中での分
散安定性を高めるため、前記と同様な方法で微粒子表面
を有機ケイ素化合物またはアミン径化合物で処理したも
のを使用することも可能である。(E)成分: (E)成分である多官能性エポキシ化合物、多価アルコ
ール、多価カルボン酸および多価カルボン酸無水物から
選ばれる1種以上は、形成される被膜の染色性の向上、
あるいは各種耐久性の改良を目的として用いられる。
【0032】多官能性エポキシ化合物としては、(ポ
リ)エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、カテ
コール、レゾルシノール、アルキレングリコール等の二
官能性アルコールのジグリシジルエーテル、グルセリ
ン、トリメチロールプロパン等の三官能性アルコールの
ジまたはトリグリシジルエーテルなどが挙げられる。
【0033】多価アルコールとしては、(ポリ)エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ネオペンチルグリコール、カテコール、レ
ゾルシノール、アルキレングリコール等の二官能性アル
コール、グルセリン、トリメチロールプロパン等の三官
能性アルコール、ポリビニルアルコールなどが挙げられ
る。
【0034】多価カルボン酸としては、マロン酸、コハ
ク酸、アジピン酸、アゼライン酸、マレイン酸、オルソ
フタル酸、テレフタル酸、フマル酸、イタコン酸、オキ
ザロ酢酸などが挙げられる。多価カルボン酸無水物とし
ては、無水コハク酸、無水マレイン酸、無水イタコン
酸、1.2−ジメチルマレイン酸無水物、無水フタル酸
などが挙げられる。
【0035】硬化被膜中に占める上記(E)成分から誘
導される被膜成分の割合は、0から40重量%が適当で
ある。これは、40重量%以上になると硬化後の被膜と
その上に形成される無機からなる反射防止膜との密着性
が低下するためである。(F)成分: F成分のヒンダードアミン系化合物は、形成される被膜
の染色性の向上を目的として用いられる。F成分として
は、具体的には、ビス(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)セバケート,1−{2−〔3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオニルオキシ〕エチル}−4−〔3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ルオキシ}−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン、8−ベンジル−7,7,9,9−テトラメチル−3
−オクチル−1,3,8−トリアザスピロ〔4,5〕ウ
ンデカン−2,4−ジオン、4−ベンゾイルオキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、8−アセチ
ル−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−
1,3,8−トリアザスピロ〔4,5〕ウンデカン−
2,4−ジオン、コハク酸ジメチル・1−(2−ヒドロ
キシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン重縮合物、ポリ{〔(6−(1,
1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5
−トリアジン−2,4−ジイル〕〔2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)イミノ〕ヘキサメチレン
〔(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
イミノ〕}、N,N’−ビス(3−アミノプロピル)エ
チレンジアミン・2,4−ビス〔N−ブチル−(1,
2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミ
ノ〕−6−クロロ−1,3,5−トリアジン縮合物、2
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,
6−ペンタメチル−4−ピペリジル)などが挙げられ
る。
【0036】この成分の使用量の上限としては、塗布液
中の全固形分に対して3重量%以下の量で用いられるこ
とが望ましく、これ以上では硬化被膜の硬度、耐温水性
等が低下し望ましくない。(G)成分: (G)成分のアミン類、アミノ酸類、金属アセチルアセ
トナート、有機酸金属塩、過塩素酸類、過塩素酸類の
塩、酸類および金属塩化物から選ばれる1種以上は、シ
ラノールまたはエポキシ基の硬化を促進するために用い
られる硬化触媒である。これらの硬化触媒を用いること
により被膜形成反応を速めることが可能となる。これら
の具体例としては、n−ブチルアミン、トリエチルアミ
ン、グアニジン、ビグアニジドなどのアミン類、グリシ
ンなどのアミノ酸類、アルミニウムアセチルアセトナー
ト、クロムアセチルアセトナート、チタニルアセチルア
セトネート、コバルトアセチルアセトネートなどの金属
アセチルアセトナート、酢酸ナトリウム、ナフテン酸亜
鉛、ナフテン酸コバルト、オクチル酸亜鉛、オクチル酸
スズなどの有機酸金属塩類、過塩素酸、過塩素酸アンモ
ニウム、過塩素酸マグネシウムなどの過塩素酸類あるい
はその塩、塩酸、リン酸、硝酸、パラトルエンスルホン
酸などの酸、またはSnCl2 、AlCl3 、FeCl
3 、TiCl4 、ZnCl2 、SbCl3 などのルイス
酸である金属塩化物などが挙げられる。
【0037】これらの硬化触媒は、塗布液の組成等によ
り種類・使用量を調整して用いることができる。使用量
の上限としては、塗布液中の固形分に対して5重量%以
下で用いるのが望ましく、これ以上では硬化被膜の硬
度、耐温水性等が低下し、望ましくない。さらに、本発
明に係る塗布液には、塗布性、塗布液から基材上に形成
される被膜の性能を改良するため、必要に応じて、少量
の界面活性剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、分散染料、油溶染料、蛍光染料、顔料、フォトクロ
ミック化合物、チクソトロピー剤などを添加してもよ
い。有機溶媒: 本発明に係る塗布液では、塗布液に含まれている固形分
濃度を調整したり、塗布液の表面張力、粘度、蒸発スピ
ード等を調整する目的で、有機溶媒を用いてもよい。
【0038】本発明に係る塗布液で用いられる有機溶媒
としては、具体的には、メタノール、エタノール、イソ
プロピルアルコール等のアルコール類、メチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ等のセロソルブ類、エチレングリ
コールなどのグリコール類、酢酸メチル、酢酸エチルな
どのエステル類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ンなどのエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンな
どのケトン類、ジクロルエタンなどのハロゲン化炭化水
素類、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、カ
ルボン酸類およびN,N-ジメチルホルムアミドなどが挙げ
られる。これらの溶媒は2種以上を混合して用いてもよ
い。
【0039】被膜形成用塗布液の製造方法 本発明では種々の方法で調製された微粉末状またはコロ
イド状の複合酸化物微粒子を用いて塗布液が調製される
が、コロイド状の複合酸化物微粒子が水および/または
有機溶媒に分散したゾルを調製し、このゾルを用いて塗
布液を調製するのが好ましい。
【0040】このような複合酸化物ゾルの調製法は特に
制限されないが、上記複合酸化物微粒子(A-1)および(A-
2)が水および/または有機溶媒に分散したゾルは、例え
ばコロイド状酸化チタンの分散液にジルコニウム化合物
およびケイ素化合物を溶解される工程を経て製造され
る。また、上記複合酸化物微粒子(A-3)および(A-4)
水および/または有機溶媒に分散したゾルは、例えば、 (a)含水チタン酸のゲルまたはゾルに過酸化水素を加
えて含水チタン酸を溶解して得られたチタン酸水溶液を
ケイ素化合物の共存下で加熱して、コロイド状の酸化チ
タンと酸化ケイ素の複合酸化物微粒子が分散されたゾル
を調製する工程、 (b)次いで、該ゾルに、ケイ素化合物と、ジルコ
ニウム化合物および/またはアルミニウム化合物とを混
合し、得られた混合物をアルカリ性に保持しながら加熱
する工程、または (a)含水チタン酸のゲルまたはゾルに過酸化水素を加
えて含水チタン酸を溶解して得られたチタン酸水溶液
を、ケイ素化合物とジルコニウム化合物の共存下で加熱
して、コロイド状のチタン、ケイ素およびジルコニウム
の複合酸化物微粒子が分散されたゾルを調製する工程、 (b)次いで、該ゾルにケイ素化合物、ジルコニウム化
合物およびアルミニウム化合物から選ばれる少なくとも
1種を混合し、得られた混合物をアルカリ性に保持しな
がら加熱する工程によって調製される。
【0041】上記(a)工程および(b)工程につい
て、さらに詳しく説明すると下記の通りである。(a)工程 まず、従来から公知の方法で含水チタン酸のゲルまたは
ゾルを調製する。ここでいう含水チタン酸とは、上記の
ような方法で得られる酸化チタン水和物あるいはチタン
水酸化物を含む総称である。
【0042】次いで、この含水チタン酸のゾルまたはゲ
ル、あるいはこれらの混合物に、過酸化水素を加えて含
水チタン酸を溶解して均一な水溶液を調製する。この
際、必要に応じて約50℃以上に加熱あるいは攪拌する
ことが好ましい。ここで、含水チタン酸の濃度が高すぎ
ると、含水チタン酸の溶解に長時間を必要とし、さらに
未溶解状態のゲルが沈澱したり、あるいは得られる水性
液が粘稠になりすぎるため好ましくない。このため水性
液中のTiO2濃度は約10重量%以下好ましくは約5
重量%以下であることが望ましい。
【0043】上記水溶液の調製過程で過酸化水素の添加
量は、H22/TiO2重量比で1以上であれば、含水
チタン酸を水性液中に完全に溶解することができるが、
好ましくは2〜6であることが望ましい。次いで、上記
のようにして含水チタン酸を溶解した水溶液(チタン酸
水溶液)に、ケイ素化合物またはジルコニウム化合物を
混合する。この際に用いられるケイ素化合物としては、
シリカゲル、シリカゾル、ケイ酸液、アルカリ金属ケイ
酸塩などがあり、ジルコニウム化合物としては、無機
塩、有機塩、酸化物、水酸化物、およびアルコキシド類
などが挙げられる。
【0044】次いで、上記混合物を80℃以上に加熱す
る。加熱温度が分散媒の沸点以上の場合はオートクレー
ブ中で加熱する。この結果、チタンとケイ素の複合酸化
物核微粒子またはチタン、ケイ素とジルコニウムの複合
酸化物核微粒子が分散したゾルが得られる。(b)工程 次いで、(b)工程について詳しく説明すると下記の通
りである。
【0045】以上のようにして得られた複合酸化物核微
粒子分散ゾルに、ケイ素化合物とジルコニウム化合物お
よび/またはアルミニウム化合物とを所定量添加して混
合する。この際に用いられるケイ素化合物としては、シ
リカゲル、シリカゾル、ケイ酸液、アルカリ金属ケイ酸
塩などが挙げられ、ジルコニウム化合物、アルミニウム
化合物は、無機塩、有機塩、酸化物、水酸化物およびア
ルコキシド類から選ばれるのが好ましい。これらは、好
ましくは水溶液またはスラリーの状態で用いられる。例
えば、ジルコニウム化合物について説明すると、ジルコ
ニウム塩を加水分解して得られるジルコニウムの水和酸
化物に過酸化水素を加えることによって得られたジルコ
ニウムの水和酸化物が溶解した水溶液が好ましく用いら
れる。
【0046】上記複合酸化物核微粒子分散ゾルとケイ素
化合物等との混合物をアルカリ性に保持しながら、80
℃以上に加熱すると、複合酸化物核微粒子の表面がケイ
素とジルコニウムおよび/またはアルミニウムとの酸化
物で被覆された複合酸化物微粒子が分散したゾルが得ら
れる。また、上記複合酸化物核微粒子分散ゾルとケイ素
化合物との混合物をアルカリ性に保持して80℃以上に
加熱して酸化ケイ素で被覆された複合酸化物微粒子が分
散したゾルを調製したのち、このゾルに、ジルコニウム
化合物および/またはアルミニウム化合物を添加・混合
し、80℃以上に加熱すると、複合酸化物核微粒子の表
面が酸化ケイ素で被覆され、この酸化ケイ素の表面が、
酸化ジルコニウム、酸化アルミニウムあるいはジルコニ
ウムとアルミニウムとの酸化物で被覆された複合酸化物
微粒子が得られる。
【0047】本発明に係る塗布液は、上記のようにして
得られた複合酸化物微粒子をマトリックスおよび必要に
応じてその他の成分と混合することによって得られる。
本発明に係る塗布液を製造する際に、上記のようにして
得られた加熱処理後の複合酸化物ゾルをそのまま用いる
場合、必要に応じてこの複合酸化物ゾルを濃縮してもよ
く、また、この複合酸化物ゾルを溶媒置換してオルガノ
化してもよく、さらに溶媒置換後の混合液を濃縮しても
よい。
【0048】この際、複合酸化物ゾルを、直接所定の有
機溶媒等に分散しても良いが、あらかじめ有機溶媒と溶
媒置換したのち、分散しても良い。本発明に係る塗布液
中に含まれている複合酸化物微粒子の量は、複合酸化物
微粒子中に含まれているチタンをTiO2に換算し、ケ
イ素をSiO2に換算し、ジルコニウムをZrO2に換算
し、アルミニウムをAl23に換算した時、これらの合
計換算重量が、マトリックス100重量部に対して5〜
500重量部、好ましくは10〜300重量部であるこ
とが好ましい。
【0049】本発明に係る塗布液を製造する際には、上
述したような複合酸化物ゾルが好適に用いられるが、複
合酸化物微粒子が塗布液中に単分散できれば微粉末状の
複合酸化物微粒子を用いても良い。被膜付基材 次いで、本発明に係る被膜付基材について説明する。
【0050】本発明に係る被膜付基材は、基材と基材表
面に形成された高屈折率被膜または高屈折率ハードコー
ト膜とを有し、この被膜が上記本発明に係る塗布液から
形成されている。上記基材のうち、高屈折率ハードコー
ト膜形成用基材としては、ガラス、プラスチックなどか
らなる各種基材が用いられ、具体的には、眼鏡レンズ、
カメラなどの各種光学レンズ、各種表示素子フィルタ
ー、ルッキンググラス、窓ガラス、自動車などの塗料
膜、および自動車などに用いられるライトカバーが挙げ
られ、また、ハードコート膜以外の高屈折率被膜形成用
基材としては、プラスチックレンズのプライマー用膜な
どが挙げられる。
【0051】これらの基材表面に形成される被膜の膜厚
は、被膜付基材の用途によって異なるが、0.05〜3
0μmが好ましい。本発明に係る被膜付基材は、上述し
たような基材表面に本発明に係る塗布液をディッピンク
法、スピナー法、スプレー法あるいはフロー法などの方
法で塗布・乾燥して被膜を形成し、次いでこのようにし
て基材表面に形成された被膜を基材の耐熱温度以下に加
熱することによって製造されうる。特に熱変形温度が1
00℃未満のレンズ基材に対しては治工具でレンズ基材
を固定する必要のないスピナー法が好適である。また、
被膜形成用基材が樹脂レンズである場合、基材上に塗布
液を塗布した後、40〜200℃の温度で数時間加熱乾
燥することにより、被膜を形成することが望ましい。
【0052】なお、塗布液のマトリックス成分として紫
外線硬化樹脂を用いた場合には、塗布液を基材表面に塗
布した後、この塗布液が塗布されている基材表面に所定
の波長を有する紫外線を照射し、硬化するなどの方法で
本発明に係る被膜付基材を製造することができる。さら
に、本発明に係る被膜付基材を製造するに際し、基材、
例えばレンズ基材と被膜との密着性を向上させる目的
で、基材表面を予めアルカリ、酸または界面活性剤で処
理したり、無機または有機微粒子で研磨処理したり、プ
ライマー処理またはプラズマ処理を行ってもよい。
【0053】合成樹脂製レンズ 次いで、本発明に係る合成樹脂製レンズについて説明す
る。本発明に係る合成樹脂製レンズは、被膜付基材の代
表例であり、屈折率が1.54以上の樹脂レンズ基材の
表面に、複合酸化物微粒子として上記(A-1)、(A-2)、(A
-3')および(A-4')成分を 含み、マトリックスとして上
述した(B)成分を含み、さらに上述した(C)〜
(G)成分の少なくとも1種以上を含有する塗布液(以
下、本発明のコーティング組成物という。)から形成さ
れた高屈折率被膜を有することを特徴としている。
【0054】本発明では、上記のような本発明のコーテ
ィング組成物により形成された硬化被膜を設けた外観お
よび耐久性に優れた薄型合成樹脂製レンズを提供するこ
とを目的の1つとしている。高屈折率の合成樹脂製レン
ズを得るための技術提案としては、公知のように幾多の
特許が出願され公開されている。本発明の目的とする薄
型眼鏡用合成樹脂製レンズは、レンズ基材の屈折率が
1.54以上のものが好ましく、さらに透明性、染色
性、耐熱性、吸水性、曲げ強度、耐衝撃性、耐候性、加
工性などの点から所望の特性を満足できる基材レンズと
して、含硫ウレタン系や(メタ)アクリル系のレンズ基
材が好適である。
【0055】さらに、本発明に係る合成樹脂レンズで
は、上記硬化被膜上に、無機物からなる単層・多層の反
射防止膜を設けることもできる。これにより、反射の低
減、透過率の向上を図ることができ、眼鏡レンズとして
の機能をより向上させることができる。無機物質として
は、SiO、SiO2 、Si3 4 、TiO2 、ZrO
2 、Al2 3 、MgF2 、Ta2 5 等を用い、真空
蒸着法等の薄膜形成方法により反射防止膜を形成するこ
とができる。
【0056】以下に、レンズ基材について詳しく説明す
る。レンズ基材としては、含硫ウレタン系樹脂レンズを
使用する。このような含硫ウレタン系樹脂レンズは、ポ
リイソシアネート化合物と下記式(1):
【0057】
【化4】
【0058】で表される4−メルカプトメチル−3,6
−ジチオ−1,8−オクタジチオールおよび/または下
記式(2):
【0059】
【化5】
【0060】で表されるペンタエリスリトールテトラ
(3−メルカプトプロピオネート)のチオール化合物の
混合液をガラス型とガスケットとからなるモールド中に
注入し、加熱重合することによって得られる。ポリイソ
シアネート化合物としては、トリレンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメリック
ジフェニルメタンジイソシアネート、トリジンジイソシ
アネート、ナフタレンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、イソホロジイソシアネート、キシ
リレンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネ
ート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、テトラ
メチルキシリレンジイソシアネート、2,5−ビス(イ
ソシアネートメチル)ビシクロ〔2,2,1〕ヘプタ
ン、2,6−ビス(イソシアネートメチル)ビシクロ
〔2,2,1〕ヘプタン、3,8−ビス(イソシアネー
トメチル)トリシクロ〔5,2,1,02,6 〕−デカ
ン、3,9−ビス(イソシアネートメチル)トリシクロ
〔5,2,1,02,6 〕−デカン、4,8−ビス(イソ
シアネートメチル)トリシクロ〔5,2,1,02,6
−デカン、4,9−ビス(イソシアネートメチル)トリ
シクロ〔5,2,1,02,6 〕−デカン、ダイマー酸ジ
イソシアネート等のポリイソシアネート化合物およびこ
れらの化合物のアロファネート変性体、ビュレット変性
体、イソシアヌレート変性体などが挙げられ、単独であ
るいは2種以上の混合物として用いてもよい。また、ポ
リイソシアネート化合物とチオール化合物の使用割合
は、NCO/SH(官能基)モル比が、通常、0.5〜
3.0、好ましくは0.5〜1.5の範囲内である。ま
た、内部離型剤、鎖延長剤、架橋剤、光安定剤、紫外線
吸収剤、酸化防止剤、例えば分散染料、油溶染料等の着
色剤、反応触媒などを原料中に適宜添加することもでき
る。こうして得られた含硫ウレタン系樹脂レンズ基材
に、本発明のコーティング組成物からなる硬化被膜を設
けることで、外観も良好で各種被膜耐久性に優れ、屈折
率・アッペ数が高く衝撃強度も強いという特徴を有する
眼鏡用レンズを提供することができる。
【0061】また、レンズ基材として下式(3)で表わ
されるモノマーと他の重合性モノマーとから得られる共
重合体を使用することができる。
【0062】
【化5】
【0063】(ここで、R5 は水素原子またはメチル
基、R6 はCH2 CH2 基またはCH2CH(OH)C
2 基、Xは、水素原子またはフッ素原子を除くハロゲ
ン原子を表し、mおよびnは、いずれもm+nが0から
8の整数から選ばれた一の整数である。)上記式(3)
で表される(メタ)アクリルモノマーとしては、2,2
−ビス(3,5−ジブロム−4−(メタ)アクリロイル
オキシエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4
−(メタ)アクリロイルオキシエトキシフェニル)プロ
パン、2,2−ビス〔4−(β−ヒドロキシ−γ−(メ
タ)アクリロイルオキシエトキシフェニル)プロポキシ
フェニル〕プロパン等が挙げられる。
【0064】また同時に用いられる他の重合性モノマー
としては、スチレン、クロロスチレン、ブロモスチレ
ン、α−メチルスチレン等の芳香族単官能性ビニルモノ
マー、ジビニルベンゼンまたはその塩素・臭素置換され
た誘導体等の芳香族多官能性ビニルモノマー、メチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、グリシジ
ルメタアクリレート、ベンジルメタアクリレート、フェ
ノキシメタアクリレート、シクロヘキシルメタアクリレ
ート等の単官能性(メタ)アクリレートモノマー;エチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ブタンジオールのジ(メタ)アクリ
レート等の多官能性(メタ)アクリルモノマー、さらに
は上記式(1)または(2)で表されるチオール化合
物、ペンタエリスリトール、テトラ(メルカプトアセテ
ート)等のチオール化合物が挙げられる。これらのモノ
マーは、2種以上を同時に使用することも可能である。
【0065】成形にあたっては、上記式(3)で表され
る(メタ)アクリルモノマー20〜80重量%、その他
の重合性モノマー80〜20重量%からなる組成物をガ
ラス型とガスケットとからなるモールド中に注入し、熱
重合および/または光重合を行う。この際、有機過酸化
物、アゾ化合物等の一般的な熱重合開始剤および/また
はアセテフェノン系、ベンゾイン系、ベンゾフェノン系
等の一般的な光重合開始剤、架橋剤、光安定剤、紫外線
吸収剤、酸化防止剤、分散染料・油溶染料・顔料等の着
色剤などを適宜添加することができる。こうして得られ
た(メタ)アクリル樹脂レンズ基材上に本発明のコーテ
イング組成物からなる硬化被膜を設けることで、外観も
良好で各種被膜耐久性に優れ、かつ屈折率が高く曲げ強
度に優れるという特徴を有する眼鏡用レンズを提供する
ことができる。
【0066】また、レンズ基材として、硫黄原子と芳香
族環を構成要素とする(メタ)アクリル系モノマーおよ
び/またはビニル系モノマーと他の重合性モノマーとか
ら得られる共重合体を使用することもできる。ここで硫
黄原子と芳香族環を構成要素とする(メタ)アクリル系
モノマーおよび/またはビニル系モノマーとしては次式
(4)、(5)で表される化合物等が挙げられる。
【0067】
【化6】
【0068】(ここで、R7 は水素原子またはメチル
基、R8 およびR9 はそれぞれ炭素数1〜9のアルキレ
ン基を表す。)その他の重合性モノマーとしては、上記
(メタ)アクリルモノマーから誘導された重合体単位を
含む共重合体を得る際に用いた芳香族単官能性ビニルモ
ノマー、芳香族多官能性ビニルモノマー、単官能性(メ
タ)アクリレートモノマー、多官能性(メタ)アクリル
モノマー、チオール化合物などの1種または2種以上が
用いられる。
【0069】成形にあたっては、硫黄原子と芳香族環を
構成要素とする(メタ)アクリル系モノマーおよび/ま
たはビニル系モノマー20〜80重量%、その他の重合
性モノマー80〜20重量%からなる組成物をガラス型
とガスケットとからなるモールド中に注入し、熱重合お
よび/または光重合を行う。この際、有機過酸化物、ア
ゾ化合物等の一般的な熱重合開始剤および/またはアセ
テフェノン系、ベンゾイン系、ベンゾフェノン系等の一
般的な光重合開始剤、架橋剤、光安定剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、分散染料・油溶染料・顔料等の着色剤
などを適宜添加することができる。こうして得られた樹
脂レンズ基材に、本発明のコーティング組成物からなる
硬化被膜を設けることで、外観も良好で各種被膜耐久性
に優れ、かつ屈折率が高く耐熱性に優れるという特徴を
有する眼鏡用レンズを提供することができる。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、塗布液中のマトリック
スと複合酸化物微粒子との量比、複合酸化物の組成を変
えることにより基材上に形成される被膜の屈折率を自由
にコントロールできる。このようにして被膜の屈折率を
基材の屈折率と等しくした場合、両者の屈折率差に起因
する干渉縞を消去することができる。これに対し、基材
の屈折率に比較して被膜の屈折率を非常に高くした場
合、基材表面の光沢が非常に高くなる。本発明に係る被
膜形成用塗布液を用いて基材上に形成されたこのような
屈折率が非常に高い被膜は、膜中の複合酸化物微粒子に
主成分として酸化チタンが含まれているので紫外遮蔽効
果にも優れ、自動車等の塗料膜および/またはトップコ
ート膜として好適である。
【0071】また、本発明に係る被膜形成用塗布液を用
いて基材上に形成された被膜は、無色、透明であって、
基材との密着性、耐候性、耐光性、可撓性および染色性
に優れ、しかも表面硬度が高く、このため耐擦傷性およ
び耐磨耗性に優れていることから、眼鏡レンズ、カメラ
などの各種光学レンズ、各種表示素子フィルター、ルッ
キンググラスなどを提供する上で好適である。そして、
ルッキンググラス、窓ガラスおよび各種表示素子フィル
ターなどの基材表面に、無色透明で表面硬度の高い多層
の反射防止膜を形成する際の高屈折率ハードコート層を
本発明に係る被膜形成用塗布液で形成すれば、このハー
ドコート膜付基材を通して内容物が鮮明に見えるように
なる。このような反射防止膜を各種表示素子面に形成す
れば、これらの表示素子面に蛍光灯などが映ることがな
くなるため、映像が鮮明となり、眼の疲れがなくなる。
【0072】さらに、本発明に係る被膜形成用塗布液を
用いて基材上に形成された高屈折率被膜は、無色、透明
であって、耐候性、染色性、可撓性に優れ、しかも上述
したように被膜の屈折率を基材の屈折率と等しくできる
ので、マトリックスとして柔軟性、衝撃吸収性を有する
ウレタンエラストマーなどのウレタン系樹脂を用いた塗
布液から形成される高屈折率膜は、プラスチックレンズ
などのプライマー膜として好適に用いることができる。
【0073】さらに、本発明のコーティング組成物から
形成される硬化被膜を屈折率が1.54以上の合成樹脂
製レンズ基材に設けることで、干渉縞、硬化被膜の着色
が無く耐候製および各種耐久製に優れた軽量・薄型の合
成樹脂製レンズを提供することができる。また、上記硬
化被膜上に無機物からなる反射防止膜を積層すること
で、表面反射を抑え眼鏡レンズとしての機能をより一層
向上させることができる。
【0074】
【実施例】以下実施例により本発明を更に詳しく説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0075】
【実施例1】(1)コーティング組成物の調製 攪拌装置を備えたフラスコ中に、エチルセロソルブ4
1.15g、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン38.44g、テトラメトキシシラン4.13gを
攪拌しつつ順に加え、その後0.05規定塩酸水12.
90gを加え30分間攪拌した。続いてシリコン系界面
活性剤(日本ユニカー(株)製、商品名“L−760
4”)を0.04gさらにメチルセロソルブ分散二酸化
チタン−二酸化ジルコニウム−二酸化ケイ素複合微粒子
ゾル(TiO2/ZrO2/SiO2=68/17/15
(重量比)、固形分濃度20.5重量%、TiO2とZ
rO2の固溶体を核としてSiO2で被覆された微粒子構
造をもつ複合微粒子)103.39gを添加し充分攪拌
した後、0℃で24時間放置し熟成を行いコーティング
組成物を得た。 (2)プラスチックレンズ基材の作製 4-メルカプトメチル-3,6-ジチオ-1,8- オクタンジチオ
ール87g、m-キシリレンジイソシアネート94g、ジ
ブチルスズジラウレート0.02g、内部離型剤0.1
5g、2-(5-メチル-2-ヒドロキシフェニル)ベンゾト
リアゾール0.09gを混合し、充分に攪拌した後、5
mmHgの真空下で60分脱気を行った。その後、ガラ
ス型とガスケットよりなるモールド型中に注入し、40
℃で7時間保持し、その後40℃から120℃まで10
時間かけて昇温する加熱炉中で重合を行い、冷却後、ガ
ラス型とガスケットを除去し、含硫ウレタン系樹脂レン
ズを得た。
【0076】得られたレンズは屈折率1.66、アッベ
数33であった。 (3)硬化被膜の形成 上記方法で作製した含硫ウレタン系樹脂レンズを5重量
%濃度の水酸化ナトリウム水溶液中に5分間浸漬し、洗
浄・乾燥した後、(1)で調整したコーティング液を用
い、スピンコート法による塗布を行った。スピンコート
の条件は、低回転中にハードコート液を塗布した後、回
転数:2500rpm、回転時間:1秒で振り切りを行
った。塗布後、120℃で30分仮焼成し冷却後、残り
の面に同様の条件で塗布し、120℃で3時間加熱・硬
化を行い、硬化被膜を設けた。得られた被膜の膜厚は
2.3μmであった。
【0077】尚、市販のプラスチックレンズ用染色剤
(セイコープラックス用アンバーD)を用いて90℃の
染色浴で3分間生地染色を行ったものについて同様の被
膜を設けた。被膜形成前後の透過率を分光光度計(大塚
電子(株)製、MCPD−1000)を用いて測定し色
差を求めたところΔEabは0.5であり見た目でも大き
な色調変化は感じられなかった。 (4)反射防止膜の形成 上記の方法で、形成した硬化膜を有するレンズを真空中
200Wの出力のアルゴンガスプラズマ中に30秒間暴
露させた後、真空蒸着法により、レンズ側から大気側へ
向かってSiO2、ZrO2、SiO2、ZrO2、SiO
2の5層の薄膜を形成した。形成された反射防止膜の光
学的膜厚は、順にSiO2が、約λ/4、次のZrO2
SiO2の合計膜厚が、約λ/4、次のZrO2が、約λ
/4、そして最上層のSiO2が約λ/4である。(設
計波長λは510nm)以上により得られた合成樹脂製
レンズについて次の性能評価試験を行い、結果を表1に
示した。
【0078】外観:染色を施さないレンズ(白レン
ズ)の着色の有無を肉眼で評価した。 透過率:分光光度計で染色を施さないレンズ(白レン
ズ)の可視光の平均透過率を測定した。 干渉縞:干渉縞の発生の有無について、背景を黒くし
た状態で蛍光灯の光をレンズ表面で反射させ、光の干渉
による虹模様の発生を肉視で観察した。判定は次のよう
にして行った。
【0079】○:虹模様が認められない。 △:かすかに虹模様が認められる。 ×:はっきりと虹模様が認められる。 耐擦傷性:#0000スチールウールにより荷重1kg
/cm2で10往復させた後の被膜の状態をみた。
【0080】A:ほとんど傷がつかない。 B:少し傷がつく。 C:多く傷がつく。 密着性:70℃の温水中に2時間浸漬した後、レンズ
表面にナイフで縦横にそれぞれ1mm間隔で11本の平行
線状の傷を付け100個のマス目を作りセロファンテー
プを接着・剥離後に被膜が剥がれずに残ったマス目の数
をみた。
【0081】耐候性:キセノンロングライフフェード
メーター(スガ試験機(株)製)を用い、150時間暴
露した後、以下の評価を行った。 i)外観:染色を施さないレンズ(白レンズ)の着色の
有無を肉眼で評価した。 ii)透過率:試験後、分光光度計で染色を施さないレン
ズ(白レンズ)の可視光の平均透過率を測定した。
【0082】iii)密着性:試験後のレンズについて、
前記と同様のクロスカット・テープ試験を暴露面につ
いて行った。
【0083】
【実施例2】前記実施例1のコーティング組成物の調製
において、メチルセロソルブ分散二酸化チタン−二酸化
ジルコニウム−二酸化ケイ素複合微粒子ゾル(TiO2
/ZrO2/SiO2=68/17/15(重量比)、固
形分濃度20.5重量%、TiO2とZrO2の固溶体を
核としてSiO2で被覆された微粒子構造をもつ複合微
粒子)103.39gをメチルセロソルブ分散二酸化チ
タン−二酸化ジルコニウム−二酸化ケイ素複合微粒子ゾ
ル(TiO2/ZrO2/SiO2=68/17/15
(重量比)、固形分濃度20.5重量%、TiO2の核
をZrO2で被覆しさらにSiO2で被覆した3層構造の
微粒子構造をもつ複合微粒子)103.39gに変える
以外は実施例1と同様にコーティング組成物の調製を行
った。
【0084】このコーティング組成物を用い実施例1で
重合したと同じ含硫ウレタン系樹脂レンズ基材に実施例
1と同様の塗布・硬化で硬化被膜を設けた。尚、得られ
た被膜の膜厚は、2.3μmであった。さらにこの被膜
上に実施例1と同様の反射防止膜を施した。以上により
得られた合成樹脂製レンズについて、実施例1と同様の
性能評価試験を行い、結果を表1に示した。
【0085】
【実施例3】前記実施例1のコーティング組成物の調製
において、メチルセロソルブ分散二酸化チタン−二酸化
ジルコニウム−二酸化ケイ素複合微粒子ゾル(TiO2
/ZrO2/SiO2=68/17/15(重量比)、固
形分濃度20.5重量%、TiO2とZrO2の固溶体を
核としてSiO2で被覆された微粒子構造をもつ複合微
粒子)103.39gをメチルセロソルブ分散二酸化チ
タン−二酸化ジルコニウム−二酸化ケイ素複合微粒子ゾ
ル(TiO2/ZrO2/SiO2=68/17/15
(重量比)、固形分濃度20.5重量%、TiO2の核
をZrO2で被覆しさらにSiO2で被覆した三重構造の
微粒子構造をもつ複合微粒子で表面がメチルトリメトキ
シシランで処理されている)103.39gに変える以
外は実施例1と同様にコーティング組成物の調製を行っ
た。
【0086】このコーティング組成物を用い実施例1で
重合したと同じ含硫ウレタン系樹脂レンズ基材に実施例
1と同様の塗布・硬化で硬化被膜を設けた。尚、得られ
た被膜の膜厚は、2.2μmであった。さらにこの被膜
上に実施例1と同様の反射防止膜を施した。以上により
得られた合成樹脂製レンズについて、実施例1と同様の
性能評価試験を行い、結果を表1に示した。
【0087】尚、実施例1及び2で調製したコーティン
グ組成物は室温で2週間放置した際に若干粒子の沈澱が
見られたが本実施例3のコーティング組成物は同様の放
置条件下で粒子の沈澱が見られなかった。
【0088】
【実施例4】(1)コーティング組成物の調製 攪拌装置を備えたフラスコ中に、エチルセロソルブ3
7.87g、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン34.01g、テトラエトキシシラン21.90g
を攪拌しつつ順に加え、その後、0.05規定塩酸水2
1.79gを加え30分間攪拌した。続いて、前記実施
例1で用いたと同じシリコン系界面活性剤0.04g及
びメチルセロソルブ分散二酸化チタン−二酸化ジルコニ
ウム−二酸化ケイ素複合微粒子ゾル(TiO2/ZrO2
/SiO2=68/16/16(重量比)、固形分濃度
20.5重量%、TiO2の核をZrO2で被覆しさらに
SiO2で被覆された3層構造の微粒子構造をもつ複合
微粒子で表面がメトキシトリメチルシランで処理されて
いる)84.44gを添加し充分攪拌した後、0℃で2
4時間放置し熟成を行いコーティング組成物を得た。 (2)プラスチックレンズ基材の作製 ペンタエリスリトール テトラ(3-メルカプトプロピオ
ネート)130g、m-キシリレンジイソシアネート10
0g、ジブチルスズジクロライド0.018g、内部離
型剤0.18g、2-(2'- ヒドロキシ-5'-t-オクチルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール0.115gを混合し、充
分に攪拌した後、5mmHgの真空下で60分脱気を行
った。その後、ガラス型とガスケットよりなるモールド
型中に注入し実施例1と同様の昇温パターンにより重合
を行い、冷却後ガラス型とガスケットを除去し、含硫ウ
レタン系樹脂レンズを得た。
【0089】得られたレンズは屈折率1.59、アッベ
数36であった。 (3)硬化被膜の形成 上記方法で作製した含硫ウレタン系樹脂レンズを5重量
%濃度の水酸化ナトリウム水溶液中に5分間浸漬し、洗
浄・乾燥した後、(1)で調製したコーティング液を用
い、実施例1と同様の塗布・硬化法により硬化被膜を設
けた。得られた被膜の膜厚は2.5μmであった。
【0090】尚、実施例1と同様の生地染色を行ったも
のについて被膜を設ける前後の色差を求めたところΔE
abは0.4であり見た目でも大きな色調変化は感じられ
なかった。 (4)反射防止膜の形成 上記の方法で、形成した硬化膜を有するレンズに実施例
1と同様の方法で反射防止膜を設けた。
【0091】以上により得られた合成樹脂製レンズにつ
いて、実施例1と同様の性能評価試験を行い、結果を表
1に示した。
【0092】
【実施例5】(1)コーティング組成物の調製 攪拌装置を備えたフラスコ中に、メチルセロソルブ6
8.18g、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン13.12g、γ−グリシドキシプロピルメチルジ
エトキシシラン27.58g、テトラメトキシシラン1
6.91gを攪拌しつつ順に加え、その後、0.05規
定塩酸水18.02gを加え30分間攪拌した。続いて
メタノール分散二酸化チタン−二酸化ジルコニウム−二
酸化ケイ素複合微粒子ゾル(TiO2/ZrO2/SiO
2=64/16/20(重量比)、固形分濃度30重量
%、TiO2とZrO2の固溶体を核としてSiO2で被
覆された微粒子構造をもつ複合微粒子で表面がジメトキ
シジフェニルシランで処理されている)50.05g及
びグリセリンジグリシジルエーテル(長瀬産業(株)
製、商品名“デナコールEX−313”)5.67g、
シリコン系界面活性剤(日本ユニカー(株)製、商品名
“L−7001”)0.04g、硬化触媒として過塩素
酸マグネシウム0.4713gをこの順で添加・溶解さ
せた後、0℃で24時間放置し、熟成を行い、コーテイ
ング組成物を得た。 (2)プラスチックレンズ基材の作製 スチレン50g、2,2-ビス(3,5-ジブロム-4-メタクリ
ロイルオキシエトキシフェニル)プロパン48.5g、
ジエチレングリコールビスアリルカーボネート2.8
g、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート1.5
g、2-(5-メチル-2-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリ
アゾール0.2gを混合し、充分に攪拌した後、ガラス
型とガスケットよりなるモールド型中に注入した。その
後、30℃で4時間、30℃から50℃まで10時間、
50℃から70℃まで2時間、70℃で1時間、80℃
で2時間加熱を行った後、冷却し、ガラス型とガスケッ
トを除去し、メタクリル系樹脂レンズを得た。
【0093】得られたレンズは屈折率1.59、アッベ
数32であった。 (3)硬化被膜の形成 上記方法で作製したメタクリル系樹脂レンズを表面処理
用プラズマ装置(真空器械工業(株)製)を用い、エア
ー流量100ml/分、出力50W、真空度0.2Torrで
30秒間処理を行った。その後(1)で調整したコーテ
ィング液を用い引き上げ速度15cm/sの条件でデッピ
ング法により塗布を行った。塗布後、120℃で3時間
硬化し硬化被膜を設けた。尚、得られた被膜の膜厚は
2.2μmであった。
【0094】尚、このレンズを実施例1と同様の染色剤
を用いて染色を行ったところ全光線透過率が53%であ
り、良好な染色性を示した。 (4)反射防止膜の形成 上記の方法で、形成した硬化膜を有する染色レンズに実
施例1と同様の方法で反射防止膜を設けた。
【0095】以上により得られた合成樹脂製レンズにつ
いて、実施例1と同様の性能評価試験を行い、結果を表
1に示した。
【0096】
【実施例6】前記実施例5と同様にして調製したコーテ
ィング組成物にヒンダードアミン系化合物としてビス
(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)セバケート
(商品名:サノールLS−770、三共(株)製)0.
1gを添加し、同様の方法で熟成を行った。
【0097】このコーティング組成物を用い実施例5で
重合したと同じメタクリル系樹脂系樹脂レンズ基材に実
施例5と同様の前処理と塗布・硬化を行い硬化被膜を設
けた。得られた被膜の膜厚は、2.3μmであった。
尚、このレンズを実施例1と同様の染色剤を用いて染色
を行ったところ全光線透過率が35%であり、実施例5
より良好な染色性を示した。
【0098】さらにこの被膜上に実施例1と同様の反射
防止膜を施した。以上により得られた合成樹脂製レンズ
について、実施例1と同様の性能評価試験を行い、結果
を表1に示した。
【0099】
【実施例7】(1)コーティング組成物の調製 攪拌装置を備えたフラスコ中に、メチルセロソルブ3
7.87g、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン34.01gを攪拌しつつ順に加え、その後、0.
05規定塩酸水9.34gを加え30分間攪拌した。続
いて、前記実施例1で用いたと同じシリコン系界面活性
剤0.04g及びメタノール分散二酸化チタン−二酸化
ジルコニウム−二酸化ケイ素複合微粒子ゾル(TiO2
/ZrO2/SiO2=68/16/16(重量比)、固
形分濃度20.5重量%、TiO2の核をSiO2、Zr
2、SiO2でこの順に被覆した4層構造の微粒子構造
をもつ複合微粒子で表面がメトキシトリメチルシランで
処理されている)84.44g、メタノール分散コロイ
ダルシリカ(固形分濃度30重量%、商品名:オスカル
1132、触媒化成工業(株)製)21.17gをこの
順で添加し充分攪拌した後、0℃で24時間放置し熟成
を行いコーテイング組成物を得た。 (2)プラスチックレンズ基材の作製 スチレン40gと下記式で表されるp-ビス(2-メタクリ
ロイルオキシエチルチオ)キシリレン60g
【0100】
【化7】
【0101】t-ブチルパーオキシ2-エチルヘキサノエー
ト0.7g、2-(5-メチル-2-ヒドロキシフェニル)ベ
ンゾトリアゾール0.2gを混合し、充分に攪拌した
後、ガラス型とガスケットよりなるモールド型中に注入
した。その後、50℃で8時間、50℃から80℃まで
5時間、80℃から120℃まで4時間、120℃で2
時間加熱を行った後、冷却し、ガラス型とガスケットを
除去し、メタクリル系樹脂レンズを得た。
【0102】得られたレンズは、屈折率が1.59、ア
ッベ数が35であった。 (3)硬化被膜の形成 上記方法で作製したメタクリル系樹脂レンズを5重量%
濃度の水酸化ナトリウム水溶液に5分間浸漬し、洗浄・
乾燥した後、(1)で調整したコーティング液を用い引
き上げ速度12cm/sの条件でデッピング法により塗布
を行った。塗布後、120℃で3時間加熱硬化し硬化被
膜を設けた。尚、得られた被膜の膜厚は2.0μmであ
った。 (4)反射防止膜の形成 上記の方法で、形成した硬化膜を有するレンズに実施例
1と同様の方法で反射防止膜を設けた。
【0103】以上により得られた合成樹脂製レンズにつ
いて、実施例1と同様の性能評価試験を行い、結果を表
1に示した。
【0104】
【実施例8】(1)コーティング組成物の調製 攪拌装置を備えたフラスコ中に、メチルセロソルブ6
8.18g、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン13.12g、γ−グリシドキシプロピルメチルジ
エトキシシラン27.58gを攪拌しつつ順に加え、そ
の後、0.05規定塩酸水8.41gを加え30分間攪
拌した。続いて実施例7で用いたと同じメタノール分散
二酸化チタン−二酸化ジルコニウム−二酸化ケイ素複合
微粒子ゾル50.05g、実施例7で用いたと同じメタ
ノール分散コロイダルシリカ21.98g及びグリセリ
ンジグリシジルエーテル(長瀬産業(株)製、商品名
“デナコールEX−313”)5.67g、シリコン系
界面活性剤(日本ユニカー(株)製、商品名“L−70
01”)0.04g、硬化触媒として過塩素酸マグネシ
ウム0.4713g、ヒンダードアミン系化合物として
ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)セバケ
ート(商品名:サノールLS−765、三共(株)製)
0.05gをこの順で添加・溶解させた後、0℃で24
時間放置し、熟成を行い、コーティング組成物を得た。 (2)プラスチックレンズ基材の作製 4-メルカプトメチル-3,6-ジチオ-1,8-オクタンジチオー
ル40g、水添ジフェニルメタンジイソシアネート60
g、ジブチルスズジラウレート0.1g、内部離型剤
0.1g、2-(5-メチル-2-ヒドロキシフェニル)ベン
ゾトリアゾール0.09gを混合し、充分に攪拌した
後、5mmHgの真空下で60分脱気を行った。その
後、ガラス型とガスケットよりなるモールド型中に注入
し、40℃で7時間保持し、その後40℃から120℃
まで10時間かけて昇温する加熱炉中で重合を行い、冷
却後、ガラス型とガスケットを除去し、含硫ウレタン系
樹脂レンズを得た。
【0105】得られたレンズは屈折率1.60、アッベ
数が42であった。 (3)硬化被膜の形成 上記方法で作製した含硫ウレタン系樹脂レンズを5重量
%濃度の水酸化ナトリウム水溶液に5分間浸漬し、洗浄
・乾燥した後、(1)で調整したコーティング液を用い
引き上げ速度12cm/sの条件でデッピング法により塗
布を行った。塗布後、120℃で3時間加熱硬化し硬化
被膜を設けた。尚、得られた被膜の膜厚は2.5μmで
あった。
【0106】尚、このレンズを実施例1と同様の染色剤
を用いて染色を行ったところ全光線透過率が40%であ
り、良好な染色性を示した。 (4)反射防止膜の形成 上記の方法で、形成した硬化膜を有するレンズに実施例
1と同様の方法で反射防止膜を設けた。
【0107】以上により得られた合成樹脂製レンズにつ
いて、実施例1と同様の性能評価試験を行い、結果を表
1に示した。
【0108】
【実施例9】(1)コーティング組成物の調製 攪拌装置を備えたフラスコ中に、メチルセロソルブ6
8.18g、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン13.12g、γ−グリシドキシプロピルメチルジ
エトキシシラン27.58gを攪拌しつつ順に加え、そ
の後、0.05規定塩酸水8.41gを加え30分間攪
拌した。続いて実施例7で用いたと同じメタノール分散
二酸化チタン−二酸化ジルコニウム−二酸化ケイ素複合
微粒子ゾル50.05g、メタノール分散酸化錫−酸化
タングステン複合微粒子ゾル(固形分濃度30重量%、
トリエチルアミン処理品)22.38g及びグリセリン
ジグリシジルエーテル(長瀬産業(株)製、商品名“デ
ナコールEX−313”)5.67g、シリコン系界面
活性剤(日本ユニカー(株)製、商品名“L−700
1”)0.04g、硬化触媒として過塩素酸マグネシウ
ム0.4713g、ヒンダードアミン系化合物としてビ
ス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)セバケー
ト(商品名:サノールLS−765、三共(株)製)
0.05gをこの順で添加・溶解させた後、0℃で24
時間放置し、熟成を行い、コーティング組成物を得た。 (2)硬化被膜の形成 前記実施例1で作製したと同じ含硫ウレタン系樹脂レン
ズ基材を5重量%濃度の水酸化ナトリウム水溶液に5分
間浸漬し、洗浄・乾燥した後、(1)で調整したコーテ
ィング液を用い引き上げ速度15cm/sの条件でデッピ
ング法により塗布を行った。塗布後、120℃で3時間
加熱硬化し硬化被膜を設けた。尚、得られた被膜の膜厚
は2.6μmであった。
【0109】尚、このレンズを実施例1と同様の染色剤
を用いて染色を行ったところ全光線透過率が38%であ
り、良好な染色性を示した。 (3)反射防止膜の形成 上記の方法で形成した硬化膜を有するレンズに実施例1
と同様の方法で反射防止膜を設けた。
【0110】以上により得られた合成樹脂製レンズにつ
いて、実施例1と同様の性能評価試験を行い、結果を表
1に示した。
【0111】
【比較例1】(1)コーティング組成物の調製 攪拌装置を備えたフラスコ中に、エチルセロソルブ4
1.15g、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン38.44g、テトラメトキシシラン4.13gを
攪拌しつつ順に加え、その後、0.05規定塩酸水1
2.90gを加え30分間攪拌した。続いて前記実施例
1で用いたと同じシリコン系界面活性剤を0.04gさ
らにメチルセロソルブ分散二酸化チタン−二酸化セリウ
ム−二酸化ケイ素複合微粒子ゾル(TiO2/CeO2
SiO2=68/17/15(重量比)、固形分濃度2
0.5重量%、テトラメトキシシラン処理品)103.
39g添加し充分攪拌した後、0℃で24時間放置し熟
成を行いコーティング組成物を得た。 (2)硬化被膜の形成 前記実施例1で作製したと同じ含硫ウレタン系樹脂レン
ズを5重量%濃度の水酸化ナトリウム水溶液に5分間浸
漬し、洗浄・乾燥した後、(1)で調整したコーティン
グ液を用い、スピンコート法による塗布を行った。尚ス
ピンコート時の塗布条件及び硬化条件は実施例1と同様
にして行った。得られた被膜の膜厚は2.2μmであっ
た。
【0112】尚、市販のプラスチックレンズ用染色剤
(セイコープラックス用アンバーD)を用いて90℃の
染色浴で3分間生地染色を行った物について同様の被膜
を設けた。被膜形成前後の透過率を分光光度計(大塚電
子(株)製、MCPD−1000)を用いて測定し色差
を求めたところΔEabは0.6であり見た目でも大きな
色調変化は感じられなかった。 (3)反射防止膜の形成 上記の方法で形成した硬化膜を有するレンズに実施例1
と同様の方法で反射防止膜を設けた。
【0113】以上により得られた合成樹脂製レンズにつ
いて、実施例1と同様の性能評価試験を行い、結果を表
1に示した。
【0114】
【比較例2】攪拌装置を備えたフラスコ中に、エチルセ
ロソルブ54.63g、γ−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン38.09gを攪拌しつつ順に加え、そ
の後0.05規定塩酸水10.46gを加え30分間攪
拌した。続いて実施例1で用いたと同じシリコン系界面
活性剤を0.04gさらに五酸化アンチモンのメタノー
ルゾル(日産化学工業(株)製、固形分濃度30重量
%)96.83gを添加し充分攪拌した後、0℃で24
時間放置し熟成を行いコーティング組成物を得た。
【0115】このコーティング組成物を実施例1で作製
した屈折率が1.66の含硫ウレタン系樹脂レンズに実
施例1と同様の塗布・硬化法で硬化被膜を設けた。得ら
れた被膜の膜厚は、2.2μmであった。さらに前記実
施例と同様の方法で反射防止膜を設けた。以上により得
られた合成樹脂製レンズについて、実施例1と同様の性
能評価試験を行い、結果を第1表に示した。尚、実施例
1と同様の生地染色を行ったものについて被膜を設ける
前後の色差を求めたところΔEabは2.0であり見た目
でも色調変化が感じられた。
【0116】
【比較例3】攪拌装置を備えたフラスコ中に、エチルセ
ロソルブ69.21g、γ−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン51.98gを攪拌しつつ順に加え、そ
の後、0.05規定塩酸水14.27gを加え30分間
攪拌した。続いて、前記実施例1で用いたと同じシリコ
ン系界面活性剤0.04g及びメチルセロソルブ分散二
酸化チタン−二酸化セリウム−二酸化ケイ素複合微粒子
ゾル64.54gを添加し充分攪拌した後、0℃で24
時間放置し熟成を行いコーティング組成物を得た。
【0117】このコーティング組成物を実施例4で作製
した屈折率が1.59の含硫ウレタン系樹脂レンズに実
施例1と同様の塗布・硬化法で硬化被膜を設けた。得ら
れた被膜の膜厚は2.3μmであった。さらに前記実施
例1と同様の方法で反射防止膜を設けた。以上により得
られた合成樹脂製レンズについて、実施例1と同様の性
能評価試験を行い、結果を表1に示した。尚、実施例1
と同様の生地染色を行ったものについて被膜を設ける前
後の色差を求めたところΔEabは2.1であり見た目で
色調変化が感じられた。
【0118】
【比較例4】前記実施例1の含硫ウレタン系樹脂レンズ
に反射防止膜を設けないものは、可視光の透過率が88
%であった。
【0119】
【表1】
【0120】
【実施例10】(1)チタン・ケイ素複合酸化物核微粒
子分散ゾルの調製 TiO2として、0.4重量%の硫酸チタン水溶液を攪
拌しながら、15%アンモニア水を徐々に添加し、pH
8.5の白色スラリー液を得た。このスラリーを濾過し
た後洗浄し、固形分濃度が9重量%である含水チタン酸
ゲルのケーキを得た。
【0121】このケーキ5.55kgに、33%過酸化水
素水6.06kgと純水13.4kgとを加えた後、80℃
で5時間加熱し、TiO2として2.0重量%の溶液2
5kgを得た。このチタン酸水溶液は、黄褐色透明で、p
Hは8.1であった。次に、平均粒子径が7nmであり
SiO2濃度が15重量%のシリカゾル187.3g
と、上記のチタン酸水溶液9kgと、純水10.8kgとを
混合し、オートクレーブ中で200℃、96時間加熱し
た。加熱後得られたコロイド溶液を濃縮し、固形分濃度
10重量%のチタン・ケイ素複合酸化物核微粒子が分散
したゾル(調製液A)を得た。 (2)ジルコニウム化合物溶解液の調製 オキシ塩化ジルコニウム263.2gを純水4736.
8gに加えたZrO2濃度2重量%の水溶液に15%の
アンモニア水を添加しpH8.5のスラリーを得た。こ
のスラリーを濾過して洗浄し、ZrO2として10重量
%のケーキを得た。このケーキ61gに純水154gを
加え、さらにKOH水溶液を加えてアルカリ性にしたの
ち、これに過酸化水素90gを加えて加熱し、ZrO2
として2重量%のジルコニウムの過酸化水素溶解液(調
製液B)305gを調製した。 (3)ケイ酸液の調製 市販の水ガラスを純水で希釈したのち、陽イオン交換樹
脂で脱アルカリし、SiO2濃度2重量%のケイ酸液9
45gを調製した。 (4)複合酸化物ゾルの調製 調製液A 1kgに純水4kgを加えて固形分濃度2重量%
にしたのち90℃に加熱し、調製液B 305gとケイ
酸液945gを添加した。その後この混合液をオートク
レーブ中で200℃で18Hrs加熱処理を行った後、
通常の方法にて濃縮し、固形分濃度20重量%の淡乳白
色をした透明な酸化チタン、酸化ケイ素、酸化ジルコニ
ウムからなる複合酸化物微粒子の水分散ゾルを得た。
【0122】次いでこの分散媒の水をメタノールで置換
し、固形分濃度が20重量%になるまで濃縮した結果平
均粒径10nm、ZrO2/TiO2(重量比)が0.0
705、SiO2/TiO2(重量比)が0.3746で
ある酸化チタン、酸化ケイ素及び酸化ジルコニウムの複
合酸化物のオルガノゾル(ゾルA1)を得た。ハードコート膜形成用塗布液の調製 γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン276.
1重量部を入れた反応容器の温度を10℃に保持し、攪
拌しながら0.01NのHCl水溶液64.2重量部を
徐々に添加してγ−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シランを加水分解した。この溶液にエタノール100.
2重量部およびイソプロパノール215重量部を加えて
マトリックスを形成した。
【0123】このマトリックスを含む液に上記ゾルA1
を1173.4重量部加え、さらにアルミニウムアセチ
ルアセトナート10.03重量部を添加して液を充分に
混合し、ハードコート膜形成用塗布液(A1)を得た。
【0124】
【実施例11】ZrO2/TiO2(重量比)が0.20
0となるよう調整液Bの混合量を865gとした以外は
実施例10と同様の方法で平均粒径11nmの酸化チタ
ン、酸化ケイ素及び酸化ジルコニウムからなる複合酸化
物オルガノゾル(ゾルA2)を得た。
【0125】このゾルA2を用いて、実施例10と同様
にしてハードコート膜形成用塗布液(A2)を得た。
【0126】
【実施例12】実施例10のSiO2/TiO2(重量
比)が0.734となるよう実施例10のケイ酸液の混
合量を3175gとした以外は、実施例10と同様の方
法で平均粒径11nmの酸化チタン、酸化ケイ素、酸化
ジルコニウム複合酸化物オルガノゾル(ゾルA3)を得
た。
【0127】このゾルA3を用いて、実施例10と同様
にしてハードコート膜形成用塗布液(A3)を得た。
【0128】
【実施例13】実施例10の調製液Aにおいて、SiO
2/(TiO2+SiO2)が8/100(重量比)とな
るようにシリカゾルの混合量を変えた以外は、実施例1
0と同様にしてチタン・ケイ素複合酸化物核微粒子分散
ゾルを調製した。次いで、この調製液と実施例10の調
製液Bおよびケイ酸液を混合して実施例10と同様の方
法でZrO2/TiO2=0.066(重量比)、SiO
2/TiO2=0.292(重量比)、平均粒径15nm
の酸化チタン、酸化ケイ素、酸化ジルコニウムの複合酸
化物ゾル(ゾルA4)を得た。
【0129】このゾルA4を用いて、実施例10と同様
にしてハードコート膜形成用塗布液(A4)を得た。
【0130】
【実施例14】実施例10の調製液Aにおいて、チタン
酸水溶液にシリカゾルを混合すると同時に、ジルコニウ
ム化合物として、調製液Bを130g加えた以外は、実
施例10と同様にしてチタン・ケイ素・ジルコニウム複
合酸化物核微粒子分散ゾルを調製した。次いで、この調
製液と調製液Bおよびケイ酸液を混合して実施例10と
同様の方法で、ZrO2/TiO2が0.086(重量
比)、SiO2/TiO2が0.377(重量比)、平均
粒径10nmの酸化チタン、酸化ケイ素および酸化ジル
コニウムの複合酸化物ゾル(ゾルA1')を得た。このゾ
ルA1'を用いて、実施例10と同様にしてハードコート
膜形成用塗布液(A1')を得た。
【0131】
【実施例15】実施例10の調製液Aに調製液Bおよび
ケイ酸液と同時にAl23換算で0.3重量%のアルミ
ン酸ソーダ水溶液20gを混合した以外は、実施例10
と同様に行い平均粒径10nm、ZrO2/TiO2(重
量比)が0.0705、SiO2/TiO2(重量比)が
0.3746、Al23/TiO2(重量比)が0.0
007である酸化チタン、酸化ケイ素、酸化ジルコニウ
ム及び酸化アルミニウムからなる複合酸化物のメタノー
ルゾル(ゾルB1)を得た。
【0132】このゾルB1を用いて、実施例10と同様
にしてハードコート膜形成用塗布液(B1)を得た。
【0133】
【実施例16】Al23/TiO2(重量比)が0.0
10となるようにアルミン酸ソーダ水溶液の添加量を変
えた以外は実施例15と同様な方法で平均粒径11nm
の酸化チタン、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化ア
ルミニウムからなる複合酸化物ゾル(ゾルB2)を得
た。
【0134】このゾルB2を用いて、実施例15と同様
にしてハードコート膜形成用塗布液(B2)を得た。
【0135】
【実施例17】実施例10の調整液Bを用いなかった以
外は、実施例15と同様にして、TiO2、SiO2およ
びAl23の重量比がSiO2/TiO2 0.374
6、Al23/TiO2 0.0007である酸化チタ
ン、酸化ケイ素、酸化アルミニウムからなる平均粒径1
0nmの複合酸化物のメタノールゾル(ゾルC1)を得
た。
【0136】このゾルC1を用いて、実施例10と同様
にしてハードコート膜形成用塗布液(C1)を得た。
【0137】
【実施例18】TiO2、SiO2およびAl23の重量
比をSiO2/TiO2 0.3746、Al23/Ti
2 0.0100とした以外は実施例17と同様にし
て平均粒径10nmの酸化チタン、酸化ケイ素、酸化ア
ルミニウムからなる複合酸化物のメタノールゾル(ゾル
2)を得た。
【0138】このゾルC2を用いて、実施例10と同様
にしてハードコート膜形成用塗布液(C2)を得た。
【0139】
【実施例19】ゾルA1 1000gを反応容器にとり
メチルトリメトキシシラン56gと純水20gを加えた
後、50℃に加温し、18時間推持した。その後未反応
のメチルトリメトキシシランを取り除いた後、濃縮し、
固形分濃度30.5重量%のメチルトリメトキシシラン
で表面処理された酸化チタン、酸化ケイ素、酸化ジルコ
ニウムからなる複合酸化物のメタノール分散ゾル(ゾル
5)を得た。
【0140】このゾルを用いて、同様にしてハードコー
ト膜形成用塗布液(A5)を得た。
【0141】
【実施例20】メチルトリメトキシシランをビニルトリ
エトキシシランに代えた以外は実施例19と同様にして
ビニルトリエトキシシランで表面処理された酸化チタ
ン、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム複合酸化物のメタノ
ール分散ゾル(ゾルA6)を得た。
【0142】このゾルを用いて、同様にしてハードコー
ト膜形成用塗布液(A6)を得た。
【0143】
【実施例21】実施例19のゾルA1に代えてゾルA2
用い、メチルトリメトキシシランをテトラエトキシシラ
ンに代えて用いた以外は実施例19と同様にしてテトラ
エトキシシランで表面改質された酸化チタン、酸化ケイ
素、酸化ジルコニウム複合酸化物のメタノール分散ゾル
(ゾルA7)を得た。
【0144】このゾルを用いて、同様にしてハードコー
ト膜形成用塗布液(A7)を得た。
【0145】
【実施例22】テトラエトキシシランに代えてトリメチ
ルクロルシランを用いた以外は、実施例21と同様にし
てトリメチルクロルシランで表面改質された酸化チタ
ン、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム複合酸化物のメタノ
ール分散ゾル(ゾルA8)を得た。
【0146】このゾルを用いて、同様にしてハードコー
ト膜形成用塗布液(A8)を得た。
【0147】
【実施例23】テトラエトキシシランに代えて、γ−グ
リシドキシプロピルトリエトキシシランを用いた以外
は、実施例21と同様にして、γ−グリシドキシプロピ
ルトリエトキシシランで表面改質された酸化チタン、酸
化ケイ素、酸化ジルコニウム複合酸化物のメタノールゾ
ル(ゾルA9)を得た。
【0148】このゾルを用いて、同様にしてハードコー
ト膜形成用塗布液(A9)を得た。
【0149】
【実施例24】ゾルB1をゾルA1の代わりに用いた以外
は実施例19と同様にしてメチルトリメトキシシランで
表面処理されたゾル(ゾルB3)を得た。このゾルを用
いて同様にしてハードコート膜形成用塗布液(B3)を
得た。
【0150】
【実施例25】ハードコート膜形成用塗布液の調製過程
でゾルB1を2315重量部とした以外は実施例10と
同様にしてハードコート膜形成用塗布液(B'1)を調製
した。
【0151】
【実施例26】ゾルA1を攪拌機と冷却器付きセパラブ
ルフラスコに2000g採取し、この中にテトラエトキ
シシラン89gと純水1800gを加え混合し、50℃
にて1時間反応させた。次いで冷却後酸化物濃度で20
重量%まで限外濾過にて濃縮し、水分0.3重量%のメ
タノール分散ゾルを得た。
【0152】このゾル100gにγ−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン3.6gを添加し、80℃で
1時間反応させた後冷却した。次いで2-ヒドロキシエチ
ルアクリレート20gを添加し、40℃にて減圧蒸留し
て酸化物濃度46重量%の酸化チタン、酸化ケイ素、酸
化ジルコニウムからなる複合酸化物ゾル(D)を得た。
【0153】このゾル58.3gをウレタン系紫外線硬
化樹脂(大八化学製DH−700)20gと混合してハ
ードコート用塗料(D)を得た。
【0154】
【実施例27】ハードコート膜の形成 ポリカーボネート成形品(三菱ガス化学(株)社製のユ
ーピロンU−4000)を、47℃で13%NaOH水
溶液中に数分間浸漬した後で充分に水洗した。次いでこ
のポリカーボネート成形品を、実施例10〜24のハー
ドコート膜形成用塗布液A1〜A9、A'1、B1〜B3、C
1〜C2に浸漬した後に引上げ速度80mm/分で引上げ、
90℃で18分間乾燥し、104℃で90分間加熱硬化
してハードコート膜を形成した。
【0155】ハードコート膜の特性 このようにして得られたハードコート膜につき、以下の
特性を評価した。結果を表2に示す。 (a)高屈折性能 ハードコート膜表面の反射干渉スペクトルの解析結果か
ら得られた屈折率が、1.58以上である場合を○とし
た。 (b)耐擦傷性 ハードコート膜を有する1cm×3cmの試験片の表面に#
000のスチールウールを2kgの荷重をかけながら10
回往復させてハードコート膜を前記スチールウールで摩
擦し、傷ついた程度を目視で次の段階に分類して評価し
た。
【0156】A…殆ど傷がついていない B…少し傷がついている C…ひどく傷がついている (c)外観 ハードコート膜付基材の透明性が良く、着色が極めて少
ないものを○とした。 (d)染色性 赤、青および黄色の3種類の分散染料が溶解している9
2℃の熱水にハードコート膜付基材を5分間浸漬し、S
Mカラーコンピューター(スガ試験機(株)製)を用い
て波長550nmにおける減光率を測定し、下記のよう
に評価した。
【0157】○…減光率が30%以上 △…減光率が20%以上30%未満 ×…減光率が20%未満 (e)耐候性 ハードコート膜付基材をウェザーメーター(スガ試験機
(株)製)を用いて、400時間の曝露加速試験を行っ
た後に外観の変化を評価し、変化の程度を○、△、×の
3段階で評価した。
【0158】さらに、上記曝露試験後の全光線透過率お
よびイエローインデックス(ΔY)を測定した。 (f)曇化度 黒い背景と3波長型白昼蛍光灯の間にハードコート膜付
基材を設置し、ハードコート膜付基材を透過して背景に
映る光のパターンを目視で観察し、ハードコート膜によ
る曇化度を○、△、×の3段階で評価した。 (g)長期安定性 ハードコート膜形成用塗布液を10℃で25日および4
5日保存した後に上記のようにしてハードコート膜を形
成して前記(a)〜(d)および(f)を評価し、ハー
ドコート膜形成用塗布液を調製した直後に形成したハー
ドコート膜との差異を○、△、×の3段階で評価した。 (h)密着性 ハードコート膜付基材を70℃の温水中に2時間浸した
のち、表面にナイフで縦横それぞれ1mm間隔でキズをつ
けたマス目を作り、これにセロテープを接着した後これ
をはがしたときの膜の剥離の有無を評価した。
【0159】
【実施例28】実施例25で得られた塗布液(B'1)を
用いて、プラスチックレンズ(屈折率1.67、三井東
圧(株)製MR−7)の表面に、実施例27と同様の方
法でハードコート膜を形成したのち、特性を評価した。
結果を表2に示す。さらに、このハードコート膜(膜厚
2.4μm)の屈折率を被膜表面の反射干渉スペクトル
を解析して求めた結果、1.68であった。
【0160】
【実施例29】実施例26で得られた塗布液(D)を用
いて、実施例27のポリカーボネート成型品を同様に処
理したのち、上記ハードコート塗料をスピナー法(20
00rpm)で塗布した後、高圧水銀ランプの紫外線照
射にて硬化させハードコート膜で形成し、得られたハー
ドコート膜の特性評価を行った。結果を表1に示す。
【0161】
【実施例30】実施例23のゾルA9 1000gにメ
チルセロソルブ800gを混合しこれをロータリエバポ
レーターにて減圧蒸留し、酸化チタン、酸化ケイ素、酸
化ジルコニウムからなる酸化物濃度30重量%の複合酸
化物のメチルセロソルブ分散ゾル(ゾルA'9)を調製し
た。
【0162】このゾルA'9 500gにウレタンエラス
トマーの(濃度30重量%)水分散体(第1工業製薬株
式会社製:スーパーフレックス150)500g混合し
て、プライマー用塗布液を調製した。次いでプラスチッ
クレンズ(屈折率1.67、三井東圧(株)社製MR−
7)を47℃の13%NaOH水溶液中に数分間浸漬し
た後充分に水洗した。
【0163】次いでこのプラスチックレンズを前記プラ
イマー用塗布液中に浸漬した後に引上げ速度95nm/
分で引上げ、85℃で120分、104℃で60分間加
熱硬化してレンズ表面に高屈折率プライマー膜を形成し
た。次いでこのレンズに実施例10のハードコート膜形
成用塗布液(A1)を用いて実施例27と同様にしてハ
ードコート膜を形成した。
【0164】次いでこの高屈折率プライマー膜及び高屈
折率ハードコート膜つきプラスチックレンズに真空蒸着
法によりマルチコート膜を形成し、実施例27と同様の
特性評価を行った。結果を表2に示す。次いで上記のプ
ライマー膜、ハードコート膜およびマルチコート膜形成
プラスチックレンズ(A)と、プライマー膜を形成しな
い以外は同様にしてハードコート膜およびマルチコート
膜が形成されたプラスチックレンズ(B)を用いて耐衝
撃性のテストを行った。耐衝撃性のテスト方法は、高さ
126cmの所より、重さ16.2g、100g、200
g、400gの4種類の鋼球をプラスチックレンズの上
に垂直に落下させ、割れの有無で判定した。結果を表3
に示す。
【0165】
【比較例5】ゾルA1を酸化チタン、酸化鉄、酸化ケイ
素複合酸化物ゾル(触媒化成工業(株)社製、オプトレ
イク1130F)に代えた以外は、実施例10と同様に
してハードコート膜形成用塗布液(E1)を調製した。
この塗布液を用いて実施例27と同様にしてハードコー
ト膜を形成し、得られたハードコート膜の特性評価を行
った。結果を表2に示す。
【0166】
【比較例6】ゾルA5を酸化チタン、酸化セリウム、酸
化ケイ素複合酸化物ゾル(触媒化成工業(株)社製、オ
プトレイク1130A)に代えた以外は、実施例10と
同様にしてハードコート膜形成用塗布液を調整し、これ
らの塗布液を用いて実施例27と同様にしてハードコー
ト膜を形成し、得られたハードコート膜の特性評価を行
った。結果を表2に示す。
【0167】
【表2】
【0168】
【表3】
【0169】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G02B 3/00 G02B 1/10 A (72)発明者 宮 下 和 典 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイ コーエプソン株式会社内 (72)発明者 竹 下 克 義 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイ コーエプソン株式会社内 (72)発明者 田 中 博 和 福岡県北九州市若松区北湊町13番2号 触媒化成工業株式会社若松工場内 (72)発明者 平 岡 秀 逸 福岡県北九州市若松区北湊町13番2号 触媒化成工業株式会社若松工場内 (72)発明者 平 井 正 文 福岡県北九州市若松区北湊町13番2号 触媒化成工業株式会社若松工場内 (72)発明者 内 野 龍 久 福岡県北九州市若松区北湊町13番2号 触媒化成工業株式会社若松工場内 (56)参考文献 特開 平2−163178(JP,A) 特開 平6−11601(JP,A) 特開 平5−1258(JP,A) 特開 平6−200209(JP,A) 特開 平6−136318(JP,A) 特開 平6−340843(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 1/00 - 201/10

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複合酸化物微粒子とマトリックスとを含
    有し、 前記複合酸化物微粒子が、(i)チタンと、(ii)ケイ素
    と、(iii)ジルコニウムおよび/またはアルミニウムの
    酸化物からなり、かつ該複合酸化物微粒子が、下記(A-
    1)ないし(A-4)からなる微粒子であることを特徴とする
    被膜形成用塗布液。(A-1)酸化チタン微粒子を核として酸化ジルコニウムお
    よび酸化ケイ素で被覆された微粒子、 (A-2)酸化チタンと酸化ジルコニウムとの固溶体からな
    る複合酸化物微粒子を核として、酸化ケイ素で被覆され
    た微粒子、 (A-3)チタンとケイ素との複合酸化物微粒子を核とし、
    この核微粒子の表面が酸化ケイ素と、酸化ジルコニ
    ウムおよび/または酸化アルミニウムで被覆されている
    微粒子、または (A-4)チタンとケイ素とジルコニウムの複合酸化物微粒
    子を核とし、この核微粒子の表面が酸化ケイ素、酸化ジ
    ルコニウムおよび酸化アルミニウムの少なくとも1種で
    被覆されている微粒子
  2. 【請求項2】 複合酸化物微粒子として下記(A)成分
    を含み、マトリックスとして下記(B)成分を含むこと
    を特徴とする請求項1に記載の被膜形成用塗布液: (A)(i)チタンと、(ii)ケイ素と、(iii)ジルコニウム
    の酸化物からなる複合酸化物微粒子であり、かつ下記(A
    -1)、(A-2)、(A-3')または(A-4')からなる微粒子(A-1)酸化チタン微粒子を核として酸化ジルコニウムお
    よび酸化ケイ素で被覆された微粒子、 (A-2)酸化チタンと酸化ジルコニウムとの固溶体からな
    る複合酸化物微粒子を核として、酸化ケイ素で被覆され
    た微粒子(A-3')チタンとケイ素との複合酸化物微粒子を核とし、
    この核微粒子の表面が酸化ケイ素および酸化ジルコニウ
    ムで被覆されている微粒子、 (A-4')チタンとケイ素とジルコニウムの複合酸化物微粒
    子を核とし、この核微粒子の表面が酸化ケイ素および酸
    化ジルコニウムの少なくとも1種で被覆されている微粒
    子; (B)次式 R1 2 a Si(OR3 3-a で表される有機ケイ素化合物の加水分解物および/また
    は部分縮合物の1種以上(ここで、R1 は炭素数1から
    6の炭化水素基、ビニル基、メタクリロキシ基、メルカ
    プト基、アミノ基またはエポキシ基を有する有機基、R
    2 は、炭素数1から4の炭化水素基、R3は炭素数1か
    ら8の炭化水素基、アルコキシアルキル基またはアシル
    基、aは0または1を表す。)。
  3. 【請求項3】 複合酸化物微粒子として下記(A)成分
    を含み、マトリックスとして下記(B)成分を含み、さ
    らに下記(C)〜(G)成分の少なくとも1種以上を含
    有することを特徴とする請求項1に記載の被膜形成用塗
    布液: (A)(i)チタンと、(ii)ケイ素と、(iii)ジルコニウム
    の酸化物からなる複合酸化物微粒子であり、かつ下記(A
    -1)、(A-2)、(A-3')または(A-4')からなる微粒子(A-1)酸化チタン微粒子を核として酸化ジルコニウムお
    よび酸化ケイ素で被覆された微粒子、 (A-2)酸化チタンと酸化ジルコニウムとの固溶体からな
    る複合酸化物微粒子を核として、酸化ケイ素で被覆され
    た微粒子(A-3')チタンとケイ素との複合酸化物微粒子を核とし、
    この核微粒子の表面が酸化ケイ素および酸化ジルコニウ
    ムで被覆されている微粒子、 (A-4')チタンとケイ素とジルコニウムの複合酸化物微粒
    子を核とし、この核微粒子の表面が酸化ケイ素および酸
    化ジルコニウムの少なくとも1種で被覆されている微粒
    子; (B)次式 R1 2 a Si(OR3 3-a で表される有機ケイ素化合物の加水分解物および/また
    は部分縮合物の1種以上(ここで、R1 は炭素数1から
    6の炭化水素基、ビニル基、メタクリロキシ基、メルカ
    プト基、アミノ基またはエポキシ基を有する有機基、R
    2 は、炭素数1から4の炭化水素基、R3は炭素数1か
    ら8の炭化水素基、アルコキシアルキル基またはアシル
    基、aは0または1を表す。); (C)次式 Si(OR4 4 で表される有機ケイ素化合物の加水分解物および/また
    は部分縮合物の1種以上(ここで、R4 は炭素数1から
    8の炭化水素基、アルコキシアルキル基またはアシル基
    を表す。); で表される有機ケイ素化合物、この加水分解物、該加水
    分解物の部分縮合物およびこれらの混合物から選ばれる
    1種以上; (D)Si、Al、Sn、Sb、Ta、Ce、La、F
    e、Zn、W、ZrおよびInから選ばれる1以上の元
    素の酸化物から構成される微粒子の1種以上および/ま
    たはSi、Al、Sn、Sb、Ta、Ce、La、F
    e、Zn、W、Zr、InおよびTiから選ばれる2以
    上の元素の酸化物から構成される複合酸化物微粒子(た
    だし、Zr、TiおよびSiの酸化物から構成される複
    合酸化物微粒子は除く。)の1種以上; (E)多官能性エポキシ化合物、多価アルコール、多価
    カルボン酸および多価カルボン酸無水物から選ばれる1
    種以上; (F)ヒンダードアミン系化合物から選ばれる1種以
    上; (G)アミン、アミノ酸、金属アセチルアセトナート、
    有機酸金属塩、過塩素酸、過塩素酸塩、酸および金属塩
    化物から選ばれる1種以上。
  4. 【請求項4】 前記(D)成分の微粒子表面が有機ケイ
    素化合物またはアミン化合物で改質されていることを特
    徴とする請求項3に記載の被膜形成用塗布液。
  5. 【請求項5】 前記複合酸化物微粒子(A-3)の核微粒子
    が、酸化チタン中にケイ素原子が固溶されていることを
    特徴とする請求項1に記載の被膜形成用塗布液。
  6. 【請求項6】 前記複合酸化物微粒子(A-4)の核微粒子
    が、酸化チタン中にケイ素原子とジルコニウム原子が固
    溶されていることを特徴とする請求項1に記載の被膜形
    成用塗布液。
  7. 【請求項7】 前記複合酸化物微粒子(A-3)または(A-4)
    に含まれているチタン、ケイ素、ジルコニウムおよびア
    ルミニウムが、チタンをTiO2に換算し、ケイ素をS
    iO2に換算し、ジルコニウムをZrO2に換算し、アル
    ミニウムをAl23に換算したときの重量比として、S
    iO2/TiO2が0.073〜1.133であり、Zr
    2/TiO2が0〜0.400であり、Al23/Ti
    2が0〜0.0133であることを特徴とする請求項
    1に記載の被膜形成用塗布液。
  8. 【請求項8】 前記複合酸化物微粒子(A-3)が、下記の
    工程により調製されたコロイド状複合酸化物微粒子であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の被膜形成用塗布
    液。 (a)含水チタン酸のゲルまたはゾルに過酸化水素を加
    えて含水チタン酸を溶解して得られたチタン酸水溶液を
    ケイ素化合物の共存下で加熱して、コロイド状の酸化チ
    タンと酸化ケイ素の複合酸化物微粒子が分散されたゾル
    を調製する工程、 (b)次いで、該ゾルに、ケイ素化合物と、ジルコ
    ニウム化合物および/またはアルミニウム化合物とを混
    合し、得られた混合物をアルカリ性に保持しながら加熱
    する工程。
  9. 【請求項9】 前記複合酸化物微粒子(A-4)が、下記の
    工程により調製されたコロイド状複合酸化物微粒子であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の被膜形成用塗布
    液。 (a)含水チタン酸のゲルまたはゾルに過酸化水素を加
    えて含水チタン酸を溶解して得られたチタン酸水溶液
    を、ケイ素化合物とジルコニウム化合物の共存下で加熱
    して、コロイド状のチタン、ケイ素およびジルコニウム
    の複合酸化物微粒子が分散されたゾルを調製する工程、 (b)次いで、該ゾルにケイ素化合物、ジルコニウム化
    合物およびアルミニウム化合物から選ばれる少なくとも
    1種を混合し、得られた混合物をアルカリ性に保持しな
    がら加熱する工程。
  10. 【請求項10】 前記複合酸化物微粒子(A-1)ないし(A-
    4)の表面が、有機ケイ素化合物またはアミン化合物で改
    質されていることを特徴とする請求項5ないし7のいず
    れか1項に記載の被膜成形用塗布液。
  11. 【請求項11】 基材と、該基材表面に請求項1〜10
    のいずれかの塗布液から形成された高屈折率被膜または
    高屈折率ハードコート膜とを有する被膜付基材。
  12. 【請求項12】 屈折率が1.54以上のレンズ基材に
    請求項2ないし4のいずれか1項に記載の塗布液から形
    成された硬化被膜を設けたことを特徴とする合成樹脂製
    レンズ。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の硬化被膜上に、無
    機物質からなる反射防止膜を積層したことを特徴とする
    合成樹脂製レンズ。
  14. 【請求項14】 レンズ基材が、次式(1)および/ま
    たは(2)で表されるメルカプト化合物の1種以上と、
    ポリイソシアネートの1種以上とを反応させて得られる
    含硫ウレタン樹脂であることを特徴とする請求項12ま
    たは13に記載の合成樹脂製レンズ。 【化1】
  15. 【請求項15】 レンズ基材が、次式(3)で表される
    モノマーと他の重合性モノマーとから得られる共重合体
    であることを特徴とする請求項12または13に記載の
    合成樹脂製レンズ。 【化2】 (ここで、R5 は水素原子またはメチル基、R6 はCH
    2 CH2 基またはCH2CH(OH)CH2 基、Xは、
    水素原子またはフッ素原子を除くハロゲン原子を表し、
    mおよびnは、いずれもm+nが0から8の整数から選
    ばれた一の整数である。)
  16. 【請求項16】 レンズ基材が、次式(4)で表される
    硫黄原子と芳香族環を構成要素とする(メタ)アクリル
    モノマーおよび/またはビニルモノマーと、他の重合性
    モノマーとから得られる共重合体であることを特徴とす
    る請求項12または13に記載の合成樹脂製レンズ。 【化3】 (ここで、R7 は水素原子またはメチル基、R8 および
    9 はそれぞれ炭素数1〜9のアルキレン基を表す。)
  17. 【請求項17】 複合酸化物微粒子とマトリックスとを
    含有し、 前記複合酸化物が、(i)チタンと、(ii)ケイ素と、(iii)
    ジルコニウムおよび/またはアルミニウムの酸化物から
    なり、かつ(A)(i)チタンと、(ii)ケイ素と、(iii)ジ
    ルコニウムの酸化物からなる複合酸化物微粒子であり、
    かつ下記(A-1)、(A-2)、(A-3)または(A-4)からなる微粒
    子と、 (A-1)酸化チタン微粒子を核として酸化ジルコニウムお
    よび酸化ケイ素で被覆された微粒子、 (A-2)酸化チタンと酸化ジルコニウムとの固溶体からな
    る複合酸化物微粒子を核として、酸化ケイ素で被覆され
    た微粒子、 (A-3)チタンとケイ素との複合酸化物微粒子を核とし、
    この核微粒子の表面が酸化ケイ素と、酸化ジルコニ
    ウムおよび/または酸化アルミニウムで被覆されている
    微粒子、または (A-4)チタンとケイ素とジルコニウムの複合酸化物微粒
    子を核とし、この核微粒子の表面が酸化ケイ素、酸化ジ
    ルコニウムおよび酸化アルミニウムの少なくとも1種で
    被覆されている微粒子; 塗料用樹脂をマトリックスとして含む被膜形成用塗布液
    から形成されたプライマー膜を、表面に有することを特
    徴とする被膜付基材。
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