JP2005314661A - 樹脂成形体 - Google Patents

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JP2005314661A JP2005082037A JP2005082037A JP2005314661A JP 2005314661 A JP2005314661 A JP 2005314661A JP 2005082037 A JP2005082037 A JP 2005082037A JP 2005082037 A JP2005082037 A JP 2005082037A JP 2005314661 A JP2005314661 A JP 2005314661A
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豊 田村
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Abstract

【課題】 複屈折が小さく、光学的に均質であり、かつ、透明性に優れ、屈折率が高い樹脂成形体を提供すること。
【解決手段】 下記成分A及びBを含有する重合性組成物を硬化してなる、屈折率が1.7以上で、複屈折が10nm以下の樹脂成形体。
成分A:下記一般式(I)又は一般式(II)で表わされる分子内に2以上の(メタ)アクリロイル基を有する多官能メタアクリレート化合物
【化19】
Figure 2005314661

(式中、R11及びR12は、それぞれ独立して、水素原子又はメチル基を表わし、gは1〜6の整数を表わす。)
【化20】
Figure 2005314661

(式中、R21及びR22は、それぞれ独立して、水素原子又はメチル基を表わし、hおよびiは、それぞれ独立して、1〜6の整数を示す。)
成分B:平均粒径が100nm以下で屈折率が1.7以上の無機粒子
【選択図】 なし

Description

本発明は、光硬化性の重合性組成物を硬化してなる樹脂成形体に関する。
従来、光学部品にはガラスを基材とするものが多く使われてきた。各種レンズにはガラス製レンズが用いられてきたが、ガラス製レンズでは、現在要望されている軽量、薄型化に十分に対応できない。また、ガラスは成形性、加工性にも問題があるため、軽量で機械的強度が高く、加工成形が容易な(メタ)アクリレート系の樹脂が注目されている。
特開2003−155355号公報 特開2004−241509号公報
しかしながら、特許文献1に具体的に記載されているような(メタ)アクリレート系樹脂は、屈折率が1.4〜1.6程度であり、レンズに用いるためには屈折率が不十分であり、特許文献2に記載の(メタ)アクリレート系樹脂の成形体は配向性があるため、レンズ用途に用いることができない。
本発明者らは上記課題に鑑み鋭意検討を行った結果、特定の(メタ)アクリレート系の樹脂に屈折率の大きい無機微粒子を含有させると、光学的透明性および等方性を損ねることなく、複屈折が小さく、屈折率が極めて高い樹脂成形体を与えることを見出し本発明に到った。
すなわち本発明の要旨は、下記成分A及びBとを含有する重合性組成物を硬化してなる、屈折率が1.7以上で、複屈折が10nm以下の樹脂成形体に存する。
成分A:下記一般式(I)又は一般式(II)で表わされる分子内に2以上の(メタ)アクリロイル基を有する多官能メタアクリレート化合物
Figure 2005314661
(式中、R11及びR12は、それぞれ独立して、水素原子又はメチル基を表わし、gは1〜6の整数を表わす。)
Figure 2005314661
(式中、R21及びR22は、それぞれ独立して、水素原子又はメチル基を表わし、hおよびiは、それぞれ独立して、1〜6の整数を示す。)
成分B:平均粒径が100nm以下で屈折率が1.7以上の無機粒子
本発明の樹脂成形体は、複屈折が小さく、光学的に均質であり、かつ、透明性に優れ、屈折率が高いので、様々な光学材料、電子材料、特に眼鏡用レンズ、ビデオカメラ用レンズ、カメラ用レンズ、光コネクタ用マイクロレンズ、発光ダイオード用集光レンズ等の各種レンズ用材料として好適に用いられる。
以下、本発明につき詳細に説明する。
成分A:下記一般式(I)又は一般式(II)で表わされる分子内に2個の(メタ)アクリロイル基を有する2官能メタアクリレート化合物
Figure 2005314661
式中、R11及びR12は、それぞれ独立して、水素原子又はメチル基を表わし、R11とR12は同じであることが好ましい。
gは1〜6の整数、好ましくは1〜4の整数、特に好ましくは2を表わす。
Figure 2005314661
式中、R21及びR22は、それぞれ独立して、水素原子又はメチル基を表わし、R21とR22は同じであることが好ましい。
hは1〜6の整数、好ましくは1〜4の整数、特に好ましくは2を表わす。
iは1〜6の整数、好ましくは1〜2の整数、特に好ましくは1を表わす。
これらの2多官能(メタ)アクリレート化合物は、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
重合性組成物に占める2多官能(メタ)アクリレート化合物の割合は、通常25重量%以上、好ましくは30重量%以上、更に好ましくは50重量%以上であり、通常95重量%以下、好ましくは80重量%以下、更に好ましくは70重量%以下である。
なお、本発明において「(メタ)アクリロイル基」とは、アクリロイル基とメタクリロイル基の総称であり、「(メタ)アクリレート」とは、アクリレートとメタクリレートの総称である。
成分B:無機粒子
本発明で用いる無機粒子は、数平均粒径が100nm以下、好ましくは70nm以下、特に好ましくは50nm以下である。なお、平均粒径は、透過型電子顕微鏡(TEM)の観察像より測定した値である。平均粒径が大きすぎると、得られる樹脂成形体の光線透過率が低く、不透明となる。下限は特に限定されないが、5nm以上が好ましい。何故ならば、無機粒子は凝集を防ぐために通常は表面処理剤が処理されているが、無機粒子の粒径がちいさくなると比表面積が大きくなるので表面処理剤の量が多くなり、その結果、無機粒子の屈折率を高める効果が損なわれるからである。
また、無機粒子の屈折率は1.7以上である。無機粒子の屈折率が小さすぎると、樹脂成形体の屈折率を高める効果が十分に得られない。屈折率は1.8以上、特に2.0以上のものが好ましい。上限は特に限定されないが、通常3.0程度以下である。
このような無機粒子としては、例えば、塩化バリウム(屈折率:1.74)、酸化チタン(アナターゼ型:屈折率2.52)、酸化チタン(ルチル型:屈折率2.71)、酸化ジルコニウム(屈折率:2.19)、高屈折率ガラス粉、酸化スズ(屈折率:1.99)、酸化亜鉛(屈折率:2.03)、硫化亜鉛(屈折率:2.38)、炭酸マグネシウム(屈折率:1.70)、酸化マグネシウム(屈折率:1.74)、酸化ハフニウム、ニオブ酸カリウム、酸化ビスマス、酸化タンタル、半導体ナノ粒子、ダイアモンド、チタン酸バリウム、酸化アンチモン、酸化セリウム、酸化インジウム、硫化アンチモン、セレン化亜鉛、セレン化カドミウム、テルル化カドミウム、硫化カドミウム、及びこれらの混合物、共晶物(硫化亜鉛と硫酸バリウムの混晶物:リポトン)等が挙げられる。なかでも、屈折率が高く入手しやすいので酸化チタンが好ましい。なお、屈折率は、化合物の結晶を20℃で、Na−D線(波長589.3nm)の反射率を測定し、クラ−マース・クローニヒの関係式により求めた値である。
無機粒子は、重合性組成物中に均一に分散させることが必要であり、分散性を向上させるために、表面を化学的に修飾したり、加熱や活性エネルギー線の照射により物理的に改質してもよい。表面を化学的に修飾する方法としては、アルコキシシランなどの有機珪素化合物、アセチルアセトン、ドデシルベンゼンスルホン酸などのキレート化剤などの表面改質剤等と無機粒子とを有機溶媒中で混合した後、有機溶媒を蒸発させる方法などが挙げられる。特に無機粒子が酸化チタンの場合には、酸化チタンの光触媒能が樹脂の劣化を早めるため、表面を化学的に修飾して光触媒能を抑えることが好ましい。
また、凝集しやすい酸化チタンなどの無機粒子は、ボールミルなどで凝集体を機械的に破砕してから使用するのが好ましい。
無機粒子の配合量は、成分A100重量部に対して、5重量部以上、特に20重量部以上、なかでも40重量部以上が好ましい。無機粒子が少なすぎると、屈折率を高める効果が十分に発現しない。また、無機粒子が多すぎると、無機粒子同士の凝集が発生しやすくなり、樹脂成形体の透明性を低下させる恐れがあるので、その上限は、300重量部以下、特に200重量部以下、なかでも100重量部以下が好ましい。
重合性組成物には、通常、重合開始剤(成分C)を含有させる。
成分Cとしては、紫外線などの活性エネルギー線の照射によりラジカルを発生する光重合開始剤、加熱によりラジカルを発生する熱重合開始剤が挙げられる。通常は光重合開始剤又は光重合開始剤と熱重合開始剤を併用する。
光重合開始剤としては、この用途に用い得ることが知られている公知の化合物を用いることができる。例えば、ベンゾフェノン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインプロピルエーテル、ジエトキシアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,6−ジメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホシフィンオキシド等が挙げられる。これらの中でも、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシドが好ましい。これらの光重合開始剤は単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
光重合開始剤は、成分Aと成分A以外のラジカル重合可能な化合物の合計を100重量部としたとき、通常0.001重量部以上、好ましくは0.02重量部以上、更に好ましくは0.2重量部以上である。その上限は、通常5重量部以下、好ましくは1重量部以下、更に好ましくは0.3重量部以下である。光重合開始剤の添加量が多すぎると、重合が急激に進行し、硬化体の複屈折を大きくするだけでなく色相も悪化するおそれがある。一方、少なすぎると組成物が十分に重合しないおそれがある。
熱重合開始剤としては、この用途に用い得ることが知られている公知の化合物を用いることができる。例えば、ハイドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、1,1,3,3−テトラメチルブチルハイドロパーオキサイド等の一方の水素原子が炭化水素基で置換されているハイドロパーオキサイド、ジt−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド等のジアルキルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノエート)等のパーオキシエステル、ベンゾイルパーオキシド等のジアシルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシカーボネート等のパーオキシカーボネート、パーオキシケタール、ケトンパーオキサイド等の過酸化物が挙げられる。
なかでも、ジクミルパーオキサイド、ジt−ブチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチルハイドロパーキサイドなどが挙げられる。これらの重合開始剤は単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
熱重合開始剤は、成分Aと成分A以外のラジカル重合可能な化合物の合計を100重量部としたとき、通常0.1重量部以上、好ましくは0.5重量部以上、更に好ましくは0.8重量部以上である。その上限は、通常10重量部以下、好ましくは5重量部、更に好ましくは2重量部以下である。熱重合開始剤が多すぎると、成形型内で重合性組成物を光重合させた後、脱型して熱重合させるに際し重合が急激に進行し、得られる樹脂成形体の複屈折を大きくするだけでなく色相も悪化するおそれがある。一方、少なすぎると熱重合が充分に進行しないおそれがある。
光重合開始剤と熱重合開始剤を併用する場合、その重量比は、通常1:1〜100、好ましくは1:2〜20である。熱重合開始剤が少なすぎると重合が不十分であり、多すぎると着色のおそれがある。
本発明に用いる重合性組成物には、得られる樹脂成形体の物性を損なわない範囲で、上記以外の成分を含んでもよい。このような成分としては、成分A以外のラジカル重合可能な化合物、連鎖移動剤、シランカップリング剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、染顔料、充填剤などが挙げられる。
成分A以外のラジカル重合可能な化合物としては、例えば、分子内に分子内に1個の(メタ)アクリロイル基を有する単官能(メタ)アクリレート化合物、スチレン系化合物、アクリル酸誘導体などが挙げられる。
単官能メタクリレート化合物としては、メチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、フェニルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、下記一般式(III)〜(VI)で表わされる化合物(成分D)などが挙げられる。
Figure 2005314661
(式中、R11は水素原子又はメチル基を表わす。gは1〜6の整数、好ましくは1〜4の整数、特に好ましくは2を表わす。)
Figure 2005314661
(式中、R11は水素原子又はメチル基を表わす。gおよびg’は、それぞれ独立して、1〜6の整数、好ましくは1〜4の整数、特に好ましくは2を表わす。)
Figure 2005314661
(式中、R21は水素原子又はメチル基を表わす。hは1〜6の整数、好ましくは1〜4の整数、特に好ましくは2を表わす。iは1〜6の整数、好ましくは1〜2の整数、特に好ましくは1を表わす。)
Figure 2005314661
(式中、R21は水素原子又はメチル基を表わす。hおよびh’は、それぞれ独立して、1〜6の整数、好ましくは1〜4の整数、特に好ましくは2を表わす。iは1〜6の整数、好ましくは1〜2の整数、特に好ましくは1を表わす。)
スチレン系化合物としては、スチレン、クロルスチレン、ジビニルベンゼン、α−メチルスチレンなどが挙げられる。
エステル以外の(メタ)アクリル酸誘導体としては、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどが挙げられる。
これらのなかでも一般式(III)〜(VI)で表される化合物(成分D)が好ましく、重合性組成物が、一般式(I)で表わされるジ(メタ)アクリレート化合物を含む場合は、対応するモノ(メタ)アクリレート化合物である一般式(III)または(IV)で表わされる化合物を含有するのが好ましい。同様に重合性組成物が一般式(II)で表わされるジ(メタ)アクリレート化合物を含む場合は、対応するモノ(メタ)アクリレート化合物である一般式(V)または(VI)で表わされる化合物を含有するのが好ましい。成分A以外のラジカル重合可能な化合物のうち、一般式(III)〜(VI)で表わされる化合物が50重量%以上、特に80重量%以上を占めるのが好ましい。
なお、ラジカル重合しうる化合物のなかでもCN基を有する化合物、特にCN基を有する(メタ)アクリレート化合物は、重合の際に方向性をもった活性エネルギー線源を用いて硬化を行うと、この化合物が樹脂硬化体中で配向するために、複屈折が大きくなったり、無機粒子が配向したりするので、含有しないことが望ましい。
重合性組成物に成分Dを含有させることにより、得られる樹脂成形体の重合度や靱性などを向上させることができる。成分Dの重合性組成物に占める割合は、通常1重量%以上、好ましくは3重量%以上である。成分Dの割合が多くなると、一般に得られる樹脂成形体の耐熱性が低下するので、通常50重量%以下、好ましくは30重量%以下である。
また、成分Aと成分Dの重量比は、通常100:0〜100、好ましくは100:1〜50である。
連鎖移動剤としては、分子内に2個以上のチオール基を有するメルカプト化合物を用いるのが好ましい。なかでも好ましいのは、下記一般式[VII]または[XIII]で表わされる化合物である。
Figure 2005314661
1はメチレン基またはエチレン基を示す。R2はエーテル酸素またはチオエーテル硫黄を含んでいてもよい炭素数2〜15を示す。
一般式(VII)で表わされるメルカプタン化合物は、2〜6価のチオグリコール酸エステルまたはチオプロピオン酸エステルであり、例えば、ペンタエリスリトールテトラキス(β−チオプロピオネート)、ペンタエリスリトールテトラキス(チオグリコレート)、トリメチロールプロパントリス(β−チオプロピオネート)、トリメチロールプロパントリス(チオグリコレート)、ジエチレングリコールビス(β−チオプロピオネート)、ジエチレングリコールビス(チオグリコレート)、トリエチレングリコールビス(β−チオプロピオネート)、トリエチレングリコールビス(チオグリコレート)、ジペンタエリスリトールヘキサキス(β−チオプロピオネート)、ジペンタエリスリトールヘキサキス(チオグリコレート)などが挙げられる。
Figure 2005314661
式中、XはHS−(CH2)b−(CO)−(OCH2CH2)c−(CH2)d−を示し、bは1〜
4の整数、dは0〜2の整数を示す。
一般式(VIII)で表わされる化合物は、ω−SH基含有トリイソシアヌレートであり、例えば、トリス[2−(β−チオプロピオニルオキシ)エチル]トリイソシアヌレート、トリス(2−チオグリコニルオキシエチル)トリイソシアヌレート、トリス[2−(β−チオプロピオニルオキシエトキシ)エチル]トリイソシアヌレート、トリス(2−チオグリコニルオキシエトキシエチル)トリイソシアヌレート、トリス[3−(β−チオプロピオニルオキシ)プロピル]トリイソシアヌレート、トリス(3−チオグリコニルオキシプロピル)トリイソシアヌレートなどが挙げられる。
重合性組成物が連鎖移動剤を含む場合、その量は、成分Aと成分A以外のラジカル重合可能な化合物の合計を100重量部としたとき、通常0.1重量部以上、好ましくは0.5重量部以上であり、通常20重量部以下、好ましくは10重量部以下である。重合性組成物に連鎖移動剤を含有させると、得られる樹脂成形体の複屈折が低下し、耐衝撃性が向上する。また、得られる樹脂成形体の架橋度を高めることもできる。
シランカップリング剤としては、ビニルトリクロルシラン、ビニルトリス(βメトキシエトキシ)シラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン等のビニル基を有するシラン化合物;γ−(メタクリロキシプロピル)トリメトキシシラン、γ−(メタクリロキシプロピル)メチルジメトキシシラン、γ−(メタクリロキシプロピル)メチルジエトキシシラン、γ−(メタクリロキシプロピル)トリエトキシシラン、γ−(アクリロキシプロピル)トリメトキシシラン等の(メタ)アリロイル基を有するシラン化合物;β−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン等のグリシジル基を有するシラン化合物;N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等のアミノ基を有するシラン化合物;γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のメルカプト基を有するシラン化合物、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン等のハロゲン原子を有するシラン化合物等が挙げられる。
なかでも(メタ)アクリロイル基を有するシラン化合物は、重合性組成物に含まれるラジカル重合しうる化合物と共重合することができるので好ましく用いられる。
重合性組成物がシランカップリング剤を含有する場合、その割合は、通常0.1〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%、特に好ましくは0.1〜2重量%である。シランカップリング剤が多すぎると、硬化体の透明性などの光学特性が損なわれる恐れがある。
本発明に係る樹脂成形体は、上述の重合性組成物を少なくとも一面が紫外線を透過しうる材料で構成された成形型内に注入し、紫外線照射して硬化させた後、脱型することにより得ることができる。
紫外線を透過しうる材料としては、透明性のよい樹脂を用いることもできるが、通常は紫外線の照射を受けても劣化したり、変形したりしないようにガラスを用いるのが好ましい。成形型のキャビティの深さ(=生成する樹脂成形体の厚さ)は通常10mm以下、好ましくは5mm以下であり、通常50μm以上、好ましくは200μm以上である。薄すぎると機械的強度が小さく、本発明の方法によっても成形するのが難しい。厚すぎると成形時に歪みが発生するため、等方的な成形体が得られない。
照射する紫外線の照射量は、光重合開始剤がラジカルを発生させる範囲であれば任意であるが、紫外線の照射量が少なすぎると重合が不十分で得られる樹脂成形体の耐熱性、機械特性が十分に発現されず、一方、多すぎると得られる樹脂成形体が黄変するなど光による劣化を生じるので、波長200〜400nmの紫外線を、照度100〜5000mW/cm2、時間0.1秒〜10分間、照射量0.01〜3000J/cm2で照射するのが好ましい。紫外線の照射を複数回に分割して行うと、複屈折が小さい樹脂成形体を得ることができる。紫外線源としては、メタルハライドランプ、高圧水銀灯ランプ、無電極水銀ランプ等を挙げられる。重合をすみやかに完了させる目的で、光重合と熱重合を同時に行ってもよい。
紫外線照射により得られた樹脂成形体は、更に加熱してもよい。これにより重合反応の完結及び重合時に発生した内部歪みを低減することが可能である。加熱温度は、硬化物の組成やガラス転移温度に合わせて適宜選択されるが、通常、ガラス転移温度付近かそれ以下の温度で行われ、好ましくは150℃〜250℃である。加熱温度が高すぎると得られる樹脂成形体に色相悪化をもたらすおそれがある。加熱は好ましくは脱型後に行う。
このようにして得られる本発明に係る樹脂成形体は、無機粒子が均一に分散し、光学的な配向性をもたない。
また、樹脂成形体の屈折率は、1.7以上、好ましくは1.75以上、特に1.8以上と屈折率が大きい。屈折率の上限は特に限定されないが、通常2.0以下程度である。
樹脂成形体のJIS−K7105に従って測定した光線透過率は、70%以上、特に75%以上であり、無機粒子を含有するにもかかわらず、光線透過率が大きい。光線透過率は高いほど良いが、その上限は、屈折率に依存するが、屈折率が2.0では通常77.7%以下、屈折率が1.7では通常86.6%以下である。
樹脂成形体のオーク社製複屈折測定装置にて25℃で測定した複屈折は、通常10nm以下、特に5nm以下と複屈折が小さく、光学的に均質である。
以下に、実施例により本発明を更に具体的に説明する。
<実施例1>
ルチル型酸化チタン(屈折率2.71、テイカ株式会社製、平均粒径20nm)40重量部、メトキシトリメチルシラン(信越化学社製)1重量部およびトルエン60重量部をボールミルで24時間混合した。これに室温で下記一般式(IX)で表わされる化合物60重量部を溶解させた後、トルエンを除去した。
Figure 2005314661
これに、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド(チバガイギー社製「LucirinTPO」)0.1重量部、ベンゾフェノン(東京化成社製)0.1重量部およびジアルキルパーオキサイド系熱重合開始剤(日本油脂株式会社製「パーミクルD」)1.0重合部を60℃で均一になるまで撹拌し、重合性組成物を得た。
得られた重合性組成物を、1.0mmのスペーサーを介した2枚のガラス板からなる成形型内に注入し、ガラス面より距離20cmで上下にある出力80W/cmのメタルハライドランプの間にて5分間紫外線を照射した。脱型後、160℃で60分間加熱して、樹脂成形体を得た。得られた樹脂成形体の物性を表−1に示す。
<実施例2>
一般式(IX)で表わされる化合物の代わりに下記一般式(X)で表わされる化合物を用いた他は、実施例1と同様に行った。結果を表−1に示す。
Figure 2005314661
<実施例3>
酸化チタンの代わりに、酸化ジルコニア(屈折率2.19、第一稀元素化学工業社製、平均粒径50nm)を用いた他は、実施例1と同様に行った。結果を表−1に示す。
<比較例1>
酸化チタンを用いない他は、実施例1と同様に行った。結果を表−1に示す。
Figure 2005314661

Claims (6)

  1. 下記成分A及びBを含有する重合性組成物を硬化してなる、屈折率が1.7以上で、複屈折が10nm以下の樹脂成形体。
    成分A:下記一般式(I)又は一般式(II)で表わされる分子内に2以上の(メタ)アクリロイル基を有する多官能メタアクリレート化合物
    Figure 2005314661
    (式中、R11及びR12は、それぞれ独立して、水素原子又はメチル基を表わし、gは1〜6の整数を表わす。)
    Figure 2005314661
    (式中、R21及びR22は、それぞれ独立して、水素原子又はメチル基を表わし、hおよびiは、それぞれ独立して、1〜6の整数を示す。)
    成分B:平均粒径が100nm以下で屈折率が1.7以上の無機粒子
  2. 重合性組成物が、更に成分Cを含有することを特徴とする請求項1に記載の樹脂成形体。成分C:重合開始剤
  3. 重合性組成物が、更に成分Dを含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂成形体。
    成分D:下記一般式(III)〜(VI)のいずれかで表わされるモノ(メタ)アクリレート化合物
    Figure 2005314661
    (式中、R11は水素原子又はメチル基を表わし、gは1〜6の整数を表わす。)
    Figure 2005314661
    (式中、R11は水素原子又はメチル基を表わし、gおよびg’は、それぞれ独立して1〜6の整数を表わす。)
    Figure 2005314661
    (式中、R21は水素原子又はメチル基を表わし、hおよびiは、それぞれ独立して、1〜6の整数を表わす。)
    Figure 2005314661
    (式中、R21は水素原子又はメチル基を表わし、h、h’およびiは、それぞれ独立して、1〜6の整数を表わす。)
  4. 重合性組成物が、成分A100重量部に対して、成分Bを5〜300重量部含有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の樹脂成形体。
  5. 成分Bが酸化チタンであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の樹脂成形体。
  6. JIS−K7105に従って測定した樹脂成形体の光線透過率が70%以上であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の樹脂成形体。
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