JP3202306B2 - アンチスキッド制御装置 - Google Patents

アンチスキッド制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、路面上を走行中の車両
が急ブレーキをかけたとき、車輪のロックを防ぎ、車輪
と路面との間の摩擦係数が大きくなるように制動力を制
御して制動距離を短縮するアンチスキッド制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、滑りやすい路面、特に雪路な
どで急ブレーキをかけたときに、車輪がロックしないよ
うにするためにアンチスキッド制御装置が用いられてい
る。急ブレーキをかけたときの車両の制動力は、車輪と
路面との間の摩擦係数に基づく摩擦力による。車輪と路
面との間の相対速度が大きくなると、摩擦係数は小さく
なる。車輪がロックすると、相対速度が大きくなるの
で、路面との間の摩擦係数が小さくなり制動力が低下す
る。この結果、一般的に、前輪がロックしたときには操
舵がきかなくなり、後輪がロックしたときには車両は非
常に不安定な状態になる。アンチスキッド制御装置は、
このような状況に陥らないように車輪の制動力を制御す
る。
【0003】図6は、典型的なアンチスキッド制御装置
の動作を示す。図6(1)は車輪速度の変化を示す。図
6(2)は車輪加速度の変化を示す、図6(3)は制動
油圧の制御状態を示す。図6(4)は制動油圧の変化を
示す。
【0004】以下、図6(4)の時刻t1において、急
ブレーキがかけられる場合を想定する。時刻t1でブレ
ーキペダルが踏み込まれると、制動油圧の上昇が開始さ
れる。これによって車輪加速度は、図6(2)で示され
るように負側に大きくなり、時刻t2で予め定める減圧
開始基準G1以下となる。さらに図6(1)において参
照符Lsで示されるように、時刻t3で車輪速度が予め
定めるスリップ基準L1以下となると、図6(3)で示
されるように制動油圧の減圧制御が開始される。なお、
前記スリップ基準L1は、図6(1)において参照符L
2で示される車体速度に基づいて決定される。
【0005】前記減圧制御によって図6(4)に示すよ
うに、制動油圧が減少し、車輪の制動力が緩和される。
車輪加速度および車輪速度は回復し、時刻t4で車輪加
速度が前記減圧開始基準G1を超える。時刻t4で前記
減圧制御は終了し、制動油圧は保持される。車輪加速度
はさらに上昇し、時刻t5で予め定める増圧開始基準G
2以上となり、時刻t6でピークとなる。その後車輪加
速度は低下し、時刻t7で増圧開始基準G2未満とな
る。時刻t7では、前記時刻t6における加速度ピーク
値に対応して求められる制御量だけ増圧制御が行われ
る。
【0006】このようにして、車輪加速度が2つの基準
G1,G2内にあって収束している状態では、パルス増
圧制御が行われる。この制御では、時刻t8,t9で示
されるように、予め定める周期W1毎に増圧し、車輪が
徐々にロックしていくように制御される。
【0007】本件出願人は、特願平2−83459(特
開平3−281465)や特願平2−95423(特開
平3−292249)などで、上述のアンチスキッド制
御装置を有する速度検出や制御方法の改良を提案してい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来からのアンチスキ
ッド制御においては、制動力を重視し、各車輪から最大
の制動力が得られるように制御することが可能である。
しかしながら、制動力が車輪毎に異なると、操舵の安定
性が損なわれる。安定性を重視するときには、各車輪の
うちで最も制動力が小さい車輪に、他の車輪の制動力を
合わせる必要がある。このため、制動力が不足し、制動
距離が大きくなる。急ブレーキをかける必要があるの
は、たとえば前方に障害物が発見されるような場合であ
る。安定性を重視したアンチスキッド制御では、前方の
障害物のために早く停まりたくても、制動距離は伸びが
ちで、衝突のおそれがある。制動力を重視したアンチス
キッド制御では、前方に障害物がなくても車両が不安定
となりやすい。運転者が障害物の有無を検知して、制御
方法を切換えることも考えられるけれども、急ブレーキ
が必要な緊急時には間に合わない。
【0009】本発明の目的は、前方の障害物の有無およ
び距離を検知して、制動力重視か安定性重視かを切換え
ることができるアンチスキッド制御装置を提供すること
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、路面上を走行
中の車両が急ブレーキをかけたときに車輪がロックしな
いよう制動状態を制御するアンチスキッド制御装置にお
いて、車両の各車輪毎に設けられる制動手段であって、
アンチスキッド制御中でないときは、ブレーキ操作に応
じて各車輪の制動機構に制御圧を作用させ、アンチスキ
ッド制御中には、各車輪の車輪速度および車輪加速度が
それぞれ予め設定される条件を満たすように、各車輪の
制動機構に作用させる制御圧を、減圧し、保持しまたは
増圧することが可能な制動手段と、車両の進行方向にあ
る障害物の有無を検出し、障害物が存在するとき、障害
物との距離を測定する障害物探知手段と、アンチスキッ
ド制御中に、障害物探知手段からの出力に応答して各制
動手段を制御する制御手段であって、障害物との距離が
予め定める距離を超えるときには安定性重視で、後輪の
左右の制動手段に対し、いずれか一方が制御圧を減圧し
ているときは他方も減圧し、何れか一方が制御圧を保持
しているときには他方も保持するように制御し、障害物
との距離が予め定める距離以下であるときは制動力重視
で、各車輪の制動手段が独立に制御圧の制御を行うよう
に制御する制御手段とを含むことを特徴とするアンチス
キッド制御装置である。
【0011】
【作用】本発明に従えば、アンチスキッド制御装置は、
制動手段と障害物検知手段と制御手段とを含む。制動手
段は、車両の各車輪毎に設けられ、アンチスキッド制御
中でないときは、ブレーキ操作に応じて各車輪の制動機
構に制御圧を作用させ、アンチスキッド制御中には、各
車輪の車輪速度および車輪加速度がそれぞれ予め設定さ
れる条件を満たすように、各車輪の制動機構に作用させ
る制御圧を、減圧し、保持しまたは増圧することが可能
である。障害物探知手段は、車両の進行方向にある障害
物の有無を検出し、障害物が存在するとき障害物との距
離を測定する。制御手段は、アンチスキッド制御中に、
障害物探知手段からの出力に応答して各制動手段を制御
する。制御手段は、障害物との距離が予め定める距離を
超えるときには安定性重視で、後輪の左右の制動手段に
対し、いずれか一方が制御圧を減圧しているときは他方
も減圧し、何れか一方が制御圧を保持しているときには
他方も保持するように制御する。制御手段は、障害物と
の距離が予め定める距離以下であるときは制動力重視
で、各車輪の制動手段が独立に制御圧の制御を行うよう
に制御する。すなわち、制動力に余裕があるときには安
定性を重視して、後輪の左右で制動機構に作用させる制
御圧を、一方が減圧のときには他方も減圧し、一方が保
持のときには他方も保持するように、減圧>保持>増圧
の優先順位に従って制御するので、安定な走行と操舵と
を行うことができる。距離が短いときには、制動力重視
で各車輪の制動手段が独立に制御圧を制御するので、最
短距離で車両を停止させることができ、障害物との衝突
などを避けたり、衝突の際の衝撃力を最小限にすること
ができる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の一実施例によるアンチスキ
ッド制御装置の概略的な電気的構成を示す。車両の前輪
右側(FR)、前輪左側(FL)、後輪右側(RR)、
および後輪左側(RL)の回転速度は、車輪速センサ
1,2,3,4によってそれぞれ独立に検出される。ブ
レーキペダルを踏むとストップスイッチ(STPSW)
5がONとなる。パーキングブレーキをかけると、パー
キングスイッチ(PKBSW)6がONとなる。イグニ
ッションスイッチ(IGSW)7をONにすると、バッ
テリ8から車両の各部に電力が供給される。ストップス
イッチ5へはイグニッションスイッチ7を介さずに、直
接バッテリ8から電力が供給される。ストップスイッチ
5がONになると、ランプ9が点灯する。パーキングス
イッチ6をONにしたときには、ランプ10が点灯す
る。
【0013】レーザレーダ、ミリ波レーダなどによって
実現されるレーダセンサ11は、車両の前方にレーザ光
線や電磁波などの信号を送信し、反射して戻ってくる受
信信号から車両前方の障害物の有無を検出する。レーダ
センサ11からの信号は信号処理用コンピュータ12に
与えられ、障害物が検出されるときには、障害物との距
離、相対速度などが求められる。すなわちレーダセンサ
11および信号処理用コンピュータ12は障害物探知手
段を構成する。信号処理用コンピュータ12からの信号
は、通信線13を介して制御手段である電子制御装置2
0に与えられる。
【0014】電子制御装置20内には、車輪速センサ1
〜4からの信号に応答して、各車輪の車輪速に対応する
信号をそれぞれ導出するセンサ信号処理回路21〜24
が含まれる。また入力インターフェイス回路25および
入力インターフェイス回路26には、ストップスイッチ
5およびパーキングスイッチ6からの信号がそれぞれ与
えられる。レギュレータ27には、イグニッションスイ
ッチ7を介してバッテリ8から電力が供給され、電子制
御装置20内の各電子回路動作のために安定化された直
流電圧を供給する。
【0015】センサ信号処理回路21〜24および入力
インターフェイス回路25,26からの出力信号は、マ
イクロコンピュータ28に与えられる。信号線13を介
する信号処理用コンピュータ12からの出力信号もマイ
クロコンピュータ28に与えられる。マイクロコンピュ
ータ28は、予め内部の読出し専用メモリ(略称「RO
M」)などに格納されているプログラムに従って入力信
号を処理し、モータリレー駆動回路30、ソレノイドリ
レー駆動回路40、ソレノイド駆動回路50およびラン
プ駆動回路60などに出力信号を与える。
【0016】モータリレー駆動回路30は、リレー31
を駆動する。リレー31のリレーコイル32が励磁され
ると、リレースイッチ33がONとなり、モータ34へ
バッテリ(BATT)8から電力が供給される。モータ
34は、ブレーキ油圧回路のポンプを能動化し、制動油
圧を高める。
【0017】マイクロコンピュータ28の出力は、ソレ
ノイドリレー駆動回路40にも与えられる。ソレノイド
リレー駆動回路40は、リレー41のリレーコイル42
を励磁する。リレーコイル42が励磁されると、切換ス
イッチになっているリレースイッチ43の共通接点は、
接地されている個別接点からバッテリ8の陽極に接続さ
れている個別接点に切換わる。リレースイッチ43の共
通接点はソレノイド駆動回路50によって一端がそれぞ
れ駆動される8個のソレノイド51〜58の他端に共通
接続される。ソレノイド駆動回路50は、ソレノイド5
1〜58をそれぞれ駆動するために8個設けられ、マイ
クロコンピュータ28からの信号に応答して各ソレノイ
ド51〜58を駆動する。ランプ駆動回路60は、マイ
クロコンピュータ28からの信号に応答して、警報のた
めなどに、ランプ61を駆動する。リレー41は、アン
チスキッド制御のためのフェイルセーフ機能のために設
けられる。
【0018】図2は、図1図示の実施例によって制御さ
れるブレーキ油圧回路の概略的な構成を示す。ブレーキ
ペダル70を踏み込むと、マスタシリンダ(M/C)7
1が作動され、管路72、ソレノイド弁73,74を介
してホイールシリンダ(W/C)75が作動される。ホ
イールシリンダ75が作動されると、ブレーキパッド7
6がブレーキディスク77に押付けられ、各車輪を制動
する。ソレノイド51が励磁されると、ソレノイド弁7
3が変位し、ホイールシリンダ75への油圧が保持状態
となる。ソレノイド55が励磁されると、ソレノイド弁
74が作動して、ホイールシリンダ75内の制動油がリ
ザーバ78側に流れ、減圧状態となる。リザーバ78内
に戻された制動油は、モータ34によって駆動されるポ
ンプ79によって、管路72に戻される。図1図示のモ
ータリレー駆動回路30がリレー31のリレーコイル3
2を励磁し続けると、ポンプ79によって制動油の油圧
が増圧する。
【0019】図3は、図1図示の実施例による障害物探
知動作を示す。ステップa1からスタートし、ステップ
a2ではレーダセンサ11によって、前方に障害物があ
るか否かが検出される。障害物があるときには、ステッ
プa3で、障害物への距離がたとえば100m以内か否
かが判断される。距離が100m以内であるときは、安
定性重視フラグをOFFする。ステップa2で障害物が
検出されないとき、またはステップa3で距離が100
mを超えると判断されたときは、ステップa5で、安定
性重視フラグをONする。ステップa6で処理を終了す
る。
【0020】ステップa3における100mの値は、障
害物との相対速度によってROMなどに予め設定され
る。たとえば表1に示すように、相対速度V1までは距
離D1、相対速度V2までは距離D2、相対速度V3ま
では距離D3などのように予め定めておく。
【0021】
【表1】
【0022】次に図4によって、制動油圧の制御動作を
説明する。車輪速センサ1〜4からの情報により推定車
体速、制御基準速等の情報は、この段階ですでに演算さ
れている。ステップb1からスタートし、ステップb2
では現在アンチスキッド制御が実行されているか否かが
判断される。制御中でないときには、ステップb3で、
制御を開始すべき条件が満足されているか否かが判断さ
れる。この制御開始条件としては、たとえば車輪がロッ
クした場合、予め定めるスリップ判定基準以下となった
場合などである。
【0023】アンチスキッド制御の開始条件が満足され
ているときにはステップb4に移り、減圧モードがセッ
トされ、ステップb5に移る。ステップb2で制御中の
ときには、直接ステップb5に移る。ステップb5で
は、アンチスキッド制御を終了すべき条件が満足されて
いるか否かが判断される。この制御終了条件とは、たと
えばブレーキペダル70の操作が解除された場合、ある
いは車体速が予め定める値以下となりほとんど停止に近
くになった場合などである。
【0024】ステップb5でアンチスキッド制御終了条
件が満足されていないときはステップb6に移り、制御
モードが判定される。減圧モードと判定されるときには
ステップb7に移る。ステップb7では減圧制御を終了
すべきか否かが判定される。終了すべきでないと判断さ
れたときにはステップb8に移り、図1図示のソレノイ
ド駆動回路50は、減圧制御のために図2図示のソレノ
イド55などを励磁する減圧出力を行う。
【0025】ステップb7で減圧制御を終了すべきと判
断されるときは、ステップb9で保持モードがセットさ
れステップb10に移る。ステップb6で保持モードと
判断されるときもステップb10に移る。ステップb1
0では保持終了条件が満足されたか否かが判断される。
保持終了条件が満足されてないと判断されるときはステ
ップb11に移る。ステップb11では、図2図示のソ
レノイド51などが励磁され、保持制御が行われる。
【0026】ステップb11で保持終了条件が満足され
ると判断されたときは、ステップb12に移り、増圧モ
ードにセットされ、ステップb13に移る。ステップb
6で増圧モードと判断されるときにもステップb13に
移る。ステップb13では、増圧制御終了条件が満足さ
れているか否かが判断される。終了条件が満足されない
ときにはステップb14に移り、図2図示のモータ34
が駆動される増圧出力が行われる。
【0027】ステップb13で増圧終了条件が満足され
ると判断されたときには、ステップb15に移りパルス
増圧モードがセットされ、ステップb16に移る。ステ
ップb6でパルス増圧モードと判断されたときにもステ
ップb16に移る。ステップb16では、パルス増圧制
御の終了条件が満足されているか否かが判断される。満
足されていないと判断されるときにはステップb17に
移り、図2図示のモータ34が一定時間間隔で駆動され
るパルス増圧出力が行われる。ステップb16でパルス
増圧モードが終了していると判断されるときはステップ
b18で減圧モードがセットされ、ステップb8に移
る。
【0028】以上のようにして減圧モード、保持モー
ド、増圧モードおよびパルス増圧モードが巡回的に繰返
される。ステップb3で制御開始でないと判断されると
き、ステップb5で制御終了と判断されるときには、ス
テップb19に移り、アンチスキッド制御は行われな
い。各制御状態は、ステップb20で終了する。
【0029】図1図示の実施例では、図3図示の動作に
よって設定された安定性重視フラグによって、図5図示
の動作のように図4図示の動作を修正する。すなわちス
テップc1からスタートし、ステップc2では安定性重
視フラグがONされているか否かが判断される。安定性
重視フラグがONであるときには、ステップc3でリア
すなわち後輪のどちらかが減圧モードであるか否かが判
断される。どちらかが減圧モードであるときには、ステ
ップc3に移り、減圧出力が行われる。ステップc3で
リアのどちらかが減圧モードでないと判断されるときに
は、ステップc5でリアのどちらかが保持モードである
か否かが判断される。どちらかが保持モードであるとき
には、ステップc6に移り、保持出力が行われる。ステ
ップc3でリアのどちらも保持モードでないと判断され
るときには、ステップc7で増圧出力が行われる。ステ
ップc2で安定性重視フラグがONでないと判断される
ときには、そのままステップc8に移り、処理を終了す
る。
【0030】すなわち、安定性重視フラグがONされて
いないときには、図4図示の制御によって、各車輪それ
ぞれで決定された出力で制御を行う。これによって、4
輪全てがそれぞれの路面に合った制御となるため、制動
力を高めことができる。安定性重視フラグがONである
ときには、リア両輪で、減圧>保持>増圧の優先順位で
出力を決定する。両輪が同一油圧となり安定性は向上す
るけれども、摩擦係数の低い側に合わせるため摩擦係数
が高い側の制動力が低下し、制動距離が長くなる。障害
物への距離が長いときには、安定性重視の制御を行うこ
とができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、車両の進
行方向に障害物が存在するとき、障害物への距離が予め
定める距離を超えるときには安定性重視のアンチスキッ
ド制御を行うことができるので、安定な走行状態で車両
を安全に停止させることができる。また障害物との距離
が予め定める距離以下であるときには、制動力重視でア
ンチスキッド制御を行うので、車両を最短の制動距離で
停止させて、障害物との衝突を回避したり、衝突しても
衝撃力が最小となるようにすることができる。このよう
にして、車両の進行状況に応じたアンチスキッド制御を
行うことができるので、安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略的な電気的構成を示す
ブロック図である。
【図2】図1図示の実施例によって制御されるブレーキ
油圧系統図である。
【図3】図1図示の実施例の動作を示すフローチャート
である。
【図4】図1図示の実施例の動作を示すフローチャート
である。
【図5】図1図示の実施例の動作を示すフローチャート
である。
【図6】従来からのアンチスキッド制御動作を示すタイ
ムチャートである。
【符号の説明】
1〜4 車輪速センサ 11 レーダセンサ 12 信号処理用コンピュータ 20 電子制御装置 21〜24 センサ信号処理回路 28 マイクロコンピュータ 30 モータリレー駆動回路 34 モータ 40 ソレノイドリレー駆動回路 50 ソレノイド駆動回路 51〜58 ソレノイド 70 ブレーキペダル 71 マスタシリンダ 73,74 ソレノイド弁 75 ホイールシリンダ 78 ブレーキパッド 77 ブレーキディスク 79 ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 8/58 B60T 7/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路面上を走行中の車両が急ブレーキをか
    けたときに車輪がロックしないよう制動状態を制御する
    アンチスキッド制御装置において、 車両の各車輪毎に設けられる制動手段であって、 アンチスキッド制御中でないときは、ブレーキ操作に応
    じて各車輪の制動機構に制御圧を作用させ、 アンチスキッド制御中には、各車輪の車輪速度および車
    輪加速度がそれぞれ予め設定される条件を満たすよう
    に、各車輪の制動機構に作用させる制御圧を、減圧し、
    保持しまたは増圧することが可能な制動手段と、 車両の進行方向にある障害物の有無を検出し、障害物が
    存在するとき、障害物との距離を測定する障害物探知手
    段と、 アンチスキッド制御中に、障害物探知手段からの出力に
    応答して各制動手段を制御する制御手段であって、 障害物との距離が予め定める距離を超えるときには安定
    性重視で、後輪の左右の制動手段に対し、いずれか一方
    が制御圧を減圧しているときは他方も減圧し、何れか一
    方が制御圧を保持しているときには他方も保持するよう
    に制御し、 障害物との距離が予め定める距離以下であるときは制動
    力重視で、各車輪の制動手段が独立に制御圧の制御を行
    うように制御する制御手段とを含むことを特徴とするア
    ンチスキッド制御装置。
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