JP3201860B2 - 電解水の生成方法および装置 - Google Patents

電解水の生成方法および装置

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JP3201860B2 JP03197393A JP3197393A JP3201860B2 JP 3201860 B2 JP3201860 B2 JP 3201860B2 JP 03197393 A JP03197393 A JP 03197393A JP 3197393 A JP3197393 A JP 3197393A JP 3201860 B2 JP3201860 B2 JP 3201860B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水の電気分解によって
洗浄水,殺菌水等として有用な酸性水及び飲料水となる
アルカリ水を生成する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】食品とか医療の分野において、電解水を
洗浄用水とか消毒,殺菌用の水として使用することは、
一般には知られているが、pH値の低い水を安定して多
量に得ることは容易でない。従来の電解層に供給する原
水中に塩素系電解質水溶液を供給添加する供給手段を設
けた電解水生成装置は、電解槽内を隔膜によって陰極室
と陽極室とに分け、各々の室内に電極を挿入し、室内に
供給した電解質を含む原水を電極間の通電によって電気
分解することにより、陰極室にアルカリ水,陽極室に酸
性水を電解生成する。また、この電解水のpHを調整す
るのに、電解吐出水を再び電解槽に循環させたり、電解
電圧を増大制御することが行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような電解水生成
装置によって、pH値の低い水は陽極室から吐出する酸
性水によって得られるが、連続的に大量の電解水を安定
に作り出すことは困難である。通常東京近郊における水
道水の電気伝導率(EC)は100〜200μS/cm
前後、pHは6.5〜8程度と、季節や時間の経過と共
に絶えず変動している。また、水圧も変動している。こ
の原水の値が定まらないと電解後の吐水のpHが高い場
合や不安定な場合が生じ、所望する洗浄殺菌効果が得ら
れない場合がある。上記変動と共に、電解質の添加量の
変動要素も加わり、電気伝導度の変動によって電解電流
が増減変化し、このため安定して一定の電解特性、p
H、電気伝導度等を有する電解水が多量に得られなかっ
た。特に給水を開始する電解初期には変動が激しかっ
た。
【0004】そこで本発明は、殺菌効果の高いpH3以
下、好ましくは1.5〜2.6の酸性水が、原水の変動
や塩素系電解質の添加量の変動に拘らず吐出口配管で常
に得られるように、電解槽へ原水の供給を開始してから
流量計の検出により原水もしくは吐出水の流量が所定の
設定値に達したときに、原水中に塩素系電解質を供給添
加し、塩素系電解質を添加した原水の電解槽における電
解状態を検知センサで検出し、この検知センサの値が所
定値に達したときに電解吐出水のバルブを制御して所定
の電解度の吐水を得ることができる電解水の生成を目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】電気分解によって電解水
を生成する電解槽へ原水の供給を開始してから流量計の
検出により流量制御バルブを制御して原水もしくは吐出
水の流量が所定の設定値に達したとき、前記供給原水中
に塩素系電解質水溶液を供給添加し、該塩素系電解質を
添加した原水の前記電解槽における電解状態もしくは電
解吐出水の電解度合をセンサにより検出してそれが所定
値に達したとき、電解吐出水流路のバルブを制御して所
定の電解度の吐水を得るようにしたことを特徴とする電
解水の生成方法である。また、前記電解槽に供給する原
水の供給路もしくは電解槽から吐出する吐出水流路に流
量計を設けると共に流量制御手段を設け、前記電解槽に
おける電解状態もしくは電解吐出水の電解度合を検出す
る検知センサを設け、前記電解槽へ原水の供給を開始し
てから、前記流量計の検出による流量制御バルブの制御
により原水もしくは吐出水の流量が所定の設定値に達し
たとき、前記供給手段を作動させて前記供給原水中に塩
素系電解質水溶液を供給添加し、該塩素系電解質を添加
した原水の前記電解槽における電解状態もしくは電解吐
出水の電解度合を前記検知センサにより検出して電解度
合が所定値に達したとき、前記電解吐出水流路のバルブ
を制御して所定の電解度の吐水を得るように制御するC
PU制御装置を設けたことを特徴とする電解水の生成装
置である。
【0006】
【作用】本発明は、電解槽内に供給する水道水等の原水
中に塩素系電解質水溶液を供給混合して原水の電気伝導
度を高め、陰陽極電極間への通電によって電気分解し、
低電圧で大電流通電を可能とし、原水に対して強い電解
作用を与え、電解槽内陰極室にアルカリ水,陽極室に酸
性水を連続的に生成し吐出利用する。強い電解によって
pH値を下げ、生成する酸性水中には塩素,次亜塩素酸
とか殺菌性の高い酸素を多量に含有させる。原水に変動
があっても適切な電解質の添加を行なうため、電解槽へ
原水の供給を開始してから流量計の測定により原水もし
くは吐出水の流量が所定の設定値に達したとき、原水中
に塩素系電解質水溶液を供給添加する。また、所望する
電解度を流量の制御をもって行なうため、電解質を添加
した原水の電解槽における電解状態もしくは電解吐出水
の電解度合をセンサにより検出してそれが所定値に達し
たとき、電解吐出水流路のバルブを制御して所定の電解
度の吐水を得る。さらに、電解水生成中は流量計、およ
び検知センサの検出信号によって流量制御し、所望する
電解水の生成を続ける。
【0007】
【実施例】以下、図面の一実施例により本発明を説明す
る。図1において、電解槽1は密閉構造になり、室内を
隔膜2によって分割し、一方に陰極電極3を挿入した陰
極室31、他方に陽極電極4を挿入して陽極室41とす
る。陰極電極3及び陽極電極4には所定の設定電圧を印
加する電解電源5から電解電流の通電が行なわれる。ま
た、電解槽1には上部に陰極室31に通じる供給口1
a,陽極室41に通じる供給口1bが設けられ、この各
々の供給口から原水が供給される。また電解水の吐出の
ために電解槽1上部には陰極室31に連通して吐出口1
c,陽極室41に通じて吐出口1dが形成してある。
【0008】電解槽1に供給される原水は水道水等が利
用され、水道の蛇口から加圧供給される原水をストレー
ナ6から減圧弁7で所定の水圧にする。この水圧調整
は、圧力計8の測定に応じて調整する。水圧調整された
原水は流量制御バルブ9及び流量計10により所要流量
に制御する。このようにして水圧,流量を所定に調整し
た原水を電解槽1に供給するが、その途中で電気伝導度
(EC値)を調整する。
【0009】電気伝導度の調整は塩素系電解質水溶液の
添加混合によって行なう。電解質に、例えば食塩が用い
られ、食塩水11がタンク12に貯水され、これを定量
ポンプ13によって食塩水注入装置14に供給する。タ
ンク12内の貯水は水位計15によって監視される。供
給された食塩水は注入装置14によって通過する原水中
に定量注入される。注入食塩水は更に図示しない混合装
置によって攪拌混合することがよく、充分に混合した状
態で配管16から電解槽1に供給される。
【0010】供給原水は、電解槽1の入口で分流し、供
給口1aから陰極室31に、他は供給口1bから陽極室
41に供給される。電解槽1で電解生成されたアルカリ
水は陰極室吐出口1cから吐出し、酸性水は陽極吐出口
1dから吐出する。アルカリ水は吐出口1cに連通する
流路17を、また酸性水は吐出口1dに連通する流路1
8を通って外部に流出する。流路17,18の途中には
各々三方弁19,20が設けられ、分岐した合流水は合
流管21から排出される。酸性水の流路18に設けられ
た分流状態を測定する流量計22、同流路に設けられた
酸性水の酸化還元電位を測定するORPセンサ23の、
いずれの検出信号もCPU24に入力し、演算処理によ
り各部の制御が行われると共に、表示板25への信号表
示を行なう。
【0011】以上の装置における作動を図2のフローチ
ャートを用いて説明する。フローチャートは検出器によ
る測定,測定信号の比較演算処理及びそれによる制御を
CPU24によって順次処理制御される状態を説明す
る。先づ水道の蛇口を開き、或いは給水ポンプを駆動し
て給水を開始させると、原水はストレーナ6,減圧弁7
を通り所定の水圧に制御される。この水圧はステップ1
でスタートしてから制御された水圧をステップ2で測定
し、所定の水圧が出ていけなければ否定Nで逆戻りし、
水圧が出ていれば肯定Yで前に進み、ステップ3でメモ
リした流量下限データQ1 を選択し、次のステップ4に
おいて、流量計10から、さらに分流状態を測定する流
量計22からの検出信号Qを比較する。比較結果のQ>
1 が否定Nであれば、ステップ6に進んで流量制御バ
ルブ9を開けて原水流量の増加制御をし、Q>Q1 が肯
定Yであれば、次のステップ5において流量上限データ
2 を選択し、ステップ7でQ<Q2 の比較をする。Q
<Q2 が否定Nであれば流量が大き過ぎるからステップ
8において流量制御バルブ9を狭めて流量減少制御をす
る。またQ<Q2 が肯定Yであれば、スタート時に振ら
ついた原水流量が所定の設定範囲に安定したことにな
り、この時点で、次のステップ9において供給原水に対
して食塩水の添加を始める。食塩水の注入によって供給
原水の電気伝導度の調整制御を行なう。
【0012】タンク12内に貯水される食塩水は、例え
ば10%程度の溶液とし、これをポンプ13によって定
量供給する。食塩水注入装置14は定量制御されて流れ
る原水に食塩水をパルス的に点滴注入するとか、原水流
路にベンチュリ部を形成して、負圧によって所定量の塩
水注入をすることによって塩分を一定にし、電気伝導度
を一定に調整した原水を作ることができる。注入塩水は
混合装置等で充分攪拌混合された状態で電解槽1に流入
し、電極3,4間の通電によって電気分解処理される。
電極3,4間の通電制御は所定の設定電圧を印加する電
源5により通電されるが、電気分解は食塩水の添加によ
り電気伝導度を増大させてあるから低電圧で大電流を流
すことが容易で、電源ワット数を少なくして容易に強い
電解作用を働かせることができ、しかも原水流量制御に
よって一定比率で食塩水を添加混合することができ、電
気伝導度を一定に制御した供給水の電解により安定した
一定の電解作用を働かせることができる。
【0013】電解槽1内の電気分解は隔膜2を通しての
電解であり、電解による陽イオンは隔膜2を通して陰極
室31に、また陰イオンは陽極室41に集まる電気浸透
作用を受け、陽極室41にはCl- 等の陰イオンを多量に
含んだpH値の低い酸性水が得られる。この酸性水は流
量当りの大きい電気量の電解作用を受けることにより電
気伝導度が高まりpH値の低い強酸性水となる。一方陰
極室31にはアルカリ水が生成されて吐出口1cから流
路17を通って外に排水される。また陽極室41の酸性
水は流路18を通って流出する。いずれも流路17,1
8に挿入した三方弁19,20によって合流管21に合
流して排水される。
【0014】酸性水の導出流路18にはORPセンサ2
3が設けてある。このORPセンサ23によって電解酸
性水の酸化還元電位が検出され、検出信号はCPU24
に供給される。ここで、図2のフローチャートのステッ
プ10において、ORP下限値O1 が選択され、次のス
テップ11において、ORPセンサ23からの検出信号
Oが比較され、O>O1 が否定Nであれば、ステップ8
に戻って流量制御バルブ9を絞る方向に制御し、この制
御によって原水供給量を減少させることにより陽極室4
1を流れる水の流量当りの電気量が増大でき、この電気
量の増大によって電気分解の強度を高め、酸化還元電位
の増大をはかる。またステップ11においてO>O1
肯定Yであれば、次のステップ12においてORP上限
値O2 を選択し、ステップ13においてO<O2 の比較
をし、否定Nであればステップ6に戻ってバルブ8を広
げる方向に制御し、原水流量の増加をはかり、流量に対
する電気量を減少させて所定量の電解が行われるよう制
御する。またO<O2 の比較が肯定Yであれば、次のス
テップ14で三方弁20を開いて電解酸性水の利用流出
を制御する。
【0015】このような各ステップでのCPU24によ
る演算処理,制御状態は刻々表示板25にディスプレイ
して知らせることができ、又、CPU24にはORPセ
ンサ23,流量計10,22及び水位計15等から検出
測定信号が入力され、且つ表示板25に表示される。
【0016】以上のようにして、原水の供給を開始して
から原水の流量が変動する間は食塩水の添加をしなよう
にし、流量が安定したところで食塩水の添加を始め、原
水量に対して定量供給される食塩水の混合比を流量制御
によって一定に制御し、常に一定の電気伝導度に制御し
た原水を電解槽1に供給して電解するから低電圧で大電
流の電解作用を安定して与えることができ、電解作用に
変動なく安定した極めて高効率の電解イオン水の生成を
することができる。また電解槽1内を流通する原水流量
によって流量当りの電気量が変化するが、流量制御によ
って電気量の制御をし、一定の安定した電気分解を行な
うことができる。そして電解吐出水の酸化還元電位をO
RPセンサ23によって検出しながら、それが設定範囲
になるよう微細に流量制御して電解するから所定に制御
された電解水が安定して得られる。またORPセンサ2
3の測定に基づいて三方弁20を開いて酸性水の流出を
行なうようにしたから、電解度合、即ち酸化還元電位,
電気伝導度,pH値、イオン濃度等が所定の設定範囲内
にある電解水のみを安定して取り出すことができる。
【0017】図3は、電解槽1の他の実施例で、隔膜2
によって中心部を陰極室31、その外側を陽極室41、
さらに、その外側を陰極室31に分割し、各々の室内に
陰極電極3、陽極電極4を挿入し、流量制御された原水
を供給する配管16を途中で分岐16a,16bし、分
岐管16aを陽極室41に、分岐管16bを陰極室31
に導通し、陽極室41を流路18に、陰極室31を流路
17に連通して各々電解水を吐出させる。また食塩水の
供給添加を分岐管16bに設けた注入装置14によって
供給する。食塩水の供給量はタンク12内の食塩水11
をバルブ131の開閉度によって定量供給する。この装
置によれば、食塩水の添加供給を分岐管16bから電解
槽1内の陰極室31に供給するようにしたので、陰極室
31では電解反応が促進し、陽極室41側では高効率で
強い酸性水の生成が行なわれる。また、陽極室41には
原水のみが供給されるので、電極消耗が極めて少なくな
り、電解効率を高めることができる。
【0018】なお以上の電解槽1に供給する原水の流量
制御を行うCPU24の制御は、基準設定値の変更によ
り、それに応じた原水流量計制御が行なわれ、例えば陽
極室41の流量を減少すれば、流れる水の流量当りの電
気量が増加でき、この電気量の増加によって電気分解強
度を高め、電気伝導度の高いpH値の低い強酸性水を得
ることができ、流量制御によって任意の酸性水が得られ
る。この電解水生成は三方弁19を開いてアルカリ水を
流出させて飲料水等に利用する場合も全く同様で、流量
制御によって安定したアルカリ水が効率よく多量に生成
でき、任意にpH制御したアルカリ水の生成ができる。
なおこのアルカリ水の生成においてはORPセンサ23
をアルカリ水の流路17に設け、また流量計22を設け
ることができる。
【0019】また酸性水あるいはアルカリ水の電解度合
の検出には、ORPセンサの他に電解水の電気伝導度を
測定するECセンサを設けることができ、またpH計を
設けて電解水のpH値を検出しながら原水の流量制御を
することができる。また電解槽1により電解する前の原
水の電気伝導度を一方のECセンサで検出し、電解槽1
を通過して電解された後の電解水の電気伝導度を他のE
Cセンサで検出し、この電解前と後の電解水の検出EC
値の差をCPU24で比較演算して求め、この電気伝導
度の増加分を信号として所定の設定値に適合しているか
どうかの判別処理をするとともに制御信号を発生して流
量制御バブル9の制御をすることができる。その他電解
水の電解度合の検出には、他に原水の水質もしくは添加
電解質によって生成するCl- ,ClO2 - ,ClO3 - ,ClO4 - ,O2
- ,OH- ,Na+ ,K+ ,Mg++ ,Ca++ ,H +等のイオンを検出す
るイオン濃度検出器,O2,2H2等のガス濃度検出器,ガス
圧検出器或はこれらの単独もしくは複数検出器の組合せ
等を利用することができる。
【0020】電解状態は前記のように電解槽1から吐出
した電解イオン水の電解度合を測定する以外に電解槽1
内で電解中の電解電圧,電解電流,インピーダンスの変
化,その他の変化成分等の検出によっても測定すること
ができる。図4は電解電流の変化を検出する実施例で、
比較増幅器26を用い、これに信号を加える。即ち電源
5から陰陽極電極3,4間に電解電流を通電する回路に
検出抵抗27を挿入し、流れる電流によって電圧降下し
た電圧信号を比較増幅器26の−信号端子に加え、+端
子にダイオード28及び抵抗29で設定した基準電圧を
印加して比較することにより、その比較増幅信号をCP
U24に入力する。CPU24はこの入力信号の判定に
よって電解槽1内における電解状態を検出し、常に設定
した電気分解による電解水が得られるように流量制御バ
ルブ9を制御する。これにより所定のpH値等を有する
酸性水,アルカリ水を生成することができる。
【0021】CPU24による検出制御は、前記のよう
な各センサからの信号、他のセンサからの信号のいずれ
かを選択し、或は各信号を別々に演算処理して制御信号
を出力してもよく、また各センサの信号の和,差,積等
により演算処理して制御信号を出力し、各部制御をする
ことができる。例えば酸性水の流量は流路18に設けた
流量計22によって検出し、アルカリ水の流量は流量計
10−流量計22によって測定される如く、各流量計1
0、22の測定信号によって流量制御をすることができ
る。
【0022】またCPU24による制御は、前記した電
解開始時の制御のみでなく、連続した電解水生成中も各
センサからの検出信号に基づいて流量制御をする。例え
ばORPセンサ23の検出制御に限らず、ECセンサに
よる電解前と後のEC差が設定値より大であれば、現状
を維持し、設定値より小であれば、流量制御バルブ9を
絞るように制御し電解槽1への原水の流入量を減少させ
ることによって、陰極室31,陽極室41での電解作用
を流量に対する電気量を増加させる制御によって強い電
解作用を与え、これによって吐出口1c,1dから吐出
するアルカリ水,酸性水の電気伝導度を高める。
【0023】また、注入装置14によって定量添加する
食塩水の混合量も原水流量の減少によって相対的に高ま
り、これにより電解作用が高まり、またこれにより次亜
塩素酸等の殺菌性剤の生成を高めることができる。した
がって、このCPU24の検出制御が続けられつことに
よって電解槽1に連通する流路17,18からは安定し
た電気伝導度,pH値等を有する所要の電解水を連続的
に得ることができる。
【0024】以上のようにして水を電解槽に流して電解
処理するとき、原水に食塩水を加えて電解することによ
り電解電流が流れ易く、低電圧で大電流による強い電解
作用を働かせることができ、電解吐出水の電気伝導度を
高めることができる。また陽極室41への原水の流量を
流量制御バルブ9の正逆制御による流量制御によって電
源を制御することなく一定電源によって電解電気量の制
御が任意にでき、酸性水の電解度を高め電気伝導度を高
めることができる。この電気伝導度の増加はpH値の低
下に相関関係し、容易に目的とする低pH値の酸性水を
生成することができる。かつまた、強い電解作用によっ
て水の酸化還元電位が増加して強い殺菌効果が付与され
る。これはアルカリ水の生成においても流量制御によっ
て任意のpH値の飲料水の生成が効率良く行なえる。
【0025】次に実験例を説明すると、原水100lに
対して10%食塩水1lの混合率で混合し、この食塩混
合の原水を電解槽に供給して電解した。電解槽への通電
条件は16V,30Aとし陰極室及び陽極室に流入する
原水の流量を制御してpH2.6の酸性水が毎分3.6
l得られた。pH値は電解の開始当初から安定してい
た。なお比較のために電解槽の電圧制御により酸性水の
生成を行なったときは、1lの酸性水を生成するのに約
1KWの電力を消費した。
【0026】このように本発明によれば、所要の低pH
値の酸性水が安定して得られ、容易に多量に連続して生
成できる。また、生成酸性水のpH値を前記2,6より
高めてpH3程度にする場合は流量を増加させるだけで
よく、流量制御しながら所要の電気量にして酸性水の生
成量を更に増加させることができる。また、以上は酸性
水の生成について説明したが、アルカリ水を利用する場
合も同様で、流量制御によってアルカリ水のpH制御を
容易にすることができる。この場合も多量のアルカリ水
を低電気量で容易に得られる。
【0027】また、流量制御は、吐出水側で行ってもよ
く、酸性水もしくはアルカリ水の吐出水流路に流量制御
手段を設けて行なう。流量制御はアナログ的制御でもよ
いが、デジタル制御の方が容易にでき、モータバルブに
よってパルス的に制御するとか、振動バルブにより振動
数の制御によって安定した精密制御が可能である。ま
た、原水に添加する塩素系電解質はNaCl以外にKCl,HCl,
HClO,HClO3,KClO3,NaClO3 等を単独もしくは複合して利
用することができ、原水流量に対して一定濃度で均一混
合できるように所定濃度の水溶液にして用いる。水溶液
は筒状容器等に詰めてカートリッジにして利用すること
ができる。これの注入もパルス的に点滴注入することに
より混入制御が正確にできる。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明の原水に電解質を添
加して電解する電解水生成装置によれば、電解水の吐水
を開始するに先立ち、流量計の測定に基づく流量制御に
よって、原水流量が所定値に達したとき原水に電解質を
添加混合するので、原水が変動しても定量ポンプによる
電解質の添加混合量の設定が容易であり、電解電気量の
制御が容易になる。電解質の添加混合量に合わせ電解電
源を任意の設定値に制御できる。また、電解槽における
電解状態もしくは電解吐出水の電解度合をセンサで検出
し、それが所定値に制御された状態で酸性水もしくはア
ルカリ水を吐水する流路の弁を開閉して流量制御してい
るので、電解開始から電気伝導度、pH値等が所定の設
定範囲に制御され、水中に塩素、次亜塩素酸とか殺菌性
の高い酸素を多量に含む洗浄用殺菌効果の高い酸性水や
アルカリ水からなる電解水のみを連続に安定して取り出
すことができる。原水もしくは吐出水の流量を流量計及
び電解度合検知センサの検出に基づいて制御するだけ
で、従来のように電解電源の制御、電解質を含む原水の
添加量の制御を行わないで、装置は極めて簡単になるの
に拘らず、pH3以下の酸性水が安定して生成でき、多
量の電解水を安価に連続的に容易に生成することができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例構成図。
【図2】図1の実施例を説明するフローチャート。
【図3】本発明の他の実施例の一部構成図。
【図4】本発明の他の実施例の一部構成図。
【符号の説明】
1 電解槽 2 隔膜 3,4 電極 31 陰極室 41 陽極室 9 流量制御バルブ 10,22 流量計 17 流路 18 流路 19,20 三方弁 21 合流管 23 ORPセンサ 24 CPU
フロントページの続き (72)発明者 有坂 政員 埼玉県川越市今福中台2779番地1 日本 インテック株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−94787(JP,A) 特開 平6−246269(JP,A) 特開 平5−96280(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/46

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解槽内を隔膜によって陰極室と陽極室
    とに分割して各々に陰陽極電極を設け、前記電解槽内に
    供給される原水中に塩素系電解質水溶液を供給添加する
    供給手段を設け、陰陽極電極間への通電によって陰極室
    にアルカリ水,陽極室に酸性水を連続的に電解生成する
    に当たり、前記電解槽へ原水の供給を開始してから流量
    計の検出により流量制御バルブを制御して原水もしくは
    吐出水の流量が所定の設定値に達したとき、前記供給原
    水中に塩素系電解質水溶液を供給添加し、該塩素系電解
    質を添加した原水の前記電解槽における電解状態もしく
    は電解吐出水の電解度合をセンサにより検出してそれが
    所定値に達したとき、電解吐出水流路のバルブを制御し
    て所定の電解度の吐水を得るようにしたことを特徴とす
    る電解水の生成方法。
  2. 【請求項2】 電解槽内を隔膜によって陰極室と陽極室
    とに分割して各々に陰陽極電極を設け、前記電解槽内に
    供給される原水中に塩素系電解質水溶液を供給添加する
    供給手段を設け、陰陽極電極間への通電によって陰極室
    にアルカリ水,陽極室に酸性水を連続的に電解生成し電
    解吐出水流路のバルブを開閉して流出するようにした装
    置において、 前記電解槽に供給する原水の供給路もしくは電解槽から
    吐出する吐出水流路に流量計を設けると共に流量制御手
    段を設け、前記電解槽における電解状態もしくは電解吐
    出水の電解度合を検出する検知センサを設け、且つ前記
    電解槽へ原水の供給を開始してから、前記流量計の検出
    による流量制御バルブの制御により原水もしくは吐出水
    の流量が所定の設定値に達したとき、前記供給手段を作
    動させて原水中に塩素系電解質水溶液を供給添加し、該
    塩素系電解質を添加した原水の前記電解槽における電解
    状態もしくは電解吐出水の電解度合を前記検知センサに
    より検出して電解度合が所定値に達したとき、前記電解
    吐出水流路のバルブを開くように制御するCPU制御装
    置を設けたことを特徴とする電解水の生成装置。
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