JP3201739B2 - 眼鏡成形体 - Google Patents

眼鏡成形体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリ乳酸系生分解
性樹脂から構成された眼鏡成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、眼鏡成形体用の素材としては、セ
ルロースアセテート、ナイロン、塩化ビニル樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ケイ素樹脂、CP(コダック社製)等が
用いられている。そして、これらの素材に抗菌剤が含浸
されたり、練り込まれたり、あるいはコートされたりし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記素
材の主流であるセルロースアセテートからなる眼鏡成形
体の場合には、種々の添加された可塑剤の溶出により、
眼鏡使用時の皮膚接触によって皮膚がかぶれるという問
題がある。
【0004】また一方で、上記各種素材では、使用後の
廃棄物処理の問題がある。すなわち、一般のプラスチッ
クと同様に、これら樹脂を焼却処分すると有害ガス(例
えば、ポリウレタン樹脂の場合はイソシアネート)が発
生するし、埋設するには土地も限られており、これらの
処理は深刻な問題である。また自然環境中に廃棄された
場合、樹脂の安定性のために分解することなく残留し、
景観を損ない、それだけではなく海洋生物の生活環境を
汚染するなどの問題も引き起こす。
【0005】そこで、本発明の目的は、上記の諸問題点
を解決し、眼鏡使用時の皮膚接触による弊害がなく、耐
食性に優れ、且つ使用後の廃棄物処理の問題が軽減され
るポリ乳酸系生分解性樹脂から構成された眼鏡成形体を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは以上の問題
を解決するため鋭意検討した結果、脂肪族ポリエステル
系生分解性樹脂のうちポリ乳酸系生分解性樹脂を材料と
して用いることにより、優れた眼鏡成形体が得られるこ
とを見出だし、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、ポリ乳酸系生分解性
樹脂から構成された眼鏡成形体である。以下、本発明に
ついて詳しく説明する。
【0008】脂肪族ポリエステル系生分解性樹脂として
は、例えば、ポリグリコール酸、ポリ乳酸等のポリ(α
−ヒドロキシ酸); ポリ−β−ヒドロキシ酪酸等のポ
リ(β−ヒドロキシアルカノエート); ポリ−ε−カ
プロラクトン等のポリ(ω−ヒドロキシアルカノエー
ト); ポリブチレンサクシネート、ポリエチレンサク
シネート等のポリアルキレンアルカノエート等が挙げら
れる。これら脂肪族ポリエステル系樹脂は、一般に、融
点60〜200℃、ガラス転移点25〜100℃、重量
平均分子量10〜30万程度のものである。
【0009】これら脂肪族ポリエステル系生分解性樹脂
は形状記憶特性を有する。すなわち、一般にガラス転移
点以上の温度で熱変形させることが可能であり、変形形
状を保ったままガラス転移点未満の温度に冷却して変形
形状を固定することができ、この変形された形状の成形
体を、再度ガラス転移点以上の温度に加熱することによ
り、元の形状に回復する性質を有する。
【0010】従って、これら脂肪族ポリエステル系樹脂
を一般的形状に成形して得られた眼鏡成形体は、樹脂の
ガラス転移点以上の温度とすることにより、使用者各人
に適合した形状に容易に変形させることができる。特
に、鼻パッド、耳モダンについては、使用者各人により
最適な形状が異なるので、この利点が大きい。熱変形を
行う場合の容易さという点から、樹脂のガラス転移点は
40〜80℃程度であることが好ましい。
【0011】本発明において、上記脂肪族ポリエステル
系生分解性樹脂のうち、ポリ乳酸系樹脂が、生分解特性
に優れ、耐食性に優れ、生体安全性が高く、しかも分解
物である乳酸が生体内で吸収される点、価格が安価であ
る点、透明である点、着色性が良い点等で好ましい。生
分解特性については、例えば、ポリL乳酸樹脂の生分解
特性は、コンポスト中の44日間の生分解性テストで、
セルロースが73%の分解性であるのに対し、93%の
分解性を示し非常に優れている。耐食性については、強
人工汗試験で、従来のセルロースアセテートに比べ、膨
潤を起こすことがない。生体安全性については、ポリ乳
酸系樹脂そのものが安全であるばかりでなく、従来のセ
ルロースアセテートのように可塑剤を添加する必要もな
いので、眼鏡を長時間使用しても皮膚接触によるかぶれ
を起こすことがない。
【0012】本発明においてポリ乳酸樹脂は、融点16
0〜200℃、ガラス転移点45〜75℃、重量平均分
子量15〜25万であることが好ましい。ガラス転移点
がこのような範囲にあることにより、変形を与える時に
ガラス転移点以上の温度にすることが容易であり、且つ
変形形状を保ったままガラス転移点未満の温度に冷却し
て変形形状を固定して、室温付近で変形形状を維持する
ことができる。より好ましいガラス転移点は50〜60
℃である。また、重量平均分子量が10万未満である
と、ポリマー分子鎖の絡み合いが少なく、形状記憶特性
が発現されにくい。一方、重量平均分子量が30万を超
えると、成形性が悪くなり易い。
【0013】また、ポリ乳酸系樹脂は、ポリL乳酸、ま
たはD乳酸を構成単位として含むポリDL乳酸である。
上記ポリDL乳酸におけるD乳酸単位の構成含量は、多
くとも40モル%までが好ましい。D乳酸単位が40モ
ル%を超えると、重合されたポリDL乳酸の分子量が低
く(1万以下)なってしまう。本発明で好ましいポリ乳
酸は、ポリL乳酸、または20モル%までのD乳酸を構
成単位として含むポリDL乳酸である。
【0014】また、ポリ乳酸系樹脂は、乳酸モノマー又
はラクチドと共重合可能な他の成分が共重合された乳酸
系コポリマーであっても良い。このような他の成分とし
ては、2個以上のエステル結合形成性の官能基を持つジ
カルボン酸、多価アルコール、ヒドロキシカルボン酸、
ラクトン等が挙げられる。
【0015】ジカルボン酸としては、コハク酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸等が
挙げられる。多価アルコールとしては、ビスフェノール
にエチレンオキシドを付加反応させたものなどの芳香族
多価アルコール、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、オクタン
ジオール、グリセリン、ソルビタン、トリメチロールプ
ロパン、ネオペンチルグリコールなどの脂肪族多価アル
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ルなどのエーテルグリコール等が挙げられる。ヒドロキ
シカルボン酸としては、グリコール酸、ヒドロキシブチ
ルカルボン酸、その他特開平6−184417号公報に
記載されているもの等が挙げられる。ラクトンとして
は、グリコリド、ε−カプロラクトングリコリド、ε−
カプロラクトン、β−プロピオラクトン、δ−ブチロラ
クトン、β−またはγ−ブチロラクトン、ピバロラクト
ン、δ−バレロラクトン等が挙げられる。
【0016】ポリ乳酸は従来公知の方法で合成すること
ができる。すなわち、特開平7−33861号公報、特
開昭59−96123号公報、高分子討論会予稿集44
巻、3198-3199 頁に記載のような乳酸からの直接脱水縮
合、または乳酸環状二量体ラクチドの開環重合によって
合成することができる。
【0017】直接脱水縮合を行なう場合、L−乳酸、D
−乳酸、DL−乳酸、又はこれらの混合物のいずれの乳
酸を用いても良い。また、開環重合を行なう場合におい
ても、L−ラクチド、D−ラクチド、DL−ラクチド、
メソ−ラクチド又はこれらの混合物のいずれのラクチド
を用いても良い。
【0018】ラクチドの合成、精製及び重合操作は、例
えば米国特許4057537号明細書、公開欧州特許出
願第261572号明細書、Polymer Bulletin, 14, 49
1-495 (1985)、及びMakromol Chem., 187, 1611-1628
(1986) 等の文献に様々に記載されている。
【0019】この重合反応に用いる触媒は特に限定され
るものではないが、公知の乳酸重合用触媒を用いること
ができる。例えば、乳酸スズ、酒石酸スズ、ジカプリル
酸スズ、ジラウリル酸スズ、ジパルミチン酸スズ、ジス
テアリン酸スズ、ジオレイン酸スズ、α−ナフエト酸ス
ズ、β−ナフエト酸スズ、オクチル酸スズ等の有機スズ
系化合物、粉末スズ; 亜鉛末、ハロゲン化亜鉛、酸化
亜鉛、有機亜鉛系化合物; テトラプロピルチタネート
等のチタン系化合物; ジルコニウムイソプロポキシド
等のジルコニウム系化合物; 三酸化アンチモン等のア
ンチモン系化合物等を挙げることができる。これらの中
でも、スズまたはスズ化合物からなる触媒が活性の点か
ら特に好ましい。これら触媒の使用量は、一般にラクチ
ドに対して0.001〜5重量%程度である。
【0020】重合反応は、上記触媒の存在下、触媒種に
よって異なるが通常100℃〜200℃の温度で行うこ
とができる。また、特開平7−247345号公報に記
載のような2段階重合を行うことも好ましい。
【0021】本発明においては、ポリ乳酸系生分解性樹
脂に、必要に応じて、可塑剤(フタル酸エステル等)、
安定剤(ステアリン酸カルシウム等)、着色剤(赤口黄
鉛、酸化チタン等)、充填剤(炭酸カルシウム、クレ
ー、タルク等)、酸化防止剤(アルキルフェノール、有
機亜リン酸エステル等)、紫外線吸収剤(サリチル酸エ
ステル、ベンゾトリアゾール等)、難燃剤(リン酸エス
テル、酸化アンチモン等)、帯電防止剤、抗菌剤等の従
来公知の各種添加剤を配合することができる。これらの
配合量は適宜定めることができる。
【0022】本発明においてポリ乳酸系生分解性樹脂
に、上記各種添加剤を配合する方法は、特に制限される
ものではなく、従来公知の方法によって行うことができ
る。例えば、ミルロール、バンバリーミキサー、スーパ
ーミキサー、単軸あるいは二軸押出機等を用いて混合混
練すれば良い。
【0023】このようにして混練された樹脂組成物を、
該樹脂の融点以上の温度で所望の眼鏡成形体の形状に成
形する。この成形は、従来のプラスチックと同様に、射
出成形により行うことができる。また、成形温度は、通
常、100〜300℃程度である。
【0024】眼鏡成形体としては、鼻パッド、前わく、
耳モダン、ウデ等の各部材毎のものであっても良いし、
これらのうちの2種以上の一体成形体であっても良い。
2種以上の一体成形体としては、鼻パッド及び前わくの
一体成形体; 耳モダン及びウデの一体成形体; 鼻パ
ッド、前わく、耳モダン及びウデの一体成形体等の種々
のものが挙げられる。
【0025】得られた一般的形状の眼鏡成形体に、該樹
脂のガラス転移点以上成形温度未満の温度で変形を与
え、次いで、ガラス転移点未満の温度に冷却して変形形
状を固定することにより、使用者各人に適合した形状の
眼鏡成形体を得ることができる。また、変形を与える温
度の下限は、通常はガラス転移点以上の温度であるが、
ガラス転移点未満の温度で変形を与えることも可能であ
る。
【0026】変形に際しては、このような温度雰囲気
下、例えば、加熱空気中、加熱水中、水蒸気中に成形体
を置き、適当な任意の手段、例えば素手、適当な型、ロ
ール、引張装置、絞り装置を用いて行うことができる。
樹脂のガラス転移点が40〜80℃程度であれば、この
温度よりもやや高い温度の温水中に一般的形状の眼鏡成
形体を浸漬することにより、容易に行うことができる。
【0027】このように変形を与えられた眼鏡成形体
を、その変形形状を保ったままガラス転移点未満の温度
に冷却すると、変形形状が固定された眼鏡成形体が得ら
れ、室温付近においてこの変形形状を維持することがで
きる。冷却は、例えば、変形形状の眼鏡成形体を空気中
で自然冷却することにより行うことができる。このよう
にして、一般的形状の眼鏡成形体を熱変形して、使用者
各人に適合した形状の眼鏡成形体を得ることができる。
【0028】また、本発明において、眼鏡成形体の例と
して、デモンストレーシンレンズ(通称:デモレン
ズ)が挙げられる。デモレンズは、製品輸送中の眼鏡フ
レーム、特に前わくの形状保持のために、仮に前わくに
嵌めておくものであり、製品の店頭陳列後には通常不要
となるものである。
【0029】本発明の眼鏡成形体は、生分解性樹脂を構
成材料としており、生分解特性を有するので、使用後の
廃棄処理が容易である。特にデモレンズの場合には、製
品の店頭陳列後には通常不要となるので、廃棄処理が容
易になる長所は大きい。
【0030】特に、本発明の眼鏡成形体は、耐食性に優
れ、眼鏡を長時間使用しても皮膚接触によるかぶれを起
こすことがなく生体安全性に非常に優れる。従って、本
発明の眼鏡成形体は、皮膚と接触する部材すなわち鼻パ
ッド、耳モダンとしての利用価値がとりわけ高い。ま
た、本発明において、ポリ乳酸系樹脂のうちポリL乳酸
樹脂が好適である。
【0031】もちろん、本発明による鼻パッド、耳モダ
ン等の眼鏡成形体を、メタル製前わく、メタル製ウデと
組み合わせて、全体的な眼鏡フレームを製作することも
可能である。
【0032】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。 [実施例1](ポリL乳酸の合成例) Lラクチド(島津製作所製)100重量部と、ラウリル
アルコール0.05重量部と、オクチル酸スズ(ゴール
ドシュミット社製“コスモス29”、開環重合用触媒)
0.2重量部とを、二軸混練押出機の原料供給部に供給
した。シリンダー温度190℃、回転は同方向60rp
mとして、供給口から窒素ガスを供給した。二軸混練押
出機内の平均滞留時間は15分であった。得られたポリ
マーを口径2mmのノズルから押し出した。これを冷却
固化させた後、切断してポリL乳酸樹脂のチップを得
た。得られたチップは、重量平均分子量18万、融点1
78℃、ガラス転移点58℃のものであった。
【0033】[実施例2](眼鏡成形体の成形例) 実施例1のポリL乳酸樹脂を200℃で、従来のセルロ
ースアセテートと同様に常法により射出成形して、図1
に示す鼻パッド(1a)及び前わく(1b)の一体成形体(1)
と、耳モダン(2b)及びウデ(2a)の一体成形体(2) とを製
作した。
【0034】[実施例3](耐食性試験) 実施例1のポリL乳酸樹脂から、実施例2と同様の方法
で別途製作した鼻パッドAについて耐食性試験を行っ
た。比較として、従来のセルロースアセテート(アセ
チ、(株)ダイセルクラフト製)から常法により別途製
作した同形状の鼻パッドBについても耐食性試験を行っ
た。
【0035】(試験1:キャス試験) 試験条件を以下に示す。 試験機:スガ試験機(株)キャス試験機CASSER−
ISO−3 試験液組成:4%NaCl水溶液(CuCl2 含有)p
H3.0 試験室温度:50±1℃ 噴霧圧力:1.0Kg/cm2 試験時間:48時間 試験の結果、鼻パッドA、Bともに樹脂に異常は無かっ
た。
【0036】(試験2:強人工汗試験) 試験条件を以下に示す。 試験液組成:NaCl;7g、尿素;1g、濃塩酸;1
ml、乳酸;4.5mlを含む95%メタノール溶液 試験室温度:25℃(デシケーター中) 試験時間:48時間 試験の結果、鼻パッドAでは樹脂に膨潤は見られず異常
は無かった。一方、鼻パッドBでは樹脂に膨潤が見られ
た。このように、本発明の鼻パッドAは、耐食性が非常
に良好である。
【0037】[実施例4](熱変形性) 実施例2で製作した耳モダン(2b)及びウデ(2a)の一体成
形体(2) を熱変形させた例を示す。得られた眼鏡成形体
(2) の耳モダン(2b)の部分を70℃の温水槽に浸し、温
水槽中で使用者の耳の形を考慮して手で変形させた。こ
の形状を保ったまま15秒間空気中で自然冷却すること
によって、変形形状を固定した。この眼鏡成形体の耳モ
ダン(2b)は、使用者自身の耳に適合した形状であった。
【0038】
【発明の効果】本発明の眼鏡成形体は、ポリ乳酸系生分
解性樹脂を構成材料としており、生分解特性を有するの
で、使用後の廃棄処理が容易である。特に、本発明の眼
鏡成形体は、従来のセルロースアセテート製の眼鏡成形
体に比べ、汗等に対する耐食性に優れる。その上、可塑
剤などの人体への有害物を使用していないので、眼鏡を
長時間使用しても皮膚接触によるかぶれを起こすことが
なく生体安全性に非常に優れる。以上のように、本発明
により、非常に有用な眼鏡成形体を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の眼鏡成形体の一具体例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
(1)(2)…眼鏡成形体 (1a)…鼻パッド (1b)…前わく (2a)…ウデ (2b)…耳モダン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−151440(JP,A) 特表 平8−500131(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 63/00 - 63/91

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリ乳酸系生分解性樹脂から構成された
    眼鏡成形体。
  2. 【請求項2】 眼鏡成形体が、鼻パッド、前わく、耳モ
    ダン、ウデ、これらのうちの2種以上の一体成形体、及
    びデモンストレーションレンズの中から選ばれる少なく
    とも1種である、請求項1に記載の眼鏡成形体。
  3. 【請求項3】 強人工汗試験において耐食性を示す、請
    求項1又は2に記載の眼鏡成形体。
  4. 【請求項4】 ポリ乳酸系生分解性樹脂のガラス転移点
    が45〜75℃であり、熱変形性を有する、請求項1〜
    3のうちのいずれか1項に記載の眼鏡成形体。
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