JP3201196U - 湿布薬貼付器具 - Google Patents

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道夫 高田
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Abstract

【課題】背中など自分の手の届かない部位を確認した上で、所望の位置に膏薬や湿布薬などの貼り薬が容易に貼れる湿布薬貼付器具を提供する。【解決手段】湿布薬貼付器具1は、壁に固定して湿布薬を使用者の背中に貼り付ける器具で、湿布薬を仮留めする湿布薬仮留部110と、湿布薬仮留部110に仮留めされた湿布薬を使用者に押し付けて貼付けるための湿布薬押当部120とが設けられている。そして、略矩形状に形成された支持部材10の四隅に、湿布薬仮留部110を保持する上部バー11と、湿布薬押当部120を回動自在に軸支する下部バー12と、壁に固定部材を保持する二本の固定バー13、14とが、略矩形状に形成された面に対して垂直に備える。【選択図】図1

Description

本考案は、膏薬や湿布薬等の貼り薬又は塗り薬を、自分の手の届かない部位に貼ったり塗ったりするための器具に関する。
高齢者は、貼り薬を使用する機会が多いが、身体が硬く、背中に膏薬や湿布薬を貼りたくとも貼れない場合がある。このように、背中や腰など、自分の手の届かない部位に膏薬や湿布薬等の貼り薬を貼る場合や、塗り薬を塗る場合は、家族等他人の手を借りて処置することになる。しかし、一人暮らしをしている高齢者や体に不自由を抱える人は、人の手を借りることができない。
湿布薬貼付器具は、種々提案されており、概して平板状のもの、孫の手を応用したもの、ローラが取り付けられたものに分類される。特許文献1に係る湿布薬貼付器具は、平板状の器具であり、面ファスナーを用いて湿布薬を粘着固定する湿布保持板と湿布を背中に押し付け貼付するための湿布押圧板にそれぞれ1本ずつハンドルを取り付けて支転軸と捻りバネを介して連結させ、そのハンドルを操作することにより湿布保持板と湿布押圧板を開閉し、湿布の装着と貼付を行うものである。また、特許文献2に係る器具は多用途の孫の手として、孫の手の先端に回転体を設け,その回転体の周囲に各種の作用器具を取付け,目的に応じて回転体を回して作用器具の位置を合わせる事が出来るようにするとともに,背中掻きのためには,皮膚の状態に応じた形状や材料を選択可能にし,薬剤の塗布や薬剤を塗付したシ−トを張り付け可能にしている。
一方、特許文献3ないし6は、いずれもローラが取り付けられた機器が紹介されている。特許文献3に係る器具は、湿布を押さえローラと送りベルトの間をまたぐ方法で装着すると、押さえローラが回転するとき、湿布は押さえローラの回転とともに押さえローラの外周を沿うように降り、送りベルトとの間に自ら粘着面を出して背中に貼り付いていく。簡単な操作で、コンパクトな背中湿布薬貼付器具を提供できるとともに、柄を長くしていることで、背掻き兼湿布剥がし具、タオルクリップを取り付けることができ、多目的な背中ケアー用品として活用可能としている。特許文献4に係る器具は、把手を設けた支持フレームと、支持フレームに架設されたベルトプーリとで構成され送り出し側の先端を小径アール部としたベルト案内部材と、無端状の形態でベルト案内部材に周回自在に取り付けられ、表面が貼り薬の貼着面から容易に剥離する易剥離構造であり、且つ、駆動ローラにより周回駆動する送りベルトと、送りベルトの送り出し側に対向位置するローラ状の押さえ部材とからなる。そして、先ず送りベルトの表面に貼り薬の貼着面を当てて貼り付け、次に支持フレームを背中に当てながら移動させると送りベルトが周回し、それによって貼り薬が送り出し側に送られ、最終的に押さえ部材で背中に押し付けられるようにしている。特許文献5に係る器具は、ローラの表面に面テープと粘着テープを交互に付着させたものに、テープ剤及びシップ薬等の裏面を指圧し、シップ薬等を仮止めし、ローラの回転により手の届きにくい場所にテープ剤・シップ薬等を身体に貼り付けるようにしている。特許文献6に係る器具は、先端部がU字状に形成されてなるホルダの該U字状部に屈曲部を設け、該U字状部の内側にガイドローラ、前部粘着用ローラ、押圧用ローラ、湿布薬案内ローラ、後部粘着用ローラを取り付ける。さらに、ホルダに中空部を設け、この中へ、湿布薬剥し具を挿入して付属したローラ式湿布薬貼付具としている。
また、特許文献7ないし9は、いずれも孫の手にローラが取り付けられた機器が紹介されている。特許文献7に係る器具は、柄の先端部に保持枠を設け、その内部に回転軸を解してローラを回動自在に取り付け、前記保持枠の後壁をローラの外周接線延長上に傾斜させて形成し、その下部に支点軸を介して固定板を開閉自在に取り付けたものである。特許文献8に係る器具は、ホルダの基端側に把持部が設けられ、先端にこれと直交して2本のローラが平行に取付けられ、両ローラが近接して配置され、ローラの間に湿布薬を通して、ホルダを持って粘着面を背中に押し付けながら引き上げることによりローラが回転して、湿布薬を背中に貼ることができるようになっている。特許文献9に係る器具は、孫の手の柄の握手部分に回転自在な円筒形のローラと、そのローラを支持する外周ケースとを設け、背中に対してローラが密着するよう本体に適度な角度をつけており、保護シートを剥離した湿布薬の裏面でローラの外周に添わせ、湿布薬表面の粘着性を利用して外周ケース上下内側に当該湿布薬の両端を仮止めする。ローラを背中などの患部に当て上下に移動回転させることで、人手を借りずに容易に湿布薬を貼ることができる。また、患部を正確に特定するため、コの字状から成る突起物をローラ支持軸部両端に設けている。
特開2005−204705号公報 特開平10−75986号公報 特開2013−244115号公報 特開平7−299147号公報 特開2006−346078号公報 特開2001−299933号公報 特開2002−369843号公報 特開平10−57416号公報 特開2009−201957号公報
しかしながら、上述した器具では背中の起伏に対応することができず、湿布薬の粘着面が器具や所望しない位置に貼り付けられたり、所望する位置に貼り付けられたとしても粘着面同士がくっついたりして、実際には上手く機能していないのが現状である。
本考案は、上記問題に鑑みなされたもので、その目的は、背中など自分の手の届かない部位を確認した上で、所望の位置に膏薬や湿布薬などの貼り薬が容易に貼れるようにすることを課題とする。
本考案に係る湿布薬貼付器具は、壁に固定して湿布薬を使用者の背中に貼り付ける湿布薬貼付器具であって、湿布薬を仮留めする湿布薬仮留部と、湿布薬仮留部に仮留めされた湿布薬を使用者に押し付けて貼付けるための湿布薬押当部とが設けられている。そして、略矩形状に形成された支持部材の四隅に、湿布薬仮留部を保持する上部バーと、湿布薬押当部を回動自在に軸支する下部バーと、壁に固定部材を保持する二本の固定バーとが、略矩形状に形成された面に対して垂直に備える。なお、湿布薬押当部は、ローラとして使用できる円筒体で形成されると好適である。また、湿布薬仮留部は、円筒体で形成され、上部バーに回動自在に軸支されるようにしてもよい。さらに、湿布薬仮留部は凹部又は凸部又はそれらの両方を備えるような構成にすると、仮留めした湿布薬を剥がしやすくなる。支持部材は、棒状又はパイプ状の金属で形成された枠体で形成してもよいし、平板で形成してもよい。
湿布薬押当部は、前述した円筒体の内部に、二枚の円盤と、該二枚の円盤の間に中芯体と、締め付け部材とを備え、さらに二枚の円盤と中芯体との間には間隙を設け、締め付け部材で二枚の円盤を中芯体に挟持させると、円筒体は下部バーに固定される機構にすると、軟膏を塗るのに便利である。
本考案の別の湿布薬貼付器具は、上部バーと下部バーとの間に中間バーを備え、該中間バーは湿布薬押当部を回動自在に軸支するように構成してもよい。 さらに、中間バーと下部バーとの間に補助バーを備えるように構成すると、湿布薬が跳ね上がったり、円筒体に巻き込まれたりするのを防止することができる。
さらに、湿布薬押当部は、円筒体の内部に、二枚の円盤と、該二枚の円盤の間に中芯体と、締め付け部材とを備え、さらに二枚の円盤と中芯体との間には間隙を設け、締め付け部材で二枚の円盤を中芯体に挟持させると、円筒体は中間バーに固定されるように構成してもよい。
本考案の湿布薬貼付器具は、背中など自分の手の届かない部位で所望の位置に自由に貼り薬やカイロを貼り付けることができる。これにより、単身赴任などでの一人暮らしや、独居高齢者の生活をより快適にすることができる。さらに、湿布薬押当部をローラとした場合、ローラの外周に塗り薬を塗ることにより、利用者自身の手の届かない所望の場所に使用者自身で膏薬のみならず塗り薬を刷り込むことができる。
本考案の実施例1に係る湿布薬貼付器具1の全体構成を示す斜視図である。 実施例1に係る湿布薬貼付器具1の左側面図(a)、右側面図(b)である。 本考案の実施例1に係る湿布薬貼付器具1の使用方法を示す図である。 本考案の実施例1に係る湿布薬貼付器具1の使用方法を示す図である。 本考案の実施例1に係る湿布薬貼付器具1の使用手順を示す図である。 湿布薬貼付器具1のローラ120の内部機構を模式的に示す図である。 本考案の実施例2に係る湿布薬貼付器具2の全体構成を示す斜視図である。 実施例2に係る湿布薬貼付器具2の左側面図(a)、右側面図(b)である。 本考案の実施例2に係る湿布薬貼付器具2の使用方法を示す図である。 本考案の実施例2に係る湿布薬貼付器具2の使用手順を示す図である。
以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。各図において、同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。また、図面は、本考案を理解するために誇張して表現している場合もあり、必ずしも縮尺どおり精緻に表したものではないことに留意されたい。なお、本考案は下記に示される実施例に限られるものではない。
実施例1を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本考案の実施例1に係る湿布薬貼付器具1の全体構成を示す斜視図である。図1に示すとおり、本考案の湿布薬貼付器具1は、略矩形状の支持部材10と、支持部材10の四隅に略矩形面に対して垂直に取り付けられた上部バー11、下部バー12、固定バー13、14と、さらに上部バー11に設けられ湿布薬Sを仮留めする湿布薬仮留部110と、下部バー12に設けられ該仮留めした湿布薬Sを所望の位置に押圧する湿布薬押当部120とを備える。また、固定バー13、14にはそれぞれ、固定部材15a、15b、15c、15dを備える。実施例1において、後述するとおり、固定部材15a、15b、15c、15dは塩化ビニール製の吸盤で横穴型式のものを使用しているが、これに限定されず、湿布薬貼付器具1を冷蔵庫等の鉄板に取り付ける場合には、吸着力の磁石等を用いてもよい。なお、湿布薬押当部120は下部バー12を支軸として回動自在に枢着しているので、使用者Uは自身の背中の上下動により、湿布薬Sを所望の位置に貼着することができる。
図2を参照する。図2は、実施例1に係る湿布薬貼付器具1の左側面図(a)、右側面図(b)である。図2(a)に示すとおり、支持部材10は、棒状部材を溶接等して台形状にしているが、棒状部材を曲折して形成してもよいし、板状部材で形成してもよい。図2(a)においては、固定バー13、14(図に示していない)はそれぞれ固定部材15a、15cを備えていることが確認できる。図2(b)を参照すると、支持部材10は一方の上端に上部バー11を備え、上部バー11には円筒状の部材を回動自在に嵌め込んで湿布薬仮留部110を形成している。また、支持部材10は一方の下端に下部バー12を備え、下部バー12にローラを回動自在に嵌め込んだ湿布薬押当部120を形成している。なお、湿布薬押当部120は、蝶ナット124と緩み止めナット125を備え、軸となる下部バーに固定することができる。固定機構については、後述する。図2(b)においては、固定バー13、14はそれぞれ固定部材15b、15dを備えていることが確認できる。
図3、4を参照する。図3、4は、本考案の実施例1に係る湿布薬貼付器具1の使用方法を示す図である。まず、使用者Uは、所望の壁等に固定部材15a、15b、15c、15dで湿布薬貼付器具1を固定するとよい。このとき、上側の固定部材15a、15cの高さと、使用者Uの背中の貼りたい位置の高さとを合わせて湿布薬貼付器具1を固定する。湿布薬貼付器具1が固定されたら、湿布薬Sの上半分のフィルムを剥がし、湿布薬仮留部110に軽く貼り付ける。貼った後、下半分のフィルムを剥がす。所望の湿布薬Sの上端を粘着面を上向きにして湿布薬仮留部111に仮留めする。そうすると、非粘着面の下部が湿布薬押当部120の外周にもたれかかり、湿布薬Sの下端は自重で垂れ下がる状態になる。
図5を参照する。図5は、本考案の実施例1に係る湿布薬貼付器具1の使用手順を示す図である。図5(a)は図3と同一状態を示す。図5(b)は、使用者Uが湿布薬貼付器具1に背中を押し当てた状態を示している。次に、使用者Uは湿布薬Sの上部を背中に貼るために、膝を曲げて体を下に下げる(図5(c))。約7cm膝を曲げると、湿布薬押当部120であるローラがゆっくり背中の下方向に転がり、湿布薬Sの上半分を貼ることができる。次に、曲げた膝を延ばして元に戻る(図5(d))。そして、今度は約7cm上に背伸びをすると、湿布薬押当部120であるローラがゆっくり背中の上方向に転がり、湿布薬Sは使用者Uの背中に貼着される(図5(e))。
図6を参照する。図6は、湿布薬貼付器具1の湿布薬押当部120の内部機構を模式的に示す図である。湿布薬押当部120は、外筒となるべき円筒部材であるが、内部には中芯体123と、中芯体123を挟持するための円盤121、122とを備える。湿布薬押当部120は、前述したとおり、下部バー12に円筒状の部材を回動自在に嵌め込んだ部材である。下部バー12は先端部分にねじ切りが形成され、蝶ナット124と緩み止めナット125で締めたり緩めたりして、下部バーに固定したり、回動自在にしたりすることができる。また、下部バーの所定の箇所に円盤12aが固定されている。図6(a)を参照する。図6(a)は、湿布薬押当部120が下部バー12に回動自在な状態を示す図である。図6(a)に示すとおり、中芯体123と、これを挟む円盤121、122との間には間隙Kが存在する。そのため、軸となる下部バー12に対して湿布薬押当部120は固定されることなく、回動自在である。図6(b)を参照する。図6(b)は、湿布薬押当部120が下部バー12に固定された状態を示す図である。下部バー12の先端に備える蝶ナット124と緩み止めナット125を締めると、一方の円盤121が中芯体123を湿布薬押当部120の内側方向に押圧する。そうすると、前述した間隙Kは失われ、円盤121、122が中芯体123を挟持する。このとき、下部バーの円盤12aもワッシャーWを介して円盤122に固定される。
このような内部機構により、湿布薬押当部120は下部バー12に固定され回動しない状態になると、湿布薬Sの代わりに軟膏を塗ることができる。すなわち、固定された湿布薬押当部120に軟膏を塗り、使用者Uは背中を押し当て、背伸びをしたり膝を曲げたりの繰り返しで軟膏を塗り広げることができるのである。
実施例2を図面を参照して詳細に説明する。なお、実施例2は、実施例1の変形形態であって、中間バー27と湿布薬押当部270、さらに補助バー26を備えている。なお、湿布薬押当部220、270の構成については、実施例1と同様であるので、説明は省略する。
図7は、本考案の実施例1に係る湿布薬貼付器具2の全体構成を示す斜視図である。図7に示すとおり、本考案の湿布薬貼付器具2は、略矩形状の支持部材20を備える。支持部材20は、実施例1に係る支持部材10の平行する二辺において短辺側が延伸して他方の辺よりも長い台形形状となっている。この支持部材20に略矩形面に対して垂直に取り付けられた上部バー21、下部バー22、固定バー23、24、補助バー26、中間バー27と、さらに上部バー21に設けられ湿布薬Sを仮留めする湿布薬仮留部210と、下部バー22に設けられ該仮留めした湿布薬Sを所望の位置に押圧する湿布薬押当部220と、中間バー27に設けられ該仮留めした湿布薬Sを所望の位置に押圧する湿布薬押当部270とを備える。また、固定バー23、24にはそれぞれ、固定部材25a、25b、25c、25dを備える。実施例2においても、実施例1と同様に固定部材25a、25b、25c、25dは塩化ビニール製の吸盤で横穴型式のものを使用しているが、これに限定されず、湿布薬貼付器具2を冷蔵庫等の鉄板に取り付ける場合には、吸着力の磁石等を用いてもよい。なお、湿布薬押当部220、270はそれぞれ下部バー22、中間バー27を支軸として回動自在に枢着しているので、使用者Uは自身の背中の上下動により、湿布薬Sを所望の位置に貼着することができる。
図8を参照する。図8は、実施例2に係る湿布薬貼付器具2の左側面図(a)、右側面図(b)である。図8(a)に示すとおり、支持部材20は、棒状部材を溶接等して台形状にしているが、棒状部材を曲折して形成してもよいし、板状部材で形成してもよい。図8(a)においては、固定バー23、24(図に示していない)はそれぞれ固定部材25a、25cを備えていることが確認できる。図8(b)を参照すると、支持部材20は一方の上端に上部バー21を備え、上部バー21には円筒状の部材を回動自在に嵌め込んで湿布薬仮留部210を形成している。また、支持部材20は上部バーの下方の中間位置に中間バー27を備え、中間バー27にローラを回動自在に嵌め込んだ湿布薬押当部270を形成している。さらに、中間バー27の下方には補助バー26、支持部材の一方の下端に下部バー22を備え、下部バー22にローラを回動自在に嵌め込んだ湿布薬押当部220を形成している。なお、湿布薬押当部220、270は、蝶ナット224、274と緩み止めナット225、275を備え、それぞれ軸となる下部バー22、中間バー27に固定することができる。固定機構については、実施例1と同様であるので、説明を省略する。図8(b)においては、固定バー23、24はそれぞれ固定部材25b、25dを備えていることが確認できる。
図9を参照する。図9は、本考案の実施例2に係る湿布薬貼付器具2の使用方法を示す図である。まず、使用者Uは、所望の壁等に固定部材25a、25b、25c、25dで湿布薬貼付器具2を固定するとよい。このとき、上側の固定部材25a、25cの高さと、使用者Uの背中の貼りたい位置の高さとを合わせて湿布薬貼付器具2を固定する。湿布薬貼付器具2が固定されたら、湿布薬Sの上半分のフィルムを剥がし、湿布薬仮留部210に軽く貼り付ける。貼った後、下半分のフィルムを剥がす。所望の湿布薬Sの上端を粘着面を上向きにして湿布薬仮留部211に仮留めする。そうすると、非粘着面の下部が湿布薬押当部220、270の外周にもたれかかり、湿布薬Sの下端は自重で垂れ下がる状態になる。
図10を参照する。図10は、本考案の実施例2に係る湿布薬貼付器具2の使用手順を示す図である。図10(a)は初動状態である。図10(b)は、使用者Uが湿布薬貼付器具2に背中を押し当てた状態を示している。次に、使用者Uは湿布薬Sの上部を背中に貼るために、膝を曲げて体を下に下げる(図10(c))。約7cm膝を曲げると、湿布薬押当部270、220であるローラがゆっくり背中の下方向に転がり、湿布薬Sの上半分を貼ることができる。次に、曲げた膝を延ばして元に戻る(図10(d))。次に、約1〜2cm上に背伸びをすると、湿布薬押当部270、220であるローラがゆっくり背中の上方向に転がり、湿布薬Sは使用者Uの背中に貼着される。
市販されている一般的な湿布薬は、通常サイズ、ミニサイズ、ビッグサイズ等大きさが異なり、湿布薬以外にカイロについても、通常サイズ、ミニサイズと種々である。湿布薬の通常サイズは概ね幅10cm×長さ14cm、ミニサイズは幅7cm×長さ10cmである。カイロの場合、通常サイズは幅9.5cm×長さ13cm、ミニサイズは幅6.5cm×長さ10cmである。本考案に係る湿布薬貼付器具2の寸法は上述した一般的な湿布薬の大きさに対応すべく構成されている。実施例2においては、上部バー21から、中間バー27に設けられた湿布薬押当部270において湿布薬Sがもたれかかる位置までの距離を略7cmとし、さらに中間バー27に設けられた湿布薬押当部270において湿布薬Sがもたれかかる位置から、下部バー22に設けられた湿布薬押当部220において湿布薬Sがもたれかかる位置までの距離を略6cmとする。また、補助バー26は、中間バー27から略2.5cm下方に配置されている。
上述した寸法の湿布薬貼付器具2に通常サイズの湿布薬Sを使用すると、湿布薬押当部220の下方に湿布薬Sの下端が略1cmはみ出す状態となる。この場合、使用者Uは膝を曲げて身体を下げることにより、湿布薬Sの上部分を湿布薬押当部270によって、他方、湿布薬Sの下部分は湿布薬押当部220によって、背中の所望位置に貼り付けられる。そして、湿布薬押当部220の下方に湿布薬Sの下端が略1cmはみ出した部分は、使用者Uが膝を伸ばしさらに背伸びをすることにより、背中の所望位置に貼り付けることができ、貼付けが完了する。なお、通常サイズのカイロを使用する場合は、カイロの下端が、湿布薬押当部220の外周にもたれかかった状態となる。つまり、通常サイズの湿布薬Sやカイロを使用する場合、湿布薬Sやカイロの下端が湿布薬押当部220の上方で跳ね上がったり、巻き込まれたりすることなく、スムーズに背中の所望の場所に貼り付けられる。
また、上述した寸法の湿布薬貼付器具2にミニサイズの湿布薬S又はミニサイズのカイロを使用すると、ミニサイズの湿布薬S又はミニサイズのカイロの下端は補助バーから下方に略0.5cmはみ出す状態となる。つまり、使用者Uが背中を湿布薬押当部270に押し付けたとき、補助バー26の存在により、湿布薬Sやカイロの下端が湿布薬押当部270の外周に沿って跳ね上がったり、巻き込まれたりすることなく、スムーズに背中の所望の場所に貼り付けられる。
以上、本考案に係る湿布薬貼付器具における好ましい実施形態を図示して説明してきたが、本考案の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。
本考案に係る湿布薬貼付器具は、構造が簡易で、高齢者等にとって使用も容易であるので、家庭用として広く利用することができる。
1 2 湿布薬貼付器具
10 20 支持部材
11 21 上部バー
110 210 湿布薬仮留部
12 22 下部バー
120 220 湿布薬押当部
121 122 円盤
123 中芯体
124 224 蝶ナット
125 225 緩み止めナット
13 14 23 24 固定バー
15a 15b 15c 15d 固定部材
25a 25b 25c 25d 固定部材
26 補助バー
27 中間バー
270 湿布薬押当部
U 使用者
S 湿布薬
K 間隙

Claims (10)

  1. 壁に固定して湿布薬を使用者の背中に貼り付ける湿布薬貼付器具であって、
    前記湿布薬を仮留めする湿布薬仮留部と、
    前記湿布薬仮留部に仮留めされた前記湿布薬を前記使用者に押し付けて貼付けるための湿布薬押当部とが設けられ、
    略矩形状に形成された支持部材の四隅に、前記湿布薬仮留部を保持する上部バーと、前記湿布薬押当部を回動自在に軸支する下部バーと、前記壁に固定部材を保持する二本の固定バーとが、前記略矩形状に形成された面に対して垂直に備える湿布薬貼付器具。
  2. 前記湿布薬押当部は、円筒体で形成されることを特徴とする請求項1に記載の湿布薬貼付器具。
  3. 前記湿布薬押当部は、前記円筒体の内部に、二枚の円盤と、該二枚の円盤の間に中芯体と、締め付け部材とを備え、さらに前記二枚の円盤と前記中芯体との間には間隙を設け、前記締め付け部材で前記二枚の円盤を前記中芯体に挟持させると、前記円筒体は前記下部バーに固定されることを特徴とする請求項2に記載の湿布薬貼付器具。
  4. 前記上部バーと前記下部バーとの間に中間バーを備え、該中間バーは前記湿布薬押当部を回動自在に軸支することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の湿布薬貼付器具。
  5. さらに、前記中間バーと前記下部バーとの間に補助バーを備えることを特徴とする請求項4に記載の湿布薬貼付器具。
  6. 前記湿布薬押当部は、前記円筒体の内部に、二枚の円盤と、該二枚の円盤の間に中芯体と、締め付け部材とを備え、さらに前記二枚の円盤と前記中芯体との間には間隙を設け、前記締め付け部材で前記二枚の円盤を前記中芯体に挟持させると、前記円筒体は前記中間バーに固定されることを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1項に記載の湿布薬貼付器具。
  7. 前記湿布薬仮留部は、円筒体で形成され、前記上部バーに回動自在に軸支されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の湿布薬貼付器具。
  8. 前記湿布薬仮留部は凹部又は凸部又はそれらの両方を備えることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の湿布薬貼付器具。
  9. 前記支持部材は、棒状又はパイプ状の金属で形成された枠体であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の湿布薬貼付器具。
  10. 前記支持部材は、平板であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の湿布薬貼付器具。
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