JP2003070916A - シート状湿布の貼付器 - Google Patents

シート状湿布の貼付器

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JP2003070916A
JP2003070916A JP2001265262A JP2001265262A JP2003070916A JP 2003070916 A JP2003070916 A JP 2003070916A JP 2001265262 A JP2001265262 A JP 2001265262A JP 2001265262 A JP2001265262 A JP 2001265262A JP 2003070916 A JP2003070916 A JP 2003070916A
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Hiromitsu Fujita
博光 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 清潔な薬剤含有面を保持し薬剤の患部への浸
透効果を落とさずに湿布を目的の患部に確実に貼り付け
る事ができるシート状湿布の貼付器を提供する。 【解決手段】 シート状湿布の貼付器は、所要の間隔隙
間を保持しながら同期回転する平行に配置された第1、
第2ローラ体と、該ローラ体を回転自在に支承する支承
部と、支承部に接続された操作杆と、を有する。一方の
ローラ体には、湿布本体から剥がした剥離フィルムの一
部を係着離脱自在に係着する係着部が設けられ、他方の
ローラ体には、剥離フィルムを剥がされた湿布本体の粘
着面を患部に対して押し付けるように案内する展着案内
部が設けられる。体に押し付けて操作杆を引く動作を行
なうだけで確実にかつ薬液効果を減殺させない湿布を貼
付させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、利用者本人が貼り
薬であるシート状湿布を背中や腰などの手の届きにくい
部位に貼り付けるのに用いて好適なシート状湿布の貼付
器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば貼り薬を背中や腰などの多
が届き難い位置に貼り付ける場合、家族など他人の手を
借りて行っていたが、例えば特開平10−57416号
の湿布薬貼り付けローラや特開平7−299147号の
貼り薬の貼り付け具などのように、利用者本人により手
の届き難い位置に貼り薬を貼り付けるための貼り付け具
が提案されている。
【0003】この特開平10−57416号の湿布薬貼
り付けローラによれば、2本のローラを平行に近接配置
して取手で支持し、湿布の剥離フィルムを完全にとり除
いて一本のローラに粘着面側を周回状に配置させ、S字
状に他のローラに係合させながら患部に貼り付けるもの
である。
【0004】また、特開平7−299147号の貼り薬
の貼り付け具によれば、上下に近接配置しフレームに架
設した2個のベルトプーリと、ベルトプーリと離間位置
に小径のベルトプーリを設け、小径のベルトプーリと上
側のベルトプーリに掛け回した無端状のベルトにより構
成されている。この装置は剥離フィルムを除いた湿布の
粘着面側をベルトに対して貼り付け、取手を引くこと
で、下側のベルトプーリが患部面で回転しながら移動
し、その回転が上側のプーリを介してベルトを移動さ
せ、ベルトの移動に対応して上側のプーリが回転しベル
トを小径のプーリ側に案内している。ベルトに貼り付け
られた湿布は、ベルトが小径のプーリを周回する時点で
ベルトから自然に剥がれていき装置の移動に伴い患部に
貼り付けられるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来提
案されている装置は、剥離フィルムを剥がした後に、特
開平10−57416号ではローラに対し、また特開平
7−299147号においては無端ベルトに対して湿布
の薬剤含有面である粘着面を貼り付けるものであった。
したがって、湿布の粘着面は、ローラや無端ベルトなど
の埃や汚れなどが付着するから、薬剤の患部への浸透効
果が薄れ湿布の効果自体が薄れていた。同時に湿布の粘
着面は清潔に保ち難く、粘着力の低下をも引き起こすた
め、確実に患部に貼り付け難いものであった。
【0006】また、特開平10−57416号の湿布薬
貼り付けローラによれば、湿布の粘着面側を貼り付けた
一方のローラを、湿布の先端側が近接配置した他方のロ
ーラと係合しながら通過するまで周回させて、この湿布
の先端側の粘着面をローラから剥ぎ、垂れ下げた後に、
患部にあてがう必要があり、使用時の作業が繁雑で扱い
づらいものであった。さらに同貼り付けローラによれ
ば、湿布の粘着面側を貼り付ける牽引側に配置したロー
ラと、湿布を患部に押し付ける他のローラを共に患部に
押し付けた状態で引き上げるが、このとき、湿布を貼り
付けた側のローラは、特開平10−57416号の図5
に示すように、時計回り、即ち湿布を剥ぎ取るように回
転しようとするので、湿布を患部に貼り付けることにお
いて確実性に欠けるものであった。また同貼り付けロー
ラによれば、一方のローラの周壁面に湿布の粘着面が貼
り付けられ、他方のローラが湿布の非接着面と係合しな
がら患部に貼り付けようとするので、目的の患部に確実
に湿布を貼り付けることは極めて困難であった。
【0007】また、特開平7−299147号の貼り薬
の貼り付け具によれば、大小多数のプーリや無端状のベ
ルトのほかこの貼り付け具を構成する部品点数が多く、
コスト高となっていた。また同貼り付け具によれば、ベ
ルトプーリ−と、該ベルトプーリと離間した位置に配置
した小径のベルトプーリと、を掛け回したベルトに貼り
付けた湿布が、小径のプーリを周回するベルトの反転移
動に追従しきれずに、ベルトから自然に剥がれるよう
に、各プーリの径や離間距離などを設定せねばならず構
造や構成が複雑になっていた。
【0008】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たものであり、その一つの目的は、湿布本体とその剥離
フィルムを剥がしながら、清潔な薬剤含有面を保持し薬
剤の患部への浸透効果を落とすことなく湿布の効果を発
揮させ、且つ、粘着力を落とさずに湿布を目的の患部に
確実に貼り付ける事ができるシート状湿布の貼付器を提
供することである。また本発明の他の目的は、少ない部
品点数で極めて簡単な構造で低コストで製造できるとと
もに、湿布を装置に簡単に装着できる使用法も簡単な、
シート状湿布の貼付器を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、シート状湿布12の剥離フィルム14
を除去しつつ同湿布12を手の届き難い位置に貼り付け
るシート状湿布の貼付器10であって、所要の間隔隙間
を保持しながら同期回転する平行に配置された第1、第
2ローラ体(16a、16b)と、該ローラ体(16
a、16b)を回転自在に支承する支承部18と、支承
部18に接続された操作杆20と、を有し、一方のロー
ラ体には、湿布本体13から剥がした剥離フィルム14
の一部を係着離脱自在に係着する係着部22が設けら
れ、他方のローラ体16には、剥離フィルム14を剥が
された湿布12本体の粘着面24を患部に対して押し付
けるように案内する展着案内部26が設けられたことを
特徴とするシート状湿布の貼付器10から構成される。
【0010】第1、第2ローラ体(16a、16b)に
は、相互に同期回転させる歯車連結機構28が設けられ
たこととしても良い。
【0011】係着部22は、当該ローラ体16の長手方
向に沿って設けられたフィルム部の引き剥がし可能な接
着剤塗布部30からなることとしても良い。
【0012】係着部22は、湿布12の剥離フィルム1
4の一部を挟み付けて係着するクリップ機構32からな
ることとしても良い。
【0013】いずれかのローラ体16は、断面多角形状
であることとしても良い。
【0014】いずれかのローラ体16にはシート状湿布
12の幅長さに対応してローラの長手方向に沿って移動
し、その移動位置で係止されてシート状湿布12のロー
ラ間の案内を行う幅案内部材34が設けられたこととし
ても良い。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施形態に係るシート状湿布の貼付器について説明す
る。本発明の貼付器は、例えば背中などの手の届き難い
場所に湿布を自分で円滑に貼り付けられるようにした貼
付器である。
【0016】図1ないし図5は、本発明のシート状湿布
の貼付器(以下「貼付器」という)10の第1の実施形
態について説明しており、この貼付器10は、第1ロー
ラ体16aと、第2ローラ体16bと、支承部18と、
操作杆20と、を有している。
【0017】図1に示すように、操作杆20は、その一
端側を使用者が把持して貼付器10全体を支持し操作す
る棒状の支持部材である。実施形態において、操作杆2
0は、円柱棒状の部材を水平方向にL字状に曲げた杆本
体部21と、杆本体部の一端側から直角下方に垂下した
支承杆19からなり、杆本体部の他端側には把持部材4
4が取り付けられている。この把持部材44は、例えば
使用者の握り込みに対応して変形する弾性部材から構成
されている。
【0018】支承杆19は、後述する第1、第2ローラ
体を軸支する支承部18を構成する。図において、支承
杆19の下方先端側には円柱棒体からなる2本の支承軸
42が所要の間隔を開けてそれぞれ支承杆19からL字
状でかつ平行に突設固定されている。実施形態におい
て、これらの2本の支承軸42は、支承杆19、すなわ
ち、操作杆20と一体的に形成されている。
【0019】この支承軸42に、第1、第2ローラ体
(16a、16b)の芯孔36が挿入されて回転自在に
支承されている。支承軸42は、両ローラ体(16a、
16b)の全長にわたって挿入され先端がこれらのロー
ラ体からそれぞれ突出されてその突出端で図示しないス
トッパ部材により止められている。これらのローラ体
(16a、16b)の両端部分は支承軸側に固定された
軸受(図示せず)を介して軸支されており、これによっ
て、支承軸42に対して両ローラ体(16a、16b)
は回転自在に回転しうる。
【0020】図1において、第1、第2ローラ体(16
a、16b)は、長手方向両端部であってその周面にそ
れぞれ歯車38、38が接合固定されている。そして、
それぞれ支承軸42、42に装着された状態でそれぞれ
両端側の歯車どうしが咬合連結され歯車連結機構28を
構成している。これにより、第1、第2ローラ体(16
a、16b)は、同期して互いに逆方向に回転するよう
になっている。
【0021】図2にも示すように、第1、第2ローラ体
の本体部(17a、17b)どうしはそれらのローラ体
に挟まれて全長にわたって同じ幅の間隔が開けられるよ
うに長細い隙間56が形成されている。この間隔隙間5
6に、剥離フィルム付きのシート状湿布12が通係され
る。特に、この実施形態では、いずれかのローラ体に
は、両ローラ間の間隔隙間から剥離フィルム付きのシー
ト状湿布の一部を挿入させ、その引き出し側部分におい
て湿布本体から剥がした剥離フィルムの一部を係着離脱
自在に係着する係着部が設けられる。
【0022】図1、図3において、下側のローラ体であ
る第2ローラ体16bは、円柱体からなり、その周壁面
が湿布12の非粘着面(すなわち、剥離フィルムを付し
た面の裏面側の面)を当接させて湿布12を患部に押し
付けるように案内する展着案内部26とされる。
【0023】一方、図1、図3において、上側のローラ
体である第1ローラ体16aは、第2ローラ体16bの
本体部17bよりも中心からその周面までの長さが小さ
な断面の棒体からなり、実施形態では、六角柱体で形成
されている。したがって、両ローラ体に挟まれた間隔隙
間56は第1ローラ体16aの歯車38、38と同第1
ローラ体の本体部17aとの段差ぶんの隙間幅となって
いる。この第1ローラ体16aの六角柱体の1つの面に
は、剥離フィルム14を係着離脱自在に係着する係着部
22が設けられている。この係着部22は、両ローラ間
の間隔隙間56から剥離フィルム付きのシート状湿布1
2の一部を挿入させ、その引き出し側部分において湿布
本体13から剥がした剥離フィルム14の一部を係着離
脱自在に係着させるものであり、実施形態において、該
係着部22は六角柱の1つの面全体にフィルムを接着
後、再び剥離させうるように接着離脱自在な接着剤が塗
布された接着剤塗布部30で構成されている。係着部2
2は、これに限らず、例えば係着させた剥離フィルム1
4が引き剥がし可能な両面粘着テープなどを用いてもよ
い。
【0024】本実施形態において、第1ローラ体16a
は、図3に示すように、断面六角形状としているが、六
角形状に限らずその他の多角形状の角柱体としてもよ
い。また、その場合には、円周面の一部に係着部22を
設けた円柱体としてもよい。また第1、第2ローラ体
(16a、16b)は、木製としているが、軽量で、あ
る程度の剛性があればよく、プラスチックなどの合成樹
脂やアルミニウムなどの軽金属などから形成しても良
い。また、支承部18は、金属製としているが、軽量
で、ある程度の剛性があればよく、プラスチックなどの
合成樹脂やアルミなどの軽金属、または木などから形成
しても良い。また図12に示すように、操作杆20は、
把持部材44側の部分を折り曲げあるいは、湾曲させて
全体がコ字形状とし、背中などにローラ体を押し当てや
すいようにしても良いし、その曲がり形状も任意に設定
してよい。また、操作杆20をフレキシブルに曲がるフ
レキシブル管などを用いて適用しても良い。さらに、両
ローラの直径大きさは同じにして間の間隙を形成しても
よい。その際は、例えば両端側の歯車部分を周壁面から
突設して設ければよい。
【0025】次に、本発明の本実施形態に係るシート状
湿布の貼付器10の使用に際しては、まず図4に示すよ
うに、第1、第2ローラ体(16a、16b)の間隙に
湿布12を挿入し、牽引方向側、即ち図4上右側の剥離
フィルム14を湿布12本体より一部剥ぎ取り、その端
部を第1ローラ体16aの係着部22に接着させる。剥
離フィルム14を剥がされた湿布本体13は、該湿布1
2の自重により第2ローラ体16bの周壁に沿うように
自然に垂れ下がる。これにより湿布12の薬剤含有面で
ある粘着面24が露出した状態となる。
【0026】その後、図5に示すように、湿布12の粘
着面24を患部にあてがい、貼付器10を矢視線M方向
に引くと、湿布12を患部に対して押さえていた第2ロ
ーラ体16bが矢視線T1方向に回転し、この第2ロー
ラ体16bの展着案内部26に案内されて、湿布12
は、順次患部に押し付けられるように貼り付けられる。
【0027】第1ローラ体16aは、第2ローラ体16
bに対して歯車連結機構28により歯車38が咬合連結
されており、第1ローラ体16aの回転に伴い矢視線T
2方向に同期回転する。係着部22に係着された剥離フ
ィルム14は、第1ローラ体16aに巻きつけられるよ
うに湿布12本体から順次剥ぎ取られる。また第1ロー
ラ体16aは、剥離フィルム14を巻きつける事によ
り、湿布12本体の患部等への貼り付けを円滑に行なわ
せる。このように、手の届き難い患部に湿布12をあて
がった状態で操作杆20を引き動作させるだけで、確実
に湿布を自分で円滑に貼り付けさせる。
【0028】次に、図6、図7に基づいて、本発明の第
2実施形態について説明するが、第1実施形態と同一部
材には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。本
実施形態では、第1ローラ体16aに設けた係着部22
をクリップ機構32としている点が第1実施形態と相違
する。
【0029】図6、図7に示すように、第1ローラ体1
6aの本体部17aの六角柱体の一面を薄板状に切り欠
いて、切り欠き残部面にクリップ受け部54を形成する
とともに、切り欠き薄板状のクリップ蓋46がその片端
部を蝶番などの枢着部材48を介してクリップ蓋46の
他端側をクリップ受け部54に対して開閉自在に設けら
れている。クリップ受け部54は六角柱体の切り欠き残
部面に形成されており、実施形態では鋸刃状に凹凸を形
成させている。また、クリップ蓋46のクリップ受け部
に対向しうる面には同様の鋸刃状の凹凸が形成されてク
リップ蓋46をクリップ受け部54に対して閉止させた
ときにはそれらの凹凸が互いにかみ合うようになってい
る。また、第1ローラ体16aの長手方向両端側には、
ロック孔50、50が形成され、さらに、クリップ蓋4
6には、これらのロック孔50、50に離脱可能に嵌合
するロック片52、52がとりつけられている。本実施
形態において、クリップ機構32は、クリップ蓋46
と、クリップ受け部54によって構成されるフィルム挟
み手段を含む。
【0030】図6において、クリップ蓋46と、クリッ
プ受け部54の凹凸は例えばクリップ本体ならびに六角
柱体の1つの面を平板状に形成し、その面上に凹凸面を
形成させた薄いゴムシートを接着剤などの任意の接合手
段により固定させてもよい。
【0031】本実施形態に係るシート状湿布の貼付器1
0の使用に際しては、図6、図7に示すように、湿布1
2の一辺側から剥がした剥離フィルム14をクリップ機
構32に挟み込ませ係止させる。このとき湿布本体13
を第1、第2ローラ体(16a、16b)間の間隙から
挿入させ、第1実施形態と同様に、湿布本体13は、第
2ローラ体16bの周壁に沿って垂れ下げ、湿布12の
粘着面24を露出させる。さらにこの状態で、湿布12
の粘着面24を患部にあてがい操作杆20を引き動作さ
せ、各ローラ体(16a、16b)を同期回転させ、湿
布12が患部に押し付けられるように貼り付けさせる。
【0032】また、本実施形態においても、第1実施形
態と同様に、クリップ機構32に係着された剥離フィル
ム14を第1ローラ体16aに巻きつけさせ、湿布12
から剥ぎ取らせる。このように、クリップ機構32によ
って剥離フィルム14を巻きつける事により、湿布12
の患部等への貼り付けを円滑に行わせる。したがって、
本実施形態の貼付器10においても、確実に湿布12を
自分で円滑に貼り付けさせる。
【0033】なお、、第1ローラ体16aは、六角柱体
としているが、図8に示すように、同様のクリップ機構
32を設けた状態で、円柱体としても良い。ちなみに、
この実施例では、クリップ機構32のクリップ蓋46は
両ローラ体16a、16bの間隔隙間56から剥離フィ
ルム付きのシート状湿布の一部を挿入させて貫通させ、
その引き出し側部分を引き出したままの状態でこれを挟
みつけて嵌着し得るように設けられている(例えば、時
計方向回りに周回される剥離フィルムを咬み込むように
設けられている)。
【0034】次に、図9、図10、図11に基づいて、
本発明の第3実施形態について説明するが、第1実施形
態と同一部材には同一符号を付し、その詳細な説明を省
略する。図9に示すように、本実施形態では、第2ロー
ラ体16bに湿布本体の移動時の幅方向位置決めをおこ
ないつつ同ローラ体の長手方向に沿って移動しうるよう
に幅案内部材34を設けさせた点が、第1実施形態と相
違する。
【0035】幅案内部材34は、実施形態において、ゴ
ム素材や合成樹脂からなる一部を切り欠いたCリング状
に形成されており、ローラ本体の外部から切り欠き部分
を開きながら簡単にローラ体の本体部に装嵌しうる。ま
た、装嵌後は、ローラ体の本体部の長手方向に沿って移
動可能で且つ、移動位置で簡単にずれないようになって
いる。特に、実施形態ではゴム部材であり、かつ、幅案
内部材34の内周壁は第2ローラ体16bの断面円形状
と嵌め合う形状に形成されており、位置ずれが防止され
る。
【0036】本実施形態に係るシート状湿布の貼付器1
0の使用に際しては、図9、図10、図11に示すよう
に、第2ローラ体16bの本体部17bに対して、幅案
内部材34の切り欠き部分を開きながら装嵌させる。そ
の後、使用者は、第1実施形態と同様に、湿布12を第
1、第2ローラ体(16a、16b)間の間隙に挿入さ
せ、支承部18側の湿布12の一辺を同じ側に配置させ
た歯車38に沿わせるように配置させる。その状態で湿
布12の支承部18側と対向する一辺に沿わせるよう
に、幅案内部材34を移動させる。これにより、間隙5
6の左右幅を規制された湿布12は、ローラ体16の長
手方向に直交する方向からしか間隙56内へは進入でき
ず、一直線状に進入してきた湿布12は、そのまま第2
ローラ体16bによって案内され、目的の患部上におい
ても、簡単に一直線状に貼り付けさせる。
【0037】以上説明した本発明の貼付器10は、上記
した実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請
求の範囲に記載した発明の本質を逸脱しない範囲におい
て任意の改変を行っても良い。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシート状
湿布の貼付器10によれば、シート状湿布12の剥離フ
ィルム14を除去しつつ同湿布12を手の届き難い位置
に貼り付けるシート状湿布の貼付器10であって、所要
の間隔を保持しながら同期回転する平行に配置された第
1、第2ローラ体(16a、16b)と、該ローラ体1
6を回転自在に支承する支承部18と、支承部18に接
続された操作杆20と、を有し、一方のローラ体には、
湿布本体から剥がした剥離フィルム14の一部を係着離
脱自在に係着する係着部22が設けられ、他方のローラ
体16には、剥離フィルム14を剥がされた湿布12本
体の粘着面24を患部に対して押し付けるように案内す
る展着案内部26が設けられた構成とすることにより、
湿布12を第1、第2ローラ体(16a、16b)の間
隙に挿入し、剥離フィルム14の一部を係着部22に係
着するだけで、確実に湿布12を貼付器10に装着で
き、且つ湿布12の粘着面24は清潔な状態のまま患部
に案内されることで、薬剤の患部への浸透効果を落とさ
ずに湿布の効果を発揮させ、さらに湿布の粘着面24を
清潔に保持し、粘着力を落とさずに目的の患部に確実に
貼り付ける事ができる。また貼付器10は、基本的には
第1ローラ体16aと、第2ローラ体16bと、支承部
18と、操作杆20と、のみを有していればよく構成が
極めて簡単で且つ部材の点数を少なくでき、製造コスト
を低廉に維持する事が可能である。
【0039】第1、第2ローラ体には、相互に同期回転
させる歯車連結機構が設けられた構成とすることによ
り、患部に対して湿布本体を案内させた長さと、剥離フ
ィルムの剥ぎ取り長さとを同一長さとする事ができ、目
的の患部に湿布を貼り付ける直前に、確実に剥離フィル
ムを剥がす事が可能となり、具体的に湿布の粘着面を清
潔に保持させる事が可能となる。
【0040】係着部は、当該ローラ体の長手方向に沿っ
て設けられたフィルム部の引き剥がし可能な接着剤塗布
部からなる構成であるから、簡単に剥離フィルムの係着
及び除去ができるようになり、具体的に、貼付器10に
対して湿布の装着が簡単にできるようになる。
【0041】係着部は、湿布の剥離フィルムの一部を挟
み付けて係着するクリップ機構からなる構成であるか
ら、係着部に付着した埃などによって係着力を損なうこ
となく剥離フィルムを挟み込むように確実に係止させる
事が可能になる。
【0042】いずれかのローラ体は、断面多角形状であ
る構成であるから、周壁面の1つの面に係着部を平面的
にさせる事が可能となり、その周壁面の長手方向の辺に
沿わせて剥がした剥離フィルムの先端側の辺をあてがう
ことができ、常に一定方向に容易にフィルムを係着させ
る事が可能となる。
【0043】いずれかのローラ体にはシート状湿布の幅
長さに対応してローラの長手方向に沿って移動し、その
移動位置で係止されてシート状湿布のローラ間移動の案
内を行う幅案内部材が設けられた構成であるから、使用
する湿布の幅長さに応じて湿布を進入させる幅長さを規
制しうるようになり、これにより、湿布を常に貼付器の
ローラの長手方向に直交する方向から進入させ、一直線
状に貼り付けさせる事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るシート状湿布の貼
付器を示す一部を破断した斜視構成説明図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の一部を省略した断面右側面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る貼付器の湿布の装
着状態を示す一部省略断面右側面図である。
【図5】同貼付器の湿布を貼り付ける際の一部を省略し
断面した右側面作用説明図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係るシート状湿布の貼
付器を示す一部を破断した斜視構成説明図である。
【図7】図6の第1、第2ローラー体部分を拡大した断
面構成説明図である。
【図8】図5の第1ローラ体に他の実施形態を適用した
際の、第1、第2ローラー体部分を拡大した断面構成説
明図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係るシート状湿布の貼
付器を示す一部を省略した正面構成説明図である。
【図10】図9のA−A線断面構成説明図である。
【図11】図9の幅案内部材を装着する際のA−A線断
面構成説明図である。
【図12】本発明の貼付器を背中にあてがった際の一部
省略右側面説明図である。
【符号の説明】
10 シート状湿布の貼付器 12 湿布 13 湿布本体 14 剥離フィルム 16 ローラ体 17 ローラ体本体 18 支承部 19 支承杆 20 操作杆 21 操作杆本体部 22 係着部 24 粘着面 26 展着案内部 28 歯車連結機構 30 接着剤塗布部 32 クリップ機構 34 幅案内部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥離フィルムを湿布本体に貼付させたシ
    ート状湿布の貼付器であって、 所要の間隔隙間を保持しながら同期回転する平行に配置
    された第1、第2ローラ体と、 該ローラ体を回転自在に支承する支承部と、 支承部に接続された操作杆と、を有し、 一方のローラ体には、湿布本体から剥がした剥離フィル
    ムの一部を係着離脱自在に係着する係着部が設けられ、 他方のローラ体には、剥離フィルムを剥がされた湿布本
    体の粘着面を患部に対して押し付けるように案内する展
    着案内部が設けられたことを特徴とするシート状湿布の
    貼付器。
  2. 【請求項2】 第1、第2ローラ体には、相互に同期回
    転させる歯車連結機構が設けられた請求項1記載のシー
    ト状湿布の貼付器。
  3. 【請求項3】 係着部は、当該ローラ体の長手方向に沿
    って設けられたフィルム部の引き剥がし可能な接着剤塗
    布部からなる請求項1または2に記載のシート状湿布の
    貼付器。
  4. 【請求項4】 係着部は、湿布の剥離フィルムの一部を
    挟み付けて係着するクリップ機構からなる請求項1また
    は2に記載のシート状湿布の貼付器。
  5. 【請求項5】 いずれかのローラ体は、断面多角形状で
    ある請求項1ないし4のいずれかに記載のシート状湿布
    の貼付器。
  6. 【請求項6】 いずれかのローラ体にはシート状湿布の
    幅長さに対応してローラの長手方向に沿って移動し、そ
    の移動位置で係止されてシート状湿布のローラ間移動の
    案内を行なう幅案内部材が設けられた請求項1ないし5
    のいずれかに記載のシート状湿布の貼付器。
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Cited By (6)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008039511A (ja) * 2006-08-03 2008-02-21 Yokogawa Electric Corp 生物化学反応用装置及び生物化学反応方法
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CN107487656A (zh) * 2017-09-02 2017-12-19 佛山市龙远科技有限公司 一种切割胶带的装置
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