JP3201117U - 箱用シートセット - Google Patents

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Abstract

【課題】物品の運搬、保管等に用いられる際の強度の低下が抑制されると共にこの物品の陳列ケースとして用いる際の開封作業性に優れる箱用シートセットを提供する。【解決手段】箱用シートセットは、四角筒状部を有する箱型に組立てられる外箱用シート1と、四角筒状部の内側に嵌合可能な四角筒状に組立てられるスリーブ用シートとを備え、外箱用シート1が、四角筒状部を構成する4つの外側面パネル11〜14を備え、4つの外側面パネル11〜14が四角筒状部の周方向に沿って断続的な第1破断容易線24を有し、少なくとも1つの外側面パネル11〜14が、第1破断容易線24間を接続し、四角筒状部の内側に押込み可能な押込み片25を画定する第2破断容易線26を有し、スリーブ用シートが、嵌合状態で押込み片25が押込まれた際に押込み片25に係合する係合部を有し、係合部の係合によって外側面パネル11〜14の一方向側の部位の切離に際してこの一方側の部位と共に他方側の部位から離脱する。【選択図】図1

Description

本考案は、箱用シートセットに関する。
従来、段ボールシート等から組立てられる箱が、物品の運搬、保管等に用いられている。また、このような箱は、物品を運搬、保管した後にこの物品を陳列する陳列ケースとしても用いられている。
このような運搬、保管用兼陳列用として用いられる箱としては、例えば「切断陳列箱」(特開2004−344236号公報参照)が発案されている。この公報に記載の切断陳列箱は、周壁の周方向に舌片、切目及びジッパが連続して形成されている。この切断陳列箱は、舌片を内側に押込み、この舌片の押込みによって形成される抜出穴に手を入れて切目及びジッパの繋部を切断することで上下に分離可能に構成されている。この切断陳列箱は、切目及びジッパの繋部の切断によって分離された上側部分を除去することで、下側部分を物品陳列ケースとして使用可能とされている。
しかしながら、この切断陳列箱は、周壁に舌片、切目及びジッパが形成されているため、周壁の強度が弱くなる。そのため、この切断陳列箱は、例えば物品の運搬又は保管に当たり複数の箱を積み重ねた場合に箱潰れ等を生じるおそれがある。また、この切断陳列箱は、強度を強くするために継ぎ目部分を長くすると開封作業が困難になるおそれがある。
特開2004−344236号公報
本考案は、このような不都合に鑑みてなされたものであり、物品の運搬、保管等に用いられる際の強度の低下が抑制されると共に、この物品の陳列ケースとして用いる際の開封作業性に優れる箱用シートセットの提供を目的とするものである。
上記課題を解決するためになされた本考案に係る箱用シートセットは、四角筒状部を有する箱型に組立てられる外箱用シートと、上記四角筒状部の内側に嵌合可能な四角筒状に組立てられるスリーブ用シートとを備え、上記外箱用シートが、一方向に連接され、上記四角筒状部を構成する4つの外側面パネルを備え、この4つの外側面パネルが、四角筒状部の周方向に沿って断続的な第1破断容易線を有し、少なくとも1つの外側面パネルが、上記第1破断容易線間を接続し、四角筒状部の内側に押込み可能な押込み片を画定する第2破断容易線を有し、上記4つの外側面パネルが、上記第1破断容易線及び第2破断容易線の破断によって一方側の部位を他方側の部位から切離可能に設けられ、上記スリーブ用シートが、嵌合状態で上記押込み片が押込まれた際にこの押込み片に係合する係合部を有し、この係合部の係合によって上記外側面パネルの一方向側の部位の切離に際してこの一方側の部位と共に他方側の部位から離脱する。
当該箱用シートセットは、外箱用シートを組立ててなる外箱の四角筒状部の内側にスリーブ用シートが嵌合された状態で物品を収容可能な包装箱として構成される。当該箱用シートセットは、外箱用シートが第1破断容易線及び第2破断容易線の破断によって外側面パネルの一方側の部位及び他方側の部位を切離可能に構成されているので、例えば一方側の部位の切離後の他方側の部位側を物品陳列ケースとして用いることができる。当該箱用シートセットは、包装箱に組立てられた状態で4つの外側面パネルによって形成される四角筒状部の内側にスリーブ用シートが嵌合されているので、スリーブ用シートによって四角筒状部の強度を補強することができる。そのため、当該箱用シートセットを組立ててなる包装箱は、物品の運搬、保管等に用いられる際の強度の低下が抑制される。また、当該箱用シートセットは、スリーブ用シートが係合部を有し、これにより外箱用シートの一方側の部位の切離に際してこの一方側の部位と共に離脱可能に構成されているので、一方側の部位とスリーブ用シートとを別個に取り外す手間を省くことができる。従って、当該箱用シートセットは、包装箱から物品陳列ケースを形成する際の開封作業性に優れる。
上記第1破断容易線が交互に配置されるミシン目及び継ぎ目からなり、複数のミシン目の平均長さが複数の継ぎ目の平均長さの3倍以上であるとよい。当該箱用シートセットは、上述のように包装箱に組立てられた際に四角筒状部の強度がスリーブ用シートによって補強されているので、ミシン目の平均長さを継ぎ目の平均長さの3倍以上としても十分な強度を有することができる。そのため、上述のようにミシン目に対する継ぎ目の長さを3分の1以下と短くして、継ぎ目の破断部分に起因する美観の低下を抑制することができる。また、ミシン目に対する継ぎ目の長さを上記範囲に短くして開封作業の容易化を促進することができる。
上記4つの外側面パネルが、それぞれ上記第2破断容易線を有するとよい。このように、4つの外側面パネルがそれぞれ第2破断容易線を有することによって、第2破断容易線によって画定される押込み片をスリーブ用シートの係合部に係合させることで、外側面パネルの一方側の部位と共にスリーブ用シートを容易に離脱させることができる。
上記第2破断容易線が円弧状に形成されているとよい。このように、第2破断容易線が円弧状に形成されていることによって、第2破断容易線を容易に破断することができる。また、かかる構成によると、第2破断容易線によって画定される押込み片をスリーブ用シートの係合部に係合させ易い。
上記係合部が、上記押込み片を内側に押込まれた際にこの押込み片と共に内側に押込まれる舌片を有するとよい。このように、係合部が押込み片を内側に押込まれた際にこの押込み片と共に内側に押込まれる舌片を有することによって、外側面パネルを一方側の部位と他方側の部位とに切離しない場合におけるスリーブ用シートによる補強効果を高めると共に、外側面パネルを一方側の部位と他方側の部位とに切離する際の切離作業性の低下を防止することができる。
以上説明したように、本考案の箱用シートセットは、物品の運搬、保管等に用いられる際の強度の低下を抑制することができると共に、この物品の陳列ケースとして用いる際の開封作業性に優れる。
本考案の一実施形態に係る外箱用シートを示す模式的平面図である。 本考案の一実施形態に係るスリーブ用シートを示す模式的平面図である。 図1の外箱用シート及び図2のスリーブ用シートを組立ててなる包装箱を示す模式的斜視図である。 図2のスリーブ用シートによって形成されるスリーブを示す模式的斜視図である。 図3の包装箱の開封状態を示す模式的斜視図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
[箱用シートセット]
当該箱用シートセットは、図1,2に示すように、四角筒状部を有する箱型に組立てれられる外箱用シート1と、上記四角筒状部の内側に嵌合可能な四角筒状に組立てられるスリーブ用シート2とを備える。当該箱用シートセットは、外箱用シート1を組立ててなる外箱の四角筒状部の内側にスリーブ用シート2が嵌合された状態で物品を収容可能な包装箱として構成される。
<外箱用シート>
外箱用シート1は、1枚のシートからなる。外箱用シート1は、図1に示すように、一方向(左右方向)に連接され、上記四角筒状部を構成する4つの外側面パネル(第1外側面パネル11、第2外側面パネル12、第3外側面パネル13、第4外側面パネル14)を備える。また、外箱用シート1は、第4外側面パネルの第3外側面パネル13と連接する端縁と反対側の端縁に連接される糊代部15を備える。さらに、外箱用シート1は、第1外側面パネル11及び第3外側面パネル13の上縁から延出される一対の上側内フラップ16,18と、第2外側面パネル12及び第4外側面パネル14の上縁から延出される一対の上側外フラップ17,19と、第1外側面パネル11及び第3外側面パネル13の下縁から延出される一対の下側内フラップ20,22と、第2外側面パネル12及び第4外側面パネル14の下縁から延出される一対の下側外フラップ21,23とを備える。外箱用シート1は、4つの外側面パネル11〜14を四角筒状に組み合わせた状態で、糊代部15を第1外側面パネル11の第2外側面パネル12との連接側と反対側の内側に貼着することで四角筒状部を形成可能に構成されている。なお、本明細書における「上」及び「下」とは、外箱用シート1及びスリーブ用シート2から組立てられる包装箱における「上」及び「下」を意味する。また、「左」及び「右」とは、平面視における「上」及び「下」に対する「左」及び「右」をいう。
外箱用シート1に用いられるシートとしては、外箱用シート1を組立ててなる外箱の形状を維持できる程度の強度を有し、かつ適度な反発力を有している限り特に限定されるものではなく、例えば段ボールシート、厚紙等の紙製シート、合成樹脂製シート、紙製シートと合成樹脂製シートとの積層シート等が挙げられる。中でも、加工性、衝撃吸収性、取扱性、リサイクル性、経済性等の点から紙製のシートが好ましく、段ボールシートが特に好ましい。
上記段ボールシートとしては、波形状に形成された中芯原紙をライナーに貼り合わせたものであって、例えば波形状に形成された中芯原紙を1枚のライナーに貼り合わせた片面段ボールシート、片面段ボールシートの段頂にさらにライナーを貼り合わせた両面段ボールシート、両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂を貼り合わせた複両面段ボールシート、複両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂をさらに貼り合わせた複々両面段ボールシート等が挙げられる。これらの中でも、加工性、経済性、耐久性等の点から両面段ボールシートが好ましい。
(外側面パネル及び糊代部)
第1外側面パネル11及び第3外側面パネル13は、略同形の矩形状に形成されている。また、第2外側面パネル12及び第4外側面パネル14は、略同形の矩形状に形成されている。4つの外側面パネル11〜14の上下方向長さは略同一である。また、第1外側面パネル11及び第3外側面パネル13の幅(左右方向長さ)は、第2外側面パネル12及び第4外側面パネル14の幅よりも小さい。さらに、4つの外側面パネル11〜14は、上下方向長さが幅よりも大きい。
4つの外側面パネル11〜14の上下方向長さとしては、特に限定されるものではないが、例えば10cm以上50cm以下程度とすることができる。第1外側面パネル11及び第3外側面パネル13の幅としては、特に限定されるものではないが、例えば5cm以上25cm以下程度とすることができる。第2外側面パネル12及び第4外側面パネル14の幅としては、特に限定されるものではないが、例えば8cm以上48cm以下程度とすることができる。
4つの外側面パネル11〜14は、四角筒状部の周方向に沿って断続的な第1破断容易線24を有する。また、4つの外側面パネル11〜14のうち、少なくとも1つの外側面パネル(本実施形態においては、4つの外側面パネル11〜14のそれぞれ)は、第1破断容易線24間を接続し、上記四角筒状部の内側に押込み可能な押込み片25を画定する第2破断容易線26を有する。詳細には、第1外側面パネル11及び第3外側面パネル13は、第2破断容易線26を各1つ有し、第2外側面パネル12及び第4外側面パネル14は、第2破断容易線26を各2つ有している。さらに、糊代部5は、上記四角筒状部において第1外側面パネル11の第1破断容易線24と重なる部分に破断容易線24を有する。4つの外側面パネル11〜14は、第1破断容易線24及び複数の第2破断容易線26の破断によって一方側の部位3a(第1破断容易線24及び複数の第2破断容易線26から上側の部位)を他方側の部位3b(第1破断容易線24及び複数の第2破断容易線26から下側の部位)から切離可能に設けられている。つまり、上記四角筒状部を組立てた状態において、第1破断容易線24の第1外側面パネル11の連接方向の他端側(第1外側面パネル11の第2外側面パネル12と連接される端縁と反対側)の端部と、第4外側面パネル14の連接方向の一端側(第4外側面パネル14の糊代部15と連接される側)の端部とは上下方向位置が等しい。当該箱用シートは、4つの外側面パネル11〜14がそれぞれ第2破断容易線26を有することによって、第2破断容易線26によって画定される押込み片25を後述するスリーブ用シート2の係合部35に係合させることで、外側面パネル11〜14の一方側の部位3aと共にスリーブ用シート2を容易に離脱させることができる。
第2外側面パネル12に設けられる第1破断容易線24及び第4外側面パネル14に設けられる第1破断容易線24は左右方向(水平方向)に伸びている。また、第2外側面パネル12に設けられる第1破断容易線24は、第2外側面パネル12の上下方向の中央位置より下側に配設され、第4外側面パネル14に設けられる第1破断容易線24は、第4外側面パネル14の上下方向中央位置より上側に配設されている。当該箱用シートセットは、第1破断容易線24がこのように配設されることによって、外側面パネル11〜14を一方側の部位3a及び他方側の部位3bに切離し、他方側の部位3b側を物品陳列ケースとして用いる場合に、第2外側面パネル12を視認者側に配置することで物品を見栄えよく陳列することができる。
第1破断容易線24はミシン目部から構成されている。つまり、第1破断容易線24は、交互に配置されるミシン目及び継ぎ目からなる。第1破断容易線24の継ぎ目は、第2外側面パネル12及び第4外側面パネル14の一対の第2破断容易線26間に各1つ設けられ、かつ第2外側面パネル12及び第4外側面パネル14における第2破断容易線26と側縁との間に各1つ設けられている。また、第1破断容易線24の継ぎ目は、第1外側面パネル11の第2破断容易線26と第1外側面パネル11の連接方向の他端側の端縁との間に2つ設けられ、かつ第1外側面パネル11の第2破断容易線26と第1外側面パネル11の連接方向の一端側の端縁との間に1つ設けられている。さらに、第1破断容易線24の継ぎ目は、第3外側面パネル13の第2破断容易線26と第3外側面パネル13の連接方向の両端縁との間に各1つ設けられている。当該箱用シートセットは、このように継ぎ目の数が少ないことによって、外側面パネル11〜14を一方側の部位3a及び他方側の部位3bに切離した場合に、継ぎ目の破断部分に起因する美観の低下を抑制することができる。なお、「ミシン目」とは、断続的に設けられる切込みをいい、「継ぎ目」とは、隣接するミシン目間に配置される切込みの非形成部分をいう。
第1破断容易線24の継ぎ目は、隣接する外側面パネル11〜14の連接部分には設けられていない。四角筒状部の角部を構成する部分に継ぎ目が設けられていない場合(つまり、四角筒状部の角部を構成する部分にこの四角筒状部の周方向に沿うミシン目が設けられている場合)、通常箱の強度が低くなると共にこの箱の形状を保持し難くなる。これに対し、当該箱用シートセットは、外箱用シート1を組立ててなる外箱の四角筒状部の内側にスリーブ用シート2が嵌合されるので、外側面パネル11〜14の連接部分に継ぎ目を設けなくても包装箱の強度の低下を抑制すると共にこの包装箱の形状を十分に保持することができる。
上記ミシン目部を構成する複数のミシン目の平均長さとしては、上記ミシン目部を構成する複数の継ぎ目の平均長さの3倍以上が好ましく、5倍がより好ましく、10倍がさらに好ましい。一方、上記ミシン目部を構成する複数のミシン目の平均長さとしては、上記ミシン目部を構成する複数の継ぎ目の平均長さの15倍以下が好ましい。上記平均長さが上記下限に満たないと、外側面パネル11〜14を一方側の部位3a及び他方側の部位3bに切離した場合に、継ぎ目の破断部分に起因する美観の低下を十分に抑制することができないおそれがある。また、上記平均長さが上記下限に満たないと、継ぎ目の長さが長くなり、継ぎ目を容易に破断することが困難になるおそれがある。逆に、上記平均長さが上記上限を超えると、継ぎ目が意図せず破断するおそれがある。
複数の継ぎ目の平均長さの下限としては、0.5mmが好ましく、1mmがより好ましい。一方、複数の継ぎ目の平均長さの上限としては、5mmが好ましく、3mmがより好ましい。複数の継ぎ目の平均長さが上記下限に満たないと、継ぎ目が意図せず破断するおそれがある。逆に、複数の継ぎ目の平均長さが上記上限を超えると、継ぎ目を容易に破断することが困難になるおそれがある共に、継ぎ目の破断部分に起因して美観が低下するおそれがある。
複数のミシン目の平均長さの下限としては、1cmが好ましく、1.5cmがより好ましく、2cmがさらに好ましい。一方、複数のミシン目の平均長さの上限としては、4cmが好ましく、3.5cmがより好ましく、3cmがさらに好ましい。複数のミシン目の平均長さが上記下限に満たないと、第1破断容易線24における継ぎ目部分が増加して第1破断容易線24の破断が困難になるおそれがある。逆に、複数のミシン目の平均長さが上記上限を超えると、第1破断容易線24が意図せず破断するおそれがある。
第2破断容易線26は、両端よりも中央が下側に突出した形状を有する。第2破断容易線26の形状としては、特に限定されるものではなく、円弧状、V字状、コ字状等が挙げられる。中でも、第2破断容易線26の形状としては、円弧状が好ましい。当該箱用シートセットは、第2破断容易線26が円弧状に形成されることによって、第2破断容易線26の破断容易性を高めることができる。また、当該箱用シートセットは、第2破断容易線26が円弧状に形成されることによって、第2破断容易線26によって画定される押込み片25を後述するスリーブ用シート2の係合部35に係合させ易い。
第2破断容易線26の両端間の距離の下限としては、1.5cmが好ましく、2cmがより好ましい。一方、第2破断容易線26の両端間の距離の上限としては、3.5cmが好ましく、3cmがより好ましい。第2破断容易線26の両端間の距離が上記下限に満たないと、第2破断容易線26によって画定される押込み片25を指で押込むことが困難になるおそれがある。逆に、第2破断容易線26の両端間の距離が上記上限を超えると、押込み片25の幅が不要に大きくなり、押込み片25をスリーブ用シート2の係合部に係合させ難くなるおそれがある。
第2破断容易線26の突出長さの下限としては、1cmが好ましく、1.5cmがより好ましい。一方、第2破断容易線26の突出長さの上限としては、2.5cmが好ましく、2cmがより好ましい。第2破断容易線26の突出長さが上記下限に満たないと、第2破断容易線26によって画定される押込み片25の突出長さが十分に大きくならず、押込み片25をスリーブ用シート2の係合部に係合させ難くなるおそれがある。逆に、第2破断容易線26の突出長さが上記上限を超えると、第2破断容易線26の破断を容易に行えなくなるおそれがある。
第2外側面パネル12及び第4外側面パネル14に形成される各一対の第2破断容易線26は、第2外側面パネル12及び第4外側面パネル14の幅方向中央位置から左右方向に等間隔で配設されている。また、第2外側面パネル12及び第4外側面パネル14に形成される各第2破断容易線26は、両端が水平位置に配設されている。さらに、第2外側面パネル12及び第4外側面パネル14に形成される各第2破断容易線26の両端の上方には、継ぎ目を介して切込み27が設けられている。当該箱用シートセットは、外箱用シート1が第2破断容易線26の両端の上方に切込み27を有することによって、切込み27の上端を基端として押込み片25を内側に押込むことができる。これにより、当該箱用シートセットは、スリーブ用シート2の係合部35に押込み片25を巻き込むように係合させることができ、一方側の部位3aとスリーブ用シート2とを他方側の部位3bから切離させ易い。
また、第2外側面パネル12及び第4外側面パネル14の内面側における各第2破断容易線26の両端の上方に設けられる切込27の上端間には、型押しによって罫線が設けられている(図示省略)。これにより、当該箱用シートセットは、切込み27の上端を基端として押込み片25を内側に容易かつ確実に押込み可能に構成されている。
第1外側面パネル11及び第3外側面パネル13に形成される第2破断容易線26は、第1外側面パネル11及び第3外側面パネル13の幅方向中央位置に配設されている。第1外側面パネル11及び第3外側面パネル13の内面側における第2破断容易線26の両端間には、型押しによって罫線が設けられている(図示省略)。これにより、当該箱用シートセットは、第2破断容易線26の両端を基端として押込み片25を内側に容易かつ確実に押込み可能に構成されている。
<スリーブ用シート>
スリーブ用シート2は、1枚のシートからなる。スリーブ用シート2に用いられるシートとしては、外箱用シート1を組立ててなる外箱の四角筒状部を内側から補強できる程度の強度を有し、かつ適度な反発力を有している限り特に限定されるものではなく、例えば外箱用シート1と同様のシートを用いることができる。
スリーブ用シート2は、図2に示すように、一方向(左右方向)に連接され、四角筒状に組立てられる4つの内側面パネル(第1内側面パネル31、第2内側面パネル32、第3内側面パネル33、第4内側面パネル34)を備える。4つの内側面パネル31〜34の連接部は折り曲げ可能に構成されており、本実施形態においては4つの内側面パネル31〜34の連接部には、それぞれミシン目部が設けられている。4つの内側面パネル31〜34はそれぞれ略矩形状に形成されている。また、4つの内側面パネル31〜34の両側端縁の下部には、それぞれ切欠きが形成されている。
当該箱用シートセットを組立ててなる包装箱において、第1内側面パネル31は、第1外側面パネル11の内面に重なり、第2内側面パネル32は第2外側面パネル12の内面に重なり、第3内側面パネル33は第3外側面パネル13の内面に重なり、第4内側面パネル34は第4外側面パネル14の内面に重なる。そのため、第1内側面パネル31の幅は第1外側面パネル11の幅と略等しく、第2内側面パネル32の幅は第2外側面パネル12の幅と略等しく、第3内側面パネル33の幅は第3外側面パネル13の幅と略等しく、第4内側面パネル34の幅は第4外側面パネル14の幅と略等しい。
また、当該箱用シートセットを組立ててなる包装箱において、4つの外側面パネル11〜14の下端位置と4つの内側面パネル31〜34の下端位置とは略等しい。4つの内側面パネル31〜34の上下方向長さは略等しく、4つの外側面パネル11〜14の上下方向長さの2/3以上1以下程度とされている。
スリーブ用シート2は、上記四角筒状部の内側に嵌合した状態で押込み片25が押込まれた際に押込み片25に係合する複数の係合部35を有する。係合部35は、スリーブ用シート2が上記四角筒状部の内側に嵌合した状態で押込み片25と重なる位置にそれぞれ設けられている。スリーブ用シート2は、係合部35の係合によって外側面パネル11〜14の一方向側の部位3aの切離に際してこの一方向側の部位3aと共に他方側の部位3bから離脱可能に構成されている。
係合部35は、押込み片25が内側に押込まれた際に押込み片25と共に内側に折り込まれる舌片を有する。この舌片は、各内側面パネル31〜34に設けられる第3破断容易線36によって画定されている。第3破断容易線36は、スリーブ用シート2を上記四角筒状部の内側に嵌合した状態で第2破断容易線26と重なり合う位置に形成されている。また、第2内側面パネル32及び第4内側面パネル34に設けられる第3破断容易線36は、第2外側面パネル12及び第4外側面パネル14の切込み27と重なり合う位置まで伸びている。当該箱用シートセットは、係合部35が押込み片25と共に内側に押込まれる舌片を有することによって、外側面パネル11〜14を一方側の部位3aと他方側の部位3bとに切離しない場合(つまり、当該箱用シートセットを包装箱として用いる場合)におけるスリーブ用シート2による補強効果を高めると共に、外側面パネル11〜14を一方側の部位3aと他方側の部位3bとに切離する際の切離作業性の低下を防止することができる。
また、4つの内側面パネル31〜34の内面側における第3破断容易線36の両端間には、型押しによって罫線が設けられている(図示省略)。これにより、当該箱用シートセットは、第3破断容易線36の両端を基端として内側に容易かつ確実に押込み可能に構成されている。
[包装箱]
次に、図3,4を参照して、当該箱用シートセットを組立ててなる包装箱4について説明する。包装箱4の組立手順としては、まず図1の外箱用シート1の4つの外側面パネル11〜14を四角筒状に組み合わせた状態で、糊代部15を第1外側面パネル11の第2外側面パネル12との連接側と反対側の内側に貼着することで四角筒状部を形成し、続いて外箱用シート1の一対の下側内フラップ20,22を内側に折り曲げ、さらに外箱用シート1の一対の下側外フラップ21,23を内側に折り曲げて底板を形成する。次に、図4に示すように、図2のスリーブ用シート2を四角筒状に組立ててスリーブを形成し、各内側面パネル31〜34の下端が底板の上面に当接する状態で、外箱用シート1の四角筒状部の内面に重ね合わせる。これにより、スリーブ用シート2の第3破断容易線36が、外箱用シート1の第2破断容易線26と重なり合うように配置される。続いて、外箱用シート1の一対の上側内フラップ16,18を内側に折り曲げ、さらに外箱用シート1の上側外フラップ17,19を内側に折り曲げて天板を形成する。これにより、外箱用シート1の各押込み片25が押込まれた際に、スリーブ用シート2の舌片も同時に押込まれることで、各押込み片25を係合部35に係合可能な包装箱4が組立てられる。
<開封手順>
次に、図5を参照して、包装箱4の開封手順について説明する。まず、外箱用シート1を組立ててなる外箱の各押込み片25を内側に押込む。これにより、スリーブ用シート2の上記舌片も同時に内側に押込まれ、各押込み片25を係合部35に係合させることができる。またこの際、外箱用シート1の第2外側面パネル12及び第4外側面パネル14の各第2破断容易線26の両端の上方には継ぎ目を介して切込み27が設けられているので、切込み27の上端を基端として折込み片25を押込むことで、上記舌片を押込み片25で巻き込むように下側から支持することができる。続いて、各押込み片25を係合部35に係合させた状態で外側面パネル11〜14の一方向側の部位3aを上方に持ち上げる。これにより、一方側の部位3aの切離に際してこの一方側の部位3aと共にスリーブ用シート2が他方側の部位3bから離脱する。
<利点>
当該箱用シートセットは、外箱用シート1を組立ててなる外箱の四角筒状部の内側にスリーブ用シート2が嵌合された状態で物品を収容可能な包装箱4として構成される。当該箱用シートセットは、外箱用シート1が第1破断容易線24及び第2破断容易線26の破断によって外側面パネル11〜14の一方側の部位3a及び他方側の部位3bを切離可能に構成されているので、例えば一方側の部位3aの切離後の他方側の部位3b側を物品陳列ケースとして用いることができる。当該箱用シートセットは、包装箱4に組立てられた状態で4つの外側面パネル11〜14によって形成される四角筒状部の内側にスリーブ用シート2が嵌合されているので、スリーブ用シート2によって四角筒状部の強度を補強することができる。そのため、当該箱用シートセットを組立ててなる包装箱4は、物品の運搬、保管等に用いられる際の強度の低下が抑制される。また、当該箱用シートセットは、スリーブ用シート2が係合部35を有し、これにより外箱用シート1の一方側の部位3aの切離に際してこの一方側の部位3aと共に離脱可能に構成されているので、一方側の部位3aとスリーブ用シート2とを別個に取り外す手間を省くことができる。従って、当該箱用シートセットは、包装箱4から物品陳列ケースを形成する際の開封作業性に優れる。
[その他の実施形態]
なお、本考案の箱用シートセットは、上記態様の他、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。例えば、外側面パネル及び内側面パネルの形状は特に限定されるものではなく、各外側面パネル及び内側面パネルは上下方向長さよりも幅の方が大きくてもよい。また、各外側面パネルにおける第1破断容易線の配置は特に限定されるものではなく、例えば第1破断容易線は、各外側面パネルの上下方向中央位置に形成されていてもよい。さらに、外箱用シートを組立ててなる外箱の天板及び底板の構成は特に限定されるものではない。
第2破断容易線の個数は特に限定されるものではなく、例えば1つの外側面パネルのみが第2破断容易線を有してもよく、対向する一対の外側面パネルのみが第2破断容易線を有してもよい。また、第2破断容易線の両端の上方には必ずしも切込みが設けられる必要はなく、逆に全ての第2破断容易線の両端の上方に切込みが設けられていてもよい。
スリーブ用シートに設けられる係合部の具体的構成は特に限定されるものではなく、例えば第2破断容易線によって画定される押込み片に係合可能な開口であってもよい。また、上記係合部が上記舌片を有する場合であっても、この舌片の形状は特に限定されるものではなく、例えば幅及び/又は突出長さが押込み片よりも大きくてもよい。
第1破断容易線のミシン目及び継ぎ目の長さは特に限定されるものではなく、例えば第1破断容易線は同一長さのミシン目及び継ぎ目が交互に配設されることで構成されてもよい。
以上のように、本考案の箱用シートセットは、物品の運搬、保管用兼物品の陳列ケース用シートとして適している。
1 外箱用シート
2 スリーブ用シート
3a 一方側の部位
3b 他方側の部位
4 包装箱
11〜14 外側面パネル
15 糊代部
16,18 上側内フラップ
17,19 上側外フラップ
20,22 下側内フラップ
21,23 下側外フラップ
24 第1破断容易線
25 押込み片
26 第2破断容易線
27 切込み
31〜34 内側面パネル
35 係合部
36 第3破断容易線

Claims (5)

  1. 四角筒状部を有する箱型に組立てられる外箱用シートと、上記四角筒状部の内側に嵌合可能な四角筒状に組立てられるスリーブ用シートとを備え、
    上記外箱用シートが、一方向に連接され、上記四角筒状部を構成する4つの外側面パネルを備え、
    この4つの外側面パネルが、四角筒状部の周方向に沿って断続的な第1破断容易線を有し、
    少なくとも1つの外側面パネルが、上記第1破断容易線間を接続し、四角筒状部の内側に押込み可能な押込み片を画定する第2破断容易線を有し、
    上記4つの外側面パネルが、上記第1破断容易線及び第2破断容易線の破断によって一方側の部位を他方側の部位から切離可能に設けられ、
    上記スリーブ用シートが、嵌合状態で上記押込み片が押込まれた際にこの押込み片に係合する係合部を有し、この係合部の係合によって上記外側面パネルの一方向側の部位の切離に際してこの一方側の部位と共に他方側の部位から離脱する箱用シートセット。
  2. 上記第1破断容易線が交互に配置されるミシン目及び継ぎ目からなり、複数のミシン目の平均長さが複数の継ぎ目の平均長さの3倍以上である請求項1に記載の箱用シートセット。
  3. 上記4つの外側面パネルが、それぞれ上記第2破断容易線を有する請求項1又は請求項2に記載の箱用シートセット。
  4. 上記第2破断容易線が円弧状に形成されている請求項1、請求項2又は請求項3に記載の箱用シートセット。
  5. 上記係合部が、上記押込み片を内側に押込まれた際にこの押込み片と共に内側に押込まれる舌片を有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の箱用シートセット。
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