JP5948463B1 - 箱用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、比較的容易かつ確実に開封することができ、かつ強度の比較的大きい箱用シートを提供することを課題とする。【解決手段】本発明に係る箱用シートは、略平行な一対の破断予定線が形成され、各破断予定線が破断方向に配列される複数の切り込みを有し、上記各切り込みが、破断予定線上の直線部とこの直線部の一方側の端部から一方側かつ対向する破断予定線側に延出する延出部とを有する箱用シートであって、上記各破断予定線が、破断方向に切り込みが形成されない切り込み非形成部を有し、上記切り込みの延出部の延出方向の端部とこの端部に隣接する同列の切り込みの直線部の他方側の端部とを結ぶ仮想線の上記破断方向に対する相対角度が60°以下であり、一方の破断予定線の切り込みと他方の破断予定線の切り込みとが破断方向に位置ずれしていることを特徴とする箱用シートである。【選択図】図3

Description

本発明は、箱用シートに関する。
商品の輸送等のために、段ボールやボール紙等のシート材で形成され、商品を収容する箱体が広く使用されている。そのような箱体の中には、開封を容易にするために、シート材の一部を帯状に切除できるようにしたジッパー(開封帯又は引裂き帯とも呼ばれる)を有するものがある。
一般的なジッパーは、破断方向に配列される複数の切り込みを有する一対の破断予定線からなり、各切り込みが、破断予定線上の直線部とこの直線部の一方側の端部から一方側かつ対向する破断予定線に向けて延出する延出部とを有する。従来のジッパーは、一対の破断予定線が、両者の中心線について線対称に形成される。
このようなジッパーは、切り込みの直線部の端部から隣接する切り込みの延出部に向かってシート材が破断されることより、一方側から他方側に向かってシート材を切断する。このとき、シート材の破断は、シート材の弾性等に起因して対向する破断予定線側に傾斜して進行し易いので、各切り込みの他方側(破断方向前側)にジッパー内側に向かって延出する延出部を設けることにより、ジッパーを途中でちぎれ難くしている。
ジッパーをさらにちぎれ難くしたり、ジッパーを逆方向に切除可能とするために、様々な改良が提案されている。例えば、実用新案登録第3123702号公報には、破断予定線の切り込みに、延出部の先端から隣接する切り込みの直線部側及びその反対側に伸びる部分を設けて延出部を「T」の字状乃至「イ」の字状とすることが提案されている。
箱体の側面パネルに上述のようなジッパーを設けると、箱体の開封が容易となる反面、箱体の強度が低下するという不都合がある。例えば箱体の側面にジッパーを設けると、箱体の座屈強度が低下する。特に、ジッパーを途中でちぎれ難くすると、切り込みの総延長が大きくなり、箱体の強度低下が大きくなり易い。
実用新案登録第3123702号公報
上記不都合に鑑みて、本発明は、比較的容易かつ確実に開封することができ、かつ強度の比較的大きい箱用シートを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた発明は、略平行な一対の破断予定線が形成され、各破断予定線が破断方向に配列される複数の切り込みを有し、上記各切り込みが、破断予定線上の直線部とこの直線部の一方側の端部から一方側かつ対向する破断予定線側に延出する延出部とを有する箱用シートであって、上記各破断予定線が、破断方向に切り込みが形成されない切り込み非形成部を有し、上記切り込みの延出部の延出方向の端部とこの端部に隣接する同列の切り込みの直線部の他方側の端部とを結ぶ仮想線の上記破断方向に対する相対角度が60°以下であり、一方の破断予定線の切り込みと他方の破断予定線の切り込みとが破断方向に位置ずれしていることを特徴とする箱用シートである。
当該箱用シートは、上記各破断予定線が、破断方向に切り込みが形成されない切り込み非形成部を有するため、シート材の強度低下が比較的小さい。また、当該箱用シートは、上記切り込みの延出部の延出方向の端部とこの端部に隣接する同列の切り込みの直線部の他方側の端部とを結ぶ仮想線の上記破断方向に対する相対角度が上記上限以下であることによって、直線部の端部から延出部に向かってシート材を破断させることができ、かつ上記切り込み非形成部を比較的大きくすることができる。また、当該箱用シートは、一方の破断予定線の切り込みと他方の破断予定線の切り込みとが破断方向に位置ずれしていることによって、一対の破断予定線の切り込み間のシート材の破断を交互に生じさせる。これにより、切り込みの破断方向後端を起点とするシート材の破断を生じさせる力の作用方向の対向する破断予定線側への傾斜を抑制できる。従って、上記仮想線の上記破断方向に対する相対角度を比較的小さくしても、一対の破断予定線に沿って途中でちぎれることなくシート材を帯状次切り取ることができるので、当該箱用シートを組み立てなる箱体を比較的容易かつ確実に開封することができる。
上記切り込み非形成部の破断方向の平均長さとしては、切り込みの破断方向の平均長さの30%以上が好ましい。このように、上記切り込み非形成部の破断方向の平均長さが上記下限以上であることによって、破断予定線によるシート材の強度低下をより確実に抑制することができる。
一方の上記破断予定線の切り込み非形成部が、他方の破断予定線の切り込み非形成部の間に配置されるとよい。このように、一方の上記破断予定線の切り込み非形成部が、他方の破断予定線の切り込み非形成部の間に配置されることによって、一対の破断予定線の切り込み非形成部の破断を交互に生じさせ、各破断予定線の複数の切り込みの接続をより確実にすることができる。換言すると、一対の破断予定線を切り込み非形成部の破断方向の位置が重複しないよう互い違いにずらして配設することによって、一対の破断予定線の間のシート材を途中でちぎれることなく帯状に切り取ることがさらに容易となる。これにより、当該箱用シートを組み立てなる箱体の開封がより容易となる。
一方の上記破断予定線の切り込みの他方側の端部と他方の破断予定線の切り込みの他方側の端部とを結ぶ仮想線の上記破断方向に対する相対角度としては、85°以下が好ましい。このように、一方の上記破断予定線の切り込みの他方側の端部と他方の破断予定線の切り込みの他方側の端部とを結ぶ仮想線の上記破断方向に対する相対角度が上記上限以下であることによって、切り込み非形成部でのシート材の破断方向の対向する破断予定線側への傾斜を抑制する効果がより確実に得られる。
上記切り込みの延出部の破断方向の平均長さとしては、直線部の破断方向の平均長さの80%以上が好ましい。このように、上記切り込みの延出部の破断方向の平均長さが上記下限以上であることによって、切り込み非形成部の破断方向の長さを大きくすることができ、シート材の強度低下をより抑制することができる。
上述のように、本発明の箱用シートは、比較的容易かつ確実に開封することができ、かつ強度の比較的大きい
本発明の一実施形態の箱用シートの展開状態の内面側を示す模式的平面図である。 図1の箱用シートを組み立ててなる箱体を示す模式的斜視図である。 図1の箱用シートの破断予定線の詳細を示す拡大図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
[箱用シート]
図1に示す本発明の一実施形態の箱用シートは、一枚のシート材から形成され、図2に示す箱体に組み立てることができる。なお、図1において、太い実線はシート材を切断したエッジを示し、細い実線はシート材に型押しして形成した罫線を示す。
当該箱用シートを構成するシート材としては、例えば段ボールシート、プラスチックボード、ボール紙等を用いることができ、中でも段ボールシートが好適に用いられる。
上記段ボールシートとしては、一枚の中芯の両側を一対のライナーで挟み込んだものだけでなく、3枚のライナーの間にそれぞれ中芯が挟み込まれたいわゆるダブルフルートであってもよく、中芯の片側にのみライナーが貼着されたいわゆる片面段ボールであってもよい。
当該箱用シートは、この順番に左右方向に連設される第1乃至第4の側壁パネル1,2,3,4と、第1側壁パネル1の第2の側壁パネル2と反対側の側縁に連設され、第4の側壁パネル4の第3の側壁パネルと反対側の側縁に貼り合される継しろ5と、第1の側壁パネル1及び第3の側壁パネル3の上縁からそれぞれ延出する蓋外フラップ6,7と、第2の側壁パネル2及び第4の側壁パネル4の上縁からそれぞれ延出する蓋内フラップ8,9と、第1の側壁パネル1及び第3の側壁パネル3下縁からそれぞれ延出する底外フラップ10,11と、第2の側壁パネル2及び第4の側壁パネル4の下縁からそれぞれ延出する底内フラップ12,13とを備える。
当該箱用シートは、通常、第1の側壁パネル1を第2の側壁パネル2の内面側に折り返し、第4の側壁パネル4を第3の側壁パネル3の内面側に折り返し、継しろ5を第4の側壁パネル4の内面側に貼り合わせた折り畳み状態でユーザーに提供される。
当該箱用シートを組み立ててなる箱体は、いわゆるA式(ミカン箱タイプ)の箱体である。つまり、当該箱用シートは、第1乃至第4の側壁パネル1,2,3,4を継しろ5によって無端状に接続した四角筒状部の下端を、底内フラップ12,13及び底外フラップ10,11をこの順番に折り重ねて底部を形成することにより封止することで箱状に組み立てられる。さらに、この箱体は、上記四角筒状部の上端を、蓋内フラップ8,9及び蓋外フラップ6,7をこの順番に折り重ねて蓋を形成することにより封止することで封函することができる。
当該箱用シートにおいて、上記第1乃至第4の側壁パネル1,2,3,4、継しろ5、蓋外フラップ6,7、蓋内フラップ8,9、底外フラップ10,11及び底内フラップ12,13の境界は、図1に示すように、シート材の内面に形成される罫線によって画定することができる。また、これらの境界におけるシート材の折り曲げを容易にするために、例えばシート材を断続的に切断するミシン目、シート材の一方側の表面のみを切断するハーフカット等を設けてもよい。
当該箱用シートは、第1乃至第4の側壁パネル1,2,3,4及び継しろ5を左右方向に横断するよう形成される略平行な一対の破断予定線14,15を有し、この一対の破断予定線14,15によってシート材を帯状に切除可能としたジッパー部16が画定されている。
<ジッパー>
ジッパー部16は、第2の側壁パネル2の中央に概略横向きの「H」の字状にシート材を切断して形成した破断開始部17を有する。この破断開始部17を把持して当該箱用シートを組み立ててなる箱体の外側に引っ張り出すことにより、一対の破断予定線14,15の破断、ひいてはジッパー部16の切除を開始することができる。
一対の破断予定線14,15は、図3に示すように、それぞれ破断方向に配列される複数の切り込み18を有する。各破断予定線14,15において、複数の切り込み18は、略一定の間隔を空けて形成される。換言すると、破断予定線14,15は、それぞれ切り込み18が形成されていない切り込み非形成部19を有する。
また、この一対の破断予定線14,15は、一方の破断予定線14の切り込み18と他方の破断予定線15の切り込み18とが破断方向に位置ずれするよう形成されている。好ましくは、一対の破断予定線14,15は、破断予定線14,15の一方の切り込み非形成部19が、破断予定線14,15の他方の切り込み非形成部19の間に配置されるとよい。つまり、一対の破断予定線14,15は、切り込み非形成部19の破断方向の配設範囲が互いに重複しないように位置ずれして配設されることが好ましい。さらに好ましくは、一対の破断予定線14,15は、互いに対して、切り込み18の配設ピッチの1/2だけ破断方向に位置ずれして配設される。
切り込み非形成部19の破断方向の平均長さの下限としては、切り込み18の破断方向の平均長さの30%が好ましく、40%がより好ましい。一方、切り込み非形成部19の破断方向の平均長さの上限としては、切り込み18の破断方向の平均長さの100%が好ましく、70%がより好ましい。切り込み非形成部19の破断方向の平均長さの典型例としては、切り込み18の破断方向の平均長さの略50%とすることができる。切り込み非形成部19の破断方向の平均長さが上記下限に満たない場合、当該箱用シートの強度低下を十分に抑制できず、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の座屈強度が不十分となるおそれがある。逆に、切り込み非形成部19の破断方向の平均長さが上記上限を超える場合、切り込み非形成部19においてシート材を破断させるために必要な力が大きくなり、当該箱用シートを組み立ててなる箱体のジッパー部16による開封が容易ではなくなるおそれがある。
(切り込み)
各切り込み18は、図3に示すように、破断予定線14,15の上、つまりジッパー部16の仮想的な直線状の側縁の上に配置される直線部20と、この直線部20の一方側(破断方向前側、つまり破断開始部17側)の端部から一方側かつ対向する破断予定線14,15の側(ジッパー部16の内側)に延出する延出部21とを有する。
直線部20及び延出部21は、完全な直線でなくてもよい。特に、延出部21は、ジッパー部16の内側に向かって延出していれば、屈曲していてもよい。また、直線部20と延出部21との境界(角)は、面取りされていてもよい。
<ジッパーの作用>
当該箱用シートに形成されるジッパー部16は、破断開始部17を基端として一対の破断予定線14,15に沿ってシート材を破断させることによって、第1乃至第4の側壁パネル1,2,3,4から形成される四角筒状部を上下に分割することで、当該箱用シートを組み立ててなる箱体を開封する。
当該箱用シートを組み立ててなる箱体は、上述のようにジッパー部16を切除することによって開封すると、第1乃至第4の側壁パネル1,2,3,4の下側部分の枠状体と、底外フラップ10,11及び底内フラップ12,13から形成される底体とを備えるトレー状となる。これにより、当該箱用シートを組み立ててなる箱体は、開封後に、収容されている商品等を陳列するために用いることができる。
この破断予定線14,15に沿うシート材の破断は、直線部20の他方側の端部(破断方向後端)を基端として,図3に示すように、切り込み非形成部19に破断線Bを形成することによって行われる。この切り込み非形成部19の破断線Bは、当該箱用シートを構成するシート材の弾性等により、ジッパー部16の内側に向かって形成され易い。しかしながら、直線部20の他方側の端部を基端とする破断線Bの延伸方向が破断方向下流側に隣接する次の切り込み18の延出部21の存在する範囲内であれば、隣接する切り込み18間を接続して、結果として、当該箱用シートを破断予定線14,15に沿って破断させられる。
この直線部20の他方側の端部を基端とする破断線Bの延伸方向の破断方向からの許容される最大傾斜角度は、図3に示すように、切り込み18の延出部21の延出方向の端部とこの端部に隣接する同列の切り込み18の直線部20の他方側の端部とを結ぶ第1の仮想線L1の破断方向に対する相対角度αとして表わすことができる。従って、ジッパー部16を開封途中でちぎれ難くするには、上記仮想線L1の破断方向に対する相対角度αを大きくするか、切り込み非形成部19に破断を生じさせる力がジッパー部16の内側に傾斜して作用することを抑制、つまりジッパー部16の外側に力を誘導すればよい。
ここで、図3を参照しながら、一方の破断予定線14の1つの切り込み18の破断方向後側の端部P1を基端として破断方向下流側の次の切り込み18に向かって切り欠き非形成部19に破断を生じさせる場合について説明する。
当該箱用シートでは、一対の破断予定線14,15が破断方向に互いに位置ずれして配設されているため、各破断予定線14,15の切り込み18間を接続するよう形成される切り込み非形成部19の破断線Bの形成が、破断予定線14,15の一方と他方とで交互に生じる。
上記端部P1から破断が生じるとき、他方の破断予定線15は、上記端部P1よりも上流側の切り込み18間に破断線Bが形成され、上記端部P1に対向する切り込み18の下流側の端部P2にジッパー部16を引っ張る力が作用する。従って、このとき、上記端部P1と端部P2とを結ぶ仮想線L2に垂直な方向(矢印F)に力が作用し易い。つまり、一対の破断予定線14,15が破断方向に互いに位置ずれしていることによって、上記端部P1に作用する力をジッパー部16の外側に向かうよう誘導することができる。なお、実際には、ユーザーが実際にジッパー部16を引っ張る方向に力が作用し易く、シート材の弾性の影響等もあり、この切り込み非形成部19における破断は、破断予定線14よりも内向きに延伸する。
このように、当該箱用シートは、一対の破断予定線14,15を破断方向に位置ずれして配設することにより、形成される破断線Bのジッパー部16の内側方向への傾斜を抑制することによって、上記仮想線L1の破断方向に対する相対角度αを小さくすることを可能にしている。これによって、切り欠き非形成部19の破断方向の長さを比較的大きくすることができ、切り込み18を形成することによる当該箱用シートの強度低下を抑制し、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の座屈強度を向上している。
切り込み18の延出部21の延出方向の端部(破断方向前端部)とこの端部に隣接する同列の切り込み18の直線部20の他方側の端部(破断方向後端部)とを結ぶ第1の仮想線L1の破断方向に対する相対角度αの下限としては、30°が好ましく、35°がより好ましく、40°がさらに好ましい。一方、上記第1の仮想線L1と破断方向に対する相対角度αの上限としては、60°であり、55°が好ましく、50°がより好ましい。上記第1の仮想線L1と破断方向に対する相対角度αの典型例としては、略45°とすることができる。上記第1の仮想線L1と破断方向に対する相対角度αが上記下限に満たない場合、直線部20の他方側の端部を基端とするシート材の破断方向がジッパー部16の内側に傾斜した場合に、延伸した破断線Bが延出部21から外れることによりジッパー部16が途中でちぎれるおそれがある。逆に、上記第1の仮想線L1と破断方向に対する相対角度αが上記上限を超える場合、結果的に切り込み非形成部19の破断方向の長さが大きくなることで、当該箱用シートの強度低下を十分に抑制できず、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の座屈強度が不十分となるおそれがある。
上記直線部20の平均長さの下限としては、2mmが好ましく、3mmがより好ましい。一方、直線部20の平均長さの上限としては、20mmが好ましく、10mmがより好ましい。直線部20の平均長さの典型例としては、略5mmとすることができる。直線部20の平均長さが上記下限に満たない場合、破断予定線14,15に沿うシート材の破断を十分に促進できないおそれがある。逆に、直線部20の平均長さが上記上限を超える場合、当該箱用シートの強度が低下し、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の座屈強度が不十分となるおそれがある。なお、直線部20及び延出部21の長さは、直線部20及び延出部21をそれぞれ直線で近似した場合の長さを意味するものとし、直線部20と延出部21との間で面取りがなされている場合には、この面取りがない場合の直線部20及び延出部21の長さを意味する。
一対の破断予定線14,15の直線部20間の距離(ジッパー部16の幅)は、当該箱用シートの材質に応じて選択される。具体例として、当該箱用シートがAフルートの段ボールシートから形成される場合、ジッパー部16の平均幅の下限としては、20mmが好ましく、25mmがより好ましく、30mmがさらに好ましい。一方、ジッパー部16の平均幅の上限としては、45mmが好ましく、40mmがより好ましく、37mmがさらに好ましい。ジッパー部16の平均幅の典型例としては、略35mmとすることができる。ジッパー部16の平均幅が上記下限に満たない場合、ジッパー部16が途中でちぎれ易くなり、当該箱用シートの内面側にカットテープ等を設ける必要が生じるおそれがある。逆に、ジッパー部16の平均幅が上記上限を超える場合、ジッパー部16の可撓性が不十分となることで、ユーザーがジッパー部16を切除(破断予定線14,15に沿ってシート材を破断)する際の力の向きに正確性が要求され、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の開封が容易でなくなるおそれがある。
上記延出部21の破断方向の平均長さの下限としては、切り込み18の全体の平均長さの30%が好ましく、40%がより好ましい。一方、上記延出部21の破断方向の平均長さの上限としては、切り込み18の全体の平均長さの70%が好ましく、60%がより好ましい。上記延出部21の破断方向の平均長さの典型例としては、切り込み18の全体の平均長さの略50%とすることができる。上記延出部21の破断方向の平均長さが上記下限に満たない場合、延出部21が直線部20の後端を起点として形成される破断線Bとの接続が不確実となり、ジッパー部16が途中でちぎれ易くなるおそれがある。逆に、上記延出部21の破断方向の平均長さが上記上限を超える場合、当該箱用シートの強度を不必要に低下させるおそれがある。
破断予定線14,15の一方の切り込み18の他方側の端部(破断方向後端)と破断予定線14,15の他方の切り込み18の他方側の端部(破断方向後端)とを結ぶ第2の仮想線L2(図3参照)の破断方向に対する相対角度βの下限としては、60°が好ましく、70°がより好ましい。一方、上記第2の仮想線L2の破断方向に対する相対角度βの上限としては、85°が好ましく、80°がより好ましい。上記第2の仮想線L2の破断方向に対する相対角度βが上記下限に満たない場合、切り込み18の長さがジッパー部16の幅に対して大きくなり、当該箱用シートの強度が低下し、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の開封が容易でなくなるおそれがある。逆に、上記第2の仮想線L2の破断方向に対する相対角度βが上記上限を超える場合、破断予定線14,15の一方の前後に連続する切り込み18間に破れを生じさせる瞬間に作用する力の向きをジッパー部16の外側方向に誘導すること、つまりジッパー部16を引きはがす力がシート材の弾性等の影響によりジッパー部16の内側に向かうことを十分に抑制することができず、ジッパー部16が途中でちぎれるおそれがある。
<利点>
上述のように、当該箱用シートは、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の開封を容易にするジッパー部16を画定する一対の破断予定線14,15が、破断方向に切り込み18が形成されていない切り込み非形成部19をそれぞれ有するため、シート材の強度低下が比較的小さい。このため、当該箱用シートを組み立ててなる箱体は、比較的座屈強度が大きい。
また、当該箱用シートは、一対の破断予定線14,15の切り込み18が互い違いに配置されるよう破断方向に位置ずれしていることによって、切り込み18の破断方向後端を起点とするシート材の破断を生じさせる力の作用方向を対向する破断予定線と反対側(ジッパー部16の外側)誘導することができる。これにより、当該箱用シートは、ジッパー部16をちぎれ易くすることなく、破断予定線14,15における切り込み非形成部19の破断方向の長さを大きくして、強度をより向上することができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
当該箱用シートは、上記実施形態で説明したいわゆるA式の箱に限られず、どのような形状の箱体を形成するものであってもよい。
当該箱用シートにおいて、一対の破断予定線は、蓋部や底部等、箱体のどの部分に形成されてもよい。
当該箱用シートにおいて、一対の破断予定線は、箱体の全周に亘って形成される必要はなく、周方向の一部分だけに形成されてもよい。
また、当該箱用シートにおいて、破断予定線は、破断開始部から一方向のみに破断可能であってもよい。
当該箱用シートにおいて、一対の破断予定線の位置ずれ量は、切り込みのピッチの1/2とは異なっていてもよい。つまり一方の破断予定線に対する他方の破断予定線に位置ずれ量と、他方の破断予定線に対する一方の破断予定線に位置ずれ量とが異なってもよい。例としては、一方の破断予定線に対して他方の破断予定線を1/3ピッチ下流側にずらして配置してもよい。この場合、他方の破断予定線を基準とすると一方の破断予定線が2/3ピッチ下流側にずらされていることになる。
当該箱用シートは、内面側の一対の破断予定線の間にカットテープが貼着されていてもよい。
本発明は、多様な製品を収容する包装箱に広く利用可能である。
1,2,3,4 側壁パネル
5 継しろ
6,7 蓋外フラップ
8,9 蓋内フラップ
10,11 底外フラップ
12,13 底内フラップ
14,15 破断予定線
16 ジッパー部
17 破断開始部
18 切り込み
19 切り込み非形成部
20 直線部
21 延出部
B 破断線
L1,L2 仮想線
P1,P2 端部
α,β 仮想線の破断方向に対する相対角度

Claims (3)

  1. 1枚の段ボールシートから形成され、略平行な一対の破断予定線によって帯状に切除可能なジッパー部が画定され、各破断予定線が破断方向に配列される複数の切り込みを有し、上記各切り込みが、破断予定線上の直線部とこの直線部の一方側の端部から一方側かつ対向する破断予定線側に延出する延出部とを有する箱用シートであって、
    上記各破断予定線が、破断方向に切り込みが形成されない切り込み非形成部を有し、
    上記切り込みの延出部の延出方向の端部とこの端部に隣接する同列の切り込みの直線部の他方側の端部とを結ぶ仮想線の上記破断方向に対する相対角度が40°以上50°以下であり、
    上記切り込み非形成部の破断方向の平均長さが、切り込みの破断方向の平均長さの40%以上70%以下であり、
    一方の破断予定線の切り込みと他方の破断予定線の切り込みとが破断方向に位置ずれしており、
    一方の上記破断予定線の切り込み非形成部が他方の破断予定線の切り込み非形成部の間に配置され、
    一方の上記破断予定線の切り込みの他方側の端部と他方の破断予定線の切り込みの他方側の端部とを結ぶ仮想線の上記破断方向に対する相対角度が70°以上80°以下であることを特徴とする箱用シート。
  2. 上記延出部の破断方向の平均長さが切り込みの全体の平均長さの30%以上70%以下である請求項1に記載の箱用シート。
  3. 上記一対の破断予定線の直線部間の距離が20mm以上、37mm以下である請求項1又は請求項2に記載の箱用シート。
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