JP2014240290A - 分離構造 - Google Patents

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今井 尋
Hiroshi Imai
尋 今井
善之介 森山
Zennosuke Moriyama
善之介 森山
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Abstract

【課題】隣接する複数の切り込み線の間隔を狭めすぎることなく、シート媒体の複数の切り込み線間の領域を破断しようとする力の向きが複数の切り込み線の配列方向に対して垂直に近いものとなった場合でも、シート媒体が切り込み線に沿わない方向に裂けてしまうことを回避できるとともに、分離した2つの領域の切り込み線による分離部分を直線に近い状態とする。
【解決手段】シート媒体を2つの領域に分離するための切り込み線40を、直線状の主辺部41と、主辺部41の一方の端部から主辺部41に対して鈍角をなして斜めの方向に延びた補助辺部42と、主辺部41の他方の端部から、補助辺部42が主辺部41から延びる方向とは反対方向に延びた補助辺部43とから構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の切り込み線が一方向に配列し、この複数の切り込み線が繋がることにより当該切り込み線を挟んだ2つの領域が分離されるミシン目等の分離構造に関する。
従来より、紙等のシート媒体を破断して複数の領域に分離する分離構造として、直線からなる複数の切り込み線が一方向に配列したミシン目が用いられている。このようなミシン目は、複数の切り込み線がそれぞれ配列方向に延びた直線状となっており、シート媒体のミシン目を挟んだ一方の領域を複数の切り込み線の配列方向に引っ張る等してシート媒体の複数の切り込み線間の領域を破断することにより、複数の切り込み線が繋がり、シート媒体を複数の領域に分離することができる。
近年、このような切り込み線の形状を工夫することにより、複数の切り込み線からなるミシン目を用いてシート媒体を複数の領域に分離した場合に、ミシン目に沿ってシート媒体が切断されずに紙むけ等が生じることを回避する分離構造が考えられている。
図7は、従来の分離構造を用いた分離用紙の一例を示す図であり、(a)は分離用紙が2つの領域に分離していない状態を示す図、(b)は分離用紙が2つの領域に分離していく状態を示す図、(c)は正しく分離した状態の詳細を示す図、(d)は正しく分離しない場合の詳細な状態を示す図である。
本従来例における分離用紙301は図7(a)に示すように、2つの紙片部310,320が複数の切り込み線340によって分離可能に連接して構成されている。複数の切り込み線340は、2つの紙片部310,320の境界に沿って一方向に延びて配置されており、それぞれが、切り込み線340の配列方向に延びた辺部341と、この辺部341の一端に繋がり、辺部341に対して鈍角をなして斜めの方向に延びた辺部342とから構成されている。
このように構成された分離用紙301は、図7(b)に示すように、2つの紙片部310,320のうち一方の紙片部320を紙片部310との境界部分から捲り上げていくことにより、複数の切り込み線340間が破断され、複数の切り込み線340どうしが繋がり、2つの紙片部310,320に分離される。この際、紙片部320を紙片部310との境界部分から捲り上げていくと、分離用紙301に加わる破断する力が紙片部320側に加わる。そのため、複数の切り込み線340間においては、辺部341の端部から紙片部320側に破断していくが、図7(c)に示すように、その破断方向には隣接する切り込み線340の辺部342が存在するため、破断部350が辺部342と繋がり、分離用紙301が2つの紙片部310,320に分離していくことになる(例えば、特許文献1参照)。
ところが、破断部350の向きが複数の切り込み線340の配列方向に対して垂直に近いものとなった場合、複数の切り込み線340どうしがその配列方向において全く重なっていないと図7(d)に示すように、切り込み線340の辺部341から延びた破断部350が、それと隣接する切り込み線340の辺部342と繋がらず、分離用紙301が切り込み線340に沿わない方向に裂けてしまうことになる。
そのため、複数の切り込み線340の間隔を狭め、複数の切り込み線340がその配列方向において一部が重なるようにすれば、破断部350の向きが複数の切り込み線340の配列方向に対して垂直に近いものとなった場合においても、切り込み線340の辺部341から延びた破断部350が、それと隣接する切り込み線340の辺部342と繋がり、分離用紙301が切り込み線340に沿わない方向に裂けてしまうことを回避できる。
ところが、複数の切り込み線340の間隔を狭めた場合、切り込み線340の辺部341の端部とそれに隣接する切り込み線340の辺部342とが近接することになり、それにより、複数の切り込み線340間の領域が破断しやすくなり、分離用紙301が不用意に分離してしまう虞れがある。
特許第4817012号公報
図8は、従来の分離構造を用いた分離用紙の他の例を示す図であり、(a)は分離用紙が2つの領域に分離していない状態を示す図、(b)は切り込み線440間における破断の詳細を示す図、(c)は分離用紙が2つの領域に分離した状態を示す図である。
本従来例における分離用紙401は図8(a)に示すように、2つの紙片部410,420が複数の切り込み線440によって分離可能に連接して構成されている。複数の切り込み線440は、2つの紙片部410,420の境界に沿って一方向に延びて配置されており、複数の切り込み線440のそれぞれは、その一端が、隣接する切り込み線440から離れるように曲線状となっている。
このように切り込み線44の形状を曲線状とすることにより、隣接する複数の切り込み線440の間隔を狭めすぎることなく、複数の切り込み線440がその配列方向において一部が重なるようにすることができる。そして、図8(b)に示すように、破断部450の向きが複数の切り込み線440の配列方向に対して垂直に近いものとなった場合においても、切り込み線440から延びた破断部450が、それと隣接する切り込み線440と繋がり、分離用紙401が切り込み線440に沿わない方向に裂けてしまうことを回避できる。
ところが、上述した分離用紙401においては、複数の切り込み線440のそれぞれが、その一端が、隣接する切り込み線440から離れるように曲線状となっているため、図8(c)に示すように、2つの紙片部410,420が分離した状態においては、切り込み線440による分離部分が、複数の切り込み線440の配列方向に対して左右に大きくぶれる波型状となってしまう。そのため、見栄えや手触りが悪くなってしまい、また、紙片部410,420の用途によっては、その後の工程に悪影響が及んでしまうという問題点がある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、シート媒体に複数の切り込み線が一方向に配列し、この複数の切り込み線が繋がることにより当該切り込み線を挟んだ2つの領域にシート媒体が分離される分離構造において、隣接する複数の切り込み線の間隔を狭めすぎることなく、シート媒体の複数の切り込み線間の領域を破断しようとする力の向きが複数の切り込み線の配列方向に対して垂直に近いものとなった場合でも、シート媒体が切り込み線に沿わない方向に裂けてしまうことを回避できるとともに、分離した2つの領域の切り込み線による分離部分を直線に近い状態とすることができる分離構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
シート媒体に複数の切り込み線が一方向に配列して設けられ、前記複数の切り込み線が繋がることにより当該切り込み線を挟んだ2つの領域に前記シート媒体が分離される分離構造において、
前記複数の切り込み線のそれぞれは、
前記一方向に延びた直線状の主辺部と、
前記主辺部の一方の端部から前記主辺部に対して鈍角をなして斜めの方向に延びた第1の補助辺部と、
前記主辺部の他方の端部から、前記第1の補助辺部が前記主辺部から延びる方向とは反対方向に延びた第2の補助辺部とからなることを特徴とする。
上記のように構成された本発明においては、複数の切り込み線間の領域が破断することによって複数の切り込み線が繋がってシート媒体が2つの領域に分離していくことになるが、複数の切り込み線のそれぞれは、複数の切り込み線の配列方向に延びた直線状の主辺部と、この主辺部の2つの端部からそれぞれ延びた第1及び第2の補助辺部とからなり、第1の補助辺部が、主辺部の一方の端部から主辺部に対して鈍角をなして斜めの方向に延び、第2の補助辺部が、主辺部の他方の端部から、第1の補助辺部が主辺部から延びる方向とは反対方向に延びているため、隣接する切り込み線どうしにおいては、第1の補助辺部と第2の補助辺部とが平行なものとなっており、それにより、複数の切り込み線を、複数の切り込み線の配列方向において第1の補助辺部と第2の補助辺部とが重なるように配置しても、隣接する複数の切り込み線の間隔が狭まりすぎることはない。そのため、隣接する複数の切り込み線の間隔を狭めすぎることなく、シート媒体の複数の切り込み線間の領域を破断しようとする力の向きが複数の切り込み線の配列方向に対して垂直に近いものとなった場合でも、切り込み線からの破断部分が向かう方向には隣接する切り込み線が存在し、シート媒体が切り込み線に沿わない方向に裂けてしまうことを回避できる。また、複数の切り込み線が、直線状の主辺部と、この主辺部の両端部のそれぞれから延びた第1及び第2の補助辺部とからなることにより、分離した2つの領域の切り込み線による分離部分が直線に近い状態となる。
本発明によれば、シート媒体を2つの領域に分離するための複数の切り込み線の間隔を狭めすぎることなく、シート媒体の複数の切り込み線間の領域を破断しようとする力の向きが複数の切り込み線の配列方向に対して垂直に近いものとなった場合でも、シート媒体が切り込み線に沿わない方向に裂けてしまうことを回避できるとともに、分離した2つの領域の切り込み線による分離部分を直線に近い状態とすることができる。
本発明の分離構造を用いた封筒の実施の一形態を示す図であり、(a)は全体の構成を示す図、(b)は(a)に示した切り込み線の構成を示す図である。 図1に示した封筒が開封される際の切り込み線による作用を説明するための図であり、(a)は封筒が開封される前の状態を示す図、(b)は封筒が開封されていく状態を示す図、(c)は封筒が開封される際に切り込み線が繋がっていく状態を示す図である。 図1に示した封筒が開封された後の切り込み線による効果を説明するための図であり、(a)は封筒が開封された後の状態を示す図、(b)は封筒が開封された後の切り込み線近傍の状態を示す図である。 本発明の分離構造を用いた箱の実施の一形態を示す図であり、(a)は全体の構成を示す図、(b)は(a)に示した切り込み線の構成を示す図である。 図4に示したジッパー部が分離される際の切り込み線による作用を説明するための図であり、(a)はジッパー部が分離されていく状態を示す図、(c)はジッパー部が分離される際に切り込み線が繋がっていく状態を示す図である。 図4に示した箱においてジッパー部が分離された後の切り込み線による効果を説明するための図であり、(a)は箱が開封された後の状態を示す図、(b)はジッパー部が分離された後の切り込み線近傍の状態を示す図である。 従来の分離構造を用いた分離用紙の一例を示す図であり、(a)は分離用紙が2つの領域に分離していない状態を示す図、(b)は分離用紙が2つの領域に分離していく状態を示す図、(c)は正しく分離した状態の詳細を示す図、(d)は正しく分離しない場合の詳細な状態を示す図である。 従来の分離構造を用いた分離用紙の他の例を示す図であり、(a)は分離用紙が2つの領域に分離していない状態を示す図、(b)は切り込み線間における破断の詳細を示す図、(c)は分離用紙が2つの領域に分離した状態を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の分離構造を用いた封筒の実施の一形態を示す図であり、(a)は全体の構成を示す図、(b)は(a)に示した切り込み線40の構成を示す図である。
本形態は図1(a)に示すように、シート媒体となる前面片10と後面片20とフラップ部30とからなる封筒1である。
前面片10及び後面片20は、その3辺にて綴じ合わされて封筒本体を形成する。
フラップ部30は、封筒本体の開封部となる側にて前面片10に折り畳み可能に連接しており、前面片10との連接方向とは直交する方向における中央部分が前面片10とは反対側に突出した山状となっている。折り畳み状態内側となる面の一部には、再湿のり31が塗工されている。
後面片20は、フラップ部30が折り畳まれた場合にフラップ部30に対向する領域に、分離構造を構成する複数の切り込み線40が形成されている。この切り込み線40は、フラップ部30の前面片10とは反対側の端辺に沿って、フラップ部30の山状の頂点近傍を除いて形成されている。すなわち、複数の切り込み線40は、中央部分を介した図1(a)中左右の2つの領域のそれぞれにおいて、後面片20の開口部に隣接する角部から、フラップ部30が折り畳まれた場合にフラップ部30の山状の頂点近傍に対向する領域に向かって一方向に配列して設けられていることになる。また、フラップ部30が折り畳まれた場合にフラップ部30の山状の頂点近傍に対向する領域には、切り込み線40にタイ部を介して連続するスリット24が形成されている。このスリット24は、タイ部を介して切り込み線40に連続し、開口部とは反対側に突出するように形成されている。後面片20は、開口部側の端辺とこの切り込み線40及びスリット24とによって囲まれた領域が後面分離部22となり、その他の領域が後面本体部21となる。後面分離部22には、スリット24によって、開口部とは反対側に舌状に突出したつまみ部23が形成される。
複数の切り込み線40のそれぞれは、図1(b)に示すように、主辺部41と第1の補助辺部42と第2の補助辺部43とから構成されている。主辺部41は、複数の切り込み線40の配列方向に延びた直線状のものとなっている。補助辺部42は、主辺部41の一方の端部から主辺部41に対して鈍角をなして斜めの方向に延びて形成されている。補助辺部43は、主辺部41の他方の端部から、補助辺部42が主辺部41から延びる方向とは反対方向に延びて形成されている。
このように構成された複数の切り込み線40は、補助辺部42が、スリット24側でかつ後面分離部22の方に向き、また、補助辺部43が、スリット24とは反対側でかつ後面本体部21の方に向くように配置され、複数の切り込み線40の配列方向において、隣接する切り込み線40の補助辺部42,43が互いに重なるよう配置されている。これは、上述したように補助辺部42が、主辺部41の一方の端部から主辺部41に対して鈍角をなして斜めの方向に延びて形成されているとともに、補助辺部43が、主辺部41の他方の端部から、補助辺部42が主辺部41から延びる方向とは反対方向に延びて形成されていることにより、隣接する2つの切り込み線40においては、補助辺部42と補助辺部43とが平行なものとなり、それにより実現されている。
以下に、上記のように構成された封筒1における切り込み線40による作用及び効果について説明する。
まず、封筒1が開封される際の切り込み線40による作用について説明する。
図2は、図1に示した封筒1が開封される際の切り込み線40による作用を説明するための図であり、(a)は封筒1が開封される前の状態を示す図、(b)は封筒1が開封されていく状態を示す図、(c)は封筒1が開封される際に切り込み線40が繋がっていく状態を示す図である。
図1に示した封筒1は、図2(a)に示すように、フラップ部30が折り畳まれて再湿のり31によって後面片20に貼着されることによって封緘される。この際、フラップ部30は、後面片20のうち後面分離部22の全体を覆うことになるが、後面本体部21においては、フラップ部30によってその一部しか覆われず、それにより、再湿のり31による後面本体部21とフラップ部30との貼着力は、後面片20の複数の切り込み線40間の破断力よりも弱いものとなっている。
封緘された封筒1を開封する場合は、図2(b)に示すように、つまみ部23を摘まんでフラップ部30を引き上げていく。すると、フラップ部30が再湿のり31によって後面分離部22に貼着されているとともに、上述したように、再湿のり31による後面本体部21とフラップ部30との貼着力が、後面片20の複数の切り込み線40間の破断力よりも弱いものとなっていることにより、複数の切り込み線40間の領域が破断して後面分離部22がフラップ部30とともに引き上げられ、複数の切り込み線40が繋がることにより後面片20が後面本体部21と後面分離部22とに分離し、封筒1が開封される。
この際、切り込み線40間の領域においては、図2(c)に示すように、主辺部41bに対してスリット24とは反対側となる補助辺部42から後面片20が破断していき、その破断部50が、隣接する切り込み線40に達して複数の切り込み線40が繋がることになる。補助辺部42からの破断部50よる後面片20の破断方向は、後面片20の開口部側に向かう方向となるが、上述したように、複数の切り込み線40が、その配列方向において補助辺部42,43が互いに重なるよう配置されていることにより、その方向には、隣接する切り込み線40の補助辺部43が存在し、それにより、封筒1を開封しようとする力の向きによって、補助辺部42からの破断部50よる後面片20の破断方向が、複数の切り込み線40の配列方向に対して垂直に近いものとなった場合でも、後面片20が切り込み線40に沿わない方向に裂けてしまうことを回避できる。また、上述したように、隣接する2つの切り込み線40においては、補助辺部42と補助辺部43とが平行なものとなっていることにより、隣接する複数の切り込み線40の間隔を狭めすぎることなく、そのような構成を実現することができる。
次に、封筒1が開封された後の切り込み線40による効果について説明する。
図3は、図1に示した封筒1が開封された後の切り込み線40による効果を説明するための図であり、(a)は封筒1が開封された後の状態を示す図、(b)は封筒1が開封された後の切り込み線40近傍の状態を示す図である。
上述したようにして開封されていった封筒1は、後面片20の複数の切り込み線40間の全ての領域が破断されることにより、図3(a)に示すようにフラップ部30が後面分離部22とともに見開かれて開封される。
この際、複数の切り込み線40が、直線状の主辺部41と、この主辺部41の両端部のそれぞれから延びた補助辺部42,43とからなることにより、後面本体部21の後面分離部22との分離部分は、図3(b)に示すように、主辺部41による直線を主とし、その両端に補助辺部42,43及びこれらを繋ぐ破断部50による若干の凹凸が生じただけの直線に近い状態とすることができる。また、後面分離部22の後面本体部21との分離部分についても同様のものとなる。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の分離構造を用いた箱の実施の一形態を示す図であり、(a)は全体の構成を示す図、(b)は(a)に示した切り込み線140の構成を示す図である。
本形態は図4(a)に示すように、シート媒体となる本体部110とジッパー部120とから構成され、ジッパー部120が本体部110から分離されることによって開封される箱101である。
ジッパー部120は、一方向に延びた複数の切り込み線140の列が2列並行することによって本体部110から分離可能に構成されている。
複数の切り込み線140のそれぞれは、図4(b)に示すように、主辺部141と第1の補助辺部142と第2の補助辺部143とから構成されている。主辺部141は、複数の切り込み線140の配列方向に延びた直線状のものとなっている。補助辺部142は、主辺部141の一方の端部から主辺部141に対して鈍角をなして斜めの方向に延びて形成されている。補助辺部143は、主辺部141の他方の端部から、補助辺部142が主辺部141から延びる方向とは反対方向に延びて形成されている。
このように構成された複数の切り込み線140は、補助辺部142がジッパー部120の内側に向き、補助辺部143がジッパー部120の外側に向くように配置され、複数の切り込み線140の配列方向において、隣接する切り込み線140の補助辺部142,143が互いに重なるよう配置されている。これは、上述したように補助辺部142が、主辺部141の一方の端部から主辺部141に対して鈍角をなして斜めの方向に延びて形成されているとともに、補助辺部143が、主辺部141の他方の端部から、補助辺部142が主辺部141から延びる方向とは反対方向に延びて形成されていることにより、隣接する2つの切り込み線140においては、補助辺部142と補助辺部143とが平行なものとなり、それにより実現されている。
以下に、上記のように構成された箱101における切り込み線140による作用及び効果について説明する。
まず、ジッパー部120が分離される際の切り込み線140による作用について説明する。
図5は、図4に示したジッパー部120が分離される際の切り込み線140による作用を説明するための図であり、(a)はジッパー部120が分離されていく状態を示す図、(c)はジッパー部120が分離される際に切り込み線140が繋がっていく状態を示す図である。
図4に示した箱101を開封する場合は、図5(a)に示すように、ジッパー部120の一端を摘まんでジッパー部120をその一端とは反対側に引っ張る。すると、箱101の複数の切り込み線140間の領域が破断し、複数の切り込み線140が繋がることによってジッパー部120が本体部110から分離して箱101が開封される。なお、ジッパー部120は、切り込み線140の補助辺部142側を摘まんで引っ張ることになる。
この際、切り離し線140間の領域においては、図4(b)に示すように、補助辺部143から破断していき、その破断部150が、隣接する切り込み線140に達して複数の切り込み線140が繋がることになる。補助辺部143からの破断方向は、ジッパー部120が複数の切り込み線141の配列方向に引っ張られた場合、ジッパー部120の内側に向かう方向となるが、上述したように、複数の切り込み線140が、その配列方向において補助辺部142,143が互いに重なるよう配置され、補助辺部142がジッパー部120の内側に向き、補助辺部143がジッパー部120の外側に向いていることにより、切り込み線140の補助辺部142側を摘まんで引っ張った場合、補助辺部143からの破断方向には、隣接する切り込み線140の補助辺部142が存在し、それにより、ジッパー部120や本体部110が切り込み線140に沿わない方向に裂けてしまうことを回避できる。また、上述したように、隣接する2つの切り込み線140においては、補助辺部142と補助辺部143とが平行なものとなっていることにより、隣接する複数の切り込み線140の間隔を狭めすぎることなく、そのような構成を実現することができる。
次に、ジッパー部120が分離された後の切り込み線140による効果について説明する。
図6は、図4に示した箱101においてジッパー部120が分離された後の切り込み線140による効果を説明するための図であり、(a)は箱101が開封された後の状態を示す図、(b)はジッパー部120が分離された後の切り込み線140近傍の状態を示す図である。
上述したようにして、複数の切り込み線140が全て繋がることにより、図6(a)に示すように、ジッパー部120が本体部110から分離して箱101が開封される。
この際、複数の切り込み線140が、直線状の主辺部141と、この主辺部141の両端部のそれぞれから延びた補助辺部142,143とからなることにより、本体部110のジッパー部120との分離部分は、図6(b)に示すように、主辺部141による直線を主とし、その両端に補助辺部142,143及びこれらを繋ぐ破断部150による若干の凹凸が生じただけの直線に近い状態とすることができる。また、ジッパー部120の本体部110との分離部分においても同様のものとなる。
なお、本発明の分離構造は、上述した2つの実施の形態にて示した封筒1や箱101を開封するためのものに限らず、シート媒体を2つの領域に分離するためのものであれば、様々なものに適用することができる。
1 封筒
10 前面片
20 後面辺
21 後面本体部
22 後面分離部
23 つまみ部
24 スリット
30 フラップ部
31 再湿のり
40,140 切り込み線
41,141 主辺部
42,43,142,143 補助辺部
50,150 破断部
101 箱
110 本体部
120 ジッパー部

Claims (1)

  1. シート媒体に複数の切り込み線が一方向に配列して設けられ、前記複数の切り込み線が繋がることにより当該切り込み線を挟んだ2つの領域に前記シート媒体が分離される分離構造において、
    前記複数の切り込み線のそれぞれは、
    前記一方向に延びた直線状の主辺部と、
    前記主辺部の一方の端部から前記主辺部に対して鈍角をなして斜めの方向に延びた第1の補助辺部と、
    前記主辺部の他方の端部から、前記第1の補助辺部が前記主辺部から延びる方向とは反対方向に延びた第2の補助辺部とからなることを特徴とする分離構造。
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