JP3201115U - ラック - Google Patents
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Abstract
【課題】ラックの上面に対する物品の載置状態の安定性の向上を図ることができるラックを提供する。【解決手段】ラック1は、鉛直方向に沿って立設された複数の支柱部材11,12,13,14と、これら支柱部材の上端部間を水平方向に連結する複数の上端梁部材31,32,33,34と、を備え、当該複数の上端梁部材が外周を形成する上面部を有する。そして、複数の上端梁部材のうち、所定の角度をなして隣り合って連結された上端梁部材間を連結する直線形状の連結部材51,52,53,54を備えると共に、当該連結部材が上面部を形成するよう構成されている。【選択図】図1
Description
本考案は、物品を収容するラックにかかり、特に、上面に物品を載置可能なラックに関する。
倉庫内に物品を効率良く収容するために、特許文献1に記載のようなラックが用いられる。このラックは、周囲が支柱で囲まれた略立方体形状に形成されており、上面には複数の角材が格子状に連結されており、載置面が形成されている。これにより、ラックの内部に物品を収納可能であると共に、その上面である載置面にも物品を載置することを可能としている。
また、このラックは、他のラックを積み重ね可能なよう構成されている。このため、下側に位置するラックの上面(載置面)が、上側に位置するラックの内部の底に位置し、かかる箇所に物品を収納可能であると共に、さらに上側に位置するラックの上面(載置面)にも、物品を載置することができる。これにより、収納効率の向上を図っている。
しかしながら、上記特許文献1に記載のラックでは、上面である載置面に物品を載置する場合に、物品の載置状態が安定しない、という問題が生じる。例えば、載置面に対面する物品の外形が、当該載置面の外周よりも小さい場合には、物品の外周箇所がラックの載置面を形成する部材に当接せずに支持されないこととなってしまう。特に、載置面に対面する物品の外形が矩形である場合には、当該物品の角部分が、載置面のどの部材でも支持されることがなく、宙に浮いた状態となる。すると、ラックの載置面に対する物品の載置状態が不安定となる、という問題が生じる。
一方で、載置面で物品を安定して支持するために、当該載置面に狭い間隔で多数の角材を配置し、格子状の目を小さくすることも考えられる。しかしながら、ラックの載置面の角材を増やすと、ラック構造の複雑化や、ラック自体の重量及びコストの増加、という問題が生じる。
このため、本考案の目的は、上述した課題である、ラックの上面に対する物品の載置状態が不安定となる、という問題を解決することができるラックを提供することにある。
本考案の一形態であるラックは、
鉛直方向に沿って立設された複数の支柱部材と、これら支柱部材の上端部間を水平方向に連結する複数の上端梁部材と、を備え、当該複数の上端梁部材が外周を形成する上面部を有するラックであって、
前記複数の上端梁部材のうち、所定の角度をなして隣り合って連結された前記上端梁部材間を連結する直線形状の連結部材を備えると共に、当該連結部材が前記上面部を形成するよう構成されている、
という構成をとる。
鉛直方向に沿って立設された複数の支柱部材と、これら支柱部材の上端部間を水平方向に連結する複数の上端梁部材と、を備え、当該複数の上端梁部材が外周を形成する上面部を有するラックであって、
前記複数の上端梁部材のうち、所定の角度をなして隣り合って連結された前記上端梁部材間を連結する直線形状の連結部材を備えると共に、当該連結部材が前記上面部を形成するよう構成されている、
という構成をとる。
また、上記ラックでは、
前記上面部の外周は、4本の前記上端梁部材により長方形状又は正方形状に形成されており、隣り合う前記上端梁部材が直角をなして連結されており、
直線形状である前記連結部材は、直角をなして隣り合って連結された前記上端梁部材間を連結するよう設けられている、
という構成をとる。
前記上面部の外周は、4本の前記上端梁部材により長方形状又は正方形状に形成されており、隣り合う前記上端梁部材が直角をなして連結されており、
直線形状である前記連結部材は、直角をなして隣り合って連結された前記上端梁部材間を連結するよう設けられている、
という構成をとる。
また、上記ラックでは、
前記連結部材は、板状の部材であり、一方の側端が上側を向いて設けられることにより、当該側端が前記上面部を形成して構成されている、
という構成をとる。
前記連結部材は、板状の部材であり、一方の側端が上側を向いて設けられることにより、当該側端が前記上面部を形成して構成されている、
という構成をとる。
また、上記ラックでは、
前記上面部の外周の内側に、当該上面部を形成する格子状の格子部材が前記上端梁部材に連結して設けられている、
という構成をとる。
前記上面部の外周の内側に、当該上面部を形成する格子状の格子部材が前記上端梁部材に連結して設けられている、
という構成をとる。
本考案は、以上のように構成されるため、簡易な構造で低コストに、上面に物品を安定して載置できるラックを実現することができる。
<実施形態1>
本考案の第1の実施形態を、図1乃至図5を参照して説明する。図1乃至図3は、ラックの構成を示すである。図4乃至図5は、ラックの上面に物品を載置するときの様子を示す図である。
本考案の第1の実施形態を、図1乃至図5を参照して説明する。図1乃至図3は、ラックの構成を示すである。図4乃至図5は、ラックの上面に物品を載置するときの様子を示す図である。
本実施形態におけるラック1は、図1に示すように、略直方体形状、又は、略立方体形状に形成されている。具体的に、ラック1は、略正方形状の4つの角部にそれぞれ鉛直方向に沿って立設された4本の支柱部材11,12,13,14と、これら支柱部材11,12,13,14の下端部間を水平方向に連結する3本の梁部材22,23,24(下端梁部材)と、支柱部材11,12,13,14の上端部間を水平方向に連結する4本の梁部材31,32,33,34(上端梁部材)と、を備えている。
そして、ラック1の上面部は、図3に示すように、上述した4本の上端梁部材31,32,33,34で囲まれた略正方形状又は略長方形状の載置面を形成している。この載置面については、後述する。
なお、上記支柱部材11,12の下端部間には、梁部材が設けられておらず、当該支柱部材11,12側からラック1内に荷物を収容することが可能となっている。
また、上記ラック1は、同一のものが積み重ね可能である。具体的に、図2にラックを積み重ねたときの様子を示す。なお、ここでは、上側のラック100と下側のラック1は同一のものであるが、説明の都合上、上側のラック100を別の符号にて示すこととする。
この図に示すように、ラック1,100を積み重ねる際には、まず前面側では、下側のラック1の前面側の支柱部材11,12の上端に、上側のラック100の前面側の支柱部材111,112の下端を積み重ねる。このとき、下側の支柱部材11,12の上端に設けられた半円球状の凹部に、上側の支柱部材111,112の下端に設けられた半円球状の凸部が嵌合する。また、背面側では、下側のラック1の上面に位置する梁部材33上に、上側のラック100の下端に位置する梁部材123を載置する。このとき、図1に示すように、ラック1の上面(載置面)の背面側に位置する梁部材33の両端付近に、当該載置面よりも上方に突出するストッパ61,62がそれぞれ設けられている。このストッパ61,62は、ラック1の上面(載置面)の外周に設けられているため、これよりも内側に上側のラック100の梁部材123を載置することで、前後のラックの位置ずれを抑制し、積み重ね状態の安定化を図ることができる。
このように、ラック1,100が積み重ねられることで、下側のラック1内部と、下側のラック1の上面部である載置面つまり上側のラック100内部と、上側のラック100の上面部である載置面とに、物品を収容することができる。
ここで、物品が載置されるラック1の上面である載置面の構成について詳述する。図1、及び、当該図1を上方から見た図3に示すように、ラック1の上面部である載置面は、4本の支柱部材11,12,13,14の上端をそれぞれ連結する4本の上端梁部材31,32,33,34にて外周が形成されている。このとき、4本の上端梁部材31,32,33,34は、ほぼ同一の長さに形成され、相互に直角をなして連結されているため、載置面は略正方形状または略長方形状に形成されている。
そして、4本の上端梁部材31,32,33,34で囲まれた載置面の外周の内部には、相互に対向する上端梁部材間を連結する梁部材41,42,43にて形成された格子状の格子部材が設けられている。具体的に、格子部材は、ラック1の両側方に位置して対向する上端梁部材32,34間を連結する2本の梁部材41,42と、ラック1の前面側及び背面側に位置して対向する上端梁部材31,33間を連結する1本の梁部材43と、が交差して連結されることで形成されている。なお、ラック1の前面側及び背面側間を連結する1本の梁部材43は、両側方間を連結する2本の梁部材41,42と交差する箇所で切断されて、突き当て接合されている。これにより、格子部材の上面は平坦に形成されており、外周を形成する上端梁部材31,32,33,34とともに、平坦な載置面を形成している。
また、上記載置面の4つの角部には、さらに、載置面を形成する支持部材51,52,53,54(連結部材)が設けられている。具体的に、支持部材51は、直線形状の部材、ここでは、角材である上端梁部材31の幅とほぼ同一の幅を有する板状の部材であり、直角をなして隣り合って連結された上端梁部材31,32間を連結するよう設けられている。このとき、板状である支持部材51は、長手方向に沿った一方の側端が、ラック1の上側を向き、当該側端が格子部材や上端梁部材31,32,33,34の上面と同じ高さに位置するよう、配置されている。
そして、上記支持部材51と同様に、他の支持部材52,53,54も、直角をなして隣り合って連結された上端梁部材間を連結するよう設けられている。具体的に、支持部材52は上端梁部材32,33間を連結し、支持部材53は上端梁部材33,34間を連結し、支持部材54は上端梁部材34,31間を連結する。これにより、ラック1の上面部である載置面の4つの角部は、上方から見た時に、上端梁部材31,32,33,34と支持部材51,52,53,54とによって、それぞれ三角形状に形成されている。
そして、上述した上端梁部材31,32,33,34と格子部材41,42,43と支持部材51,52,53,54との上部は、平坦な載置面を形成している。これにより、載置面には、図4、図5の仮想線で示すように、物品200を載置することができる。特に、載置面の4つの角部付近には、支持部材51,52,53,54が位置しているため、直方体あるいは立方体の物品200の角部を支持することができ、物品自体を安定して支持することができる。
さらに、上述したように載置面の角付近に支持部材51,52,53,54を連結することで、格子部材41,42,43を構成する梁部材の本数が少なくても、ラック1の上面部である載置面の強度を高めることができる。
なお、上記では、ラック1の上面部である載置面の4つの全ての角部に支持部材51,52,53,54を設けた構成を例示したが、支持部材は必ずしも全ての角部に設ける必要はなく、一部の角部だけに設けてもよい。また、載置面に設けた格子部材は、上述した形状であることに限定されず、いかなる形状であってもよく、いかなる本数の梁部材で構成されていてもよい。あるいは、格子部材は設けなくてもよい。
また、上述したラック1の上面部である載置面の形状は、略正方形状あるいは略長方形状であるとして説明したが、いかなる形状であってもよい。つまり、載置面の外周を形成している上端梁部材は、相互に隣り合うもの同士がいかなる角度をなして連結していてもよく、その間に直線形状の支持部材が連結していればよい。
なお、ラック1を構成する各梁部材や各部材は、主に溶接により連結(接合)されているが、接着などの方法や、ボルトなどの連結具を用いるなど、いかなる方法で連結していてもよい。
以上、上記実施形態等を参照して本願考案を説明したが、本願考案は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願考案の構成や詳細には、本願考案の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
1,100 ラック
11,12,13,14,111,112 支柱部材
22,23,24,123 下端梁部材
31,32,33,34, 上端梁部材
41,42,43 格子部材
51,52,53,54 支持部材
61,62 ストッパ
11,12,13,14,111,112 支柱部材
22,23,24,123 下端梁部材
31,32,33,34, 上端梁部材
41,42,43 格子部材
51,52,53,54 支持部材
61,62 ストッパ
Claims (4)
- 鉛直方向に沿って立設された複数の支柱部材と、これら支柱部材の上端部間を水平方向に連結する複数の上端梁部材と、を備え、当該複数の上端梁部材が外周を形成する上面部を有するラックであって、
前記複数の上端梁部材のうち、所定の角度をなして隣り合って連結された前記上端梁部材間を連結する直線形状の連結部材を備えると共に、当該連結部材が前記上面部を形成するよう構成されている、
ラック。 - 請求項1に記載のラックであって、
前記上面部の外周は、4本の前記上端梁部材により長方形状又は正方形状に形成されており、隣り合う前記上端梁部材が直角をなして連結されており、
直線形状である前記連結部材は、直角をなして隣り合って連結された前記上端梁部材間を連結するよう設けられている、
ラック。 - 請求項2に記載のラックであって、
前記連結部材は、板状の部材であり、一方の側端が上側を向いて設けられることにより、当該側端が前記上面部を形成して構成されている、
ラック。 - 請求項2又は3に記載のラックであって、
前記上面部の外周の内側に、当該上面部を形成する格子状の格子部材が前記上端梁部材に連結して設けられている、
ラック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015004592U JP3201115U (ja) | 2015-09-09 | 2015-09-09 | ラック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015004592U JP3201115U (ja) | 2015-09-09 | 2015-09-09 | ラック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3201115U true JP3201115U (ja) | 2015-11-19 |
Family
ID=54545670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015004592U Active JP3201115U (ja) | 2015-09-09 | 2015-09-09 | ラック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3201115U (ja) |
-
2015
- 2015-09-09 JP JP2015004592U patent/JP3201115U/ja active Active
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