JP3231321U - ラック - Google Patents

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幸司 松井
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Abstract

【課題】物品を上面に安定して載置できるラックを提供する。【解決手段】ラックは、支柱部材11、12、13、14と、支柱部材の上端部間を連結して上面部を形成する上端梁部材31、32、33、34と、を備える。上面部は、中央縦梁部材41と、中央横梁部材42と、中央横梁部材よりも前面側において中央横梁部材とほぼ平行に配置される補助横梁部材43と、中央横梁部材よりも背面側において、一方の側面側に位置する上端梁部材32と中央縦梁部材41との間と、他方の側面側に位置する上端梁部材34と中央縦梁部材41との間と、をそれぞれ連結する一対の補助連結部材51a、51bと、を備え、一対の補助連結部材は、中央横梁部材42とは非平行に配置される。【選択図】図1

Description

本考案は、物品を収容するラックにかかり、特に、上面に物品を載置可能なラックに関する。
倉庫内に物品を効率良く収容するために、特許文献1に記載のようなラックが用いられる。このラックは、周囲が支柱で囲まれた略立方体形状に形成されており、上面には複数の角材が格子状に連結されており、載置面が形成されている。これにより、ラックの内部に物品を収納可能であると共に、その上面である載置面にも物品を載置することを可能としている。
また、このラックは、他のラックを積み重ね可能なよう構成されている。このため、下側に位置するラックの上面(載置面)が、上側に位置するラックの内部の底に位置し、かかる箇所に物品を収納可能であると共に、さらに上側に位置するラックの上面(載置面)にも、物品を載置することができる。これにより、収納効率の向上を図っている。
特開2010−47375号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のラックでは、上面である載置面に物品を載置する場合に、物品の載置状態が安定しない、という問題が生じる。例えば、載置面に対面する物品の外形が、当該載置面の外周よりも小さい場合には、物品の外周箇所がラックの載置面を形成する部材に当接せずに支持されないこととなってしまう。特に、載置面に対面する物品の外形が矩形である場合には、当該物品の角部分が、載置面のどの部材でも支持されることがなく、宙に浮いた状態となる。すると、ラックの載置面に対する物品の載置状態が不安定となる、という問題が生じる。
一方で、載置面で物品を安定して支持するために、当該載置面に狭い間隔で多数の角材を配置し、格子状の目を小さくすることも考えられる。しかしながら、ラックの載置面の角材を増やすと、ラック構造の複雑化や、ラック自体の重量及びコストの増加、という問題が生じる。
このため、本考案の目的は、上述した課題である、ラックの上面に対する物品の載置状態が不安定となる、という問題を解決することができるラックを提供することにある。
本考案の一形態であるラックは、
鉛直方向に沿って立設された4本の支柱部材と、これら支柱部材の上端部間を水平方向に連結して外周が矩形となる上面部を形成する4本の上端梁部材と、を備えたラックであって、
前記上面部は、
ラックの前面側及び背面側に位置する前記上端梁部材間を、当該上端梁部材のそれぞれのほぼ中央位置で連結する中央縦梁部材と、
ラックの両側面側にそれぞれ位置する前記上端梁部材間を、当該上端梁部材のそれぞれのほぼ中央位置で連結する中央横梁部材と、
前記中央横梁部材よりもラックの前面側において、前記中央横梁部材とほぼ平行に配置され、ラックの両側面側にそれぞれ位置する前記上端梁部材間を連結する補助横梁部材と、
前記中央横梁部材よりもラックの背面側において、ラックの一方の側面側に位置する前記上端梁部材と前記中央縦梁部材との間と、ラックの他方の側面側に位置する前記上端梁部材と前記中央縦梁部材との間と、をそれぞれ連結する一対の補助連結部材と、を備え、
前記一対の補助連結部材は、前記中央横梁部材とは平行ではなく配置されている、
という構成をとる。
また、上記ラックでは、
前記一対の補助連結部材は、それぞれ前記中央縦梁部材に対する連結位置が、ラックの側面側に位置する前記上端梁部材との連結位置よりも前記中央横梁部材側に位置して配置されている、
という構成をとる。
また、上記ラックでは、
前記一対の補助連結部材は、それぞれ前記中央縦梁部材に対する連結位置を頂点位置とした略V字形状に配置されており、当該頂点位置が前記中央横梁部材に近接して位置するよう配置されている、
という構成をとる。
また、上記ラックでは、
前記一対の補助連結部材は、それぞれの一端が前記中央縦梁部材に対して前記中央横梁部材に近接する位置に連結され、それぞれの他端がラックの側面側に位置する前記上端梁部材に対してラックの背面側に位置する前記上端梁部材に近接する位置に連結されている、
という構成をとる。
本考案は、以上のように構成されるため、簡易な構造で低コストに、上面に物品を安定して載置できるラックを実現することができる。
ラックの全体構成を示す図である。 ラックを積み重ねたときの様子を示す図である。 ラックを上方から見た図である。 ラックの上面に物品を載置するときの様子を示す図である。 ラックの上面に物品を載置するときの様子を示す図である。
<実施形態1>
本考案の第1の実施形態を、図1乃至図5を参照して説明する。図1乃至図3は、ラックの構成を示すである。図4乃至図5は、ラックの上面に物品を載置するときの様子を示す図である。
本実施形態におけるラック1は、図1に示すように、略直方体形状、又は、略立方体形状に形成されている。具体的に、ラック1は、略正方形形状の4つの角部にそれぞれ鉛直方向に沿って立設された4本の支柱部材11,12,13,14と、これら支柱部材11,12,13,14の下端部間を水平方向に連結する3本の梁部材22,23,24(下端梁部材)と、支柱部材11,12,13,14の上端部間を水平方向に連結する4本の梁部材31,32,33,34(上端梁部材)と、を備えている。
そして、ラック1の上面部は、図3に示すように、上述した4本の上端梁部材31,32,33,34で囲まれた略正方形形状又は略長方形形状の載置面を形成している。この載置面については、後述する。
なお、ラック1の前面側に位置する支柱部材11,12の下端部間には、梁部材が設けられておらず、ラック1の前面側である支柱部材11,12側からラック1内に荷物を収容することが可能となっている。
また、上記ラック1は、同一のものが積み重ね可能である。具体的に、図2にラックを積み重ねたときの様子を示す。なお、ここでは、上側のラック100と下側のラック1は同一のものであるが、説明の都合上、上側のラック100を別の符号にて示すこととする。
この図に示すように、ラック1,100を積み重ねる際には、まず前面側では、下側のラック1の前面側の支柱部材11,12の上端に、上側のラック100の前面側の支柱部材111,112の下端を積み重ねる。このとき、下側の支柱部材11,12の上端に設けられた半円球状の凹部に、上側の支柱部材111,112の下端に設けられた半円球状の凸部が嵌合する。また、背面側では、下側のラック1の上面に位置する梁部材33上に、上側のラック100の下端に位置する梁部材123を載置する。このとき、図1に示すように、ラック1の上面(載置面)の背面側に位置する梁部材33の両端付近に、当該載置面よりも上方に突出するストッパ61,62がそれぞれ設けられている。このストッパ61,62は、ラック1の上面(載置面)の外周に設けられているため、これよりも内側に上側のラック100の梁部材123を載置することで、前後のラックの位置ずれを抑制し、積み重ね状態の安定化を図ることができる。
このように、ラック1,100が積み重ねられることで、下側のラック1内部と、下側のラック1の上面部である載置面上つまり上側のラック100内部とに、それぞれ物品を収容することができる。
ここで、物品が載置されるラック1の上面である載置面の構成について詳述する。図1、及び、当該図1を上方から見た図3に示すように、ラック1の上面部である載置面は、4本の支柱部材11,12,13,14の上端をそれぞれ連結する4本の上端梁部材31,32,33,34にて外周が形成されている。このとき、4本の上端梁部材31,32,33,34は、ほぼ同一の長さに形成され、相互に直角をなして連結されているため、載置面は略正方形形状または略長方形形状に形成されている。
そして、4本の上端梁部材31,32,33,34で囲まれた載置面の内部には、内部梁部材41,42,43,51a,51bが設けられている。具体的に、内部梁部材として、ラック1の前面側及び背面側に位置して対向する上端梁部材31,33間を連結する1本の内部梁部材である中央縦梁部材41が設けられている。中央縦梁部材41は、上端梁部材31,33のそれぞれのほぼ中央位置に連結して配置されている。また、内部梁部材として、ラック1の両側面側にそれぞれ位置して対向する上端梁部材32,34間を連結する2本の内部梁部材である中央横梁部材42及び補助横梁部材43が設けられている。中央横梁部材42は、上端梁部材32,34のそれぞれのほぼ中央位置に連結して配置されている。補助横梁部材43は、中央横梁部材42よりもラックの前面側に位置し、当該中央横梁部材42とほぼ平行に配置される。このとき、補助横梁部材43は、前面側の上端梁部材31と中央横梁部材42との間のほぼ中央位置に配置され、上端梁部材32,34のそれぞれに対して連結される。但し、補助横梁部材43は、必ずしも前面側の上端梁部材31と中央横梁部材42との間のほぼ中央位置に配置されることに限定されず、前面側の上端梁部材31か中央横梁部材42のいずれかに寄って配置されてもよい。なお、中央縦梁部材41と、中央横梁部材42及び補助横梁部材43とは、相互に交差して連結されている。例えば、中央縦梁部材41は、中央横梁部材42と補助横梁部材43とに交差する箇所で切断されて、突き当て接合されている。
さらに、載置面の内部には、内部梁部材として、中央横梁部材42よりもラック1の背面側に位置し、中央縦梁部材41に対してラック1の両側面側にそれぞれ配置されて連結される一対の補助連結部材51a,51bが設けられている。具体的に、一対の補助連結部材51a,51bのうち一方の補助連結部材51aは、中央縦梁部材41とラック1の一方の側面側に位置する上端梁部材32との間を連結するよう配置されている。そして、一方の補助連結部材51aは、一端が中央縦梁部材41に対して中央横梁部材42に近接する位置に連結されており、他端がラック1の一方の側面側に位置する上端梁部材32に対してラック1の背面側に位置する上端梁部材33に近接する位置に連結されている。つまり、一方の補助連結部材51aは、中央縦梁部材41に対して連結される一端側が、上端梁部材32に対して連結される他端側よりも、ラック1の前面側に位置するよう配置されており、中央横梁部材42とは平行ではなく配置されていることとなる。また、一対の補助連結部材51a,51bのうち他方の補助連結部材51bは、中央縦梁部材41とラック1の他方の側面側に位置する上端梁部材34との間を連結するよう配置されている。そして、他方の補助連結部材51bは、一端が中央縦梁部材41に対して中央横梁部材42に近接する位置に連結されており、他端がラック1の他方の側面側に位置する上端梁部材34に対してラック1の背面側に位置する上端梁部材33に近接する位置に連結されている。つまり、他方の補助連結部材51bは、中央縦梁部材41に対して連結される一端側が、上端梁部材34に対して連結される他端側よりも、ラック1の前面側に位置するよう配置されており、中央横梁部材42とは平行ではなく配置されていることとなる。
一対の補助連結部材51a,51bは、上述したように配置されることで、図3に示すように、略V字形状に配置されることとなる。つまり、各補助連結部材51a,51bのそれぞれの一端側である中央縦梁部材41に対して連結する位置が、略V字形状の頂点位置に位置することとなる。そして、各補助連結部材51a,51bのそれぞれの一端側が位置する略V形状の頂点位置は、中央横梁部材42に近接して位置し、各補助連結部材51a,51bのそれぞれの他端側が位置する略V形状の開口端位置は、ラック1の背面側に位置する上端梁部材33に近接して位置することとなる。なお、各補助連結部材51a,51bは、中央縦梁部材41及び上端梁部材32,34の側面に対して突き当て接合されている。
そして、上述した上端梁部材31,32,33,34と、その内部に配置された内部梁部材41,42,43,51a,51bとの上部は、平坦な載置面を形成している。これにより、載置面には、図4、図5の仮想線で示すように、物品200を載置することができる。特に、載置面の内部は内部梁部材41,42,43,51a,51bが交差して位置しており、それぞれ異なる方向に延びているため、物品200の下面の様々な個所を支持することができ、安定して支持することができる。
さらに、上述したように載置面の内部にそれぞれ異なる方向に延びる複数の内部梁部材41,42,43,51a,51bを配置して連結することで、梁部材の本数が少なくても、ラック1の上面部である載置面の強度を高めることができる。
なお、ラック1の載置面の形状は、上述した形状であることに限定されず、いかなる形状であってもよく、いかなる本数の梁部材で構成されていてもよい。例えば、ラック1の載置面の外形は、略正方形形状あるいは略長方形形状であるとして説明したが、いかなる形状であってもよい。つまり、載置面の外周を形成している上端梁部材は、相互に隣り合うもの同士がいかなる角度をなして連結していてもよい。
なお、ラック1を構成する各梁部材や各部材は、主に溶接により連結(接合)されているが、接着などの方法や、ボルトなどの連結具を用いるなど、いかなる方法で連結していてもよい。
以上、上記実施形態等を参照して本願考案を説明したが、本願考案は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願考案の構成や詳細には、本願考案の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
1,100 ラック
11,12,13,14,111,112 支柱部材
22,23,24,123 下端梁部材
31,32,33,34 上端梁部材
41 中央縦梁部材
42 中央横梁部材
43 補助横梁部材
51a,51b 補助連結部材
61,62 ストッパ

Claims (4)

  1. 鉛直方向に沿って立設された4本の支柱部材と、これら支柱部材の上端部間を水平方向に連結して外周が略長方形形状又は略正方形形状となる上面部を形成する4本の上端梁部材と、を備えたラックであって、
    前記上面部は、
    ラックの前面側及び背面側に位置する前記上端梁部材間を、当該上端梁部材のそれぞれのほぼ中央位置で連結する中央縦梁部材と、
    ラックの両側面側にそれぞれ位置する前記上端梁部材間を、当該上端梁部材のそれぞれのほぼ中央位置で連結する中央横梁部材と、
    前記中央横梁部材よりもラックの前面側において、前記中央横梁部材とほぼ平行に配置され、ラックの両側面側にそれぞれ位置する前記上端梁部材間を連結する補助横梁部材と、
    前記中央横梁部材よりもラックの背面側において、ラックの一方の側面側に位置する前記上端梁部材と前記中央縦梁部材との間と、ラックの他方の側面側に位置する前記上端梁部材と前記中央縦梁部材との間と、をそれぞれ連結する一対の補助連結部材と、を備え、
    前記一対の補助連結部材は、前記中央横梁部材とは平行ではなく配置されている、
    ラック。
  2. 請求項1に記載のラックであって、
    前記一対の補助連結部材は、それぞれ前記中央縦梁部材に対する連結位置が、ラックの側面側に位置する前記上端梁部材との連結位置よりも前記中央横梁部材側に位置して配置されている、
    ラック。
  3. 請求項2に記載のラックであって、
    前記一対の補助連結部材は、それぞれ前記中央縦梁部材に対する連結位置を頂点位置とした略V字形状に配置されており、当該頂点位置が前記中央横梁部材に近接して位置するよう配置されている、
    ラック。
  4. 請求項2又は3に記載のラックであって、
    前記一対の補助連結部材は、それぞれの一端が前記中央縦梁部材に対して前記中央横梁部材に近接する位置に連結され、それぞれの他端がラックの側面側に位置する前記上端梁部材に対してラックの背面側に位置する前記上端梁部材に近接する位置に連結されている、
    ラック。
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