JP3201112U - 運搬台車 - Google Patents
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Abstract
Description
本実施形態の運搬台車100について、図1及び図2を参照して説明する。
図1は、運搬台車100の斜視図である。図2は、運搬台車100の分解斜視図である。なお、各図では、運搬台車100の進行方向を前後方向として、前側をFr、後側をRr、右側をR、左側をL、上側をUp、下側をDwで示している。ただし、本実施形態の運搬台車100は、前側に限られず、前後左右を含め任意の方向に走行することができる。
まず、図3を参照して、台車本体110について説明する。図3(a)は台車本体110の平面図であり、図3(b)は台車本体110の底面図である。
載置部120は、鉄製またはアルミニウム合金製の複数の各種枠部材により構成されるフレーム部121と、フレーム部121の上部に結合され物品を載置するためのベース部124とを備える。
補強枠部材122Fは、外枠部材122B及び隣接する補強枠部材122Eの間、隣り合う2本の補強枠部材122Eの間、補強枠部材122E及び隣接する外枠部材122Dの間に亘って結合される。本実施形態では、12本の補強枠部材122Fが前後に並んで等間隔で配置される。
各種枠部材には、中空状の角パイプを適用することができる。このように、各種枠部材を前後左右方向に結合することでフレーム部121は各種枠部材間に矩形状の空間129が形成される。本実施形態では、前後方向の4列、左右方向の3列で合計12の空間129が形成されている。
ベース部124が配置されていない空間129は、図2に示す通り、上方が開口して、取付板123A、123Bが底面となる凹部127となる。
柱部141は、棒状の部材であり、一方の端部が載置部120の上面にある柱挿入部128に挿入されることで、載置部120の上面から上方に伸びるように載置部120に取り付けられる。柱部141は運搬台車100の使用者に手掛け部として使われる。すなわち、運搬台車100の使用者は、柱部141の上端を手でつかんで運搬台車100を押すことで、運搬台車100を動かすことができる。柱部141には、例えば、鉄製又はアルミニウム合金製で断面円形の直線状のパイプ、いわゆる単管パイプが適用できる。
柱取付部143は、柱部141に取り付けられる筒状の部材である。柱取付部143は、上下方向の長さが柱部141の半分程度の長さであり、上下方向に貫通する貫通孔147を備える。
図1及び図2に示す通り、柱取付部143の、上方から見たときに載置部120の外側になる部分は、柱部141の側面に沿った形状、すなわち、円弧状となる。また、柱取付部143の、上方から見たときに載置部120の内側になる部分は、3つの直線状の部分からなり、それぞれの直線状の部分が柱部141に接する点を持つような形状となる。なお、この3つの直線状の部分は、柱部141に接する点を持たなくてもよい。
柱取付部143は、柱取付部143の貫通孔147に柱部141が挿入された状態で、リベット146による締結等によって、柱部141に取り付けられて固定される。柱取付部143は、図4(a)及び(b)に示す通り、柱部141の略中央に取り付けられる。
側壁取付部144は、1つの柱取付部143に対して2つ形成される。2つの柱取付部143が伸びる方向は、支持部本体142を上方から見たとき、略直角になる。
支持部140は、このような構成であるため、上下対称な形状になっている。
また、支持部140は、例えば、アルミニウム合金による押出し成形により一体的に形成される。なお、上方から見たときに、支持部140をコーナ部材125と同じ形状にしてもよい。このとき、アルミニウム合金による押出し成形で形成された部材を適切な長さで切断することで、この押出し成形で形成された部材から、支持部140及びコーナ部材125を形成できる。
それぞれの側壁150は、上方から見たときの一方の端部が、1つの支持部140の側壁取付部144に取り付けられ、他方の端部が、もう1つの支持部140の側壁取付部144に取り付けられる。すなわち、側壁150の両端部が支持部140の側壁取付部144に取り付けられる。
側壁150Aは運搬台車100の前側に配置され、右側前端に配置される支持部140及び左側前端に配置される支持部140により固定される。側壁150Bは運搬台車100の右側に配置され、右側前端に配置される支持部140及び右側後端に配置される支持部140により固定される。側壁150Cは運搬台車100の後ろ側に配置され、右側後端に配置される支持部140及び左側後端に配置される支持部140により固定される。側壁150Dは運搬台車100の左側に配置され、左側前端に配置される支持部140及び左側後端に配置される支持部140により固定される。
側壁150には、例えばプラスチックダンボールが用いられる。プラスチックダンボールは、プラスチック又は合成樹脂を素材とし、中空の領域を備える板状の部材であり、軽量であって剛性に優れる。なお、側壁150には、木材の合板や単板等を用いてもよい。
係止部160は、取付部161と当接部162とを備える。取付部161は、側壁150に取り付けられる部材であり、図5に示す通り、底面部161Aと底面の両端から上方に伸びる一対の側面部161Bとを備える。底面部161Aと一対の側面部161Bとで囲まれる領域に側壁150が挿入されリベット163で固定されることで、取付部161は、側壁150に取り付けられる。
また、係止部160は、例えば、アルミニウム合金による押出し成形により一体的に形成される。なお、係止部160は、鉄製の金物等であってもよい。
ここで、本実施形態の運搬台車100の支持部140は、柱部141に支持部本体142を取り付けた構造である。よって、側壁150がない運搬台車の柱部141に支持部本体142を取り付けることで、容易に支持部140を形成できる。
したがって、側壁150、及び、底壁170を準備することで、前述の側壁150がない運搬台車から、容易に本実施形態の運搬台車100を形成できる。なお、側壁150、及び、底壁170は、プラスチックダンボールであるため、準備することに特別な困難はない。
よって、運搬台車100の分解及び組み立ては、特別な工具等が不要であり、簡単な作業で行うことができる。特に、支持部140の柱取付部143の上下方向の長さは支持部140の柱部141の半分程度の長さである。したがって、側壁150の支持部140の側壁取付部144からの抜き出しや、側壁取付部144への挿入をスムーズに行うことができる。また、運搬台車100を分解することで、運搬台車100を使用しないときの保管スペースを節約できる。
また、側壁150の取り外しや取り付けが容易であるため、運搬台車100に収容された物品や外部から衝撃等で側壁150が損傷しても、簡単な作業で側壁150を交換できる。
また、載置部120の上面に底壁170が載置される。よって、運搬台車100に物品を収容しても、物品は底壁170に接触するのみであり、物品が載置部120に直接接触することがない。したがって、載置部120の損傷を防止できる。
本実施形態の運搬台車200について、図6を参照して説明する。図6は、運搬台車200の分解斜視図である。
図1等に示す運搬台車100では、係止部160は側壁150に取り付けられている。一方、本実施形態では、係止部260は側壁150に取り付けられておらず、係止部260は載置部120に取り付けられている。以下では、この係止部260を中心に説明する。なお、以降の説明では、上記の実施形態と同様の部分については、上記の実施形態と同じ符号を使い、説明を簡略化又は省略する。
係止部260は、矩形状の底面部260Aと、底面部260Aの1つの辺から上方に伸びる側面部260Bとを備え、断面がL字状のアングル部材である。係止部260は、上方から見たときに載置部120の短辺となる2辺部にそれぞれ1つ取り付けられ、載置部120の長辺となる2辺部にそれぞれ2つ取り付けられる。
側壁150は、外側の側面(載置部120の外側を向く面)の下端部の一部が、係止部260の側面部260Bと対向する。なお、側壁150における係止部260の側面部260Bと対向する領域は、側面部260Bと接していてもよく、離間していてもよい。
また、運搬台車200では、係止部260は、側壁150に取り付けられておらず、載置部120に取り付けられている。よって、運搬台車200を、台車本体110と支持部140と側壁150と底壁170とに分解したとき、側壁150の表面は出っ張り等がない平面となる。したがって、複数の側壁150を隙間なく重ねて保管できるため、保管スペースを節約できる。
上記の各実施形態では、図4等で説明した支持部140が使われる。しかし、支持部140以外の支持部が使われてもよい。
例えば、支持部140の代わりに、図7に示す支持部340が使われてもよい。次に、図7を参照して、支持部340について説明する。図7(a)は、支持部340の斜視図であり、図7(b)は、図7(a)とは反対側から見たときの支持部340の斜視図である。
支持部340は、柱部141と、支持部本体342とを備える。支持部本体342は、柱取付部343と、側壁取付部344とを備える。柱取付部343は、上下に貫通する貫通孔347を備える。側壁取付部344は、一対の補助部345を備える。
また、支持部440における支持部140との相違点の2つ目は、支持部本体342の数である。支持部140は1つの支持部本体142を備える。一方、支持部340は、図7(a)及び(b)に示す通り、柱部141に、上から順に、支持部本体342A、342B及び342Cの3つの支持部本体342が取り付けられている。
そして、3つの支持部本体342の上下の長さの合計は、支持部140の上下の長さより短い。したがって、支持部340は、支持部140より軽量であり、材料費も安価になる。
なお、支持部340は、上下対称な形状であり、支持部本体342は、リベット346による締結等で柱部141に固定される。
支持部440は、柱部141と、支持部本体442とを備える。支持部本体442は、柱取付部443と、側壁取付部444とを備える。柱取付部443は、上下に貫通する貫通孔447を備える。側壁取付部444は、一対の補助部445を備える。
支持部440における、図4に示す支持部140との相違点は、柱取付部443の形状である。柱取付部143における、上方から見たときの形状は、柱部141の側面に沿った形状、すなわち、円状となる。その他の点については、支持部440は支持部140と同様である。
例えば、支持部140の側壁取付部144が備える一対の補助部145に側壁150を挿入した状態で、リベット等で側壁150を一対の補助部145に固定することで、支持部140と側壁150とを接合してもよい。また、支持部140の側壁取付部144は、1つの補助部145のみを備えるようにし、この1つの補助部145にリベット等で側壁150を固定することで、支持部140と側壁150とを接合してもよい。
また、上記の実施形態の運搬台車100、200は、底壁170を備えているが、底壁170はなくてもよい。
Claims (4)
- 物品が載置される載置部と、前記載置部の下面に取り付けられたキャスターと、を備える台車本体と、
前記載置部の上面から上方に伸びるように前記載置部に取り付けられた柱部と、前記柱部の側方に伸び板状の部材が取り付けられる側壁取付部と、を備える支持部と、
板状であって、前記支持部の前記側壁取付部に端部が取り付けられた側壁と、を備えることを特徴とする運搬台車。 - 前記側壁取付部は、前記柱部の側方に伸び互いに所定の間隔で離間する一対の補助部を備え、
前記側壁は、前記側壁の端部が一対の前記補助部の間に挿入されることで前記支持部に取り付けでき、前記側壁の端部が一対の前記補助部の間から抜き出されることで前記支持部から取り外しできることを特徴とする請求項1に記載の運搬台車。 - 前記支持部は、前記載置部の上面の4隅に取り付けられ、
前記側壁は、前記載置部の上面の4辺部に取り付けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の運搬台車。 - 前記載置部の上方から見たとき、前記側壁の下端が前記載置部の上面から飛び出ることを防止する係止部をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の運搬台車。
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