JP3200479U - 容器用ヘッド及び容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】散布される粒剤のむらを抑えられる容器用ヘッド及び容器を提供する。【解決手段】容器用ヘッド100は、粒剤を収納する容器本体の開口部に取り付けられる容器用ヘッド100であって、容器本体の開口部を閉塞するとともに、容器本体に収納される粒剤を排出するための排出穴112が形成された底面部110と、底面部110の外周につながって外方向に延出し、底面部110から立ち上がるように傾斜する傾斜面部120と、傾斜面部120に立設される仕切壁130と、を備え、容器本体を傾けることにより、排出穴112から排出される粒剤が、仕切壁130により仕切られる流路140に沿って流れ出て散布される構成にする。【選択図】図2A
Description
本考案は、粒剤を収納する容器、及び、当該容器に取り付けられる容器用ヘッドに関する。
従来から、除草剤や肥料等の粒剤を散布するときに、粒剤が収納された容器を持ち、容器を傾けることで、容器に設けられた排出穴から粒剤を排出させることが行われている。
このような用途に使われる容器として、例えば特許文献1には次のような容器が開示されている。特許文献1の容器は、容器本体と容器本体の開口部に取り付けられる円形の平面を持つ蓋とを備える農薬粒剤散布容器である。蓋は、その平面に、農薬粒剤を流出させるための直線状に配列した排出穴の列を1ないし3列持つ。
このような用途に使われる容器として、例えば特許文献1には次のような容器が開示されている。特許文献1の容器は、容器本体と容器本体の開口部に取り付けられる円形の平面を持つ蓋とを備える農薬粒剤散布容器である。蓋は、その平面に、農薬粒剤を流出させるための直線状に配列した排出穴の列を1ないし3列持つ。
しかしながら、特許文献1に記載のように複数の排出穴から粒剤を排出させる容器では、排出穴の大きさによっては、散布の途中で排出穴に粒剤が詰まってしまうことがある。その場合、詰まりを解消するために容器を振るようにして散布しなければならならず、所望の位置に粒剤を散布できなかったり、散布される粒剤にむらができたりするおそれがある。
一方、粒剤の大きさに比べて排出穴を大きくすれば、詰まりが生じることはないが、一つの排出穴から大量の粒剤が排出され、散布される粒剤に極端なむらができるおそれがある。
一方、粒剤の大きさに比べて排出穴を大きくすれば、詰まりが生じることはないが、一つの排出穴から大量の粒剤が排出され、散布される粒剤に極端なむらができるおそれがある。
本考案は、上記の点に鑑みてなされたものであり、散布される粒剤のむらを抑えられるようにすることを目的とする。
本考案の第1の観点の容器用ヘッドは、粒剤を収納する容器本体の開口部に取り付けられる容器用ヘッドであって、前記容器本体の前記開口部を閉塞するとともに、前記容器本体に収納される粒剤を排出するための排出穴が形成された底面部と、前記底面部の外周につながって外方向に延出し、前記底面部から立ち上がるように傾斜する傾斜面部と、前記傾斜面部に立設される仕切壁と、を備え、前記容器本体を傾けることにより、前記排出穴から排出される粒剤が、前記仕切壁により仕切られる流路に沿って流れ出て散布される構成にしたことを特徴とする。
本考案の第2の観点の容器用ヘッドは、第1の観点の容器用ヘッドにおいて、前記傾斜面部の先端につながって前記底面部の法線方向に延出する立ち上がり面部を備えたことを特徴とする。
本考案の第3の観点の容器用ヘッドは、第1の観点の容器用ヘッドにおいて、前記傾斜面部は前記底面部の外周の一部につながり、前記底面部の外周につながって立ち上がり、前記傾斜面部の側部につながる壁面部を備えたことを特徴とする。
本考案の第3の観点の容器用ヘッドは、第1の観点の容器用ヘッドにおいて、前記傾斜面部は前記底面部の外周の一部につながり、前記底面部の外周につながって立ち上がり、前記傾斜面部の側部につながる壁面部を備えたことを特徴とする。
本考案の第4の観点の容器用ヘッドは、第2の観点の容器用ヘッドにおいて、前記傾斜面部は前記底面部の外周の一部につながり、前記底面部の外周につながって立ち上がり、前記傾斜面部の側部及び前記立ち上がり面部の側部につながる壁面部を備えたことを特徴とする。
本考案の第5の観点の容器用ヘッドは、第1乃至第4のいずれか1つの観点の容器用ヘッドにおいて、前記排出穴は、前記底面部の外周に沿うように配置されることを特徴とする。
本考案の第6の観点の容器用ヘッドは、第1乃至第5のいずれか1つの観点の容器用ヘッドにおいて、前記排出穴は、前記仕切壁に対応して配置されることを特徴とする。
本考案の第6の観点の容器用ヘッドは、第1乃至第5のいずれか1つの観点の容器用ヘッドにおいて、前記排出穴は、前記仕切壁に対応して配置されることを特徴とする。
本考案の第7の観点の容器用ヘッドは、第1乃至第6のいずれか1つの観点の容器用ヘッドにおいて、前記仕切壁は複数枚立設されることを特徴とする。
本考案の第8の観点の容器用ヘッドは、第7の観点の容器用ヘッドにおいて、互いに対向する一対の前記仕切壁により仕切られる流路は、前記傾斜面部の先端に向かうに従って拡幅することを特徴とする。
本考案の第8の観点の容器用ヘッドは、第7の観点の容器用ヘッドにおいて、互いに対向する一対の前記仕切壁により仕切られる流路は、前記傾斜面部の先端に向かうに従って拡幅することを特徴とする。
本考案の第9の観点の容器用ヘッドは、第7又は第8の観点の容器用ヘッドにおいて、前記仕切壁として、中央の仕切壁と、その両側に配置された仕切壁とが立設され、前記中央の仕切壁は、前記傾斜面部の先端に向かうに従って拡幅することを特徴とする。
本考案の第1の観点の容器は、粒剤を収納する容器であって、開口部を有する容器本体と、前記開口部に取り付けられた第1乃至9のいずれか1つの観点の容器用ヘッドと、を備えることを特徴とする。
本考案の第1の観点の容器は、粒剤を収納する容器であって、開口部を有する容器本体と、前記開口部に取り付けられた第1乃至9のいずれか1つの観点の容器用ヘッドと、を備えることを特徴とする。
本考案によれば、粒剤を分散させて散布することが可能になり、散布される粒剤のむらを抑えることができる。
以下、添付図面を参照して、本考案の好適な実施形態について説明する。
本実施形態に係る容器10は、除草剤や肥料等の粒剤を収納して、後述するように、容器10を傾けることにより粒剤を散布することができる。
はじめに、図1A及び図1Bを参照して、容器10の概要を説明する。図1Aは、容器10の斜視図である。図1Bは、容器10の分解斜視図であり、キャップ200が開いた状態を示す。なお、以下の説明において上下等の方向は、容器10を水平面に置いた状態での方向をいう。
本実施形態に係る容器10は、除草剤や肥料等の粒剤を収納して、後述するように、容器10を傾けることにより粒剤を散布することができる。
はじめに、図1A及び図1Bを参照して、容器10の概要を説明する。図1Aは、容器10の斜視図である。図1Bは、容器10の分解斜視図であり、キャップ200が開いた状態を示す。なお、以下の説明において上下等の方向は、容器10を水平面に置いた状態での方向をいう。
容器10は、キャップ200を具備する容器用ヘッド100と、容器本体300とを備える。
容器本体300は、粒剤を収納し、上部に開口部310を備える。容器本体300は例えば樹脂製であり、その形状は縦長で、人がつかみやすい形状とするのが好ましい。
容器本体300は、粒剤を収納し、上部に開口部310を備える。容器本体300は例えば樹脂製であり、その形状は縦長で、人がつかみやすい形状とするのが好ましい。
容器用ヘッド100は、容器本体300の開口部310に取り付けられる。容器本体300に収納された粒剤を散布するとき、開口部310から排出される粒剤は、容器用ヘッド100を介して散布される。なお、容器用ヘッド100を容器本体300に取り付ける構造はどのようなものでもよい。容器用ヘッド100は例えば樹脂製で、以下に説明する各部が一体的に形成される。
容器用ヘッド100の詳細について図2A〜図2Cを参照して説明する。図2Aは、容器用ヘッド100の斜視図である。図2Bは、容器用ヘッド100の平面図である。図2Cは、容器用ヘッド100の側面図である。なお、図2A〜図2Cにおいては、キャップ200の図示を省略する。
容器用ヘッド100は、底面部110と、傾斜面部120と、壁面部160とを備える。
容器用ヘッド100は、底面部110と、傾斜面部120と、壁面部160とを備える。
底面部110は、円形の平板状であり、容器用ヘッド100が容器本体300に取り付けられた状態で、容器本体300の開口部310を閉塞する。
底面部110には、排出穴112が形成される。排出穴112は、容器本体300に収納される粒剤を排出するための穴である。排出穴112は3つあり、以下では、第1排出穴112A、第2排出穴112B及び第3排出穴112Cと呼ぶ。第1排出穴112A、第2排出穴112B及び第3排出穴112Cの詳細は後述する。
底面部110には、排出穴112が形成される。排出穴112は、容器本体300に収納される粒剤を排出するための穴である。排出穴112は3つあり、以下では、第1排出穴112A、第2排出穴112B及び第3排出穴112Cと呼ぶ。第1排出穴112A、第2排出穴112B及び第3排出穴112Cの詳細は後述する。
傾斜面部120は、底面部110の外周の一部につながって外方向に延出し、底面部110から立ち上がるように傾斜する。
傾斜面部120の先端には、上方、すなわち底面部110の法線方向に延出する立ち上がり面部150がつながる。
また、傾斜面部120の上面には、複数枚の仕切壁130が立設される。仕切壁130は3枚あり、以下では、第1仕切壁130A、第2仕切壁130B及び第3仕切壁130Cと呼ぶ。第2仕切壁130Bが中央に配置され、第2仕切壁130Bの両側に第1仕切壁130A及び第3仕切壁130Cが配置される。第1仕切壁130A、第2仕切壁130B及び第3仕切壁130Cの詳細は後述する。
傾斜面部120の先端には、上方、すなわち底面部110の法線方向に延出する立ち上がり面部150がつながる。
また、傾斜面部120の上面には、複数枚の仕切壁130が立設される。仕切壁130は3枚あり、以下では、第1仕切壁130A、第2仕切壁130B及び第3仕切壁130Cと呼ぶ。第2仕切壁130Bが中央に配置され、第2仕切壁130Bの両側に第1仕切壁130A及び第3仕切壁130Cが配置される。第1仕切壁130A、第2仕切壁130B及び第3仕切壁130Cの詳細は後述する。
壁面部160は、底面部110の外周につながって略垂直に立ち上がり、傾斜面部120の側部及び立ち上がり面部150の側部に滑らかにつながる。
これにより、底面部110と、傾斜面部120及び立ち上がり面部150と、壁面部160とで囲まれた空間が形成されることになる。なお、立ち上がり面部150の上縁と壁面部160の上縁とは同じ高さ位置となっている。
本実施形態では、図2Bに示すとおり、底面部110の外周のうち、略半周で壁面部160が略垂直に立ち上がり、残りの略半周で傾斜面部120が延出するとともに壁面部160につながる形状となっている。
これにより、底面部110と、傾斜面部120及び立ち上がり面部150と、壁面部160とで囲まれた空間が形成されることになる。なお、立ち上がり面部150の上縁と壁面部160の上縁とは同じ高さ位置となっている。
本実施形態では、図2Bに示すとおり、底面部110の外周のうち、略半周で壁面部160が略垂直に立ち上がり、残りの略半周で傾斜面部120が延出するとともに壁面部160につながる形状となっている。
容器用ヘッド100は、さらに、結合部180と、第1係止部170とを備える。
結合部180は、容器用ヘッド100とキャップ200とを結合する。キャップ200は、結合部180を中心に動かすことで、容器用ヘッド100を開閉する。
第1係止部170は、キャップ200に形成される第2係止部210に引っ掛かることで、キャップ200を固定し、キャップ200を図1Aに示すような閉じた状態に保持する。キャップ200の第2係止部210と容器用ヘッド100の第1係止部170との引っ掛かりが解除されることで、キャップ200を図1Bに示すような開いた状態にすることができる。
結合部180は、容器用ヘッド100とキャップ200とを結合する。キャップ200は、結合部180を中心に動かすことで、容器用ヘッド100を開閉する。
第1係止部170は、キャップ200に形成される第2係止部210に引っ掛かることで、キャップ200を固定し、キャップ200を図1Aに示すような閉じた状態に保持する。キャップ200の第2係止部210と容器用ヘッド100の第1係止部170との引っ掛かりが解除されることで、キャップ200を図1Bに示すような開いた状態にすることができる。
ここで、第1仕切壁130A、第2仕切壁130B及び第3仕切壁130Cの詳細を説明する。傾斜面部120の上側の領域は、仕切壁130で仕切られて、流路140を構成する。流路140は、傾斜面部120に沿って底面部110から外方向に向かって延びる。
本実施形態では、仕切壁130が3枚あるため、流路140は4つ形成されることになる。第1流路140Aは、第1仕切壁130Aと傾斜面部120或いは壁面部160とで仕切られることにより形成される。第2流路140Bは、互いに対向する一対の仕切壁130である第1仕切壁130Aと第2仕切壁130Bとで仕切られることにより形成される。第3流路140Cは、互いに対向する一対の仕切壁130である第2仕切壁130Bと第3仕切壁130Cとで仕切られることにより形成される。第4流路140Dは、第3仕切壁130Cと傾斜面部120或いは壁面部160とで仕切られることにより形成される。
本実施形態では、仕切壁130が3枚あるため、流路140は4つ形成されることになる。第1流路140Aは、第1仕切壁130Aと傾斜面部120或いは壁面部160とで仕切られることにより形成される。第2流路140Bは、互いに対向する一対の仕切壁130である第1仕切壁130Aと第2仕切壁130Bとで仕切られることにより形成される。第3流路140Cは、互いに対向する一対の仕切壁130である第2仕切壁130Bと第3仕切壁130Cとで仕切られることにより形成される。第4流路140Dは、第3仕切壁130Cと傾斜面部120或いは壁面部160とで仕切られることにより形成される。
図2Bに示すとおり、第1仕切壁130A及び中央の第2仕切壁130Bにおける、底面部110の側の端部間の距離W1は、外方の側の端部間の距離W2よりも小さい。すなわち、第2流路140Bは、図2A及び図2Bに示すとおり、傾斜面部120の先端に向かうに従って拡幅する。
同様に、第3仕切壁130C及び中央の第2仕切壁130Bにおける、底面部110の側の端部間の距離W3は、外方の側の端部間の距離W4よりも小さい。すなわち、第3流路140Cは、図2A及び図2Bに示すとおり、傾斜面部120の先端に向かうに従って拡幅する。
同様に、第3仕切壁130C及び中央の第2仕切壁130Bにおける、底面部110の側の端部間の距離W3は、外方の側の端部間の距離W4よりも小さい。すなわち、第3流路140Cは、図2A及び図2Bに示すとおり、傾斜面部120の先端に向かうに従って拡幅する。
中央の第2仕切壁130Bは、図2A及び図2Bに示すとおり、傾斜面部120の先端に向かうに従って拡幅する。第2仕切壁130Bは、2つの副仕切壁132及び134を立設させることにより構成される。副仕切壁132及び134は、底面部110側の端部は互いに接合し、傾斜面部120の先端側の端部は互いに離間するかたちで第2仕切壁130Bを構成する。
なお、第2仕切壁130Bは、2つの副仕切壁132及び134により構成されるのではなく、傾斜面部120の先端に向かうに従って拡幅する(肉厚となる)単一の仕切板により構成されてもよい。
なお、第2仕切壁130Bは、2つの副仕切壁132及び134により構成されるのではなく、傾斜面部120の先端に向かうに従って拡幅する(肉厚となる)単一の仕切板により構成されてもよい。
次に、第1排出穴112A、第2排出穴112B及び第3排出穴112Cの詳細を説明する。
第1排出穴112A、第2排出穴112B及び第3排出穴112Cは、底面部110の外周に沿うように一列に配置される。
第1排出穴112Aは、第1仕切壁130Aに対応して配置される。すなわち、第1排出穴112Aは、図2Bに示すように、平面視において、第1仕切壁130Aを底面部110側に延長した仮想線L1上に配置される。
同様に、第2排出穴112Bは、第2仕切壁130Bに対応して配置され、第2仕切壁130Bを底面部110側に延長した仮想線L2上に配置される。
また、第3排出穴112Cは、第3仕切壁130Cに対応して配置され、第3仕切壁130Cを底面部110側に延長した仮想線L3上に配置される。
第1排出穴112A、第2排出穴112B及び第3排出穴112Cは、底面部110の外周に沿うように一列に配置される。
第1排出穴112Aは、第1仕切壁130Aに対応して配置される。すなわち、第1排出穴112Aは、図2Bに示すように、平面視において、第1仕切壁130Aを底面部110側に延長した仮想線L1上に配置される。
同様に、第2排出穴112Bは、第2仕切壁130Bに対応して配置され、第2仕切壁130Bを底面部110側に延長した仮想線L2上に配置される。
また、第3排出穴112Cは、第3仕切壁130Cに対応して配置され、第3仕切壁130Cを底面部110側に延長した仮想線L3上に配置される。
ここで、図2Bに示すように、仮想線L1は、第1排出穴112Aを横切って2つの領域に分割する。すなわち、第1排出穴112Aは、第1流路140A及び第2流路140Bを跨ぐように配置されている。仮想線L1により分割される第2流路140B側の領域は、第1流路140A側の領域よりも面積が小さい。
同様に、仮想線L3は、第3排出穴112Cを横切って2つの領域に分割する。すなわち、第3排出穴112Cは、第4流路140D及び第3流路140Cを跨ぐように配置されている。仮想線L3により分割される第3流路140C側の領域は、第4流路140D側の領域よりも面積が小さい。
また、仮想線L2は、第2排出穴112Bを横切って2つの領域に分割する。すなわち、第2排出穴112Bは、第2流路140B及び第3流路140Cを跨ぐように配置されている。仮想線L2により分割される第2流路140B側の領域及び第3流路140C側の領域は同等の面積を持つ。
同様に、仮想線L3は、第3排出穴112Cを横切って2つの領域に分割する。すなわち、第3排出穴112Cは、第4流路140D及び第3流路140Cを跨ぐように配置されている。仮想線L3により分割される第3流路140C側の領域は、第4流路140D側の領域よりも面積が小さい。
また、仮想線L2は、第2排出穴112Bを横切って2つの領域に分割する。すなわち、第2排出穴112Bは、第2流路140B及び第3流路140Cを跨ぐように配置されている。仮想線L2により分割される第2流路140B側の領域及び第3流路140C側の領域は同等の面積を持つ。
以下では、図3A〜図3Cを参照して、容器本体300に収納された粒剤400が散布されるときの動作を説明する。図3Aは、粒剤400が散布されるときの容器10の斜視図である。図3Bは、粒剤400が散布されるときの容器用ヘッド100の平面図である。図3Cは、粒剤400が散布されるときの容器用ヘッド100の側面図である。なお、図3A〜図3Cにおいては、キャップ200の図示を省略する。
図3Aに示すとおり、容器10を傾けることで、容器本体300に収納された粒剤400は、容器用ヘッド100の排出穴112A〜112Cから排出される。
ここで、粒剤400を散布するときには、中央の第2仕切壁130Bを真下に向けるようにして容器10を傾けることが一般的である。このとき、排出穴112Aから排出される粒剤400の多くは第1流路140Aに供給され、一部は第2流路140Bに供給される。同様に、排出穴112Cから排出される粒剤400の多くは第4流路140Dに供給され、一部は第3流路140Cに供給される。また、排出穴112Bから排出される粒剤400は第2流路140B及び第3流路140Cに略均等に供給される。
そして、各流路140A〜140Dに供給された粒剤400は、各流路140A〜140Dに沿って流れ出て散布される。
ここで、粒剤400を散布するときには、中央の第2仕切壁130Bを真下に向けるようにして容器10を傾けることが一般的である。このとき、排出穴112Aから排出される粒剤400の多くは第1流路140Aに供給され、一部は第2流路140Bに供給される。同様に、排出穴112Cから排出される粒剤400の多くは第4流路140Dに供給され、一部は第3流路140Cに供給される。また、排出穴112Bから排出される粒剤400は第2流路140B及び第3流路140Cに略均等に供給される。
そして、各流路140A〜140Dに供給された粒剤400は、各流路140A〜140Dに沿って流れ出て散布される。
この場合に、第2流路140B及び第3流路140Cは、傾斜面部120の先端に向かうに従って拡幅する。よって、第2流路140B及び第3流路140Cを通る粒剤400は、図3Bに示すとおり、傾斜面部120の先端に向かうに従って広がるようにして流れ出る。これにより、粒剤400を分散させて散布することが可能になり、散布される粒剤400のむらを抑えることができる。
また、第1流路140Aは、その隣の第2流路140Bでの流れ方向よりも側方を向く。よって、第1流路140Aを通る粒剤400は、第2流路140Bを通る粒剤400よりも側方に分散させて散布することが可能になる。同様に、第4流路140Dは、その隣の第3流路140Cでの流れ方向よりも側方を向く。よって、第4流路140Dを通る粒剤400は、第3流路140Cを通る粒剤400よりも側方に分散させて散布することが可能になる。これにより、粒剤400を分散させて散布することが可能になり、散布される粒剤400のむらを抑えることができる。
また、第2仕切壁130Bは、傾斜面部120の先端に向かうに従って拡幅するので、第2流路140Bの出口と第3流路140Cの出口とを隔離する領域が確保される。
ここで、第2仕切壁130Bを下方に向けるようにして容器10を傾けると、粒剤400の自重により、第2仕切壁130Bに沿うようにして流れる粒剤400が最も多くなる。すなわち、第2流路140B及び第3流路140Cに分岐して流れる粒剤400は、第2仕切壁130Bに近い位置を流れる量が最も多くなる。そこで、第2流路140Bの出口と第3流路140Cの出口との間を隔離することにより、中央部分で粒剤400の量が増えることを回避でき、散布される粒剤400のむらを抑えることができる。
ここで、第2仕切壁130Bを下方に向けるようにして容器10を傾けると、粒剤400の自重により、第2仕切壁130Bに沿うようにして流れる粒剤400が最も多くなる。すなわち、第2流路140B及び第3流路140Cに分岐して流れる粒剤400は、第2仕切壁130Bに近い位置を流れる量が最も多くなる。そこで、第2流路140Bの出口と第3流路140Cの出口との間を隔離することにより、中央部分で粒剤400の量が増えることを回避でき、散布される粒剤400のむらを抑えることができる。
また、傾斜面部120の先端には立ち上がり面部150が設けられている。よって、図3Cに示すとおり、排出穴112から排出された粒剤400は、傾斜面部120に沿って流れた後に、立ち上がり面部150で進行方向が変わってから、外部に散布される。このように粒剤400の進行方向が変わることで、粒剤400の上部と下部とで速度差が生じ、粒剤400の上部は、粒剤400の下部より遠くに散布される。したがって、粒剤400を分散させて散布することが可能になり、散布される粒剤400のむらを抑えることができる。
以上のように容器用ヘッド100は、流路140A〜140Dを介して粒剤400を分散させて散布することが可能になり、排出穴112A〜112Cは、各流路140A〜140Dに粒剤400を供給できればよい。よって、排出穴112A〜112Cの大きさは、粒剤400が詰まることがない大きさに設定することができる。したがって、粒剤を散布する際に、容器10を傾けるだけでよく、詰まりを解消するために容器を振る必要はない。これにより、所望の位置に粒剤を散布できなかったり、散布される粒剤にむらができたりすることをなくすことができる。
以上、本考案を種々の実施形態と共に説明したが、本考案はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本考案の範囲内で変更等が可能である。
例えば仕切壁130の枚数は3枚に限定する必要はなく、これ以外の枚数であってもよい。
例えば仕切壁130の枚数は3枚に限定する必要はなく、これ以外の枚数であってもよい。
また、第1仕切壁130A及び第3仕切壁130Cを、第2仕切壁130Bと同様に、傾斜面部120の先端に向かうに従って拡幅するようにしてもよい。これにより、第1流路140A及び第4流路140Dをさらに側方に向かせることができ、粒剤400をより広く分散させて散布することが可能になる。
また、排出穴112A〜112Cの位置や面積は適宜設定されればよい。例えば第1排出穴112A及び第3排出穴112Cの面積を、第2排出穴112Bの面積より大きくしたり、小さくしたりしてもよい。排出穴112A〜112Cの位置や面積を適宜設定することにより、それぞれの流路140を通る粒剤400の量を調整して、散布される粒剤400のむらを抑えることができる。
また、例えば流路140ごとに排出穴112を配置する、すなわち一の流路140に対応して一の排出穴112を配置するようにしてもよい。
また、例えば第1排出穴112A、第2排出穴112B及び第3排出穴112Cをつなげたような1つの長穴状の排出穴としてもよい。
また、例えば流路140ごとに排出穴112を配置する、すなわち一の流路140に対応して一の排出穴112を配置するようにしてもよい。
また、例えば第1排出穴112A、第2排出穴112B及び第3排出穴112Cをつなげたような1つの長穴状の排出穴としてもよい。
なお、上記実施形態では、粒剤として除草剤や肥料等を挙げたが、粒剤の種類は限定されるものではない。
10 容器、100 容器用ヘッド、200 キャップ、300 容器本体、400 粒剤
Claims (10)
- 粒剤を収納する容器本体の開口部に取り付けられる容器用ヘッドであって、
前記容器本体の前記開口部を閉塞するとともに、前記容器本体に収納される粒剤を排出するための排出穴が形成された底面部と、
前記底面部の外周につながって外方向に延出し、前記底面部から立ち上がるように傾斜する傾斜面部と、
前記傾斜面部に立設される仕切壁と、を備え、
前記容器本体を傾けることにより、前記排出穴から排出される粒剤が、前記仕切壁により仕切られる流路に沿って流れ出て散布される構成にしたことを特徴とする容器用ヘッド。 - 前記傾斜面部の先端につながって前記底面部の法線方向に延出する立ち上がり面部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の容器用ヘッド。
- 前記傾斜面部は前記底面部の外周の一部につながり、
前記底面部の外周につながって立ち上がり、前記傾斜面部の側部につながる壁面部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の容器用ヘッド。 - 前記傾斜面部は前記底面部の外周の一部につながり、
前記底面部の外周につながって立ち上がり、前記傾斜面部の側部及び前記立ち上がり面部の側部につながる壁面部を備えたことを特徴とする請求項2に記載の容器用ヘッド。 - 前記排出穴は、前記底面部の外周に沿うように配置されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の容器用ヘッド。
- 前記排出穴は、前記仕切壁に対応して配置されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の容器用ヘッド。
- 前記仕切壁は複数枚立設されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の容器用ヘッド。
- 互いに対向する一対の前記仕切壁により仕切られる流路は、前記傾斜面部の先端に向かうに従って拡幅することを特徴とする請求項7に記載の容器用ヘッド。
- 前記仕切壁として、中央の仕切壁と、その両側に配置された仕切壁とが立設され、
前記中央の仕切壁は、前記傾斜面部の先端に向かうに従って拡幅することを特徴とする請求項7又は8に記載の容器用ヘッド。 - 粒剤を収納する容器であって、
開口部を有する容器本体と、
前記開口部に取り付けられた請求項1乃至9のいずれか1項に記載の容器用ヘッドと、を備えることを特徴とする容器。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018030620A (ja) * | 2016-08-25 | 2018-03-01 | 株式会社吉野工業所 | 吐出キャップ |
JP2018070202A (ja) * | 2016-10-27 | 2018-05-10 | 株式会社吉野工業所 | 粉粒物排出キャップ及び粉粒物排出容器 |
JP2018070229A (ja) * | 2016-10-31 | 2018-05-10 | 株式会社吉野工業所 | 吐出キャップ |
JP2018203293A (ja) * | 2017-05-31 | 2018-12-27 | 株式会社吉野工業所 | 注出キャップ |
JP2021084704A (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | 株式会社吉野工業所 | 粉体吐出容器 |
-
2015
- 2015-07-31 JP JP2015003913U patent/JP3200479U/ja not_active Ceased
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