JP6616358B2 - 容器用ヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、容器の開口部に取り付けられる容器用ヘッドであり、その内部空間を介して容器に収容されている収容物を排出するものに関する。
従来、除草剤、肥料等の粒剤、調味料等の粉体等を収容する容器の開口部を、開閉自在に閉塞する容器用ヘッドがある。その容器に収容されている収容物の散布、吐出等(すなわち、容器からの排出)は、容器用ヘッドを開放状態にした後、容器全体を傾けることによって行われる。
この種の容器用ヘッドとしては、容器から排出される収容物の量のムラを抑えるために、容器の内部と容器用ヘッドの内部空間とを連通する排出孔の近傍に、収容物の排出方向を規制するための仕切板を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
実用新案登録第3200479号公報
しかし、特許文献1に記載の容器用ヘッドは、その内部空間を介して収容物の排出を行う構成となっているので、内部空間に前回排出を行った際の収容物が残留していたり、内部空間に容器の輸送の際等に収容物が移動してしまっていたりした場合等には、排出開始時に意図していたよりも多量の収容物が排出されてしまうおそれがあった。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、排出開始時にも容器から排出される収容物の量のムラを抑えることができる容器用ヘッドを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の容器用ヘッドは、
容器の容器側開口部に取り付けられる本体部材と、前記本体部材に摺動自在に取り付けられ、前記本体部材との間に内部空間を形成している蓋部材と、前記内部空間を介して前記容器の収容物を排出するヘッド側開口部とを備え、前記蓋部材を前記本体部材に対して摺動させることによって前記ヘッド側開口部を開閉自在な容器用ヘッドであって、
前記本体部材は、前記ヘッド側開口部側から順に、排出孔と戻し孔とを有し、
前記排出孔及び前記戻し孔は、前記容器の内部と前記内部空間とを連通し、
前記蓋部材は、前記本体部材側の面に摺動方向を横切るように立設され、前記内部空間を前記ヘッド側開口部側に位置する空間と前記戻し孔側の空間とに区切っている可動壁部を有し、
前記可動壁部は、前記蓋部材が前記ヘッド側開口部を閉鎖する位置にあるときに、前記排出孔よりも前記ヘッド側開口部側に位置し、前記蓋部材が前記ヘッド側開口部を開放する位置にあるときに、前記排出孔と前記戻し孔との間に位置することを特徴とする。
このように、本発明の容器用ヘッドでは、蓋部材がヘッド側開口部を閉鎖する位置(すなわち、閉鎖状態)にあるときには、可動壁部は、排出孔よりもヘッド側開口部側に位置している。すなわち、内部空間は、可動壁部によって、ヘッド側開口部側の空間(以下、「第1空間」という。)と、戻し孔側の空間(以下、「第2空間」という。)とに区切られる。
これにより、閉鎖状態では、排出孔、及び、その排出孔よりもヘッド側開口部から離れた位置に設けられている戻し孔から排出された収容物は、いずれも第2空間に排出される。そのため、その排出された収容物の第2空間から第1空間(すなわち、ヘッド側開口部を介して外部の空間に連通している空間)への移動は、可動壁部によって阻まれる。
そして、閉鎖状態から蓋部材がヘッド側開口部を開放する位置(すなわち、開放状態)になるときには、可動壁部は、排出孔と戻し孔との間に位置するように移動する。
これにより、閉鎖状態で第2空間の内部に意図せず収容物が排出されていたとしても、その収容物は、開放状態に移行させる際に可動壁部によって戻し孔に向かって押されて、戻し孔を介して容器の内部へ戻される。なお、開放状態では、排出孔のみが第1空間に連通する位置に位置しているので、排出孔から排出された収容物のみが、ヘッド側開口部を介して散布されることになる。
したがって、本発明の容器用ヘッドによれば、閉鎖状態であるときに意図せず内部空間に排出されてしまっていた収容物を、開放状態に移行させる際に可動壁部によって戻し孔から容器の内部に戻し、内部空間のうちヘッド側開口部を介して外部連通している第1空間に収容物が存在しない状態にすることができるので、排出開始時にも容器から排出される収容物の量のムラを抑えることができる。
また、本発明の容器用ヘッドにおいては、
前記本体部材は、複数の前記排出孔を有し、
複数の前記排出孔は、第1排出孔と、前記第1排出孔よりも前記戻し孔側に設けられた第2排出孔とを含んでいることが好ましい。
このように構成すると、蓋部材の摺動位置(すなわち、可動壁部の位置)を変更するだけで、収容物を第1排出孔だけから排出する状態と、第1排出孔及び第2排出孔から排出する状態とを容易に切り替えることができる。これにより、容易に収容物の排出量の調整を行うことができる。
また、本発明の容器用ヘッドにおいては、
前記本体部材は、前記戻し孔を挟んで前記可動壁部に対向する位置に立設された固定壁部を有していることが好ましい。
このような固定壁部を設けると、可動壁部によって戻し孔に押し戻された収容物が固定壁部によって受け止められるようになるので、戻し孔を介しての収容物の回収が効率的に行われるようになる。
また、本発明の容器用ヘッドにおいては、
前記本体部材又は前記蓋部材は、前記排出孔の前記ヘッド側開口部側に立設された拡散壁部を有し、
前記拡散壁部は、前記ヘッド側開口部側ほど拡幅していることが好ましい。
このように構成すると、排出された収容物が拡散壁部に拡散されるので、排出される収容物の量のムラをさらに抑えることができる。
また、本発明の容器用ヘッドにおいては、
前記排出孔は、前記収容物が通過可能な一対の長方形の孔の端部同士を連設した形状であり、且つ、前記ヘッド側開口部側を下方としたときに逆V字状となる形状であることが好ましい。
収容物の形状が細長い粒状である場合、排出孔の大きさが十分でないと、排出孔に臨んだ収容物が橋渡しされるように引っかかることによって詰りが生じてしまい、ムラなく排出を行うことができなくなってしまうおそれがある。
そこで、収容物の形状がそのような細長い粒状である場合には、排出孔の形状を、収容物が通過可能な一対の長方形の孔の端部同士を連設した形状であり、且つ、ヘッド側開口部側を下方としたときに(すなわち、収容物を排出する状態で)逆V字状となる形状(すなわち、中央部に上方へ突出する突出部が設けられた形状)とするとよい。
そのように構成すると、排出孔を通過する際に、突出部に押されることによって、収容物の姿勢が整えられるので、排出孔をスムーズに通り抜けることができる。また、突出部は、上方に向かって突出しているので、容器を下方に向かって大きく傾けても、収容物の排出の勢いをある程度制限する。その結果、収容物の姿勢が整えられる前に排出孔に押し込まれて詰まってしまうようなこともない。
したがって、排出孔の形状を上記のように構成した場合には、収容物の姿勢を十分に整えて、収容物をスムーズに排出孔から排出させることができるので、収容物の形状が細長い粒状であっても、容器から排出される収容物の量のムラを抑えることができる。
また、本発明の容器用ヘッドにおいては、
前記蓋部材は、前記摺動方向を横切り、且つ、前記本体部材の外周面のうち、前記ヘッド側開口部を開放するときにおける前記蓋部材の前記摺動方向で、該摺動方向の後側となる部分に沿って立設されているバージンシールを備えていることが好ましい。
このようなバージンシールを設けると、別途封止手段を設けなくても、開封前における密閉性を十分に確保することができる。
実施形態に係る容器用ヘッドを備えている容器の側面図。 図1の容器用ヘッドの本体部材を示す図であり、図2Aは平面図、図2BはII−II線断面図。 図1の容器用ヘッドの蓋部材を示す図であり、図3Aは裏面図、図3BはIII−III線断面図。 開封前における図1の容器ヘッドを示す図であり、図4Aは平面図、図4BはIV−IV線断面図を示す。 開封後における図1の容器用ヘッドの平面図であり、図5Aは閉鎖状態、図5Bは第1開放状態、図5Cは第2開放状態を示す。 開封後における図1の容器用ヘッドを断面として示す側面図であり、図6Aは閉鎖状態、図6Bは第1開放状態、図6Cは第2開放状態を示す。 図2の容器用ヘッドの本体部材の排出孔の形状を拡大して示す平面図。
以下、図面を参照して、実施形態に係る容器用ヘッドについて説明する。
図1に示すように、容器Cは、容器本体1と、容器本体1の上方に設けられている容器側開口部1aに取り付けられている容器用ヘッド2とを備えている。
容器Cの内部には、除草剤、肥料等の粒剤T(図6参照)が収容されている。粒剤Tの散布は、容器用ヘッド2を半分程度開放させた第1開放状態(図1,図5B,図6Bに示す状態)又は最大限開放させた第2開放状態(図5C,図6Cに示す状態)にした後、容器C全体を、ヘッド側開口部5が下方に向くよう傾けることによって行われる。
なお、本発明の容器用ヘッドを取り付ける容器に収容される収容物は、粒剤に限定されるものではない。例えば、調味料等の粉体であってもよいし、洗剤等の液体であってもよい。
容器用ヘッド2は、容器Cの容器側開口部1aに取り付けられる本体部材3と、本体部材3に摺動自在に取り付けられ、本体部材3との間に内部空間Sを形成している蓋部材4と、本体部材3と蓋部材4とで画成され、内部空間Sを介して容器Cに収容されている粒剤Tを排出するヘッド側開口部5とを備えている。ヘッド側開口部5は、蓋部材4を本体部材3に対して摺動させることによって、開閉自在となっている。
なお、本発明のヘッド側開口部は、本体部材と蓋部材とで画成されるものに限定されるものではなく、本体部材と蓋部材との間に形成されている内部空間と連通しており、蓋部材を本体部材に対して摺動させることによって開閉自在なものであればよい。例えば、ヘッド側開口部を、容器用ヘッドの側面部に設けてもよい。
図2に示すように、本体部材3は、略矩形の底板部31と、底板部31の周縁に沿って、上方に向かって立設されている第1周壁部32と、底板部31の下方に向かって立設されている環状の接続部33とを有している。
底板部31には、ヘッド側開口部5側(図2では左側)から順に、一対の第1排出孔31aと、第2排出孔31bと、戻し孔31cとが設けられている。第2排出孔31bは、底板部31の略中央に設けられており、一対の第1排出孔31aは、第2排出孔31bの側方(図2Aでは上下方向)に1つずつ設けられている。
第1排出孔31a、第2排出孔31b及び戻し孔31cは、本体部材3と蓋部材4とによって形成されている内部空間Sと容器Cの内部とを連通している。
第1排出孔31a及び第2排出孔31bは、ヘッド側開口部5側を下方としたときに、それぞれ粒剤Tが1つずつ通過可能な逆V字状となっている(図7参照)。戻し孔31cは、蓋部材4の摺動方向(図2では左右方向)に対して直交する細長い形状となっている。戻し孔31cの長さは、その両端部が蓋部材4の摺動方向で第1排出孔31aの第1周壁部32側の端よりも、第1周壁部側に位置する程度の長さとなっている。
また、底板部31の蓋部材4側の面(上面)には、戻し孔31cのヘッド側開口部5とは反対側(図2では右側)の縁部に、戻し孔31cに沿って固定壁部31dが立設されている。固定壁部31dの両端は、戻し孔31cの端部に沿ってヘッド側開口部5側に傾斜した傾斜部31d1となっている。固定壁部31dの高さは、本体部材3に蓋部材4を取り付けた際に、蓋部材4の天板部41に隣接する程度の高さになっている(図6参照)。
第1周壁部32の外周面の側方には、一対の第1ガイド部32aが設けられている。第1ガイド部32aは、蓋部材4の摺動方向に延びており、後述する蓋部材4の第2周壁部42の第2ガイド部42aと摺動自在に係合する。
第1周壁部32の内周側の側方には、ヘッド側開口部5側から順に、一対の第1係止突起32bと、一対の第2係止突起32cと、一対の係止壁部32dとが設けられている。
第1係止突起32b及び第2係止突起32cは、本体部材3に対し蓋部材4を摺動させた際に、後述する蓋部材4の可動壁部41cの両端部が乗り越え可能な程度に、内部空間Sの内側に向かって突出している(図5参照)。
係止壁部32dは、可動壁部41cの両端部に当接可能に設けられている。係止壁部32dは、底板部31に立設されている固定壁部31dの両端の傾斜部31d1と連接されている。
環状の接続部33の内径は、容器Cの容器側開口部1aの外周面に嵌合可能な大きさとなっている。接続部33の内周面には、内周側に向かって突出する環状の係合突起33aが形成されている。係合突起33aは、容器側開口部1aの外周面に、該法に向かって突出するように形成されている環状の突起(不図示)に対応している。これにより、容器Cに本体部材3(ひいては、容器用ヘッド2)と取り付けた際には、それらが係止した状態となり、容器本体1に対して容器用ヘッドが固定された状態になる。
また、接続部33の内径側には、環状の挿入部33bが、底板部31の下面から下方に向かって立設されている。挿入部33bの外径は、容器Cの容器側開口部1aの内周面に嵌合可能な大きさとなっている。そのため、容器Cに本体部材3(ひいては、容器用ヘッド2)を取り付けた際には、容器側開口部1aの上縁部は、接続部33と挿入部33bとによって挟み込まれた状態となる。
これにより、容器Cの容器側開口部1aと容器用ヘッド2の本体部材3との接続部分が封止された状態になるので、その部分からの収容物の漏れが防止されている。
図3に示すように、蓋部材4は、本体部材3の底板部31に対応する略矩形の天板部41と、天板部41の周縁のうちヘッド側開口部5側(図3では左側)となる部分以外の部分に沿って、下方に向かって立設されている第2周壁部42と、ヘッド側開口部5側となる部分に沿って、下方に向かって立設されているバージンシール43とを備えている。
天板部41の本体部材3側の面(下面)には、ヘッド側開口部5側から順に、一対の第1拡散壁部41aと、第2拡散壁部41bとが設けられている。第2拡散壁部41bは、天板部41の幅方向(図3Aでは上下方向)の略中央に設けられており、一対の第1拡散壁部41aは、第2拡散壁部41bの側方(図3Aでは上下方向)に1つずつ設けられている。
第1拡散壁部41a及び第2拡散壁部41bは、蓋部材4の摺動方向(図3では左右方向)で、蓋部材4が本体部材3に対していずれの位置にあっても、本体部材3の第1排出孔31a及び第2排出孔31bのヘッド側開口部5側に位置する位置に形成されている(図5及び図6参照)。また、第1拡散壁部41a及び第2拡散壁部41bは、ヘッド側開口部5側ほど、拡幅した形状になっている。
これにより、第1排出孔31a及び第2排出孔31bから排出された粒剤Tは、第1拡散壁部41a及び第2拡散壁部41bによって、ヘッド側開口部5の幅方向(図3Aでは上下方向)に広がるように拡散された後に、ヘッド側開口部5から排出されるようになっている。
なお、本発明の拡散壁部は、上記のような構成に限定されるものではなく、排出孔のヘッド側開口部側に設けられていればよい。例えば、拡散壁部の一部又は全部を、蓋部材ではなく本体部材に設けてもよい。なお、収容物を排出する際に、容器を逆さまにするような構成(すなわち、収容物が天板部の内部空間側の面上を移動する構成)の場合には、拡散壁部は蓋部材に設けられていることが好ましい。
また、収容物が粉体である場合にはヘッド側開口部に網を設ける等、別途拡散のための構造を設けた場合には、拡散壁部を省略してもよい。
また、天板部41の本体部材3側の面には、第1拡散壁部41a及び第2拡散壁部41bよりもヘッド側開口部5とは反対側(図3では右側)に、可動壁部41cが蓋部材4の摺動方向を横切るように立設されている。
可動壁部41cの長さは、蓋部材4を本体部材3に対して摺動させた際に、その両端が本体部材3の第1係止突起32b及び第2係止突起32cを乗り越え自在であり、且つ、係止壁部32dに当接する程度の長さとなっている(図5参照)。可動壁部41cの高さは、本体部材3に蓋部材4を取り付けた際に、本体部材3の底板部31に隣接する程度の高さになっている(図6参照)。
第2周壁部42の内周面の側方には、一対の第2ガイド部42aが設けられている。第2ガイド部42aは、蓋部材4の摺動方向に延びており、本体部材3の第1周壁部32の第1ガイド部32aと摺動自在に係合する。
図4に示すように、バージンシール43は、本体部材3の第1周壁部32の外周に対応する形状となっている。これにより、バージンシール43が破断されていない状態では、バージンシール43と第2周壁部42とが、本体部材3の第1周壁部32の外周に密着している。この状態では、バージンシール43と第2周壁部42とによって、本体部材3と蓋部材4との相対移動(本体部材3に対する蓋部材4の摺動)が阻止されている。
バージンシール43と天板部41との境界部分は、薄肉部として形成されている。これにより、バージンシール43は、その端部をつまんだ状態で、外方にひっぱりつつ天板部41の周縁に沿って移動させることにより、天板部41から容易に破断することができるようになっている。容器Cから粒剤Tを散布する際には、使用者はバージンシール43を破断した後、本体部材3に対して蓋部材4を摺動させてヘッド側開口部5を開口させる。
このようなバージンシール43を設けることにより、容器Cでは、別途封止手段を設けなくても、開封前における密閉性を十分に確保することができるようになっている。
図5及び図6に示すように、本体部材3に蓋部材4を取り付けた状態では、本体部材3の底板部31及び第1周壁部32と蓋部材4の天板部41との間には、内部空間S(図1参照)が形成される。
内部空間Sは、ヘッド側開口部5側から順に、第1周壁部32及び可動壁部41cによって区切られている第1空間S1と、第1周壁部32、可動壁部41c及び固定壁部31dによって区切られている第2空間S2と、第1周壁部32及び固定壁部31dによって区切られている第3空間S3とに分割されている。
可動壁部41cは、蓋部材4の一部であるので、蓋部材4の摺動に応じて移動可能となっている。そのため、蓋部材4を本体部材3に対して摺動させると(すなわち、可動壁部41cの移動に応じて)、可動壁部41cによって区切られている第1空間S1及び第2空間S2の大きさが変動する。具体的には、一方が広くなると、他方が狭くなる。
以上のように構成されている容器用ヘッド2では、蓋部材4がヘッド側開口部5を閉鎖する位置(すなわち、閉鎖状態(図5A,図6Aに示す状態))にあるときには、可動壁部41cは、第1係止突起32bに係止され、第1排出孔31a及び第2排出孔31bよりもヘッド側開口部5側(図5,図6では左側)に位置している。
これにより、第1排出孔31a及び第2排出孔31b、並びに、それらよりもヘッド側開口部5から離れた位置に設けられている戻し孔31cから排出された粒剤Tは、いずれも第2空間に排出される。そのため、閉鎖状態では、その排出された粒剤Tの第2空間から第1空間(ヘッド側開口部5を介して外部の空間に連通している空間)への移動は、可動壁部41cによって阻まれる。
その後、閉鎖状態から蓋部材4がヘッド側開口部5を半分程度開放する位置(すなわち、第1開放状態(図5B,図6Bに示す状態))になるときには、可動壁部41cは、第1排出孔31aと第2排出孔31bとの間に位置するように(すなわち、第2係止突起32cに係止される位置まで)移動する。
これにより、第2空間の内部に意図せず粒剤Tが排出されていたとしても、その粒剤Tは、可動壁部41cによって第2排出孔31b又は戻し孔31cに向かって押されて、第2排出孔31b又は戻し孔31cを介して容器Cの内部へ戻される。
このとき、第1排出孔31aのみが第1空間に連通する位置に位置しているので、第1排出孔31aから排出された粒剤Tのみが、ヘッド側開口部5を介して散布可能になる。
さらにその後、第1開放状態から蓋部材4がヘッド側開口部5を最大限開放する位置(すなわち、第2開放状態(図5C,図6Cに示す状態))になるときには、可動壁部41cは、第2排出孔31b戻し孔31cとの間に位置するように(すなわち、係止壁部32dに当接する位置まで)移動する。
これにより、第2空間の内部に意図せず粒剤Tが残留していたとしても、その粒剤Tは、可動壁部41cによって戻し孔31cに向かって押されて、戻し孔31cを介して容器Cの内部へ戻される。
ここで、固定壁部31dは、戻し孔31cの縁部に沿って延設されており、可動壁部41cが当接する係止壁部32dは、固定壁部31dに連設されている。これにより、第2開放状態では、第2空間は戻し孔31cの上方にのみ存在することになる。その結果、第2空間に存在していた粒剤Tは、全て戻し孔31cを介して容器Cの内部に戻されることになる。
このとき、第1排出孔31a及び第2排出孔31bのいずれもが第1空間に連通する位置に位置しているので、第1排出孔31a及び第2排出孔31bから排出された粒剤Tのいずれもが、ヘッド側開口部5を介して散布可能になる。
以上説明したように、容器用ヘッド2によれば、閉鎖状態であるときに意図せず内部空間Sに排出されてしまっていた粒剤Tを、開放状態に移行させる際に可動壁部41cによって戻し孔31cから容器Cの内部に戻し、内部空間Sのうちヘッド側開口部5を介して外部に連通している第1空間Sに粒剤Tが存在しない状態にすることができるので、排出開始時にも容器Cから排出される粒剤Tの量のムラを抑えることができる。
なお、容器用ヘッド2では、固定壁部31dを設けることによって、可動壁部41cで押し戻された粒剤Tを受け止めている。これにより、戻し孔31cを介しての粒剤Tの回収(容器Cの内部への移動)が、効率的に行われるようになっている。具体的には、例えば、蓋部材4(可動壁部41c)を勢いよく開放状態にする方向に移動させた際に、粒剤Tが戻し孔31cに落下せず、飛び越えてしまうことを防止している。
しかし、本発明の容器用ヘッドはこのような構成に限定されるものではない。例えば、戻し孔が本体部材又は蓋部材の周壁部の近傍に設けられており、可動壁部がその周壁部の間際まで移動可能な構成である場合には、固定壁部を省略してもよい。
ところで、収容物が粒剤Tのような細長い形状である場合、第1排出孔31a及び第2排出孔31bの大きさが十分でないと、第1排出孔31a及び第2排出孔31bに臨んだ粒剤Tが橋渡しされるように引っかかることによって詰りが生じてしまい、ムラなく排出を行うことができなくなってしまうおそれがある。
そこで、容器用ヘッド2では、本体部材3に形成されている第1排出孔31a及び第2排出孔31bの形状を逆V字状とすることによって、粒剤Tのスムーズな排出を実現している。
具体的には、図7に示すように、第2排出孔31bの形状を、粒剤Tが通過可能な一対の略長方形の孔の端部同士を連設した形状であり、且つ、ヘッド側開口部5側(図7では左側)を下方としたときに(すなわち、粒剤Tを排出する状態で)逆V字状となる形状(すなわち、中央部に上方へ突出する突出部31eが設けられた形状)としている。
第2排出孔31bに臨んだ粒剤Tの姿勢は、突出部31eに押されることによって、第2排出孔31bに対応した姿勢になる。これにより、粒剤Tは、第2排出孔31bをスムーズに通り抜けることができる。
また、突出部31eは、上方に向かって突出しているので、容器Cを下方に大きく傾けても、粒剤Tの排出の勢いをある程度制限する。その結果、粒剤Tの姿勢が整えられる前に第2排出孔31bに押し込まれて詰まってしまうようなこともない。
また、第1排出孔31aも、第2排出孔31bと同様の形状となっている(図2,図5参照)。
したがって、容器用ヘッド2では、第1排出孔31a及び第2排出孔31bの形状を上記のように構成することによって、粒剤Tの姿勢を十分に整えて、粒剤Tをスムーズに第1排出孔31a及び第2排出孔31bから排出することができるようになっている。
仮に、排出孔の形状が1粒の粒剤Tと一致するような形状(単なる略矩形)であった場合、その排出孔を粒剤Tが通過しようとした際に粒剤Tの姿勢がわずかにでも傾いていると、粒剤Tはその排出孔の縁部に橋渡しするように引っかかってしまうことになる。
一方、排出孔を粒剤Tがどのような姿勢であっても通過できるような大きな孔として形成した場合、その排出孔そのものによっては排出の勢いを抑制できない。そのため、容器Cの傾け方が大きいと、大量の粒剤Tが排出孔に流れ込んでしまうことになる。その結果、粒剤Tが想定以上排出されてしまったり、逆に、複数の粒剤Tが同時に排出孔を通過しようとして詰まってしまったりするおそれが生じる。
なお、排出孔の形状を上記のような逆V字状としたことによる効果は、本体部材と蓋部材との取り付け方に影響されるものではない。そのため、排出孔を逆V字状としたことによる効果のみを得る場合等には、蓋部材を本体部材に対して回動することによって開閉自在としてもよい。
以上、図示の実施形態について説明したが、本発明はこのような形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態においては、粒剤Tを内部空間Sに排出するための排出孔として、ヘッド側開口部5側から順に、第1排出孔31aと、第2排出孔31bとを設けている。
これは、蓋部材4の摺動位置(すなわち、可動壁部41cの位置)を変更するだけで、粒剤Tを第1排出孔31aだけから排出する状態と、第1排出孔31a及び第2排出孔31bから排出する状態とを切り替えて、容易に粒剤Tの排出量の調整を行うことができるようにするためである。
しかし、本発明の排出孔の位置及び数は、上記の構成に限定されるものではなく。少なくとも1つ設けられていればよい。例えば、排出孔を1つだけ設けてもよい。なお、その場合には、可動壁部の位置を規定する係止突起を省略してもよい。また、ヘッド側開口部側から順に3列以上設けられていてもよい。なお、その場合には、各列の間で可動壁部を係止可能な構成(各位置に係止突起を設ける構成)とするとさらに好ましい。
1…容器本体、1a…容器側開口部、2…容器用ヘッド、3…本体部材、31…底板部、31a…第1排出孔、31b…第2排出孔、31c…戻し孔、31d…固定壁部、31d1…傾斜部、31e…突出部、32…第1周壁部、32a…第1ガイド部、32b…第1係止突起、32c…第2係止突起、32d…係止壁部、33…第2接続部、33a…係合突起、4…蓋部材、41…天板部、41a…第1拡散壁部、41b…第2拡散壁部、41c…可動壁部、42…第2周壁部、42a…第2ガイド部、43…バージンシール、5…ヘッド側開口部、C…容器、S…内部空間、S1…第1空間、S2…第2空間、S3…第3空間、T…粒剤。

Claims (6)

  1. 容器の容器側開口部に取り付けられる本体部材と、前記本体部材に摺動自在に取り付けられ、前記本体部材との間に内部空間を形成している蓋部材と、前記内部空間を介して前記容器の収容物を排出するヘッド側開口部とを備え、前記蓋部材を前記本体部材に対して摺動させることによって前記ヘッド側開口部を開閉自在な容器用ヘッドであって、
    前記本体部材は、前記ヘッド側開口部側から順に、排出孔と戻し孔とを有し、
    前記排出孔及び前記戻し孔は、前記容器の内部と前記内部空間とを連通し、
    前記蓋部材は、前記本体部材側の面に摺動方向を横切るように立設され、前記内部空間を前記ヘッド側開口部側の空間と前記戻し孔側の空間とに区切っている可動壁部を有し、
    前記可動壁部は、前記蓋部材が前記ヘッド側開口部を閉鎖する位置にあるときに、前記排出孔よりも前記ヘッド側開口部側に位置し、前記蓋部材が前記ヘッド側開口部を開放する位置にあるときに、前記排出孔と前記戻し孔との間に位置することを特徴とする容器用ヘッド。
  2. 請求項1に記載の容器用ヘッドにおいて、
    前記本体部材は、複数の前記排出孔を有し、
    複数の前記排出孔は、第1排出孔と、前記第1排出孔よりも前記戻し孔側に設けられた第2排出孔とを含んでいることを特徴とする容器用ヘッド。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の容器用ヘッドにおいて、
    前記本体部材は、前記戻し孔を挟んで前記可動壁部に対向する位置に立設された固定壁部を有していることを特徴とする容器用ヘッド。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の容器用ヘッドにおいて、
    前記本体部材又は前記蓋部材は、前記排出孔の前記ヘッド側開口部側に立設された拡散壁部を有し、
    前記拡散壁部は、前記ヘッド側開口部側ほど拡幅していることを特徴とする容器用ヘッド。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の容器用ヘッドにおいて、
    前記排出孔は、前記収容物が通過可能な一対の長方形の孔の端部同士を連設した形状であり、且つ、前記ヘッド側開口部側を下方としたときに逆V字状となる形状であることを特徴とする容器用ヘッド。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の容器用ヘッドにおいて、
    前記蓋部材は、前記摺動方向を横切り、且つ、前記本体部材の外周面のうち、前記ヘッド側開口部を開放するときにおける前記蓋部材の前記摺動方向で、該摺動方向の後側となる部分に沿って立設されているバージンシールを備えていることを特徴とする容器用ヘッド。
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