JP2018030620A - 吐出キャップ - Google Patents
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Abstract
Description
吐出キャップを用いて内容物を吐出するには、まずヒンジ部を介して蓋体を回動させ、流出口を開放させる。この状態で、容器本体を傾けることで、容器本体内の内容物がキャップ本体の流出口を通して吐出される。
本発明に係る吐出キャップは、内容物が吐出される吐出孔が形成された天壁部を有し、容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、前記吐出孔を上方から覆う有頂筒状の蓋体と、を備え、キャップ径方向における第1方向のうち、前記天壁部における前記吐出孔に対して一方に位置する部分には、前記天壁部の外周縁に向けて延びるとともに、平面視において前記吐出孔の開口縁回りに間隔あけて複数の下側仕切壁が形成され、互いに隣り合う前記下側仕切壁同士の間は、流出路を構成し、前記蓋体は、前記第1方向にスライド移動可能に配設されるとともに、スライド移動に伴い前記流出路のうち前記外周縁側の端部に位置する流出口を開閉する。
ここで、本発明の構成によれば、蓋体が第1方向にスライド移動可能に配設されているので、蓋体のスライド量に応じて流出口の開放面積を変更することができる。そして、流出口の開放面積を変更することで、流出口から吐出される内容物の吐出量を調整できる。その結果、従来のようにキャップ本体に対して蓋体を回動可能に連結する場合に比べて、例えば吐出量の調整が容易になる等、操作性を向上させることができる。
この構成によれば、蓋体から下方に向けて突出するするとともに、下側仕切壁に各別に当接若しくは近接する上側仕切壁が形成されているため、下側仕切壁と協働して内容物を流出口に案内することができる。特に、蓋体に上側仕切壁を形成することで、内容物の吐出時に容器本体を傾けた際等に、下側仕切壁よりも上方を流れる内容物も流出口に案内し易くなる。その結果、更なる操作性の向上を図ることができる。
この構成によれば、キャップ本体と蓋体とが上下方向で互いに離間する方向に付勢された状態で、シール部が天壁部に当接する。これにより、キャップ本体や蓋体の製造時の寸法ばらつき等に関わらず、吐出孔を閉塞できるとともに、キャップ本体に対して蓋体が不意に開方向に移動するのを抑制できる。そのため、特に未開封状態において、吐出孔を通じて内容物が不意に流出するのを抑制できる。
また、蓋体のスライド移動時には、シール部が天壁部上を摺動するので、シール部と天壁部との間の摺動抵抗により蓋体がキャップ本体に対して不意に移動するのを抑制できる。つまり、上述したようにキャップ本体と蓋体とが上下方向で互いに離間する方向に付勢された状態でシール部が天壁部に当接することで、流出口が開放された状態においても、キャップ本体に対して蓋体が予期せず移動するのを抑制できる。そのため、内容物の吐出時等において、流出口の開放面積を維持できるので、流出口の開放面積に応じた所望の量の内容物を吐出できる。
さらに、蓋体のスライド移動時には、シール部と天壁部との間の摺動抵抗により適度な負荷が指等に与えられるので、蓋体のスライド量を微調整し易い。これにより、更なる操作性の向上を図ることができる。
この構成によれば、蓋体の第1方向の移動がタンパーエビデント部により規制されるので、使用前に流出口が不正に開放されるのを抑制できる。
また、開封の前後で吐出キャップの形状が変化するので、流出口が開放されたことがあるか否かを視認により容易に判別することができる。
図1〜図3に示すように、本実施形態の吐出容器1は、内容物が収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部2aに装着される有頂筒状の吐出キャップ3と、を備えている。なお、本実施形態の容器本体2内に収容される内容物には、粉体や粒体等の内容物が用いられている。但し、内容物は適宜変更が可能である。
天壁部21のうち、左右方向L2の両端部には、左右方向L2の内側に窪む凹部28が形成されている。各凹部28は、天壁部21において左右方向L2で対向する位置にそれぞれ形成されている。
シール筒23は、天壁部21のうち口部2aよりも径方向の内側に位置する部分から下方に突設されている。シール筒23は、口部2aの内周面に嵌合されている。
また、上述した突条部39は、収容孔61内において、キャップ本体11に対する蓋体13の前後方向L1のスライド移動を案内する。具体的に、各収容孔61は、前後方向L1の長さが突条部39よりも長くなっている。蓋体13の上述した閉位置において、突条部39は、収容孔61の後端開口縁に前方から近接又は当接している。なお、収容孔61は、突条部39が収容される構成であれば、ガイド壁52及び蓋体本体51の何れか一方のみに形成されていてもよい。また、収容孔61は、蓋体13を貫通しない構成であっても構わない。
まず、図5に示すように、弱化部77を破断して、タンパーエビデント部14をキャップ本体11から取り外す。これにより、キャップ本体11に対する蓋体13のスライド移動が可能になる。
この構成によれば、蓋体13のスライド量に応じて流出口43aの開放面積を変更することができる。そして、流出口43aの開放面積を変更することで、流出口43aから吐出される内容物の吐出量を調整できる。その結果、従来のようにキャップ本体に対して蓋体を回動可能に連結する場合に比べて、例えば吐出量の調整が容易になる等、操作性を向上させることができる。
この構成によれば、キャップ本体11と蓋体13とがキャップ軸O1方向に離間する方向に付勢された状態で、シール部53(底壁部72)が天壁部21に当接する。これにより、キャップ本体11や蓋体13の製造時の寸法ばらつき等に関わらず、吐出孔31を閉塞できるとともに、キャップ本体11に対して蓋体13が不意に開方向に移動するのを抑制できる。そのため、特に未開封状態において、吐出孔31を通じて内容物が不意に流出するのを抑制できる。
また、蓋体13のスライド移動時には、底壁部72が天壁部21上を摺動するので、底壁部72と天壁部21との間の摺動抵抗により蓋体13がキャップ本体11に対して不意に移動するのを抑制できる。つまり、上述したようにキャップ本体11と蓋体13とがキャップ軸O1方向で互いに離間する方向に付勢された状態でシール部53が天壁部21に当接することで、流出口43aが開放された状態においても、キャップ本体11に対して蓋体13が予期せず移動するのを抑制できる。そのため、内容物の吐出時等において、流出口43aの開放面積を維持できるので、流出口43aの開放面積に応じた所望の量の内容物を吐出できる。
さらに、蓋体13のスライド移動時には、底壁部72と天壁部21との間の摺動抵抗により適度な負荷が指等に与えられるので、蓋体13のスライド量を微調整し易い。これにより、更なる操作性の向上を図ることができる。
この構成によれば、蓋体13の後方への移動がタンパーエビデント部14により規制されるので、使用前に流出口43aが不正に開放されるのを抑制できる。
また、開封の前後で吐出キャップ3の形状が変化するので、流出口43aが開放されたことがあるか否か(すなわち、吐出容器1が未開封状態であるか否か)を視認により容易に把握することができる。
例えば、上述した実施形態では、蓋体13が前後方向L1に移動可能な構成について説明したが、この構成のみに限らず、左右方向L2に移動可能な構成であっても構わない。
なお、シール部53や上側仕切壁75、タンパーエビデント部14を有さない構成にしても構わない。
また、キャップ本体11と蓋体13との間に、蓋体13のスライド移動時に乗り越え可能な係止部等を前後方向L1に間隔をあけて形成しても構わない。この構成によれば、蓋体13のスライド移動時に係止部に係止させることで、キャップ本体11に対して蓋体13を所定の位置で停止させることができる。
2a…口部
3…吐出キャップ
11…キャップ本体
13…蓋体
14…タンパーエビデント部
21…天壁部
31…吐出孔
41…下側仕切壁
43…流出路
43a…流出口
53…シール部
75…上側仕切壁
77…弱化部
Claims (4)
- 内容物が吐出される吐出孔が形成された天壁部を有し、容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、
前記吐出孔を上方から覆う有頂筒状の蓋体と、を備え、
キャップ径方向における第1方向のうち、前記天壁部における前記吐出孔に対して一方に位置する部分には、前記天壁部の外周縁に向けて延びるとともに、平面視において前記吐出孔の開口縁回りに間隔あけて複数の下側仕切壁が形成され、
互いに隣り合う前記下側仕切壁同士の間は、流出路を構成し、
前記蓋体は、前記第1方向にスライド移動可能に配設されるとともに、スライド移動に伴い前記流出路のうち前記外周縁側の端部に位置する流出口を開閉することを特徴とする吐出キャップ。 - 前記蓋体には、下方に向けて突出するとともに、複数の前記下側仕切壁に各別に当接若しくは近接する複数の上側仕切壁が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の吐出キャップ。
- 前記蓋体は、上下方向に圧縮変形した状態で前記天壁部に当接して前記吐出孔を閉塞するシール部を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の吐出キャップ。
- 前記蓋体の前記第1方向の移動を規制するタンパーエビデント部が破断可能な弱化部を介して前記キャップ本体に連結されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の吐出キャップ。
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