JP2018030620A - 吐出キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性を向上させることができる吐出キャップを提供する。【解決手段】内容物が吐出される吐出孔31が形成された天壁部21を有し、容器本体2の口部2aに装着されるキャップ本体11と、吐出孔31を上方から覆う有頂筒状の蓋体13と、を備え、天壁部21における吐出孔31に対して前方に位置する部分には、天壁部21の外周縁に向けて延びるとともに、平面視において吐出孔31の開口縁回りに間隔あけて複数の下側仕切壁41が形成され、互いに隣り合う下側仕切壁41同士の間は、流出路43を構成し、蓋体13は、前後方向にスライド移動可能に配設されるとともに、スライド移動に伴い流出路43のうち外周縁側の端部に位置する流出口43aを開閉する。【選択図】図3

Description

本発明は、吐出キャップに関する。
従来から、例えば粉状や粒状の内容物を吐出(散布)するための吐出キャップが知られている。この種の吐出キャップは、容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体に形成された流出口を開閉する蓋体と、を備えている。例えば下記特許文献1において、蓋体は、ヒンジ部を介してキャップ本体に回動可能に連結されている。
吐出キャップを用いて内容物を吐出するには、まずヒンジ部を介して蓋体を回動させ、流出口を開放させる。この状態で、容器本体を傾けることで、容器本体内の内容物がキャップ本体の流出口を通して吐出される。
実用新案登録第3200479号公報
しかしながら、上述した従来技術にあっては、更なる操作性の向上を図る点で、未だ改善の余地があった。例えば、上述した特許文献1の構成では、蓋体がキャップ本体に回動可能に連結されているため、吐出時には流出口から吐出させる内容物の吐出量に関わらず流出口を全開にする必要がある。そのため、容器本体の傾き等によって内容物の吐出量を調整する必要があり、吐出量の調整が難しかった。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、操作性を向上させることができる吐出キャップを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る吐出キャップは、内容物が吐出される吐出孔が形成された天壁部を有し、容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、前記吐出孔を上方から覆う有頂筒状の蓋体と、を備え、キャップ径方向における第1方向のうち、前記天壁部における前記吐出孔に対して一方に位置する部分には、前記天壁部の外周縁に向けて延びるとともに、平面視において前記吐出孔の開口縁回りに間隔あけて複数の下側仕切壁が形成され、互いに隣り合う前記下側仕切壁同士の間は、流出路を構成し、前記蓋体は、前記第1方向にスライド移動可能に配設されるとともに、スライド移動に伴い前記流出路のうち前記外周縁側の端部に位置する流出口を開閉する。
この構成によれば、内容物の吐出操作の際には、キャップ本体に対して蓋体を第1方向の他方にスライド移動させ、流出口を開放する。その後、容器本体を傾ける等することで、容器本体内の内容物が吐出孔を通じて天壁部上に流出する。天壁部上に流出した内容物は、流出路を第1方向の一方に向けて流れた後、流出口を通して吐出キャップの外部に吐出される。
ここで、本発明の構成によれば、蓋体が第1方向にスライド移動可能に配設されているので、蓋体のスライド量に応じて流出口の開放面積を変更することができる。そして、流出口の開放面積を変更することで、流出口から吐出される内容物の吐出量を調整できる。その結果、従来のようにキャップ本体に対して蓋体を回動可能に連結する場合に比べて、例えば吐出量の調整が容易になる等、操作性を向上させることができる。
本発明に係る吐出キャップにおいて、前記蓋体には、下方に向けて突出するとともに、複数の前記下側仕切壁に各別に当接若しくは近接する複数の上側仕切壁が形成されていてもよい。
この構成によれば、蓋体から下方に向けて突出するするとともに、下側仕切壁に各別に当接若しくは近接する上側仕切壁が形成されているため、下側仕切壁と協働して内容物を流出口に案内することができる。特に、蓋体に上側仕切壁を形成することで、内容物の吐出時に容器本体を傾けた際等に、下側仕切壁よりも上方を流れる内容物も流出口に案内し易くなる。その結果、更なる操作性の向上を図ることができる。
本発明に係る吐出キャップにおいて、前記蓋体は、上下方向に圧縮変形した状態で前記天壁部に当接して前記吐出孔を閉塞するシール部を備えていてもよい。
この構成によれば、キャップ本体と蓋体とが上下方向で互いに離間する方向に付勢された状態で、シール部が天壁部に当接する。これにより、キャップ本体や蓋体の製造時の寸法ばらつき等に関わらず、吐出孔を閉塞できるとともに、キャップ本体に対して蓋体が不意に開方向に移動するのを抑制できる。そのため、特に未開封状態において、吐出孔を通じて内容物が不意に流出するのを抑制できる。
また、蓋体のスライド移動時には、シール部が天壁部上を摺動するので、シール部と天壁部との間の摺動抵抗により蓋体がキャップ本体に対して不意に移動するのを抑制できる。つまり、上述したようにキャップ本体と蓋体とが上下方向で互いに離間する方向に付勢された状態でシール部が天壁部に当接することで、流出口が開放された状態においても、キャップ本体に対して蓋体が予期せず移動するのを抑制できる。そのため、内容物の吐出時等において、流出口の開放面積を維持できるので、流出口の開放面積に応じた所望の量の内容物を吐出できる。
さらに、蓋体のスライド移動時には、シール部と天壁部との間の摺動抵抗により適度な負荷が指等に与えられるので、蓋体のスライド量を微調整し易い。これにより、更なる操作性の向上を図ることができる。
本発明に係る吐出キャップにおいて、前記蓋体の前記第1方向の移動を規制するタンパーエビデント部が破断可能な弱化部を介して前記キャップ本体に連結されていてもよい。
この構成によれば、蓋体の第1方向の移動がタンパーエビデント部により規制されるので、使用前に流出口が不正に開放されるのを抑制できる。
また、開封の前後で吐出キャップの形状が変化するので、流出口が開放されたことがあるか否かを視認により容易に判別することができる。
本発明に係る吐出キャップによれば、操作性を向上させることができる。
実施形態に係る吐出容器の平面図である。 図1のII−II線に沿う部分断面図である。 図1のIII−III線に沿う断面図である。 図2のIV−IV線に沿う断面図である。 タンパーエビデント部を取り外した状態を示す吐出容器の側面図である。 蓋体の全開位置を示す図3に対応する吐出容器の断面図である。 蓋体の開動作を示す図4に対応する吐出容器の断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。以下の説明では、実施形態に係る吐出キャップ3が容器本体2に取り付けられて構成された吐出容器1を例にして説明する。
図1〜図3に示すように、本実施形態の吐出容器1は、内容物が収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部2aに装着される有頂筒状の吐出キャップ3と、を備えている。なお、本実施形態の容器本体2内に収容される内容物には、粉体や粒体等の内容物が用いられている。但し、内容物は適宜変更が可能である。
図2に示すように、吐出キャップ3は、キャップ本体11と、蓋体13と、タンパーエビデント部14と、を備えている。なお、キャップ本体11及び蓋体13は、それぞれ有頂筒状に形成されるとともに、それぞれの中心軸が共通軸上に位置している。以下、この共通軸をキャップ軸O1といい、キャップ軸O1方向のうちキャップ本体11側を下側といい、蓋体13側を上側という。また、キャップ軸O1回りに周回する方向を周方向という。さらに、キャップ軸O1方向から見た平面視においてキャップ軸O1に直交する方向を径方向といい、径方向のうち互いに直交する2方向を前後方向(第1方向)L1(図1参照)及び左右方向L2(図1参照)という。この場合、キャップ軸O1は、容器本体2の容器軸O2(容器本体2の横断面における中心を通る軸)に対して前後方向L1の一方(以下、前方という。)に位置している。
キャップ本体11は、天壁部21と、装着筒22と、シール筒23と、周壁部24と、を主に備えている。
天壁部21は、口部2aの上端開口縁上に配置されている。天壁部21は、口部2aを上方から閉塞している。図4に示すように、天壁部21は、平面視で矩形状に形成されている。平面視において、天壁部21の中心には、キャップ軸O1が位置している。但し、天壁部21の平面視形状は、矩形状に限らず、円形状等、適宜変更可能である。
天壁部21のうち、左右方向L2の両端部には、左右方向L2の内側に窪む凹部28が形成されている。各凹部28は、天壁部21において左右方向L2で対向する位置にそれぞれ形成されている。
図2、図3に示すように、天壁部21のうち、平面視で口部2aと重なる部分には、天壁部21をキャップ軸O1方向に貫通する吐出孔31が形成されている。吐出孔31は、平面視において、前方に膨出する半円状に形成されている。本実施形態において、吐出孔31における前後方向L1の他方(以下、後方という。)に位置する開口縁は、キャップ軸O1よりも後方で左右方向L2に延在している。但し、吐出孔31の位置や形状、数等は適宜変更が可能である。
装着筒22は、天壁部21のうち口部2aよりも径方向の外側に位置する部分から下方に突設されている。装着筒22は、口部2aにアンダーカット嵌合されている。なお、装着筒22は、アンダーカット嵌合以外の方法(例えば、螺着等)により口部2aに装着されていても構わない。
シール筒23は、天壁部21のうち口部2aよりも径方向の内側に位置する部分から下方に突設されている。シール筒23は、口部2aの内周面に嵌合されている。
周壁部24は、天壁部21から上方に突設されている。図4に示すように、周壁部24は、平面視において、天壁部21の外周部分に沿って延びる角筒状に形成されている。具体的に、周壁部24のうち、前方に位置する前壁24aは、天壁部21の前端縁に沿って左右方向L2に延在している。周壁部24のうち、後方に位置する後壁24bは、天壁部21の後端縁よりも前方に位置する部分を左右方向L2に沿って延在している。周壁部24のうち、左右方向L2の両側に位置する側壁24c,24dは、天壁部21の左右両端縁よりも左右方向L2の内側に位置する部分を前後方向L1に沿って延在するとともに、凹部28の開口縁に沿って延在している。図2、図3に示すように、天壁部21の後部及び左右両側部のうち、周壁部24よりも外側に張り出した部分は、張出部32を構成している。
上述した前壁24aのうち、後壁24bや側壁24c,24dよりも上方に突出する部分は、突出シール部35を構成している。突出シール部35は、前壁24aにおける左右方向L2の全体に亘って形成されている。突出シール部35の後面は、上方に向かうに従い前方に傾斜する傾斜面に形成されている。
図2に示すように、上述した側壁24c,24dの上端部において、凹部28と前後方向L1で同位置には、左右方向L2の外側に突出する庇部38が形成されている。庇部38の後部には、左右方向L2の外側に突出する突条部39が突設されている。突条部39は、前後方向L1に延在している。
図4に示すように、上述した天壁部21のうち、吐出孔31に対して前方に位置する部分には、下側仕切壁41が形成されている。下側仕切壁41は、天壁部21から上方に立設されている。本実施形態において、下側仕切壁41のキャップ軸O1方向における高さは、周壁部24と同等になっている。但し、下側仕切壁41の高さは、周壁部24以下であれば、適宜変更が可能である。
下側仕切壁41は、左右方向L2(吐出孔31回り)に間隔をあけて複数形成されている。各下側仕切壁41は、前方に向かうに従い左右方向L2の外側に延在するように形成されている。各下側仕切壁41の前端縁は、周壁部24の前壁24aに連なっている。一方、各下側仕切壁41の後端縁は、吐出孔31に対して前方に位置している。そして、左右方向L2で隣り合う各下側仕切壁41同士の間は、内容物の流出路43を構成している。また、流出路43の前端部は、吐出キャップ3の外部に内容物を流出させる流出口43aを構成している。
天壁部21のうち、吐出孔31に対して後方に位置する部分には、ストッパ壁44が形成されている。ストッパ壁44は、キャップ本体11に対する蓋体13の後方移動を規制する。ストッパ壁44は、天壁部21から上方に立設されている。本実施形態において、ストッパ壁44のキャップ軸O1方向における高さは、周壁部24と同等になっている。
ストッパ壁44は、左右方向L2で間隔をあけて複数形成されている。各ストッパ壁44は、前後方向L1に沿って直線状に形成されている。各ストッパ壁44の後端縁は、周壁部24の後壁24bに連なっている。一方、各ストッパ壁44の前端縁は、吐出孔31に対して後方に位置している。なお、ストッパ壁44の位置や形状、数等は、キャップ本体11に対する蓋体13の後方移動を規制する構成であれば、適宜変更可能である。
図1〜図3に示すように、蓋体13は、キャップ本体11に対して前後方向L1にスライド移動可能に装着されている。蓋体13は、蓋体本体51と、ガイド壁52と、シール部53と、を主に有している。
蓋体本体51は、平面視で上述した天壁部21と同等の形状で同等の大きさに形成されている。蓋体本体51は、キャップ本体11の周壁部24の上端縁上に配置され、キャップ本体11を上方から覆っている。蓋体本体51の前端縁は、キャップ本体11の上述した突出シール部35に後方から当接している。これにより、キャップ本体11の流出口43aが閉塞されている(閉位置)。なお、蓋体本体51の前端縁は、下方に向かうに従い後方に向けて傾斜している。
蓋体本体51において、上述した吐出孔31と平面視で重なる位置には、蓋体本体51をキャップ軸O1方向に貫通する貫通孔55が形成されている。貫通孔55は、平面視で吐出孔31よりも一回り大きい半円状に形成されている。蓋体本体51のうち貫通孔55よりも後方に位置する部分には、上方に突出する操作突起56が形成されている。操作突起56は、貫通孔55の後端開口縁に沿って左右方向L2に延在している。
ガイド壁52は、蓋体本体51の外周縁のうち、左右両側縁及び後端縁から下方に延設されている。ガイド壁52は、キャップ本体11の周壁部24を左右両側及び後方から取り囲んでいる。また、ガイド壁52の下端縁は、上述した天壁部21の張出部32に上方から近接又は当接している。
図1、図2に示すように、各ガイド壁52と蓋体本体51とがなす角部には、角部を貫通する収容孔61がそれぞれ形成されている。各収容孔61内には、上述した突条部39が各別に収容されている。本実施形態において、突条部39は、収容孔61の下端開口縁に上方から係止され、キャップ本体11に対する蓋体13の上方移動を規制している。
また、上述した突条部39は、収容孔61内において、キャップ本体11に対する蓋体13の前後方向L1のスライド移動を案内する。具体的に、各収容孔61は、前後方向L1の長さが突条部39よりも長くなっている。蓋体13の上述した閉位置において、突条部39は、収容孔61の後端開口縁に前方から近接又は当接している。なお、収容孔61は、突条部39が収容される構成であれば、ガイド壁52及び蓋体本体51の何れか一方のみに形成されていてもよい。また、収容孔61は、蓋体13を貫通しない構成であっても構わない。
図1〜図3に示すように、シール部53は、蓋体本体51のうち上述した貫通孔55の開口縁から下方に延設されている。シール部53は、貫通孔55を下方から覆う有底筒状に形成されている。シール部53は、キャップ軸O1方向に伸縮可能に構成されている。具体的に、シール部53は、貫通孔55の開口縁から下方に延設された変形部71と、変形部71の下端開口部を閉塞する底壁部72と、を有している。
変形部71は、貫通孔55の開口縁を取り囲む蛇腹状に形成されている。具体的に、変形部71は、下方に位置するものほど小径に形成された複数の筒部が弾性連結片を介して連なって構成されている。この場合、各筒部のうち、最も上方に位置する筒部の上端縁は、蓋体本体51における貫通孔55の開口縁に、全周に亘って下方から連なっている。変形部71は、弾性連結片がキャップ軸O1方向に弾性変形することで、各筒部が互いにキャップ軸O1方向に移動する。また、変形部71は、蓋体13の上述した閉位置において、上述した下側仕切壁41に後方から近接又は当接している。
底壁部72は、平面視で上述した吐出孔31と同等の大きさの半円状に形成されている。底壁部72は、変形部71の下端開口部(最も下方に位置する筒部の下端開口部)を閉塞している。底壁部72は、変形部71によって下方に付勢された状態(変形部71がキャップ軸O1方向に圧縮変形した状態)で、天壁部21に上方から当接している。具体的に、底壁部72は、下部が吐出孔31内に進入した状態で、外周縁が吐出孔31の開口縁に当接している。これにより、吐出孔31が底壁部72により上方から閉塞されている。なお、底壁部72は、吐出孔31を上方から閉塞する構成であれば、必ずしも吐出孔31内に進入していなくても構わない。
ここで、蓋体13は、キャップ本体11に対する前後方向L1へのスライド移動に伴い、流出口43aを開閉する。本実施形態において、蓋体13は、図1に示す上述した閉位置と、図6に示す全開位置と、の間をスライド移動する。図1に示す閉位置において、蓋体13は、蓋体本体51の前端縁がキャップ本体11の突出シール部35に後方から当接して流出口43aを閉塞している。また、閉位置において、蓋体13は、変形部71が圧縮変形された状態で、底壁部72が天壁部21に上方から当接することで、吐出孔31の全体を上方から閉塞している。
図6に示す全開位置において、蓋体13は、蓋体本体51の前端縁がキャップ本体11の突出シール部35から後方に離間することで、流出口43aを開放している。また、全開位置において、蓋体13は、底壁部72が吐出孔31に対して後方にずれることで、吐出孔31の前部を開放している。なお、全開位置において、蓋体13は、上述した変形部71がキャップ本体11のストッパ壁44に前方から当接することで、後方への移動が規制されている。
図4に示すように、蓋体本体51のうち、シール部53に対して前方に位置する部分には、上側仕切壁75が形成されている。上側仕切壁75は、蓋体本体51から下方に延設されている。本実施形態において、上側仕切壁75は、上述した天壁部21に上方から近接している。上側仕切壁75は、左右方向L2で間隔をあけて複数形成されている。各上側仕切壁75は、前方に向かうに従い左右方向L2の外側に延在するように形成されている。各上側仕切壁75の前端縁は、蓋体本体51の前端縁まで到達している。一方、図6に示すように、各上側仕切壁75の後端縁は、シール部53(最も上方に位置する筒部)に連なっている。
図4に示すように、各上側仕切壁75は、蓋体13の閉位置において、対応する下側仕切壁41にそれぞれ左右方向L2の内側から近接している。そして、各上側仕切壁75は、蓋体13がキャップ本体11に対して後方に移動するのに伴い、対応する下側仕切壁41にそれぞれ左右方向L2の内側から当接する(図6、図7参照)。但し、上側仕切壁75は、蓋体13の全開位置において、対応する下側仕切壁41にそれぞれ左右方向L2の内側から近接又は当接していれば構わない。
図1〜図3に示すように、タンパーエビデント部14は、周壁部24のうち後壁24b及び両側壁24c,24dを取り囲む帯状に形成されている。タンパーエビデント部14の下端縁は、破断可能な弱化部77を介して天壁部21の外周縁に連結されている。タンパーエビデント部14は、吐出キャップ3の未開封状態において、上述したガイド壁52を左右両側及び後方から取り囲んでいる。これにより、キャップ本体11に対する蓋体13の前後方向L1へのスライド移動がタンパーエビデント部14により規制されている。なお、弱化部77は、周方向に間隔をあけて形成してもよく、周方向に連続的に形成しても構わない。
次に、上述した吐出容器1の作用について説明する。以下の説明では、吐出容器1における内容物の吐出方法について説明する。
まず、図5に示すように、弱化部77を破断して、タンパーエビデント部14をキャップ本体11から取り外す。これにより、キャップ本体11に対する蓋体13のスライド移動が可能になる。
続いて、図6、図7に示すように、キャップ本体11に対して蓋体13を後方に移動させ、流出口43aを開放する。流出口43aを開放するには、例えば操作突起56を介して蓋体13を後方に向けて押し込む。これにより、蓋体13がキャップ本体11に対して後方にスライド移動する。
蓋体13が後方にスライド移動する過程において、底壁部72の後部が吐出孔31の後端開口縁上を後方に摺動する。すると、変形部71の弾性連結片が弾性変形することで、変形部71が上方に圧縮変形する。これにより、底壁部72が天壁部21上に乗り上げる。その後、蓋体13は、底壁部72が天壁部21上を摺動しながら後方にスライド移動する。これにより、流出口43aや吐出孔31が開放される。
本実施形態では、例えば内容物の吐出量に応じて蓋体13のスライド量を変更することで、流出口43aの開放面積が調整できるようになっている。例えば、内容物を大量に吐出したい場合には、蓋体13を上述した全開位置(変形部71がストッパ壁44に当接する位置)までスライド移動させる。また、内容物を少量だけ吐出したい場合には、変形部71がストッパ壁44に当接する前に蓋体13のスライド移動を停止させる。これにより、流出口43aの開放面積が全開位置に比べて小さくなる。
次に、容器本体2内の内容物を吐出させるには、例えば容器本体2を把持して吐出容器1を傾ける。すると、容器本体2内の内容物が吐出孔31を通じて吐出キャップ3のうちキャップ本体11と蓋体13とで画成された吐出空間Sに流出する。吐出空間Sに流出した内容物は、隣り合う上側仕切壁75同士の間を通って流出路43内(隣り合う下側仕切壁41同士の間)に進入する。流出路43内に進入した内容物は、流出路43内を前方に向けて流れた後、流出口43aを通じて吐出キャップ3の外部に吐出される。本実施形態では、内容物が吐出空間Sを流通する過程において、内容物は前方に向かうに従い左右方向L2の外側に向けて流れる。そのため、内容物は、左右方向L2の広範囲に亘って吐出される。
内容物の吐出後、流出口43aを閉塞する場合には、蓋体13を前方に向けて押し込む。すると、蓋体13がキャップ本体11に対して前方に移動することで、蓋体本体51の前端縁がキャップ本体11の突出シール部35に後方から当接して流出口43aが閉塞される。また、底壁部72が天壁部21上を前方に摺動して、吐出孔31を上方から閉塞する。
このように、本実施形態では、キャップ本体11に対する蓋体13のスライド移動に伴い流出口43aを開閉する構成とした。
この構成によれば、蓋体13のスライド量に応じて流出口43aの開放面積を変更することができる。そして、流出口43aの開放面積を変更することで、流出口43aから吐出される内容物の吐出量を調整できる。その結果、従来のようにキャップ本体に対して蓋体を回動可能に連結する場合に比べて、例えば吐出量の調整が容易になる等、操作性を向上させることができる。
本実施形態では、蓋体本体51から下方に向けて突出する上側仕切壁75を有しているため、下側仕切壁41と協働して内容物を流出口43aに案内することができる。特に、蓋体本体51に上側仕切壁75を形成することで、内容物の吐出時に吐出容器1を傾けた際等に、下側仕切壁41よりも上方を流れる内容物も流出口43aに案内し易くなる。その結果、更なる操作性の向上を図ることができる。
本実施形態では、キャップ軸O1方向で圧縮変形した状態で天壁部21に当接して吐出孔31を閉塞するシール部53が蓋体本体51に形成されている構成とした。
この構成によれば、キャップ本体11と蓋体13とがキャップ軸O1方向に離間する方向に付勢された状態で、シール部53(底壁部72)が天壁部21に当接する。これにより、キャップ本体11や蓋体13の製造時の寸法ばらつき等に関わらず、吐出孔31を閉塞できるとともに、キャップ本体11に対して蓋体13が不意に開方向に移動するのを抑制できる。そのため、特に未開封状態において、吐出孔31を通じて内容物が不意に流出するのを抑制できる。
また、蓋体13のスライド移動時には、底壁部72が天壁部21上を摺動するので、底壁部72と天壁部21との間の摺動抵抗により蓋体13がキャップ本体11に対して不意に移動するのを抑制できる。つまり、上述したようにキャップ本体11と蓋体13とがキャップ軸O1方向で互いに離間する方向に付勢された状態でシール部53が天壁部21に当接することで、流出口43aが開放された状態においても、キャップ本体11に対して蓋体13が予期せず移動するのを抑制できる。そのため、内容物の吐出時等において、流出口43aの開放面積を維持できるので、流出口43aの開放面積に応じた所望の量の内容物を吐出できる。
さらに、蓋体13のスライド移動時には、底壁部72と天壁部21との間の摺動抵抗により適度な負荷が指等に与えられるので、蓋体13のスライド量を微調整し易い。これにより、更なる操作性の向上を図ることができる。
本実施形態では、キャップ本体11に対する蓋体13の後方への移動を規制するタンパーエビデント部14が弱化部77を介してキャップ本体11に連結されている構成とした。
この構成によれば、蓋体13の後方への移動がタンパーエビデント部14により規制されるので、使用前に流出口43aが不正に開放されるのを抑制できる。
また、開封の前後で吐出キャップ3の形状が変化するので、流出口43aが開放されたことがあるか否か(すなわち、吐出容器1が未開封状態であるか否か)を視認により容易に把握することができる。
また、タンパーエビデント部14がキャップ本体11を後方から左右両側にかけて取り囲んでいるため、流出口43aの左右方向L2の幅を広く確保できる。すなわち、流出口43aの左右方向L2の幅を確保した上で、タンパーエビデント部14によってキャップ本体11を前方から左右両側にかけて取り囲む場合には、吐出キャップ3の前部の平面視外形がタンパーエビデント部14の分だけ大きくなる。一方、吐出キャップ3の前部の平面視外形の大型化を抑制するには、タンパーエビデント部14の分だけ流出口43aの左右方向L2の幅を縮小させる必要がある。これに対して、タンパーエビデント部14がキャップ本体11を後方から左右両側にかけて取り囲むことで、キャップ本体11を前方から左右両側にかけて取り囲む場合に比べて吐出キャップ3の前部の平面視外形を維持した上で、流出口43aの左右方向L2の幅を広くできる。そして、流出口43aの幅を確保することで、内容物を左右方向L2の広範囲に亘って吐出することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では、蓋体13が前後方向L1に移動可能な構成について説明したが、この構成のみに限らず、左右方向L2に移動可能な構成であっても構わない。
なお、シール部53や上側仕切壁75、タンパーエビデント部14を有さない構成にしても構わない。
また、キャップ本体11と蓋体13との間に、蓋体13のスライド移動時に乗り越え可能な係止部等を前後方向L1に間隔をあけて形成しても構わない。この構成によれば、蓋体13のスライド移動時に係止部に係止させることで、キャップ本体11に対して蓋体13を所定の位置で停止させることができる。
このように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
2…容器本体
2a…口部
3…吐出キャップ
11…キャップ本体
13…蓋体
14…タンパーエビデント部
21…天壁部
31…吐出孔
41…下側仕切壁
43…流出路
43a…流出口
53…シール部
75…上側仕切壁
77…弱化部

Claims (4)

  1. 内容物が吐出される吐出孔が形成された天壁部を有し、容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、
    前記吐出孔を上方から覆う有頂筒状の蓋体と、を備え、
    キャップ径方向における第1方向のうち、前記天壁部における前記吐出孔に対して一方に位置する部分には、前記天壁部の外周縁に向けて延びるとともに、平面視において前記吐出孔の開口縁回りに間隔あけて複数の下側仕切壁が形成され、
    互いに隣り合う前記下側仕切壁同士の間は、流出路を構成し、
    前記蓋体は、前記第1方向にスライド移動可能に配設されるとともに、スライド移動に伴い前記流出路のうち前記外周縁側の端部に位置する流出口を開閉することを特徴とする吐出キャップ。
  2. 前記蓋体には、下方に向けて突出するとともに、複数の前記下側仕切壁に各別に当接若しくは近接する複数の上側仕切壁が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の吐出キャップ。
  3. 前記蓋体は、上下方向に圧縮変形した状態で前記天壁部に当接して前記吐出孔を閉塞するシール部を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の吐出キャップ。
  4. 前記蓋体の前記第1方向の移動を規制するタンパーエビデント部が破断可能な弱化部を介して前記キャップ本体に連結されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の吐出キャップ。
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