JP3200290B2 - シート材給送装置 - Google Patents

シート材給送装置

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JP3200290B2 JP18229894A JP18229894A JP3200290B2 JP 3200290 B2 JP3200290 B2 JP 3200290B2 JP 18229894 A JP18229894 A JP 18229894A JP 18229894 A JP18229894 A JP 18229894A JP 3200290 B2 JP3200290 B2 JP 3200290B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリや複写機
等の、画像形成装置に適用されるシート材給送装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリや複写機等に適用さ
れるシート材給送装置においては、係合部材を備えた第
1のユニットと、被係合部材を備えた第2のユニットと
が、支持軸により開閉自在に設けられ、第1のユニット
と第2のユニットとが閉じて係合部材と被係合部材とが
係合したときに、第1のユニットと第2のユニットがシ
ートの搬送経路を形成している。
【0003】そして第1のユニットと第2のユニットの
係合を解除し、第1のユニットと第2のユニットを開放
する際に、その開放角度を規制するような形状を、第1
のユニットまたは第2のユニットの支持軸部に形成して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では第1のユニットと第2のユニットを開放する際
のストレスが大きいと、第1のユニットと第2のユニッ
トの支持軸部に多大なストレスが加わる。これにより、
支持軸部が破損および変形し、第1のユニットと第2の
ユニットの開放角度が規制されなくなり、第1のユニッ
トが設定した開放角度以上に開放してしまう恐れがあ
る。また、第1のユニットと第2のユニットを閉じた際
には両ユニットの相互位置がずれ、シート材の搬送が正
常に行われない等の恐れがある。そして、それを防止す
るために、支持軸部を補強したりすることで、コストの
増大を招いている。
【0005】本出願に係る発明の目的は、例えば第1の
ユニットと第2のユニットを開放する際に、シート材の
ジャム処理等を容易に行うための開放角度と、各部品の
清掃、部品交換といったメインテナンスを容易に行うた
めの開放角度を各々設定することである。
【0006】同時に、支持軸部の破損および変形を防止
することで、第1のユニットと第2のユニットを閉じる
際には、シート材の搬送を良好に行うことである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するため、本出願に係る第1の本発明は、第1のユニ
ットと、第2のユニットとが、支持軸により開閉自在に
設けられ、前記第1のユニットと前記第2のユニットと
が閉じたときに、前記第1のユニットと前記第2のユニ
ットがシート材の搬送経路を形成してなるシート材給送
装置において、前記第1のユニットを構成する第1のフ
レームに形成されてなる、支持軸に平行で同軸上に存在
しないような位置に配置された2個のボスと、前記第2
のユニットを構成する第2のフレームに形成されてな
る、支持軸に平行で同軸上に存在しないような位置に配
置された2個のボスと、前記第1のフレームの一方のボ
スと嵌合し、前記第2のフレームの一方のボスに所定範
囲摺動可能に係合するガイド部を有し、前記第1のユニ
ットと前記第2のユニットを開放する角度を第1の開放
角度に規制する第1の開放規制部材と、前記第1のフレ
ームの他方のボスと嵌合し、前記第2のフレームの他方
のボスに所定範囲摺動可能に係合するガイド部を有し、
前記第1のユニットと前記第2のユニットを開放する角
度を前記第1の開放角度よりも大きい第2の開放角度に
規制する第2の開放規制部材と、を有することを特徴と
する。
【0008】上記目的を達成するため、さらに、前記第
1の開放規制部材と前記第2の開放規制部材は同形状で
あることを特徴とする。
【0009】上記目的を達成するため、更に、前記第1
の開放規制部材と、前記第2の開放規制部材が共に前記
第1のユニットと前記第2のユニットに組み込まれてい
るとき、前記第1の開放規制部材、前記第2の開放規制
部材共に、前記第2のフレームに一体的に形成されてな
る支持軸台により、軸方向の位置を規制されることを特
徴とする。
【0010】上記構成において、第1の開放規制部材と
第2の開放規制部材が、第1のユニットと第2のユニッ
トに完全に組み込まれている状態では、第1の開放規制
部材のガイド部が第2のフレームに規制され、シート材
のジャム処理等を行う際の第1のユニットと第2のユニ
ットの開放角度を規制する。
【0011】また、第1の開放規制部材のガイド部が、
第2のフレームから取り外された状態では、第2の開放
規制部材のガイド部が第2のフレームに規制され、メイ
ンテナンスを行う際の第1のユニットと第2のユニット
の開放角度を規制する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図1ないし図6に
沿って説明する。
【0013】図1,図2において、本実施例のシート材
給送装置は、画像形成装置としてのファクシミリ装置1
に適用されている。該ファクシミリ装置1の上部には、
ユーザが操作するための操作部2、複数のシート材Sを
載置するためのシート材載置台3および載置されたシー
ト材Sの幅に合わせてスライドし、シート材Sが給送さ
れる際にガイドするためのサイド規制板4が設けられて
いる。
【0014】また、操作部2の下部には原稿読取装置と
してのシート材給送装置5が配設されている。このシー
ト材給送装置5は、上部ユニット5aと下部ユニット5
bとから構成されている。そして、上部ユニット5aを
構成する上部フレーム6の支持軸6a(図3に示す)
が、下部ユニット5bを構成する下部フレーム7の支持
穴7a(図4に示す)の内側に入り込み(内側になるよ
うに配置されている)、支持穴7aを支点にして、上部
ユニット5aが開閉自在となるよう構成されている。こ
こで、上部フレーム6と下部フレーム7の、軸方向に対
する位置決めは、支持軸6aの外側間隔L1と支持穴7
aの内側間隔L2とのはめ合いによって行われている。
【0015】L2の方がL1よりも少し大きく構成され
ていて、軸6aは穴7aの上方から嵌合される。
【0016】さらに、上部ユニット5aには、バネによ
って矢印A方向に付勢されたロック部材9が配設されて
いる。このロック部材9は、上部ユニット5aが閉じた
とき、下部フレーム7と一体的に形成されたボス10に
係合し、上部ユニット5aと下部ユニット5bを閉状態
にロックする。
【0017】図3,図4に示すように、上部フレーム6
にはボス11a,11bが一体的に形成され、下部フレ
ーム7には前記ボス11a,11bに対応する位置にボ
ス12a,12bが一体的に形成されている。ここで、
上部フレーム6のボス11aと11bあるいは下部フレ
ーム7のボス12aと12bは共に同軸上に存在しない
ような位置に形成されている。
【0018】また、上部ユニット5aが支持軸8を支点
にして下部ユニット5bから開放する際にその位置を規
制するための開放規制部材13,13′が配設されてい
る。開放規制部材13,13′は一端が嵌合部、他端が
ガイド部を有する形状であり、前記2個の開放規制部材
13,13′は両方とも同形状である。さらに、開放規
制部材13,13′の嵌合部(丸穴)がボス11a,1
1b、ガイド部(長溝)13aがボス12a,12bに
組み込まれるよう構成される。
【0019】図5は開放規制部材13,13′の動作説
明図であり、同図において左列はボス11a,12a側
での開放規制部材13の位置を示し、右列はボス11
b,12b側での開放規制部材13の位置をボス11
a,12a側での開放規制部材13の位置に対応するよ
う示してある。
【0020】図5の(a),(b)はロック部材9が下
部フレーム7のボス10に係合し、上部ユニット5aと
下部ユニット5bをロックしたときの開放規制部材1
3,13′の位置を示す。
【0021】次に、上部ユニット5aが支持軸6aを支
点にして下部ユニット5bから開放されると、図5の
(c)に示すように、ボス11a,12a側で、開放規
制部材13のガイド部13aがボス12aで規制される
ため、上部ユニット5aの開放角度も規制される。この
ときのボス11b,12b側での開放規制部材13′の
位置は図5の(d)に示すとおり規制されていない。こ
の開放角度はジャム処理時の狭い角度である。
【0022】そして、更に、図5の(e)に示すよう
に、図5の(c),(d)の上部ユニット5aの開放状
態から開放規制部材13のガイド部をボス12aから外
すことで、上部ユニット5aの開放角度を更に広げるこ
とが可能である。このとき、ボス11a,12a側で開
放規制部材13が自重により垂直方向に垂れ下がったま
ま上部ユニット5aが開放されることになる。一方、図
5の(f)に示すように、ボス11b,12b側では開
放規制部材13′のガイド部がボス12bで規制される
ため、上部ユニット5aの開放角度も規制される。この
開放角度は、メンテナンス時の広い角度である。
【0023】さらに、図5の(g)に示すように、図5
の(e),(f)の上部ユニット5aの開放状態から、
上部ユニット5aが閉じられる場合、ボス11a,12
a側で開放規制部材13の先端が下部フレーム7とボス
12aの間に挟まれるところで上部ユニット5aが自重
により閉じようとするため、ある開放角度で静止するこ
とになる。このときのボス11b,12b側での開放規
制部材13′の位置は図5の(h)に示すとおりであ
る。
【0024】次に、2つの開放規制部材13,13′の
上部ユニット5a及び、下部ユニット5bへの組立方法
について説明する。
【0025】まず、上部ユニット5aを、ボス11bが
支持軸台7bの上部に来る位置まで開放した後、第1の
開放規制部材13′の嵌合部をボス11bに組み込んだ
後、ガイド部をボス12bに組み込む。この状態で、上
部ユニット5aを下部ユニット5bから開閉する間は、
第1の開放規制部材13′は支持軸台7bの内側面で常
に軸方向の位置が規制されるようになっている。従っ
て、抜けなくなる(図6(c)参照)。
【0026】そして、上記状態で上部ユニット5aを下
部ユニット5bから規制角度まで開放すると図5(f)
の状態で静止している。この際、ボス11aは支持軸台
7bの7aより上部に位置する。このため、第2の開放
規制部材13の嵌合部をボス11aに容易に組み込むこ
とができる(図6(a))。この後、第2の開放規制部
材13のガイド部をボス12aに組み込み(図6
(b))、上部ユニット5aを下部ユニット5bから開
閉する間は、第2の開放規制部材13は支持軸台7bの
内側で常に軸方向の位置が規制されるようになってい
る。
【0027】即ち、2つの開放規制部材13,13′は
共に、上部ユニット5a及び、下部ユニット5bへ組み
込まれている状態で開閉しても、ボス11a,12a,
11b,12bから外れないような抜け防止機構が構成
されている。すなわち、13,13′の少なくとも一方
が5a,5bに組み込まれているときに、抜け防止機構
が構成される。
【0028】図7は、本発明のシート材給送装置5を示
す断面図で、上部フレーム6と、下部ユニット5bを構
成する下ガイド14とにより、シート材搬送路5cを形
成している。シート材搬送路5cの入口には、シート材
Sの有無を検知するシート材有無検知センサ15が配設
されている。シート材有無検知センサ15の下流側に
は、セットされたシート材Sを送り込む予備搬送ローラ
16と、送り込まれたシート材Sが複数枚の場合は、こ
れを1枚ずつ分離する分離ローラ17が、それぞれ配設
されている。
【0029】さらに、分離ローラ17の下流側には、分
離されたシート材Sを搬送する搬送ローラ対18と、搬
送されるシート材Sの画像情報の読み取りを行う読取部
19と、シート材Sを装置外に排出する排出ローラ対2
0等が順次配設されており、搬送ローラ対18と読取部
19の間には、分離して搬送されるシート材Sの先端お
よび後端を検知する頭出しセンサ21が配設されてい
る。予備搬送ローラ16の上方には、基部を上部ユニッ
ト5aに枢支され、圧縮ばね22により自由端が下方に
付勢された予備搬送押圧板23が配設されており、予備
搬送押圧板23はシート材Sを予備搬送ローラ16に付
勢し、予備搬送ローラ16がシート材Sを搬送するため
の搬送力を与える。
【0030】また、分離ローラ17の上方には、基部を
上部ユニット5aに固着された分離部材24が配設さ
れ、ばね25により分離ローラ17に圧接されており、
この分離部材24は分離ローラ17と協動して、搬送さ
れるシート材Sの分離作用を行う。さらに、読取部19
の上方には、可撓体からなるシート材押え26が配設さ
れ、シート材押え軸27の自重によって、シート材Sを
読取部19に密着させる構成となっている。
【0031】以上説明したように本発明の実施例によれ
ば、第1のユニットと第2のユニットの係合を解除した
ときに、シート材のジャム処理等を行う際の第1の開放
角度と、部品交換等のメインテナンスを行う際の前記第
1の開放角度よりも大きい第2の開放角度が規制され
る。これにより、第1の開放規制角度内では、シート材
のジャム処理等を容易に行うことができる。また、第2
の開放規制角度では第1のユニットが静止することがで
きるため、第2のユニット内の各ローラ、読取部等の清
掃、あるいは部品交換といったメインテナンスが容易と
なる。
【0032】また、第1の開放規制部材と第2の開放規
制部材が第1のフレームのボスと第2のフレームのボス
に非対称に組み込まれることで、第1のユニットと第2
のユニットの開放角度を調整するため、支軸部には多大
なストレスが加わることがなくなり、破損および変形す
ることがない。そのために、第1のユニットと第2のユ
ニットを閉じた際には両ユニットの相互位置のずれが生
じず、シート材の搬送を良好に行うことができる。
【0033】また、第1の開放規制部材と第2の開放規
制部材が同形状であるため、部品の種類を削減でき、組
立時の部品管理が容易となる。
【0034】また、第1の開放規制部材、第2の開放規
制部材共に、第2のフレームに一体的に形成されてなる
支持軸台により、軸方向の位置が規制されることで、部
品点数を増やすことなく、開放規制部材自体の抜け防止
機構を低コストで簡単に構成できる。加えて、上記メイ
ンテナンスの終了後、第1のユニットを閉じようとする
と、第1のフレームのボスから外した第1の開放規制部
材の先端が、前記第1のフレームと前記ボスの間に挟ま
れた位置で、第1のユニットが静止する。これにより、
開放規制部材の組み込み忘れを防止する。
【0035】
【発明の効果】本発明に係るシート材給送装置は上述の
通りの構成であるので、目的に応じて、ユニットの開閉
がスムーズに行なえるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る構成を説明する側
面図。
【図2】本発明の第1の実施例に係る構成を説明する斜
視図。
【図3】本発明の第1の実施例に係る構成を説明する平
面図。
【図4】本発明の第1の実施例に係る構成を説明する平
面図。
【図5】本発明の第1の実施例に係る動作を説明する断
面概略図。
【図6】組立手順を説明する図。
【図7】本発明の内部構成を説明する断面図。
【符号の説明】
S シート材 5 シート材給送装置 5a 上部ユニット 5b 下部ユニット 6 上部フレーム 7 下部フレーム 7a 支持軸台 8 支持軸 11a,11b 上部フレームボス 12a,12b 下部フレームボス 13 開放規制部材

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のユニットと、第2のユニットと
    が、支持軸により開閉自在に設けられ、前記第1のユニ
    ットと前記第2のユニットとが閉じたときに、前記第1
    のユニットと前記第2のユニットがシート材の搬送経路
    を形成してなるシート材給送装置において、 前記第1のユニットを構成する第1のフレームに形成さ
    れてなる、前記支持軸に平行で同軸上に存在しないよう
    な位置に配置された2個のボスと、 前記第2のユニットを構成する第2のフレームに形成さ
    れてなる、支持軸に平行で同軸上に存在しないような位
    置に配置された2個のボスと、 前記第1のフレームの一方のボスと嵌合し、前記第2の
    フレームの一方のボスに所定範囲摺動可能に係合するガ
    イド部を有し、前記第1のユニットと前記第2のユニッ
    トを開放する角度を第1の開放角度に規制する第1の開
    放規制部材と、 前記第1のフレームの他方のボスと嵌合し、前記第2の
    フレームの他方のボスに所定範囲摺動可能に係合するガ
    イド部を有し、前記第1のユニットと前記第2のユニッ
    トを開放する角度を前記第1の開放角度よりも大きい第
    2の開放角度に規制する第2の開放規制部材と、 を有することを特徴とするシート材給送装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の開放規制部材と前記第2の開
    放規制部材は同形状であることを特徴とする請求項1記
    載のシート材給送装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の開放規制部材と、前記第2の
    開放規制部材が共に前記第1のユニットと前記第2のユ
    ニットに組み込まれているとき、前記第1の開放規制部
    材、前記第2の開放規制部材共に、前記第2のフレーム
    に一体的に形成されてなる支持軸台により、軸方向の位
    置を規制されることを特徴とする請求項2記載のシート
    材給送装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1〜3のいずれかに記載のシ
    ート材給送装置を備える画像形成装置。
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