JP3198765B2 - 車両用盗難防止装置 - Google Patents

車両用盗難防止装置

Info

Publication number
JP3198765B2
JP3198765B2 JP32830793A JP32830793A JP3198765B2 JP 3198765 B2 JP3198765 B2 JP 3198765B2 JP 32830793 A JP32830793 A JP 32830793A JP 32830793 A JP32830793 A JP 32830793A JP 3198765 B2 JP3198765 B2 JP 3198765B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
key
identification code
power
vehicle
key cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32830793A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07180410A (ja
Inventor
洋一 飯島
庄司 志村
吉樹 小沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP32830793A priority Critical patent/JP3198765B2/ja
Publication of JPH07180410A publication Critical patent/JPH07180410A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3198765B2 publication Critical patent/JP3198765B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キーに設定された識別
コードが予め登録されたコードと一致した場合のみエン
ジンの始動を許可するようにした車両用盗難防止装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等のキーが盗難目的で不正に解錠
されるのを防止する車両用盗難防止装置が知られてい
る。この種の装置では、キー固有の識別コードと車両に
予め登録されたコードとを比較し、両者が一致した場合
のみ車両のエンジン始動を許可する。コード比較を行う
方式として、キーを通過した光量を検出する光学式や、
電磁結合による電流量を検出する電磁式の他、以下に説
明する電波式によるもの等がある。
【0003】図10は電波式による車両用盗難防止装置
の従来のブロック図、図11(b)はキー内部のトラン
スポンダのブロック図、図11(a)は車両内部の送受
信機のブロック図であり、これらの図により従来の車両
用盗難防止装置を説明する。図10において、1は車両
アンテナ2との送受信を行うトランスポンダ11を内部
に有するキーである。このトランスポンダ11は、図1
1(b)に示すように、キーアンテナ12で受信した車
両アンテナ2からの電波を不図示のコンデンサに電荷の
形で蓄積する電荷変換部101と、キー固有の識別コー
ドを記憶するEEPROM102と、識別コードの読み
出しおよび車両への電波の送受信等を制御する制御部1
03とを有する。
【0004】図10の符号3はキー1との送受信を行う
送受信機である。この送受信機3は、図11(a)に示
すように、電波の送受信を切り換える送受信スイッチ3
1と、送信電波の搬送波信号を出力する発振器32と、
受信電波を電荷に変換して蓄積するコンデンサ33と、
受信電波を復調する復調器34と、電波送信のタイミン
グ等を制御する送信制御部35とを有する。図10の符
号4はキー1を挿入するキーシリンダであり、挿入され
たキー1がアクセサリ位置に操作されたときオンするA
CCスイッチ41と、キー1がイグニションオン位置に
操作されたときオンするIGNスイッチ42と、キー1
がスタータ位置に操作されたときオンするSTスイッチ
43とを有する。
【0005】図10の符号5はキー1からの識別コード
と予め登録されたコードとが一致するか否かを検出する
イモビライザコントロールユニット(以下、イモビC/
Uと呼ぶ)であり、このイモビC/U5にはキーシリン
ダ4内のACCスイッチ41、IGNスイッチ42およ
びSTスイッチ43が接続されている。イモビC/U5
は、上記判定結果が一致し、かつSTスイッチ43がオ
ンした場合のみ、エンジンコントロールユニット(以
下、ECCSと呼ぶ)6にエンジン始動信号を送出す
る。ECCS6は、イモビC/U5からエンジン始動信
号が入力されると不図示のエンジンを始動する。
【0006】このように構成された従来の電波式の車両
用盗難防止装置では、キー1のキーシリンダ4への挿入
に応答して、まず車両アンテナ2からキー1に向けて例
えば120kHzの電波を送信する。この電波はキーア
ンテナ12で受信されてトランスポンダ11内部の電荷
変換部101に入力され、整流された後にコンデンサに
電荷の形で蓄積される。電荷変換部101は蓄積電荷を
電圧に変換してEEPROM102と制御部103の各
電源端子Bに供給する。制御部103はEEPROM1
02から読み込んだ識別コードを電荷変換部101に送
出し、電荷変換部101はその識別コードを車両アンテ
ナ2に向けて送信する。車両アンテナ2で受信された電
波は送受信機3内部の復調器34によって復調された
後、イモビC/U5に送出される。イモビC/U5は、
キー1から送信された識別コードと予め登録された識別
コードとを比較する。比較結果が一致し、かつSTスイ
ッチ43がオンされた場合には、イモビC/U5はEC
CS6に対して始動信号を送出し、エンジンを始動させ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の電波式の車両用盗難防止装置では、車両からの電波を
複数のキーが受信した場合、それぞれのキーが自己の識
別コードを車両に向けて送信するため、互いに混信を起
こすおそれがある。例えば、操作者がキーホルダに複数
のキーを束ねている場合等には、それぞれのキーが識別
コード電波を送出するため、その中に正しいキーがあっ
ても、電波の混信によってイモビC/U5はコードの一
致・不一致の判定を正しく行えなくなる。
【0008】本発明の目的は、キーシリンダに挿入され
たキーの識別コードのみを車両に送信することで、キー
照合時の電波の混信を抑制するようにした車両用盗難防
止装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】実施例を示す図1、図2
に対応づけて本発明を説明すると、請求項1の発明は、
キー1Aがキーシリンダ4Aに挿入されたことを検出した場
合に、キー1Aに対して非接触で電力を供給する電力供給
手段2,3と、キー1Aに内蔵され、電力を受信する電力受
信手段12,101と、キー1Aに内蔵され、受信された電力に
よってキー固有の識別コードを送信する識別コード送信
手段11,12と、識別コードを受信する識別コード受信手
段2,3と、受信された識別コードがあらかじめ登録され
たコードと一致するか否かを判定する判定手段5と、こ
の判定手段5により一致すると判定された場合のみエン
ジンの始動を許可する許可手段6と、を備える車両用盗
難防止装置に適用される。そして、キー1Aに内蔵され、
電力受信手段12,101による電力の受信とは無関係にキー
シリンダ4Aにキー1Aが挿入されているか否かを検出し、
キー1Aの挿入が検出された場合に、識別コード送信手段
11に電力を供給する挿入検出手段13を備えることによ
り、上記目的を達成する。請求項2に記載の発明は、請
求項1に記載された車両用盗難防止装置において、キー
シリンダ4A内に磁気を出力する磁気出力手段44を備え、
挿入検出手段13は、磁気出力手段44から出力された磁気
を検出して電力を識別コード送信手段11に供給すること
を特徴とする。請求項3に記載の発明は、キー1Aがキー
シリンダ4Aに挿入されているか否かを検出する挿入検出
手段5と、挿入検出手段5によりキー1Aの挿入が検出され
ている場合にキー1Aに対して電力を非接触で供給する電
力供給手段2,3と、キー1Aに備えられ、キー固有の識別
コードを送信する識別コード送信手段11,12と、受信さ
れた識別コードがあらかじめ登録されたコードと一致す
るか否かを判定する判定手段5と、この判定手段5により
一致すると判定された場合にエンジンの始動を許可する
許可手段6と、を備える車両用盗難防止装置に適用され
る。そして、キーシリンダ4Aに挿入されているキー1Aの
みに磁気を出力する磁気出力手段44と、キー1Aに備えら
れ、磁気が出力された場合に供給された電力を識別コー
ド送信手段11,12に供給する電力制御手段13とを備える
ことにより、上記目的を達成する。
【0010】
【作用】請求項1に記載の発明では、キー1Aに内蔵され
た挿入検出手段13によってキー1Aがキーシリンダ4Aに挿
入されたことが検出されるとキー1Aに内蔵された識別コ
ード送信手段11,12からキー固有の識別コードが送信さ
れる。これにより、キーシリンダ4Aに挿入されていない
他のキーから送信される電波との混信が防げる。請求項
2に記載の発明では、挿入検出手段13が磁気出力手段44
から磁気出力された磁気を検出して識別コード送信手段
11に電力を供給する。請求項3に記載の発明では、キー
1Aがキーシリンダ4Aに挿入されると、キーシリンダ4Aか
らキー1Aに対してのみ磁気が出力され、この磁気が出力
された場合に電力制御手段13が識別コード送信手段11,1
2に電力を供給し、識別コード送信手段11,12がキー固有
の識別コードを送信する。これにより、キーシリンダ4A
に挿入されていない他のキーから送信される電波との混
信が防げる。
【0011】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0012】
【実施例】
−第1の実施例− 図1は本発明による車両用盗難防止装置の一実施例のブ
ロック図、図2(b)はキー内部のトランスポンダ11
のブロック図、図2(a)は車両内部の送受信機3のブ
ロック図である。これらの図では、図10に示す従来の
車両用盗難防止装置と共通する構成部分には同一符号を
付しており、以下では相違点を中心に説明する。図1に
おいて、1Aは本実施例によるキーであり、その内部に
は図2(b)に示すように、前述したトランスポンダ1
1の他に、電源供給スイッチ13が設けられている。電
源供給スイッチ13は、電荷変換部101の出力端子
と、EEPROM102および制御部103の電源端子
Bと接続されており、電源供給スイッチ13がオン(閉
路)した場合のみ、制御部102およびEEPROM1
03に電源電圧が供給される。この電源供給スイッチ1
3は磁気スイッチから成り、金属で形成されたキー先端
部14が所定方向に磁化するとその磁力によってオンす
る。
【0013】4Aはキー1Aを挿入するキーシリンダで
あり、このキーシリンダ4Aの内周面にはコイル44が
巻かれており、このコイル44の内側をキー先端部14
が抜き差しに応じて通過する。このコイル44はイモビ
C/U5と接続され、イモビC/U5の指示により、コ
イル44に電流が流される。また、キーシリンダ4Aに
は、従来例と同様にACCスイッチ41、IGNスイッ
チ42およびSTスイッチ43が設けられ、いずれのス
イッチもイモビC/U5と接続される。
【0014】図3は図1に示す送受信機3、イモビC/
U5およびECCS6の入出力端子を示す端子接続図で
ある。送受信機3とイモビC/U5とは、電源端子B、
接地端子GND、キー1Aへの送信データ端子TXおよ
びキー1Aからの受信データ端子RXによって相互に接
続される。イモビC/U5とECCS6とは、イモビC
/U5からの始動信号端子TXとECCS6からのエン
ジン始動状態信号端子RXとによって相互に接続され
る。また、イモビC/U5には、不図示のバッテリから
の電源電圧端子BATと、キーシリンダ4Aのコイル4
4に電圧を供給する端子C1,C2と、ACCスイッチ
端子ACCと、IGNスイッチ端子IGNと、STスイ
ッチ端子STとが設けられている。
【0015】図4はイモビC/U5の動作を示すフロー
チャートであり、このフローチャートを用いて本実施例
の動作を説明する。ステップS1では、キー1Aがキー
シリンダ4Aに挿入されたか否かを判定する。この判定
は、ACCスイッチ41、IGNスイッチ42あるいは
STスイッチ43のいずれかがオンであるか否かで判定
する。判定が否定されるとステップS1に留まり、判定
が肯定されるとステップS2に移行する。ステップS2
では、キーシリンダ4A内部のコイル44に電流を流
す。これにより、キーシリンダ4Aに挿入されたキー先
端部14は磁化し、その磁力によりトランスポンダ11
に接続された電源供給スイッチ13がオンする。
【0016】ステップS3では、キー1Aに対して電波
を送信するように送受信機3に指示する。送受信機3
は、送受信スイッチ31を接点T側に切り換えて、発振
器32から出力された120kHzの電波をキー1Aに
向けて送信する。送受信機3からの電波はキーアンテナ
12で受信され、その受信電波がトランスポンダ11内
部の電荷変換部101で整流された後、不図示のコンデ
ンサに電荷の形で蓄積される。電荷変換部101は、蓄
積電荷に応じた電圧を出力する。この際、キーシリンダ
4Aに挿入されたキー1Aの電源供給スイッチ13はオ
ンであるため、そのキー1AのEEPROM102と制
御部103の各電源端子Bには電荷変換部101の電源
電圧が供給される。
【0017】一方、キー1Aがキーシリンダ4Aに挿入
されていない場合、あるいは挿入されただけでいずれの
スイッチもオフの場合には、キー1Aの電源供給スイッ
チ13はオフであるため、キー1Aの電荷変換部101
から電圧が出力されても、EEPROM102と制御部
103の電源端子Bにはその電圧は供給されない。した
がって、複数のキーが車両アンテナ2からの電波を受信
してもキーシリンダ4Aに挿入されたキー1Aのトラン
スポンダ11のみが動作可能となる。制御部103は、
EEPROM102から識別コードを読み込んで電荷変
換部101に送出し、電荷変換部101はその識別コー
ドを車両アンテナ2に向けて送信する。
【0018】ステップS4では、送受信機3にキー1A
からの電波の受信を指示する。これにより、送受信機3
は送受信スイッチ31を接点R側に切り換えて受信電波
を復調器34で復調する。イモビC/U5は復調器34
で復調された識別コードを読み込む。ステップS5で
は、キーシリンダ4A内部のコイル44への電流供給を
停止する。ステップS6では、ステップS4で受信した
識別コードが、予め登録された識別コードと一致するか
否かを判定する。判定が肯定されるとステップS7に移
行し、STスイッチ43がオンか否かを判定する。判定
が否定されるとステップS7に留まり、判定が肯定され
るとステップS8に移行し、エンジン始動信号をECC
S6に供給する。これにより、ECCS6はエンジンを
始動させる。一方、ステップS6で判定が否定されると
処理を終了する。
【0019】このように、上記実施例では、キーシリン
ダ4Aに挿入されたキー1Aのトランスポンダ11のみ
を作動させるようにしたため、複数のキーから送信され
た電波の混信によってキー照合が正しく行えないという
従来の問題点が解消される。
【0020】−第2の実施例− 第1の実施例では、キーシリンダ4A内周面にコイル4
4を設けて、キーシリンダ4に挿入したキー1Aを磁化
して電源供給スイッチ13をオンさせたが、図5に示す
ように、キーシリンダ4Bのキー挿入口周辺に永久磁石
45を設けてキー1Aを磁化してもよい。第2の実施例
では、従来のキーシリンダ4に永久磁石45を取り付け
るだけの変更で済むため、第1の実施例に比べてコスト
ダウンが図れる。なお、第2の実施例は、キーシリンダ
4Bの構造を除いて図1に示す第1の実施例と同様の構
成を有する。
【0021】−第3の実施例− 第1,第2の実施例のようにキー1Aを磁化する代わり
に、図6に示すように、キー1のキーシリンダ4の接触
面に電源供給スイッチ13を設けて、キー1Bをキーシ
リンダ4に挿入すると、この電源供給スイッチ13がキ
ーシリンダ4と接触してオンし、これによって、キー1
Bの内部のトランスポンダ11を作動させるようにして
もよい。キー1Bの挿入を物理的に検出するため、第
1,2に比べて誤動作が少なくなる。
【0022】−第4の実施例− 第3の実施例のように、キーシリンダ4の接触面に電源
供給スイッチ13を設ける代わりに、キー1のヘッド部
に設けた圧力センサを電源供給スイッチ13として用
い、操作者がキー1のヘッド部を指で触れると、その圧
力によってトランスポンダ11を作動させるようにして
もよい。圧力センサは、キーヘッド部の内部に設けるた
め、第3の実施例と異なり機械的な磨耗がなく、耐久性
にすぐれる。
【0023】−第5の実施例− 第4の実施例の圧力センサの代わりに、キー1のヘッド
部に設けたタッチセンサ、例えば導電性の樹脂によるセ
ンサを電源供給スイッチとして用い、操作者がキー1の
ヘッド部を指で触れた際のセンサの抵抗値の変化を検出
してトランスポンダを作動させるようにしてもよい。
【0024】−第6の実施例− 第6の実施例は、キー1Cを所定の角度に傾けた場合の
み、電源供給スイッチ13をオンさせるようにしたもの
である。この第6の実施例のキー1Cは、図7に示すよ
うに、円周上に並んだ複数のスイッチ接点15,16,
17をそれぞれトランスポンダ11に接続し、この円周
上を回転する金属球18を設けたものである。このよう
に構成される第6の実施例では、キー1Cをキーシリン
ダ4に挿入してキー1Cを所定位置、例えばACC位置
に回転すると、キー1C内部の金属球18がスイッチ接
点位置に移動し、そのスイッチ接点16が金属球18を
介して導通してトランスポンダ11が作動する。このよ
うに、第6の実施例によれば、キー1Cを所定角度に傾
けた場合のみトランスポンダ11を作動させるようにし
たため、キーシリンダ4に挿入されて実際の車両の使用
位置に回転させたキーだけを照合することができる。
【0025】−第7の実施例− 第1〜第6の実施例はいずれも電源供給スイッチ13に
よってトランスポンダ11を作動させるか否かを切り換
えているのに対し、以下に示す第7および第8の実施例
は、電源供給スイッチ13を設けることなしに、キーシ
リンダ4に挿入されたキーのみが車両アンテナ2からの
電波を受信するようにしたものである。第7の実施例
は、車両アンテナ2の指向性を高めて、挿入されたキー
1Dが特定の位置に回転された場合のみ、キー1Dから
の識別コード電波を受信するようにしたものである。具
体的には、図8に示すように、キーがACC位置、IG
N位置あるいはST位置のいずれかに回転された場合の
み、車両アンテナが電波を受信できるようにする。この
ようにすれば、キーシリンダ4にコイル44や永久磁石
45を設ける必要もなく、またキー内部に電源供給スイ
ッチ13を設ける必要もない。
【0026】−第8の実施例− 第8の実施例は、キーシリンダ4に挿入されていないキ
ーをシールドプレートで覆って車両アンテナ2からの電
波を遮断するようにしたものである。この第8の実施例
のキーは、図9に示すように、キー1Eのヘッド部に配
設されるトランスポンダ11と、このトランスポンダ1
1の両脇に配設され、車両アンテナ2からの電波を遮断
するシールドプレート111,112と、キーヘッド部
からキー先端部14にかけて延伸するプッシュロード1
13と、プッシュロード113の端部に取り付けられた
スプリング114と、プッシュロード113の上面に形
成されたラックギア115に噛合する回転ギア116
と、回転ギア116およびシールドプレート111に形
成されたラックギア117に噛合する回転ギア118
と、回転ギア116に噛合する回転ギア119と、回転
ギア119およびシールドプレート112に形成された
ラックギア120に噛合する回転ギア121とを有す
る。
【0027】このような構造を有するキー1Eがキーシ
リンダ4に挿入されると、プッシュロード113がスプ
リング114を収縮する方向に押されて回転ギア116
は時計回りに回転し、回転ギア118は反時計回りに回
転し、シールドプレート111は下側に移動する。同様
に、回転ギア119は反時計回りに回転し、回転ギア1
20は時計回りに回転し、したがってシールドプレート
112は下側に移動する。これにより、トランスポンダ
11は車両アンテナ2からの電波のみを受信できるよう
になる。すなわち、第8の実施例では、キーシリンダ4
に挿入されたキー1Eのみ、トランスポンダ11のシー
ルドプレート111,112を除去して車両との電波の
送受信が行えるようにしたため、キーシリンダ4に挿入
されていないキーとの電波の混信を有効に防ぐことがで
きる。
【0028】図1では、イモビC/U5にSTスイッチ
43を接続し、キー1のコード照合が一致し、かつST
スイッチ43がオンのとき、エンジン始動信号をイモビ
C/U5からECCS6に送出するようにしたが、イモ
ビC/U5からECCS6へはコード照合結果だけを送
出するようにし、ECCS6でSTスイッチ43がオン
か否かを検出するようにしてもよい。
【0029】このように構成した実施例にあっては、送
受信機3および車両アンテナ2が電力供給手段および識
別コード受信手段に、キーアンテナ12および電荷変換
部101が電力受信手段に、キーアンテナ12およびト
ランスポンダ11が識別コード送信手段に、イモビC/
U5が判定手段および挿入検出手段に、ECCS6が許
可手段に、電源供給スイッチ13が挿入検出手段および
電力制御手段に、コイル44が磁気出力手段に、それぞ
れ対応する。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、挿入検出手段によってキーシリンダへの挿入が検
出されたキーの識別コード送信手段のみが車両に識別コ
ードを送信するので、判定手段での電波の混信が防止さ
れ、コード照合が正確に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用盗難防止装置の一実施例の
ブロック図である。
【図2】図2(a)は図1の送受信機内部のブロック
図、図2(b)は図1のキー内部のブロック図である。
【図3】図1の送受信機、イモビC/UおよびECCS
の端子接続図である。
【図4】図1のイモビC/Uの動作を示すフローチャー
トである。
【図5】第2の実施例のキーシリンダの構造を示す図で
ある。
【図6】第3の実施例のキーの構造を示す図である。
【図7】第6の実施例のキーの構造を示す図である。
【図8】第7の実施例のキーシリンダ正面図である。
【図9】第8の実施例のキーの構造を示す図である。
【図10】従来の車両用盗難防止装置の一実施例のブロ
ック図である。
【図11】図11(a)は図10の送受信機内部のブロ
ック図、図11(b)は図10のキー内部のブロック図
である。
【符号の説明】
1 キー 2 車両アンテナ 3 送受信機 4 キーシリンダ 5 イモビC/U 6 ECCS 11 キーアンテナ 12 トランスポンダ 13 電源供給スイッチ 14 キー先端部 31 送受信スイッチ 32 発振器 33 コンデンサ 34 復調器 35 送信制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−202177(JP,A) 特開 平5−52068(JP,A) 特開 平2−221575(JP,A) 特開 昭62−174476(JP,A) 実開 平4−22366(JP,U) 実開 昭60−91770(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 49/00 B60R 25/04 610 E05B 65/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キーがキーシリンダに挿入されたことを検
    出した場合に、前記キーに対して非接触で電力を供給す
    る電力供給手段と、 前記キーに内蔵され、前記電力を受信する電力受信手段
    と、 前記キーに内蔵され、受信された前記電力によってキー
    固有の識別コードを送信する識別コード送信手段と、 前記識別コードを受信する識別コード受信手段と、 受信された前記識別コードがあらかじめ登録されたコー
    ドと一致するか否かを判定する判定手段と、 この判定手段により一致すると判定された場合のみエン
    ジンの始動を許可する許可手段と、を備える車両用盗難
    防止装置において、 前記キーに内蔵され、前記電力受信手段による電力の受
    信とは無関係に前記キーシリンダに前記キーが挿入され
    ているか否かを検出し、前記キーの挿入が検出された場
    合に、前記識別コード送信手段に前記電力を供給する挿
    入検出手段を備えることを特徴とする車両用盗難防止装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載された車両用盗難防止装置
    において、 前記キーシリンダ内に磁気を出力する磁気出力手段を備
    え、 前記挿入検出手段は、前記磁気出力手段から出力された
    磁気を検出して前記電力を前記識別コード送信手段に供
    給することを特徴とする車両用盗難防止装置。
  3. 【請求項3】キーがキーシリンダに挿入されているか否
    かを検出する挿入検出手段と、 前記挿入検出手段により前記キーの挿入が検出されてい
    る場合に前記キーに対して電力を非接触で供給する電力
    供給手段と、 前記キーに備えられ、キー固有の識別コードを送信する
    識別コード送信手段と、 受信された前記識別コードがあらかじめ登録されたコー
    ドと一致するか否かを判定する判定手段と、 この判定手段により一致すると判定された場合にエンジ
    ンの始動を許可する許可手段とを備える車両用盗難防止
    装置において、前記キーシリンダに挿入されているキーのみに磁気を出
    力する磁気出力手段と、 前記キーに備えられ、前記磁気が出力された場合に前記
    供給された電力を前記識別コード送信手段に供給する電
    力制御手段とを備える ことを特徴とする車両用盗難防止
    装置。
JP32830793A 1993-12-24 1993-12-24 車両用盗難防止装置 Expired - Fee Related JP3198765B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32830793A JP3198765B2 (ja) 1993-12-24 1993-12-24 車両用盗難防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32830793A JP3198765B2 (ja) 1993-12-24 1993-12-24 車両用盗難防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07180410A JPH07180410A (ja) 1995-07-18
JP3198765B2 true JP3198765B2 (ja) 2001-08-13

Family

ID=18208774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32830793A Expired - Fee Related JP3198765B2 (ja) 1993-12-24 1993-12-24 車両用盗難防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3198765B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3481366B2 (ja) * 1995-09-06 2003-12-22 カルソニックカンセイ株式会社 車両用カードシステム
JP3275691B2 (ja) * 1996-03-01 2002-04-15 日産自動車株式会社 車両盗難防止装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07180410A (ja) 1995-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6414586B1 (en) Keyless entry system
EP0140137B1 (en) Keyless entry system for automotive devices with feature for giving caution for locking wireless code transmitter in vehicle
US7290416B2 (en) Engine switch device
EP1468884B2 (en) Switch device
EP0685620B1 (en) Key lock device
EP1394006B1 (en) Vehicle electronic key system
US6556125B1 (en) Access control device for a motor vehicle and method for setting the sensitivity of an access control device
EP1547879A2 (en) Vehicular remote control system and tire pressure monitoring system
KR19980032717A (ko) 키없는 원격 엔트리 시스템을 위한 트랜스폰더
US6188140B1 (en) Immobilizer system-mounting vehicle and member used for the immobilizer system
US8022879B2 (en) Antenna structure for wireless communication device
JP3198765B2 (ja) 車両用盗難防止装置
JP4181177B2 (ja) 車載機器遠隔制御装置
JP3555493B2 (ja) 車載機器遠隔制御装置
JP3158010B2 (ja) 車両用識別装置
JP4750585B2 (ja) 電子キー通信装置及び電子キー通信システム
JP2001130381A (ja) 車両用電子キー装置
JP3720308B2 (ja) 車載機器遠隔制御システム
JP3216504B2 (ja) 車両用防盗装置
JP3187269B2 (ja) ロック装置
JP4680723B2 (ja) 通信端末
JP2001132289A (ja) 車両用電子キー装置
JP2768322B2 (ja) 車両用防盗装置
JPH0585388B2 (ja)
JP3410545B2 (ja) キー装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees