JP3197306U - 軌道用運搬台車 - Google Patents
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Abstract
【課題】台車の小型化および軽量化が図れて、製造コストが低減し、かつ現場への搬出入に大型の貨物自動車が不要で、一人の作業員でもレールへの載線や離線が可能で、かつ現場で安全に荷降ろしでき、軌間規格に拘わらず、どの鉄道会社のレールにも使用可能な軌道用運搬台車を提供する。【解決手段】鉄道のレール11上を人力により走行して荷物Aを運搬する軌道用運搬台車10において、幅方向の中間部分の下面に、1本のレール上を走行可能とする車輪が設けられた荷台13と、荷台13に設けられてその幅方向の両側部に昇降自在に配置された一対の支脚14を有するスタンド15とを備える。【選択図】図1
Description
この考案は、軌道用運搬台車、詳しくは鉄道のレール上を人力走行し、保線用の器具や資材などを運搬する軌道用運搬台車に関する。
保線時、レール上を走行して器具や資材を現場まで搬送する従来の手動式の運搬台車として、例えば特許文献1の「軌道用手動搬送台車」が知られている。これは、手動操作用のハンドルを備えた平面視して矩形状の荷台の四隅部分に、地上走行用の大径なタイヤ式の内車輪と、レール走行用の小径な外車輪とをそれぞれ対配設したものである。
特許文献1の「軌道用手動搬送台車」は、内車輪による地上での移動と、外車輪によるレール上での移動とが容易であるため、あらかじめ保線基地において必要器具や資材を運搬台車に積載し、その後、これを現場付近の踏切横までトラック輸送し、到着後には、タイヤ式の内車輪を使用し、作業員の人力で運搬台車を踏切内に陸上移動する。次に、この運搬台車を複数の作業員によって持ち上げ、4つの外車輪が2本のレールに跨るように運搬台車を載線することで、緊急時に速やかに現場の軌道上に機材等を搬入できるようにしたものである。
特許文献1の「軌道用手動搬送台車」は、内車輪による地上での移動と、外車輪によるレール上での移動とが容易であるため、あらかじめ保線基地において必要器具や資材を運搬台車に積載し、その後、これを現場付近の踏切横までトラック輸送し、到着後には、タイヤ式の内車輪を使用し、作業員の人力で運搬台車を踏切内に陸上移動する。次に、この運搬台車を複数の作業員によって持ち上げ、4つの外車輪が2本のレールに跨るように運搬台車を載線することで、緊急時に速やかに現場の軌道上に機材等を搬入できるようにしたものである。
しかしながら、特許文献1の「軌道用手動搬送台車」にあっては、このように運搬台車が、2本のレールに4つの外車輪が跨る状態で走行する大型のものであった。そのため、少量の器具や資材だけしか使用しない、例えばレールの絶縁継ぎ目部における絶縁材の交換といった保線時であっても、運搬台車を運ぶためにトラックなどの大型の貨物自動車が必要であるとともに、現場付近の踏切横に到着後、踏切から線路内に進入して載線(離線時も同様)する際には、運搬台車をレールより高く持ち上げるため、2人以上の作業員が必要であった。
また、鉄道レールの軌間(レールの幅)は、JR系、民鉄系といった鉄道会社で規格(1067mmの狭軌規格、1435mmの広軌規格)が異なるため、保線時に使用する搬送台車も、各鉄道会社の規格に応じた2種類のものを準備しなければならず、搬送台車の製造コストが高騰していた。
また、鉄道レールの軌間(レールの幅)は、JR系、民鉄系といった鉄道会社で規格(1067mmの狭軌規格、1435mmの広軌規格)が異なるため、保線時に使用する搬送台車も、各鉄道会社の規格に応じた2種類のものを準備しなければならず、搬送台車の製造コストが高騰していた。
そこで、考案者は鋭意研究の結果、2本のレールに跨らず、1本のレール上を走行する手押し式の軌道用運搬台車を採用すれば、上述した全ての課題が解消されることを知見し、この考案を完成させた。
この考案は、台車の小型化および軽量化が図れ、これにより製造コストが低減し、かつ現場への搬出入に大型の貨物自動車が不要となるとともに、一人の作業員でもレールへの載線および離線が可能で、かつ現場で安全に荷降ろしを行うことができ、さらには軌間規格に拘わらず、どの鉄道会社のレールにも使用することができる軌道用運搬台車を提供することを目的としている。
請求項1に記載の考案は、鉄道のレール上を人力により走行して荷物を運搬する軌道用運搬台車において、幅方向の中間部分の下面に、1本の前記レール上を走行可能とする車輪が設けられた荷台と、該荷台に設けられ、かつ該荷台の幅方向の両側部に昇降自在に配置された一対の支脚を有するスタンドとを備え、前記軌道用運搬台車のレール走行時には、前記スタンドの一対の支脚を上昇位置に配置し、前記荷台からの荷物の積み降ろし時には、前記スタンドの一対の支脚を下降位置に配置して接地させる軌道用運搬台車である。
請求項1に記載の考案によれば、器具や資材を現場搬入するために軌道用運搬台車をレール走行する際には、スタンドの一対の支脚を上昇位置に配置し、この状態のまま軌道用運搬台車が人力によりレール上を車輪走行する。
現場到着後は、スタンドの一対の支脚を下降位置に配置して接地させ、軌道用運搬台車をレール上で固定する。このとき、各支脚は荷台の荷重を受ける車輪が搭載されるレールの両側方で、これを跨ぐように配置される。そのため、1本のレール上で停止する軌道用運搬台車であっても荷台の安定性が高まり、その後の荷物の荷降ろしを安全に行うことができる。
現場到着後は、スタンドの一対の支脚を下降位置に配置して接地させ、軌道用運搬台車をレール上で固定する。このとき、各支脚は荷台の荷重を受ける車輪が搭載されるレールの両側方で、これを跨ぐように配置される。そのため、1本のレール上で停止する軌道用運搬台車であっても荷台の安定性が高まり、その後の荷物の荷降ろしを安全に行うことができる。
軌道用運搬台車が1本のレール上を走行する小型で軽量のものであるため、例えば少量の器具等だけしか使用しないレールの絶縁継ぎ目部の絶縁材の交換時には、例えば軽ボンネットバン(以下、バン)などの軽貨物自動車を使用し、現場付近の踏切まで軌道用運搬台車を輸送することができる。これにより、製造コストが低減し、かつ現場への搬出入に大型の貨物自動車が不要となるとともに、踏切から線路内に進入して軌道用運搬台車を載線する際、一人の作業員でも軌道用運搬台車をレールより高く持ち上げ、載線(離線時も同様)することができる。
また、軌道用運搬台車は、上述したように1本のレールのみを利用して車輪走行するため、狭軌規格や広軌規格という軌間規格に拘わらず、どの鉄道会社のレールでも使用することができる。これにより、従来のように各鉄道会社の規格に応じた2種類のものを準備する必要がなく、軌道用運搬台車の製造コストをさらに低減することができる。
また、軌道用運搬台車は、上述したように1本のレールのみを利用して車輪走行するため、狭軌規格や広軌規格という軌間規格に拘わらず、どの鉄道会社のレールでも使用することができる。これにより、従来のように各鉄道会社の規格に応じた2種類のものを準備する必要がなく、軌道用運搬台車の製造コストをさらに低減することができる。
ここでいう軌道用運搬台車とは、鉄道のレール上を作業員の人力により車輪走行し、保線用の器具や資材などの軽量な荷物(積荷)を運搬するための台車である。軽量な荷物の運搬しか行わない保線作業としては、例えばレールの絶縁継ぎ目部における絶縁材の交換などが挙げられる。
軌道用運搬台車の重量は、成人男性である一人の作業員が持ち運べる程度(例えば30kg以下)である。このように、軌道用運搬台車は従来の運搬台車より小型、軽量であるため、輸送用の貨物自動車は、従来使用されていたトラックなどの大型の貨物自動車に限らず、軽トラック、軽ボンネットバン(以下、バン)、軽ワンボックスといった軽貨物自動車でもよい。
鉄道のレールとしては、JR系の鉄道会社、JR系に準じた民鉄系の鉄道会社およびJR系と相互乗り入れを行う民鉄系の鉄道会社が使用する1067mmの狭軌規格のレールを採用することができる。その他、新幹線および一部の民鉄系の鉄道会社が採用する1435mmの広軌規格のものでもよい。
ここでいう荷物とは、保線作業に使用される各種の器具および資材を採用することができる。
軌道用運搬台車の重量は、成人男性である一人の作業員が持ち運べる程度(例えば30kg以下)である。このように、軌道用運搬台車は従来の運搬台車より小型、軽量であるため、輸送用の貨物自動車は、従来使用されていたトラックなどの大型の貨物自動車に限らず、軽トラック、軽ボンネットバン(以下、バン)、軽ワンボックスといった軽貨物自動車でもよい。
鉄道のレールとしては、JR系の鉄道会社、JR系に準じた民鉄系の鉄道会社およびJR系と相互乗り入れを行う民鉄系の鉄道会社が使用する1067mmの狭軌規格のレールを採用することができる。その他、新幹線および一部の民鉄系の鉄道会社が採用する1435mmの広軌規格のものでもよい。
ここでいう荷物とは、保線作業に使用される各種の器具および資材を採用することができる。
荷台としては、例えばコンテナ(荷箱)に入れて荷物が搭載されるものでも、直置きにより荷物が載せられるものでもよい。
荷台の形状は、軌道用運搬台車のレール走行時の安定性を高めるため、平面視して幅方向の中心線を中心とした線対象のものがよい。例えば、矩形状を採用することができる。
荷台には、軌道用運搬台車の手押し用のハンドルを設けた方が好ましい。
車輪の素材としては、例えば鋳鉄、各種の合成樹脂などを採用することができる。合成樹脂からなる車輪の場合には、軌道用運搬台車に絶縁性が付与されるため、例えばレールの絶縁継ぎ目部でも使用可能となる。
車輪の使用数は1つでもよいが、この場合、作業員が一輪車のように荷台の一部を持ち上げて手押しする必要があるために複数が好ましい。例えば、車輪が2つの場合には、荷台の前部と後部とに車輪を配置した方が、レール上での軌道用運搬台車の走行安定性が高まるために好ましい。
車輪としては、踏面の両側に一対のフランジが一体形成されたものが好ましい。この構成にすれば、レールの頭部を両側から一対のフランジが挟むようになるため、レール右側への脱輪だけでなく、レール左側への脱輪も防止することができる。
荷台の形状は、軌道用運搬台車のレール走行時の安定性を高めるため、平面視して幅方向の中心線を中心とした線対象のものがよい。例えば、矩形状を採用することができる。
荷台には、軌道用運搬台車の手押し用のハンドルを設けた方が好ましい。
車輪の素材としては、例えば鋳鉄、各種の合成樹脂などを採用することができる。合成樹脂からなる車輪の場合には、軌道用運搬台車に絶縁性が付与されるため、例えばレールの絶縁継ぎ目部でも使用可能となる。
車輪の使用数は1つでもよいが、この場合、作業員が一輪車のように荷台の一部を持ち上げて手押しする必要があるために複数が好ましい。例えば、車輪が2つの場合には、荷台の前部と後部とに車輪を配置した方が、レール上での軌道用運搬台車の走行安定性が高まるために好ましい。
車輪としては、踏面の両側に一対のフランジが一体形成されたものが好ましい。この構成にすれば、レールの頭部を両側から一対のフランジが挟むようになるため、レール右側への脱輪だけでなく、レール左側への脱輪も防止することができる。
スタンドの構成は、荷台の幅方向の両側部において、一対の支脚を昇降自在としたものであれば任意である。これらの支脚は、個別に昇降する構成としても、両方が一体的に昇降する構成としてもよい。
支脚の昇降は、例えば荷台に立設した前記ハンドルの垂直な支柱をガイドにしてもよい。各支脚の高さ位置を決めるためのストッパ構造は任意である。例えば、ピン差し構造、ボルト締め構造、クランプ構造などを採用することができる。
一対の支脚は、荷台の幅方向の両側部に配置されるため、各支脚は荷台の荷重を受ける車輪が搭載されるレールの両側方で、レールを跨ぐように配置される。
一対の支脚の上昇位置とは、地面(バラスの敷設面)から上方に離れた位置をいう。また、一対の支脚の下降位置とは、各支脚が接地する位置をいう。
支脚の昇降は、例えば荷台に立設した前記ハンドルの垂直な支柱をガイドにしてもよい。各支脚の高さ位置を決めるためのストッパ構造は任意である。例えば、ピン差し構造、ボルト締め構造、クランプ構造などを採用することができる。
一対の支脚は、荷台の幅方向の両側部に配置されるため、各支脚は荷台の荷重を受ける車輪が搭載されるレールの両側方で、レールを跨ぐように配置される。
一対の支脚の上昇位置とは、地面(バラスの敷設面)から上方に離れた位置をいう。また、一対の支脚の下降位置とは、各支脚が接地する位置をいう。
請求項1に記載の考案によれば、軌道用運搬台車が1本のレール上を走行する小型で軽量のものであるため、例えば少量の器具等だけしか使用しないレールの絶縁継ぎ目部の絶縁材の交換時には、バンなどの小型の貨物自動車を使用し、現場付近の踏切まで軌道用運搬台車を輸送することができる。これにより、軌道用運搬台車の製造コストが低減し、かつ現場への搬出入時に、従来の2本レールに跨る軌道用運搬台車では必須であった大型の貨物自動車が不要になるとともに、踏切から線路内に進入して軌道用運搬台車を載線する際、軌道台車が軽量であるため、作業員が一人でも軌道用運搬台車をレールより高く持ち上げ、載線(離線時も同様)することができる。
レール走行時には、スタンドの一対の支脚を上昇位置に配置し、この状態のまま、車輪を利用して軌道用運搬台車が人力によりレール上を走行する。
保線の現場到着後は、一対の支脚を下降位置に配置して接地させる。このとき、各支脚は荷台の荷重を受ける車輪が搭載するレールの両側方で、これを跨ぐように配置されているため、1本のレール上で停止する軌道用運搬台車であっても荷台の安定性が高まり、荷物の荷降ろしを安全に行うことができる。
また、この軌道用運搬台車は、1本のレールのみを利用して車輪走行するため、狭軌規格や広軌規格という軌間規格に拘わらず、どの鉄道会社のレールでも使用することができる。これにより、従来のように各鉄道会社の規格に応じた2種類のものを準備する必要がなく、軌道用運搬台車の製造コストをさらに低減することができる。
保線の現場到着後は、一対の支脚を下降位置に配置して接地させる。このとき、各支脚は荷台の荷重を受ける車輪が搭載するレールの両側方で、これを跨ぐように配置されているため、1本のレール上で停止する軌道用運搬台車であっても荷台の安定性が高まり、荷物の荷降ろしを安全に行うことができる。
また、この軌道用運搬台車は、1本のレールのみを利用して車輪走行するため、狭軌規格や広軌規格という軌間規格に拘わらず、どの鉄道会社のレールでも使用することができる。これにより、従来のように各鉄道会社の規格に応じた2種類のものを準備する必要がなく、軌道用運搬台車の製造コストをさらに低減することができる。
以下、この考案の実施例を具体的に説明する。ここでは、レールの絶縁継ぎ目部における絶縁材の交換を行う保線時に使用される軌道用運搬台車を例とする。
図1において、10はこの考案の実施例1に係る、鉄道のレール11上を人力により走行して荷物Aを運搬する軌道用運搬台車(以下、運搬台車)で、この運搬台車10は、幅方向の中間部分の下面に、1本のレール11上を走行可能とする車輪12(図2および図3)が設けられた荷台13と、荷台13に設けられ、かつ荷台13の幅方向の両側部に昇降自在に配置された一対の支脚14を有するスタンド15とを備えている。
以下、図1〜図4を参照して、これらの構成体を具体的に説明する。
荷台13は、前後方向に長く、かつ上縁部に矩形状の内フランジ16が形成された平面視して矩形状のベース枠板17と、内フランジ16に載置され、かつ荷物Aを入れるコンテナ18が搭載された平面視して矩形状のパンチングメタル19と、ベース枠板17の前枠板17aおよび後枠板17bの各長さ方向の中間部の下端部に配設され、かつ運搬台車10が1本のレール11上を走行(転動)可能に構成するための一対の車輪12とを有している。内フランジ16には、その左右の側辺部の長さ方向の中間部分に1枚の補強枠板20が横架され、パンチングメタル19の内フランジ16への載置安定性を高めている。また、車輪12を荷台13の前後に2つ配設したため、運搬台車10のレール走行時の安定性が高まる。
荷台13は、前後方向に長く、かつ上縁部に矩形状の内フランジ16が形成された平面視して矩形状のベース枠板17と、内フランジ16に載置され、かつ荷物Aを入れるコンテナ18が搭載された平面視して矩形状のパンチングメタル19と、ベース枠板17の前枠板17aおよび後枠板17bの各長さ方向の中間部の下端部に配設され、かつ運搬台車10が1本のレール11上を走行(転動)可能に構成するための一対の車輪12とを有している。内フランジ16には、その左右の側辺部の長さ方向の中間部分に1枚の補強枠板20が横架され、パンチングメタル19の内フランジ16への載置安定性を高めている。また、車輪12を荷台13の前後に2つ配設したため、運搬台車10のレール走行時の安定性が高まる。
荷台13には、その後枠板17bの長さ方向の中間部の外面に、短尺で有底のハンドル嵌入管21が、管軸方向を垂直にして固定されている。このハンドル嵌入管21には、大径の金属パイプをT字状に連結した手押しハンドル22のうち、垂直な支柱部23の元部が着脱自在に嵌入されている。これにより、保管時に荷台13と手押しハンドル22とを分離し、保管スペースをコンパクト化できる。また、この後枠板17bの長さ方向の両端部の外面には、ハンドル嵌入管21より小径で、かつ管軸方向を垂直にした一対のガイド管24がそれぞれ固定されている。
各車輪12は、運搬台車10の絶縁性を高めるため、合成樹脂からなる。また、各車輪12の踏面の両側には、一対のフランジ12aが同一素材で一体形成されている。これにより、運搬台車10の載線時、レール11の頭部11aは、あたかも一対のフランジ12aにより両側から挟まれた状態になる。
前側の車輪12は、前枠板17aの長さ方向の中間部分に各上端部が固定された左右一対の軸支ブラケット25に対して、その回転軸26が軸支されている。また、後側の車輪12は、後枠板17bの長さ方向の中間部分に各上端部が固定された左右一対の別の軸支ブラケット25に対して、別の回転軸26が軸支されている。
各車輪12は、運搬台車10の絶縁性を高めるため、合成樹脂からなる。また、各車輪12の踏面の両側には、一対のフランジ12aが同一素材で一体形成されている。これにより、運搬台車10の載線時、レール11の頭部11aは、あたかも一対のフランジ12aにより両側から挟まれた状態になる。
前側の車輪12は、前枠板17aの長さ方向の中間部分に各上端部が固定された左右一対の軸支ブラケット25に対して、その回転軸26が軸支されている。また、後側の車輪12は、後枠板17bの長さ方向の中間部分に各上端部が固定された左右一対の別の軸支ブラケット25に対して、別の回転軸26が軸支されている。
スタンド15は、一対のガイド管24の離間幅と同一長さを有し、かつ長さ方向の中間部に、支柱部23にスライド自在に外挿されるスライドリング27を設けた水平ロッド部28と、水平ロッド部28の長さ方向の両端部に上端部がそれぞれ連結され、かつ対応するガイド管24にスライド自在に内挿された一対の支脚14とを有したものである。したがって、スタンド15は全体視して門形である。スライドリング27の外側の端部には、ナット29が固定されている。このナット29に、手回し用の指掛けリング30が頭部に固定されたスタンド固定ボルト31をねじ込む。これにより、スタンド固定ボルト31の先端が支柱部23の長さ方向の所定箇所に押し付けられ、スタンド15が手押しハンドル22に固定される。
次に、図1〜図4を参照して、この考案の実施例1に係る運搬台車10の使用方法を説明する。ここでは、少量の器具等だけしか使用しないレール11の絶縁継ぎ目部における絶縁材の交換を行う保線作業について説明する。また、運搬台車10は現場で組み立てるものとする。
図1に示すように、小型の貨物自動車である図示しないバンを使用し、現場付近の踏切まで運搬台車10を輸送する。運搬台車10は1本のレール11のみを走行する小型のものである。そのため、従来の2本のレールに跨るものの場合では、現場への搬出入時に大型の貨物自動車が必要であったが、これが不要となる。
その後、作業員が単独で運搬台車10を組み立てる。具体的には、一人の作業員が、バンの車内からスタンド15付きの手押しハンドル22と、荷台13とを降ろす。次いで、荷台13のハンドル嵌入管21に、手押しハンドル22の支柱部23の元部を嵌入するとともに、一対のガイド管24にスタンド15の各支脚14を内挿する。これにより、運搬台車10が組み立てられる。
図1に示すように、小型の貨物自動車である図示しないバンを使用し、現場付近の踏切まで運搬台車10を輸送する。運搬台車10は1本のレール11のみを走行する小型のものである。そのため、従来の2本のレールに跨るものの場合では、現場への搬出入時に大型の貨物自動車が必要であったが、これが不要となる。
その後、作業員が単独で運搬台車10を組み立てる。具体的には、一人の作業員が、バンの車内からスタンド15付きの手押しハンドル22と、荷台13とを降ろす。次いで、荷台13のハンドル嵌入管21に、手押しハンドル22の支柱部23の元部を嵌入するとともに、一対のガイド管24にスタンド15の各支脚14を内挿する。これにより、運搬台車10が組み立てられる。
その後、一人の作業員が踏切から線路内に進入して運搬台車10をレール11に載線する。このとき、運搬台車10が軽量(20kg程度)であるため、作業員は容易に運搬台車10をレール11より高く持ち上げて、前後一対の車輪12を1本のレール11の頭部11aに載置することができる。載線時、各車輪12では、この頭部11aが一対のフランジ12aの間に配置される。これにより、運搬台車10のレール走行時におけるレール右側への脱輪だけでなく、レール左側への脱輪も防止できる。
次に、レールの絶縁継ぎ目部に使用される絶縁材を交換する器具や資材を入れたコンテナ18を荷台13に搭載する。
レール走行時には、スタンド15の一対の支脚14を上昇位置に配置し、この状態で指掛けリング30に指を掛け、スタンド固定ボルト31をナット29にねじ込む。これにより、スタンド固定ボルト31の先端が支柱部23の長さ方向の所定箇所に押し付けられ、スタンド15が手押しハンドル22に固定される。
次いで、作業員が手押しハンドル22を握り、一対の車輪12を利用して運搬台車10が人力によってレール11上を走行する。
次に、レールの絶縁継ぎ目部に使用される絶縁材を交換する器具や資材を入れたコンテナ18を荷台13に搭載する。
レール走行時には、スタンド15の一対の支脚14を上昇位置に配置し、この状態で指掛けリング30に指を掛け、スタンド固定ボルト31をナット29にねじ込む。これにより、スタンド固定ボルト31の先端が支柱部23の長さ方向の所定箇所に押し付けられ、スタンド15が手押しハンドル22に固定される。
次いで、作業員が手押しハンドル22を握り、一対の車輪12を利用して運搬台車10が人力によってレール11上を走行する。
運搬台車10の現場到着後は、スタンド固定ボルト31を緩め、一対の支脚14を下降位置に配置して接地させ、この状態で、再びスタンド固定ボルト31を締める。このとき、各支脚14は、荷台13の荷重を受ける車輪12が搭載するレール11の両側方で、これを跨ぐように配置されている。そのため、1本のレール11上で停止する軌道用運搬台車10であっても荷台13の安定性が高まり、絶縁継ぎ目部の絶縁材を交換するための器具や資材等の荷物Aの荷降ろしを安全に行うことができる。
保線作業の終了後は、使用済みの絶縁材などの荷物Aをコンテナ18に納め、上述した手順とは反対に各種の作業を行う。
このように、運搬台車10を小型化したため、運搬台車10の製造コストを低減することができる。また、運搬台車10は、1本のレール11のみを利用して車輪走行するものであるため、狭軌規格や広軌規格という軌間規格に拘わらず、どの鉄道会社のレール11でも使用することができる。したがって、従来のように各鉄道会社の規格に応じた2種類のものを準備する必要がなく、運搬台車10の製造コストをさらに低減することができる。
保線作業の終了後は、使用済みの絶縁材などの荷物Aをコンテナ18に納め、上述した手順とは反対に各種の作業を行う。
このように、運搬台車10を小型化したため、運搬台車10の製造コストを低減することができる。また、運搬台車10は、1本のレール11のみを利用して車輪走行するものであるため、狭軌規格や広軌規格という軌間規格に拘わらず、どの鉄道会社のレール11でも使用することができる。したがって、従来のように各鉄道会社の規格に応じた2種類のものを準備する必要がなく、運搬台車10の製造コストをさらに低減することができる。
この考案の軌道用運搬台車は、軽量の器具や資材だけしか使用しない保線作業用の手動台車として有用である。
10 軌道用運搬台車、
11 レール、
12 車輪、
13 荷台、
14 支脚、
15 スタンド、
A 荷物。
11 レール、
12 車輪、
13 荷台、
14 支脚、
15 スタンド、
A 荷物。
Claims (1)
- 鉄道のレール上を人力により走行して荷物を運搬する軌道用運搬台車において、
幅方向の中間部分の下面に、1本の前記レール上を走行可能とする車輪が設けられた荷台と、
該荷台に設けられ、かつ該荷台の幅方向の両側部に昇降自在に配置された一対の支脚を有するスタンドとを備え、
前記軌道用運搬台車のレール走行時には、前記スタンドの一対の支脚を上昇位置に配置し、前記荷台からの荷物の積み降ろし時には、前記スタンドの一対の支脚を下降位置に配置して接地させる軌道用運搬台車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015000778U JP3197306U (ja) | 2015-02-19 | 2015-02-19 | 軌道用運搬台車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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