JP3196816B2 - 建築物 - Google Patents

建築物

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JP3196816B2
JP3196816B2 JP07884796A JP7884796A JP3196816B2 JP 3196816 B2 JP3196816 B2 JP 3196816B2 JP 07884796 A JP07884796 A JP 07884796A JP 7884796 A JP7884796 A JP 7884796A JP 3196816 B2 JP3196816 B2 JP 3196816B2
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一男 宇治川
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ナショナル住宅産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、3階建て住宅等
の建築物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の3階建て住宅の構造を図5ないし
図8に基づいて説明する。図5は3階建ての住宅の外壁
部分の断面図であり、図6は図5のVI矢視図である。図
において、10は基礎であり、基礎10上には通し柱1
1,12が立設されている。13,14,15は、2階
床梁,3階床梁,屋根梁であって、基礎10と平行に通
し柱11,12間に架設されており、それぞれI形鋼に
て形成されている。
【0003】また、16は1階外壁、17は2階外壁、
18は3階外壁であって、それぞれカーテンウォール構
造をしている。1階外壁16は、下端内面を基礎10の
アンカーボルト32に固定した土台金具19にボルト3
3にて固定し、上端内面を2階床梁13の上面にボルト
34にて固設したL形の第1の接合金具20にボルト3
3にて固定して設置されている。2階外壁17は、下端
内面を第1の接合金具20にボルト33にて固定し、上
端内面を3階床梁14の上面にボルト34にて固設した
L形の第2の接合金具21にボルト33にて固定して設
置されている。3階外壁18は、下端内面を第2の接合
金具21にボルト33にて固定し、上端内面を屋根梁1
5の上面にボルト34にて固設したL形の第3の接合金
具22にボルト33にて固定して設置されている。
【0004】なお、図5において23は3階外壁18の
上端に一体に連設したパラペットであり、また図6にお
いて24は耐力フレームである。図7は、基礎10部分
の拡大図を示しており、25は土台断熱材、26は下地
材、27は1階の床パネルである。また、図8は、屋根
部分の拡大図を示しており、28は屋根梁15に直交配
置したI形鋼製の屋根梁であって、アングル29にて屋
根梁15に接合されている。また、30は屋根梁15,
28上に設置した屋根、31はパラペット23の笠木で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】3階建て住宅では、建
築基準法施行令により、グランドレベルから屋根梁15
の梁天までの高さ、すなわち軒高H′(図5)が9m以
下であると、普通ボルト接合が採用でき、また構造計算
の簡略化も図れる。この軒高H′=9mの条件を満たす
ため、従来の基礎10の立上り高さh′(図5)は30
cmに設定されており、2階床梁13,3階床梁14,
屋根梁15は、基礎10の天端からT=290cmの等
間隔に配置されている。
【0006】しかし、基礎10の立上り高さh′が30
cmと低いと、床下換気が十分に行えず、その結果、湿
気等で建築物の耐久性が低下するという問題があった。
そこで、床下換気が十分に行えるよう、基礎10の立上
り高さh′を高くすることが考えられるが、基礎10の
立上り高さh′を高くすると、その分1,2,3階の外
壁16,17,18の設置高さも上昇し、それに連れて
2階床梁13,3階床梁14,屋根梁15の設置高さも
上昇する。その結果、軒高H′が9m以上となり、普通
ボルト接合が採用できなくなり、構造計算が煩雑化し、
コストアップにつながるという新たな問題が生じる。
【0007】この発明の目的は、床下換気が十分に行
え、かつ普通ボルト接合を採用できる建築物を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の建築物
は、基礎と、この基礎の上方に配置した2階床梁,3階
床梁,屋根梁と、前記基礎の上方に上下に並んで配置し
た1,2,3階の外壁と、屋根梁の上面に設けたスペー
サとからなり、基礎天端から2階床梁上面間と、2階床
梁上面から3階床梁上面間と、3階床梁上面からスペー
サ上面間をそれぞれ同間隔とし、3階外壁の上部を前記
スペーサを介して屋根梁に取付けたことを特徴とするも
のである。
【0009】請求項1記載の建築物によると、屋根梁上
にスペーサを介して3階外壁を固定したので、3階外壁
の設置高さの上昇をスペーサにて吸収できる。よって、
屋根梁の設置高さは据え置き、軒高を変更せずに、基礎
の立上り高さを高くできる。請求項2記載の建築物は、
基礎と、この基礎の上方に配置した2階床梁,3階床
梁,屋根梁と、基礎の上方に上下に並んで配置した1,
2,3階の外壁と、屋根梁の上面に設けたスペーサと、
2階床梁の上面に固設し1階外壁の上部を固定した第1
の接合金具と、3階床梁の上面に固設し2階外壁の上部
を固定した第2の接合金具と、スペーサの上面に固設し
3階外壁の上部を固定した第3の接合金具とからなり、
基礎天端から2階床梁上面間と、2階床梁上面から3階
床梁上面間と、3階床梁上面からスペーサ上面間をそれ
ぞれ同間隔とし、第1,2,3の接合金具が同一金具で
あることを特徴とするものである。
【0010】請求項2記載の建築物によると、屋根梁上
にスペーサを介して第3の接合金具を固設し、第3の接
合金具に3階外壁を固定したので、3階外壁の設置高さ
の上昇をスペーサにて吸収できる。よって、屋根梁の設
置高さは据え置き、軒高を変更せずに、基礎の立上り高
さを高くできる。また、第1,2,3の接合金具の共通
化が図れ、部材品種が増加しない。
【0011】請求項3記載の建築物は、請求項1または
請求項2において、1,2,3階の外壁の高さが等しい
ことを特徴とするものである。請求項3記載の建築物に
よると、請求項1または請求項2の作用に加え、1,
2,3階の外壁の共通化が図れ、部材品種が増加しな
い。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の一実施の形態を図1な
いし図4に基づいて説明する。なお、図5ないし図8に
示した例と同一部分は同一符号を付してその説明を省略
する。この実施の形態は、基礎10の立上り高さhを4
0cmとしたものである。基礎10の立上り高さhを高
くすると、それに連れて1,2,3階の外壁16,1
7,18の設置高さも上昇し、その結果、2階床梁1
3,3階床梁14の設置高さも上昇するが、屋根梁15
の設置高さは据え置く。すなわち、2階床梁13,3階
床梁14は基礎10の天端からT=290cm間隔に配
置し、3階床梁14と屋根梁15はt=280cm間隔
に配置することで、軒高Hを9mに維持する。屋根梁1
5の上面には、コ字形鋼からなるスペーサ35をボルト
34にて固定する。そして、スペーサ35の上面に、第
3の接合金具22をボルト34にて固定する。スペーサ
35の高さは10cmであって、基礎10の立上り高さ
を10cm高くしたことに対応している。さらに、第3
の接合金具22に3階の外壁18をボルト33にて固定
する。
【0013】なお、3階外壁18の上端にはパラペット
が一体に連設されているが、3階外壁18の上端は上枠
18aの上端までとし、1,2,3階の外壁16,1
7,18は同一高さである。また、第1,2,3の接合
金具20,21,22は同一金具からなる。また、図4
において、屋根梁15の上面には、屋根梁15に沿って
延びるC形鋼36が固定されており、C形鋼36にて屋
根30を支持している。
【0014】このように構成された建築物によると、基
礎10の立上り高さhを40cmと高くしたので、床下
換気が十分に行え、建物の耐久性が向上すると共に、床
下での作業性も向上する。また、軒高Hは9mであるの
で、建築基準法施行例により、普通ボルト接合を採用で
き、構造計算の煩雑化ならびにコストアップを防ぐこと
ができる。
【0015】また、1,2,3階の外壁16,17,1
8の高さが等しく、共通化が図れる。また、第1,2,
3の接合金具20,21,22が同一であり、共通化が
図れ、部材品種が増加しない。さらに、屋根梁15上に
スペーサ35を介装することで、3階の天井ふところの
大きさは変化せず、小屋裏換気も十分に行える。しか
も、1,2階の天井高さも低くする必要がなく、1,2
階の小屋裏換気も十分に行える。
【0016】
【発明の効果】請求項1記載の建築物によると、屋根梁
上にスペーサを介して3階外壁を固定したので、3階外
壁の設置高さの上昇をスペーサにて吸収できる。よっ
て、屋根梁の設置高さは据え置き、軒高を変更せずに、
基礎の立上り高さを高くできる。これにより、床下換気
が十分に行え、かつ普通ボルト接合の採用により、コス
トアップを防ぐことができる。
【0017】請求項2記載の建築物によると、屋根梁上
にスペーサを介して第3の接合金具を固設し、第3の接
合金具に3階外壁を固定したので、3階外壁の設置高さ
の上昇をスペーサにて吸収できる。よって、屋根梁の設
置高さは据え置き、軒高を変更せずに、基礎の立上り高
さを高くできる。これにより、床下換気が十分に行え、
かつ普通ボルト接合の採用により、コストアップを防ぐ
ことができる。また、第1,2,3の接合金具の共通化
が図れ、部材品種が増加しない。
【0018】請求項3記載の建築物によると、請求項1
または請求項2の効果に加え、1,2,3階の外壁の共
通化が図れ、部材品種が増加しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態における3階建て住宅
の外壁部分の断面図である。
【図2】図1のII矢視図である。
【図3】この発明の一実施の形態における3階建て住宅
の基礎部分の断面図である。
【図4】この発明の一実施の形態における3階建て住宅
の屋根部分の断面図である。
【図5】従来例における3階建て住宅の外壁部分の断面
図である。
【図6】図5のVI矢視図である。
【図7】従来例における3階建て住宅の基礎部分の断面
図である。
【図8】従来例における3階建て住宅の屋根部分の断面
図である。
【符号の説明】
10 基礎 13 2階床梁 14 3階床梁 15 屋根梁 16 1階外壁 17 2階外壁 18 3階外壁 20 第1の接合金具 21 第2の接合金具 22 第3の接合金具 35 スペーサ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎と、この基礎の上方に配置した2階
    床梁,3階床梁,屋根梁と、前記基礎の上方に上下に並
    んで配置した1,2,3階の外壁と、前記屋根梁の上面
    に設けたスペーサとからなり、基礎天端から2階床梁上面間と、2階床梁上面から3階
    床梁上面間と、3階床梁上面からスペーサ上面間をそれ
    ぞれ同間隔とし、 前記3階外壁の上部を前記スペーサを介して前記屋根梁
    に取付けたことを特徴とする建築物。
  2. 【請求項2】 基礎と、この基礎の上方に配置した2階
    床梁,3階床梁,屋根梁と、前記基礎の上方に上下に並
    んで配置した1,2,3階の外壁と、前記屋根梁の上面
    に設けたスペーサと、前記2階床梁の上面に固設し前記
    1階外壁の上部を固定した第1の接合金具と、前記3階
    床梁の上面に固設し前記2階外壁の上部を固定した第2
    の接合金具と、前記スペーサの上面に固設し前記3階外
    壁の上部を固定した第3の接合金具とからなり、基礎天端から2階床梁上面間と、2階床梁上面から3階
    床梁上面間と、3階床梁上面からスペーサ上面間をそれ
    ぞれ同間隔とし、 前記第1,2,3の接合金具が同一金具であることを特
    徴とする建築物。
  3. 【請求項3】 1,2,3階の外壁の高さが等しいこと
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の建築物。
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