JP4250090B2 - パラペットの連結構造及びパラペットの連結方法 - Google Patents
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Description
このようなパラペットは、例えば図3に示すように、周知のパネル工法による壁パネル61と、この壁パネル61の表面側に胴縁53を介して取り付けられた外装材52とを備えている。そして、建物本体5の外壁上にパラペット6を立設する場合は、建物本体5の外壁を構成する壁パネル51に胴差ボルトBによって連結するとともに、スクリュー釘(図示しない)等を斜め打ちすることによって固定している。詳細には、建物本体5の壁パネル51の上端部裏面側にボルト締結穴51aを形成し、パラペット6を構成する壁パネル61の下端部表面側にボルト締結穴61aを形成し、これらボルト締結穴51a、61aから胴差ボルトBを挿入して胴差ボルトBに螺合するナットNを締結することにより、各壁パネル51、61を上下に連結している。
一方、パラペット6の上端部には笠木54が設置され、パラペット6を構成する壁パネル61の下端部裏面側には、小屋裏の換気を行うための換気穴61b(図2の点線部分にも記載)が形成されており、この換気穴61bを通じて、壁パネル61内から笠木54に抜ける換気通路が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
また、パラペット6を構成する壁パネル61のボルト締結穴61aは表面側に形成されているので、ボルト締結後、ボルト締結穴61aをガセット合板55等で塞ぐ必要があり、その手間がかかるとともに、このガセット合板55上には外装材52を取り付けるための釘等を直接打つことができず、ガセット合板55上にさらに調整材(図示しない)等を取り付ける必要があった。その結果、コストが嵩む等の問題も生じていた。
前記建物本体1の上端部裏面側で小屋裏に臨むように、前記パラペット2と連結するための締結穴112aが形成され、
前記パラペット2の下端部裏面側で小屋裏に臨むように前記軒先部の換気を行う換気穴212aが、前記締結穴112aの締め付け位置に合わせて形成されていることを特徴とする。
また、図3の従来のようにパラペット6の表面側に締結穴61aを形成する必要がないことから、締結後、その締結穴61aを鋼板55によって塞ぐ必要もなく、その手間を省くことができる。しかも、締結穴61aを塞ぐために面積の大きな鋼板55を取り付ける必要がないことから、外装材12を取り付ける際に、鋼板55上に釘等が位置することもないので、その取り付けをスムーズに行えコスト削減を図ることが可能となる。
前記パラペット2の下端部と前記建物本体1の上端部との連結部分における表面に補強材(例えば、鋼板15)が設けられていることを特徴とする。
しかも、この補強材を、図3に示す従来のようにパラペット6の表面側に形成された締結穴61aを塞ぐために、その面積を大きく形成する必要がない。これに伴って、外装材12を釘等で打ち込む場合に影響を与えることがなく、取り付けをスムーズに行えコスト削減を図ることができる。
前記パラペット2及び前記建物本体1の最表面に外装材12が設けられていることを特徴とする。
前記パラペット2は、框材211を矩形枠状に組み立ててなる矩形枠の表裏両面に面材212が設けられてなり、前記面材212のうち軒先部が接合される裏面側の面材212の下端部に前記換気穴212aが形成されていることを特徴とする。
前記建物本体1の上端部裏面側で小屋裏に臨むように、前記パラペット2と連結するための締結穴112aを形成しておき、
前記パラペット2の下端部裏面側で小屋裏に臨むように前記軒先部の換気を行う換気穴212aを、前記締結穴112aの締め付け位置に合わせて形成することを特徴とする。
また、図3の従来のようにパラペット6の表面側に締結穴61aを形成する必要がないことから、締結後、その締結穴61aを鋼板55によって塞ぐ必要もなく、その手間を省くことができる。しかも、締結穴61aを塞ぐために面積の大きな鋼板55を取り付ける必要がないことから、外装材12を取り付ける際に、鋼板55上に釘等が位置することもないので、その取り付けをスムーズに行えコスト削減を図ることが可能となる。
さらに、従来のように表面側に設けた締結穴を塞ぐ必要がないことから、その手間を省け、また、これに伴い外装材の取り付けもスムーズに行えコスト削減を図ることができる。
図1は、本発明に係るパラペットの連結構造の一例を示す側断面図であり、図2は、図1中、外壁及びパラペットを裏面側から見た際の締結穴及び換気穴の位置関係を示した断面図である。
図1に示すように、建物本体1の上端部にパラペット2が立設されている。建物本体1は、周知のパネル工法によって構築されたものであり、外壁10は壁パネル11とこの壁パネル11の表面側に胴縁13を介して取り付けられた外装材12とを備えている。また、壁パネル11の裏面側には石膏ボード14が取り付けられている。
壁パネル11は框材111を矩形枠状に組み立ててなる矩形枠の表裏両面に合板等の面材112を取り付けてなるものである。
さらに、壁パネル11の上端部裏面側には、該壁パネル11と後述するパラペット2を構成する壁パネル21とを連結するための締結穴112aが形成されている。すなわち、裏面の面材112に締結穴112aが形成されている。
外装材12は、表面に所定間隔で縦横に多数のタイル12aが貼り付けられており、これらタイル12a間には目地12bが形成されている。
壁パネル21は框材211を矩形枠状に組み立ててなる矩形枠の表裏両面に合板等の面材212を取り付けてなるものである。そして、複数の壁パネル21を横方向に接合することによって、パラペット2が構成されている。壁パネル21の上端部には、パラペット2の長さ方向に長尺な頭繋ぎ材22によって複数の壁パネル21の上端部が連結されている。
この頭繋ぎ材22上には笠木23が取り付けられており、笠木23は頭繋ぎ材22の長手方向に長尺なものであり、その幅方向の一方の側はパラペット2の外装材12の上端部を覆っている。
この換気穴212aの位置は、図2に示すように、建物本体1の外壁10を構成する壁
パネル11に形成された締結穴112aの締め付け位置に合わせて(つまり、締結穴11
2aの直上に位置するように)所定間隔で形成されている。したがって、小屋裏の空気が
この換気穴212aを介してパラペット2を構成する壁パネル21内を通り、笠木23か
ら外側へと換気されるようになっている(図1中矢印Xで示す)。
また、これらパラペット2を構成する壁パネル21と、建物本体1の外壁10を構成する壁パネル11とは、換気穴212aや締結穴112aを介して、各壁パネル21、11の框材211、111どうしに挿通された胴差ボルトBにナットNが締結されることによって連結されている。さらに、パラペット2の下端部と建物本体1の上端部との連結部分における表面には、鋼板15(補強材)がスクリュー釘(図示しない)等により取り付けられている。
このように連結されたパラペット2は、例えば建物本体1を平面視した場合において外壁10に沿って形成されている。
屋根パネル31は框材311を矩形枠状に組み立ててなる矩形枠の表面(上面)に合板等の面材312を取り付けたものである。このような複数の屋根パネル31は、軒先部側に向けて下方に傾斜するように、パラペット2の下端部裏面に固定された2つの支持桁材32によって支持されている。
支持桁材32は屋根3の軒先部に沿って長尺な角材であり、パラペット2を構成する壁パネル21の框材211にスクリュー釘(図示しない)によって固定されている。また、支持桁材32は、外壁10を構成する壁パネル11の上端部にもスクリュー釘(図示しない)によって固定されている。したがって、このような支持桁材32に屋根3の軒先部の下面が設置されることで屋根パネル31が支持されている。
水平面形成部材34は、傾斜面形成部材33とパラペット2の裏面に当接するように設置され、上面からスクリュー釘(図示しない)を屋根パネル3の框材311に打ち込むことによって屋根の軒先部の上面に固定されている。
そして、この断熱材43が設けられた外壁10を構成する壁パネル11の上端部裏面の直上に、上述の締結穴112aが位置している。
外壁10を構成する壁パネル11の上端部にパラペット2を構成する壁パネル21を配置する。そして、建物の内側から、締結穴112aや換気穴212aを介して、外壁10を構成する壁パネル11の框材111と、パラペット2を構成する壁パネル21の框材211とに挿通されている胴差ボルトBにナットNを締結することによって、壁パネル11、21を連結する。
このように連結した後、その連結部分の裏面側に2つの支持桁32をスクリュー釘によって固定する。続いて、支持桁32上に屋根パネル31を、その軒先部側の端部が下方に傾斜するように配置し、スクリュー釘(図示しない)を打ち込むことによって取り付ける。
さらに、屋根パネル31の上面に、傾斜面形成部材32及び水平面形成部材33を、それぞれスクリュー釘を打ち込むことによって取り付ける。
なお、建物本体1の外壁10を構成する外装材12と、パラペット2を構成する外装材12との継ぎ目部分において、胴縁13の表面にシーリング剤16でシーリングすることが好ましい。
また、パラペット2の下端部と建物本体1の上端部との連結部分における表面に鋼板15が設けられているので、その連結部分における補強がなされる。また、図3の従来のようにパラペット6の表面側に締結穴61aを形成する必要がないことから、締結後、その締結穴61aを鋼板55によって塞ぐ必要もない。しかも、この鋼板15を、図3に示す従来のようにパラペット6の表面側に形成された締結穴61aを塞ぐために、その面積を大きくすることもない。これに伴って、外装材12を釘等で打ち込む場合に影響を与えることがなく、取り付けをスムーズに行えコスト削減を図ることができる。
例えば、屋根3の上面、すなわち、傾斜面形成部材34と水平面形成部材33との上面に、この上面全体を覆うようにして防水シート(図示しない)を取り付け、さらに、この防水シートの先端をパラペット2の裏面から上端部まで延出するようにして取り付けても良い。これによって屋根3の軒先部とパラペット2との接合部の防水を確実に行うことができる。
また、建物本体1の上端部(締結穴112aの下方)(図1中A部分)に、小屋裏換気フードを設置するためにスリーブを取り付けても構わない。
2 パラペット
3 屋根
12 外装材
15 鋼板(補強材)
112a 締結穴
211 框材
212 面材
212a 換気穴
Claims (5)
- 建物本体の上端部に屋根の軒先部が接合され、この軒先部の表面側で前記建物本体の上端部にパラペットが立設され、このパラペットと前記建物本体とを連結してなるパラペットの連結構造であって、
前記建物本体の上端部裏面側で小屋裏に臨むように、前記パラペットと連結するための締結穴が形成され、
前記パラペットの下端部裏面側で小屋裏に臨むように、前記軒先部の換気を行う換気穴が、前記締結穴の締め付け位置に合わせて形成されていることを特徴とするパラペットの連結構造。 - 請求項1に記載のパラペットの連結構造において、
前記パラペットの下端部と前記建物本体の上端部との連結部分における表面に補強材が設けられていることを特徴とするパラペットの連結構造。 - 請求項1又は2に記載のパラペットの連結構造において、
前記パラペット及び前記建物本体の最表面に外装材が設けられていることを特徴とするパラペットの連結構造。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のパラペットの連結構造において、
前記パラペットは、框材を矩形枠状に組み立ててなる矩形枠の表裏両面に面材が設けられてなり、前記面材のうち軒先部が接合される裏面側の面材の下端部に前記換気穴が形成されていることを特徴とするパラペットの連結構造。 - 建物本体の上端部に屋根の軒先部を接合し、この軒先部の表面側で前記建物本体の上端部にパラペットを立設し、このパラペットと前記建物本体とを連結するパラペットの連結方法であって、
前記建物本体の上端部裏面側で小屋裏に臨むように、前記パラペットと連結するための締結穴を形成しておき、
前記パラペットの下端部裏面側で小屋裏に臨むように前記軒先部の換気を行う換気穴を、前記締結穴の締め付け位置に合わせて形成することを特徴とするパラペットの連結方法。
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