JPH1122129A - 階段支持構造 - Google Patents

階段支持構造

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JPH1122129A
JPH1122129A JP9180206A JP18020697A JPH1122129A JP H1122129 A JPH1122129 A JP H1122129A JP 9180206 A JP9180206 A JP 9180206A JP 18020697 A JP18020697 A JP 18020697A JP H1122129 A JPH1122129 A JP H1122129A
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JP
Japan
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stairs
staircase
stair
floor
support structure
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JP9180206A
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English (en)
Inventor
Toru Sasaoka
徹 笹岡
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長手方向の途中で撓むことなく確実に階段を
支持することができる階段支持構造を提供する。 【解決手段】 建物躯体の室外壁面(90)に沿って昇降可
能な通路となる階段(10)の支持構造であって、階段(10)
は、踏み板となる階段段板(20)と、この階段段板(20)の
両端を支持するささら桁(30)と、その長手方向の途中に
位置して、ささら桁(30)を建物躯体の壁面(90)によって
支持する支持部(40)とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は建物躯体の壁面に
沿って形成する階段の支持構造に関するものである。
【0002】
【先行技術】従来、階段を支持する構造としては、階段
の全体を、その階段の下の床面から立ち上がる構造体に
より支持するものがあった。しかし、かかる支持構造
は、階段下のスペースを有効に活用することができない
ため、スペースの有効利用をする場合には、階段の上端
と下端とを建物躯体に固定することにより、階段に加わ
る荷重を支持する構造のものが用いられていた。
【0003】図6は、従来の階段の支持構造の概略側面
図を示すものであるこの階段は、建物躯体に沿って形成
されて、屋外に露出するもので、ルーフバルコニー190
から屋上191に向かって昇降できるような位置に形成さ
れているものである。そして、この従来の階段110は、
踏み板となる階段段板120と、この階段段板120の両端を
支持するささら桁130とを備えていた。このささら桁130
の下端は、ルーフバルコニー190の床面に固定され、さ
さら桁130の上端は、屋上191の床面と連続するように屋
上191の床面の端部に固定されていた。そして、ささら
桁130の上端及び下端を建物躯体に固定してある箇所
は、特に図示していないが、ボルトや釘等の締結部材に
より建物躯体に固定されており、その固定した部分の周
囲には、建物躯体への水の浸入を抑えるためのコーキン
グ処理や防水シート等の防水処理が施されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の階段支持構造においては、階段の上端と下端とによ
り、階段の全荷重を支持するため、階段の長手方向が長
くなるものには、自重による変形で階段の途中で撓みや
すくなるという第一の問題点があった。さらに、従来の
階段支持構造においては、階段の上下端と建物躯体との
固定部分における防水処理が手間であった。特に、階段
の下端と、その下端が面する床面との間には水が溜まり
やすく、防水処理が容易ではないという第二の問題点が
あった。
【0005】さらに、階段下端に位置する床面を、清掃
する際にも、階段の下端が連結固定されているため、清
掃時に邪魔になるという第三の問題点があった。そこ
で、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有す
る第一の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的
とするところは、長手方向の途中で撓むことなく確実に
階段を支持することができる階段支持構造を提供しよう
とするものである。
【0006】これに加え、請求項2記載の発明は、上記
した従来の技術の有する第二及び第三の問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、階段の
下端と、床面との間の防水処理を不要とし、床面の清掃
も容易にすることができる階段支持構造を提供しようと
するものである。これに加え、請求項3記載の発明は、
階段の上端と、階段の上端に位置する床面との位置合わ
せを容易にすることができる階段支持構造を提供しよう
とするものである。
【0007】これに加え、請求項4記載の発明は、階段
の上端と、階段の上端に位置する床面との間の隙間を覆
って、階段上端の隙間を外から見えないように隠すこと
ができ、階段の外観を良好なものにすることができる階
段支持構造を提供しようとするものである。これに加
え、請求項5記載の発明は、階段の一方にのみ建物躯体
の壁面が形成されているような箇所にも、適用すること
ができて、階段の取付位置の選択範囲を拡大することが
できる階段支持構造を提供しようとするものである。
【0008】これに加え、請求項6記載の発明は、支持
部の形状を具体的に特定したものであって、簡易な構造
で階段を支持することができる階段支持構造を提供しよ
うとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものである。請求項1記載の発明は、
建物躯体の室外壁面(90)に沿って昇降可能な通路となる
階段(10)の支持構造であって、階段(10)は、踏み板とな
る階段段板(20)と、この階段段板(20)の両端を支持する
ささら桁(30)と、その長手方向の途中に位置して、ささ
ら桁(30)を建物躯体の壁面(90)によって支持する支持部
(40)とを備えたことを特徴とする。
【0010】なお、ここで、「建物躯体の室外壁面(90)
に沿って昇降可能な通路となる階段(10)」とは、建物躯
体の室外側に面する壁面(90)に沿って形成される階段(1
0)であって、例えば、建物のバルコニーから屋上に向か
って昇降可能な階段(10)等を含むものである。また、こ
こで、「壁面(90)」とは、建物躯体の室外側に垂直に立
設するものであって、例えば、壁パネル(92)と、この壁
パネル(92)間に挟まれる支柱(93)とから形成されている
ようなものを含むものである。
【0011】本発明は、支持部(40)が、ささら桁(30)の
長手方向の途中に位置するとともに、ささら桁(30)を建
物躯体の壁面(90)によって支持している。このため、階
段(10)の長手方向の長さが長くなっても、その長手方向
の途中で支持部(40)により支持することができ、階段(1
0)が長手方向の途中でその自重により変形して撓むこと
を抑えることができる。これにより、階段(10)の長さの
設定可能な範囲を広くすることができ、設計可能な選択
範囲をより広くすることができる。
【0012】請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の特徴点に加え、ささら桁(30)は、その下端を自由
端として、階段(10)下端に位置する床面(80)とささら桁
(30)の下端との間に隙間(50)が空くように形成したこと
を特徴とする。なお、ここで、「ささら桁(30)は、その
下端を自由端として」とは、ささら桁(30)の下端が床面
(80)等の周囲部材と全く、接触することなく、形成され
ていることを意味するものである。
【0013】本発明は、ささら桁(30)の下端を自由端と
して、階段(10)の下端に位置する床面(80)とささら桁(3
0)の下端との間に隙間(50)が空くように形成されてい
る。すなわち、ささら桁(30)の下端は、床面(80)に全く
接触していない。このため、階段(10)は、床面(80)とは
全く別個独立に形成することができ、ささら桁(30)の下
端と、床面(80)との固定を全く考慮する必要がなく、両
者の間から建物躯体に水が浸入するおそれもなく、ささ
ら桁(30)の下端と床面(80)との間に防水処理を施す必要
もない。これにより、現場施工における組立作業を容易
にすることができる。また、ささら桁(30)の下端が、床
面(80)と全く接触していないため、床面(80)を清掃する
際に、ささら桁(30)の下方の床面(80)も、全て清掃する
ことができ、床面(80)の維持管理を容易にすることがで
きる。
【0014】請求項3記載の発明は、上記した請求項1
または請求項2記載の特徴点に加え、ささら桁(30)は、
その上端を自由端として、階段(10)上端に位置する床面
(80)と、ささら桁(30)の上端との間には隙間(50)が空く
ように形成したことを特徴とする。本発明は、ささら桁
(30)の上端を自由端として、階段(10)の上端に位置する
床面(80)との間に隙間(50)が空くように形成してあるた
め、現場施工において、両者に寸法誤差が発生しても、
かかる隙間(50)の存在により誤差を吸収することができ
る。これにより、両者の位置合わせを容易にすることが
できて、現場施工を容易にすることができる。
【0015】請求項4記載の発明は、上記した請求項
1、請求項2または請求項3記載の特徴点に加え、階段
(10)上端と、その階段(10)上端に位置する床面(80)との
間の隙間(50)を上方から覆うカバー部材(60)を備えたこ
とを特徴とする。本発明は、カバー部材(60)が、階段(1
0)の上端と、その階段(10)の上端に位置する床面(80)と
の間の隙間を上方から覆っている。このため、かかる隙
間(50)を外部から見えないように隠すことができ、階段
(10)の上端と建物躯体とのつなぎ目の外観を良好なもの
にすることができる。これにより、階段(10)と、その階
段(10)の上端に位置する床面(80)とが構造上は全く別個
独立に形成されていても、両者をあたかも連続して形成
しているような一体感を与えることができる。
【0016】請求項5記載の発明は、上記した請求項
1、請求項2、請求項3または請求項4記載の特徴点に
加え、支持部(40)は、階段(10)の幅方向の一方側に面す
る建物躯体の壁面(90)のみによって支持されていること
を特徴とする。本発明は、支持部(40)が階段(10)の幅方
向の一方側に面する建物躯体の壁面(90)のみによって支
持されている。これにより、階段(10)の取付位置を、階
段(10)の両側に建物躯体である壁面(90)が形成されず、
階段(10)の幅方向の一方側にのみ建物躯体の壁面(90)が
形成されているような箇所にも取り付けることができ
る。これにより、建物躯体の外側の壁面(90)に沿って階
段(10)のみを形成することもでき、階段(10)の取付位置
の選択範囲を拡大することができ、より自由な設計を可
能にすることができる。
【0017】請求項6記載の発明は、上記した請求項
1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5記載
記載の特徴点に加え、支持部(40)は、階段(10)の横に位
置する建物躯体の壁面(90)に固定される受け具(41)と、
階段(10)両側端のささら桁(30)の傾斜下面間に渡されて
ささら桁(30)を支持するとともに前記受け具(41)の上部
に固定される支持梁(42)とを備えたことを特徴とする。
【0018】本発明は、支持部(40)が、建物躯体の壁面
(90)に固定される受け具(41)と、この受け具(41)に固定
されるとともにささら桁(30)を支持する支持梁(42)との
二種類の簡易な部材を備えている。これにより、ささら
桁(30)を、支持梁(42)及び受け具(41)の二種類の簡易な
部材により確実に支持することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて、更に詳しく説明する。図1乃至図5は、本
発明の実施の形態を示すものであり、図1は階段支持構
造の概略側面図、図2は階段支持構造の一部縦断面図、
図3は階段支持構造の一部正面図、図4は階段支持構造
の組立斜視図、図5は階段を取り付けた状態の建物の外
観斜視図をそれぞれ示す。
【0020】まず、本実施の形態の構成について説明す
る。本実施の形態に係る階段支持構造は、建物躯体の室
外壁面90に沿って昇降可能な通路となる階段10の支持構
造である。この階段10は、具体的には、図5に示すよう
に、建物の二階のバルコニーから屋上に向かって昇降可
能な通路となるものである。すなわち、この階段10は、
二階のバルコニーの床面80であって、階段10の下端側に
位置する下端側床面81から、屋上の床面80であって、階
段の上端側に位置する上端側床面82に向かって形成され
たものである。なお、この階段10の左右両側には、壁面
90が形成されている。この壁面90は、垂直に立設する支
柱93と、この支柱93間に位置して、四角枠状の枠体及び
この枠体を塞ぐ面材からなる壁パネル92とから形成され
ている。そして、この壁面90の室外側の表面には、セラ
ミック材からなるサイディング91が形成されている。
【0021】前記階段10は、踏み板となる階段段板20
と、この階段段板20の両端を支持するささら桁30と、そ
の長手方向の途中に位置して、ささら桁30を建物躯体の
壁面90によって支持する支持部40とを備えている。前記
階段段板20は、階段10を昇降する人が直接、足を踏み込
むものであって、階段の上下に所定間隔で複数枚、水平
且つ段状に配置されているものである。
【0022】前記ささら桁30は、階段段板20の両側下部
に位置して、階段10の上部の階段段板20から階段10の下
部の階段段板20まで斜め上下に連続して形成されている
ものである。このささら桁30は、階段10の上端から下端
まで階段段板20の下部に配置される長尺材であって、縦
断面形状が略コ字状のささら桁本体32と、このささら桁
本体32の上側の傾斜面に固定されて階段段板20の端部を
それぞれ支持する段板支持部材31とから形成されてい
る。この段板支持部材31は、正面形状が略三角形状であ
って、傾斜したささら桁本体32の上面に階段段板20を水
平に配置できるように形成されているものである。
【0023】そして、ささら桁30は、その下端を自由端
として、階段10の下端に位置する下端側床面81とささら
桁30の下端との間に隙間50、いわゆる下端隙間52が空く
ように形成されている。また、ささら桁30は、その上端
を自由端として、階段10の上端に位置する上端側床面82
と、ささら桁30の上端との間には隙間50、いわゆる上端
隙間51が空くように形成されている。すなわち、ささら
桁30の上端及び下端共、床面80等の周囲部材と全く接触
することなく、両端とも自由端を形成している。
【0024】また、前記ささら桁30の上端には、階段10
の上端と、この階段10の上端に位置する上端側床面82と
の間の隙間50を上方から覆う縦断面形状が略コ字状のカ
バー部材60が形成されている。前記支持部40は、階段10
の横に位置する建物躯体の壁面90の三本の支柱93にそれ
ぞれ固定される受け具41と、階段10の両側端のささら桁
30の傾斜下面間に渡されてささら桁30を支持するととも
に前記受け具41の上部に固定される支持梁42とを備えて
いる。そして、前記受け具41は、全体形状が略台形筒状
であって、その上面はささら桁本体32の下面と平行にな
るように傾斜角度が設定されている。そして、前記支持
梁42は、その両端部が両側の各受け具41に上方からはめ
込むことができるようにその内面形状が受け具41の外形
形状より僅かに大きく形成されており、その縦断面形状
が受け具41の断面形状と整合するコ字状の台形形状に形
成されている。そして、この支持梁42は、その左端を階
段10の左側の壁面90の支柱93に固定された受け具41に上
方からはめ込まれ、さらに、支持梁42の右端を階段10の
右側の壁面90の支柱93に固定された受け具41に上方から
はめ込まれ、支持梁42の左右両端が水平となるように設
定されている。そして、支持梁42の傾斜する上面には、
ささら桁本体32の傾斜する下面が載置され、ボルト等の
締結部材により固定されている。そして、ささら桁本体
32の下面には、その下面から下方に向かって突出するL
字状部材43が固定されている。このL字状部材43は、さ
さら桁本体32を支持梁42に固定する際の位置決め用とし
て、或いは、ささら桁本体32が自重により支持部40の上
面を滑り落ちないようなストッパーとしての役割を有す
るものである。また、受け具41の上面には、全体形状が
略三角形状の調整部材44が固定されている。この調整部
材44は、その下面が受け具41の傾斜面と平行に形成さ
れ、その上面が水平となるように設定されているもので
あって、壁面90の表面に形成されるサイディング91の切
欠きを減らすための埋め物としての役割を有するもので
ある。すなわち、サイディング91の切欠きが斜めに形成
されるのを抑えることにより、現場施工におけえるサイ
ディング91の取付作業を容易にすることができるもので
ある。
【0025】次に、上記した実施の形態の作用及び効果
について説明する。本実施の形態は、支持部40が、ささ
ら桁30の長手方向の途中に位置するとともに、ささら桁
30を建物躯体の壁面90によって支持している。このた
め、階段10の長手方向の長さが長くなっても、その長手
方向の途中で支持部40により支持することができ、階段
10が長手方向の途中でその自重により変形して撓むこと
を抑えることができる。これにより、階段10の長さの設
定可能な範囲を広くすることができ、設計可能な選択範
囲をより広くすることができる。
【0026】また、本実施の形態において、ささら桁30
の下端を自由端として、階段10の下端に位置する床面80
とささら桁30の下端との間に隙間50が空くように形成さ
れている。すなわち、ささら桁30の下端は、床面80に全
く接触していない。このため、階段10を、床面80とは全
く別個独立に形成することができ、ささら桁30の下端
と、床面80との固定を全く考慮する必要がなく、両者の
間から建物躯体に水が浸入するおそれもなく、ささら桁
30の下端と床面80との間に防水処理を施す必要もない。
これにより、現場施工における組立作業を容易にするこ
とができる。また、ささら桁30の下端が、下端側床面81
と全く接触していないため、バルコニーの床面80を清掃
する際に、ささら桁30の下方に位置する床面80も、全て
清掃することができ、床面80の維持管理を容易にするこ
とができる。
【0027】さらに、ささら桁30の上端を自由端とし
て、階段10の上端に位置する床面80との間に隙間50が空
くように形成してあるため、現場施工において、両者に
寸法誤差が発生しても、かかる隙間50の存在により誤差
を吸収することができる。これにより、両者の位置合わ
せを容易にすることができて、現場施工を容易にするこ
とができる。
【0028】さらにまた、カバー部材60が、階段10の上
端と、その階段10の上端に位置する床面80との間の隙間
を上方から覆っている。このため、かかる隙間50を外部
から見えないように隠すことができ、階段10の上端と建
物躯体とのつなぎ目の外観を良好なものにすることがで
きる。これにより、階段10と、その階段10の上端に位置
する上端側床面82とが構造上は全く別個独立に形成され
ていても、両者をあたかも連続して形成しているような
一体感を与えることができる。
【0029】なお、上述したように、本実施の形態は、
階段10の左右両側に壁面90が形成されており、その左右
両側の壁面90に支持部40の受け具41を固定して、この左
右の受け具41により支持梁42を支持し、ささら桁30及び
階段段板20等に加わる荷重を支えている。すなわち、階
段10の荷重を左右の壁面90によって支えているものであ
る。しかし、この階段支持構造は、必ずしも階段10の幅
方向の左右に壁面90を有している必要はなく、階段10の
全体に加わる荷重が少ない場合には、支持部40は、階段
10の左右幅方向のいずれか一方側の建物躯体の壁面90の
みによって支持するように形成しても良いものである。
すなわち、階段10の左右の一方側の壁面90にのみ受け具
41を固定し、この受け具41により支持梁42を支えるよう
に形成することができる。このように、支持部40が階段
10の幅方向の一方側に面する建物躯体の壁面90のみによ
って支持されることにより、階段10の取付位置を、階段
10の両側に建物躯体である壁面90が形成されず、階段10
の幅方向の一方側にのみ建物躯体の壁面90が形成されて
いるような箇所にも取り付けることができる。これによ
り、建物躯体の外側の壁面90に沿って階段10のみを形成
することもでき、階段10の取付位置の選択範囲を拡大す
ることができ、より自由な設計を可能にすることができ
る。さらに、図3の二点鎖線で示すような、受け具41が
形成されてない方の支持梁42の端部を壁面90によって支
持可能な補強部材94を形成することにより、階段10の荷
重が大きくなる場合にも片方の壁面90のみによって、強
度的にも充分、対応することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
記載の発明によれば、長手方向の途中で撓むことなく確
実に階段を支持することができる階段支持構造を提供す
ることができる。
【0031】請求項2記載の発明によれば、階段の下端
と、床面との間の防水処理を不要とし、床面の清掃も容
易にすることができる階段支持構造を提供することがで
きる。請求項3記載の発明によれば、階段の上端と、階
段の上端に位置する床面との位置合わせを容易にするこ
とができる階段支持構造を提供することができる。
【0032】請求項4記載の発明によれば、階段の上端
と、階段の上端に位置する床面との間の隙間を覆って、
階段上端の隙間を外から見えないように隠すことがで
き、階段の外観を良好なものにすることができる階段支
持構造を提供することができる。請求項5記載の発明に
よれば、階段の一方にのみ建物躯体の壁面が形成されて
いるような箇所にも、適用することができて、階段の取
付位置の選択範囲を拡大することができる階段支持構造
を提供することができる。
【0033】請求項6記載の発明によれば、支持部の形
状を具体的に特定したものであって、簡易な構造で階段
を支持することができる階段支持構造を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すものであり、階段支
持構造を示す概略側面図である。
【図2】本発明の実施の形態を示すものであり、階段支
持構造を示す一部縦断面図である。
【図3】本発明の実施の形態を示すものであり、階段支
持構造を示す一部正面図である。
【図4】本発明の実施の形態を示すものであり、階段支
持構造を示す組立斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態を示すものであり、階段を
取り付けた状態を示す建物の外観斜視図である。
【図6】従来の階段の支持構造を示す概略側面図であ
る。
【符号の説明】
10 階段 20 階段段板 30 ささら桁 31 段板支持部材 32 ささら桁本体 40 支持部 41 受け具 42 支持梁 43 L字状部材 44 調整部材 50 隙間 51 上端隙間 52 下端隙間 60 カバー部材 80 床面 81 下端側床面 82 上端側床面 90 壁面 91 サイディング 92 壁パネル 93 支柱 94 補強部材 110 階段 120 階段段板 130 ささら桁 190 ルーフバルコ
ニー 191 屋上

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物躯体の室外壁面に沿って昇降可能な
    通路となる階段の支持構造であって、 階段は、踏み板となる階段段板と、この階段段板の両端
    を支持するささら桁と、その長手方向の途中に位置し
    て、ささら桁を建物躯体の壁面によって支持する支持部
    とを備えたことを特徴とする階段支持構造。
  2. 【請求項2】 ささら桁は、その下端を自由端として、
    階段下端に位置する床面とささら桁の下端との間に隙間
    が空くように形成したことを特徴とする請求項1記載の
    階段支持構造。
  3. 【請求項3】 ささら桁は、その上端を自由端として、
    階段上端に位置する床面と、ささら桁の上端との間には
    隙間が空くように形成したことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の階段支持構造。
  4. 【請求項4】 階段上端と、その階段上端に位置する床
    面との間の隙間を上方から覆うカバー部材を備えたこと
    を特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載の
    階段支持構造。
  5. 【請求項5】 支持部は、階段の幅方向の一方側に面す
    る建物躯体の壁面のみによって支持されていることを特
    徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項4
    記載の階段支持構造。
  6. 【請求項6】 支持部は、階段の横に位置する建物躯体
    の壁面に固定される受け具と、階段両側端のささら桁の
    傾斜下面間に渡されてささら桁を支持するとともに前記
    受け具の上部に固定される支持梁とを備えたことを特徴
    とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または
    請求項5記載の階段支持構造。
JP9180206A 1997-07-07 1997-07-07 階段支持構造 Pending JPH1122129A (ja)

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JP9180206A JPH1122129A (ja) 1997-07-07 1997-07-07 階段支持構造

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009270265A (ja) * 2008-04-30 2009-11-19 Yoshikuni Okura 階段の支持体
JP2016176251A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 旭化成ホームズ株式会社 建物

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JP2009270265A (ja) * 2008-04-30 2009-11-19 Yoshikuni Okura 階段の支持体
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