JP3196406U - 簡易保護帽 - Google Patents

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泰章 佐藤
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Abstract

【課題】収納・保存時には扁平に折り畳むことが可能で、使用時には簡単かつ短時間に立体的な帽子形状に組み立てて装用することが可能な簡易保護帽を提供する。【解決手段】主に平面状の部材を折り曲げて構成した、扁平な状態に折り畳んだ状態と立体的な帽子形状に自在に変形可能な簡易保護帽とする。頭頂部には略長方形形状の平面要素(頂面2)を備え、前後に略長方形形状の平面要素(前面3・後面)を備え、さらに左右には略三角形形状の平面要素(前右面5・前左面6・後右面7・後左面)を備えている。三角形要素同士は前後で平面要素(右側面9a〜9c・左側面)を介して連接される。【選択図】図1

Description

本発明は、主に災害発生時などに使用される保護帽に関するものである。より詳しくは、未使用時には小さく折り畳み収納可能であり、災害発生時には容易に組み立てて装用し、落下物等から頭部を保護することすることができる簡易保護帽に関するものである。
従来から、平時には小さく折り畳んで収納し、災害時には帽子状に組み立てて装用して、避難時に落下物等から頭部を保護できる簡易保護帽が実用に供せられてきた。このような簡易保護帽は、合成樹脂を立体的に成型して得たものと比較すると強度等で見劣りする場合もあるものの、比較的低価格で製造できることや小さく折り畳んで身近に収納することが容易であることから、災害時に備えて家庭や職場に備えることが一般的になりつつある。
このような簡易保護帽の例として、特開2001−115325号公開特許公報に開示されたものを挙げることができる。この簡易保護帽は、立体的な帽子形状を平面要素の組み合わせによって平面に展開した状態で収納することが可能とされており、該展開状態の外周部に挿通される紐部材を絞り込むことで該平面要素を引き寄せ、立体的な帽子形状に組み立てることを可能としている。
また、特開2009−062664号公開特許公報には、熱可塑性樹脂シート或いは熱可塑性樹脂成型物からなる平面要素をお互いにヒンジ構造で接続して、平常時には小さく折り畳み、災害時には立体的な帽子形状に組み立てることが可能な簡易保護帽が開示されている。
これらは平常時には扁平に折り畳んで家庭や職場にコンパクトに収納・常備し、災害発生時には立体的に組み立てて使用することができるものであり、この特徴を備える簡易保護帽は簡易的な防災具として価値が高いものである。
特開2001−115325号公開特許公報 特開2009−062664号公開特許公報
しかしながら、特開2001−115325号公開特許公報に開示された発明の例では、平面状に展開された多くの平面要素からなる簡易保護帽を、紐部材を絞りつつ立体的な帽子形状に組み立てる作業が必要であり、災害発生時のような緊急時に装用者が冷静に組み立て作業を完了するには難があるといわざるを得ない。また、特開2009−062664号公開特許公報に開示された発明の例では、小さく折りたたまれた状態の簡易保護帽を開くのみで立体的な帽子形状が得られるものの、熱可塑性樹脂シートにヒンジ加工及び打ち抜き加工する金型或いは熱可塑性樹脂成型物を成型する金型が必要であり、これら金型は簡易保護帽を平面に展開した相当な大きさのものになることから製造に要する初期投資が相当に大きくなってしまう。同じ理由により、大人用と子供用のように、利用者に応じた様々なバリエーションの製品を製造することも困難になる。しかし、そもそも簡易保護帽は一般の職場や公共施設、学校や幼稚園・保育園などに常備されべきものであり、これを具備する施設に応じたサイズ等のバリエーションの簡易保護帽を準備しなければその効果を十分に発揮することが難しい。
したがって、本考案が解決しようとする課題は、小さく扁平に折りたたんで収納することが可能かつ、災害時には容易に立体的な帽子形状に組み立てることができ、かつ低価格で製造可能である簡易保護帽を提供することである。
(1)上記課題を解決するため、本考案においては、
主に平面状の部材を折り曲げて組み立てられた簡易保護帽であって、
該簡易保護帽は扁平な状態に折り畳んだ状態と立体的な帽子形状に自在に変形可能とされており、
該簡易保護帽のほぼ頭頂部を構成する略長方形形状の頂面と、
該頂面の前辺である罫線を介して連接している略長方形形状の前面と、
該頂面の後辺である罫線を介して連接している略長方形形状の後面と、
該前面の右辺である罫線を介して連接している略三角形形状の前右面と、
該前面の左辺である罫線を介して連接している略三角形形状の前左面と、
該後面の右辺である罫線を介して連接している略三角形形状の後右面と、
該後面の左辺である罫線を介して連接している略三角形形状の後左面と、
該前右面の後辺である罫線を介して連接している右側面1と、
該後右面の前辺である罫線を介して連接している右側面2と、
該前左面の後辺である罫線を介して連接している左側面1と、
該後左面の前辺である罫線を介して連接している左側面2とを備え、
該右側面1と該右側面2は重ね合わせて固定され、
該左側面1と該左側面2は重ね合わせて固定されている
ことを特徴とする、簡易保護帽としている。
平面状の部材とは、数ミリメートル乃至1センチメートル程度の厚みの板状の部材であり、軽量でかつ一定の強度を有するものであれば任意のものが使用できるが、価格や入手性などの理由から、ダンボール、または、プラダン(ポリプロピレンなどの樹脂シートを用いて作ったダンボール状のシート)であることが好ましい。これらは、安価で容易に切断できるだけでなく、線状に押しつぶしておくことで容易に繰り返し折り曲げるすることができるなど、リビングヒンジ類似の機能を容易に実現できるため、本考案である折りたたみ可能な簡易保護帽の構成部材として適しているからである(本明細書中では、リビングヒンジのように繰り返し折り曲げることができるように線状に平面状の部材を押しつぶした部分を「罫線」と呼ぶことにしている)。また、紙製のダンボールは接着剤・粘着剤(両面テープ)による貼付組み立ても容易であり、プラダンも熱溶着による貼付組み立てが容易であることも好ましい理由である。また、本構成は簡易保護帽の帽体に当たるので強度が求められる。この為、ダンボールはAフルートのものが好ましく、さらにこれを重ねた強化ダンボールを使用することが、さらに好ましい。
簡易保護帽が扁平な状態に折り畳んだ状態と立体的な帽子形状に自在に変形可能であるとは、いくつかの罫線を深く折り曲げ、別の罫線をほぼ平らに広げることによって、簡易保護帽が小さく偏平で保存収納に適した形状になったり、立体的で装用可能な帽子形状になったりすることが可能であることを示している。従って、本考案に係る簡易保護帽は変形時に接着剤・粘着剤(両面テープ)を使用したり、紐を引き絞ったりという組立作業は不要であり、単に開くように変形させることが可能なように構成されている。
図3は、本考案に係る簡易保護帽の一実施例の帽体部分の展開図であるので、これを参照すると本考案の構成の理解が容易である。もっとも、図3は一実施例に過ぎず、本考案に係る簡易保護帽の構成は必ずしも同図の記載に限られないことは言うまでもない。
本考案に係る簡易保護帽の帽体は、立体的な帽子形状を隣接する複数の平面構成要素によって構成するが、帽体のほぼ頭頂部に略長方形形状の頂面を備え、これの前後に略長方形形状の前面と後面を備える。これらの境界は、罫線(前記のとおり、線状に押しつぶしてリビングヒンジのように折り曲げ自在とされている箇所)となっており、これに沿って折り曲げ自在である。前面と後面は、それぞれ帽体の前頭部・後頭部の保護をすることになる。
前面と後面には、それぞれの左右に罫線を介しそれぞれて略三角形形状の前右面、前左面、後右面、後左面を備え、側頭部のやや前寄り・後ろ寄りの部分の保護をする。
さらに、前右面や前左面、後右面、後左面には罫線を介してそれぞれ右側面1、右側面2、左側面1、左側面2を備えている。右側面1と右側面2及び左側面1と左側面2はそれぞれ重ねあわせてお互いに貼付される。これにより、平面状の部材は立体的な形状となり、帽体として使用可能になる。これら部分は、帽体を組み立てる際の調布代として機能するだけでなく、側頭部の保護の機能をも兼ねている。
なお、右側面1と右側面2、及び、左側面1と左側面2の貼付は接着剤・粘着剤によって行なってもよく、あるいは、平面状の部材が熱可塑性樹脂(例えばポリプロピレン)からなるプラダンである場合には熱溶着によって行なってもよい。また、ステープラーやはと目、リベット等による固定など、貼付手段は任意である。さらに、ステープラーやはと目、リベット等を使用する場合には、同時に簡易保護帽の顎紐を共綴じすることもできる。簡易保護帽の脱落を防ぐために顎紐は好ましい構成要素であるが、これは簡易保護帽の側頭部に固定することが好ましく、組み立てと同時に顎紐を固定する構成は組立作業の効率化に寄与するからである。このようにして組み立てた簡易保護帽は、図1のように立体的で装用可能な形状となる。
必須構成要素ではないが、本考案においては頂面の左右に罫線を介してそれぞれ略長方形形状の右側面3、左側面3を備えている。これは、右側面1と右側面2によって簡易保護帽を構成すると、頂面とこれら部位との間に僅かな隙間ができるために細く尖った落下物などに対して十分に側頭部を保護することができない恐れがある為、連続している右側面3や左側面3によってより安全性の高い簡易保護帽の実現を図ったものである。
なお、本考案に係る簡易保護帽においては、更なる平面要素を追加することも可能である。例えば後面の後部にさらに罫線を介して四角形形状の面を設けると、簡易保護帽として組み立てた際に頸部を保護することが可能となる。
(2)上記課題を解決するため、本考案においては、
主に平面状の部材を折り曲げて組み立てられた簡易保護帽であって、
該簡易保護帽は扁平な状態に折り畳んだ状態と立体的な帽子形状に自在に変形可能とされており、
該保護帽のほぼ頭頂部を構成する略長方形形状の頂面と、
該頂面の前辺である罫線を介して連接している略長方形形状の前面と、
該頂面の後辺である罫線を介して連接している略長方形形状の後面と、
該前面の右辺である罫線を介して連接している略三角形形状の前右面と、
該前面の左辺である罫線を介して連接している略三角形形状の前左面と、
該後面の右辺である罫線を介して連接している略三角形形状の後右面と、
該後面の左辺である罫線を介して連接している略三角形形状の後左面と、
該前右面の後辺である罫線を介して連接している右側面1および該右側面1に罫線を介して連接している右側面2と、
該前左面の後辺である罫線を介して連接している左側面1および該左側面1に罫線を介して連接している左側面2とを備え、
該右側面2は該後右面と重ね合わせて固定され、
該左側面2は該後左面と重ね合わせて固定されている
ことを特徴とする、簡易保護帽としている。
本考案は、(1)に記載の構成と共通部分が多いため、主に相違点について説明を加える。図5は、本考案に係る簡易保護帽の一実施例の帽体部分の展開図であるので、これを参照すると本考案の構成の理解が容易である。もっとも、図5は一実施例に過ぎず、本考案に係る簡易保護帽の構成は必ずしも同図の記載に限られないことは言うまでもない。
本構成では、前右面及び前左面に罫線を介してそれぞれ右側面1及び左側面1を備え、さらに、右側面1及び左側面1に折れ線を介してそれぞれ右側面2及び左側面2を備えている。右側面2及び左側面2はそれぞれ、後右面及び後左面と重ね合わせてお互いに貼付される。貼付方法にさまざまなものを利用可能であることや、更なる平面要素を追加することが可能であることは(1)と同様である。
(3)上記課題を解決するため、本考案においては、
主に平面状の部材を折り曲げて組み立てられた簡易保護帽であって、
該簡易保護帽は扁平な状態に折り畳んだ状態と立体的な帽子形状に自在に変形可能とされており、
該保護帽のほぼ頭頂部を構成する略長方形形状の頂面と、
該頂面の前辺である罫線を介して連接している略長方形形状の前面と、
該頂面の後辺である罫線を介して連接している略長方形形状の後面と、
該前面の右辺である罫線を介して連接している略三角形形状の前右面と、
該前面の左辺である罫線を介して連接している略三角形形状の前左面と、
該後面の右辺である罫線を介して連接している略三角形形状の後右面と、
該後面の左辺である罫線を介して連接している略三角形形状の後左面と、
該頂面の右辺である罫線を介して右側面3と、
該頂面の左辺である罫線を介して左側面3と、
該右側面の前辺の一部である罫線を介して右側面1と、
該右側面の後辺の一部である罫線を介して右側面2と、
該左側面の前辺の一部である罫線を介して左側面1と、
該左側面の後辺の一部である罫線を介して左側面2とを備え、
該右側面1は該前右面と重ね合わせて固定され、
該右側面2は該後右面と重ね合わせて固定され、
該左側面1は該前左面と重ね合わせて固定され、
該左側面2は該後左面と重ね合わせて固定されている
ことを特徴とする、簡易保護帽としている。
本考案は、(1)に記載の構成と共通部分が多いため、主に相違点について説明を加える。図6は、本考案に係る簡易保護帽の一実施例の帽体部分の展開図であるので、これを参照すると本考案の構成の理解が容易である。もっとも、図6は一実施例に過ぎず、本考案に係る簡易保護帽の構成は必ずしも同図の記載に限られないことは言うまでもない。
本構成では、右側面3及び左側面3のそれぞれが罫線を介して、右側面1と右側面2及び左側面1と左側面2を備えている。そして、右側面1と前右面、右側面2と後右面、左側面1と前左面、左側面2と後左面がそれぞれ重ね合わせてお互いに貼付される。貼付方法にさまざまなものを利用可能であることや、更なる平面要素を追加することが可能であることは(1)と同様である。
(4)上記課題を解決するため、本考案においては、
前記前面と前記前右面との境界である罫線と、該前面と前記前左面の境界である罫線と、前記後面を該前右面の境界である罫線と、該後面と該前左面の境界である罫線とをほぼ平面状に広げた状態とし、
その他の前記罫線をほぼ直角に折り曲げた状態とすることで、扁平な状態に折り畳むことが可能とされた
ことを特徴とする、(1)乃至(3)のいずれか一に記載の簡易保護帽としている。
すでに説明した通り、本考案に係る簡易保護帽の帽体を構成する平面要素の境界部分は罫線とされているため、リビングヒンジのように折り曲げ自在である。そして、本考案に係る簡易保護帽は、前面と前右面、前面と前左面、後面と後右面、後面と後左面の境界である罫線を平面状に広げ、その他の罫線をほぼ直角に折り曲げることで偏平で収納保管に適した形状に畳むことができるように構成される。簡易保護帽は、災害発生時に身近に利用可能な状態で無ければその価値は半減してしまうため、収納保管性が優れていることが求められるが、偏平に畳むことができると、少ないスペースに多数を容易に収納できるのでまことに都合が良い。また、災害時にたたまれた簡易保護帽を装用可能な立体的な帽子形状に組み立てるには、単純にたたまれた簡易保護帽を開くだけで良い。災害時などには、簡易保護帽の装用者が冷静な状態を保つことは必ずしも期待できないため、きわめて簡単に装用可能な状態を回復できる本考案の特徴は実用性に優れているといえる。
(5)上記課題を解決するため、本考案においては、
前記右側面1または前記右側面2または前記右側面3のいずれかと、前記左側面1または前記左側面2または前記左側面3のいずれかとの間に顎紐を備えている
ことを特徴とする、(1)乃至(4)のいずれか一に記載の簡易保護帽としている。
簡易保護帽に求められる第一の機能は落下物からの頭部の保護であるが、災害発生時の避難中には混乱も想定され、せっかく装用した簡易保護帽が脱げ落ちてしまうことも考えられる。この為、本考案に係る簡易保護帽では顎紐を備えて、簡単には脱げ落ちることがないようにした。顎紐は、(1)に係る簡易保護帽では右側面1と左側面1の間(重ねあわされているので、右側面2と左側面2の間でも同じである)、(2)に係る簡易保護帽でも右側面1と左側面1の間、(3)に係る簡易保護帽では、右側面3と左側面3の間に固定すると良い。これらは結局、左右の側頭部下端に顎紐を固定するということであり、顎紐の固定位置として一般的な構成である。
なお、顎紐の素材は太さは、一般的な帽子の顎紐で採用される通常の紐や、保護帽で採用されるナイロン糸や綿糸であまれたバンド状のものなど任意のものを使用可能である。しかし、簡易保護帽における顎紐の役割は紛失防止ではなく頭部への固定であるので、装用者に応じて適切な長さに顎紐の長さを調整できるよう、アジャスターを備えることが好ましい。
(6)上記課題を解決するため、本考案においては、
内側に主に平面状の弾性部材を折り曲げて組み立てられた内装体を備えた
ことを特徴とする、(1)乃至(5)のいずれか一に記載の簡易保護帽としている。
簡易保護帽に求められる第一の機能は落下物からの頭部の保護であるが、(1)乃至(5)に記載の簡易保護帽の構成では、帽体、すなわち、保護帽の外殻の部分しか備えていない。この構成であってもダンボールやプラダンによって構成された帽体によって、尖った落下物による刺傷や、鋭いエッジのある落下物による切傷に対して頭部を保護する機能は期待することができる。しかし、重量のある落下物による衝撃からの保護という点では不十分な場合がある。この為、発泡スチロールや発泡ウレタンのような弾性に特徴のある弾性部材によって構成した内装体を帽体の内側に備えることが好ましい。弾性に富む内装体が落下物の衝撃を吸収し、頭部への衝撃を緩和してくれるからである。なお、弾性部材として、ダンボールやプラダンを使用することも出来る。これら素材は、中芯がつぶれることで衝撃を吸収する作用に優れており、帽体と内装体の素材を統一することによる調達や加工上の利益も見込めるからである。なお、衝撃の吸収を目的とするため、帽体よりも厚みが必要である。具体的には、Aフルート程度のダンボール(またはプラダン)を2段または3段程度に重ね合わせた強化ダンボール(またはプラダン)によって構成にすると良い。
(7)上記課題を解決するため、本考案においては、
前記内装体は、該内装体のほぼ頭頂部を構成する略長方形形状の内装体頂面と、
該内装体頂面の前辺である罫線を介して連接している略長方形形状の内装体前面と、
該内装体頂面の後辺である罫線を介して連接している略長方形形状の内装体後面と、
該内装体前面の右辺である罫線を介して連接している略三角形形状の内装体前右面と、
該内装体前面の左辺である罫線を介して連接している略三角形形状の内装体前後面と、
該内装体後面の右辺である罫線を介して連接している略三角形形状の内装体後右面と、
該内装体後面の左辺である罫線を介して連接している略三角形形状の内装体後左面とを備える
ことを特徴とする、(6)に記載の簡易保護帽としている。
本構成は、内装体の構成を帽体のそれと類似部分を多く設計したものである。これにより、帽体と内装体が同じ仕組みで折り畳まれるので、帽体と内装体を一体に固定した簡易保護帽の完成形であっても自在に折り畳み可能となる。また、同じ素材、つまり、ダンボールやプラダンで内装体を構成し、かつ、類似の構造とすることで、簡易保護帽の製造者の習熟も容易になる。
(8)上記課題を解決するため、本考案においては、
少なくとも外面に難燃処理を施されている
ことを特徴とする、(1)乃至(7)のいずれか一に記載の簡易保護帽としている。
本考案に係る簡易保護帽の目的は第一には災害時に落下物から頭部を保護することであるが、火災時にはダンボールやプラダンで構成される本考案に係る簡易保護帽が引火してしまう危険がある。そのため、少なくとも外面に難燃処理を施してこのような危険を低減することが好ましい。難燃処理とは具体的には、金属箔の貼付や金属・セラミックコーティング、耐火塗料による塗装等を行うことができる。
(9)上記課題を解決するため、本考案においては、
防火布製のカバーが被せられている
ことを特徴とする、(1)乃至(7)のいずれか一に記載の簡易保護帽としている。
火災時にはダンボールやプラダンで構成される本考案に係る簡易保護帽が引火してしまう危険を低減するため、防火布製のカバーを被せることも好ましい構成である。防火布とは、不燃性繊維で構成するまたは防火剤を塗布・含浸等して得た布であり、火炎にさらされても容易に着火しないので、これで簡易保護帽のカバーを作成して被せることで、簡易保護帽が引火する危険を低減することができる。また、様々な模様や色彩、文字等を含む意匠のカバーを作成することが容易であるので、簡易保護帽に好ましい意匠性を付与することができる点でも好ましい構成といえる。たとえば、遠目にも目立ちやすい色彩・模様とすることは、災害発生時に消防等の救助隊員に発見されやすくなる点で好ましく、さらに、夜光塗料(蓄光顔料)等を塗布・含浸すると、夜間においても発見されやすいのでさらに好ましい。
(1)平面状の部材を折り曲げて組み立てる構成であることから、入手性・加工性に優れたダンボールやプラダン等の材料で製造することが可能であり、安価で軽量かつ必要な強度を備えた簡易保護帽とすることができる。また、罫線を介して複数の平面要素が連接した構造としたため、扁平な形状に小さく折り畳み可能で収納・保存に適したものとなる。また、罫線部を折り曲げるのみで立体的な帽子形状に復元可能であり、使用時の組み立てが極めて簡単かつ短時間に行なえるという効果がある。
(2)上記した(1)と同様の効果を異なる設計で得たものである。
(3)上記した(1)と同様の効果を異なる設計で得たものである。
(4)一部の罫線をほぼ平面状に広げ、その他の罫線をほぼ直角に折り曲げることで扁平な状態に折り畳むことが可能な簡易保護帽としたことから、扁平な形状への折り畳み及び立体的形状への組み立てが極めて直感的に分かりやすく行え、使用に習熟をほとんど必要としないという効果が得られる。また、立体的に組み立てた簡易保護帽を再び扁平に折り畳むことも極めて容易である。
(5)顎紐を備えることで、使用時に脱げ落ちてしまうことが無く安全に使用できる簡易保護帽になるという効果が得られる。また、特に(1)の構成の場合には、平面状の部材が二重に重ねあわされた強度の高い部分に顎紐を取り付けるので、顎紐に強い力が加わっても容易には破壊しない丈夫な簡易保護帽になるという効果が得られる。さらに、簡易保護帽を製造する際に、右側部1と右側部2、及び、左側部1と左側部2を固定するのと同時に顎紐を固定することもでき、少ない工数で簡易保護帽を製造でき、安価な供給に寄与できる。
(6)弾性部材を折り曲げて組み立てた内装体を備えたので、落下物による刺傷や切傷から頭部を保護するのみならず、重量ある落下物による衝撃からをも頭部を保護することが可能になるという効果が得られる。また、帽体と内装体の素材を統一することにより、材料調達や加工上の利益も得られる。
(7)簡易保護帽の帽体とほぼ類似の構造の内装体としたので、帽体と内装体を一体に固定した簡易保護帽の完成形であっても自在に折り畳み可能となる。また、帽体と内装体の素材を統一し、かつ、類似の構造とすることで、簡易保護帽の製造者の習熟も容易になる。
(8)簡易保護帽の外側が難燃処理されたことにより、簡易保護帽が容易には着火することが無くなり、火災時のような着火元が存在する環境においてもより安全に使用できるという効果が得られる。
(9)簡易保護帽を難燃布製のカバーで覆ったので、簡易保護帽が容易には着火することがなくなり、火災時のような着火元が存在する環境においてもより安全に使用できるほか、カバーにさまざまな意匠を施すことによって災害時の目視性を高めるということも簡単に行なえるという効果が得られる。
また、夜光塗料(蓄光顔料)等を塗布・含浸したカバーとすることで夜間においても発見されやすいという効果が得られる。
本考案の一実施例である簡易保護帽を組み立てた状態を示した説明図である。 本考案の一実施例である簡易保護帽を折り畳んだ状態を示した説明図である。 本考案の一実施例である簡易保護帽の帽体を展開した状態を示した説明図である。 本考案の一実施例である簡易保護帽の内装体を示した説明図である。 本考案の別の一実施例である簡易保護帽の帽体を展開した状態を示した説明図である。 本考案の別の一実施例である簡易保護帽の帽体を展開した状態を示した説明図である。
以下、図面を用いて本考案について詳細な説明を行う。
図1は、本考案の一実施例である簡易保護帽を組み立てた状態を示した説明図であり、図2は同簡易保護帽を扁平に畳んだ状態を示した説明図である。さらに、図3は同簡易保護帽の帽体を展開した状態を示す説明図であり、図4は同簡易保護帽の内装体を展開した状態を示す説明図である。
本簡易保護帽の帽体は、Aフルートのダンボールシートを素材としており、図3における実線は切断線、点線は罫線を示している。切断加工と罫線加工はトムソン加工等で行なうことができるがこれに限られない。例えば、切断にはレーザー加工などを用いることができる。
頂面(2)は、図1に現れている通り帽体のほぼ頭頂部を構成する略長方形形状の平面要素であり、これにそれぞれ略長方形形状の前面(3)と後面(4)が罫線を介して連接している。罫線に沿ってダンボールが折り曲げられるが、頂面(2)と前面(3)間の罫線を例にとれば、図2に現れている通り、帽体を折り畳んだ際にはこの罫線部はほぼ直角に折れ曲げらており、図1に現れている通り、帽体を立体的に組み立てた際にはこの罫線部は約45度程度の角度まで開かれる。以下、他の罫線についての状況は図面を参照して理解できる。前面(3)と後面(4)は組み立てた際にそれぞれ前頭部・後頭部を保護する。
前面(3)の右辺・左辺である罫線にて連接してそれぞれ略三角形形状の前右面(5)と前左面(6)が、及び、後面(4)の右辺・左辺である罫線に連接してそれぞれ略三角形形状の後右面(7)と後左面(8)が備えられる。これらは、頭部の斜め前部・斜め後部を保護する。
前右面(5)の後辺である罫線にて連接して右側面1(9a)、後右面の前辺である罫線にて連接している右側面2(9b)、前左面(7)の後辺である罫線にて連接して左側面1(10a)、後左面(8)の前辺である罫線にて連接して左側面2(10b)を備えている。これらは、図1及び図2に現れている通り、重ね合わせて固定することで簡易保護帽の帽体として組み立てる。固定は、ステープラーによる固定やホットメルト接着剤による固定など任意の定法を使用することができるが、本実施例ではリベットによって固定しており、帽体の側面(9aと9b及び10aと10b)の固定と同時に顎紐(11)を固定している。つまり、図中の顎紐固定具(12)はこの実施例ではリベットであり、顎紐固定部(12a〜12d)はリベット軸を挿入する穴である。もちろん、ステープラー固定を採用した場合にも顎紐と共固定することができる。
顎紐(11)は任意の紐状の部材を使用可能であるが、リベット固定やステープラー固定の容易さ、強度や装用感などの理由から綿糸を織ったバンドを採用している。また、図示されていないが、装用者に合わせて顎紐の長さを容易に調整できるようアジャスタを備えることもできる。
内装体(13)は、厚さが約15mm程度の発泡スチロール製の板を実線部で切断加工し、点線部で罫線加工したものである。これを、簡易保護帽(1)の内部に備えることで重量落下物の衝撃から装用者の頭部を保護する。内装体(13)のほぼ頭頂部を構成する略長方形形状の内装体頂面(14)を備えるが、この部分を簡易保護帽(1)の帽体の頂部(2)の内側に貼付し、他の構成要素を帽体に貼付することは行なっていない。これは、簡易保護帽を扁平に折り畳んで図2の形状としたり、立体的に組み立てて図1の形状としたりする際に、多くの平面要素同士が貼付されていると変形を妨げるからである。
内装体(13)は、内装体頂面(14)の前辺及び後辺である罫線にて連接してそれぞれ内装体前面(15)と内装体後面(16)とを備え、内装体前面(15)の右辺及び左辺である罫線にて連接してそれぞれ内装体前右面(17)と内装体前後面(18)とを備え、内装体後面(16)の右辺及び左辺である罫線にて連接してそれぞれ内装体後右面(19)と内装体後左面(20)とを備えている。これは、帽体部分のほぼ同じ構成であるが、これは帽体と内装体を類似の構造とすることで同じ機構で折り畳みができることなり、簡易保護帽全体としても容易に扁平に折り畳み及び立体的に組み立てることを可能とするものである。
また、簡易保護帽(1)の表面には、耐火塗料による塗装を実施しており、火災時に使用しても容易に着火してしまわないようにしている。また、図示していないが、対価塗料による塗装と同時に、夜光塗料による塗装や目立ち易い意匠を施すことで、簡易保護帽の装用者が第三者から視認され易くすることも可能である。
図5は、本考案の一実施例である簡易保護帽の帽体を展開した状態を示す説明図である。本実施例では帽体の構造が実施例1の場合と異なるが、そのほかの点については実施例1の場合とほぼ同一である。この為、図5においても図3に示した実施例1の場合と共通の部分については符号の表示を省略して見易くしている。
本実施例では、前右面(5)の後辺である罫線にて連接している右側面1および該右側面1に罫線を介して連接している右側面1(9a)にさらに罫線を介して右側面2(9b)を備え、左右面(6)の後辺である罫線にて連接している左側面1(10a)にさらに罫線を介して左側面2(10b)を備えた構成としている。そして、右側面2(9b)と左側面2(10b)はそれぞれ後右面(7)と後左面(8)とに固定されている。固定方法にさまざまな定法を使用可能であることは実施例1の場合と同様である。
このようにして、実施例1に係るものとほぼ同様の簡易保護帽を得られる。
図6は、本考案の一実施例である簡易保護帽の帽体を展開した状態を示す説明図である。本実施例では帽体の構造が実施例1の場合と異なるが、そのほかの点については実施例1の場合とほぼ同一である。この為、図6においても図3に示した実施例1の場合と共通の部分については符号の表示を省略して見易くしている。
本実施例では、頂面(2)の右辺及び左辺である罫線にてそれぞれ右側面3(9c)と左側面3(10c)を備え、右側面3(9c)と左側面3(10c)の前後辺である罫線にてそれぞれ右側面1(9a)と右側面(9b)及び左側面1(10a)と左側面2(10b)を備えている。そして、右側面1(9a)と右側面2(9b)はそれぞれ右前面(5)と右後面(7)に、左側面1(10a)と左側面2(10b)はそれぞれ左前面(6)と左後面(8)にに固定されている。固定方法にさまざまな定法を使用可能であることは実施例1の場合と同様である。
このようにして、実施例1に係るものとほぼ同様の簡易保護帽を得られる。
以上、図面を参照しながら本考案に係る簡易保護帽の実施形態について説明を行った。ただし、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、当業者にとって自明な範囲での変形形態や改良形態を包含するものであることは言うまでもない。
以上説明したとおり、本考案は災害時に非難する際などに使用される簡易保護帽であって、扁平に折り畳むことが可能とされている為に収納・保存性にすぐれ、きわめて簡単かつ短時間に立体的な帽子形状に開いて装用することが可能な優れた特徴を有するものであり、産業上の利用価値はきわめて高い。
1 簡易保護帽
2 頂面
3 前面
4 後面
5 前右面
6 前左面
7 後右面
8 後左面
9a 右側面1
9b 右側面2
9c 右側面3
10a 左側面1
10b 左側面2
10c 左側面3
11 顎紐
12 顎紐固定具
12a 顎紐固定部
12b 顎紐固定部
12c 顎紐固定部
12d 顎紐固定部
13 内装体
14 内装体頂面
15 内装体前面
16 内装体前右面
17 内装体前左面
18 内装体後右面
19 内装体後左面

Claims (9)

  1. 主に平面状の部材を折り曲げて組み立てられた簡易保護帽であって、
    該簡易保護帽は扁平な状態に折り畳んだ状態と立体的な帽子形状に自在に変形可能とされており、
    該簡易保護帽のほぼ頭頂部を構成する略長方形形状の頂面と、
    該頂面の前辺である罫線を介して連接している略長方形形状の前面と、
    該頂面の後辺である罫線を介して連接している略長方形形状の後面と、
    該前面の右辺である罫線を介して連接している略三角形形状の前右面と、
    該前面の左辺である罫線を介して連接している略三角形形状の前左面と、
    該後面の右辺である罫線を介して連接している略三角形形状の後右面と、
    該後面の左辺である罫線を介して連接している略三角形形状の後左面と、
    該前右面の後辺である罫線を介して連接している右側面1と、
    該後右面の前辺である罫線を介して連接している右側面2と、
    該前左面の後辺である罫線を介して連接している左側面1と、
    該後左面の前辺である罫線を介して連接している左側面2とを備え、
    該右側面1と該右側面2は重ね合わせて固定され、
    該左側面1と該左側面2は重ね合わせて固定されている
    ことを特徴とする、簡易保護帽。
  2. 主に平面状の部材を折り曲げて組み立てられた簡易保護帽であって、
    該簡易保護帽は扁平な状態に折り畳んだ状態と立体的な帽子形状に自在に変形可能とされており、
    該保護帽のほぼ頭頂部を構成する略長方形形状の頂面と、
    該頂面の前辺である罫線を介して連接している略長方形形状の前面と、
    該頂面の後辺である罫線を介して連接している略長方形形状の後面と、
    該前面の右辺である罫線を介して連接している略三角形形状の前右面と、
    該前面の左辺である罫線を介して連接している略三角形形状の前左面と、
    該後面の右辺である罫線を介して連接している略三角形形状の後右面と、
    該後面の左辺である罫線を介して連接している略三角形形状の後左面と、
    該前右面の後辺である罫線を介して連接している右側面1および該右側面1に罫線を介して連接している右側面2と、
    該前左面の後辺である罫線を介して連接している左側面1および該左側面1に罫線を介して連接している左側面2とを備え、
    該右側面2は該後右面と重ね合わせて固定され、
    該左側面2は該後左面と重ね合わせて固定されている
    ことを特徴とする、簡易保護帽。
  3. 該簡易保護帽は扁平な状態に折り畳んだ状態と立体的な帽子形状に自在に変形可能とされており、
    該保護帽のほぼ頭頂部を構成する略長方形形状の頂面と、
    該頂面の前辺である罫線を介して連接している略長方形形状の前面と、
    該頂面の後辺である罫線を介して連接している略長方形形状の後面と、
    該前面の右辺である罫線を介して連接している略三角形形状の前右面と、
    該前面の左辺である罫線を介して連接している略三角形形状の前左面と、
    該後面の右辺である罫線を介して連接している略三角形形状の後右面と、
    該後面の左辺である罫線を介して連接している略三角形形状の後左面と、
    該頂面の右辺である罫線を介して右側面3と、
    該頂面の左辺である罫線を介して左側面3と、
    該右側面の前辺の一部である罫線を介して右側面1と、
    該右側面の後辺の一部である罫線を介して右側面2と、
    該左側面の前辺の一部である罫線を介して左側面1と、
    該左側面の後辺の一部である罫線を介して左側面2とを備え、
    該右側面1は該前右面と重ね合わせて固定され、
    該右側面2は該後右面と重ね合わせて固定され、
    該左側面1は該前左面と重ね合わせて固定され、
    該左側面2は該後左面と重ね合わせて固定されている
    ことを特徴とする、簡易保護帽。
  4. 前記前面と前記前右面との境界である罫線と、該前面と前記前左面の境界である罫線と、前記後面を該前右面の境界である罫線と、該後面と該前左面の境界である罫線とをほぼ平面状に広げた状態とし、
    その他の前記罫線をほぼ直角に折り曲げた状態とすることで、扁平な状態に折り畳むことが可能とされた
    ことを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の簡易保護帽。
  5. 前記右側面1または前記右側面2または前記右側面3のいずれかと、前記左側面1または前記左側面2または前記左側面3のいずれかとの間に顎紐を備えている
    ことを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載の簡易保護帽。
  6. 内側に主に平面状の弾性部材を折り曲げて組み立てられた内装体を備えた
    ことを特徴とする、請求項1乃至請求項5のいずれか一に記載の簡易保護帽。
  7. 前記内装体は、該内装体のほぼ頭頂部を構成する略長方形形状の内装体頂面と、
    前記内装体は、該内装体のほぼ頭頂部を構成する略長方形形状の内装体頂面と、
    該内装体頂面の前辺である罫線を介して連接している略長方形形状の内装体前面と、
    該内装体頂面の後辺である罫線を介して連接している略長方形形状の内装体後面と、
    該内装体前面の右辺である罫線を介して連接している略三角形形状の内装体前右面と、
    該内装体前面の左辺である罫線を介して連接している略三角形形状の内装体前後面と、
    該内装体後面の右辺である罫線を介して連接している略三角形形状の内装体後右面と、
    該内装体後面の左辺である罫線を介して連接している略三角形形状の内装体後左面とを備える
    ことを特徴とする、請求項6に記載の簡易保護帽。
  8. 少なくとも外面に難燃処理を施されている
    ことを特徴とする、請求子1乃至請求項7のいずれか一に記載の簡易保護帽。
  9. 防火布製のカバーが被せられている
    ことを特徴とする、請求項1乃至請求項7のいずれか一に記載の簡易保護帽。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102213239B1 (ko) * 2019-11-07 2021-02-08 (주)한국디자인사이언스연구소 재난방재모

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