JP3195095U - パネル接続構造 - Google Patents

パネル接続構造 Download PDF

Info

Publication number
JP3195095U
JP3195095U JP2014005489U JP2014005489U JP3195095U JP 3195095 U JP3195095 U JP 3195095U JP 2014005489 U JP2014005489 U JP 2014005489U JP 2014005489 U JP2014005489 U JP 2014005489U JP 3195095 U JP3195095 U JP 3195095U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
floor
connection structure
plywood
panel connection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014005489U
Other languages
English (en)
Inventor
石田 浩一
浩一 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2014005489U priority Critical patent/JP3195095U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3195095U publication Critical patent/JP3195095U/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】糠釘とならない釘打ち可能な面積をより広く確保するとともに、露出面に対する釘打ち角度が概ね垂直であってもパネル接続を確実強固に行い、作業を容易にすることが可能なパネル接続構造を提供する。【解決手段】建築物100の構造躯体に適したパネル10,20どうしが接続されるパネル接続部7,8を釘止めするパネル接続構造であって、パネル接続部7,8の接続端面10a,20aに側面60aで当接しながら介在する角型断面の接続柱60と、パネル10,20及び接続柱60の両方に渡って被覆可能な板状部材11と、接続柱60の側面60aに設定されたつなぎ代61aと、方形の板状部材11の少なくとも2辺の縁部に対してつなぎ代61aが当接する位置に設定されたつなぎ伸び代12と、を備え、つなぎ伸び代12の露出面Sの側からつなぎ代61aに向けて釘止めする。【選択図】図1

Description

本考案は、建築物の躯体構造に適する壁、床又は天井等を構成するパネルどうしを接続するためのパネル接続構造に関し、より詳細には、パネルとパネルとの接続部を釘止めするパネル接続構造に関するものである。
近年、日本でも一般構造として認められ、普及している木造2×4工法は、在来工法の間柱のような3.8×9センチの柱部材を45センチ間隔に立て、1.2センチの合板が両面から釘打ちされたパネルを適宜に組み合わせて構成された建築物の躯体構造が知られている。
図4は、従来例に係るパネル接続構造を示す平面図である。図4に示す建築物300は、2×4工法の一例であり、その壁を構成する外壁パネル(以下、単に「パネル」ともいう)13とパネル14との接続(以下、「パネル固定」ともいう)、あるいは、パネル14とパネル15とを接続するため、帯金物5,6を釘打ちし、「かすがい」のように用いていた。すなわち、従来のパネル接続構造において、パネル13,14,15それぞれの縁部桟枠16,17どうしを当接したパネル接続部51,52,53に、釘穴4が穿孔された帯金物5,6を、接続すべき双方の外壁に跨るか又は巡らせるように添えて、釘穴4から各パネル13,14,15の縁部桟枠16,17に釘打ちしてパネル固定していた。
また、特許文献1に記載のパネル接続構造は、所定の間隔に立設した柱部材(縦桟)に合板が固着されてなるパネルとパネルの接続構造であって、両パネルの隣接する柱部材と柱部材との間に空所を設け、この空所に、継ぎ目用柱部材を、パネルの少なくとも一方のパネルの合板に当接するように嵌め込むことにより、合板と継ぎ目用柱部材、柱部材と継ぎ目用柱部材を、釘等を用いて合体固着したパネル接続構造である。
実公平6−1932号公報
しかしながら、図4に示す従来例に係るパネル接続構造において、各パネル13,14,15は、外枠となる縁部桟枠16,17のほか、中間部で骨格を成す桟19により所定空間を維持するように、2枚の板状部材を平行に対面させた構造である。各パネル13,14,15において、縁部桟枠16,17のほか桟19の無い箇所には、パネル固定のために板状部材の上から釘打ちしても糠釘となるので無効である。したがって、パネル固定のため、パネル接続部51,52に釘打ちする際は、縁部桟枠16,17が露出していなくても縁部桟枠16,17に命中させることが必要である。場合によっては、パネル外部の露出面に対して釘打ち角度を厳格に管理しながら斜め方向に釘打ちするほか、パネル外部の露出面からは見えない限られた面積の標的を推測して釘打ちすることも必要である。
上記のようなパネル接続構造によると、パネル接続部において、パネル固定に無効な糠釘とならない釘打ち可能な面積は極めて狭く、かつ、パネル固定を確実にするためには、釘打ちの箇所のみならず釘打ち角度を斜めにする(例えば、特許文献1の第3図の釘20)ように厳格に管理することも必要であるため、構造躯体工事を行う建築現場でのパネル接続の作業は非常にむずかしく、品質の安定を確保するためには熟練職人を必要とする欠点を有する。上述の熟練職人は希少で人件費が高い上、パネル接続の作業に対してはその熟練職人でさえも作業効率が極めて悪いため、建築費のコストアップ要因になるという問題があった。
本考案は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、構造躯体工事を行う建築現場でのパネル接続の作業において、パネル固定に無効な糠釘とならない釘打ち可能な面積をより広く確保するとともに、パネル接続部における露出面に対する釘打ち角度が概ね垂直であってもパネル接続を確実強固に行い、防水性や気密性も高め、当該作業を容易にして品質の安定も確保しながら作業性を高めることが可能なパネル接続構造を提供することにある。
本考案は、このような目的を達成するためになされたもので、請求項1に記載の考案は、建築物の構造躯体に適したパネルどうしが接続されるパネル接続部を釘止めするパネル接続構造であって、前記パネル接続部の接続端面に側面で当接しながら介在する角型断面の接続柱と、前記パネル及び前記接続柱の両方に渡って被覆可能な板状部材と、前記接続柱の側面に設定されたつなぎ代と、方形の前記板状部材の少なくとも2辺の縁部に対して前記つなぎ代が当接する位置に設定されたつなぎ伸び代と、を備え、前記つなぎ伸び代の露出面の側から前記つなぎ代に向けて釘止めすることを特徴とする。
また、請求項2に記載の考案は、請求項1に記載のパネル接続構造において、外壁面を形成する前記板状部材が、前記パネルに予め仮止め又は固定されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の考案は、請求項1又は2に記載のパネル接続構造において、前記板状部材の外形が、前記パネルの縁部桟枠で囲まれた外形よりも大きいことを特徴とする。
また、請求項4に記載の考案は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のパネル接続構造において、前記接続柱の断面は正方形であり、該正方形の1辺の長さは、前記接続端面の幅と同一であることを特徴とする。
また、請求項5に記載の考案は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のパネル接続構造において、前記露出面への釘打ち角度は、前記露出面に対する垂直方向から10度以内の範囲であることを特徴とする。
本考案に係るパネル接続構造によれば、構造躯体工事を行う建築現場でのパネル接続の作業において、パネル固定用に無効な糠釘とならない釘打ち可能な面積をより広く確保するとともに、パネル接続部における露出面に対する釘打ち角度が概ね垂直であってもパネル接続を確実強固に行い、防水性や気密性も高め、当該作業を容易にして品質の安定も確保しながら作業性を高めることが可能なパネル接続構造を提供できる。
本考案に係るパネル接続構造の一実施例を示す平面図である。 本考案に係るパネル接続構造の他の実施例を示す側断面図である。 図2のパネル接続構造の1階部分について、特に1階壁パネル合板の正面を明示する説明図である。 従来例に係るパネル接続構造を示す平面図である。
[外・内壁パネル]
以下、図面を参照して本考案の実施の形態について説明する。なお、各図にわたって同一効果の部材に対しては同一符号を付して説明を省略する。
図1は、本考案に係るパネル接続構造の一実施例を示す平面図である。一例として、図1に示す建築物100は、構造躯体として内外を隔てる外壁パネル10と、室内を仕切る内壁パネル20と、図1では不図示の床及び天井を構成する複数のパネルとを有して構成される。これら複数のパネルを連結するパネル接続構造は、各パネルどうしが接続されるパネル接続部7,8,9を釘1により釘止めして連結する接続構造である。
外壁パネル10の外壁側の面には、パネル面積より広くはみ出した部分、すなわち、つなぎ伸び代12の分だけ広い面積を有する板状部材11が予め仮止め又は固定されている。板状部材11は、合板その他の外壁材等が用いられる。
なお、図1に示すつなぎ伸び代12は、パネル10,20に固定された板状部材11の両端部に均等な長さに延設されているが、必ずしも均等である必要はなく、方形の板状部材11の少なくとも2辺の縁部に設けられている。また、図1は平面図であるため、各板状部材11の両端部にそれぞれ1箇所ずつ示されているが、各板状部材11それぞれの4辺全ての縁部に延設されていても構わない。なお、各板状部材11について、不図示の上端部及び下端部に延設されているつなぎ伸び代については、他の実施例として図2に沿って説明する。
外壁パネル10及び内壁パネル20は、運搬可能な汎用規格に基づく規定の厚さ及び面積を有しており、壁厚を形成する空間に硬質発泡ウレタン等の断熱材が充填されているほか、予め工場で窓用サッシ等が組み込まれた状態に仕上げられたユニットパネルを構成している。
建築物100の構造躯体工事を行う建築現場では、工場から供給された厚板状の外壁パネル10及び内壁パネル20の縁部どうし、すなわちパネル接続部7,8,9を接続柱60に釘止めすることにより、構造躯体工事を短期間で完成することが可能である。
パネル接続部7は、建築物100のコーナー部分で外壁パネル10の一方の縁部どうしをL字状、すなわち直角に接続する箇所である。また、パネル接続部8は、建築物100の外壁パネル10の他方の縁部どうしを直線的に接続して連続平坦な外壁面を形成するとともに、そのパネル接続部8には、建築物100の内側へT字状に突出するように内壁パネル20の一方の縁部も接続されている。なお、パネル接続部9は、建築物100の内側で内壁パネル20の他方の縁部がT字状に接続されている。
[釘止め]
つぎに、釘止めの要領を説明する。
構造躯体工事において、外壁パネル10及び内壁パネル20の接続端面10a,20a毎に、接続柱60の側面60aを当接するように位置合わせした後、当接箇所は釘止めされる。また、接続柱60の平断面は正方形であり、該正方形の1辺の長さXは、接続端面10a,20aの幅Xと同一である。このことにより、接続柱60は、各パネル10,20の縁部、すなわち、パネル接続部7,8,9の厚さに適合する形状及び寸法に設定されている。したがって、接続柱60の側面60aに、パネル接続部7,8,9の縁部桟枠18を当接し、釘止めして躯体構造の仮組みすることが容易になっている。
この仮組み状態において、板状部材11は、パネル接続部7,8,9と接続柱60の両方に渡って被覆されている。さらに、接続柱60の側面60aに設けられたつなぎ代61aと、板状部材11のつなぎ伸び代12が嵌合するので、仮組み作業が容易である。このように仮組みした後に、板状部材11の上から接続柱60の側面60aに向けて釘打ちする。板状部材11の露出面Sへの釘打ち角度は、不自然に傾ける必要もなく、露出面Sに対する垂直方向Zからの傾き角度θが10度以内の範囲、すなわち露出面Sに対して概ね垂直方向の釘打ち角度で十分な強度を得られる。なお、釘打ちの方法は、ハンマー等による手打ちと、釘打機(Nail Gun)等による機械打ちと、いずれの方法であっても構わず、露出面Sに対して概ね垂直方向Zの釘打ち角度であれば最も容易かつ短時間で効率的に構造躯体工事を完成させることが可能である。
本実施形態に係るパネル接続構造によれば、構造躯体工事を行う建築現場でのパネル接続作業において、パネル接続部7,8,9で垂直に釘打ちしても糠釘が生じ難い。ここで、板状部材11の端部に設定されたつなぎ伸び代12の露出面Sの側から、そのつなぎ伸び代12が当接する接続柱60のつなぎ代61aに向けて釘止めすることによりパネル固定する。その際、パネル接続部7,8,9の接続端面10a,20a毎に、角型断面の接続柱60が介在し、その接続柱60の側面60aと広い面積で当接して嵌合する。また、つなぎ伸び代12とつなぎ代61aとを固定する釘1は、接続柱60に深く打ち込まれるのでパネル固定用として有効であり糠釘にはならない。
つまり、本実施形態に係るパネル接続構造によれば、垂直に釘打ちした場合、パネル固定用に無効な糠釘とならない釘打ち可能な面積は、つなぎ伸び代12及びつなぎ代61aで規定される面積であり、この面積をより広く確保することが容易である。また、板状部材11のつなぎ伸び代12が、従来のパネル接続構造で用いられた帯金物5,6あるいは、「かすがい」に似た機能を果たすので、それらは不要であり、基本的に釘止めだけで足りる。また、パネル接続部7,8,9における露出面Sに対する釘打ち角度を、概ね垂直にしてもパネル接続を確実強固に行い、当該作業を容易にして品質の安定も確保しながら作業性を高めることが可能なパネル接続構造を提供できる。
[2階建て構造]
図2は、本考案に係るパネル接続構造の他の実施例を示す側断面図である。図2に示す2階建て構造の建築物200は、構造躯体として工場から供給された厚板状の1階壁パネル30と、2階壁パネル40と、1階床パネル70と、2階床パネル80と、天井パネル90とを、構造躯体工事現場で釘打ちして建て付けられる。
詳しくは、基礎220の上に基礎パッキン221を重ねた上に、土台222を構築し、この土台222の上に接続端面70aを当接させるように1階床パネル70を載置する。1階床パネル70の上面には1階床合板71が積層される。そして、1階床合板71の壁沿いの接続端面70a上に1階壁パネル30を建て付けて、その上に頭つなぎ材35を係合させ、その上に2階床パネル80及び2階床合板81を水平に載置し、2階床パネル80の壁沿いの接続端面80a上に2階壁パネル40を建て付ける。さらに、2階壁パネル40の上辺に2階パネル頭つなぎ材45を係合させた上に、天井パネル90を水平に載置する。
また、頭つなぎ材35及び2階パネル頭つなぎ材45には、釘止め可能な角断面の木材(以下、単に「角材35,45」ともいう)を用いている。これら角材35,45は、1階壁パネル30と、2階床パネル80と、2階壁パネル40と、天井パネル90と、それぞれの接続端面30a,80a,40a,90aに適応して面接触するような形状と寸法に設定されている。なお、頭つなぎ材35及び2階パネル頭つなぎ材45を、角材に代えて強化プレートで構成しても構わない。特に、壁パネルのコーナー部に強化プレートの頭つなぎ材を用いることで連結強化することが可能である。
つぎに、最外壁を形成する1階壁パネル合板(構造合板)31及び2階壁パネル合板(構造合板)41について説明する。
1階壁パネル合板31は、1階壁パネル合板31の下縁のつなぎ伸び代32と、1階壁パネル合板の上縁のつなぎ伸び代33とを有しているため、1階壁パネル30のパネルの縁部桟枠36,37で囲まれた外形よりも当然に面積も広い。なお、1階壁パネル合板31は、1階壁パネル30に外壁面として予め仮止め又は固定されている。この1階壁パネル合板31は、土台222、1階床パネル70の縁部桟枠76、1階壁パネル30の縁部桟枠36、頭つなぎ材35及び2階床パネル80の縁部桟枠86の全部に跨るように被覆されている。このように広い面積の1階壁パネル合板31により各接続部を覆い隠すので防水性や気密性も良好である。
同様に、2階壁パネル合板41は、2階壁パネル合板41の下端のつなぎ伸び代42と、2階壁パネル合板の上端のつなぎ伸び代43とを有しているため、2階壁パネル40の縁部桟枠46,47で囲まれた外形よりも当然に面積も広い。なお、2階壁パネル合板41は、2階壁パネル40に外壁面として予め仮止め又は固定されている。この2階壁パネル合板41は、2階床パネル80の桟枠86、2階壁パネル40の縁部桟枠46,47、2階パネル頭つなぎ材45及び天井パネル90の縁部桟枠96の全部に跨るように被覆されている。このように広い面積の2階壁パネル合板41により各接続部を覆い隠すので防水性や気密性も良好である。
[釘止め]
まず、1階壁パネル30を釘止めする要領を説明する。
1階部分の構造躯体工事の際は、基礎220及び基礎パッキン221、土台222、1階床パネル70、1階床合板71まで重層構成された上に、1階壁パネル合板30が建て付けられ、その1階壁パネル30の縁部桟枠37の上に頭つなぎ材35を載置して仮組み状態となる。この仮組み状態において、1階壁パネル合板31の上から、土台222、1階床パネル70の縁部桟枠76、1階壁パネル30の縁部桟枠36,37及び頭つなぎ材35の側面35aに向けて、釘1を垂直に打つことにより固定状態となる。また、1階壁パネル合板31の露出面31Sに対する釘打ち角度は、露出面31Sに対して概ね垂直方向Z、あるいは、垂直方向Zから10度以内の範囲であれば、作業性が良好である。
つぎに2階壁パネル40を釘止めする要領を説明する。
2階部分の構造躯体工事の際は、1階壁パネル30の上に固定された頭つなぎ材35の上に、2階壁パネル40が建て付けられ、その2階壁パネル40の縁部桟枠47の上に2階パネル頭つなぎ材45を載置して仮組み状態となる。この仮組み状態において、2階壁パネル合板41の上から、2階床パネル80の縁部桟枠86、2階壁パネル40の縁部桟枠46,47及び2階パネル頭つなぎ材45の側面45aに向けて、釘2を垂直に打つことにより固定状態となる。また、2階壁パネル合板41の露出面41Sに対する釘打ち角度は、露出面41Sに対して概ね垂直方向Z、あるいは、垂直方向Zから10度以内の範囲であれば、作業性が良好である点は、1階部分の釘止めの要領と同様である。
つぎに天井パネル90を釘止めする要領を説明する。
天井パネル90を釘止めする際は、2階壁パネル40の上に固定された2階壁パネル頭つなぎ材45の上に、天井パネル90を載置して仮組み状態となる。この仮組み状態において、2階壁パネル合板41の上から、2階壁パネル頭つなぎ材45の側面45a及び天井パネル90の縁部桟枠96に向けて、釘3を垂直に打つことにより固定される。
また、2階壁パネル合板41の露出面41Sに対する釘打ち角度は、露出面41Sに対して概ね垂直方向Z、あるいは、垂直方向Zから10度以内の範囲であれば、作業性が良好である点は、1,2階部分の釘止めの要領と同様である。
なお、本実施形態の「1階壁パネル合板31」及び「2階壁パネル合板41」は、請求項1の「板状部材」を意味し、本実施形態の「縁部桟枠36,37,46,47,76」は、請求項1の「パネル接続部」の一部を意味し、本実施形態の「土台222」は、請求項1の「接続柱」を意味する。
[外壁パネルの正面構造]
図3は、図2の左方向から1階壁パネル合板31の正面構造を明示する説明図である。図3の左側に外壁パネルの側断面図で示すように、基礎220、土台222、1階床パネル70、1階床合板71、1階壁パネル30の縁部桟枠36,37、頭つなぎ材35、2階床パネル80の順に積層されている。上述のように1階壁パネル合板31は、1階壁パネル合板31の下縁のつなぎ伸び代32と、1階壁パネル合板31の上縁のつなぎ伸び代33と、図1で説明した平面視パネルの片方の縁部にもつなぎ伸び代を有している。
つまり、図3に示す1階壁パネル30において、外壁を構成する方形の1階壁パネル合板31の3辺の縁部につなぎ伸び代を備えており、縁部桟枠36,37,18でパネル枠組みした外形よりも、1階壁パネル合板31の外形のほうが広大である。この広い面積により、外壁パネルの4辺に対する各接続部を覆い隠すような関係である。このため、本実施形態に係るパネル接続構造は、作業性、強度、コストの点に加えて防水性や気密性の点でも有利である。なお、本実施形態の「1階壁パネル合板31」は、請求項1の「板状部材」を意味する。
以上のように、本考案に係るパネル接続構造によれば、構造躯体工事を行う建築現場でのパネル接続の作業において、パネル固定用に無効な糠釘とならない釘打ち可能な面積をより広く確保するとともに、パネル接続部における露出面に対する釘打ち角度が概ね垂直であってもパネル接続を確実強固に行い、防水性や気密性も高め、当該作業を容易にして品質の安定も確保しながら作業性を高めることが可能なパネル接続構造を提供できる。
本考案に係るパネル接続構造は、例えば、2×4工法等による建築物の躯体構造に適した壁、床又は天井等を構成するパネルどうしを接続するためのパネル接続構造として利用可能性がある。
1〜3 釘、4 釘穴、5,6 帯金物、7,8,9,51,52,53 パネル接続部、10,13,14,15 外壁パネル、10a,20a,30a,40a,70a,80a,90a (各パネル10,20,30,40,70,80,90の)接続端面、20 内壁パネル、11 (合板等の)板状部材、12 (板状部材11の)つなぎ伸び代、16,17 (外壁パネル13,14,15の)縁部桟枠、18 (パネル10,20)縁部桟枠、19 桟、30 1階壁パネル、31 1階壁パネル合板(構造合板)、31S (1階壁パネル合板31の)露出面、32 1階壁パネル合板の下端のつなぎ伸び代、33 1階壁パネル合板の上端のつなぎ伸び代、35 頭つなぎ材、35a (頭つなぎ材35の)側面、36,37 (1階壁パネル30の)縁部桟枠、40 2階壁パネル、41 2階壁パネル合板(構造合板)、41S (2階壁パネル合板41の)露出面、42 (2階壁パネル合板41の)下端のつなぎ伸び代、43 (2階壁パネル合板41の)上端のつなぎ伸び代、45 2階パネル頭つなぎ材、45a 2階パネル頭つなぎ材の側面、46,47 (2階壁パネル40の)縁部桟枠、60 接続柱、60a (接続柱60の)側面、61a (側面60aに設けられた)つなぎ代、70 1階床パネル、71 1階床合板、76 (1階床パネル70の)縁部桟枠、80 2階床パネル、81 2階床合板、86 (2階床パネル80の)縁部桟枠、90 天井パネル、96 (天井パネル90の)縁部桟枠、100,200 建築物、220 基礎、221 基礎パッキン、222 土台、S (板状部材11の)露出面、Z (露出面Sに対する)垂直方向、θ (露出面Sに対する垂直方向Zからの傾き角度)釘打ち角度

Claims (5)

  1. 建築物の構造躯体に適したパネルどうしが接続されるパネル接続部を釘止めするパネル接続構造であって、
    前記パネル接続部の接続端面に側面で当接しながら介在する角型断面の接続柱と、
    前記パネル及び前記接続柱の両方に渡って被覆可能な板状部材と、
    前記接続柱の側面に設定されたつなぎ代と、
    方形の前記板状部材の少なくとも2辺の縁部に対して前記つなぎ代が当接する位置に設定されたつなぎ伸び代と、を備え、
    前記つなぎ伸び代の露出面の側から前記つなぎ代に向けて釘止めすることを特徴とするパネル接続構造。
  2. 外壁面を形成する前記板状部材は、前記パネルに予め仮止め又は固定されていることを特徴とする請求項1に記載のパネル接続構造。
  3. 前記板状部材の外形は、前記パネルの縁部桟枠で囲まれた外形よりも大きいことを特徴とする請求項1又2に記載のパネル接続構造。
  4. 前記接続柱の断面は正方形であり、該正方形の1辺の長さは、前記接続端面の幅と同一であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のパネル接続構造。
  5. 前記露出面への釘打ち角度は、前記露出面に対する垂直方向から10度以内の範囲であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のパネル接続構造。
JP2014005489U 2014-10-15 2014-10-15 パネル接続構造 Expired - Fee Related JP3195095U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014005489U JP3195095U (ja) 2014-10-15 2014-10-15 パネル接続構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014005489U JP3195095U (ja) 2014-10-15 2014-10-15 パネル接続構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3195095U true JP3195095U (ja) 2014-12-25

Family

ID=52339608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014005489U Expired - Fee Related JP3195095U (ja) 2014-10-15 2014-10-15 パネル接続構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3195095U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080047225A1 (en) Construction Configurations and Construction Methods of Steel Houses
JP2012241482A (ja) 組立家屋及びその組立方法
JP4625528B2 (ja) 建物の単位構造部材と該単位構造部材を用いた床構造
JP3195095U (ja) パネル接続構造
JP5714161B1 (ja) 壁パネルの接合構造及び壁パネルの接合方法
JP2006322205A (ja) 壁式木造建築物
JP2017066666A (ja) 耐力壁パネル、及び耐力壁パネルシステム
JP2010106644A (ja) 壁面パネル及びこの壁面パネルを用いた木造建物の壁面構造
JP3208273U (ja) パネル
JP3126116B2 (ja) 長尺出隅材を用いた出隅部の施工方法
JP3787140B2 (ja) 壁体の構造
JP3221507U (ja) 枠付きパネル連結式建物
JP2012225029A (ja) プレハブハウス及びその組立てキット
JP4724791B2 (ja) 木造建築物の支持構造、木造建築物並びに金属束具
JP3025069U (ja) 建築用パネル
JP2018115491A (ja) 建物構造
JP2001173203A (ja) 外壁材の取付構造および外壁材付壁パネル
JPH11159146A (ja) パネル工法用軸組の吊り込み治具及びその施工方法
JP2828857B2 (ja) 木質プレファブ建築の補助構面接合構造
JP2016037772A (ja) 建築用パネルの接合構造および建物
JPH10311089A (ja) 耐震性木造建築物の軸組枠壁パネル工法
RU63390U1 (ru) Элемент деревянной конструкции для каркасного домостроения (варианты)
JP2883717B2 (ja) 屋根パネル及びその施工法
JPH09125565A (ja) 建築用木製の構造部材
JP2001317127A (ja) 壁パネルの接合構造、ユニット建物

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3195095

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees