JP3195044B2 - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JP3195044B2
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健太 田淵
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Dowa Holdings Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、皮膚美白効果を有する
化粧料に関し、さらに詳しくは、メラニン生成抑制作用
に基づく美白効果を有する細菌発酵液を有効成分として
配合した化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】日焼けによる色黒、シミ、ソバカス等の
発生は、皮膚組織に存在するメラノサイト内におけるメ
ラニンの生成反応が、太陽光線中の紫外線などの外的刺
激によって過剰に進行するためであると考えられてい
る。そのため、皮膚美白効果を有する化粧料として、メ
ラニン生成を抑制する物質を有効成分として配合したも
のが数多く研究開発されており、すでに市場に出回って
いるものもある。
【0003】従来、美白効果を有する化粧料としては、
特公昭55-43443号「美白化粧料」や特公昭54-974号「生
薬抽出物配合組成物」に開示されるように、アスコルビ
ン酸またはその誘導体を配合したものが知られている。
他にも、アルブチンを配合した皮膚外用剤(特開昭60-1
6906号等)やコウジ酸を配合した漂白化粧料(特公昭32
-8100号)、植物成分(特開昭 63-2913号他)または動
物成分(特開昭 63-8312号他)から抽出した化粧料が美
白効果を有するものとして公知である。
【0004】しかしながら、上記従来の皮膚美白効果を
有する化粧料は、皮膚美白効果が不十分であったり、保
存安定性や安全性に問題があるものが多かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述従来の
技術の問題点を解決し、優れた皮膚美白効果を有し、か
つ十分な保存安定性および高い安全性を有する化粧料を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題を
解決するために鋭意研究した結果、土壌から分離した微
生物のうち、シュウドモナス属に属する細菌の発酵液
が、メラニン生成抑制効果を顕著に示すことを見い出
し、本発明を提供することができた。
【0007】 すなわち、本発明は、シュウドモナス属
の細菌の発酵液を配合したことを特徴とする皮膚美白化
粧料を提供するものである。
【0008】
【作用】本発明の化粧料は、次のような方法で製造する
ことができる。まず、シュウドモナス属に属する細菌を
液体培地で好気的に培養し、培養終了後、得られた培養
液から、遠心分離などの方法により菌体を除去して発酵
液を得る。
【0009】上記液体培地は、原則として炭素源、窒素
源および無機塩を含むものであれば良く、炭素源として
は、例えば、グルコース、澱粉、デキストリン、グリセ
リン、糖密、有機酸などが単独または混合物として用い
ることができる。また、窒素源としては、例えば、大豆
粉、コーンスチーブリカー肉エキス、酵母エキス、綿実
粉、ペプトン、コムギはい芽、硫酸アンモニウム、硝酸
アンモニウム等を単独または混合物として用いることが
できる。さらに、無機塩としては、例えば、炭酸カルシ
ウム、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸銅、塩
化マンガン、硫酸亜鉛、塩化コバルト、各種リン酸塩な
どを用いることができ、これらは必要に応じて培地に添
加される。
【0010】上記のようにして得られるシュウドモナス
属に属する細菌の発酵液は、皮膚美白作用を有してお
り、この発酵液を有効成分として配合することにより、
皮膚美白効果を有する化粧料が得られるのである。な
お、この発酵液は、一度乾燥させて粉末状態にし、水や
溶媒に再溶解させて適当な濃度としたものを用いること
もできる。また、上記発酵液は、高濃度のものであって
も細胞に対する毒性はなく、極めて安全性に優れるもの
である。
【0011】本発明の化粧料に配合される細菌の発酵液
は、シュウドモナス属に属する細菌の発酵液であり、十
分なメラニン生成抑制作用を有するものであれば、特に
制限はなく、例えば、東京都八王子市の土壌より採取し
たD-301株(微工研菌寄第 12877号寄託)などがあげら
れる。
【0012】以下、実施例により本発明をさらに詳細に
説明する。しかし本発明の範囲は以下の実施例により制
限されるものではない。
【0013】
【実施例1】本実施例では、シュウドモナス属に属する
細菌の一つであるD-301株の培養方法および発酵液の採
取方法の一例を示す。
【0014】本実施例で用いたシュウドモナス属に属す
る細菌の一つであるD-301株の菌学的性状は以下の通り
である。
【0015】形態 ・細菌の形 ‥‥桿菌 ・細胞の大きさ‥‥ 0.5〜 1.0μm× 1.5〜 5.0μm ・運動性 ‥‥有り(極鞭毛を有する) ・胞子 ‥‥なし ・グラム染色性‥‥陰性成育状態 ・肉汁液体培養‥‥25℃で1日間培養した場合、よく成
育し、紫色の菌体が懸濁した状態となり、また、紫外光
線( 302nm)を当てると蛍光を発する。
【0016】・肉汁寒天平板培養‥‥25℃で1日間培養
した場合、円形で紫色のコロニーを生じる。
【0017】生理学的性質 ・カタラーゼテスト‥‥陽性 ・O−Fテスト ‥‥fermentative(F型) ・硝酸塩の還元 ‥‥陽性 ・嫌気培養 ‥‥陽性 まず、ペプトン 0.5 w/v%、肉エキス 0.3 w/v%を含む
液体培地 5mlに、肉汁寒天培地表面上に生やした上記D
-301株を白金耳によって植菌し、25℃で16時間振とう培
養し、種菌を得た。次いで、ペプトン 0.5 w/v%、イー
ストエキス0.25w/v%を含み、pHが 7.3に調整された
液体培地 200mlが入れられた1lのフラスコに、 0.5 v
/v%に相当する量の上記種菌を植菌し、25℃で36時間振
とう培養して培養液を得た。なお、上記振とう培養は、
振とうによって空気が十分に混入されるように行った。
【0018】次に、上記のようにして得た培養液を遠心
分離することにより、培養液中の菌体を除去した。な
お、遠心分離は、1000 rpm、15分間のものを2回繰り返
し行った。次いで、菌体を除去した培養液を滅菌フィル
ター(ポアサイズ:0.45μm)で濾過し、D-301株の発
酵液を得た。
【0019】
【実施例2】本実施例では、実施例1で得たD-301株の
発酵液のメラニン生成抑制作用の測定を行った。
【0020】まず、メラニンを生成するマウス由来の悪
性黒色種細胞であるB16メラノーマ細胞(B16-F0、ATCC
No. CRL-6322 )を、ウシ胎児血清で終濃度10%となる
ように添加したイーグルMEM培地で培養し、6ウェル
プレート(FALCON社製)の各ウェルに、該細胞を 3×10
3 cell/ml の濃度で含む上記培地を 6ml入れ、CO2
ンキュベーター(5%CO2 、37℃)内で5日間培養し
た。
【0021】次いで、この培地を0.03%のテオフィリン
(SIGMA社製)を含む新しいイーグルMEM培地(6 ml)
に交換し、各ウェルに適当な量の試料溶液(実施例1で
得た発酵液)を添加した後さらに3日間培養した。培養
終了後、該培養液から培地を捨てて各ウェルに1mlの生
理食塩水を加え、スクレーパーを用いてウェルの底面に
付着している細胞をかきとるように懸濁させた。次に、
ピペットを用いて該細胞懸濁液をマイクロ遠心チューブ
(1.5ml容量、エッペンドルフ社製)に移し、遠心分離
(10,000×g、15分間)した。
【0022】一方、対照として試料溶液の代わりに滅菌
水を添加して上記同様の試験を行った。また、細胞の白
色化を比較するための実験区として、試料溶液の代わり
に 1%コージ酸を (a) 150μl、(b)300μl、(c)600μ
l添加し、上記同様の試験を行った。
【0023】次に、ペレットとなった細胞の白色化の度
合を目視で比較し、メラニン生成抑制効果の判定を行っ
た。その際、対照実験区(滅菌水添加区)の細胞の白色
の度合を「−」、 1%コージ酸を添加した比較実験区の
細胞の白色の度合をそれぞれ(a):「+」、(b) :「+
+」、 (c):「+++」として、試料溶液を添加した場
合の細胞の白色の度合が−、+、++、+++のどれに
対応するかを目視で判断し、試料溶液のメラニン生成抑
制効果として4段階の判定を行った。なお、その結果は
表1に示した。
【0024】
【表1】
【0025】表1からもわかるように、D-301株の発酵
液は1%コージ酸と同等のメラニン生成抑制作用を示す
ことが確認された。また、D-301株の発酵液は、 600μ
lを添加した高濃度のものであっても細胞に対する毒性
はなかった。
【0026】
【実施例3】本実施例では、実施例1で得たD-301株の
発酵液の化粧料への配合例を示す。
【0027】 ( w/w%) シュウドモナス属の細菌(D-301株)の発酵液 1 グリセリン 5 ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート 1.5 エタノール 10.0 香料 適量 防腐剤、酸化防止剤 適量 色素 適量 精製水 残部
【0028】
【発明の効果】シュウドモナス属の細菌の発酵液は、優
れたメラニン生成抑制作用を有しており、この発酵液を
配合した化粧料は優れた皮膚美白効果を発揮する。ま
た、上記発酵液は、高濃度のものであっても細胞に対す
る毒性はなく、極めて安全性に優れるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−115815(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50 CA(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シュウドモナス属の細菌の発酵液を配合
    したことを特徴とする皮膚美白化粧料。
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