JP3194286B2 - バイポーラトランジスタの製造方法 - Google Patents

バイポーラトランジスタの製造方法

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JP3194286B2 JP34953691A JP34953691A JP3194286B2 JP 3194286 B2 JP3194286 B2 JP 3194286B2 JP 34953691 A JP34953691 A JP 34953691A JP 34953691 A JP34953691 A JP 34953691A JP 3194286 B2 JP3194286 B2 JP 3194286B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バイポーラトランジス
タの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】LSIでは、大規模化,高性能化が要求
されている。特にCMOSトランジスタの高集積化,低
消費電力化と、バイポーラトランジスタの高速性という
各長所を備えたBi−CMOSデバイスが注目されてい
る。Bi−CMOSデバイスは、CMOSトランジスタ
とバイポーラトランジスタとを複合化した素子構造を有
するものである。このBi−CMOSデバイスは、製造
方法が複雑なために製造工程数が多く、そのため製造コ
ストが高い。そこで、CMOSトランジスタの製造プロ
セスでバイポーラトランジスタを形成することで、製造
工程を簡単化し、製造コストを低減したBi−CMOS
デバイスが提案されている。
【0003】その一例のBi−CMOSデバイスに搭載
されるCMOSトランジスタの製造プロセスで形成され
るバイポーラトランジスタの構造を図6に示す概略構成
断面図により説明する。図に示すように、半導体基板
(P形単結晶シリコン基板)61の上層にはN+ エピタ
キシャル成長層よりなる半導体層62が形成されてい
る。この半導体層62と半導体基板61とにわたってN
+ コレクタ埋込み領域63が形成されている。このN+
コレクタ埋込み領域63の上部側には、半導体層62の
下層を介して、P形ベース領域64が形成されている。
このP形ベース領域64の上層にはN+ エミッタ領域6
5が形成されている。またP形ベース領域64の周囲に
おける半導体層62の上層にはP+ グラフトベース領域
66が形成されている。また上記半導体層62の上層に
は、P形ベース領域64に対して素子分離領域67を介
して、上記N+ コレクタ埋込み領域63に接続するN+
コレクタ引き出し領域68が形成されている。
【0004】また上記半導体層62上には、各P形ベー
ス領域64,N+エミッタ領域65,N+ コレクタ引き
出し領域68との各々に、ベース電極69,エミッタ電
極70,コレクタ電極71が形成されている。また上記
+ エミッタ領域65の周囲のP形ベース領域64上に
はオフセット絶縁膜72が形成されている。さらに上記
エミッタ電極70の側壁には、上記オフセット絶縁膜7
2に接続するエミッタサイドウォール絶縁膜73が形成
されている。
【0005】次に上記NPNバイポーラトランジスタ6
0の製造方法を図7に示す製造工程図により説明する。
図7の(1)に示す如く、まずイオン注入法によって、
P形単結晶シリコンよりなる半導体基板61の上層にN
+ コレクタ埋込み領域63を形成する。その後エピタキ
シャル成長法により半導体基板61の上面に例えばN形
エピタキシャル成長層よりなる半導体層62を形成す
る。次いでLOCOS酸化法によって、半導体層62の
上層に複数の素子分離領域67,74,75を形成す
る。続いて、例えばエッチバック法によって、素子分離
領域67,74,75と半導体層62との表面を平坦化
処理する。
【0006】次いで例えば熱酸化法によって、半導体層
62の表層に第1の絶縁膜76を形成する。続いて例え
ば化学的気相成長法によって、素子分離領域67,7
4,75と半導体層62との上面に第1の多結晶シリコ
ン膜77を形成する。その後例えばホトリソグラフィー
技術とエッチングとにより、第1の多結晶シリコン膜7
7の2点鎖線で示す部分を除去し、残りの第1の多結晶
シリコン膜77でマスクパターン78を形成する。
【0007】その後通常の反応性イオンエッチングによ
って、マスクパターン78をエッチングマスクにして第
1の絶縁膜76の1点鎖線で示す部分を除去することに
より、エミッタを形成する領域79の周囲におけるベー
スを形成する領域80上に当該第1の絶縁膜76でオフ
セット絶縁膜72を形成する。
【0008】次いで図7の(2)に示すように、例えば
化学的気相成長法によって、マスクパターン78側の全
面に第2の多結晶シリコン膜81とを形成する。その
後、通常のホトリソグラフィー技術と反応性イオンエッ
チングによって、第2の多結晶シリコン膜81(1点鎖
線で示す部分)と上記マスクパターン78(破線で示す
部分)とを除去し、第2の多結晶シリコン膜81でベー
ス電極69とエミッタ電極70とコレクタ電極71とを
形成する。
【0009】さらに通常のイオン注入法によって、素子
分離領域67,75間の半導体層62の上層に、N+
レクタ埋込み領域63に接続するN+ コレクタ引き出し
領域68を形成する。
【0010】次に図7の(3)に示す如く、化学的気相
成長法により半導体層62の上面にシリコン酸化膜等よ
りなる第3の絶縁膜82を形成する。そして第3の絶縁
膜82をエッチバック処理して、第3の絶縁膜82の2
点鎖線で示す部分を除去し、エミッタ電極70の側壁に
エミッタサイドウォール絶縁膜73を形成する。
【0011】次いで通常のイオン注入法によって、半導
体層62の上層に例えばホウ素(B+ )をイオン注入し
て、ベースを形成する領域80の両側における半導体層
62の上層にP+ グラフトベース領域66を形成する。
【0012】次いでイオン注入法によって、エミッタ電
極70に例えばホウ素(B+ )をイオン注入した後、不
純物拡散処理を行って、エミッタ電極70中のホウ素
を、ベースを形成する領域80に拡散し、P+ グラフト
ベース領域66に接続するP形ベース領域64を形成す
る。続いてイオン注入法によって、エミッタ電極70に
例えばヒ素(As)をイオン注入した後、不純物拡散処
理を行って、エミッタ電極70中のヒ素を上記P形ベー
ス領域64の上層に拡散し、N+ エミッタ領域65を形
成する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造のバイポーラトランジスタでは、図8に示すように、
ベース電極69とエミッタ電極70との距離がホトリソ
グラフィーの解像精度によって決定される。このため、
ホトリソグラフィーにおける十分な解像度を得るため
に、エミッタ電極70とベースコンタクト部84との間
にWなる距離を設けなければならない。例えばエキシマ
レーザ光によるホトリソグラフィー技術を用いても、W
は0.25μm〜0.3μm程度になる。したがって、
バイポーラトランジスタの縮小化が十分にできない。こ
のため、コレクタ−ベース間寄生容量やコレクタ飽和寄
生容量を小さくすることができないので、しゃ断周波数
の値が小さくなり、遅延時間が長くなる。したがって、
バイポーラトランジスタの電気的特性が低下する。
【0014】本発明は、電気的性能に優れたバイポーラ
トランジスタの製造方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたバイポーラトランジスタの製造方
法である。
【0016】本発明のバイポーラトランジスタの製造方
、第1の工程で、半導体基板の上層にコレクタ埋込
み領域を設け、当該半導体基板の上面に半導体層を形成
した後、当該半導体層の上層に第1の絶縁膜を形成し、
次いでその全面に第1の多結晶シリコン膜を形成する。
その後第2の工程で、第1の多結晶シリコン膜で形成し
たマスクパターンをエッチングマスクにして第1の絶縁
膜をエッチングすることにより、オフセット絶縁膜を形
成する。さらに第3の工程で、マスクパターン側の全面
に第2の多結晶シリコン膜と第2の絶縁膜とを形成した
後、当該第2の多結晶シリコン膜でエミッタ電極とコレ
クタ電極とを形成する。次いで第4の工程で、前記エミ
ッタ電極の側壁にエミッタサイドウォール絶縁膜を設け
ることで、エミッタ絶縁膜を形成する。その後第5の工
程で、半導体層の上層におけるベースを形成する領域の
両側にグラフトベース領域を形成した後、前記コレクタ
埋込み領域に接続するコレクタ引き出し領域を半導体層
に形成する。次いで第6の工程で、ベース領域とエミッ
タ領域とを形成した後、前記グラフトベース領域に接続
するベース電極を形成するとともに、コレクタ電極を形
成する。
【0017】あるいは、上記第1,第2の工程を行った
後、第3の工程で、上記同様に第2の多結晶シリコン膜
を形成した後、当該第2の多結晶シリコン膜でエミッタ
電極を形成し、その後上記第4の工程を行い、さらに前
記第5の工程で、半導体層の上層における前記ベース形
成領域の一方側にグラフトベース領域を形成した後、前
記コレクタ埋込み領域に接続する状態で前記ベース形成
領域に対して前記グラフトベース領域とは反対側の前記
半導体層にコレクタ引き出し領域を形成し、次いで第6
の工程で、上記同様にしてベース領域とエミッタ領域と
を形成した後、前記グラフトベース領域に接続するとと
もに前記エミッタ絶縁膜の一方側に接触する状態にベー
ス電極を形成するとともに、前記コレクタ引き出し領域
に接続するとともに前記エミッタ絶縁膜の他方側に接触
する状態にコレクタ電極を形成する。
【0018】
【作用】上記バイポーラトランジスタの製造方法では、
エミッタ電極の側壁にエミッタサイドウォール絶縁膜を
形成するとともにエミッタ電極の上面に第2の絶縁膜を
形成したことにより、エミッタ電極とベース電極とを絶
縁してかつその間隔が狭くなる。このため、バイポーラ
トランジスタが縮小化される。またコレクタ−ベース間
の寄生容量やコレクタ−基板間の寄生容量が低下して、
しゃ断周波数の値が大きくなり、遅延時間が短くなる。
さらにエミッタ電極とグラフトベース領域との接触を防
ぐ。また上記バイポーラトランジスタの製造方法では、
エミッタ電極とベースコンタクトとの距離がエミッタサ
イドウォール絶縁膜を利用して自己整合的に決定され
る。
【0019】
【実施例】本発明のバイポーラトランジスタの製造方法
に係る第1の実施例で形成されるバイポーラトランジス
を図1に示す概略構成断面図により説明する。図では
一例として、NPNバイポーラトランジスタ10を示
す。半導体基板(例えばP形単結晶シリコン基板)11
上にN形エピタキシャル成長層よりなる半導体層12が
形成されている。この半導体層12には複数の素子分離
領域13,14,15が形成されている。
【0020】上記素子分離領域13,14間における半
導体層12の上層の一部分には、P形ベース領域16が
形成されている。このP形ベース領域16の上層には、
+ エミッタ領域17が形成されている。上記N+ エミ
ッタ領域17の周囲のP形ベース領域16上には、酸化
シリコン膜よりなるオフセット絶縁膜18(第1の絶縁
膜)が形成されている。またP形ベース領域16の周囲
における半導体層12の上層にはP+ グラフトベース領
域19が形成されている。上記P形ベース領域16の下
方の半導体層12中には、N+ コレクタ埋込み領域20
が形成されている。上記半導体層12には、N+ コレク
タ埋込み領域20に接続し、かつ上記P形ベース領域1
6に対し上記素子分離領域14を介して、N+ コレクタ
引き出し領域21が形成されている。
【0021】また上記N+ エミッタ領域17上には、当
該N+ エミッタ領域17に接続するエミッタ電極22が
形成されている。またエミッタ電極22の側壁には、例
えば酸化シリコンよりなるエミッタサイドウォール絶縁
膜23が形成されている。さらにエミッタ電極22上に
は、第2の絶縁膜24が設けられている。上記エミッタ
サイドウォール絶縁膜23と第2の絶縁膜24とによっ
てエミッタ絶縁膜25が形成される。上記P+ グラフト
ベース領域19には、エミッタサイドウォール絶縁膜2
3に接触する状態にベース電極26が形成されている。
またN+ コレクタ引き出し領域21には、コレクタ電極
27が形成されている。上記の構成の如くに、NPNバ
イポーラトランジスタ10は形成されている。
【0022】上記構成のNPNバイポーラトランジスタ
10では、エミッタサイドウォール絶縁膜23を形成す
るとともにエミッタ電極22の上面に第2の絶縁膜24
を残して形成したことにより、エミッタ電極22とベー
ス電極26とを絶縁してかつその間隔を狭くすることが
可能になる。このため、NPNバイポーラトランジスタ
10のエミッタ電極22とベースコンタクト部28との
間隔を縮小することができる。またコレクタ−ベース間
の寄生容量やコレクタ−基板間の寄生容量を低減するこ
とができるので、しゃ断周波数の値が大きくなり、遅延
時間が短くなる。さらに、エミッタ電極22とP+ グラ
フトベース領域19との接触が防止できる。
【0023】次に上記NPNバイポーラトランジスタ1
0の製造方法を、図2,図3に示す製造工程図(その
1),(その2)により説明する。図2の(1)に示す
ように、第1の工程を行う。まず通常の埋込み拡散層を
形成する方法によって、P形単結晶シリコンよりなる半
導体基板11の上層にN形の不純物〔例えばアンチモン
(Sb)〕をイオン注入して、N+ コレクタ埋込み領域
20を形成する。その後エピタキシャル成長法により半
導体基板11の上面に例えばN形エピタキシャル層より
なる半導体層12を形成する。
【0024】次いで通常のLOCOS酸化法によって、
半導体層12の上層に複数の素子分離領域としてLOC
OS酸化膜31〜33を形成する。続いて、例えばエッ
チバック処理によって、LOCOS酸化膜31〜33と
半導体層12との表面を平坦化する。次いで例えば熱酸
化法によって、LOCOS酸化膜31〜33が形成され
ていない半導体層12の上層を酸化して、第1の絶縁膜
34を形成する。
【0025】次いで、例えばレジストマスク(図示せ
ず)を用いたイオン注入法によって、LOCOS酸化膜
31,33を通して、例えばホウ素(B+ )をイオン注
入し、LOCOS酸化膜31,33の下面側の半導体層
12中に、半導体基板11に達するP+ 素子分離用拡散
層35,36を形成する。したがって、LOCOS酸化
膜31とP+ 素子分離用拡散層35とで素子分離領域1
3が形成され、LOCOS酸化膜33とP+ 素子分離用
拡散層36とで素子分離領域15が形成される。またL
OCOS酸化膜32が素子分離領域14になる。次いで
例えば化学的気相成長法によって、LOCOS酸化膜3
1〜33と第1の絶縁膜34との上面に第1の多結晶シ
リコン膜37を形成する。
【0026】その後図2の(2)に示す第2の工程で、
例えば通常のホトリソグラフィー技術とエッチングとに
よって、第1の多結晶シリコン膜37の2点鎖線で示す
部分を除去し、残りの第1の多結晶シリコン膜37でマ
スクパターン38を形成する。
【0027】その後通常の反応性イオンエッチングによ
って、マスクパターン38をエッチングマスクにして第
1の絶縁膜34をエッチングすることによって、第1の
絶縁膜34の1点鎖線で示す部分を除去し、エミッタを
形成する領域39の周囲におけるベースを形成する領域
40上に残りの第1の絶縁膜34でオフセット絶縁膜1
8を形成する。
【0028】次いで図2の(3)に示す第3の工程で、
例えば化学的気相成長法によって、マスクパターン38
側の全面に第2の多結晶シリコン膜41を形成する。さ
らにその上に第2の絶縁膜24を形成する。その後、通
常のホトリソグラフィーと反応性イオンエッチングとに
よって、第2の絶縁膜24の2点鎖線で示す部分と第2
の多結晶シリコン膜41の1点鎖線で示す部分と上記マ
スクパターン38の破線で示す部分とを除去して、第2
の多結晶シリコン膜41でエミッタ電極22とコレクタ
電極27とを形成する。
【0029】さらに図3の(4)に示す第4の工程で、
例えば通常のレジストマスク(図示せず)を用いたイオ
ン注入法によって、LOCOS酸化膜32,33間の半
導体層12の上層に、例えばヒ素(As+ )をイオン注
入して、N+ コレクタ埋込み領域20に接続するN+
レクタ引き出し領域21を形成する。
【0030】次に通常の化学的気相成長法により半導体
層12の上面にシリコン酸化膜等よりなる第3の絶縁膜
43を形成する。そして第3の絶縁膜43をエッチバッ
ク処理して、第3の絶縁膜43で2点鎖線で示す部分を
除去し、エミッタ電極22の側壁にエミッタサイドウォ
ール絶縁膜23を形成する。そしてエミッタサイドウォ
ール絶縁膜23とエミッタ電極22上の第2の絶縁膜2
4とでエミッタ絶縁膜25が形成される。
【0031】次いで図3の(5)に示す第5の工程で、
例えばレジストマスク(図示せず)を用いた通常のイオ
ン注入法によって、半導体層12の上層に例えばホウ素
(B+ )をイオン注入して、ベースを形成する領域40
の両側の半導体層12の上層にP+ グラフトベース領域
19を形成する。
【0032】次いで図3の(6)に示す第6の工程で、
例えばレジストマスク(図示せず)を用いた通常のイオ
ン注入法によって、エミッタ電極22に例えばホウ素
(B+ )をイオン注入した後、不純物拡散処理を行っ
て、エミッタ電極22中のホウ素をベースを形成する領
域40に拡散し、P形ベース領域16を形成する。続い
てイオン注入法によって、エミッタ電極22に例えばヒ
素(As)をイオン注入した後、不純物拡散処理を行っ
て、エミッタ電極22中のヒ素を上記P形ベース領域1
6の上層に拡散し、N+ エミッタ領域17を形成する。
その後半導体層12上側の全面に金属膜42を形成した
後、通常のホトリソグラフィーとエッチングとによっ
て、金属膜42の2点鎖線で示す部分を除去する。そし
てP+ グラフトベース領域19に接続するベース電極2
6を形成するとともに、コレクタ電極27上の第2の絶
縁膜24に設けたコンタクトホールを介してコレクタ電
極27に接続するコレクタ金属電極29を形成する。な
お、上記説明では金属膜42を用いたが、ポリサイド膜
を用いることも可能である。
【0033】上記NPNバイポーラトランジスタ10の
製造方法では、エミッタ電極22とベースコンタクト部
28との距離がエミッタサイドウォール絶縁膜23を利
用して自己整合的に決定される。よって、エミッタ電極
22とベースコンタクト部28との距離Wを0.1μm
程度に縮小することが可能になるので、素子の微細化が
図れる。
【0034】次に本発明のバイポーラトランジスタの製
造方法に係る第2の実施例で形成されるバイポーラトラ
ンジスタを図4に示す概略構成断面図により説明する。
図では一例として、NPNバイポーラトランジスタ50
を示す。なお、前記第1の実施例で説明したと同様の構
成部品には、同一の番号を付す。
【0035】図に示すように、半導体基板(例えばP形
単結晶シリコン基板)11上には、N形エピタキシャル
成長層よりなる半導体層12が形成されている。この半
導体層12には複数の素子分離領域13,15が形成さ
れている。
【0036】上記半導体層12の上層の一部には、P形
ベース領域16が形成されている。このP形ベース領域
16の上層には、N+ エミッタ領域17が形成されてい
る。上記N+ エミッタ領域17の周囲のP形ベース領域
16上と当該P形ベース領域16に隣接する半導体層1
2上とには、酸化シリコン膜よりなるオフセット絶縁膜
18が形成されている。また、P形ベース領域16の一
方側における半導体層12の上層には、当該P形ベース
領域16に接続するP+ グラフトベース領域19が形成
されている。上記P形ベース領域16の下方の半導体層
12中と半導体基板11中とには、N+ コレクタ埋込み
領域20が形成されている。上記P形ベース領域16の
他方側で上記半導体層12の一部分52を介した半導体
層12には、N+コレクタ埋込み領域20に接続するN
+ コレクタ引き出し領域21が形成されている。
【0037】また上記N+ エミッタ領域17上には、当
該N+ エミッタ領域17に接続するエミッタ電極22が
形成されている。またエミッタ電極22の側壁には、例
えば酸化シリコンよりなるエミッタサイドウォール絶縁
膜23が形成されている。またエミッタ電極22の上面
には、例えば酸化シリコンよりなる第2の絶縁膜24が
形成されている。このエミッタ電極22上の第2の絶縁
膜24と上記エミッタサイドウォール絶縁膜23とによ
って、エミッタ絶縁膜25が形成されている。さらに上
記P形ベース領域16にP+ グラフトベース領域19を
介して接続するとともに上記エミッタ絶縁膜25の一方
側に接触する状態にベース電極55が形成されている。
またN+ コレクタ引き出し領域21に接続するとともに
他方側の上記エミッタ絶縁膜25の他方側に接触する状
態にコレクタ電極56が形成されている。上記の構成の
如くに、NPNバイポーラトランジスタ50は形成され
ている。
【0038】上記構成のNPNバイポーラトランジスタ
50では、P+ グラフトベース領域19をP形ベース領
域16側の一方側に形成し、その反対側に半導体層12
を介してN+ コレクタ引き出し領域21を形成したこと
により、エミッタ電極22とベースコンタクト部57と
の間,エミッタ電極22とコレクタコンタクト部58と
の間隔を狭くすることが可能になる。このため、NPN
バイポーラトランジスタ50のエミッタ電極22とベー
ス電極55との間隔を縮小することができる。またコレ
クタ−ベース間の寄生容量やコレクタ−基板間の寄生容
量を低下することができるので、しゃ断周波数の値が大
きくなり、遅延時間が短くなる。それとともに、素子の
微細化が図れる。さらに、エミッタ電極22とP+ グラ
フトベース領域19との接触およびエミッタ電極22と
+ コレクタ引き出し領域21との接触が防止できる。
【0039】次に上記NPNバイポーラトランジスタ5
0の製造方法を、図5に示す製造工程図により説明す
る。まず第1の工程として、前記図2の(1)で説明し
たと同様の工程を行い、その後第2の工程として、前記
図2の(2)で説明したと同様の工程を行う。したがっ
て、ここでは、上記第1,第2の工程の詳細な説明は省
略する。
【0040】その後、図5の(1)に示す第3の工程
で、例えば化学的気相成長法によって、マスクパターン
38側の全面に第2の多結晶シリコン膜41を形成す
る。さらにその上に、第2の絶縁膜24を形成する。そ
の後、通常のホトリソグラフィーと反応性イオンエッチ
ングによって、第2の絶縁膜24の2点鎖線で示す部分
と第2の多結晶シリコン膜41の1点鎖線で示す部分と
上記マスクパターン38の破線で示す部分とを除去し
て、第2の多結晶シリコン膜41でエミッタ電極22を
形成する。
【0041】さらに図5の(2)に示す第4の工程で、
レジストマスク(図示せず)を用いた通常のイオン注入
法によって、半導体層12に、例えばヒ素(As+ )を
イオン注入して、ベースを形成する領域40に接続しな
い状態でN+ コレクタ埋込み領域20に接続するN+
レクタ引き出し部21を形成する。
【0042】次に化学的気相成長法により半導体層12
の上面にシリコン酸化膜等よりなる第3の絶縁膜43を
形成する。そして第3の絶縁膜43をエッチバック処理
して第3の絶縁膜43の2点鎖線で示す部分を除去し、
第3の絶縁膜43で、エミッタ電極22の側壁にエミッ
タサイドウォール絶縁膜23を形成する。そしてエミッ
タサイドウォール絶縁膜23とエミッタ電極22上の第
2の絶縁膜24とでエミッタ絶縁膜25が形成される。
【0043】次いで図5の(3)に示す第5の工程で、
レジストマスク(図示せず)を用いた通常のイオン注入
法によって、半導体層12の上層に例えばホウ素
(B+ )をイオン注入して、ベースを形成する領域40
の一方側における半導体層12の上層にP+ グラフトベ
ース領域19を形成する。
【0044】次いで図5の(4)に示す第6の工程で、
レジストマスク(図示せず)を用いた通常のイオン注入
法によって、エミッタ電極22に例えばホウ素(B+
をイオン注入した後、不純物拡散処理を行って、エミッ
タ電極22中のホウ素をベースを形成する領域40に拡
散し、P形ベース領域16を形成する。続いて別のレジ
ストマスク(図示せず)を用いた通常のイオン注入法に
よって、エミッタ電極22に例えばヒ素(As)をイオ
ン注入した後、不純物拡散処理を行って、エミッタ電極
22中のヒ素を上記P形ベース領域16の上層に拡散
し、N+ エミッタ領域17を形成する。その後半導体層
12上側の全面に金属膜42を形成した後、通常のホト
リソグラフィーとエッチングとによって、金属膜42の
2点鎖線で示す部分を除去する。そしてP+ グラフトベ
ース領域19に接続するとともにエミッタ絶縁膜25の
一方側に接触する状態にベース電極55を形成し、同時
に、N+ コレクタ引き出し領域21に接続するとともに
エミッタ絶縁膜25の他方側に接触する状態にコレクタ
電極56を形成する。
【0045】上記NPNバイポーラトランジスタ50の
製造方法では、エミッタ電極22とベースコンタクト部
57との距離およびエミッタ電極22とコレクタコンタ
クトホール部58との距離がエミッタサイドウォール絶
縁膜23を利用して自己整合的に決定される。よって、
エミッタ電極22とベースコンタクト部57との距離を
0.1μm程度に縮小することが可能になるので、素子
の微細化が図れる。
【0046】上記いずれのNPNバイポーラトランジス
タ10,50も、Bi−CMOSデバイスのバイポーラ
トランジスタとして搭載することが可能である。Bi−
CMOSデバイスに搭載する場合には、上記説明した製
造方法を採用することにより、 (イ)第1の絶縁膜34でCMOSトランジスタのゲー
ト絶縁膜とオフセット絶縁膜18とを同時に形成するこ
とが可能になる。 (ロ)エミッタ電極22とCMOSトランジスタのゲー
トとを同時に形成することができる。 (ハ)エミッタサイドウォール絶縁膜23とCMOSト
ランジスタのLDD拡散層を形成する際に設けるLDD
サイドウォール絶縁膜とを同時に形成することが可能に
なる。 等の利点がある。したがって、製造工程を大幅に増加す
ることなく、容易に高集積化が可能なバイポーラトラン
ジスタをCMOSデバイスに組み込んで、Bi−CMO
Sデバイスを形成することが可能になる。
【0047】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
エミッタ電極の側壁にエミッタサイドウォール絶縁膜を
形成するとともにエミッタ電極の上面に第2の絶縁膜を
形成したことにより、エミッタ電極とベース電極とが絶
縁された状態でエミッタ電極とベースコンタクト部との
間隔が狭くなる。このため、バイポーラトランジスタが
縮小化されるので、素子の高集積化が可能になる。また
コレクタ−ベース間の寄生容量やコレクタ−基板間の寄
生容量が低下して、しゃ断周波数の値が大きくなり、遅
延時間が短くなる。このため、バイポーラトランジスタ
の電気的特性の向上が図れる。また上記バイポーラトラ
ンジスタの製造方法では、エミッタ電極とベースコンタ
クト部との距離がエミッタサイドウォール絶縁膜を利用
して自己整合的に決定される。このため、エミッタ電極
とベースコンタクトとの距離を0.1μm程度に狭める
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の概略構成断面図である。
【図2】第1の実施例の製造工程図(その1)である。
【図3】第1の実施例の製造工程図(その2)である。
【図4】第2の実施例の概略構成断面図である。
【図5】第2の実施例の製造工程図である。
【図6】従来例の概略構成断面図である。
【図7】従来例の製造工程図である。
【図8】課題の説明図である。
【符号の説明】
10 NPNバイポーラトランジスタ 11 半導体基板 12 半導体層 14 素子分離領域 16 P形ベース領域 17 N+ エミッタ領域 18 オフセット絶縁膜 19 P+ グラフトベース領域 20 N+ コレクタ埋込み領域 21 N+ コレクタ引き出し領域 24 第2の絶縁膜 25 エミッタ絶縁膜 26 ベース電極 27 コレクタ電極 34 第1の絶縁膜 37 第1の多結晶シリコン膜 38 マスクパターン 39 エミッタを形成する領域 40 ベースを形成する領域 41 第2の多結晶シリコン膜 50 NPNバイポーラトランジスタ 55 ベース電極 56 コレクタ電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/331 H01L 29/73

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の上層にコレクタ埋込み領域
    を設け、当該半導体基板の上面に半導体層を形成した
    後、当該半導体層に素子分離領域を形成し、さらに当該
    半導体層の上層に第1の絶縁膜を形成し、その後当該第
    1の絶縁膜側の全面に第1の多結晶シリコン膜を形成す
    る第1の工程と、 前記第1の多結晶シリコン膜で、エミッタを形成する領
    域の周囲のベースを形成する領域上にマスクパターンを
    形成した後、当該マスクパターンをエッチングマスクに
    して前記第1の絶縁膜をエッチングすることによりオフ
    セット絶縁膜を形成する第2の工程と、 前記マスクパターン側の全面に第2の多結晶シリコン膜
    と第2の絶縁膜とを積層した後、当該第2の多結晶シリ
    コン膜でエミッタ電極とコレクタ電極とを形成する第3
    の工程と、 前記エミッタ電極の側壁にエミッタサイドウォール絶縁
    膜を設けることで、当該エミッタサイドウォール絶縁膜
    とエミッタ電極上の前記第2の絶縁膜とでエミッタ絶縁
    膜を形成する第4の工程と、 前記ベースを形成する領域の両側における前記半導体層
    の上層にグラフトベース領域を形成した後、前記コレク
    タ埋込み領域に接続する状態で前記ベースを形成する領
    域に対して素子分離領域を介して前記半導体層にコレク
    タ引き出し領域を形成する第5の工程と、 前記ベースを形成する領域にベース領域を形成するとと
    もに、前記エミッタを形成する領域にエミッタ領域を形
    成した後、前記グラフトベース領域に接続するとともに
    エミッタ絶縁膜に接触する状態にベース電極を形成する
    とともに、前記コレクタ引き出し領域に接続するコレク
    タ電極を形成する第6の工程とよりなることを特徴とす
    るバイポーラトランジスタの製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板の上層にコレクタ埋込み領域
    を設け、当該半導体基板の上面に半導体層を形成した
    後、その後当該半導体層の上層に第1の絶縁膜を形成
    し、次いで当該第1の絶縁膜側の全面に第1の多結晶シ
    リコン膜を形成する第1の工程と、 前記第1の多結晶シリコン膜で、エミッタを形成する領
    域の周囲におけるベー スを形成する領域上にマスクパタ
    ーンを形成した後、当該マスクパターンをエッチングマ
    スクにして前記第1の絶縁膜をエッチングすることによ
    りエミッタ形成領域周囲のベース形成領域上に当該第1
    の絶縁膜でオフセット絶縁膜を形成する第2の工程と、 前記マスクパターン側の全面に第2の多結晶シリコン膜
    と第2の絶縁膜とを形成した後、当該第2の多結晶シリ
    コン膜でエミッタ電極を形成する第3の工程と、前記エミッタ電極の側壁にエミッタサイドウォール絶縁
    膜を設けることで、当該エミッタサイドウォール絶縁膜
    とエミッタ電極上の前記第2の絶縁膜とでエミッタ絶縁
    膜を形成する第4の工程と、 前記ベースを形成する領域の一方側における前記半導体
    層の上層にグラフトベース領域を形成した後、前記コレ
    クタ埋込み領域に接続する状態で前記ベースを形成する
    領域に対して前記グラフトベース領域とは反対側の前記
    半導体層にコレクタ引き出し領域を形成する第5の工程
    と、 前記ベースを形成する領域にベース領域を形成するとと
    もに、前記エミッタを形成する領域にエミッタ領域を形
    成した後、前記グラフトベース領域に接続するとともに
    前記エミッタ絶縁膜の一方側に接触する状態にベース電
    極を形成するとともに、前記コレクタ引き出し領域に接
    続するとともに前記エミッタ絶縁膜の他方側に接触する
    状態にコレクタ電極を形成する第6の工程とを行うこと
    を特徴とするバイポーラトランジスタの製造方法。
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