JP3193699U - はんだ付け装置 - Google Patents

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坂田 浩二
浩二 坂田
文雄 松本
文雄 松本
雄介 益谷
雄介 益谷
俊彦 平田
俊彦 平田
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Abstract

【課題】溶融はんだをノズルから噴出させる構成のはんだ付け装置において、ノズルを自動的にクリーニングしながら効率良くはんだ付けするようにしたはんだ付け装置を提供する。【解決手段】複数のはんだ付け箇所が点在するワーク10を支持するワーク支持手段31と、前記はんだ付け箇所に向けて溶融はんだを噴出させるノズル50と、自動はんだ付けの実行中には前記ノズル50から前記複数のはんだ付け箇所までの距離をそれぞれ接近させる一方で待機中には前記距離を遠ざけるアクセス手段33X,33YZと、前記待機中に前記ノズル50の噴出口52に接触して清掃動作が可能な清掃具70と、を備えた。【選択図】図13

Description

本考案は、部品が実装されたプリント基板の配線接続を完成させるためのはんだ付け装置に関し、より詳細には、局所的なはんだ付け箇所に対し、はんだ槽を用いずノズルから噴出する溶融はんだを噴出させてはんだ付けするはんだ付け装置に関するものである。
従来のはんだ装置は、容量が数百キログラムのはんだ槽を有することが一般的であった。一方、ワークは、部品が実装されたプリント基板である。ワークを、所定速度ではんだ槽に流しながらはんだ付けを行うことによって、プリント基板の配線接続を完成させる工程が知られている。はんだ槽には、溶融はんだが、穏やかな噴流を伴って満たされている。ワークは、電子部品のリード線が、部品面からパタン面へと貫通し、パタン面に形成されたランドの穴に突出している。ランドパタンは銅箔が露出しているため、リード線とともにはんだ付け可能である。ワークがはんだ槽に流される工程は、ワークのパタン面(はんだ面)を溶融はんだの液面に浸漬させながら所定速度で通過する際、ランドにリード線がはんだ付けされる工程である。
また、近年のプリント基板は緻密化、部品実装の両面化、両面パタン化あるいは立体化がめざましく、従来の片面パタン用のはんだ槽では対応できず、局所的なはんだ付け箇所に対し、ノズルから噴出する溶融はんだを噴出させてはんだ付けするはんだ付け装置(以下、「噴流ノズル型はんだ付け装置」ともいう)が普及している。
また、特許文献1には、設備稼働率の向上をはかるとともに、良好なはんだ付けを可能にしたはんだ付け方法及び装置が開示されている。具体的には、以下の構成と機能を有している。すなわち、横スライド自在に設けたスライド板に一対のはんだごてを一定距離隔てて固定している。また、スライド板の一端部に可動部を固定したシリンダによって、はんだごては一体に搬送ベルトに直交する向きに一定距離だけ往復移動して、はんだごてのいずれか一方を搬送ベルト上のワークにはんだ付けを行う作業位置に送り、他方を搬送ベルト上から退避させることが可能である。その搬送ベルトを挟む対称な位置にノズルが配置されている。このような構成のはんだ付け装置において、一対のはんだごてのうち、一方によるはんだ付け動作中、他方に近い側のノズルからエア・ブローすることによって、クリーニングを行うというはんだ付け方法が開示されている。
特開平10−216931号公報
しかしながら、噴流ノズル型はんだ付け装置では、一定の稼働時間毎にノズルの周辺に異物としてはんだの酸化物等が偏って付着するため、ノズルからの溶融はんだの噴流が、ノズルの中心に対して不均一となり、その結果、はんだ付けの品質が劣化する。これに対し、従来の装置では、綿棒等を用いて手動によりクリーニングするための工数が増加するほか、ノズル汚れの程度を定期的に監視する負担も不可避であるという欠点があった。さらに、手動クリーニングの場合、実施の結果にバラツキがあるため、はんだ付けの品質を悪化させる恐れもあった。そのため、ノズルを自動的にクリーニングしながら効率良くはんだ付けするようにしたはんだ付け装置が望まれていた。
また、特許文献1に記載のはんだ付け方法及び装置は、2本のはんだごてを交互にクリーニングしながら効率良くはんだ付けする方式であり、必ずしも集積度の高い最新仕様のプリント基板に適用できるとは限らなかった。そのため、噴流ノズル型はんだ付け装置において、1本のノズルを適宜にクリーニングしながら効率良くはんだ付けするようにしたはんだ付け装置が望まれていた。
しかし、エア・ブローによりノズルをクリーニングする方式を、既存の噴流ノズル型はんだ付け装置に適用した場合、ノズルに付着している異物等が吹き飛ばされて周囲に害を及ぼしてしまうので、その害を防ぐための防護カバーや、飛散物の回収機構が必要になるという別の問題が生じる。そもそも、噴流ノズルの内部に溶融はんだが存在する状態で、特にエア・ブローによりノズルの内側をクリーニングすることは困難である。そのため、既存の噴流ノズル型はんだ付け装置に対し、簡素な部品を用いた簡単な改造によって、ノズルをクリーニングする機能を追加できるようにすることも望まれていた。
本考案は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、溶融はんだをノズルから噴出させる構成のはんだ付け装置において、ノズルを自動的にクリーニングしながら効率良くはんだ付けするようにしたはんだ付け装置を提供することにある。
本考案は、このような目的を達成するためになされたもので、請求項1に記載のはんだ付け装置は、複数のはんだ付け箇所(40,41)が点在するワーク(10,17)を支持するワーク支持手段(31)と、前記はんだ付け箇所(40,41)に向けて溶融はんだ(1)を噴出させるノズル(50)と、自動はんだ付けの実行中(S11,S30)には前記ノズル(50)から前記複数のはんだ付け箇所(40,41)までの距離をそれぞれ接近させる一方で待機中には前記距離を遠ざけるアクセス手段(33)と、前記待機中に前記ノズル(50)の噴出口(52)に接触して清掃動作が可能な清掃具(70)と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載のはんだ付け装置は、請求項1に記載のはんだ付け装置において、前記アクセス手段(33)は、前記ワーク支持手段(31)によって支持された前記ワーク(10,17)を前記ノズル(50)に対してXYZ方向に移動可能であり、前記清掃具(70)は前記待機中に前記清掃動作を可能にする駆動源(73)を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載のはんだ付け装置は、請求項2に記載のはんだ付け装置において、前記清掃具(70)は、吸液保持機能を有する主要部(72)と、該主要部(72)を前記ノズル(50)の前記噴出口(52)に接触させる態勢で前記ワーク支持手段(31)に装着する清掃具装着手段(75)と、
前記清掃具(70)に洗浄液(81)を供給する洗浄液供給手段(80)と、を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載のはんだ付け装置は、請求項3に記載のはんだ付け装置において、前記駆動源(73)はモータ(73)であり、該モータ(73)の回転軸(74)に直結された前記清掃具(70)の前記主要部(72)が回転することにより前記清掃動作を行うことを特徴とする。
また、請求項5に記載のはんだ付け装置は、ワーク(10,17)をはんだ付け工程の進捗に応じて搬送するワーク搬送手段(20,20’)と、該ワーク搬送手段(20,20’)により前記はんだ付け工程が実行される位置(30)まで到達した前記ワーク(10,17)のはんだ付け箇所(40)に向けて溶融はんだ(1)を噴出させるノズル(50)と、該ノズル(50)を前記はんだ付け箇所(40)に近づけるようにXYZ方向へ移動可能なノズル駆動部(51)と、少なくとも前記ワーク搬送手段(20,20’)および前記ノズル駆動部(51)を統合制御する制御部(60)と、前記ノズル(50)が前記はんだ付け箇所(40)から離れた待機中に前記ノズル(50)の噴出口(52)に接触して異物(2)を除去する清掃具(70)と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項6に記載の考案は、請求項5に記載のはんだ付け装置において、前記清掃具(70)は、前記噴出口(52)に接触可能であるとともに吸液保持機能を有する主要部(72)と、前記清掃具(70)を前記ノズル(50)の噴出口(52)に接触させて清掃可能にする態勢で前記ワーク搬送手段(20,20’)に係合する清掃具係合手段(71)と、前記制御部(60)の命令によるか又は規定の間欠動作により前記清掃具(70)に洗浄液(81)を供給する洗浄液供給手段(80)と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項7に記載の考案は、請求項3〜6の何れか1項に記載のはんだ付け装置において、前記洗浄液供給手段(80)は、前記洗浄液(81)が液面(84)を露出して満たされた洗浄液浸漬皿(82)と、該洗浄液浸漬皿(82)を少なくとも上下方向に動作させる洗浄液浸漬皿駆動手段(83)と、を備え、前記洗浄液浸漬皿駆動手段(83)は、前記清掃具(70)に前記洗浄液浸漬皿(82)を近づけて前記主要部(72)が前記液面(84)に浸漬可能となる浸漬態勢(85)と、前記清掃具(70)から前記洗浄液浸漬皿(82)を遠ざける待機態勢(86)と、を交互に切り換え可能であることを特徴とする。
また、請求項8に記載の考案は、請求項6又は7に記載のはんだ付け装置において、前記清掃具(70)の前記主要部(72)はブラシ(72)であり、前記ワーク搬送手段(20,20’)は複数のローラ(21〜25,21〜25’)が搬送方向に統一されて回転するローラコンベア(20,20’)であり、前記清掃具係合手段(71)は前記複数のローラ(21〜25,21〜25’)のいずれかのローラ(25’)を前記清掃具(70)に換装して回転可能に軸支する構成であり、前記換装される前のローラ(25’)を軸支していた回転駆動軸(29)に前記ブラシ(72)が係合され、該ブラシ(72)は他のローラ(21〜24)とともに回転可能であることを特徴とする。
請求項9に記載のはんだ付け装置は、請求項4又は8に記載のはんだ付け装置において、前記清掃具(70)の前記主要部(72)の回転方向を、所定時間毎に逆転させて前記清掃動作を行うことを特徴とする。
また、請求項10に記載の考案は、請求項8又は9に記載のはんだ付け装置において、前記換装される前のローラ(25’)が有していた搬送ガイド機能を補うように、前記ブラシ(72)が係合された換装部(28)に対する搬送方向の前後に前記ワーク(10,17)の移動を適切に規制しながら案内するオプションガイドローラ(90)を備えたことを特徴とする。
また、請求項11に記載の考案は、請求項9又は10に記載のはんだ付け装置において、前記ブラシ(72)は耐熱性のシリコンゴムで構成されていることを特徴とする。
また、請求項12に記載の考案は、請求項8、10又は11に記載のはんだ付け装置において、前記ブラシ(72)には調理用の油引きを流用したことを特徴とする。
本考案によれば、溶融はんだをノズルから噴出させる構成のはんだ付け装置において、ノズルを自動的にクリーニングしながら効率良くはんだ付けするようにしたはんだ付け装置を提供することができる。
実施例1の前提となるはんだ付け装置(以下、「前提装置」ともいう)の斜視図である。 図1の装置において、(A)プリント基板に実装された電子部品を噴流ノズルによりはんだ付けする様子を示す要部拡大側面図と、(B)噴流ノズルの先端部のみを取り外して示す拡大斜視図である。 図2(A)の装置において、噴流ノズルに異物が付着して、はんだの流れが不均一になった様子を示す要部拡大側面図である。 実施例1に係るはんだ付け装置(以下、「本装置」ともいう)の斜視図である。 図4の本装置において、ノズルクリーニングを実行する様子を示す側面図である。 図4、図5の本装置において、異物が付着した噴流ノズルをクリーニングする様子を示す要部拡大側面図であり、(A)ブラシに下方から噴流ノズルが接近する様子と、(B)噴流ノズルの上方にブラシが被さりながら回転してクリーニングする様子と、を示している。 図4、図5の本装置におけるブラシ付近の拡大斜視図である。 図4、図5の本装置において、ブラシに洗浄液を浸漬する様子を示す要部斜視図であり、(A)洗浄液浸漬皿の接近を待つブラシと、(B)ブラシの下方で待機中の洗浄液浸漬皿と、を示している。 図1又は図4、図5の装置において、ノズルクリーニングする手順を示す動作フロー図であり、(A)前提装置(図1)と、(B)本装置(図4、図5)と、を示している。 実施例2の前提となる噴流ノズル型はんだ付け装置(前提装置)の斜視図である。 実施例2に係るはんだ付け装置(以下、「本装置」ともいう)の待機した状態を示す斜視図である。 図11の本装置において、ブラシに洗浄液を供給する様子を示す斜視図である。 図11、図12の本装置において、ノズルクリーニングを実行する様子を示す斜視図である。 図10〜図13のはんだ付け装置において、ノズルクリーニングする手順を示す動作フロー図であり、(A)前提装置(図10)と、(B)本装置(図11〜図13)と、を示している。 基板以外のワークに対応する場合を説明する斜視図である。
以下、図1〜図9を参照して本考案の実施例1について説明する。なお、各図にわたって同一効果の部材に対しては同一符号を付して説明を省略する。
図1は、本考案の前提となる噴流ノズル型はんだ付け装置(前提装置)の斜視図であり、電子部品が実装されたプリント基板をローラコンベアで所定位置まで搬送し、噴流ノズル(以下、単に「ノズル」ともいう)によりはんだ付けする様子を示している。図1に示すように、前提装置200は、ワーク搬送手段20,20’と、ノズル50と、ノズル駆動部51と、制御部61と、を備えて構成されている。
ワーク搬送手段20,20’は、ローラコンベア20,20’であり、図1の右側に縦型5軸のローラ21〜25が連なって配設され、チェーン掛けにより搬送方向に統一されて回転することにより、矢印Aの方向へと搬送機能を発揮する。なお、図1の左側の列にも縦型5軸のローラ21〜25’が連なって配設され、左右で一対を成している。すなわち、左側のローラ21〜25’と、右側のローラ21〜25は、搬送対象のプリント基板10を搬送経路27の両側から挟むような位置関係であり、縦型5軸で柵状の2列に配設されている。
なお、実施例1に係る前提装置200および本装置100において、説明の便宜上、ワークはプリント基板10であるものとしている。しかし、図15に沿って後述するように、プリント基板10以外のワーク17であっても、そのワーク17をパレット32に載置することにより、プリント基板10と同様に取り扱うことが可能である。したがって、本考案の適用範囲は、プリント基板に限定されない。
また、左側のローラ21〜25’および右側のローラ21〜25は、全部が同じ物であり、その各々は上方の小径部3と下方のフランジ4が、異なる直径で形成されている。ローラコンベア20,20’が形成する搬送経路27において、プリント基板10は、下面の側縁部11をフランジ4の上側直径面5に載置される。それと同時に、プリント基板10は、側端部12を各ローラ21〜25,21〜25’のローラ小径部3の周面6に所定の摩擦力を保持して当接し、ローラコンベア20,20’の回転駆動に伴って搬送される。
また、平面度の高いプリント基板10が投入されている限り、フランジ4の周面7にプリント基板10は接触しない。逆に、ある程度以上反ったプリント基板10が投入された場合、フランジ4の周面7にプリント基板10が突き当たって正常な搬送を阻害されることもある。なお、図1において、ローラコンベア20,20’が合計10軸で形成されているうち、左側手前のローラ25’の符号に’印を付して、他と区別しているが、そのことについては、図4に沿って後述する。
ワーク搬送手段20,20’は、プリント基板10をはんだ付け工程の進捗に応じて搬送する。前提装置200に投入されたプリント基板10は、ワーク搬送手段20,20’により、はんだ付け工程が実行される位置30まで到達する。ノズル50は、前提装置200が稼動中であれば、常時溶融はんだを噴出させており、近付けられたプリント基板10のはんだ付けする箇所40(図2,図3)に届くように溶融はんだを噴出させる。ノズル駆動部51は、ノズル50をはんだ付け箇所40に近づけるようにXYZ方向へ移動させることが可能な駆動機構である。制御部61は、少なくともワーク搬送手段20,20’およびノズル駆動部51を統合制御する。
なお、実施例1に係る前提装置200(図1)または本装置100(図5)における「ノズル駆動部51」は、本考案における「アクセス手段」に該当する。
同様に、実施例1に係る前提装置200(図1)または本装置100(図5)における「ローラコンベア20,20’」は、本考案における「ワーク搬送手段」であるとともに、搬送動作を停止して自動はんだ付けを実行する工程(図9のS30)では「ワーク支持手段」にも該当する。
図2(A)は、図1の装置において、プリント基板に実装された電子部品を噴流ノズルによりはんだ付けする様子を示す要部拡大側面図である。また、図2(B)は、噴流ノズルの先端部のみを取り外して示す拡大斜視図であり、円筒形のノズル50の上方が噴出口52である。ノズル50の表面、すなわち外周面53および内周面54は、溶融はんだの表面張力に対して適度な濡れ性を備えており、例えば、鉄にニッケル鍍金、あるいは窒化処理したものが好適である。ノズル50の表面に対する各種の表面処理については、はんだ噴流の安定性や汚れ防止の点でそれぞれ一長一短がある。この円筒形のノズル50は、使用に応じて、その外周面53および内周面54に、後述する異物2(図3)が付着する。図2(A)に示すように、はんだ付けが実行される位置30にプリント基板10が固定され、そのプリント基板10の上面に電子部品15が載置されている。
電子部品15のリード線16が、プリント基板10の部品面(上)からパタン面(下)へと貫通し、パタン面に銅箔が露出した不図示のランド穴から、短く切り残された状態で突出している。また、図1に示したように、制御部61がノズル駆動部51を制御し、噴流ノズル50をはんだ付け箇所40に接近させる。このように、噴流ノズル50が、はんだ1を噴出させながら、はんだ付け箇所40に接近すると、リード線16はランドにはんだ付けされる。
図3は、図2(A)の装置において、噴流ノズルに異物が付着して、はんだの流れが不均一になった様子を示す要部拡大側面図である。図3に示すように、ノズル50の表面、すなわち外周面53および内周面54(図2(B))には、稼動時間が数十分経過する毎に、主としてはんだの酸化物等による異物2が偏って付着する。その結果、ノズル50を中心として均一であるべきはんだの噴流、すなわち、噴出や流れ落ちが、図6(A)に示して後述するように不均一となる。
図4は、本装置の斜視図であり、はんだ付けの終わったプリント基板がローラコンベアで搬出され、ノズルクリーニング(以下、「清掃動作」ともいう)を開始する前段階の様子を示している。本装置100は、前提装置200(図1)に、自動ノズルクリーニング機構を装着したものである。自動ノズルクリーニング機構は、制御部60に制御される清掃具70および洗浄液供給手段80により構成される。本装置100は、ワーク搬送手段20,20’と、ノズル50(図1)と、ノズル駆動部51(図1)と、制御部60と、清掃具70と、を備えて構成されている。なお、図4ではノズル50(図1)およびノズル駆動部51(図1)の記載を省略している。
本装置100は、前提装置200(図1)において、左手前のローラ25’を取外して、ブラシ72を回転可能に軸支したものである。その結果、合計10軸で形成されているローラコンベア20,20’は、図4の左側に残された4軸のローラ21〜24と、右側の5軸のローラ21〜25と、の合計9軸のローラにより搬送動作する。また、左側手前のローラ25’を外してその代わりに取り付けられたブラシ72は、ローラ21〜24に連動して回転する。
図1を用いて説明したように、ノズル駆動部51は、ノズル50をはんだ付け箇所40に近づけるようにXYZ方向へ移動させることが可能な駆動機構である。図4の制御部60は、ワーク搬送手段20,20’、ノズル駆動部51および洗浄液供給手段80を統合制御する。清掃具70は、ノズル50の噴出口52の外周面53に接触して異物2を除去する。ただし、ノズル50を用いてのはんだ付け工程と、ノズルクリーニング工程とを同時に実行することはできない(図9参照)。したがって、清掃具70がノズル50をクリーニングするタイミングは、ノズル50がはんだ付け箇所40から離れた待機中に限られる。
また、清掃具70は噴出口52に接触可能な主要部72が洗浄液81を吸液保持する機能を有する。この吸液保持機能として、スポンジや刷毛状の構造が適する。したがって、清掃具70の主要部72は、耐熱性を有するシリコンゴム製のブラシ72で構成されている。なお、シリコンゴムの耐熱温度は約250℃である。このシリコンゴム製のブラシ72は、調理用品として市販されている「油引き」が、好適に流用可能であり、今後も長きにわたって、安価かつ容易に調達可能と見込まれる。なお、「油引き」とは、鉄板焼き等の料理の際に熱した鉄板やフライパンに食用油を塗りのばす「刷毛」状の道具である。
清掃具係合手段71は、清掃具70をワーク搬送手段20’に係合する。清掃具係合手段71により係合された清掃具70は、ノズル50が清掃可能な態勢(XYZ位置)にあれば、その噴出口52を清掃具70に接触させる。洗浄液供給手段80は、制御部60の命令によるか又は規定の間欠動作により、清掃具70に洗浄液81を供給する。間欠動作は、稼動頻度、時間、所定動作の前後に実行する等が規定されている。このように規定された間欠動作は、少なくともカウンタ機能およびタイマ機能を含むコンピュータプログラムに基づいた制御部60の命令により実行される。なお、上述した規定の間欠動作については、コンピュータに依存しないカム機構等により実行する構成を採用しても構わない。
また、洗浄液供給手段80は、洗浄液浸漬皿82と、洗浄液浸漬皿駆動手段83と、を備えて構成されている。洗浄液浸漬皿82は、洗浄液81が液面84を露出して満たされる皿状部材である。洗浄液浸漬皿駆動手段83は、洗浄液浸漬皿82を少なくとも上下方向に動作させる駆動機構である。洗浄液浸漬皿駆動手段83は、清掃具70に洗浄液浸漬皿82を近づけて主要部72が液面84に浸漬可能となる浸漬態勢85と、清掃具70から洗浄液浸漬皿82を遠ざける待機態勢86と、を交互に切り換え可能である。その動作は、コンピュータプログラムに基づいた制御部60の命令により実行される。なお、洗浄液浸漬皿駆動手段83の動作についても、コンピュータに依存しないカム機構等により実行する構成を採用しても構わない。
<第1の改造>
以下、主に図4、図5を用い、第1の改造について説明をする。
第1の改造は、前提装置200において、ローラ25’を外した回転駆動軸29にブラシ72を回転可能に軸支する、という改造である。その結果、ブラシ72は他のローラ21〜24と連動して回転するように構成される。つまり、チェーン26により連動する5軸のローラ21〜25は、搬送機能にある程度の余裕が有るため、並んだ5軸のうちいずれかの1軸からローラを外してもプリント基板10の搬送にさほどの支障は生じない。その余裕を生かして、上述の第1の改造を施している。なお、本願発明で定義する清掃具係合手段71とは、例えば、ローラコンベア20’における、5軸のローラ21〜25’のうちローラ25’を清掃具70に換装して回転駆動可能に軸支する構成をいう。
図5は、図4の本装置において、ノズルクリーニングを実行する様子を示す側面図である。図5に示すように、制御部61の命令により、ノズル50を移動する。すなわち、ノズル50のYX軸をブラシ72の真下とし、ノズル50のZ軸をブラシ72に当接する高さとし、清掃動作に適するように設定する。
図6は、図4、図5の本装置において、異物が付着した噴流ノズルをクリーニングする様子を示す要部拡大側面図である。図6(A)は、ブラシに下方から噴流ノズルが接近する様子を示している。図6(A)に示すように、噴流するはんだ1は、ノズル50の中心から外周面53へ不均等に流出している。その原因は、図3に沿って説明した異物2がノズル50の外周面53の一部に偏って付着し、噴流するはんだ1の均等な流出を阻害するからである。図3に示した異物2は、高温状態のはんだ1が噴流するノズル50に、上方からブラシ72が被さりながら(図6(A))回転してクリーニングすることによって(図6(B))、清浄に除去される。
<第2の改造>
以下、図7、図8を用い、第2の改造について説明をする。
図7は、図4、図5の本装置におけるブラシ付近の拡大斜視図であり、オプションガイドローラがプリント基板の搬送を支援する様子を示す図である。本装置100は、上述した第1の改造により、ローラ25’が外されて、ブラシ72に換装される。その結果、本装置100は、ローラ25’が欠損したことの弊害として、反りのあるプリント基板10を投入した場合、搬送障害を生じる危険性が予想される。その危険性に対し、第2の改造によって対応する。第2の改造は、ブラシ72が軸支された換装部28に対し、搬送方向の前後において、反りのある(図7では反っていない)プリント基板10の移動を円滑に案内するオプションガイドローラ90を付設する。
ここで、例えば、搬送方向を弦として、弧が上向きに反った(図7では反っていない)プリント基板10が、搬送経路27に投入された場合、進行方向の側縁部11が、フランジ4の上側直径面5に載置されず、フランジ4の周面7に突き当たる危険性がある。その結果、円滑な搬送が阻害されるという不具合が発生する。この不具合を避けるために、ローラコンベア20’の5軸のローラ21〜25’は、相当の緻密さで配列されているので、5軸が並ぶローラ21〜25’の中から1つのローラ25’が欠損しても、反りの少ないプリント基板10であれば、円滑な搬送は阻害されない。このように、はんだ付け装置100は、ある限度内であれば多少の反りがあっても、プリント基板10の円滑な搬送が阻害されないように、必要最小限よりもある程度緻密にローラ軸が配列されている。
第2の改造は、換装される前のローラ25’が有していた搬送ガイド機能を適宜に補うために行う。すなわち、第2の改造は、ブラシ72が係合された換装部28に対する搬送方向の前後に、プリント基板10の移動を適切に規制しながら案内するガイドブラケット92および、そのガイドブラケット92に軸支されたオプションガイドローラ90を付設する改造である。
オプションガイドローラ90は、ローラ21〜25の小径部3よりも小さい直径で、その周面91の上側を、フランジ4の上側直径面5と同一高さとし、従動回転自在となるように、ガイドブラケット92に軸支されている。その結果、フランジ4の上側直径面5に載置されるプリント基板10の側縁部11が、オプションガイドローラ90の上を円滑に移動することができる。なお、オプションガイドローラ90は、プリント基板10の側縁部11を摺滑し得る搬送ガイド機能を備えていれば良く、必ずしも従動回転自在のローラでなくても構わない。また、オプションガイドローラ90は、投入されるプリント基板10の反り具合によっては必ずしも必要なものでなく、適宜にオプション装備されることが好ましい。
図8は、図4、図5の本装置において、ブラシに洗浄液を浸漬する様子を示す要部斜視図であり、(A)洗浄液浸漬皿の接近を待つブラシと、(B)ブラシの下方で待機中の洗浄液浸漬皿と、を示している。なお、関連する図4において、はんだ付けの実行される位置30から、はんだ付けの終わったプリント基板10(破線)がローラコンベア20,20’で搬出された後、ノズルクリーニングを開始する前段階の様子を示した。すなわち、洗浄液浸漬皿82が、ノズルクリーニングを実行中でないタイミングで、ブラシ72に向かって斜め下方から接近する。これに対応する図8において、(A)ブラシ72の真下に(B)洗浄液浸漬皿82が配置されているが、これは単なる紙面上の配置の都合に過ぎない。
図8(A)は、洗浄液浸漬皿の接近を待つブラシに加えて、オプションガイドローラ90を明示している。また、図8(B)に示すように、制御部60の命令で洗浄液浸漬皿駆動手段83が洗浄液浸漬皿をXYZ方向に適宜動かすことにより、ブラシ72に洗浄液81を浸漬させるまで上昇可能であり、逆に斜め下の退避方向へ下降して待機し、洗浄液81の補給を受けることも可能である。洗浄液浸漬皿82は、コンピュータプログラムに基づいた制御部60の命令を受けた洗浄液浸漬皿駆動手段83により、適切な位置へ移動される。なお、洗浄液浸漬皿82への洗浄液供給は、洗浄液供給手段80により適宜実行される。場合によっては、人の手で液を足しても構わない。なお、洗浄液81には、例えば、水溶性フラックスと、純水との混合液が用いられる。
図9は、図1又は図4、図5の装置において、ノズルクリーニングする手順を示す動作フロー図である。図9(A)は前提装置(図1)の動作フロー図である。図9(B)は本装置(図4、図5)の動作フロー図である。まず、図9(A)を用いて前提装置(図1)の動作を説明する。前提装置200は、不定期な手動ノズルクリーニングを行う工程を有する(S15)。この手動ノズルクリーニング工程(S15)の前か後に、本来のはんだ付け動作を自動的に繰り返す工程を有する(S99)。この自動繰り返し動作(S99)は、以下の3工程を有する。すなわち、自動基板搬入工程(S20)、自動はんだ付け工程(S30)、および自動基板搬出工程(S40)の3工程である。
つぎに、図9(B)を用いて本装置(図4、図5)の動作を説明する。本装置100は、自動繰り返し動作(S100)の中に、定期的な自動ノズルクリーニング工程(S10)を含んでいるほか、前提装置200の自動繰り返し動作(S99)で実行される3つの工程が同様に含まれる。また、定期的な自動ノズルクリーニング工程(S10)では、洗浄液浸漬皿駆動手段83が洗浄液浸漬皿82をブラシ72に近づけることにより、洗浄液浸漬皿82の洗浄液81にブラシ72を浸漬させる工程(S1)と、ブラシ72をノズル50に接触させて回転させる工程(S2)と、を有する。
以上のように、本考案によれば、溶融はんだをノズルから噴出させる構成のはんだ付け装置において、ノズルを自動的にクリーニングしながら効率良くはんだ付けするようにしたはんだ付け装置を提供することができる。より詳しくは、以下のとおりである。
第1に、噴流ノズルに付着した異物が安定して除去されるため、溶融はんだの噴流が均一になり、はんだ付けの不具合が軽減される。なお、異物は、主に、はんだ酸化物のほか、ノズル自体の酸化物等である。
第2に、手動クリーニング工数のほか監視負担も不要となるので、生産効率が大幅に改善される。
第3に、前提装置に簡単な改造を施すことにより目的を達成できる。すなわち、前提となる既存の噴流ノズル型はんだ付け装置に対し、「簡素な部品」を用いた「簡単な改造」によって、ノズルを自動クリーニングする機能を追加したはんだ付け装置を実現できる。
上述の「簡素な部品」を用いた「簡単な改造」とは、以下のとおりである。
まず「簡素な部品」とは、例えば、調理用品として廉価で市販されている「油引き」のことであり、耐熱性を有するシリコンゴム製のブラシである。このシリコンゴム製の「油引き」こそが、清掃具70の主要部72として好適に流用可能であり、しかも今後長きにわたって、安価かつ容易に調達可能であることを期待できる。
つぎに「簡単な改造」とは、ローラコンベア20’のローラ25’を外して、上述の「油引き」に換装する改造のことである。すなわち、ローラコンベア20’の一部を、自動ノズルクリーニング機構に換装するとともに駆動力を兼用させる。つまり、外される前のローラ25’に対する回転駆動力を、換装後のブラシ(油引き)72の回転駆動に利用する。したがって、新たな駆動力として専用モータ等を追加する必要もなく、簡単な改造で足りる。
もし、本装置100の自動ノズルクリーニング機構を採用せずに同等の効果を得たい場合、自動ノズルクリーニング機構をはんだ付け工程が実行されない退避位置でノズルクリーニングを実行する構成も考えられる。その場合にも、上向きのノズル50の噴出口52に対して、上方から清掃具70を被せるような位置関係の自動ノズルクリーニング機構は必須である。ただし、ノズルクリーニングと、はんだ付けとは、機能的に相反し動作を妨害する関係であるため同時には実行できない。しかも、ワークと自動ノズルクリーニング機構とは、構造上も同一場所に存在できない関係である。つまり、ワークとノズル50との隙間に清掃具70を挿入する余裕はない。
したがって、ローラコンベア20とローラコンベア20’との間、すなわち、はんだ付け工程が実行される位置30に、プリント基板10が保持されているとき又は通過中であれば、自動ノズルクリーニング機構を稼動させずに退避させることが必要である。その退避位置において、ノズルクリーニングを実行するならば、ノズル50の移動可能なXY領域をプリント基板10の面積よりも相当に拡大する必要がある。そのための機構は、本考案で採用した自動ノズルクリーニング機構に比べて簡単ではない。
これに対し、本装置100の自動ノズルクリーニング機構であれば、ワークの搬送手段であるローラコンベア20’に清掃具70を一体化することにより、ノズル50の移動可能なXY領域をプリント基板10の外形からわずかにはみ出す程度で足り、ローラコンベア20’の外側まで拡大する必要はない。また、専用の可動機構等を追加する必要もない。したがって、本装置100の自動ノズルクリーニング機構であれば、きわめて簡素な構成で足りる。
以下、図10〜図15を参照して本考案の実施例2について説明する。なお、実施例1と共通する説明は省略し、主に相違点を詳細に説明する。第1の相違点は、ノズルとはんだ付け箇所とのアクセス動作において、実施例1ではノズル側が動き、実施例2ではワーク側が動くという点である。第2の相違点は、ワークの装填において、実施例1ではローラコンベアでプリント基板が連続搬送され、実施例2ではワーク固定テーブルに人の手で毎回ワークを載置するという点である。
図10は、実施例2の前提となる噴流ノズル型はんだ付け装置(前提装置)の斜視図である。図10に示すように、前提装置400は、固定式のはんだ槽8と、そのはんだ槽8の上方に位置するテーブルX軸駆動部(「X軸駆動レール」ともいう)33Xと、テーブル支柱33YZと、そのテーブル支柱33YZの上でX方向に移動可能なワーク固定テーブル(以下、「テーブル」と略す)31と、より構成されている。
また、テーブル31にはワーク10,17が着脱自在に固定されている。なお、プリント基板10以外のワーク17の取り扱いについては、図15に沿って後述する。
なお、実施例2における「テーブルX軸駆動部33X(X軸駆動レール)」および「テーブル支柱33YZ」を、それぞれ「アクセス手段33X」および「アクセス手段33YZ」とも呼び、これらを総称して、アクセス手段33という。
図11は、実施例2に係るはんだ付け装置(以下、「本装置」ともいう)の斜視図であり待機した状態を示している。図11に示すように、本装置300は、ワーク支持手段31と、ノズル50と、アクセス手段33と、清掃具70と、を備えて構成されている。ワーク支持手段31は、複数のはんだ付け箇所40(図2、図3),41(図15)が点在するワーク10,17を支持する。
ノズル50は、はんだ付け箇所40,41に向けて溶融はんだ1を噴出させる。アクセス手段33は、自動はんだ付けの実行中(図14(S11))にはノズル50から複数のはんだ付け箇所40,41までの距離をそれぞれ接近させる一方で待機中には距離を遠ざける。アクセス手段33は、ワーク支持手段31によって支持されたワーク10,17をノズル50に対してXYZ方向に移動可能である。
清掃具70は、主要部72と、清掃具装着手段75と、洗浄液供給手段80と、駆動源(以下、「モータ」ともいう)73と、を備えて構成されている。清掃具70の主要部72は、吸液保持機能を有するブラシ72であり、材料等の詳細は、実施例1で説明したとおりである。
また、清掃具装着手段75は、ブラシ72をノズル50の噴出口52に接触させる態勢でワーク支持手段31に装着する。すなわち、清掃具装着手段75は、下方に向けたブラシ72を回転駆動するモータ73のボディを、テーブル31の角部にねじ止めまたは接着等により取り付ける。
駆動源73は、待機中すなわち、自動はんだ付けを実行中(図14(B)S10)でないときに、清掃動作を可能にする。清掃具70は、待機中にノズル50の噴出口52に接触して清掃動作することが可能である。駆動源73は、不図示の制御機能により、所定の時間ごとに逆転可能な小型のモータ73である。そのモータ73の回転軸74に直結されたブラシ72が回転することにより清掃動作を行う。
図12は、図11の本装置において、ブラシに洗浄液を供給する様子を示す斜視図である。図12に示すように、本装置300において、洗浄液供給手段80は、清掃具70に洗浄液81を供給する。具体的には、図4、図8を用いて実施例1により説明したとおりである。すなわち、洗浄液供給手段80は、洗浄液浸漬皿82と、洗浄液浸漬皿駆動手段83(図11〜図13には不図示)と、を備えて構成されている。ただし、洗浄液浸漬皿駆動手段83については、図14(B)の自動ノズルクリーニング工程(S10)でも後述するように、無くても構わない。
図13は、図11、図12の本装置において、ノズルクリーニングを実行する様子を示す斜視図である。詳細な図示は省略するが、本装置300において、はんだ槽8とともに位置が固定されたノズル50に対し、アクセス手段33の駆動により、複数のはんだ付け箇所40(図2、図3),41(図15)までの距離をそれぞれ接近させながら、適切に自動はんだ付けが実行される(図14の工程(S11))。そして、図13に示すように、清掃具70は、はんだ付けが実行されないタイミング、すなわち待機中に、手前側のX軸駆動レール33Xの左寄りに位置する。
なお、図13では、ノズルクリーニングを実行中の清掃具70は、手前側のX軸駆動レール33Xの左寄りに位置するが、四隅もしくは、4辺のうち何れかの中間位置でも構わない。
この待機中において、アクセス手段33の駆動により、ノズル50から見て、はんだ付け箇所40,41との距離は遠ざけられ、その代わりに清掃具70が直上に近づけられる。このとき、清掃具70は、その主要部であるブラシ72をノズル50に接触させて回転させる(図14の工程(S9))。なお、洗浄効果を高めるために、ブラシ72の回転方向を、例えば、1秒毎に逆転させることが好ましい。
また、ブラシ72の回転方向を正転/逆転させるとともに、それぞれの回転中のブラシ72をX方向に微小なスイング動作させることが好ましい。そのスイング幅については、mm単位で設定可能とし、3mm程度の設定がより好ましい。
さらに、スイングについては、X方向のみならず、Y方向にしても良く、さらにブラシ72を回転しながら回転軸を円形に首振りさせる歳差運動であっても良い。これらのスイング形式を選択自在にすることがなお好ましい。
ブラシ72をスイング動作させる目的は、クリーニング性の向上である。また、歳差運動は、小さいブラシで大きなノズルに対応する目的もある。ちなみに、適宜設定可能とする正転/逆転の時間のほか、回転速度は毎分150回転を最適値として固定することが好ましい。
なお、実施例1では、ノズル側をスイングし、実施例2では、ブラシ側をスイングさせている。
図14は、図10〜図13のはんだ付け装置において、ノズルクリーニングする手順を示す動作フロー図である。図14(A)は前提装置(図10)の動作フロー図である。図14(B)は本装置(図11〜図13)の動作フロー図である。まず、図14(A)を用いて前提装置400の動作を説明する。前提装置400は、不定期な手動ノズルクリーニングを行う工程を有する(S5)。
この手動ノズルクリーニング工程(S5)の前か後に、本来のはんだ付け動作を半自動で繰り返す工程を有する(S77)。この半自動繰り返し動作(S77)は、以下の3工程を有する。すなわち、ワーク10,17をテーブル31に手動でセットしてスタートする工程(S6)、自動はんだ付け工程(S11)、およびワーク17をテーブル31から手動で取り出す工程(S12)の3工程である。
つぎに、図14(B)を用いて、本装置(図11〜図13)の動作を説明する。本装置300は、半自動繰り返し動作(S101)の中に、設定に応じた頻度で割り込む(定期的な)自動ノズルクリーニング工程(S10)を含んでいるほか、前提装置400の半自動繰り返し動作(S77)で実行される3つの工程(S6,S11,S12)が同様に含まれる。また、定期的な自動ノズルクリーニング工程(S10)では、洗浄液浸漬皿82の洗浄液81にブラシ72を浸漬させる工程(S8)と、ブラシ72をノズル50に接触させて回転させる工程(S9)と、を有する。
また、図14に示す自動ノズルクリーニング工程(S10)から自動はんだ付け工程(S11)へ移行する際は、ワーク10,17に干渉しない機構であるため、連続動作させることが可能である。この連続動作の可能性については、実施例1の本装置100よりも実施例2の本装置300の方が有利である。
実施例1の本装置100の場合、図9に示す自動基板搬出工程(S40)において、プリント基板10がはんだ付される位置30から排出されて不在のときにのみ、自動ノズルクリーニング工程(S10)を実行する。そのため、自動ノズルクリーニング工程(S10)の前後に、基板30を自動基板搬入工程(S20)又は自動基板搬出工程(S40)を実行するため、搬出搬入の時間ロスが生じた。
つまり、自動ノズルクリーニング機能の無い前提装置200の通常運転中は、ワーク搬入(S20)→はんだ付け(S30)→ワーク搬出(S40)の3工程を、自動的に繰り返す(S99)のみである。
これに対し、本装置100の運転中に、定期的な自動ノズルクリーニング工程(S10)を挿入した場合、ワーク搬入(S20)を止め、一旦ワーク(プリント基板)10が無い状態にしてから自動ノズルクリーニング工程(S10)を実行し、クリーニング終了後にワーク搬入(S20)を再開する。このとき、ワーク搬入(S20)を止め、一旦ワーク(プリント基板)10が無い状態にすることで、約10〜20秒の時間ロスを生じていた。
一方、実施例2の本装置300の場合、ワーク10,17をワーク固定テーブル31に載置したままの状態であっても、自動ノズルクリーニング工程(S10)を実行することが可能であるという生産性の高い点で有利な特徴を有する。
なお、実施例2の自動ノズルクリーニング工程(S10)の通常動作において、固定された洗浄液浸漬皿82の液面84に向かって、ブラシ72の方が近付くように移動することにより、洗浄液81の浸漬は可能なので、洗浄液浸漬皿駆動手段83は不要である。しかし、実施例2の本装置300は、実施例1の本装置100よりも多用途に適応するため、より自由度の高い柔軟な設計を採用できる。例えば、洗浄液浸漬皿82に洗浄液81の補充を行う場合等に、洗浄液浸漬皿駆動手段83が併設(不図示)されている方が有益な場合もあり得る。
したがって、実施例2の本装置300にも、図4、図8で示した実施例1に係る本装置100のように、洗浄液浸漬皿駆動手段83を併設しても構わない。この洗浄液浸漬皿駆動手段83は、清掃具70に洗浄液浸漬皿82を近づけて主要部72が液面84に浸漬可能となる浸漬態勢85と、清掃具70から洗浄液浸漬皿82を遠ざける待機態勢86と、を交互に切り換え可能である。
つぎに、図15を用いて、基板以外のワークに対応する場合を説明する。図15に示すように、ワークがソレノイドコイルである場合、プリント基板10とは異なる取り扱いを要する。すなわち、長方形のパレット(「テンプレート」とも呼ばれている」)32に、ワーク17を嵌入可能な穴39を空けてワーク17を嵌入し固定する。このワーク17には、はんだ付け箇所41が一方向に突出しているので、そのはんだ付け箇所41をパレット32の下側に向けている。
パレット32の外形は、テーブル31に固定されるために都合の良い方形の厚板状に形成されている。ワーク固定テーブル31およびパレット32に固定されたワーク17のはんだ付け箇所41は、XYZ駆動式のテーブル31が、規定の制御動作をすることにより、ワーク17の方がノズル50に接近し、そのはんだ付け箇所41をはんだ付けされる。
なお、ワーク固定テーブル31およびパレット32は、本考案でいう「ワーク支持手段」を意味している。
以上のように、本考案によれば、溶融はんだをノズルから噴出させる構成のはんだ付け装置において、ノズルを自動的にクリーニングしながら効率良くはんだ付けするようにしたはんだ付け装置を提供することができる。
本考案に係るはんだ付け装置は、多くの電気機器を組み立て完成させるために不可欠な、はんだ付け用の生産設備として利用可能性がある。
1 はんだ、2 異物、3 ローラ(21〜25,21〜25’)の小径部、4 フランジ、5 フランジ(4)の上側直径面、6 小径部(3)の周面、7 フランジ(4)の周面、8 はんだ槽、10 プリント基板、11 プリント基板(10)の側縁部、12 側端部、15 電子部品、16 リード線、17 プリント基板以外のワーク、20,20’ ローラコンベア(ワーク搬送手段)、21〜25,21〜25’ (5軸の)ローラ、25’ 換装されるローラ、21〜25 他のローラ、26 チェーン、27 プリント基板(10)の搬送経路、28 換装部、29 換装されるローラ(25’)の回転軸、30 はんだ付け工程が実行される位置、31 ワーク固定テーブル(ワーク支持手段)、32 パレット(ワーク支持手段)、33,33X,33YZ アクセス手段、39 穴、40 プリント基板(10)のはんだ付け箇所、41 プリント基板以外のはんだ付け箇所、50 噴流ノズル、51 ノズル駆動部、52 噴出口、53 ノズル(50)の外周面、54 ノズル(50)の内周面、60,61 制御部、70 清掃具、71 清掃具係止手段、72 ブラシ(清掃具の主要部)、73 モータ(駆動源)、74 モータ(73)の回転軸、75 清掃具装着手段、81 洗浄液、80 洗浄液供給手段、82 洗浄液浸漬皿、83 洗浄液浸漬皿駆動手段、84 液面、85 浸漬態勢、86 待機態勢、90 オプションガイドローラ、91 オプションガイドローラ(90)の周面、92 ガイドブラケット、100,300 はんだ付け装置(本装置)、200,400 本装置の前提となる噴流ノズル型はんだ付け装置(前提装置)、A 矢印

Claims (12)

  1. 複数のはんだ付け箇所が点在するワークを支持するワーク支持手段と、
    前記はんだ付け箇所に向けて溶融はんだを噴出させるノズルと、
    自動はんだ付けの実行中には前記ノズルから前記複数のはんだ付け箇所までの距離をそれぞれ接近させる一方で待機中には前記距離を遠ざけるアクセス手段と、
    前記待機中に前記ノズルの噴出口に接触して清掃動作が可能な清掃具と、
    を備えたことを特徴とするはんだ付け装置。
  2. 前記アクセス手段は、前記ワーク支持手段によって支持された前記ワークを前記ノズルに対してXYZ方向に移動可能であり、
    前記清掃具は前記待機中に前記清掃動作を可能にする駆動源を備えたことを特徴とする請求項1に記載のはんだ付け装置。
  3. 前記清掃具は、吸液保持機能を有する主要部と、
    該主要部を前記ノズルの前記噴出口に接触させる態勢で前記ワーク支持手段に装着する清掃具装着手段と、
    前記清掃具に洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載のはんだ付け装置。
  4. 前記駆動源はモータであり、
    該モータの回転軸に直結された前記清掃具の前記主要部が回転することにより前記清掃動作を行うことを特徴とする請求項3に記載のはんだ付け装置。
  5. ワークをはんだ付け工程の進捗に応じて搬送するワーク搬送手段と、
    該ワーク搬送手段により前記はんだ付け工程が実行される位置まで到達した前記ワークのはんだ付け箇所に向けて溶融はんだを噴出させるノズルと、
    該ノズルを前記はんだ付け箇所に近づけるようにXYZ方向へ移動可能なノズル駆動部と、
    少なくとも前記ワーク搬送手段および前記ノズル駆動部を統合制御する制御部と、
    前記ノズルが前記はんだ付け箇所から離れた待機中に前記ノズルの噴出口に接触して異物を除去する清掃具と、
    を備えたことを特徴とするはんだ付け装置。
  6. 前記清掃具は、前記噴出口に接触可能であるとともに吸液保持機能を有する主要部と、
    前記清掃具を前記ノズルの前記噴出口に接触させて清掃可能にする態勢で前記ワーク搬送手段に係合する清掃具係合手段と、
    前記制御部の命令によるか又は規定の間欠動作により前記清掃具に洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項5に記載のはんだ付け装置。
  7. 前記洗浄液供給手段は、
    前記洗浄液が液面を露出して満たされた洗浄液浸漬皿と、
    該洗浄液浸漬皿を少なくとも上下方向に動作させる洗浄液浸漬皿駆動手段と、を備え、
    前記洗浄液浸漬皿駆動手段は、前記清掃具に前記洗浄液浸漬皿を近づけて前記主要部が前記液面に浸漬可能となる浸漬態勢と、前記清掃具から前記洗浄液浸漬皿を遠ざける待機態勢と、を交互に切り換え可能であることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載のはんだ付け装置。
  8. 前記清掃具の前記主要部はブラシであり、
    前記ワーク搬送手段は複数のローラが搬送方向に統一されて回転するローラコンベアであり、
    前記清掃具係合手段は前記複数のローラのいずれかのローラを前記清掃具に換装して回転可能に軸支する構成であり、
    前記換装される前のローラを軸支していた回転駆動軸に前記ブラシが係合され、
    該ブラシは他のローラとともに回転可能であることを特徴とする請求項6又は7に記載のはんだ付け装置。
  9. 前記清掃具の前記主要部の回転方向を、所定時間毎に逆転させて前記清掃動作を行うことを特徴とする請求項4又は8に記載のはんだ付け装置。
  10. 前記換装される前のローラが有していた搬送ガイド機能を補うように、前記ブラシが係合された換装部に対する搬送方向の前後に前記ワークの移動を適切に規制しながら案内するオプションガイドローラを備えたことを特徴とする請求項8又は9に記載のはんだ付け装置。
  11. 前記ブラシは耐熱性のシリコンゴムで構成されていることを特徴とする請求項8又は10に記載のはんだ付け装置。
  12. 前記ブラシには調理用の油引きを流用したことを特徴とする請求項8、10又は11に記載のはんだ付け装置。
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