JP3192396B2 - 流体用ロータリジョイント - Google Patents

流体用ロータリジョイント

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JP3192396B2
JP3192396B2 JP30578697A JP30578697A JP3192396B2 JP 3192396 B2 JP3192396 B2 JP 3192396B2 JP 30578697 A JP30578697 A JP 30578697A JP 30578697 A JP30578697 A JP 30578697A JP 3192396 B2 JP3192396 B2 JP 3192396B2
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    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • B24B41/04Headstocks; Working-spindles; Features relating thereto
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B55/00Safety devices for grinding or polishing machines; Accessories fitted to grinding or polishing machines for keeping tools or parts of the machine in good working condition
    • B24B55/02Equipment for cooling the grinding surfaces, e.g. devices for feeding coolant

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固液混合流体であ
るスラリ流体(例えば、シリコンウエハの表面をCMP
法により研磨する場合に使用する研磨液等)や腐食性流
体を相対回転部材間で流動させることができ且つウエハ
表面の研磨状態を検出するモニタ装置等に接続すること
ができる流体用ロータリジョイントに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近時、CMP(Chemical Mechanical Pol
ishing) 法によるシリコンウエハの表面研磨装置とし
て、図5及び図6に示す如く、水平回転される回転テー
ブル102と、水平進退動作及び昇降動作するパッド支
持体103と、パッド支持体103に支持されて強制回
転される研磨パッド104と、パッド支持体103に形
成された非回転側スラリ流体給排路105と、非回転側
スラリ流体給排路105に接続された研磨液(例えば、
アルカリ成分としてKOHを含むシリカスラリにイソプ
ロピルアルコールを添加したもの)106の給排機構1
07と、研磨パッド104を貫通してパッド部104a
の下面部に開口する回転側スラリ流体給排路108と、
パッド支持体103と研磨パッド104との間に介設さ
れて、両スラリ流体給排路105,108を相対回転自
在に連通接続するロータリジョイント111とを具備す
るものが提案されている。
【0003】すなわち、かかる表面研磨装置によれば、
まず、回転テーブル102上にシリコンウエハ109を
その表面109aを上に向けた状態で保持させた上、研
磨バッド104を下降させて、そのパッド部104aを
ウエハ表面109aに接触させる。そして、給排機構1
07の正圧動作(研磨液ポンプの吐出動作)によりパッ
ド部104aとウエハ109との間に研磨液106を噴
出させつつ、研磨パッド104を回転及び水平進退させ
ることによって、ウエハ表面109aを研磨する。研磨
終了後は、給排機構107を負圧動作(研磨液ポンプの
吸引動作)に切り換えて、スラリ流体給排路105,1
08内に残留する研磨液106を吸引排出させる。つま
り、スラリ流体給排路105,108内を正圧モードか
ら負圧ないしドライモードに切り換えることにより、ス
ラリ流体給排路105,108内に残留する研磨液10
6が研磨済みのウエハ表面に滴下しないように図ってい
る。
【0004】かかる表面研磨装置に使用するロータリジ
ョイント111としては、パッド支持体103に取付け
たジョイント本体と研磨パッド104に取付けた回転体
とを相対回転自在に連結し、ジョイント本体に非回転側
スラリ流体給排路105に接続された第1流体通路部分
を形成すると共に、回転体に回転側スラリ流体給排路1
08に接続された第2流体通路部分を形成し、両流体通
路部分の開口端部間に形成される空間を、ジョイント本
体と回転体との相対回転対向面間に介装したシール装置
によりシールさせるように構成したものが使用される。
そして、シール装置としては、ジョイント本体及び回転
体の相対回転部分を互いに押圧接触するシール面に形成
したものや両体間に介装した端面接触形メカニカルシー
ルが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
成のロータリジョイント111では、研磨液106が砥
粒を含むスラリ流体であることから、シール面(メカニ
カルシールでは両密封環の対向端面)間に砥粒が侵入,
堆積し易く、シール機能を長期に亘って良好に発揮させ
ることができない。また、被密封流体が固形分を含むス
ラリ流体(研磨液106)であることから、シール面の
摩耗が激しく、短期間のうちにシール機能が低下する。
また、メカニカルシールを使用した場合には、一方の密
封環を他方の密封環へと押圧附勢するスプリング等の金
属部材が流体通路内に露出することになるため、研磨液
106中の固形分(砥粒)が金属部材と接触し、その結
果、金属部材表面の微視的凹凸が砥粒との衝突により取
り除かれて、微細なパーティクル(金属粉)を発生した
り、金属部材がスラリ流体中の成分に吸着されて金属イ
オンを発生したりする虞れがある(腐食性流体の場合に
は、かかる金属部材が腐食される虞れがある)。かかる
金属粉や上記したシール面の摩耗粉といったパーティク
ルが研磨液106に混入して、パッド部104aから噴
出されると、当然に、ウエハ表面109aの良好な研磨
を行い難くなる。さらに、このような砥粒の侵入,堆積
やシール面の摩耗等は、上記した如く、スラリ流体給排
路105,108内が正圧モードと負圧ないしドライモ
ードとに切り換えられることにより、より顕著に発生す
ることになる。特に、ドライモードに切り換えられた状
態においては、シール面がその接触熱により焼き付く虞
れがある。而して、このような砥粒の侵入,堆積やシー
ル面の摩耗等によりシール機能が低下すると、シール面
から漏洩した研磨液106がウエハ表面109aを汚損
したり、ジョイント本体と回転体との間のベアリングに
侵入して研磨パッド104の回転を妨げる等の問題を生
じて、良好な表面研磨を期待し得ない。
【0006】ところで、近時の高集積化要請に伴い高度
の表面研磨精度が要求されているが、ウエハ表面109
aの研磨精度を高めるためには、研磨中におけるウエハ
表面109aの状態を把握して、これに応じて研磨条件
(パッド部104aによる研磨速度等)を制御すること
が好ましい。すなわち、図6に鎖線で示す如く、パッド
部104aにモニタ装置等の適宜の研磨表面検出器11
0を設けて、ウエハ表面109aの研磨状態を研磨表面
検出器110によりリアルタイムで検出し、その検出状
態に応じて研磨条件を適正に制御するようにすることが
好ましい。しかし、このような研磨表面検出器110を
回転部材であるパッド部104aに設けるためには、電
源装置(研磨表面検出器110による検出状態の表示器
(モニタディスプレイ装置等)や研磨条件を制御する操
作盤,制御盤等を含む)からロータリジョイント111
を経て研磨表面検出器110に至る配線ルートを電線が
捩れたりすることのない状態で形成しておく必要がある
が、上記したロータリジョイント111を使用した表面
研磨装置にあっては、かかる配線ルートを形成すること
ができず、パッド部104aに研磨表面検出器110を
設けておくことができない。
【0007】このようなロータリジョイント111に関
する問題は、上記した表面研磨装置においてのみなら
ず、或る程度以上の高速で相対回転する部材間で研磨液
等のスラリ流体や腐食性流体を流動させる必要のある回
転機器において共通するものであり、その解決が強く望
まれているが、現時点では、長期に亘って良好なシール
機能を発揮させうる流体用ロータリジョイントは未だ提
案されていないのが実情である。
【0008】本発明は、このような問題を生じることな
く、研磨液等のスラリ流体や腐食性流体を良好にシール
させた状態で相対回転部材間において流動させることが
でき且つウエハ表面の研磨状態を検出するモニタ装置等
に接続することができる流体用ロータリジョイントを提
供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決した本発
明の流体用ロータリジョイントは、ジョイント本体と、
強制回転される流体使用部材に取り付けられる回転体で
あって、ジョイント本体に回転自在に且つ軸線方向移動
不能に支持された回転体と、電源装置に接続される固定
側コネクタ部分及びこれに電気的に接続された状態で回
転自在に連結された回転側コネクタ部分からなるロータ
リコネクタとを具備するものであり、具体的には、次の
ように構成されている。
【0010】すなわち、回転体の外周部分とこれを同心
状に囲繞するジョイント本体の内周部分との間には、軸
線方向に並列する一対のシール装置によりシールされた
環状のシール空間が形成されている。また、ジョイント
本体に、一端部が前記シール空間に開口する第1流体通
路部分を形成すると共に、回転体に、一端部が前記シー
ル空間に開口すると共に他端部が流体使用部材の取付部
に開口する第2流体通路部分を形成して、両流体通路部
分及び前記シール空間によりジョイント本体から流体使
用部材に至る一連の流体通路が構成されるようになして
いる。さらに、回転体に、前記回転側コネクタ部分を回
転軸線が一致する状態で取り付けると共に、該回転側コ
ネクタ部分に接続された電線を流体使用部材へと導く電
線挿通路を第2流体通路部分と交差することなく形成
し、且つジョイント本体に前記固定側コネクタ部分を取
り付けて、電源からロータリコネクタを介して流体使用
部材に至る配電ルートを形成しうるようになしている。
そして、前記各シール装置は、前記回転体の外周部分及
びジョイント本体の内周部分の一方に固定保持された炭
化珪素製の回転密封環と、その他方に軸線方向移動自在
に保持された炭化珪素製の静止密封環と、前記流体通路
外に配置されており、静止密封環をその軸線方向への移
動を許容しつつ回転不能に係止する係止機構及び静止密
封環を回転密封環へと押圧附勢する附勢機構とを具備
し、且つ両密封環の対向端面たる密封端面の一方を他方
の密封端面に線接触する尖端形状に形成して、両密封端
面の相対回転摺接作用により前記シール空間を密閉シー
ルするように構成されたものである。
【0011】かかるロータリジョイントにあって、両密
封環間が焼き付く等の虞れがある場合には、回転体の外
周部分とジョイント本体の内周部分との間であって前記
シール空間外の領域に、前記各シール装置の密封端面を
冷却する冷却水を供給する冷却水供給空間を形成してお
くことが好ましい。
【0012】また、前記一連の流体通路の内部壁を、P
EEK(polyether ether ketone)、PES(polyethersu
lfone)及びPC(polycarbonate) から選択される少なく
とも1つの機械部品用のプラスチックで構成しておくこ
とが好ましい。さらに、前記一連の流体通路の内部壁を
PTFE(polytetrafluoroethylene plastic) 、PFA
(tetrafluoroethylene perfluoroalkoxy vinyl ether c
opolymer) 及びFEP(fluornated ethylene propylene
copolymer plastics)から選択される少なくとも1つの
耐食性材でコーティングしておくことが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図4に基づいて具体的に説明する。
【0014】この実施の形態は、CMP法によるシリコ
ンウエハの表面研磨装置に組み込まれるロータリジョイ
ントに本発明を適用した例に係るものである。なお、以
下の説明において、上下とは図1及び図3における上下
を意味するものとする。
【0015】すなわち、この表面研磨装置は、冒頭で述
べたものと同様に構成されたものであり、図3及び図4
に示す如く、水平回転される回転テーブル102と、水
平進退動作及び昇降動作するパッド支持体103と、パ
ッド支持体103に支持されて強制回転される流体使用
部材たる研磨パッド104と、パッド支持体103に形
成された非回転側スラリ流体給排路105と、非回転側
スラリ流体給排路105に接続されたスラリ流体たる研
磨液106の給排機構107と、研磨パッド104を貫
通してパッド部104aの下面部に開口する回転側スラ
リ流体給排路108と、パッド支持体103と研磨パッ
ド104との間に介設されて、両スラリ流体給排路10
5,108を相対回転自在に連通接続する本発明に係る
ロータリジョイント101とを具備する。パッド部10
4aには、ウエハ表面109aの研磨状態をリアルタイ
ムで検出する研磨表面検出器(例えば、研磨表面をモニ
タリングするモニタ装置)110が設けられていて、研
磨中におけるウエハ表面109aの状態に応じて研磨条
件(パッド部104aによる研磨速度等)を制御しうる
ようになっている。
【0016】而して、この実施の形態における本発明に
係るロータリジョイント101は、図1及び図3に示す
如く、パッド支持体103に取付けられるジョイント本
体1と、研磨パッド104に取付けられる回転体2と、
電源装置(研磨表面検出器110による検出状態の表示
器(モニタディスプレイ装置等)や研磨条件を制御する
操作盤,制御盤等を含む)3に接続される固定側コネク
タ部分40及びこれに電気的に接続された状態で回転自
在に連結された回転側コネクタ部分41からなるロータ
リコネクタ4と、両体1,2間に介装された上下一対の
シール装置5,5と、各シール装置5の密封端面を冷却
する冷却装置6と、両体1,2に形成された一連の流体
通路7とを具備する。
【0017】ジョイント本体1は、図1に示す如く、上
下方向に縦列する第1〜第3部分10,11,12を一
体構造に連結してなる。上位の第1部分10及び下位の
第3部分12は、円形の内周部を有する支持部10a,
12aとこれより大径且つ同心の内周部を有する連結部
10b,12bとからなる筒形状をなす。なお、支持部
10a,12aの内周部径及び連結部10b,12bの
内周部径は、夫々、同一とされている。中間位の第2部
分11は、連結部10b,12b間を連結する環状の壁
部11aとその内周部から上下方向に延びる円筒状の保
持部11bとからなる。保持部11bは連結部10b,
12bの内周部と同心状のものであり、その外径は連結
部10b,12bの内径より所定量小さく設定されてい
る。ところで、これらのジョイント本体構成部分のう
ち、少なくとも、後述する如く研磨液106が接触する
第2部分11は、砥粒の接触によりパーティクルを発生
させることがなく且つ加工による寸法安定性,耐熱性に
優れたPEEK,PES,PC等の機械部品用プラスチ
ックで構成されている。この例ではPEEKで構成され
ている。一方、このような配慮を必要としないジョイン
ト本体構成部分10,12については、その構成材を任
意に選定することができ、この例ではSUS304等の
ステンレス鋼材で構成してある。
【0018】回転体2は、図1に示す如く、円柱状の主
体部20と主体部20の中間部分に外嵌固定された保持
スリーブ21と主体部20の下端側部分に外嵌固定され
た固定スリーブ22と主体部20の下端部に螺着された
フランジ23とからなる。而して、回転体2は、主体部
20の上端側部分及び固定スリーブ22とジョイント本
体1の支持部10a,12aとの間に介装したベアリン
グ13,13により、フランジ23を除く回転体部分
(主体部20及び両スリーブ21,22)をジョイント
本体1内に挿入させた状態で、ジョイント本体1に回転
自在に支持されており、フランジ23を研磨パッド10
4に取付けることにより、研磨パッド104の回転に伴
って強制回転せしめられる。ところで、これらの回転体
構成部分のうち、少なくとも、後述する如く研磨液10
6が接触する主体部20及び保持スリーブ21は、ジョ
イント本体1の第2部分11と同様に、砥粒の接触によ
りパーティクルを発生させることがなく且つ加工による
寸法安定性,耐熱性に優れたPEEK,PES,PC等
の機械部品用プラスチックで構成されている。この例で
はPEEKで構成されている。一方、このような配慮を
必要としない回転体構成部分22,23については、そ
の構成材を任意に選定することができ、この例ではSU
S304等のステンレス鋼材で構成してある。
【0019】ロータリコネクタ4は、図1に示す如く、
周知の水銀接点方式のものであり、固定側コネクタ部分
40とこれに回転自在に連結された回転側コネクタ部分
41とからなり、両コネクタ部分40,41に接続され
た電線40a,41aを、コネクタ部分40,41の相
対回転に拘わらず、常に、通電状態に維持するように構
成されている。固定側コネクタ部分40の電線40aは
制御盤を含む電源装置3に接続されており、回転側コネ
クタ部分41の電線41aは研磨表面検出器110に接
続されている。而して、回転側コネクタ部分41は、そ
の回転軸線と回転体2の回転軸線とを一致させた状態
で、回転体2の主体部20の上端部に取付けられてお
り、固定側コネクタ部分40は、ジョイント本体1の上
端部に適宜の取付金具14を介して取付けられている。
さらに、主体部20には、回転側コネクタ部分41の取
付部から下端部たる研磨パッド取付部へと貫通する電線
挿通路24が形成されていると共に、研磨パッド104
には、上記電線挿通路24の下端部に連なって研磨表面
検出器110に至る電線挿通路104bが形成されてい
て、回転側コネクタ部分41に接続された電線41a
を、両電線挿通路24,104bからパッド部104a
の研磨表面検出器110へと導きうるようになってい
る。したがって、電線41aを研磨表面検出器110に
接続することによって、電源装置3から回転部材(回転
体2及び研磨パッド104)を経て研磨表面検出器11
0に至る配線ルートが形成されることになり、研磨パッ
ド104の回転に拘わらず、当該回転部材2,104を
通過する電線41aが捩れたりすることがなく、電源装
置3と研磨表面検出器110との間が通電されることに
なる。
【0020】シール装置5,5は、図1及び図2に示す
如く、回転体2の外周部分たる保持スリーブ21とこれ
を同心状に囲繞するジョイント本体1の内周部分たる第
2部分11の保持部11bとの間に軸線方向に並列配置
されていて、当該内外周部分間に軸線方向両端部をシー
ルされた環状のシール空間50を形成するものである。
【0021】すなわち、各シール装置5は、回転体2の
外周部分に固定保持された炭化珪素製の回転密封環51
と、ジョイント本体1の内周部分に軸線方向移動自在に
保持された炭化珪素製の静止密封環52と、前記シール
空間50外に配置されており、静止密封環52をその軸
線方向への移動を許容しつつ回転不能に係止する係止機
構53及び静止密封環52を回転密封環51へと押圧附
勢する附勢機構54とを具備する。
【0022】両シール装置5,5の回転密封環51,5
1は、図1及び図2に示す如く、保持スリーブ21を挟
んで対向状に固定保持されている。両回転密封環51,
51の固定保持は、主体部20の下端部に螺合させたフ
ランジ23を締め付けることにより、両スリーブ21,
22を介して行なわれる。両回転密封環51,51の対
向端面は、回転体2の軸線に直交する平滑面である回転
密封端面51a,51aに構成されている。
【0023】各シール装置5の静止密封環52は、図2
に示す如く、図1及び図2に示す如く、第2部分11の
保持部11bの外周部にOリング55を介して軸線方向
(上下方向)に移動可能に保持されており、回転密封端
面51aに対向する端面部を当該密封端面51aに線接
触しうる尖端形状の静止密封端面52aに構成してあ
る。すなわち、静止密封環52の密封端面52aは、そ
の内外周面をテーパ面に形成することによって、回転密
封環51の密封端面51aに円環状をなして線接触しう
る尖端形状に構成されている。なお、静止側密封端面5
2aの径は、保持部11bの外径に略一致するように設
定されている。
【0024】各シール装置5の係止機構は、図2に示す
如く、ジョイント本体1の第2部分11の壁部11aに
植設された一又は複数の係止ピン53で構成されてお
り、この係止ピン53を静止密封環52の外周部に形成
した係合凹部56に係合させることにより、静止密封環
52をジョイント本体1に対して軸線方向移動を許容し
つつ相対回転不能に係止保持するようになっている。
【0025】両シール装置5,5の附勢機構は、図2に
示す如く、両静止密封環52,52の対向面間に周方向
に等間隔を隔てて介挿させた複数の圧縮スプリング54
で構成されており、各静止密封環52を、その静止密封
端面52aが回転密封端面51aに押圧接触せしめられ
るべく、各回転密封環51へと押圧附勢するものであ
る。各圧縮スプリング54は、第2部分11の壁部11
aを上下方向に貫通するスプリング保持孔57に挿通保
持されている。
【0026】而して、両シール装置5,5は、冒頭で述
べた端面接触形メカニカルシールと同様のシール機能を
発揮するもので、回転体2の回転に伴う各密封端面51
a,52aの相対回転摺接作用により、シール空間50
の軸線方向両端部(上下端部)をシールする。なお、上
記した尖端形状の静止密封端面52aの径を含めた各構
成要素の寸法等は、研磨液給排機構107の負圧動作に
よりシール空間50の内外の圧力関係が逆転する場合
(例えば、流体通路7内が負圧ないしドライモードに切
り換えられた場合)にも密封端面51a,52aによる
良好なシール機能が維持されるように(例えばバランス
比を零とする等)設定されている。
【0027】冷却装置6は、図1及び図2に示す如く、
両体1,2の対向周面間の領域であってシール空間50
外の領域に、前記シール装置5,5とその上下両側に配
設した上下一対のシール部材61,61とでシールされ
た冷却水供給空間60を形成して、この冷却水供給空間
60に各シール装置5における密封端面51a,52a
の接触部分を冷却する冷却水62を供給するように構成
されている。各シール部材61は回転密封環51とベア
リング13との間において両体1,2の対向周面間をシ
ールするものであり、この例では、ジョイント本体1の
内周部(第1又は第3部分の支持部10a,12aの内
周部)に嵌合保持されて回転体2の外周部(主体部20
の上端部分の外周部又は保持スリーブ22の外周部)に
押圧接触されたゴム等の弾性材製のシールリング63
と、シールリング63に埋設された補強金属材64と、
シールリング内径部の回転体への接触力を確保するため
のガータスプリング65とからなるものを使用してい
る。冷却水供給空間60に対応するジョイント本体部分
(第1及び第3部分10,12の連結部分10b,12
b)には冷却水62の注入口66及び排出口67が形成
されていて、冷却水62を注入口63から冷却水供給空
間60に連続注入することにより、各シール装置5の密
封端面51a,52aを冷却する。
【0028】流体通路7は、図1〜図3に示す如く、ジ
ョイント本体1に形成した第1流体通路部分70と回転
体2に形成した第2流体通路部分71とをシール装置
5,5により密閉シールされたシール空間50を介して
連通させてなる一連のものであり、パッド支持体103
及び研磨パッド104に設けられたスラリ流体給排路1
05,108に接続されている。
【0029】すなわち、第1流体通路部分70は、図1
及び図2に示す如く、第2部分11にその壁部11aを
径方向に貫通して形成されている。第1流体通路部分7
0の一端部はシール空間50に開口されている。その他
端部は第2部分11の外周部に開口されていて、ジョイ
ント本体1が取付けられるパッド支持体103の非回転
側スラリ流体給排路105に接続される。なお、第2部
分11における第1流体通路部分70の形成位置は、当
該通路部分70がスプリング保持孔57及び係止ピン5
3の植設用孔と干渉しないように設定されている。
【0030】また、第2流体通路部分71は、図1及び
図2に示す如く、回転体2の主体部20及び保持スリー
ブ21を貫通して形成されている。第2流体通路部分7
1の一端部はシール空間50に開口されている。その他
端部は、主体部20の下端部に開口されていて、回転体
2が取付けられる研磨パッド104の回転側スラリ流体
給排路108に連通接続されるようになっている。な
お、回転体2における第2流体通路部分71の形成位置
は、当該通路部分71が電線挿通路24と交差しないよ
うに設定されている。
【0031】以上のように構成されたロータリジョイン
ト101を組み込んだ表面研磨装置にあっては、研磨液
106の給排を冒頭に述べた如き問題を生じることなく
良好に行なうことができると共に、研磨表面検出器11
0によりウエハ表面109aの研磨状態をリアルタイム
で検出しつつ、研磨条件を研磨状態に応じて適切に制御
することができ、当該表面研磨装置によるシリコンウエ
ハ109の表面研磨を良好に行なうことができる。
【0032】すなわち、研磨パッド104を回転させつ
つ行なう研磨時において、給排機構107により吐出さ
れた研磨液106は、パッド支持体103の非回転側ス
ラリ流体給排路105からロータリジョイント101の
流体通路7を経て研磨パッド104の回転側スラリ流体
給排路108へと流動される。そして、流体通路7にお
いては、ジョイント本体10の第1流体通路部分70と
回転体11の第2流体通路部分71とが研磨パッド10
4の回転に伴って相対回転せしめられるが、両通路部分
70,71間を接続するシール空間50が各シール装置
5における両密封環51,52の相対回転摺接作用によ
ってシールされていることから、研磨液106は両通路
部分70,71間から漏洩することなく流体通路7を流
動せしめられることになる。
【0033】このとき、研磨液106が両密封環51,
52の接触部分に付着,堆積する虞れがあるが、第2密
封環52の密封端面52aが尖端形状とされていること
から、このような付着物は密封端面52aにより削り取
られて、両密封端面51a,52a間に研磨液106中
の固形分つまり砥粒が侵入,堆積するようなことがな
い。したがって、両密封端面51a,52aは常に適正
な接触状態を保つことができ、密封端面51a,52a
の接触不足によりシール機能が低下するようなことがな
い。また、密封端面51a,52aは、冷却水供給空間
60に供給された冷却水62により冷却されて、焼き付
きを生じる虞れはない。
【0034】また、両密封環51,52は超硬質材であ
る炭化珪素で構成されているから、、それらを金属若し
くはカーボンで構成した場合や一般的な端面接触形メカ
ニカルシールにおける如く炭化珪素等の硬質材からなる
密封環とカーボン等の軟質材からなる密封環との組み合
わせとした場合と異なって、密封端面51a,52aの
接触により摩耗粉が発生したりすることがなく、摩耗粉
が研磨液106に混入することがない。
【0035】さらに、流体通路7の内壁面は、研磨液1
06との接触(特に、砥粒との接触)により摩耗粉等の
パーティクルを生じない材料で構成されている。すなわ
ち、第1流体通路部分70が形成されているジョイント
本体部分(第2部分11)及び第2流体通路部分71が
形成されている回転体部分(主体部20及び保持スリー
ブ22)が、何れも、砥粒の接触によりパーティクルを
発生させることがなく且つ加工による寸法安定性,耐熱
性に優れたPEEK,PES,PC等の機械部品用プラ
スチックで構成されている(この例では、特にPEEK
で構成されている)。また、両流体通路部分70,71
の接続部分であるシール空間50は、上記した流体通路
部分70,71の形成部材である第2部分11の保持部
11bの内周面及び保持スリーブ22の外周面並びに砥
粒の接触によって摩耗しない炭化珪素製の密封環51,
52の内周面で囲繞形成されている。したがって、研磨
液106が流体通路7を流動する間において、その通路
壁面から砥粒の接触によりパーティクルが発生するよう
なことがない。
【0036】また、係止機構である係止ピン53や附勢
機構であるスプリング54は、密封端面51a,52a
を適正な接触圧で相対回転させて良好なシール機能を発
揮させるために必要不可欠なものであるが、金属製のも
のであることから、これらが流体通路7内に存在すると
きには、砥粒の接触により金属粉が発生し、研磨液10
6に混入する虞れがある。しかし、両機構53,54は
シール空間50外に配置されていて、流体通路7内に
は、砥粒が接触したり研磨液106の流動を妨げるよう
な金属製のものが全く存在していないことから、流体通
路7内での研磨液流動によって微細な金属パーティクル
が発生するようなことがない。
【0037】これらのことから、研磨液106は、摩耗
粉等の微細なパーティクルが混入することなく、良好に
シールされた状態で流体通路7を通過して、回転側スラ
リ流体給排路108からパッド部104aとシリコンウ
エハ109との間に噴出され、ウエハ表面109aの良
好な研磨が行なわれる。
【0038】また、電源装置3と研磨表面検出器110
との配線ルートが、ロータリジョイント101におい
て、固定側ルート部分(電源装置3と固定側コネクタ部
分40とを接続する電線40a)と回転側ルート部分
(回転側コネクタ部分41と研磨表面検出器110とを
接続する電線41a)とに分離されると共に、両ルート
部分がロータリコネクタ4によりロータリジョイント1
01の回転軸線上で相対回転自在に連結されていること
から、回転側ルート部分が研磨パッド104の回転に伴
って回転するときにも、その電線41aが捩れたりする
ことがない。したがって、回転するパッド部104に電
気機器である研磨表面検出器110を設けることがで
き、その結果、ウエハ表面109aの研磨状態を正確に
把握し得て、研磨条件を適正に制御することが可能とな
り、高精度の表面研磨を行なうことができる。
【0039】そして、研磨終了後においては、冒頭で述
べた如く、流体通路7内が正圧モードから負圧ないしド
ライモードに切り換えられるが、かかる場合にも、密封
端面51a,52aが線接触しているにすぎないこと、
更には密封環51,52が冷却水62により冷却される
ことから、密封端面51a,52aがその接触熱により
焼き付くような虞れはない。
【0040】ところで、本発明は上記した実施の形態に
限定されるものではなく、本発明の基本原理を逸脱しな
い範囲において、適宜に改良,変更することができる。
【0041】すなわち、本発明に係るロータリジョイン
ト101は、図3に示すものと異なるCMP装置(例え
ば、回転テーブルを研磨液を噴出する研磨パッドに構成
して、このパッドテーブルにシリコンウエハの表面を接
触させるように構成されたもの)にも適用することがで
きることは勿論、研磨液106以外のスラリ流体を扱う
各種機器にも当然に使用することができる。その場合、
流体使用部材には、研磨表面検出器110に代えて、使
用目的に応じた電気機器が設けられることになる。
【0042】また、本発明に係るロータリジョイント1
01は、腐食性流体を扱う回転機器にも好適に適用する
ことができる。すなわち、流体通路7の壁面材質は、密
封環51,52で形成される炭化珪素製壁面を除いて、
任意に変更することができ、腐食性流体を扱う場合に
は、耐食性に優れたものを選定することができる。一
方、密封環51,52の構成材である炭化珪素は、砥粒
等の接触によりパーティクルを生じない超硬性の他、耐
食性等にも優れたものである。したがって、流体通路壁
面のうち、密封環51,52で形成される部分を除く部
分を、耐食性に優れたものとしておくことによって、腐
食性流体を扱う場合にも好適するロータリジョイント1
01を提供することができる。勿論、このような場合、
係止ピン53やスプリング54等は流体通路7内に存在
していないから、これらを耐食性材で構成しておくよう
な必要はない。つまり、耐食性を確保するために、係止
ピン53やスプリング54等をその本来の機能が低下す
るような材料で構成しておく、といった不都合は生じな
い。
【0043】また、流体通路壁面(密封環51,52で
形成される部分を除く)を流体の性状に応じた材質のも
のに構成する場合、流路構成部分(上記した例では、ジ
ョイント本体1の第2部分11並びに回転体2の主体部
20及び保持スリーブ21)全体を当該材質のものとし
ておく他、流体通路壁面のみをコーティング等により当
該材質のものとしておいてもよい。例えば、図1及び図
2に示すロータリジョイント101を腐食性流体を扱う
回転機器に使用する場合、ジョイント本体1の第2部分
11並びに回転体2の主体部20及び保持スリーブ21
を適当な材料(例えば、SUS316,SUS304等
のステンレス鋼)で構成し、流体通路部分70,71の
内周面並びに第2部分11及び保持スリーブ21の表面
(シール空間50に接する面)に耐食性材(例えば、P
TFE,PFA,FEPのような弗素樹脂材)をコーテ
ィングしておくようにしてもよい。
【0044】すなわち、流体通路の内部壁が複数の通路
構成部材で構成されている場合(上記した例では、例え
ば、第2流体通路部分71は主体部20と保持スリーブ
21とで構成されている)には、すべての通路構成部材
を同一構成材で構成しても、各通路構成部材又は選択さ
れた複数の通路構成部材を当該他の通路構成部材と異な
る構成材で構成しても、何れでもよい。この場合、当該
構成材としては、機械部品用のプラスチック、特にPE
EK,PES,PCの何れかを使用することが好まし
い。同様に、流体通路の内部壁つまり流体通路壁面が複
数の通路壁面で構成されている場合(上記した例では、
例えば、第2流体通路部分71の内部壁は、主体部20
を貫通している部分の内周面と保持スリーブ21を貫通
している部分の内周面とで構成されている)には、すべ
ての通路壁面に同材質のコーティング膜を形成しても、
各通路壁面又は選択された複数の通路壁面に当該他の通
路壁面と異なる材質のコーティング膜を形成しても、何
れでもよい。この場合、当該コーティング膜の構成材と
しては、フッ素樹脂材、特にPTFE,PFA,FEP
の何れかを使用することが好ましい。
【0045】また、シール装置5の構成も、係止機構5
3及び附勢機構54が流体通路7内に存在しないことを
条件として、任意である。例えば、回転密封環51をジ
ョイント本体1側に設けると共に、静止密封環52(及
びその付属機構53,54)を回転体2側に設けるよう
にすることができる。また、回転側密封端面51aを尖
端形状としておくこともできる。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、請求
項1の流体用ロータリジョイントによれば、研磨液のよ
うなスラリ流体や腐食性流体を相対回転部材間で洩れを
生じることなく良好に流動させることができ、冒頭で述
べた如き表面研磨装置等の機能を適正に発揮させること
ができる。しかも、電源装置から流体使用部材への配線
ルートに相対回転箇所が生じるに拘わらず、電線が捩れ
る等の不都合を生じることがなく、流体使用部材に所望
するモニタ装置等の電気機器を設けておくことができ、
当該ロータリジョイントを組み込んだ装置の機能を最大
限有効に発揮させることが可能となる。
【0047】また、請求項2の流体用ロータリジョイン
トによれば、当該ジョイントにおいて特に問題となるシ
ール面(密封端面51a,52a)の焼き付きによるシ
ール機能の低下を確実に防止し得て、スラリ流体の良好
な流動を更に長期に亘って確保することができる。
【0048】さらに、請求項3又は請求項4の流体用ロ
ータリジョイントによれば、研磨液のようなスラリ流体
や腐食性流体を流動させた場合にも、摩耗粉や腐食等の
問題を生じることなく、表面研磨装置等の機能を適正に
発揮させることができ、当該ジョイントの耐久性も向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る流体用ロータリジョイントの一例
を示す縦断側面図である。
【図2】図1の要部の拡大図である。
【図3】当該ロータリジョイントを組み込んだ表面研磨
装置の一例を示す概略の側面図である。
【図4】当該装置の要部を示す縦断側面図である。
【図5】従来のロータリジョイントを組み込んだ表面研
磨装置を示す概略の側面図である。
【図6】当該装置の要部を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1…ジョイント本体、2…回転体、3…電源装置、4…
ロータリコネクタ、5…シール装置、6…冷却装置、7
…流体通路、10…第1部分、11…第2部分、11a
…環状壁部、11b…円筒状保持部、12…第3部分、
13…ベアリング、20…主体部、21…保持スリー
ブ、22…固定スリーブ、23…フランジ、24…電線
挿通路、40…固定側コネクタ部分、41…回転側コネ
クタ部分、41a…電線、50…シール空間、51…回
転密封環、51a,52a…密封端面、52…静止密封
環、53…係止ピン(係止機構)、54…スプリング
(附勢機構)、60…冷却水供給空間、62…冷却水、
70…第1流体通路部分、71…第2流体通路部分、1
01…ロータリジョイント、104…研磨パッド(流体
使用部材)、106…研磨液(スラリ流体)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−120880(JP,A) 特開 昭61−165090(JP,A) 実開 昭58−137190(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 27/00 - 27/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジョイント本体と、強制回転される流体
    使用部材に取り付けられる回転体であって、ジョイント
    本体に回転自在に且つ軸線方向移動不能に支持された回
    転体と、電源装置に接続される固定側コネクタ部分及び
    これに電気的に接続された状態で回転自在に連結された
    回転側コネクタ部分からなるロータリコネクタと、を具
    備する流体用ロータリジョイントであって、 回転体の外周部分とこれを同心状に囲繞するジョイント
    本体の内周部分との間に、軸線方向に並列する一対のシ
    ール装置によりシールされた環状のシール空間を形成
    し、 ジョイント本体に、一端部が前記シール空間に開口する
    第1流体通路部分を形成すると共に、回転体に、一端部
    が前記シール空間に開口すると共に他端部が流体使用部
    材の取付部に開口する第2流体通路部分を形成して、両
    流体通路部分及び前記シール空間によりジョイント本体
    から流体使用部材に至る一連の流体通路が構成されるよ
    うになし、 回転体に、前記回転側コネクタ部分を回転軸線が一致す
    る状態で取り付けると共に、該回転側コネクタ部分に接
    続された電線を流体使用部材へと導く電線挿通路を第2
    流体通路部分と交差することなく形成し、且つジョイン
    ト本体に前記固定側コネクタ部分を取り付けて、電源装
    置からロータリコネクタを介して流体使用部材に至る配
    線ルートを形成しうるようになしており、 前記各シール装置が、前記回転体の外周部分及びジョイ
    ント本体の内周部分の一方に固定保持された炭化珪素製
    の回転密封環と、その他方に軸線方向移動自在に保持さ
    れた炭化珪素製の静止密封環と、前記流体通路外に配置
    されており、静止密封環をその軸線方向への移動を許容
    しつつ回転不能に係止する係止機構及び静止密封環を回
    転密封環へと押圧附勢する附勢機構とを具備し、且つ両
    密封環の対向端面たる密封端面の一方を他方の密封端面
    に線接触する尖端形状に形成して、両密封端面の相対回
    転摺接作用により前記シール空間を密閉シールするよう
    に構成したものであることを特徴とする流体用ロータリ
    ジョイント。
  2. 【請求項2】 回転体の外周部分とジョイント本体の内
    周部分との間であって前記シール空間外の領域に、前記
    各シール装置における両密封端面の接触部分を冷却する
    冷却水を供給する冷却水供給空間を形成したことを特徴
    とする、請求項1に記載する流体用ロータリジョイン
    ト。
  3. 【請求項3】 前記一連の流体通路の内部壁が、PEE
    K、PES及びPCから選択される少なくとも1つの機
    械部品用のプラスチックで構成されていることを特徴と
    する、請求項1又は請求項2に記載する流体用ロータリ
    ジョイント。
  4. 【請求項4】 前記一連の流体通路の内部壁が、PTF
    E、PFA及びFEPから選択される少なくとも1つの
    耐食性材でコーティングされていることを特徴とする、
    請求項1、請求項2又は請求項3に記載する流体用ロー
    タリジョイント。
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