JP3192341B2 - 保温食器及びその製造方法 - Google Patents

保温食器及びその製造方法

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JP3192341B2 JP3511195A JP3511195A JP3192341B2 JP 3192341 B2 JP3192341 B2 JP 3192341B2 JP 3511195 A JP3511195 A JP 3511195A JP 3511195 A JP3511195 A JP 3511195A JP 3192341 B2 JP3192341 B2 JP 3192341B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂成形品で形成され
る保温食器及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】樹脂成形品の食器として、ポリプロピレ
ン(PP)やポリカーボネート(PC)、ポリフェニレ
ンエーテル(PPE)アロイ等の樹脂成形品で形成した
外側表面部材と内側表面部材の間に予めプリフォームし
た発泡ウレタン樹脂等の断熱材を挟み、外側表面部材と
内側表面部材とをフリクション溶着して作製するように
した保温食器が提供されている。しかしこのものでは外
側表面部材と内側表面部材とをそれぞれ成形した後に、
断熱材を挟み、さらに溶着するようにしているために、
製造の工数が多くなって生産性に問題があり、また外側
表面部材と内側表面部材とは成形後の後加工でフリクシ
ョン溶着して貼り合わせるために、使用後一年程度で貼
り合わせた箇所が剥離するおそれがあり、耐久性の上で
大きな問題がある。
【0003】そこで、特開昭62−27119号公報に
おいて、貼り合わせの工程を不要にした保温食器の製造
方法が提供されている。すなわち、図4はその製造の方
法を示すものであり、まず図4(a)のように、メラミ
ン樹脂等の熱硬化性樹脂を円柱状のタブレットに成形し
て上部材11aと下部材11bを作製し、この上部材1
1aと下部材11bの間に発泡ポリエチレン等の熱可塑
性樹脂で円板状に成形した中間部材12を重ね、まずこ
れを積層した後に、さらにこれを圧縮成形して所定の食
器形状に成形することによって、図4(b)のように、
中間部材12によるコア層2とその両側の表面に積層さ
れた上部材11 aと下部材11bによるスキン層3から
なる保温食器Aを得ることができるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この特開昭62−27
119号公報のものでは、後工程で貼り合わせを行なう
必要がないので、貼り合わせた箇所の剥離の問題はない
が、タブレットを成形する工程と、積層する工程と、圧
縮成形の工程とが必要であって、工数を削減する効果は
不十分なものであり、生産性を高めて保温食器をコスト
安価に製造することはできず、またコア層2を構成する
発泡ポリエチレンが成形時に潰れてしまうことが多いと
いう問題もある。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、耐久性に優れ、安価に製造することができる保温
食器及びその製造方法を提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明の
保温食器は、三層成形用射出成形機1で成形して作製さ
れ、蓄熱材から成るコア層2とコア層2の両側の表面の
スキン層3,3の三層から成ることを特徴とするもので
ある。請求項2に係る本発明の保温食器は、三層成形用
射出成形機1で成形して作製され、低熱伝導物質が混合
されているコア層2とコア層2の両側の表面のスキン層
3,3の三層から成ることを特徴とするものである。
求項に係る発明は、上記コア層2をスキン層3によっ
て包み込むようにしたことを特徴とするものである。
【0007】請求項に係る発明は、上記コア層2を発
泡樹脂で形成するようにしたことを特徴とするものであ
【0008】請求項に係る発明は、コア層2に樹脂成
形品のリサイクル材を配合させたことを特徴とするもの
である。請求項6に係る本発明の保温食器の製造方法
は、2シリンダー6a,6b、1ノズル7からなる三層
成形用射出成形機1を用い、成形金型4のキャビティ5
内に先ず一方のシリンダー6aからスキン材9を射出
し、次いで他方のシリンダー6bから蓄熱材から成るコ
ア材10を射出し、次に上記一方のシリンダー6aから
スキン材9を射出することによって、スキン材9による
スキン層3でコア材10によるコア層2を包み込んだ三
層構造の保温食器Aを成形することを特徴とするもので
ある。請求項7に係る本発明の保温食器の製造方法は、
2シリンダー6a,6b、1ノズル7からなる三層成形
用射出成形機1を用い、成形金型4のキャビティ5内に
先ず一方のシリンダー6aからスキン材9を射出し、次
いで他方のシリンダー6bから低熱伝導物質が混合され
ているコア材10を射出し、次に上記一方のシリンダー
6aからスキン材9を射出することによって、スキン材
9によるスキン層3でコア材10によるコア層2を包み
込んだ三層構造の保温食器Aを成形することを特徴とす
るものである。
【0009】請求項8に係る発明は、上記三層成形用射
出成形機の成形金型4として、キャビティ5の中央近傍
にゲート8が設けられているものを用いるようにしたこ
とを特徴とするものである。以下、本発明を詳細に説明
する。三層成形用射出成形機1は、図1に示すように、
2つのシリンダー6a,6bを具備すると共に両シリン
ダー6a,6bが共用する1つのノズル7を具備して形
成されるものであり、一方のシリンダー6aにはホッパ
ー16aからスキン材9が、他方のシリンダー6bには
ホッパー16bからコア材10がそれぞれ供給されるよ
うにしてある。各シリンダー6a,6b内にはそれぞれ
スクリュー17a,17bが設けてあり、ホッパー16
a,ホッパー16bから供給されたスキン材9やコア材
10をスクリュー17a,17bの回転によって混練し
つつ溶融させて前方へ送り、そしてスクリュー17a,
17bを前進させることによってノズル7から溶融させ
たスキン材9やコア材10を射出するようにしてある。
またノズル7は、一方のシリンダー6aの樹脂流出路1
8が連通されるノズル室19内に他方のシリンダー6b
の樹脂流出路20の先端を導入した形態に形成されるも
のであり、ノズル7の先端はノズル口21として開口さ
せてある。
【0010】ここで、上記スキン材9としては、ポリプ
ロピレン樹脂(PP)、ポリカーボネート樹脂(P
C)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポ
リエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリエステ
ルエラストマー等の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂を用い
ることができる。またコア材10としては、PP、PE
T、ポリエチレン(PE)、ポリアミド樹脂(PA)、
ポリスチレン(PS)、エチレンプロピレン共重合樹脂
(EP)、ポリエステルエラストマー等の熱可塑性樹脂
や熱硬化性樹脂を用いることができる。また、スキン材
9とコア材10はその軟化温度の差が0〜80℃の樹脂
を選択して用いるのが好ましい。
【0011】そして、断熱性の高いコア層2を得るため
に、コア材10としては上記の樹脂に発泡剤を配合した
ものや、あるいは発泡性を有する樹脂を用いるのが好ま
しい。また上記コア材10に、コルク粉やガラスバルー
ン、綿粉等のコア材10よりも熱伝導性が小さい低熱伝
導性物質を混入することによっても、断熱性が高いコア
層2を得ることができる。
【0012】また、コア材10として上記の樹脂に蓄熱
材を配合したものを用いることによって、この蓄熱材の
蓄熱効果で保温や保冷の性能を高めた保温食器を作製す
ることが可能になるものである。この蓄熱材としては、
フッ素樹脂あるいはシリコン樹脂のマイクロカプセル
に、炭酸ナトリウム(10水和物)、硫酸ナトリウム
(10水和物)、塩化カルシウム(6水和物)、酢酸ナ
トリウム(3水和物)などの無機水和物を樹脂に対して
10〜50重量%の量で封入したものや、パラフィン
類、あるいはポリエチレングリコールやポリプロピレン
グリコール等の多価アルコール類などを用いることがで
きる。また蓄熱材は溶融温度が45〜70℃のものが好
ましい。
【0013】さらに、コア材10として上記樹脂に樹脂
成形品のリサイクル材を配合したものを用いることもで
きる。コア材10から形成されるコア層2は表面に露出
しないので、安価であり、省資源上も再使用することが
好ましいリサイクル材を使用しても、外観上の問題は生
じることがないものである。このようなリサイクル材と
しては、成形品のスプルーやランナー、バリ、その他廃
棄されるものを粉砕化したものを用いることができるも
のであり、コア材10に対して60重量%以内の範囲で
配合することができる。
【0014】しかして、上記の三層成形用射出成形機1
を用いて保温食器Aを成形するにあたっては、図1に示
すような、固定型4aと可動型4bからなる成形金型4
のゲート8と三層成形用射出成形機1のノズル7のノズ
ル口21を結合させる。そして、まずシリンダー6aの
樹脂流出路18の弁を開くと共にシリンダー6bの樹脂
流出路20の弁を閉じ、図1(a)のようにシリンダー
6aのスクリュー17aを前進させてスキン材9をノズ
ル7から成形金型4のキャビティ5内に射出する。次
に、シリンダー6aの樹脂流出路18の弁を閉じると共
にシリンダー6bの樹脂流出路20の弁を開き、図1
(b)のようにシリンダー6bのスクリュー17bを前
進させてコア材10をノズルからキャビティ5内に射出
する。コア材10は先にキャビティ5内に射出されてい
るスキン材9内に潜り込むようにしてキャビティ5内に
射出されることになり、コア材10によってスキン材9
を押し広げるようにキャビティ5内の大部分の空間にコ
ア材10とスキン材9が充填される。コア材10として
発泡性の樹脂や発泡剤を配合した樹脂を用いる場合に
は、コア材10は発泡を開始する。この後に、再度シリ
ンダー6aの樹脂流出路18の弁を開くと共にシリンダ
ー6bの樹脂流出路20の弁を閉じ、図1(c)のよう
にシリンダー6aのスクリュー17aをさらに前進させ
てスキン材9をノズル7から成形金型4のキャビティ5
内に射出することによって、成形金型4のゲート8の部
分をスキン材9で充填してスキン材9でコア材10を完
全に包み込むと共にキャビティ5内を完全にコア材10
とスキン材9で充填させる。コア材10として発泡性の
樹脂や発泡剤を配合した樹脂を用いる場合には、コア材
10は発泡を継続している。コア材10の発泡が完了し
た後、冷却して成形金型4を開くことによって、図2の
ような飯碗やあるいは丼、皿等として使用される保温食
器Aを得ることができるものである。
【0015】上記のようにして成形される保温食器A
は、スキン材9によるスキン層3でコア材10によるコ
ア層2を包み込んだ三層構造に形成されるものであり、
発泡樹脂や低熱伝導物質でコア層2を形成している場合
には、コア層2による断熱作用によって高い保温性を得
ることができると共に、蓄熱材でコア層2を形成してい
る場合には、蓄熱材の蓄熱効果で保温や保冷の性能を高
く得ることができるものである。また上記のように射出
成形の一工程で両外面のスキン層3とスキン層3間にコ
ア層2がサンドイッチされる構造の保温食器Aを作製す
ることができるために、生産性が従来の3倍程度に向上
し、生産コストを低減することが可能になるものであ
る。さらに、スキン層3はコア層2を包み込むようにし
て成形されるために、後工程で貼り合わせを行なうよう
な必要がなく、貼り合わせた箇所が剥離するようなこと
がなくなって、耐煮沸性や耐煮沸乾燥性なども含めて耐
久性を高めることができるものであり、また貼り合わせ
接合部が外観に表れる場合のような外観の問題もなくな
るものである。尚、保温食器Aは均一な肉厚で形成する
のが好ましく、またその肉厚は2〜12mm程度に設定
するのが好ましい。
【0016】ここで、上記の成形金型としては、キャビ
ティ5の中央部あるいはその近傍(例えば保温食器Aの
底面の中央部)にゲート8を設けたものを用いるのがよ
い。このようにキャビティ5の中央近傍にゲート8を設
けると、キャビティ5内に射出されたスキン材9やコア
材10はキャビティ5の中央近傍から周辺に広がるよう
にしてキャビティ5内に充填されるために、コア材10
をスキン材9で包み込んだままキャビティ5内に充填さ
せるようにすることが容易になり、スキン材9によるス
キン層3でコア材10によるコア層2を包み込んだ三層
構造に保温食器Aを成形することが容易になるものであ
る。このように保温食器Aの底面の中央近傍にゲート8
を設けた成形金型5を用いて成形を行なうと、保温食器
Aの底面にスプルー22が形成されることになり、スプ
ルー22を除いた後のゲート跡23は保温食器Aの目に
つかない底面に形成されるために、保温食器Aの外観を
損なうことがないものである。図2は糸尻24で囲まれ
る部分においてゲート8を設けて保温食器Aのこの箇所
にスプルー22が形成されるようにした例を示すもので
ある。また図3(a)(b)は糸尻24の部分において
3箇所にゲート8を設けて保温食器Aのこの箇所にスプ
ルー22が形成されるようにした例を示すものである。
【0017】
【作用】三層成形用射出成形機1を用いてスキン材9と
コア材10とを射出成形することによって、コア層2と
コア層2の両側の表面のスキン層3,3の三層から成る
保温食器を得ることができ、後工程で貼り合わせを行な
う必要なく保温食器を作製することができると共に、射
出成形の一工程で保温食器を作製することができる。
【0018】
【実施例】次に、本発明を実施例によってさらに説明す
【0019】
【0020】
【0021】(実施例) スキン材9としてポリブチレンテレフタレート樹脂(ク
ラレ社製「KL273FP」)を、コア材10としてポ
リエチレンテレフタレート樹脂(クラレ社製「KL23
6R」)に平均粒子が45μmのガラスバルーンを25
重量%、PETの成形時に発生したランナーやスプルー
を粉砕した粉砕粉15重量%を均一に混合したものをそ
れぞれ用い、そして図1のような、2シリンダー6a,
6b、1ノズル7からなる三層成形用80t2軸射出成
形機1と、容量が300ccの飯碗成形用に形成された
キャビティ5の中央部にゲート8が設けられている成形
金型4を用いて成形をおこなった。すなわち、まず図1
(a)のようにシリンダー6aからスキン材9を成形金
型4のキャビティ5内に射出した。このときのスキン材
9の射出量はキャビティ5の容積の約48%量になるよ
うに調整した。次に、図1(b)のようにシリンダー6
bからコア材10をキャビティ5内に射出した。このと
きのコア材10の射出量はキャビティ5の容積の約50
%量になるように調整した。さらに続いて、シリンダー
6aからスキン材9をキャビティ5内に射出した。この
ときのスキン材9の射出量はキャビティ5の容積の約2
%量になるように調整した。この後、冷却して成形金型
4を開くことによって、図2のような飯碗として使用さ
れる保温食器Aを得た。この保温食器Aは重量150
g、最大肉厚9mm、スキン層3とコア層2の容積比率
が1:1であった。またこの成形の際の条件は、射出時
間12秒、冷却時間110秒、射出圧力40kg/cm
2、固定型4aの型温80℃、可動型4bの型温80
℃、シリンダー6aの温度240℃、シリンダー6bの
温度290℃であった。
【0022】(実施例) スキン材9としてポリプロピレン樹脂(宇部興産社製
「130MX」)を、コア材10としてポリプロピレン
樹脂(上記と同じ)に平均粒子径が100μ以下のコル
ク粉を40重量%均一に混合したものをそれぞれ用い、
実施例1と同様にして図1(a)〜(c)のように成形
して保温食器Aを得た。この成形の際の条件は、射出時
間10秒、冷却時間120秒、射出圧力22kg/cm
2 、固定型4aの型温50℃、可動型4bの型温50
℃、シリンダー6aの温度200℃、シリンダー6bの
温度210℃であった。
【0023】(実施例) エチレンプロピレン共重合樹脂(EP樹脂;三井石油化
学工業社製「タフマーP0880)20重量部と高密度
ポリエチレン(HDPE;三菱化学工業社製「BZ50
U」)10重量部を約140に加熱して溶融した中に、
蓄熱材として流動パラフィン(日本精蝋社製「流動パラ
フィン155」;融点69℃)70重量部を添加して均
一に混合し、これを一軸押出機で押し出して水冷した
後、水切りしてペレタイザーで粒状化することによっ
て、蓄熱材入りのコア材10を調製した。
【0024】そしてこのコア材10と、スキン材9とし
てポリプロピレン樹脂(宇部興産社製「RF116
7」)を用い、実施例1と同様にして図1(a)〜
(c)のように成形して保温食器Aを得た。この保温食
器Aは容量300cc、最大肉厚12mm、スキン層3
とコア層2の容積比率が3:2であった。またこの成形
の際の条件は、射出時間10秒、冷却時間150秒、射
出圧力50kg/cm2 、固定型4aの型温40℃、可
動型4bの型温40℃、シリンダー6aの温度200
℃、シリンダー6bの温度130℃であった。
【0025】(実施例) 蓄熱材として流動パラフィン(日本精蝋社製「流動パラ
フィン115」;融点47℃)を用いるようにした他
は、実施例5と同様にして蓄熱材入りのコア材10を調
製し、さらに実施例5と同様にして保温食器Aを得た。 (比較例) 比較のために、ポリプロピレン樹脂(宇部興産社製「1
30MX」)のみで一層構造の食器を作製した。
【0026】上記のようにして得られた実施例1乃至
及び比較例の食器について、保温性の試験をおこなっ
た。保温性の評価は、予め蓋付きの上記食器を80℃で
1時間予熱した後、食器内に90℃の熱湯を入れ、25
℃雰囲気における1時間後の湯の温度を測定することに
よって行なった。結果を次表に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】上記のように本発明に係る保温食器は、
三層成形用射出成形機を用いて成形され、コア層とコア
層の両側の表面のスキン層の三層から成るので、スキン
層は成形によって全体が形成され後工程で貼り合わせを
行なう必要がないものであり、耐久性の高い保温食器を
得ることができると共に、射出成形の一工程で生産性高
く保温食器を作製することができ、コスト安価に保温食
器を製造することができるものである。
【0029】この保温食器にあって、コア層を蓄熱材か
ら形成することによって、蓄熱材による蓄熱で保温性能
や保冷性能を得ることができ、保温性の良好な保温食器
を得ることができるものである。 またこの保温食器にあ
って、コア層に低熱伝導物質を混合することによって断
熱性が高いコア層2を得ることができものである。 また
この保温食器にあって、コア層を発泡樹脂から形成し、
あるいはコア層に低熱伝導物質を混合することによっ
て、コア層の断熱性を高めることができ、保温性の良好
な保温器を得ることができるものである
【0030】さらにこの保温器にあって、コア層に樹
脂成形品のリサイクル材を配合することによって、安価
なリサイクル材でコストを低減することができると共に
省資源上の効果を得ることもできるものである。そして
上記の保温器を製造するにあたっては、2シリンダ
ー、1ノズルからなる三層成形用射出成形機を用い、成
形金型のキャビティ内に先ず一方のシリンダーからスキ
ン材を射出し、次いで他方のシリンダーから蓄熱材から
成るコア材又は低熱伝導物質が混合されているコア材を
射出し、次に上記一方のシリンダーからスキン材を射出
することによって、スキン材によるスキン層でコア材に
よるコア層を包み込んだ三層構造の保温食器を成形する
ようにしたので、コア材は先にキャビティ内に射出され
ているスキン材内に潜り込むようにキャビティ内に射出
されるものであり、スキン材によるスキン層でコア材に
よるコア層を包み込むようにして成形をおこなうことが
でき、後工程でスキン層を貼り合わせるような必要なく
保温食器を作製することができると共に、射出成形の一
工程で保温食器を作製することができるものである。
【0031】また三層成形用射出成形機の成形金型とし
て、キャビティの中央近傍にゲートが設けられているも
のを用いるようにしたので、キャビティ内に射出された
スキン材やコア材はキャビティの中央近傍から周辺に広
がるようにして充填されることになり、コア材をスキン
材で包み込んだままキャビティ内に充填させるようにす
ることが容易になって、スキン材によるスキン層でコア
材によるコア層を包み込んだ三層構造に保温食器を成形
することが容易になるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明においておこなう成形の一例を示すもの
であり、(a),(b),(c)はそれぞれ断面図であ
る。
【図2】同上によって得られた保温食器の一例を示す断
面図である。
【図3】同上によって得られた保温食器の他例を示すも
のであり、(a)は断面図、(b)は底面図である。
【図4】従来例を示すものであり、(a)は斜視図、
(b)は一部切欠斜視図である。
【符号の説明】 1 三層成形用射出成形機 2 コア層 3 スキン層 4 成形金型 5 キャビティ 6a シリンダー 6b シリンダー 7 ノズル 8 ゲート 9 スキン材 10 コア材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松川 雅則 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−24920(JP,A) 特開 平6−328507(JP,A) 特開 平6−190860(JP,A) 特開 平6−344379(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84 A47G 19/00 - 19/34

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三層成形用射出成形機で成形して作製さ
    れ、蓄熱材から成るコア層とコア層の両側の表面のスキ
    ン層の三層から成ることを特徴とする保温食器。
  2. 【請求項2】 三層成形用射出成形機で成形して作製さ
    れ、低熱伝導物質が混合されているコア層とコア層の両
    側の表面のスキン層の三層から成ることを特徴とする
    温食器。
  3. 【請求項3】 コア層はスキン層によって包み込まれて
    いることを特徴とする請求項1又は2に記載の保温食
    器。
  4. 【請求項4】 コア層は発泡樹脂から成ることを特徴と
    する請求項2又は3に記載の保温食器。
  5. 【請求項5】 コア層には樹脂成形品のリサイクル材が
    配合されていることを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れかに記載の保温食器。
  6. 【請求項6】 2シリンダー、1ノズルからなる三層成
    形用射出成形機を用い、成形金型のキャビティ内に先ず
    一方のシリンダーからスキン材を射出し、次いで他方の
    シリンダーから蓄熱材から成るコア材を射出し、次に上
    記一方のシリンダーからスキン材を射出することによっ
    て、スキン材によるスキン層でコア材によるコア層を包
    み込んだ三層構造の保温食器を成形することを特徴とす
    る保温食器の製造方法。
  7. 【請求項7】 2シリンダー、1ノズルからなる三層成
    形用射出成形機を用い、成形金型のキャビティ内に先ず
    一方のシリンダーからスキン材を射出し、次いで他方の
    シリンダーから低熱伝導物質が混合されているコア材を
    射出し、次に上記一方のシリンダーからスキン材を射出
    することによって、スキン材によるスキン層でコア材に
    よるコア層を包み込んだ三層構造の保温食器を成形する
    ことを特徴とする保温食器の製造方法。
  8. 【請求項8】 三層成形用射出成形機の成形金型は、キ
    ャビティの中央近傍にゲートが設けられていることを特
    徴とする請求項6又は7に記載の保温食器の製造方法。
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