JP3191287B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP3191287B2 JP21803798A JP21803798A JP3191287B2 JP 3191287 B2 JP3191287 B2 JP 3191287B2 JP 21803798 A JP21803798 A JP 21803798A JP 21803798 A JP21803798 A JP 21803798A JP 3191287 B2 JP3191287 B2 JP 3191287B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タングステンなど
の金属材料を用いたゲート電極を有する半導体装置およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、素子の高速化に対する要請に対応
すべく、MOSFETにおいてゲート電極を2層構造と
する手法が広く用いられるようになってきている。図1
1は、その一例を示すものである。このMOSFET
は、シリコン基板1上にゲート酸化膜2を介してゲート
電極が設けられている。ゲート電極は、リンドープポリ
シリコン3からなる下層部と、WSi(タングステンシ
リサイド)4からなる上層部とを有している。ゲート電
極をこのような2層構造とすることにより、ゲート電極
が低抵抗化し、素子の高速化を図ることが可能となる。
【0003】以下、従来のMOSFETの製造方法につ
いて図12を参照して説明する。
【0004】まず、熱酸化によりシリコン基板表面にゲ
ート酸化膜となる膜厚10nm程度のシリコン酸化膜2
を形成する。次いでその上に、リンドープシリコン3、
WSi4をCVD法により成膜する。膜厚はそれぞれ1
00nm程度とする。つづいてこれらの不要箇所を除去
してゲート電極形状にパターニングする(図12
(a))。
【0005】次に酸素を含む雰囲気下で加熱処理を行
い、側面にシリコン酸化膜5を形成する(図12
(b))。加熱処理の条件は、たとえば雰囲気温度80
0℃、処理時間40分とする。この条件は、表面が平坦
なシリコン基板を処理したときに膜厚5nmの熱酸化膜
が形成される条件である。
【0006】つづいてイオン注入を行って拡散層6を形
成する(図12(c))。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来技術
では、ゲート電極のドレイン側端部においてGIDL
(Gate Induced Drain Leakage Current)とよばれるリ
ーク電流が発生し、問題となっていた。これは、ゲート
電極端部において電界の集中が起こるため、トンネル現
象に起因するリーク電流が発生するというものである。
【0008】このGIDLの発生は、従来のポリシリコ
ン(多結晶シリコン)のみからなる単層構造ゲート電極
を有するMOSFETではあまり問題となっていなかっ
た。この理由について以下説明する。ポリシリコンゲー
トを有するMOSFETでは、ゲート電極形成後、側面
部の酸化工程で、比較的強い酸化条件、たとえば、表面
が平坦なシリコン基板を処理したときに膜厚10nm程
度の熱酸化膜が形成される条件で酸化を行うことが可能
であった。これは、このような強い酸化条件で酸化を行
っても、通常、ポリシリコンが異常酸化等により損傷を
受けることはないからである。このため側壁にバーズピ
ークが成長し、結果としてゲート端部に酸化膜の厚膜部
が発生していた(図10)。この厚膜部の存在により、
ゲート電極端部における電界集中が緩和されるのでGI
DLが発生しにくくなっていたのである。
【0009】ところが、上層にタングステン等を用いた
2層構造のゲートとした場合は、ポリシリコンゲートの
ように強い酸化条件で酸化を行うことはできない。強い
酸化条件で酸化を行うと、上層のタングステン等が異常
酸化をおこすためである。したがって、ゲート電極側面
部の酸化工程は弱い酸化条件、たとえば、表面が平坦な
シリコン基板を処理したときに膜厚5nm程度の熱酸化
膜が形成される条件を選択する必要がある。このような
条件では、ゲート側壁にバーズピークがわずかしか成長
せず、ゲート端部において十分な酸化膜厚膜部が発生し
ない(図12(b)囲み部)。このためゲート電極端部
に電界集中が起こり、GIDLの発生が問題となる。な
お、RTA(Rapid Thermal Annealing)によりゲート
端部の酸化膜厚膜部を形成する方法も考えられるが、工
程が煩雑化する。
【0010】近年、素子の微細化に伴ってゲート酸化膜
が薄膜化される傾向にあるが、GIDLの発生はゲート
酸化膜の平均厚みが薄いほど著しくなり、20nm以
下、特に10nm以下の場合に顕著となる。
【0011】くわえて、素子の微細化に伴いゲート電極
とコンタクトホール間の距離が短くなるにつれ、GID
Lの問題は一層顕著となる。コンタクトホールの内壁に
は、通常、ノンドープシリコン(以下、「NSG膜」と
称す)等からなる側壁酸化膜を設け、ホールに埋め込ま
れた金属膜とゲート電極との短絡を防止している。とこ
ろが、このNSG膜は、基板と接触する部分の近傍にお
いて界面準位を発生させる。ドレイン領域中にこのよう
な界面準位が生じると、トンネル現象に起因するGID
Lが一層発生しやすくなるのである。
【0012】以上のように、素子の微細化に伴って、上
記GIDLの問題への対策は従来にまして強く望まれて
いる。
【0013】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、上層にタングステン等を用いた2層構造のゲート
電極を有するMOSFETにおいて、ドレイン側端部に
おけるリーク電流(GIDL)の発生を防止することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明によれば、シリコン基板と、該シリコン基板上にゲー
ト酸化膜を介して設けられたゲート電極と、該ゲート電
極の両脇に形成されたソース領域およびドレイン領域と
を有し、該ゲート電極は多結晶シリコンからなる下層部
と金属材料からなる上層部とを有し、前記ゲート電極の
ゲート長方向中央部における前記ゲート酸化膜の膜厚は
10nm以下であり、前記ゲート電極のゲート長方向端
部における前記ゲート酸化膜の膜厚は、前記ゲート長方
向中央部におけるゲート酸化膜の膜厚の1.4〜3.0
倍であり、前記ゲート電極の周囲部で前記基板が所定深
さまで除去されていることを特徴とする半導体装置が提
供される。ここで、前記ゲート電極の前記ゲート酸化膜
に接する面は、単一の材料からなることが好ましい。
【0015】本発明は、ゲート酸化膜の中央部の膜厚が
10nm以下であるのに対し、ゲート酸化膜の端部の膜
厚が中央部の1.4〜3.0倍となっている。このた
め、ゲート端部のドレイン領域との境界において電界の
集中を緩和し、リーク電流を効果的に防止することがで
きる。またゲート電極が金属材料からなる上層部を有す
るため優れた応答性が得られる。
【0016】ここでゲート酸化膜の「中央部」とは、基
板表面に形成されるチャネル層とゲート電極との間に挟
まれた部分であって、ゲート酸化膜の中央付近の領域を
いう。また、ゲート酸化膜の「端部」とは、上記「中央
部」を除く領域をいう。たとえば図1の半導体装置で
は、中央部の矢印で示した膜厚を10nm以下とし、囲
み部の矢印で示した膜厚を中央部の1.4〜3.0倍と
する。
【0017】また本発明によれば、上記半導体装置にお
いて、前記ゲート電極を埋め込むように形成された層間
絶縁膜をさらに有し、前記層間絶縁膜の所定箇所に、前
記ゲート電極と離間して内壁がシリコン酸化膜で覆われ
たコンタクトホールが形成され、前記ゲート電極と前記
コンタクトホールとの間にドレイン領域を有する半導体
装置であって、下記式(1)または(2)を満たすこと
を特徴とする半導体装置が提供される。
【0018】
【数2】 (前記シリコン酸化膜と前記シリコン基板とが接する部
分のゲート電極側の端部と、前記ゲート酸化膜の前記コ
ンタクトホール側の端部との距離をx(nm)、前記ゲ
ート酸化膜の端部の膜厚をTox(nm)、前記ゲート電
極と前記ドレイン領域との間の電圧をVDG(V)、前記
ドレイン領域の不純物濃度をND(cm-3)、前記半導
体装置の使用温度をT(K)とする。)
【0019】ゲート電極に近接してコンタクトホールが
設けられた半導体装置では、GIDL発生の有無は、ゲ
ート酸化膜の膜厚のみならず、ゲート電極とコンタクト
ホール側端部との距離によっても影響を受ける。前述の
ように、ホール側壁の酸化膜によりドレイン領域中に界
面準位が発生するからである。本発明は、ゲート酸化膜
の端部膜厚およびゲート電極−コンタクトホール側端部
との距離がGIDLのしきい値に及ぼす影響を明らかに
し、これらの関係を規定したものである。本発明によれ
ばGIDLをより効果的に防止し、GIDLのしきい値
を向上させることができる。
【0020】また本発明によれば、 (A)シリコン基板表面にシリコン酸化膜、多結晶シリ
コン膜、および、金属シリサイド膜もしくは金属膜をこ
の順で形成する工程と、 (B)ゲート電極形成箇所にマスクを設けた後、前記シ
リコン酸化膜、多結晶シリコン膜、および、金属シリサ
イド膜もしくは金属膜の不要箇所をエッチングにより除
去してゲート電極を形成し、さらに前記基板を所定深さ
までエッチングする工程と、 (C)酸素を含む雰囲気下で基板に対して加熱処理を行
い、前記ゲート電極端部において前記シリコン酸化膜の
厚膜部を形成し、これにより前記ゲート電極のゲート長
方向端部における前記シリコン酸化膜の膜厚を、前記ゲ
ート長方向中央部におけるシリコン酸化膜の膜厚の1.
4〜3.0倍とする工程と、を含むことを特徴とする半
導体装置の製造方法、が提供される。
【0021】この半導体装置の製造方法によれば、
(B)の工程でゲート電極周辺の基板を所定深さまでエ
ッチングするため、ゲート酸化膜の下側に位置する部分
がゲート電極側面に露出する。これにより(C)の工程
の加熱処理を行う際、ゲート電極側面においてゲート酸
化膜の下部からも酸化が進行し、バーズビークが成長す
る。これによりゲート酸化膜の端部に厚膜部を形成する
ことができる。この半導体装置の製造方法では、ゲート
酸化膜の端部の膜厚は、基板のエッチング量を調整する
ことで精密に制御することができる。
【0022】この半導体装置の製造方法において、
(B)の工程で、基板を1〜10nmエッチングするこ
とが好ましく、2〜5nmエッチングすることがさらに
好ましい。エッチング量が1nm未満ではゲート電極側
面露出部分の面積が小さく、ゲート酸化膜端部の膜厚を
充分に厚くすることができない場合がある。10nmを
超えるとゲート酸化膜端部の膜厚が厚くなりすぎて素子
効率の低下をもたらす場合がある。
【0023】また、(C)の工程で、加熱処理により、
ゲート電極のゲート長方向端部において、シリコン酸化
膜を所定の膜厚になるまで成長させることが好ましい。
すなわち、好ましくは中央部の1.4〜3.0倍、さら
に好ましくは2.0〜2.5倍となるまで成長させる。
このシリコン酸化膜はゲート酸化膜端部に相当し、この
膜厚を上記範囲とすることにより、リーク電流を効果的
に防止することができる。
【0024】また、(D)の工程で、加熱処理を750
〜850℃の温度で行うことが好ましい。このような温
度範囲とすることによりゲート酸化膜端部の膜厚を適切
な値に制御することができる。
【0025】また本発明によれば、 (A)シリコン基板表面にシリコン酸化膜、多結晶シリ
コン膜、および、金属シリサイド膜もしくは金属膜をこ
の順で形成する工程と、 (B)前記シリコン酸化膜、多結晶シリコン膜、およ
び、金属シリサイド膜もしくは金属膜の不要箇所を除去
してゲート電極を形成する工程と、 (C)酸素を含む雰囲気下で第一の加熱処理を行い前記
ゲート電極周囲部の基板表面にシリコン熱酸化膜を形成
した後、このシリコン熱酸化膜をエッチングすることに
より、前記ゲート電極周辺のシリコン基板を所定深さま
でエッチングする工程と、 (D)酸素を含む雰囲気下で基板に対して第二の加熱処
理を行い、前記ゲート電極端部において前記シリコン酸
化膜の厚膜部を形成し、この際、前記ゲート電極のゲー
ト長方向端部における前記シリコン酸化膜の膜厚を前記
ゲート長方向中央部におけるシリコン酸化膜の膜厚の
1.4〜3.0倍とする工程と、を含むことを特徴とす
る半導体装置の製造方法、が提供される。
【0026】本発明の半導体装置の製造方法は、ゲート
酸化膜の端部の膜厚をさらに精密に制御することができ
る。(C)の工程において加熱条件の調整によりシリコ
ン熱酸化膜の膜厚を容易に制御できるからである。
【0027】この半導体装置の製造方法において、
(C)の工程で、シリコン熱酸化膜の膜厚を2〜20n
mとすることが好ましい。(C)の工程を複数回行い、
除去したシリコン熱酸化膜の合計の厚みを2〜20nm
とすることもできる。シリコン熱酸化膜の膜厚は、基板
エッチング量の約2倍に相当する。この値が2nm未満
ではゲート電極側面露出部分の面積が小さく、ゲート酸
化膜端部の膜厚を充分に厚くすることができない場合が
ある。20nmを超えるとゲート酸化膜端部の膜厚が厚
くなりすぎて素子効率の低下をもたらす場合がある。な
お、シリコン熱酸化膜の膜厚をより精密に制御するため
には、(C)の工程における1回の熱酸化でシリコン熱
酸化膜の膜厚を2〜5nmとすることがさらに好まし
い。
【0028】また、(D)の工程で、加熱処理により、
ゲート電極のゲート長方向端部において、シリコン酸化
膜を所定の膜厚になるまで成長させることが好ましい。
すなわち、好ましくは中央部の1.4〜3.0倍、さら
に好ましくは2.0〜2.5倍となるまで成長させる。
このシリコン酸化膜はゲート酸化膜端部に相当し、この
膜厚を上記範囲とすることにより、リーク電流を効果的
に防止することができる。
【0029】また、(D)の工程で、加熱処理を750
〜850℃の温度で行うことが好ましい。このような温
度範囲とすることによりゲート酸化膜端部の膜厚を適切
な値に制御することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の半導体装置において、金
属材料とは、タングステン、アルミ等の金属のみなら
ず、タングステンシリサイド等の金属シリサイドも含
む。たとえば、タングステン、銅、タングステンシリサ
イド、チタンシリサイド、モリブデンシリサイド、およ
びコバルトシリサイドからなる群から選ばれる一種また
は二種以上の材料を用いることができる。このような材
料を用いることによりゲート電極の低抵抗化を図ること
ができる。
【0031】本発明の半導体装置は、ゲート酸化膜がそ
の端部において厚膜となっている。このような構造とす
るには、ゲート電極の周囲部で基板が所定深さまで除去
されていることが好ましい。このようにすることによっ
て、その製造過程でゲート電極側面部からの熱酸化が促
進されるため、ゲート端部においてゲート酸化膜も膜厚
が厚くなった構造を容易に形成することができる。ま
た、ゲート端部の膜厚を精密に制御することができる。
ここで、ゲート電極周囲部の基板の除去量については、
好ましくは1〜10nm、さらに好ましくは2〜5nm
の深さまで除去するものとする。1nm未満ではゲート
電極側面露出部分の面積が小さく、ゲート酸化膜端部の
膜厚を充分に厚くすることができない場合がある。10
nmを超えるとゲート酸化膜端部の膜厚が厚くなりすぎ
て素子効率の低下をもたらす場合がある。
【0032】本発明の半導体装置の製造方法において、
金属シリサイド膜もしくは金属膜は、たとえばタングス
テン、銅、タングステンシリサイド、チタンシリサイ
ド、モリブデンシリサイド、およびコバルトシリサイド
からなる群から選ばれる一種または二種以上の材料から
なることが好ましい。このような材料を用いることによ
りゲート電極の低抵抗化を図ることができる。
【0033】以下、本発明の好ましい実施の形態につい
て説明する。
【0034】以下、本発明の理解を助けるための例につ
いて図面を参照して説明する。図1の半導体装置は、シ
リコン基板1上にゲート酸化膜2を介して、ゲート電極
が設けられている。ゲート電極は、リンドープポリシリ
コン3からなる下層部と、WSi4からなる上層部とを
有している。基板表面近傍には拡散層6が設けられ、ゲ
ート電極およびシリコン基板1の表面には、シリコン酸
化膜5が形成されている。ゲート酸化膜2の端部の膜厚
(図中囲み部の矢印部)は中央部の1.4〜3.0倍、
好ましくは2.0〜2.5倍とする。このような膜厚と
することで、ゲート端部のドレイン領域との境界におい
て電界の集中を緩和し、リーク電流を効果的に防止する
ことができる。一方、ゲート酸化膜の中央部の膜厚は1
0nm以下とする。このような膜厚とすることで応答性
の良好な素子が得られ、また、素子の微細化に対する要
請に応えることができる。なおゲート酸化膜の中央部の
膜厚の下限値は特に存在しないが、例えば1nm以上と
する。
【0035】図2の半導体装置は、シリコン基板1上に
ゲート酸化膜2を介して、ゲート電極が設けられてい
る。ゲート電極は、リンドープポリシリコン3からなる
下層部と、WSi(タングステンシリサイド)4からな
る上層部とを有している。基板表面近傍には拡散層6が
設けられ、ゲート電極およびシリコン基板1の表面に
は、シリコン酸化膜5が形成されている。そして、ゲー
ト電極を埋め込むように層間絶縁膜8が形成され、層間
絶縁膜8にはゲート電極と近接してコンタクトホール1
0が形成されている。コンタクトホール10の内壁には
NSG膜9が形成されている。
【0036】このようにゲート電極に近接してコンタク
トホールが設けられ、その内壁にCVD法によるNSG
膜が形成された半導体装置では、上記NSG膜と基板と
が接する箇所において界面準位が発生する。このためG
IDL発生の有無は、ゲート酸化膜の膜厚のみならず、
ゲート電極とコンタクトホール端部との距離(図中の
x)によっても影響を受ける。具体的には、ゲート電極
直下から横方向に延在する空乏層が、上記シリコン酸化
膜と基板とが接する箇所まで達する場合、界面準位の影
響によりGIDLが発生しやすくなる。
【0037】したがって、図2のような半導体装置で
は、ゲート電極端部におけるゲート酸化膜の膜厚(図
中のTox)、およびゲート電極とコンタクトホール端
部との距離(図中のx)が、GIDL発生の有無を決定
する要因となる。
【0038】そこで、本実施形態では、ゲート酸化膜の
端部膜厚およびゲート電極−コンタクトホール側端部と
の距離がGIDLのしきい値に及ぼす影響を明らかに
し、これらの関係を最適化している。
【0039】本実施形態では、ゲート酸化膜2の端部の
膜厚は中央部の1.4〜3.0倍、好ましくは2.0〜
2.5倍としている。一方、ゲート酸化膜の中央部の膜
厚は10nm以下としている。
【0040】また、図中に示すxとToxは、下記式
(1)または(2)を満たす。
【0041】
【数3】
【0042】xは、NSG膜9とシリコン基板表面の拡
散層6とが接する部分のゲート電極側の端部と、ゲート
酸化膜2のコンタクトホール側の端部との距離である。
oxは、ゲート酸化膜の端部の膜厚である。また、ゲー
ト電極とドレイン領域との間の電圧をVDG(V)、ドレ
イン領域の不純物濃度をND(cm-3)、半導体装置の
使用温度をT(K)とする。
【0043】上記の式(1)または(2)を満たすよう
に半導体装置を設計することにより、コンタクトホール
をゲート電極と近接して設けた場合にもリーク電流の発
生を効果的に防止することができる。これにより、素子
の微細化に対する要請に応えつつ、リーク電流の発生が
抑制された耐圧特性に優れる半導体装置が提供される。
【0044】上記の式(1)、(2)は以下のようにし
て導かれる。ゲート電極直下に広がる空乏層の幅Lは、
下記式(3)により与えられる。
【0045】
【数4】
【0046】ここで、x(コンタクトホール−ゲート間
距離)の値が、空乏層の広がりよりも大きければ、すな
わちx>LであればGIDLの発生頻度を著しく低減す
ることができる。この不等式に上記(3)式を代入し、
さらに以下の数値を代入することによって上記(1)式
が得られる。 ε0=8.854×10-12[F/m] εs=11.8 εOX=3.9 q=1.602×10-19[C]
【0047】また、空乏層近似によれば、空乏層の広が
りには上限があり、その値Lmaxは、下記式(4)で与
えられる。
【0048】
【数5】
【0049】このLmaxよりもxの方が大きければ、す
なわち、x>LmaxであればGIDLの発生頻度を著し
く低減することができる。
【0050】この不等式に上記(4)式を代入し、さら
に以下の数値を代入することによって上記(2)式が得
られる。 ε0=8.854×10-12[F/m] εs=11.8 k=1.38×10-23[J/K] ni=1.5×1016[m-3] q=1.602×10-19[C]
【0051】以上のように、式(1)または(2)を満
たせば、GIDLが防止される。
【0052】図3は、ゲート電極端部におけるゲート酸
化膜の厚みと、空乏層の幅との関係についてシミュレー
ションを行った結果を示す。ドレイン−ゲート間の電圧
は、2Vおよび3Vとした。図中、白抜き三角で示した
点はND=5×1017cm-3、黒塗り四角で示した点は
D=1×1018cm-3としたときのシミュレーション
結果である。GIDLの発生を防止するには、図2にお
けるゲート電極−コンタクトホール側端部との距離x
を、空乏層の幅よりも大きくすればよい。したがって、
ゲート電極−コンタクトホール側端部との距離xおよび
ゲート端部の酸化膜の膜厚Toxを、図3の実線より上方
に位置する領域内に入るように設計すれば、GIDLの
発生を効果的に防止することができる。
【0053】そこで、本実施形態の半導体装置は、ゲー
ト酸化膜の厚みと、ゲート電極−コンタクトホール間の
距離xとの関係が上記領域内にあって、かつ、ゲート酸
化膜の端部膜厚を中央部の1.4〜3.0倍とし、ゲー
ト酸化膜の中央部膜厚を10nm以下とすることによ
り、GIDLの防止を図っている。なお、上述のように
CVD法によるNSG膜などが基板と接するのは、ゲー
ト電極とサイドウォールを形成する場合にも起こる。す
なわち、CVD法によるNSG膜を層間絶縁膜とし、ゲ
ート電極およびサイドウォールを覆うように被着したと
き、NSG膜が基板と接する。この場合には、サイドウ
ォールの幅をxとし、このxが上記式(1)、(2)を
満たすようにすればGIDLが防止される。
【0054】
【実施例】(第1の実施例)本発明の第1の実施例につ
いて図4、5を参照して説明する。
【0055】まず図4のように、熱酸化によりシリコン
基板表面にゲート酸化膜となるシリコン酸化膜2を膜厚
10nm程度形成した。次いでその上に、リンドープポ
リシリコン3、WSi4を、それぞれ、CVD法により
膜厚100nmとして成膜した(図4(a))。
【0056】つづいてシリコン酸化膜2、リンドープポ
リシリコン3およびWSi4をパターニングしてゲート
電極を形成した。ゲート長は0.3μmとした(図4
(b))。
【0057】次に、ゲート電極が設けられた位置を除い
て、ゲート電極周囲部のシリコン基板1を3nmドライ
エッチングした(図4(c))。
【0058】この状態で加熱処理を行った。加熱処理の
条件は、雰囲気温度800℃、処理時間40分とした。
この条件は、表面が平坦なシリコン基板を処理したとき
に膜厚5nmの熱酸化膜が形成される条件である。この
熱酸化により全面にシリコン酸化膜が形成されるが、こ
のとき、ゲート端部においてゲート酸化膜2の厚膜部が
生じる(図5(d))。これは、前の工程でゲート電極
周辺のシリコン基板1をエッチングにより掘り下げてい
るため、これにより露出したゲート電極側面からの酸化
が進み、ゲート酸化膜2の上部および下部にバーズビー
クが発生するためである。この点、従来技術において
は、図6囲み部のように、ゲート酸化膜2の上部にしか
バーズビークがほとんど発生しない。ゲート酸化膜2の
下部のポリシリコンが露出していないため、この部分で
酸化が進行しないからである。
【0059】その後、イオン注入により拡散層6を形成
し、MOSFETを完成した(図5(e))。なお、シ
リコン酸化膜5の形成とイオン注入を行う順序は、逆に
してもよい。
【0060】完成したMOSFETについてSEMによ
る断面観察を行ったところ、ゲート電極端部におけるシ
リコン酸化膜の厚みは14nmであることが確認され
た。また、WSi4の異常酸化は認められなかった。
【0061】本実施例の方法によれば、WSiの異常酸
化が起こらないような比較的弱い酸化条件でも、ゲート
酸化膜2の端部に厚膜部を発生させることができる。こ
れにより、ゲート端部のドレイン領域との境界において
電界の集中を緩和し、リーク電流を効果的に防止するこ
とができる。
【0062】本実施例の方法により作製したMOSFE
Tをメモリセルトランジスタとして有するDRAMにつ
いて、ホールド時間の評価を行った。結果を図7に示
す。図中、Aは側面酸化を行わなずに作製したもの、B
は、図12に示した従来方法により側面酸化を行ったも
の、Cは本実施例の方法により側面酸化を行ったものを
示す。B、Cの側面酸化は、いずれも雰囲気温度800
℃、処理時間40分であり、表面が平坦なシリコン基板
を処理したときに膜厚4nmの熱酸化膜が形成される条
件とした。両者の相違する点は、Bは図12(b)に示
したように基板をエッチングすることなく側面酸化を行
い(条件1)、Cは、図5(d)に示したように基板を
エッチングしてから側面酸化を行っている(条件2)点
である。ゲート酸化膜中央部の膜厚はA〜Cのいずれも
10nmである。一方、ゲート酸化膜端部の膜厚は、A
は10nm、Bは12nm、Cは14nmである。すな
わち、側面酸化により発生したバーズビーク由来の酸化
膜厚は、Aは0nm、Bは2nm、Cは4nmである。
図に示すように、本実施例の方法(図中C)によれば、
ホールド時間を大幅に改善できることが明らかである。
【0063】(第2の実施例)本発明の第2の実施例に
ついて図8を参照して説明する。本実施例に示す方法
は、ゲート電極周辺のシリコン基板をエッチングする工
程が第1の実施例と異なる。
【0064】まず、熱酸化によりシリコン基板表面にゲ
ート酸化膜となるシリコン酸化膜2を膜厚10nm程度
形成した。次いでその上に、リンドープポリシリコン
3、WSi4を、それぞれ、CVD法により膜厚100
nmとして成膜した(図8(a))。
【0065】つづいてシリコン酸化膜2、リンドープポ
リシリコン3およびWSi4をパターニングしてゲート
電極を形成した。このとき、エッチングはSi基板でス
トップする(図8(b))。ゲート長は0.3μmとし
た。
【0066】次に、雰囲気温度800℃、処理時間40
分として第一の加熱処理を行った。この条件は、表面が
平坦なシリコン基板を処理したときに膜厚4nmの熱酸
化膜が形成される条件である。この熱酸化により全面に
シリコン熱酸化膜7が形成される(図8(c))。
【0067】次にドライエッチングあるいはウエットエ
ッチングによりシリコン熱酸化膜7を除去する。これに
より、ゲート電極が設けられた位置を除いて、ゲート電
極周囲部のシリコン基板1がシリコン熱酸化膜7の膜厚
分の約半分だけエッチングされる。(図8(d))。
【0068】その後、第1の実施例と同様にして第二の
加熱処理を行い、ゲート電極の側面の酸化によりバーズ
ビークを発生させた。ついで拡散層6を形成し、MOS
FETを完成した。
【0069】本実施例の方法によれば、シリコン熱酸化
膜7の膜厚分の約半分だけシリコン基板1をエッチング
することができる。このエッチング量の調整によりゲー
ト酸化膜2の下部に形成されるバーズビーク長を制御で
きるので、結局、シリコン熱酸化膜7の膜厚を調整する
ことによってゲート酸化膜2端部の膜厚を制御すること
ができる。ここで、シリコン熱酸化膜7の膜厚は酸化条
件の調整により容易に制御できることから、本実施例の
方法によれば、ゲート酸化膜2端部の膜厚を設計通りに
制御することができる。
【0070】(第3の実施例)上述した第1および第2
の実施例で、ゲート電極周囲部のシリコン基板1をエッ
チングした直後(図4(c)、図8(d))、ウエット
エッチングによりゲート酸化膜2の側面をエッチングし
てもよい。エッチング液としては、たとえば希フッ酸
(HF:H2O=1:200〜1:400)を用いるこ
とができる。側面をエッチングし、図9に示すようにゲ
ート酸化膜2が内側に凹んだ形状とすることにより、ゲ
ート電極側面からの酸化の進行をより促進することがで
きる。これにより、ゲート電極上部の金属膜に悪影響を
与えない弱い酸化条件でもゲート酸化膜2の端部の膜厚
を充分に厚くすることができる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように本発明の半導体装置
は、ゲート酸化膜の膜厚を端部において厚くしてるた
め、ゲート端部のドレイン領域との境界において電界の
集中を緩和し、リーク電流を効果的に防止することがで
きる。またゲート電極の上層部が金属材料からなるた
め、優れた応答性が得られる。
【0072】また本発明の半導体装置の製造方法は、ゲ
ート電極周辺の基板を所定深さまでエッチングするた
め、ゲート電極側面における酸化の進行を促進し、ゲー
ト酸化膜の端部に厚膜部を形成することができる。ゲー
ト酸化膜の端部の膜厚は、基板のエッチング量を調整す
ることで精密に制御することができる。
【0073】また本発明の半導体装置の製造方法におい
て、加熱処理によりシリコン熱酸化膜を形成した後、こ
のシリコン熱酸化膜を除去することによりゲート電極周
辺の基板を除去する方法をとれば、ゲート酸化膜の端部
の膜厚をさらに精密に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の断面模式図である。
【図2】本発明の半導体装置の断面模式図である。
【図3】ゲート酸化膜と空乏層の伸びとの関係を示す図
である。
【図4】本発明の半導体装置の製造方法の工程断面図で
ある。
【図5】本発明の半導体装置の製造方法の工程断面図で
ある。
【図6】本発明の半導体装置の製造方法の工程断面図で
ある。
【図7】本発明の半導体装置および従来技術に係る半導
体装置のホールド時間評価結果を示す図である。
【図8】本発明の半導体装置の製造方法の工程断面図で
ある。
【図9】本発明の半導体装置の製造方法の工程断面図で
ある。
【図10】従来の半導体装置の断面模式図である。
【図11】従来の半導体装置の断面模式図である。
【図12】従来の半導体装置の製造方法の工程断面図で
ある。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 ゲート酸化膜 3 リンドープポリシリコン 4 WSi 5 シリコン酸化膜 6 拡散層 7 シリコン酸化膜 8 層間絶縁膜 9 NSG膜 10 コンタクトホール

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板と、該シリコン基板上にゲ
    ート酸化膜を介して設けられたゲート電極と、該ゲート
    電極の両脇に形成されたソース領域およびドレイン領域
    とを有し、該ゲート電極は多結晶シリコンからなる下層
    部と金属材料からなる上層部とを有し、前記ゲート電極
    のゲート長方向中央部における前記ゲート酸化膜の膜厚
    は10nm以下であり、前記ゲート電極のゲート長方向
    端部における前記ゲート酸化膜の膜厚は、前記ゲート長
    方向中央部におけるゲート酸化膜の膜厚の1.4〜3.
    0倍であり、前記ゲート電極の周囲部で前記基板が所定
    深さまで除去されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記ゲート電極の前記上層部は、タング
    ステン、銅、タングステンシリサイド、チタンシリサイ
    ド、モリブデンシリサイド、およびコバルトシリサイド
    からなる群から選ばれる一種または二種以上の材料から
    なることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記ゲート電極の前記ゲート酸化膜に接
    する面は、単一の材料からなることを特徴とする請求項
    1または2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記ゲート電極を埋め込むように形成さ
    れた層間絶縁膜をさらに有し、前記層間絶縁膜の所定箇
    所に、前記ゲート電極と離間して内壁がシリコン酸化膜
    で覆われたコンタクトホールが形成され、前記ゲート電
    極と前記コンタクトホールとの間にドレイン領域を有す
    る半導体装置であって、下記式(1)または(2)を満
    たすことを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の
    半導体装置。 【数1】 (前記シリコン酸化膜と前記シリコン基板とが接する部
    分のゲート電極側の端部と、前記ゲート酸化膜の前記コ
    ンタクトホール側の端部との距離をx(nm)、前記ゲ
    ート酸化膜の端部の膜厚をTox(nm)、前記ゲート電
    極と前記ドレイン領域との間の電圧をVDG(V)、前記
    ドレイン領域の不純物濃度をND(cm-3)、前記半導
    体装置の使用温度をT(K)とする。)
  5. 【請求項5】 (A)シリコン基板表面にシリコン酸化
    膜、多結晶シリコン膜、および、金属シリサイド膜もし
    くは金属膜をこの順で形成する工程と、 (B)ゲート電極形成箇所にマスクを設けた後、前記シ
    リコン酸化膜、多結晶シリコン膜、および、金属シリサ
    イド膜もしくは金属膜の不要箇所をエッチングにより除
    去してゲート電極を形成し、さらに前記基板を所定深さ
    までエッチングする工程と、 (C)酸素を含む雰囲気下で基板に対して加熱処理を行
    い、前記ゲート電極端部において前記シリコン酸化膜の
    厚膜部を形成し、これにより前記ゲート電極のゲート長
    方向端部における前記シリコン酸化膜の膜厚を、前記ゲ
    ート長方向中央部におけるシリコン酸化膜の膜厚の1.
    4〜3.0倍とする工程と、を含むことを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 (B)の工程で、前記シリコン基板を1
    〜10nmエッチングすることを特徴とする請求項5に
    記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 (C)の工程で、前記加熱処理により、
    前記ゲート電極のゲート長方向端部において、前記シリ
    コン酸化膜を、前記ゲート長方向中央部での膜厚の1.
    4〜3.0倍の膜厚となるまで成長させることを特徴と
    する請求項5または6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 (C)の工程で、前記加熱処理を750
    〜850℃の温度で行う請求項5乃至7いずれかに記載
    の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 (A)〜(C)の工程により形成される
    前記半導体装置のゲート電極は、前記シリコン酸化膜に
    接する面が単一の材料により構成されることを特徴とす
    る請求項5乃至8いずれかに記載の半導体装置の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 (A)シリコン基板表面にシリコン酸
    化膜、多結晶シリコン膜、および、金属シリサイド膜も
    しくは金属膜をこの順で形成する工程と、 (B)前記シリコン酸化膜、多結晶シリコン膜、およ
    び、金属シリサイド膜もしくは金属膜の不要箇所を除去
    してゲート電極を形成する工程と、 (C)酸素を含む雰囲気下で第一の加熱処理を行い前記
    ゲート電極周囲部の基板表面にシリコン熱酸化膜を形成
    した後、このシリコン熱酸化膜をエッチングすることに
    より、前記ゲート電極周辺のシリコン基板を所定深さま
    でエッチングする工程と、 (D)酸素を含む雰囲気下で基板に対して第二の加熱処
    理を行い、前記ゲート電極端部において前記シリコン酸
    化膜の厚膜部を形成し、この際、前記ゲート電極のゲー
    ト長方向端部における前記シリコン酸化膜の膜厚を前記
    ゲート長方向中央部におけるシリコン酸化膜の膜厚の
    1.4〜3.0倍とする工程と、を含むことを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 (C)の工程で、前記シリコン熱酸化
    膜の膜厚を2〜20nmとすることを特徴とする請求項
    10に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 (D)の工程で、前記第二の加熱処理
    により、前記ゲート電極のゲート長方向端部において、
    前記シリコン酸化膜を、前記ゲート長方向中央部での膜
    厚の1.4〜3.0倍の膜厚となるまで成長させること
    を特徴とする請求項10または11に記載の半導体装置
    の製造方法。
  13. 【請求項13】 (D)の工程で、前記第二の加熱処理
    を750〜850℃の温度で行う請求項10乃至12い
    ずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 (A)〜(D)の工程により形成され
    る前記半導体装置のゲート電極は、前記シリコン酸化膜
    に接する面が単一の材料により構成されることを特徴と
    する請求項10乃至13いずれかに記載の半導体装置の
    製造方法。
  15. 【請求項15】 前記金属シリサイド膜もしくは金属膜
    は、タングステン、銅、タングステンシリサイド、チタ
    ンシリサイド、モリブデンシリサイド、およびコバルト
    シリサイドからなる群から選ばれる一種または二種以上
    の材料からなることを特徴とする請求項5乃至14いず
    れかに記載の半導体装置の製造方法。
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