JP3190975B2 - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents

難燃性樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は難燃性樹脂組成物に関す
るものである。さらに詳しくは、ポリカーボネート系樹
脂を1成分とするポリマーブレンドに、燐化合物及びホ
ウ素化合物を含む難燃剤を配合した難燃性樹脂組成物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネート系樹脂は優れた機械的
特性、熱的性質を有しているため、工業的に広く利用さ
れている。しかしながら成形加工性に劣る問題点がある
ため、他の熱可塑性樹脂とのポリマーブレンドが数多く
開発されており、その中でもポリスチレン系樹脂、アク
リロニトリル・ブタジエン・スチレン系樹脂(以下、A
BS系樹脂という)、ポリエステル系樹脂、ポリアミド
系樹脂などとのポリマーブレンドは自動車分野、OA機
器分野、電子・電気分野等に広く利用されている。
【0003】一方、近年、OA機器、家電製品等の用途
を中心に、使用する合成樹脂材料の難燃化の要望が強
く、これらの要望に答えるために多数の難燃剤が開発検
討されている。通常合成樹脂の難燃剤として使用される
ものには、主にハロゲン化合物、燐化合物などがあり、
さらに、それらの難燃剤に加えて三酸化アンチモン、酸
化錫などが難燃助剤として併用されている。
【0004】従来、ポリカーボネート系樹脂を1成分と
して含むポリマーブレンドの難燃化には、主にハロゲン
化合物や燐化合物などが使用され、多くの場合、さらに
それらの難燃剤に加えて三酸化アンチモンなどが難燃助
剤として併用されている。熱可塑性樹脂の難燃性評価方
法としては、JIS K−7201等に規定される酸素
指数法及び、アンダーライターズ・ラボラトリーUL−
94に規定される燃焼法がある。通常これらの評価方法
を基準に樹脂の難燃性が評価されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】難燃剤としてハロゲン
化合物を合成樹脂に配合した場合、難燃化の効果は比較
的大きいが、火災発生時あるいは焼却処理時に、有毒性
あるいは有害性の物質を発生する為、人命を危うくし、
救急活動あるいは消火活動を困難にし、あるいは環境汚
染を引き起こすなどの問題を有している。このためハロ
ゲン化合物を全く含有しないか、或いはハロゲン化合物
の量が比較的少ない難燃性樹脂の開発が望まれている。
また、燐化合物により合成樹脂の難燃化を行おうとした
場合には、ハロゲン化合物に比べ相対的に難燃化効果が
低いため、充分な難燃性が得られないばかりでなく、そ
の配合量が多くなるために得られた難燃性樹脂の耐熱性
や機械的性質が低下するなどの問題点を有していた。
【0006】本発明はこれら従来の問題点を解決するも
のであり、その目的とするところは、難燃化効果の優れ
た難燃剤を含有する難燃性樹脂組成物を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、塩素或い
は臭素原子を含有しないか、またはその含有量が比較的
少ない難燃剤により、ポリカーボネート系樹脂を1成分
として含む樹脂の難燃性を改善するために鋭意研究を重
ねた結果、必須成分として燐化合物及びほう素化合物を
含有する難燃剤を用いることにより、難燃性が著しく改
良され、更にポリオルガノシロキサン及び/またはフッ
素系樹脂を加えることにより、一層優れた難燃化効果を
発現することを見い出し、本発明に到達した。
【0008】即ち本発明は、(1)(A)ポリカーボネ
ート系樹脂または、ポリカーボネート系樹脂及びポリカ
ーボネート系樹脂以外の樹脂を含む熱可塑性樹脂と、
(B)(a)燐化合物及び(b)ほう素化合物を含む難
燃剤とを含有することを特徴とする難燃性樹脂組成物を
第1発明とし、(2)第1発明の難燃性樹脂組成物に、
(c)ポリオルガノシロキサン及び/またはフッ素系樹
脂を含有することを特徴とする難燃性樹脂組成物を第2
発明とし、(3)第2発明の難燃性樹脂組成物が、
(A’)ポリカーボネート系樹脂50〜95重量%及び
ポリカーボネート系樹脂以外の樹脂5〜50重量%のポ
リマーブレンド100重量部、(B’)燐酸エステル及
び/又は亜燐酸エステル5〜50重量部、及び硼酸亜鉛
5〜20重量部、(c’)ポリオルガノシロキサン0.
1〜5重量部及び/又はポリテトラフルオロエチレン
0.01〜2重量部を含有することを特徴とする難燃性
樹脂組成物を第3発明とすることからなる。
【0009】本発明で用いられる難燃剤は燐化合物及び
ホウ素化合物を必須成分として含有し、これら両成分を
併用することにより、はじめて優れた難燃効果を発現す
るものであるが、通常用いられる公知の難燃化添加剤を
併用することも出来る。
【0010】更に、ポリオルガノシロキサン及び/また
はフッ素系樹脂を追加成分として含むことにより、燃焼
時の樹脂溶融物の滴下を防止し、より優れた難燃効果を
発現する。
【0011】本発明で用いられるポリカーボネート系樹
脂は、2価フェノールとカーボネート前駆体とを溶液法
または溶融法で反応せしめて製造されるものである。2
価フェノールの代表的な例を挙げると、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン[ビスフェノール
A]、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロ
パン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロ
モフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
−3−メチルフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)サルファイド、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)スルホンなどが挙げられる。好ましい2価フェノ
ールはビス(4−ヒドロキシフェニル)アルカン系、特
にビスフェノールAを主原料とするものである。また、
カーボネート前駆体としてはカルボニルハライド、カル
ボニルエステルまたはハロホルメートなどが挙げられ、
具体的にはホスゲン、ジフェニルカーボネート、2価フ
ェノールのジハロホルメート及びそれらの混合物であ
る。ポリカーボネート樹脂を製造するに当たり、これら
の2価フェノールの1種以上を使用することができる。
またこのようにして得られたポリカーボネート樹脂の2
種以上を混合して使用することもできる。本発明におい
て、(A)成分としてポリカーボネート系樹脂を使用す
ることは必須である。ポリカーボネート系樹脂単独の場
合は、耐熱性及び曲げ弾性率が特に良好である。しか
し、耐衝撃強度を向上させるために、ポリカーボネート
系樹脂以外の熱可塑性樹脂を混合することが推奨され
る。
【0012】本発明で使用されるポリカーボネート系樹
脂以外の樹脂としては熱可塑性樹脂であれば特に制限無
く有効に利用できる。それらの中の代表的なものを例示
すれば、ポリスチレン系樹脂、ABS系樹脂、ポリエス
テル系樹脂、ポリアミド系樹脂をはじめとして、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリスルホン、
ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢ビ共重合体、ポリメチル
メタクリレート、ポリオキシメチレン、酢酸セルロー
ス、硝酸セルロース等が挙げられ、また、これらの樹脂
の2種以上を組み合わせて使用することも可能である。
次に、これらの中のいくつかについて、更に詳しく説明
する。
【0013】本発明で用いられるポリスチレン系樹脂
は、芳香族ビニル系単量体を含有する不飽和単量体を重
合することにより得られる重合体であり、さらには、該
重合体がゴム質重合体により改質された重合体をも包含
するものである。不飽和単量体として用いられる芳香族
ビニル系単量体としては、スチレン、α−メチルスチレ
ン、ハロスチレンなどが挙げられる。さらにこれらの単
量体と共に、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸
エステル、マレイミド系単量体、不飽和ジカルボン酸無
水物系単量体などから選ばれる1種以上の単量体が使用
できる。(メタ)アクリル酸エステルとしては、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチルなどが挙げられる。マレイミド系単
量体としては、マレイミド、N−メチルマレイミド、N
−エチルマレイミド、N−プロピルマレイミド、N−ヘ
キシルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N
−フェニルマレイミドなどが挙げられる。不飽和ジカル
ボン酸無水物系単量体としては、無水マレイン酸、など
が挙げられる。ポリスチレン系樹脂の製造方法には、特
に制約はなく塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合
などの公知の方法が使用できる。本発明で好ましく用い
られるポリスチレン系樹脂は、ポリスチレン、ハイイン
パクトポリスチレン、スチレン/メタアクリル酸メチル
共重合体、スチレン/メタクリル酸共重合体、スチレン
/無水マレイン酸共重合体および、それらのゴム変性体
などである。
【0014】本発明で用いられるABS系樹脂は、ゴム
質重合体に芳香族ビニル系単量体を含有するビニル系単
量体をグラフト重合することにより得られるグラフト重
合体であり、さらには、芳香族ビニル系単量体を含有す
るビニル系単量体を重合して得られる重合体と該グラフ
ト重合体とのブレンド物をも包含するものである。グラ
フト重合体は、ガラス転移点温度が10℃以下であるゴ
ム質重合体に、芳香族ビニル系単量体および(メタ)ア
クリロニトリル、(メタ)アクリル酸エステル、マレイ
ミド系単量体、不飽和ジカルボン酸無水系単量体などか
ら選ばれる1種以上の単量体をグラフト重合することに
より得られる。芳香族ビニル系単量体としては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、ハロスチレンなどが挙げられ
る。(メタ)アクリル酸エステルとしては、アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチルなどが挙げられる。マレイミド系単量体
としては、マレイミド、N−メチルマレイミド、N−エ
チルマレイミド、N−プロピルマレイミド、N−ヘキシ
ルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−フ
ェニルマレイミドなどが挙げられる。不飽和ジカルボン
酸無水物系単量体としては、無水マレイン酸、などが挙
げられる。これらの単量体はそれぞれ2種以上併用して
用いることも出来る。本発明で使用されるグラフト重合
体に好ましく用いられる単量体は、スチレンと、アクリ
ロニトリルおよびまたはメタアクリル酸メチルである。
グラフト重合体の製造方法には、特に制約はなく塊状重
合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合などの公知の方法が
使用できる。グラフト重合体に用いられるゴム質重合体
を例示すると、ブタジエン系ゴム重合体、アクリル系ゴ
ム重合体、エチレン−プロピレン系ゴム重合体、あるい
はシリコーン系ゴム重合体などが挙げられる。ブタジエ
ン系ゴム重合体としては、ポリブタジエン、ブタジエン
−スチレン共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共
重合体等が用いられる。アクリル系ゴム重合体として
は、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸
2−エチルヘキシルなどのアクリル酸エステル単量体の
単独重合、またはこれらの単量体を主成分とし共重合可
能な他の単量体と共重合して得られるゴム質重合体が用
いられる。エチレン−プロピレン系ゴム重合体としては
エチレンとプロピレンの比が80:20〜60:40の
範囲が好ましく、さらにジエン成分を含んでいてもよ
い。シリコーン系ゴム重合体としては、ポリオルガノシ
ロキサンゴム重合体であり、主としてジメチルシロキサ
ンの繰り返し単位を有するものである。さらに例えばシ
リコーン系ゴム成分とアクリル系ゴム成分から成る複合
ゴムやブタジエン系ゴム成分とアクリル系ゴム成分の複
合ゴムも用いることが出来る。本発明においては、好ま
しくはブタジエン系ゴム重合体が用いられる。ゴム質重
合体の製造方法には、特に制約はなく塊状重合、溶液重
合、懸濁重合、乳化重合などの公知の方法が使用でき
る。グラフト重合体とブレンドする重合体としては、前
記のグラフト重合体に用いられる単量体を重合して得ら
れる重合体を用いることが出来る。好ましく用いられる
重合体はα−メチルスチレン/アクリロニトリル共重合
体、スチレン/アクリロニトリル共重合体、α−メチル
スチレン/メタアクリル酸メチル、スチレン/メタアク
リル酸メチル、α−メチルスチレン/アクリロニトリル
/N−フェニルマレイミド共重合体、スチレン/アクリ
ロニトリル/N−フェニルマレイミド共重合体などであ
る。この重合体の製造方法には、特に制約はなく塊状重
合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合などの公知の方法が
使用できる。
【0015】本発明で用いられるポリエステル系樹脂
は、ジカルボン酸またはそのエステル生成性誘導体と、
ジオールまたはそのエステル生成性誘導体とを主成分と
する縮合反応により得られる重合体である。ジカルボン
酸成分を例示すると、テレフタル酸、イソフタル酸、ナ
フタレン−2,6−ジカルボン酸、ナフタレン−1,5
−ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−ジカルボン酸、
アジピン酸、セバシン酸、などのジカルボン酸、あるい
はそれらのエステル生成性誘導体などが挙げられる。ジ
オール成分を例示すると、エチレングリコール、テトラ
メチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ジエ
チレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、1,
4−ビスオキシエトキシベンゼン、ビスフェノールAな
どのジオールあるいはそれらのエステル生成性誘導体な
どが挙げられる。これらのジカルボン酸成分及びジオー
ル成分はそれぞれ1種以上を任意に選択して用いること
が出来る。本発明で使用されるポリエステル系樹脂とし
ては、ポリエチレンテレフタレート及びまたはポリブチ
レンテレフタレートが好ましい。
【0016】本発明で用いられるポリアミド系樹脂は、
カルボキシル基及びアミノ基を有する化合物もしくはそ
のラクタム、あるいはジアミンとジカルボン酸、あるい
はカルボキシル基及びアミノ基を有する化合物もしくは
そのラクタムとジアミン及びジカルボン酸とを重合する
ことにより得られる。本発明で用いられるカルボキシル
基及びアミノ基を有する化合物もしくはそのラクタムを
例示すると、アミノカプロン酸、ブチロラクタム、ビバ
ロラクタム、カプロラクタム、カプリルラクタム、エナ
ントラクタム、ウンデカノラクタム、ドデカノラクタ
ム、アミノ安息香酸などが挙げられる。ジアミンとして
は、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、
ペンタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ヘ
キサメチレンジアミン、トリメチルヘキサメチレンジア
ミン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミ
ン、m−キシレンジアミン、p−キシレンジアミンなど
が挙げられる。ジカルボン酸としては、セバシン酸、オ
クタデカン2酸、スベリン酸、グルタル酸、ピメリン
酸、アジピン酸などが挙げられる。本発明に用いられる
ポリアミドは、結晶性でも非晶性でもこれらの混合物で
もよい。ポリアミドの具体例を例示すると、ポリアミド
4、6、7、8、11、12、6・6、6・9、6・1
0、6・11、6・12、テレフタル酸及びまたはイソ
フタル酸とトリメチルヘキサメチレンジアミンから得ら
れるポリアミド、アジピン酸とm−キシレンジアミンか
ら得られるポリアミドなどが挙げられる。これらのポリ
アミドは2種以上を混合して用いることも出来る。
【0017】本発明におけるポリカーボネート系樹脂/
ポリカーボネート系樹脂以外の熱可塑性樹脂との配合割
合は30/70〜100/0(重量比)の範囲が好まし
い。ポリカーボネート系樹脂以外の熱可塑性樹脂の割合
が70重量比を越えた場合には、難燃性樹脂の機械的性
質や熱的性質が低下し、ポリカーボネート本来の特性が
維持出来なくなる場合がある。さらに本発明において、
ポリカーボネート系樹脂にその他の熱可塑性樹脂を併用
する場合、ポリカーボネート系樹脂/その他の熱可塑性
樹脂の重量割合は、難燃性及び曲げ弾性率の面から10
0/0〜50/50が好ましく、特に100/0〜70
/30の範囲が好ましい。又、樹脂組成物に高度の耐衝
撃強度を付与するためには、前記ABS系樹脂を使用す
ることが効果的である。ポリカーボネート系樹脂/AB
S系樹脂の重量割合が95/5〜50/50が好まし
い。そして、難燃性、耐衝撃強度及び曲げ弾性率が良好
なバランスのとれた物性を与える樹脂の組成は、ポリカ
ーボネート系樹脂/ABS系樹脂の重量割合は95/5
〜70/30の範囲である。
【0018】本発明で用いられる燐化合物は、燐原子を
有する化合物であれば特に制限はなく、それらの化合物
を例示すると、燐酸エステルとしては、トリメチルホス
フェート、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフ
ェート、トリ(2−エチルヘキシル)ホスフェート、ト
リブトキシエチルホスフェート、トリオレイルホスフェ
ート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフ
ェート、トリキシレニルホスフェート、トリス(イソプ
ロピルフェニル)ホスフェート、トリス(o−フェニル
フェニル)ホスフェート、トリス(p−フェニルフェニ
ル)ホスフェート、トリナフチルホスフェート、クレジ
ルジフェニルホスフェート、キシレニルジフェニルホス
フェート、ジフェニル(2−エチルヘキシル)ホスフェ
ート、ジ(イソプロピルフェニル)フェニルホスフェー
ト、o−フェニルフェニルジクレジルホスフェート、ジ
ブチルホスフェート、モノブチルホスフェート、ジ(2
−エチルヘキシル)ホスフェート、モノイソデシルホス
フェート、2−アクリロイルオキシエチルアシッドホス
フェート、2−メタクリロイルオキシエチルアシッドホ
スフェート、ジフェニル−2−アクリロイルオキシエチ
ルホスフェート、ジフェニル−2−メタクリロイルオキ
シエチルホスフェートなどの燐酸エステルが挙げられ
る。さらに、亜燐酸エステルとしては、トリフェニルホ
スファイト、トリスノニルフェニルホスファイト、トリ
ストリデシルホスファイト、ジブチルハイドロジエンホ
スファイトなどが挙げられる。また、これ以外の燐化合
物としては、トリフェニルホスフィンオキシド、トリク
レジルホスフィンオキシド、メタンホスホン酸ジフェニ
ル、フェニルホスホン酸ジエチル、赤燐などを挙げるこ
とが出来る。赤燐は純粋なものでも常法で安定化したも
のでもよい。これら燐化合物は1種のみ用いても良い
し、2種以上組み合わせて用いることも可能である。
だし、トリス(2,3−ジブロモプロピル)ホスフェー
ト、トリス(2−クロロエチル)ホスフェート、トリス
(ジクロロプロピル)ホスフェート、トリス(β−クロ
ロプロピル)ホスフェート、トリス(トリブロモフェニ
ル)ホスフェート、トリス(ジブロモフェニル)ホスフ
ェート、トリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェー
ト、ハロゲン置換燐酸アリールなどの含ハロゲン燐酸エ
ステルなどハロゲン含有燐化合物は除く。
【0019】本発明で用いられるほう素化合物は、ほう
素原子を有する化合物であれば特に制限はなく、それら
の化合物を例示すると、硼酸、酸化ホウ素、硼酸塩など
が挙げられる。硼酸塩としては四硼酸亜鉛、メタ硼酸亜
鉛、塩基性硼酸亜鉛などの硼酸亜鉛、オルト硼酸バリウ
ム、メタ硼酸バリウム、二硼酸バリウム、四硼酸バリウ
ムなどの硼酸バリウム、硼酸鉛、硼酸カドミウム、硼酸
マグネシウムなどが挙げられる。これらホウ素化合物は
1種のみ用いても良いし、2種以上組み合わせて用いる
ことも可能である。
【0020】本発明の難燃剤組成物の構成成分である燐
化合物とほう素化合物の割合には特に限定はないが、燐
化合物/ほう素化合物の比率は好ましくは5/95〜9
5/5(重量比)の範囲であり、さらに好ましくは10
/90〜90/10(重量比)の範囲である。
【0021】本発明の難燃性樹脂組成物の構成成分であ
る難燃剤の配合量は、(A)成分の樹脂100重量部に
対して50重量部以下が好ましく、50重量部を越える
と、難燃性樹脂組成物の機械的性質が低下する。
【0022】 ルフェニルシロキサン、アミノ変性シリコーン、メルカ
プト変性シリコーン、エポキシ変性シリコーンなどが挙
げられる。これらは1種のみ用いてもよいし、2種以上
組み合わせて用いてもよい。さらに、これらのポリオル
ガノシロキサンは、分子量数百〜数百万の広範囲のもの
が使用でき、その形態はオイル状、ワニス状、樹脂状な
どいかなるものであってもよい。
【0023】本発明で用いられるフッ素系樹脂を例示す
ると、ポリ四フッ化エチレン、四フッ化エチレン−六フ
ッ化プロピレン共重合体、四フッ化エチレン−パーフル
オロアルキルビニルエーテル共重合体、四フッ化エチレ
ン−エチレン共重合体、ポリ三フッ化塩化エチレン、ポ
リフッ化ビニリデンなどが挙げられるが、好ましくは四
フッ化ポリエチレンが用いられる。フッ素系樹脂の形態
は、エマルジョン状、懸濁状、ミクロフィブリル状、粉
末状、粒状など如何なるものであってもよい。
【0024】難燃剤組成物に用いられるポリオルガノシ
ロキサン及びまたはフッ素系樹脂の量は、好ましくは難
燃剤組成物を合成樹脂に配合した難燃性樹脂組成物10
0重量部に対し、5重量部以下となるように設定され
る。難燃性樹脂組成物中のポリオルガノシロキサン及び
またはフッ素系樹脂の量が5重量部を越える範囲では、
成形品の外観不良、溶融粘度の増加などの不良現象を生
ずる場合がある。
【0025】本発明では、燐化合物及びほう素化合物、
ポリオルガノシロキサン及びまたはフッ素系樹脂に加え
て更にこれ以外の公知の難燃性添加剤を併用することも
出来る。難燃性添加剤は、通常難燃化効果を有するもの
であれば特に制限はなく、ハロゲン化合物、アンチモン
化合物、窒素化合物、金属酸化物、金属水酸化物、炭酸
塩アルカリ(土類)金属塩などの難燃剤が使用出来る。
これら難燃剤は1種のみ用いても良いし、2種以上組み
合わせて用いることも可能である。本発明の難燃性樹脂
組成物において、難燃性、耐衝撃性及び曲げ弾性率が共
に良好でバランスのとれた物性を有する組成物は、
(A’)ポリカーボネート系樹脂50〜95重量%及び
ポリカーボネート系樹脂以外の樹脂5〜90重量%のポ
リマーブレンド100重量部、(B’)燐酸エステル及
び/又は亜燐酸エステル5〜30重量部、硼酸亜鉛5〜
20重量部及び(c’)ポリオルガノシロキサン0.1
〜5重量部及び/又はポリテトラフルオロエチレン0.
01〜2重量部を含有する場合である。
【0026】熱可塑性樹脂及び、難燃剤の混合方法には
特別の制約はなく、これらを均一に混合できる手段であ
ればいずれの手段をも採用できる。例えば、押出機によ
る混練、ヘンシェル型ミキサー、バンバリーミキサー、
加熱ロールなど各種の混合用機械による混合等が適宜採
用できる。この際、必要に応じてその効果が発現する量
の種々の添加剤、例えば安定剤、離型剤、滑剤、可塑
剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、耐熱安定
剤、老化防止剤、染顔料、充填剤など及びポリマーブレ
ンドの特性を向上させるための相溶化成分を配合するこ
とができる。
【0027】
【実施例】本発明をさらに説明するために以下に実施例
を挙げるが、これらの実施例はいかなる意味においても
本発明を制限するものではない。
【0028】実施例1〜9、比較例1〜10 表1記載のPC、ABS樹脂、難燃剤の各成分を表記載
の配合割合で、ヘンシェルミキサーにて混合後、30mm
φ押出機(池貝鉄工(株)製、PCM−30)を使用
し、250〜280℃で溶融混練した。得られた試料か
ら射出成形にて燃焼テストピースを作製し、樹脂組成物
の酸素指数をJIS K−7201に従い測定した。そ
の結果を表1に示す。
【0029】実施例10〜12、比較例11〜13 表2記載のPC、PS、難燃剤の各成分を表記載の配合
割合で、実施例1〜9と同様の方法によりテストピース
を作製し酸素指数を測定した。結果を表2に示す。
【0030】実施例13〜15、比較例14〜16 表3記載のPC、HIPS、難燃剤の各成分を表記載の
配合割合で、実施例1〜9と同様の方法によりテストピ
ースを作製し酸素指数を測定した。結果を表3に示す。
【0031】実施例16〜18、比較例17〜19 表4記載のPC、SMA樹脂、難燃剤の各成分を表記載
の配合割合で、実施例1〜9と同様の方法によりテスト
ピースを作製し酸素指数を測定した。結果を表4に示
す。
【0032】実施例19〜21、比較例20〜22 表5記載のPC、PET、難燃剤の各成分を表記載の配
合割合で、実施例1〜9と同様の方法によりテストピー
スを作製し酸素指数を測定した。結果を表5に示す。
【0033】実施例22〜24、比較例23〜25 表6記載のPC、PBT、難燃剤の各成分を表記載の配
合割合で、実施例1〜9と同様の方法によりテストピー
スを作製し酸素指数を測定した。結果を表6に示す。
【0034】実施例25〜27、比較例26〜28 表7記載のPC、PA、難燃剤、添加剤の各成分を表記
載の配合割合で、実施例1〜9と同様の方法によりテス
トピースを作製し酸素指数を測定した。結果を表7に示
す。
【0035】実施例28〜34、比較例29〜42 表8記載の各成分を表記載の配合割合で、ヘンシェルミ
キサーにて混合後、30mmφ2軸押出機(池貝鉄工
(株)製、PCM−30)を使用し、250〜280℃
で溶融混練押出しし、ペレタイザーによりペレット化し
た。得られたペレットから射出成形機を用いてテストピ
ースを作製し、燃焼性及び物性を評価した。その結果を
表8に示す。酸素指数はJIS K−7201に従い測
定した。UL燃焼試験は厚さ1.6mmの燃焼テストピ
ースを作製し、米国アンダーライターズ・ラボラトリー
社のサブジェクト94(UL−94)に従い測定した。
衝撃強度は幅3.2mmのノッチ付きテストピースを製
作し、JIS K−7110に従い測定した。曲げ弾性
率は、JIS K−7203に従い測定した。
【0036】なお、表1〜8中の記号は以下の通りであ
る。 PC :ポリカーボネート、(三菱化成工業(株)ノ
バレックス7030PJ) ABS :ABS樹脂、(電気化学工業(株)GR−2
000) PS :ポリスチレン、(電気化学工業(株)GP−
1) HIPS:ハイインパクトポリスチレン、(電気化学工
業(株)HI−U−2) SMA :スチレン無水マレイン酸共重合体、(積水化
成品工業(株)セキスイダイラーク332) PET :ポリエチレンテレフタレート、(ユニチカ
(株)SA−1206) PBT :ポリブチレンテレフタレート、(帝人(株)
C7000) PA :ナイロン6・6樹脂、(東レ(株)CM30
01N) PAH :無水フタル酸、(和光純薬工業(株)) CDP :燐酸クレジルジフェニル、(大八化学工業所
(株)CDP) TPP :燐酸トリフェニル(大八化学工業所(株)T
PP) ZB1 :硼酸亜鉛、(BORAX CONSOLID
ATED LIMITED製ZINCBORATE 2
335) ZB2 :硼酸亜鉛、(水澤化学工業(株)アルカネッ
クスFRC−500) NS :硫酸ナトリウム(和光純薬工業(株)試薬) PDMS:ポリジメチルシロキサン、(東芝シリコーン
(株)TSF451−1000) PTFE:四フッ化ポリエチレン、(三井デュポンフロ
ロケミカル(株)テフロン6J) OI :酸素指数(JISK7201準拠) UL94:UL94燃焼試験評価 Izod:アイゾット衝撃強度(JIS K−7110
準拠)
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】
【表5】
【0042】
【表6】
【0043】
【表7】
【0044】
【表8】
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、優れた難燃性及び機械
的性質を有する難燃性樹脂組成物が提供される。得られ
た難燃性樹脂組成物は、難燃性を要求される電子・電気
製品、OA機器などの用途、各種部品の材料として好適
に使用できる。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリカーボネート系樹脂または、
    ポリカーボネート系樹脂及びポリカーボネート系樹脂以
    外の樹脂を含む熱可塑性樹脂と、(B)(a)燐化合物
    (但し、ハロゲン含有燐化合物を除く)及び(b)ほう
    素化合物を含む難燃剤とを含有することを特徴とする難
    燃性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の難燃性樹脂組成物に、
    (c)ポリオルガノシロキサン及び/またはフッ素系樹
    脂を含有することを特徴とする難燃性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の難燃性樹脂組成物が、
    (A’)ポリカーボネート系樹脂50〜95重量%及び
    ポリカーボネート系樹脂以外の樹脂5〜50重量%のポ
    リマーブレンド100重量部、(B’)燐酸エステル及
    び/又は亜燐酸エステル5〜50重量部(但し、ハロゲ
    ン含有燐酸エステル、及びハロゲン含有亜燐酸エステル
    を除く)、及び硼酸亜鉛5〜20重量部、(c’)ポリ
    オルガノシロキサン0.1〜5重量部及び/又はポリテ
    トラフルオロエチレン0.01〜2重量部を含有するこ
    とを特徴とする難燃性樹脂組成物。
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