JP2001115003A - ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂組成物

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JP2001115003A
JP2001115003A JP29647099A JP29647099A JP2001115003A JP 2001115003 A JP2001115003 A JP 2001115003A JP 29647099 A JP29647099 A JP 29647099A JP 29647099 A JP29647099 A JP 29647099A JP 2001115003 A JP2001115003 A JP 2001115003A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高湿度雰囲気下においても高い耐久性を維
持することのできるポリカーボネート樹脂組成物および
難燃化した場合に難燃剤の金型への付着を低減すること
のできるポリカーボネート樹脂組成物を提供する。 【解決手段】(A)ポリカーボネート樹脂50〜99.
9重量%および(B)無機質充填剤0.1〜50重量%
からなる樹脂組成物100重量部に対して、(C)アリ
ールホスフィン0.01〜1重量部を配合するか、さら
に(D)難燃剤0.1〜20重量部を配合してなる難燃
性ポリカーボネート樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリカーボネート
樹脂組成物に関する。さらに詳しくは、高湿度の雰囲気
下においても高い耐久性を維持することのできるポリカ
ーボネート樹脂組成物および難燃剤の金型への付着を低
減することのできる難燃性ポリカーボネート樹脂組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネート樹脂は、耐衝撃特性や
耐熱性、電気的特性などにおいて優れた特性を有してい
ることから、OA(オフィスオートメーション)機器、
情報・通信機器、家庭電化機器などの電気・電子機器
や、自動車分野、建築分野など様々な分野において幅広
く利用されている。また、ポリカーボネート樹脂は、自
己消火性を有しているが、OA機器、情報・通信機器、
家庭電化機器などの電気・電子機器分野においては、よ
り高度の難燃性を要求される分野があり、各種難燃剤の
添加により、その改善が図られている。
【0003】このポリカーボネート樹脂の難燃性を向上
させる方法として、ハロゲン化ビスフェノールA、ハロ
ゲン化ポリカーボネートオリゴマーなどのハロゲン系難
燃剤が、難燃剤効率において優れていることから、酸化
アンチモンなどの難燃助剤と共に用いられてきた。しか
しながら、安全性や廃棄・焼却時の環境への影響の観点
から、ハロゲンを含まない難燃剤による難燃化が要請さ
れている。そこで、このハロゲン系難燃剤に代わるもの
として、有機リン系難燃剤、特に有機リン酸エステル化
合物を配合したポリカーボネート樹脂組成物が、高い難
燃性を有しかつ可塑剤としての作用もあることから、数
多く提案されている。
【0004】例えば、特公昭47−22088号公報や
特開昭60−90254号公報において、ポリカーボネ
ート樹脂を有機リン系化合物により安定化することが知
られている。ところで、ポリカーボネート樹脂にリン酸
エステル化合物を配合することによって難燃化するため
には、リン酸エステル化合物を比較的多量に配合する必
要がある。また、ポリカーボネート樹脂は、成形温度が
高くしかも溶融粘度が高いため、成形品に要求される薄
肉化や大型化に対応するためには、ますます成形温度を
高めることが必要になっている。このため、リン酸エス
テル化合物は、難燃性には寄与するものの、成形加工時
に金型に付着したり、高温高湿下に置かれると衝撃強度
が低下したり色調が変化するという問題がある。
【0005】また、特開平2−283760号公報にお
いては、ポリカーボネート樹脂組成物における無機質充
填剤の安定化のために、亜リン酸やリン酸などの水酸基
を持つリン化合物を添加する方法を提案している。この
場合、これらリン化合物の添加により無機質充填剤の安
定化には有効であるが、高湿度の雰囲気において使用す
ると、ポリカーボネート樹脂の分子量が低下して成形品
の耐久性が低下するほか、その成形品のリサイクルにも
支障をきたすという問題がある。
【0006】さらに、特開平7−228764号公報や
特開平8−239565号公報においては、ポリカーボ
ネート樹脂とスチレン系樹脂からなる樹脂組成物に、リ
ン酸エステル化合物や、さらにタルクを添加したポリカ
ーボネート樹脂系組成物が提案されている。ところで、
ポリカーボネート樹脂は、タルクなどの無機質充填剤を
添加して高温下で成形したり、リサイクルをすると、そ
の分子量が低下して各種物性の低下を招き、また色調変
化も大きくなるという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高湿度の雰
囲気下においても高い耐久性を維持することのできるポ
リカーボネート樹脂組成物を提供すると共に、難燃化し
た場合に難燃剤の金型への付着を低減することのできる
難燃性ポリカーボネート樹脂組成物を提供することを目
的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来技術
における問題を解決するため種々検討を重ねた結果、ポ
リカーボネート樹脂と無機質充填剤からなる樹脂組成物
成分に対して、適量のアリールホスフィン類を配合する
ことにより、上記目的を達成し得ることを見出し、これ
ら知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明の要旨は下記の通りであ
る。 〔1〕(A)ポリカーボネート樹脂50〜99.9重量
%および(B)無機質充填剤0.1〜50重量%からな
る樹脂組成物成分100重量部に対して、(C)下記一
般式〔1〕、
【0010】
【化2】 〔式〔1〕中、Xは炭化水素基であり、少なくともその
1つが置換基を有していてもよい炭素数6〜18のアリ
ール基である。〕で表されるアリールホスフィン0.0
1〜1重量部を配合してなるポリカーボネート樹脂組成
物。 〔2〕(B)無機質充填剤が、タルクまたはマイカであ
る前記〔1〕に記載のポリカーボネート樹脂組成物。 〔3〕(B)無機質充填剤が、平均粒径0.2〜20μ
mのタルクである前記〔1〕または〔2〕に記載のポリ
カーボネート樹脂組成物。 〔4〕(C)アリールホスフィンが、トリフェニルホス
フィンである前記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載のポ
リカーボネート樹脂組成物。 〔5〕(A)ポリカーボネート樹脂および(B)無機質
充填剤からなる樹脂組成物成分100重量部に対して、
さらに、(D)難燃剤0.1〜20重量部を配合してな
る、前記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載のポリカーボ
ネート樹脂組成物。 〔6〕(D)難燃剤が、リン酸エステル、赤リンおよび
シリコーン化合物の群から選択される1種または2種以
上の物質である、前記〔5〕に記載のポリカーボネート
樹脂組成物。 〔7〕(A)ポリカーボネート樹脂および(B)無機質
充填剤からなる樹脂組成物成分100重量部に対して、
さらに、(E)スチレン系樹脂を1〜40重量部配合し
てなる前記〔5〕または〔6〕に記載のポリカーボネー
ト樹脂組成物。 〔8〕(E)スチレン系樹脂が、ゴム変性スチレン系樹
脂である前記〔5〕〜〔7〕のいずれかに記載のポリカ
ーボネート樹脂組成物。
〔9〕(A)ポリカーボネート樹脂および(B)無機質
充填剤からなる樹脂組成物成分100重量部に対して、
さらに、(F)ポリフルオロオレフィン樹脂0.01〜
5重量部を配合してなる前記〔5〕〜〔8〕のいずれか
に記載のポリカーボネート樹脂組成物。 〔10〕(F)ポリフルオロオレフィン樹脂が、フィブ
リル形成能を有し、かつ平均分子量が500,000以
上のポリテトラフルオロエチレンである前記
〔9〕に記
載のポリカーボネート樹脂組成物。 〔11〕前記〔1〕〜〔10〕のいずれかに記載のポリ
カーボネート樹脂組成物を用いて成形された電気・電子
機器のハウジングまたはその部品。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。 (A)ポリカーボネート樹脂 本発明のポリカーボネート樹脂組成物を構成する(A)
成分であるポリカーボネート樹脂としては、その化学構
造や製造法については特に制限はなく種々のものを用い
ることができる。例えば、二価フェノールとカーボネー
ト前駆体との反応により製造される芳香族ポリカーボネ
ート樹脂が好適に用いられる。
【0012】この二価フェノールとしては、種々のもの
が用いられるが、例えば、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメ
チルフェニル)プロパン、4,4’−ジヒドロキシジフ
ェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ケトン、ハイドロキノン、レゾルシン、カテコール
などが好適なものとして挙げられる。これら二価フェノ
ールの中でも、ビス(ヒドロキシフェニル)アルカン、
殊に2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
が好ましい。そして、これらの二価フェノールは、それ
ぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いて
もよい。
【0013】また、カーボネート前駆体としては、カル
ボニルハライド、カルボニルエステル、またはハロホル
メートなどを用いることができる。さらに具体的には、
ホスゲン、二価フェノールのジハロホーメート、ジフェ
ニルカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカ
ーボネートなどである。
【0014】そして、このポリカーボネート樹脂の化学
構造は、その分子鎖が線状構造または環状構造もしくは
分岐構造を有しているものを用いることができる。この
うち、分岐構造を有するポリカーボネート樹脂として
は、分岐剤として、1,1,1−トリス(4−ヒドロキ
シフェニル)エタン、α,α’,α”−トリス(4−ビ
ドロキシフェニル)−1,3,5−トリイソプロピルベ
ンゼン、フロログリシン、トリメリット酸、イサチンビ
ス(o−クレゾール)などを用いて製造したものが好ま
しく用いられる。また、このポリカーボネート樹脂とし
て、テレフタル酸などの2官能性カルボン酸、またはそ
のエステル形成誘導体などのエステル前駆体を用いて製
造されたポリエステル−ポリカーボネート樹脂を用いる
こともできる。さらに、これら種々の化学構造を有する
ポリカーボネート樹脂の混合物を用いることもできる。
【0015】また、これらポリカーボネート樹脂の粘度
平均分子量は、通常10,000〜50,000、好ま
しくは13,000〜35,000、さらに好ましくは
15,000〜20,000である。この粘度平均分子
量(Mv)は、ウベローデ型粘度計を用いて、20℃に
おける塩化メチレン溶液の粘度を測定し、これより極限
粘度[η]を求め、[η]=1.23×10-5Mv0.83
の式により算出した値である。このようなポリカーボネ
ート樹脂の分子量の調節には、フェノール、p−ter
t−ブチルフェノール、p−tert−オクチルフェノ
ール、p−クミルフェノールなどが用いられる。
【0016】さらに、このポリカーボネート樹脂とし
て、ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合
体を用いることができる。この共重合体は、例えば、ポ
リカーボネートオリゴマーと、末端に反応性基を有する
ポリオルガノシロキサンとを、塩化メチレンなどの溶媒
に溶解させ、これに二価フェノールの水酸化ナトリウム
水溶液を加え、トリエチルアミンなどの触媒を用いて界
面重縮合反応することにより製造することができる。こ
の場合のポリオルガノシロキサン構造部分としては、ポ
リジメチルシロキサン構造、ポリジエチレンシロキサン
構造、ポリメチルフェニルシロキサン構造ポリジフェニ
ルシロキサン構造を有するものが好適に用いられる。
【0017】また、このポリカーボネート−ポリオルガ
ノシロキサン共重合体としては、そのポリカーボネート
部分の重合度が3〜100であり、ポリオルガノシロキ
サン部分の重合度が2〜500程度であるものが好適に
用いられる。また、このポリカーボネート−ポリオルガ
ノシロキサン共重合体におけるポリオルガノシロキサン
部分の含有割合としては、0.5〜30重量%、好まし
くは1〜20重量%であるものが好適である。さらに、
このポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合
体の粘度平均分子量は、5,000〜100,000、
好ましくは10,000〜30,000であるものが好
適に用いられる。
【0018】(B)無機質充填剤 つぎに、(B)成分の無機質充填剤としては、タルク、
マイカ、カオリン、ケイソウ土、炭酸カルシウム、硫酸
カルシウム、硫酸バリウム、ガラス繊維、炭素繊維、チ
タン酸カリウムなどが用いられる。これら無機質充填剤
の中でも、その形態が板状であるタルクやマイカが特に
好ましい。そして、このタルクは、マグネシウムの含水
ケイ酸塩であり、一般に市販されているものを用いるこ
とができる。さらに、ここで用いるタルクとしては、そ
の平均粒径が0.1〜50μmであるものが用いられる
が、平均粒径0.2〜20μmであるものが特に好適に
用いられる。
【0019】(C)アリールホスフィン類 また、(C)成分のアリールホスフィン類としては、前
記一般式〔1〕において表されるアリールホスフィン類
が用いられる。この一般式〔1〕におけるXは炭化水素
基であり、少なくともその1つが置換基を有していても
よい炭素数6〜18のアリール基であるアリールホスフ
ィンである。
【0020】このようなアリールホスフィン類として
は、例えば、トリフェニルホスフィン、ジフェニルブチ
ルホスフィン、ジフェニルオクタデシルホスフィン、ト
リス−(p−トリル)ホスフィン、トリス−(p−ノニ
ルフェニル)ホスフィン、トリス−(ナフチル)ホスフ
ィン、ジフェニル−(ヒドロキシメチル)−ホスフィ
ン、ジフェニル−(アセトキシメチル)−ホスフィン、
ジフェニル−(β−エチルカルボキシエチル)−ホスフ
ィン、トリス−(p−クロロフェニル)ホスフィン、ト
リス−(p−フルオロフェニル)ホスフィン、ジフェニ
ルベンジルホスフィン、ジフェニル−β−シアノエチル
ホスフィン、ジフェニル−(p−ヒドロキシフェニル)
−ホスフィン、ジフェニル−1,4−ジヒドロキシフェ
ニル−2−ホスフィン、フェニルナフチルベンジルホス
フィンなどが挙げられる。これらアリールホスフィン類
は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせ
て用いてもよい。そして、これらアリールホスフィン類
の中でも、特にトリフェニルホスフィンが好適に用いら
れる。
【0021】(D)難燃剤 つぎに、(D)成分として用いる難燃剤としては、有機
リン系化合物やハロゲン非含有リン系化合物、シリコー
ン系化合物などが挙げられる。この有機リン系化合物と
しては、リン酸エステル化合物が好ましく、例えば、下
記一般式、
【0022】
【化3】 〔式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 は、各々独立に水素原
子または置換もしくは無置換のアルキル基、シクロアル
キル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アリールチオ基、アリールアルコキシアルキル基、
アリールスルホニルアリール基を示し、Xは、置換もし
くは無置換のアルキレン基、フェニレン基、ビフェニレ
ン基、ナフタレン基を示し、pは0または1であり、q
は1以上の整数であり、rは0または1以上の整数であ
る。〕で表される化合物や、そのオリゴマーあるいはポ
リマーが好適に用いられる。
【0023】このような一般式で表わすことのできるリ
ン酸エステル化合物についての具体例を挙げれば、トリ
メチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリブ
チルホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリブ
トキシエチルホスフェート、トリフェニルホスフェー
ト、トリクレジルホスフェート、クレジルジフェニルホ
スフェート、オクチルジフェニルホスフェート、トリ
(2−エチルヘキシル)ホスフェート、ジイソプロピル
フェニルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、
トリス(イソプロピルフェニル)ホスフェート、トリナ
フチルホスフェート、ビスフェノールAビスホスフェー
ト、ヒドロキノンビスホスフェート、レゾルシンビスホ
スフェート、レゾルシノール−ジフェニルホスフェー
ト、トリオキシベンゼントリホスフェート、クレジルジ
フェニルホスフェートなどがあり、さらに、これらに各
種の置換基を導入した化合物や、これらのオリゴマー、
ポリマーなどがある。そして、これらリン酸エステル化
合物は、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよ
い。
【0024】また、ハロゲン非含有リン系化合物として
は、赤リンが好適に用いられる。この赤リンは、無処理
のものをそのまま用いてもよいが、熱硬化樹脂や無機化
合物などにより表面処理して安定化したものが好適に用
いられる。このような熱硬化樹脂としては、フェノール
樹脂やフェノール−ホルマリン樹脂、尿素樹脂、尿素−
ホルマリン樹脂、メラミン樹脂、メラミン−ホルマリン
樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエス
テル樹脂などが用いられる。そして、この無機化合物と
しては、シリカ、ベントナイト、ゼオライト、カオリ
ン、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、炭酸マ
グネシウム、硫酸バリウム、リン酸カルシウム、水酸化
アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛、水酸
化チタンなどが用いられる。
【0025】さらに、シリコーン系化合物としては、官
能基含有シリコーン化合物、例えば、官能基を有する
(ポリ)オルガノシロキサン類が好ましく、その骨格と
しては、式;R1aR2bSiO(4-a-b)/2 〔R1 は官能基
含有基、R2 は炭素数1〜12の炭化水素基、0<a≦
3、0≦b<3、0<a+b≦3〕で表される基本構造
を有する重合体または共重合体である。そして、この官
能基としては、アルコキシ基、アリールオキシ基、ポリ
オキシアルキレン基、水素基、水酸基、カルボキシル
基、シアノール基、アミノ基、メルカプト基、エポキシ
基などが挙げられる。さらに、複数の官能基を有するシ
リコーン化合物や、異なる官能基を有するシリコーン化
合物を併用することもできる。これら官能基を有するシ
リコーン化合物は、その官能基(R1 )/炭化水素基
(R2 )の比が、0.1〜3であるもの、さらに0.3
〜2程度であるものが好適に用いられる。これらシリコ
ーン化合物は液状あるいはパウダー状であるが、樹脂成
分との溶融混練において分散性の良好なものが好まし
い。そして、液状のものでは、室温での粘度が10〜5
00,000センチストークス程度のものが好ましい。
このシリコーン化合物が官能基を有する場合には、液状
であっても樹脂組成物に均一に分散し、成形時や成形品
の表面にブリードすることが少ない。
【0026】(E)スチレン系樹脂 つぎに、(E)成分のスチレン系樹脂としては、スチレ
ン、α−メチルスチレンなどのモノビニル系芳香族単量
体の単独重合体や、ゴム状重合体の存在下にモノビニル
系芳香族単量体を重合させて得られるゴム変性スチレン
系樹脂、モノビニル系芳香族単量体とアクリロニトリ
ル、メタクリロニトリルなどのシアン化ビニル系単量体
との共重合体、さらにこれら単量体と共重合可能なマレ
イミド、(メタ)アクリル酸メチルなどの他のビニル系
単量体との共重合体、さらにこれらスチレン系樹脂の混
合物などが用いられる。
【0027】これらスチレン系樹脂の中では、ゴム変性
スチレン系樹脂が特に好適に用いられる。そして、この
ゴム変性スチレン系樹脂としては、スチレン系単量体が
ゴム状重合体にグラフト重合した耐衝撃性スチレン系樹
脂、例えば、ポリブタジエンなどのゴムにスチレンが重
合した耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、ポリブタジ
エンにアクリロニトリルとスチレンとが重合したABS
樹脂、ポリブタジエンにメタクリル酸メチルとスチレン
が重合したMBS樹脂などがある。
【0028】このゴム変性スチレン系樹脂中のゴム状重
合体の含有割合は、通常、2〜50重量%、好ましくは
5〜30重量%、特に好ましくは5〜15重量%であ
る。このゴム状重合体の含有割合が2重量%未満である
と、耐衝撃性が不十分となり、また、50重量%を超え
ると熱安定性が低下したり、溶融流動性の低下や、ゲル
の発生、着色などを招くおそれがあるからである。この
ようなゴム状重合体の具体例としては、ポリブタジエ
ン、アクリレートおよび/またはメタクリレートを含有
するゴム質重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンゴ
ム(SBS)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、
ブタジエン−アクリルゴム、イソプレンゴム、イソプレ
ン−スチレンゴム、イソプレン−アクリルゴム、エチレ
ン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴ
ムなどが挙げられる。
【0029】これらゴム変性スチレン系樹脂の中でも、
さらに好ましいのは、ポリブタジエンを用いて変性した
ゴム変性スチレン系樹脂である。そして、ここで用いる
ポリブタジエンとしては、低シスポリブタジエン(例え
ば1,2−ビニル結合を1〜30モル%、1,4−シス
結合を30〜42モル%含有するもの)、高シスポリブ
タジエン(例えば1,2−ビニル結合を20モル%以
下、1,4−シス結合を78モル%以上含有するもの)
のいずれであってもよい。
【0030】また、この(E)成分として用いるスチレ
ン系樹脂としては、JIS K7210に準拠し、温度
200℃、荷重49Nの条件で測定したメルトインデッ
クス(MI)が、1〜30g/10分、好ましくは2〜
20g/10分であるものが好適に用いられる。
【0031】(F)ポリフルオロオレフィン樹脂 さらに、本発明のポリカーボネート樹脂組成物における
(F)成分のポリフルオロオレフィン樹脂としては、フ
ルオロエチレン構造を含む重合体または共重合体が用い
られる。さらに具体的には、ジフルオロエチレン重合
体、テトラフルオロエチレン重合体、テトラフルオロエ
チレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフ
ルオロエチレンとフッ素を含まないエチレン系モノマー
との共重合体が挙げられる。これらの中でも、最も好ま
しくは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)であ
り、その平均分子量が500,000以上、好ましは5
00,000〜10,000,000のものである。さ
らに、このポリテトラフルオロエチレンの中でも、フィ
ブリル形成能を有するものを用いると、得られるポリカ
ーボネート樹脂組成物に高い溶融滴下防止性を付与する
ことができることから好ましいものである。
【0032】つぎに、本発明のポリカーボネート樹脂組
成物における(A)成分と(B)成分の配合割合につい
ては、(A)成分のポリカーボネート樹脂50〜99.
9重量%と(B)成分の無機質充填剤0.1〜50重量
%の範囲であるが、好ましくは、(A)成分のポリカー
ボネート樹脂80〜95重量%と(B)成分の無機質充
填剤5〜20重量%である。
【0033】ここで、(A)成分のポリカーボネート樹
脂は、その含有割合が50重量%未満であると、ポリカ
ーボネート樹脂が本来的に有する耐熱性や、機械的強度
を充分に維持することが難しくなるからであり、また、
(B)成分の無機質充填剤については、その含有割合が
0.1重量%未満では、剛性や光拡散性の改善効果が充
分でなく、さらにその含有割合が50重量%を超える
と、得られるポリカーボネート樹脂組成物の成形性の低
下を招くようになるからである。
【0034】そして、(C)成分のアリールホスフィン
の配合割合については、上記(A)成分のポリカーボネ
ート樹脂50〜99.9重量%と(B)成分の無機質充
填剤0.1〜50重量%からなる樹脂組成物成分100
重量部に対して、0.01〜1重量部、好ましくは0.
01〜0.3重量部である。そして、この(C)成分の
配合割合が0.01重量部未満であると、ポリカーボネ
ート樹脂にタルクなどの無機質充填剤を配合した際の高
湿度雰囲気下での耐久性の低下に対する抑止効果が充分
に得られなくなり、また、アリールホスフィンの配合割
合が1重量部を超えても、ポリカーボネート樹脂の高湿
度雰囲気下での耐久性の低下に対する抑止効果がさらに
向上することはないからである。
【0035】つぎに、(D)成分の難燃剤については、
上記(A)成分のポリカーボネート樹脂50〜99.9
重量%と(B)成分の無機質充填剤0.1〜50重量%
からなる樹脂組成物成分100重量部に対して、0.1
〜20重量部を配合する。この(D)成分の難燃剤には
前記のとおり種々のものが用いられ、このうち、リン酸
エステルを使用する場合には、その配合割合を上記樹脂
組成物成分100重量部に対して、5〜10重量部とす
るのが好ましい。また、赤リンを使用する場合の配合割
合は、上記樹脂組成物成分100重量部に対して、0.
5〜2重量部とするのが好ましい。さらに、シリコーン
化合物を使用する場合の配合割合は、上記樹脂組成物成
分100重量部に対して、0.5〜10重量部とするの
が好ましい。これは、これら各難燃剤の配合割合が、こ
れら範囲の下限未満では難燃性の向上効果が不充分であ
り、またこの範囲を超えて配合すると、耐衝撃性などの
機械的強度や耐熱性の低下を招くようになるからであ
る。
【0036】また、上記(A)成分のポリカーボネート
樹脂50〜99.9重量%と(B)成分の無機質充填剤
0.1〜50重量%からなる樹脂組成物成分100重量
部に対して、(C)成分の前記一般式〔1〕で表される
アリールホスフィン0.01〜1重量部と、この(D)
成分の難燃剤を0.1〜20重量部を配合してなるポリ
カーボネート樹脂組成物とすることができる。このよう
に、上記の(A),(B),(C),(D)の各成分か
らなるポリカーボネート樹脂組成物は、機械的強度や耐
熱性を有すると同時に高い難燃性を有する優れた成形材
料となる。さらに、このような組成にすると、この成形
材料を射出成形する際に、従来の難燃剤、ことにリン酸
エステル系難燃剤を配合した樹脂組成物の射出成形時に
見られた金型への難燃剤の付着問題が解消されるという
効果が得られる。
【0037】つぎに、(E)成分のスチレン系樹脂につ
いては、これを、上記(A)成分のポリカーボネート樹
脂50〜99.9重量%と(B)成分の無機質充填剤
0.1〜50重量%からなる樹脂組成物成分100重量
部に対して、この(E)成分のスチレン系樹脂1〜40
重量部、好ましくは10〜20重量部配合することによ
り、溶融流動性や耐薬品性を向上させたポリカーボネー
ト樹脂組成物を得ることができる。そして、(E)成分
のスチレン系樹脂の配合割合が1重量部未満であると、
この(E)成分の配合により得られるポリカーボネート
樹脂組成物の溶融流動性や耐薬品性の向上効果が充分に
得られないことがあり、また、この(E)成分のスチレ
ン系樹脂の配合割合が40重量部を超えると、主成分で
あるポリカーボネート樹脂の含有割合が相対的に低下し
て、機械的強度や耐熱性の低下を招くようになるからで
ある。
【0038】さらに、上記(A)成分のポリカーボネー
ト樹脂50〜99.9重量%と(B)成分の無機質充填
剤0.1〜50重量%からなる樹脂組成物成分100重
量部に対して、(C)成分の前記一般式〔1〕で表され
るアリールホスフィン0.01〜1重量部、(D)成分
の難燃剤を0.1〜20重量部を配合し、さらに(E)
成分のスチレン系樹脂1〜40重量部を配合してなる溶
融流動性のよい難燃性ポリカーボネート樹脂組成物を得
ることもできる。
【0039】そして、(F)成分のポリフルオロオレフ
ィン樹脂については、その配合割合を、上記(A)成分
のポリカーボネート樹脂50〜99.9重量%と(B)
成分の無機質充填剤0.1〜50重量%からなる樹脂組
成物成分100重量部に対して、この(F)成分のポリ
フルオロオレフィン樹脂を、0.01〜5重量部、好ま
しくは0.1〜0.5重量部とするのが好ましい。この
(F)成分のポリフルオロオレフィン樹脂の配合割合が
0.01重量部未満であると、この(F)成分の配合に
よるさらなる難燃性の向上効果が充分に得られず、ま
た、この配合割合が5重量部を超えても、それに見合う
効果の向上は得られない。
【0040】さらに、上記(A)成分のポリカーボネー
ト樹脂50〜99.9重量%と(B)成分の無機質充填
剤0.1〜50重量%からなる樹脂組成物成分100重
量部に対して、(C)成分の前記一般式〔1〕で表され
るアリールホスフィン0.01〜1重量部、(D)成分
の難燃剤を0.1〜20重量部、(E)成分のスチレン
系樹脂1〜40重量部および(F)成分のポリフルオロ
オレフィン樹脂、0.01〜5重量部を配合することに
より、各種物性のバランスの良好な難燃性のポリカーボ
ネート樹脂組成物を得ることができる。
【0041】本発明のポリカーボネート樹脂組成物に
は、上記の各成分の他に、成形品に要求される特性に応
じて、一般の熱可塑性樹脂やその組成物に用いられてい
る添加剤の適宜量を含有させることができる。このよう
な添加剤としては、例えば、酸化防止剤、帯電防止剤、
紫外線吸収剤、光安定剤(耐候剤)、可塑剤、抗菌剤、
相溶化剤、着色剤(染料、顔料)などが挙げられる。
【0042】つぎに、本発明の難燃性ポリカーボネート
樹脂組成物の製造方法については、前記の各成分(A)
〜(F)および必要に応じて用いられる各種添加剤成分
を、成形品の要求特性に見合う配合割合において配合
し、混練すればよい。ここで用いる混合機や混練機とし
ては、通常用いられている機器、例えばリボンブレンダ
ー、ドラムタンブラーなどで予備混合して、ヘンシェル
ミキサー、バンバリーミキサー、単軸スクリュー押出
機、二軸スクリュー押出機、多軸スクリュー押出機、コ
ニーダなどによることができる。混練の際の加熱温度
は、通常240〜300℃の範囲で適宜選択される。こ
の溶融混練成形としては、押出成形機、特にベント式の
押出成形機の使用が好ましい。なお、ポリカーボネート
樹脂以外の含有成分は、あらかじめ、ポリカーボネート
樹脂あるいは他の熱可塑性樹脂と溶融混練、すなわちマ
スターバッチとして添加することもできる。
【0043】本発明の難燃性ポリカーボネート樹脂組成
物は、上記の溶融混練成形機、あるいは、得られたペレ
ットを原料として、射出成形法、射出圧縮成形法、押出
成形法、ブロー成形法、プレス成形法、発泡成形法など
により、各種の成形品を製造することができる。この場
合、前記各成分を溶融混練してペレット状の成形原料を
製造し、ついで、このペレットを用いて射出成形や、射
出圧縮成形による射出成形品を製造する方法が、特に好
適である。また、この射出成形法として、ガス注入成形
法を採用すると、引けがなく外観に優れるとともに、軽
量化された成形品を得ることができる。
【0044】このようにして得られるポリカーボネート
樹脂組成物からの成形品としては、複写機、ファクシミ
リ、テレビ、ラジオ、テープレコーダー、ビデオデッ
キ、パソコン、プリンター、電話機、情報端末機、冷蔵
庫、電子レンジなどの電気・電子機器のハウジウングま
たはその部品、さらには、自動車部品など電気・電子以
外の分野の機器類にも用いることができる。
【0045】
〔実施例1〜4および比較例1〜6〕
〔1〕ポリカーボネート樹脂組成物の製造 第1表に示す配合割合(全て重量部)において、各成分
を混合し、ベント式二軸押出成形機〔東芝機械社製:T
EM35〕に供給し、260℃で溶融混練してペレット
化した。ここでの溶融混練にさきだち、すべての実施例
および比較例における原料には、酸化防止剤〔チバ・ス
ペシヤルティ・ケミカルズ社製:イルガノックス107
6〕0.2重量部および酸化防止剤〔旭電化工業社製:
アデカスタブC〕0.1重量部を添加した。
【0046】つぎに、得られたペレットを、120℃で
12時間乾燥した後、成形温度270℃、金型温度80
℃で射出成形して試験片を得た。ここで用いた成形材料
は、つぎのとおりである。
【0047】(A)成分 ポリカーボネート樹脂として、ビスフェノールAを原料
とし、温度300℃、荷重11.76Nの条件下に測定
したメルトインデックスが20g/10分であり、かつ
粘度平均分子量が19,000であるポリカーボネート
樹脂〔出光石油化学社製:タフロン・A1900〕(第
1表中、PC−1で示す)を用い、また、ポリカーボネ
ート・ポリジメチルシロキサン共重合樹脂として、ビス
フェノールAを原料とするポリカーボネートブロック単
位に対して、4重量%のポリジメチルシロキサンブロッ
ク単位(繰返し単位数30)を含み、その粘度平均分子
量が20,000であるポリカーボネート・ポリジメチ
ルシロキサンブロック共重合体(第1表中、PC−2で
示す)を用いた。
【0048】(B)成分 タルクとしては、平均粒径1.2μm のタルク〔富士タ
ルク社製:TP−A25〕を用い、ガラス繊維として
は、繊維径13μm 、長さ3mmのチョップドファイバ
ー〔旭ファイバーガラス社製:MA409C〕を用い
た。 (C)成分 アリールホスフィンとしては、トリフェニルホスフィン
〔北興化学社製〕(第1表中、TPPで示す)を用い
た。 (D)成分 難燃剤としては、レゾルシノールビス(ジフェニルホス
フェート)〔旭電化工業社製:PFR〕(第1表中、難
燃剤−1で示す)、およびビスフェノールビス(ジフェ
ニルホスフェート)〔大八化学工業社製:CR741〕
(第1表中、難燃剤−2で示す)、並びにビニル基およ
びメトキシ基を含有するメチルフェニルシリコーン〔信
越化学社製:KR219〕(第1表中、難燃剤−3で示
す)を用いた。
【0049】(E)成分 ゴム変性スチレン系樹脂としては、ゴム含有率が7重量
%であり、温度200℃、荷重49Nの条件下に測定し
たメルトインデックスが8g/10分である耐衝撃性ポ
リスチレン〔出光石油化学社製:IT44〕(第1表
中、HIPSで示す)を用い、ABS樹脂としては、温
度200℃、荷重49Nの条件下に測定したメルトイン
デックスが2g/10分のアクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン共重合体〔テクノポリマー社製:DP61
1〕(第1表中、ABSで示す)を用いた。 (F)成分 ポリフルオロオレフィン樹脂として、ポリテトラフルオ
ロエチレン〔旭硝子社製:CD076〕(第1表中、P
TFEで示す)を用いた。
【0050】〔2〕ポリカーボネート樹脂組成物の評価 上記〔1〕で得られたポリカーボネート樹脂組成物の試
験片を用いて、下記の方法により、ポリカーボネート樹
脂組成物の性能評価を行った。 (1)IZOD(アイゾット)衝撃強度 ASTM D−256に準拠して実施した。試験条件
は、温度23℃、試料として肉厚1/8インチのものを
用いた。 (2)曲げ弾性率 ASTM D−790に準拠して実施した。試験条件
は、温度23℃、試料として肉厚4mmのものを用い
た。
【0051】(3)滞留(300℃/20分)ΔEの測
定 射出成形機〔東芝機械社製:100EN〕のシリンダ温
度を300℃フラットとし、外形寸法が80mm×80
mmで、肉厚が3.2mmの角板を成形した。その際、
通常成形を10ショット行い、ついで計量の終了後、2
0分間放置した。その後、1ショット目〜3ショット目
の成形品の色調を測定し、これらの平均値を滞留後の色
調とし、300℃で20分間滞留させる前の色調との差
をΔEとした。ここでの色調の測定は、Macbeth
社製COLOR−EYEを用いて実施した。
【0052】(4)滞留PCΔMvの測定 射出成形機〔東芝機械社製:100EN〕のシリンダ温
度を300℃フラットとし、外形寸法が80mm×80
mmで、肉厚が3.2mmの角板を成形した。その際、
通常成形を10ショット行い、ついで計量の終了後、2
0分間放置した。その後、1ショット目〜3ショット目
の成形品を採取して、1〜3ショット目の各粘度平均分
子量(Mv)を測定し、これらの平均値と300℃で2
0分間滞留させる前の粘度平均分子量との差を滞留PC
ΔMvとした。
【0053】(5)金型付着性の評価 射出成形機〔東芝機械社製:100EN〕のシリンダ温
度を300℃フラットとし、外形寸法が80mm×80
mmで、肉厚が3.2mmの成形品を得ることのできる
金型を用いて成形した。その際、成形品が40mm×8
0mmとなるように、つまりショートショットとなるよ
うに計量値を調整した。そして、120ショット後の金
型への難燃剤の付着状態を目視により観察した。
【0054】(6)耐熱老化性の評価 試験片を成形した後、これを80℃のオーブンに入れて
10日間放置した。そして、これを耐熱老化後の試験片
として用いた。 IZOD衝撃強度の変化 ASTM D−256に準拠して行い、試験条件として
は23℃、試料としては1/8インチのものを用いた。 色調の変化 上記耐熱老化後の試験片を用い、色調の測定にはMac
beth社製COLOR−EYEを用いて実施した。
【0055】(7)耐湿性の評価 試験片を成形した後、これを温度60℃・湿度95%の
恒温恒湿槽に入れて1000時間放置した。そして、こ
れを吸湿後の試験片として用いた。 IZOD衝撃強度の変化 ASTM D−256に準拠して行い、試験条件として
は23℃、試料としては1/8インチのものを用いた。 色調の変化 上記吸湿後の試験片を用い、色調の測定にはMacbe
th社製COLOR−EYEを用いて実施した。
【0056】(8)リサイクル性の評価 上記〔1〕で得られた樹脂組成物を射出成形機〔東芝機
械社製:100EN〕により成形した後、粉砕機を用い
て粉砕した。そして、その粉砕物を用いて成形と粉砕を
5回繰返し、6回目の成形で得られた成形体をリサイク
ル性評価用の試験片とした。 IZOD衝撃強度の変化 ASTM D−256に準拠して行い、試験条件として
は23℃、試料としては1/8インチのものを用いた。 色調の変化 上記リサイクル性の評価用の試験片を用い、色調の測定
にはMacbeth社製COLOR−EYEを用いて実
施した。
【0057】(9)難燃性の評価 上記〔1〕で得られた樹脂組成物を射出成形機〔東芝機
械社製:100EN〕により、外形寸法が127mm×
12.7mmで、肉厚が1.5mmのバーに成形した。
そして、このバーを試験片として用い、UL94V−0
テストに準拠して燃焼テストを行った。これら各種評価
試験の結果を、第1表に示す。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】 上記第1表に示す評価試験の結果より、実施例1の比較
例1の対比からは、ポリカーボネート樹脂にタルクのみ
を配合すると樹脂の劣化、具体的には衝撃強度の低下や
耐湿性評価における色調変化が大きく、ポリカーボネー
ト樹脂とタルクとの組成物にトリフェニルホスフィンを
配合することによって、この樹脂の劣化が抑制されるこ
とがわかる。また、実施例1と比較例2の対比から、公
知のリン酸(特開平2−283760記載)を配合した
場合にも、ポリカーボネート樹脂とタルクとの組成物に
おける樹脂の劣化抑制が可能であるが、耐熱老化性や耐
湿性の評価に際して見られる衝撃強度の低下や色調の変
化が大きいということがわかる。
【0061】また、実施例2と比較例3および4との対
比からは、難燃剤を含むポリカーボネート樹脂とスチレ
ン系樹脂との組成物において、トリフェニルホスフィン
を添加することにより、更なる難燃性の向上が見られる
他、耐熱老化性や耐湿性の向上および難燃剤の金型への
付着問題が解消されることがわかる。
【0062】さらに、実施例3と比較例5の対比から、
無機質充填剤としてタルクに代えてガラス繊維を用いた
場合にも、タルクを配合した場合と同様であることがわ
かり、実施例4と比較例6との対比においては、難燃剤
としてリン酸エステル系のものに代えてシリコーン系の
ものを用いた場合にも同様の効果が得られるということ
がわかる。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、高湿度雰囲気下におけ
る耐久性に優れたポリカーボネート樹脂組成物と、優れ
た難燃性を示すと共に成形時に金型への付着を低減する
ことのできる難燃性ポリカーボネート樹脂組成物を提供
することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/521 C08K 5/521 5/541 7/18 7/18 (C08L 69/00 //(C08L 69/00 25:04) 25:04) (C08L 69/00 (C08L 69/00 27:18) 27:18) C08K 5/54 Fターム(参考) 4F071 AA22 AA27 AA50 AA67 AB01 AB05 AC15 AE17 AH07 AH12 BB03 BB05 BB06 BB07 BC07 4J002 BC033 BC063 BC073 BC093 BD154 BH013 CG011 CG021 CG031 CG041 CP032 CP062 CP092 CP102 CP182 DA016 DA058 DE186 DE236 DG046 DG056 DJ006 DJ036 DJ046 DJ056 DL006 EW017 EW048 FA046 FB268 FD016 FD132 FD138 GN00 GQ01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリカーボネート樹脂50〜9
    9.9重量%および(B)無機質充填剤0.1〜50重
    量%からなる樹脂組成物成分100重量部に対して、
    (C)下記一般式〔1〕、 【化1】 〔式〔1〕中、Xは炭化水素基あり、少なくともその1
    つが置換基を有していてもよい炭素数6〜18のアリー
    ル基である。〕で表されるアリールホスフィン0.01
    〜1重量部を配合してなるポリカーボネート樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 (B)無機質充填剤が、タルクまたはマ
    イカである請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 (B)無機質充填剤が、平均粒径0.2
    〜20μmのタルクである請求項1または2に記載のポ
    リカーボネート樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 アリールホスフィンが、トリフェニルホ
    スフィンである請求項1〜3のいずれかに記載のポリカ
    ーボネート樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 (A)ポリカーボネート樹脂および
    (B)無機質充填剤からなる樹脂組成物成分100重量
    部に対して、さらに、(D)難燃剤を0.1〜20重量
    部配合してなる請求項1〜4のいずれかに記載のポリカ
    ーボネート樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 (D)難燃剤が、リン酸エステル、赤リ
    ンおよびシリコーン化合物の群から選択される1種また
    は2種以上の物質である請求項5に記載のポリカーボネ
    ート樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 (A)ポリカーボネート樹脂および
    (B)無機質充填剤からなる樹脂組成物成分100重量
    部に対して、さらに、(E)スチレン系樹脂を、1〜4
    0重量部配合してなる請求項5または6に記載のポリカ
    ーボネート樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 (E)スチレン系樹脂が、ゴム変性スチ
    レン系樹脂である請求項5〜7のいずれかに記載のポリ
    カーボネート樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 (A)ポリカーボネート樹脂および
    (B)無機質充填剤からなる樹脂組成物成分100重量
    部に対して、さらに、(F)ポリフルオロオレフィン樹
    脂を、0.01〜5重量部配合してなる請求項5〜8の
    いずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  10. 【請求項10】(F)ポリフルオロオレフィン樹脂が、
    フィブリル形成能を有し、かつ平均分子量が500,0
    00以上のポリテトラフルオロエチレンである請求項5
    〜9のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  11. 【請求項11】請求項1〜10のいずれかに記載のポリ
    カーボネート樹脂組成物を用いて成形された電気・電子
    機器のハウジングまたはその部品。
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