JPH07126513A - ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂組成物

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JPH07126513A
JPH07126513A JP27435193A JP27435193A JPH07126513A JP H07126513 A JPH07126513 A JP H07126513A JP 27435193 A JP27435193 A JP 27435193A JP 27435193 A JP27435193 A JP 27435193A JP H07126513 A JPH07126513 A JP H07126513A
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JP
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acid
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polyamide
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JP27435193A
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Akio Nodera
明夫 野寺
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 永久帯電防止性能を維持しつつ、高い難燃
性、耐熱性等を有するポリカーボネート樹脂組成物を提
供する。 【構成】 (A)芳香族ポリカーボネート95〜60重
量%、(B)ポリアミド・ポリエーテルブロック共重合
体4〜39重量%、及び(C)リン酸エステル及び/又
はハロゲン化ポリマー1〜25重量%を含み、さらに
(D)ホスファイト系化合物及び/又はフェノール系化
合物を前記(A)、(B)及び(C)の合計100重量
部に対して0.01〜2重量部、及び(E)ポリテトラ
フルオロエチレンを前記(A)、(B)及び(C)の合
計100重量部に対して0〜3重量部含むことを特徴と
するポリカーボネート樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリカーボネート樹脂組
成物に関し、さらに詳しくは永久帯電防止性能を有し、
かつ難燃性、耐熱性などに優れたポリカーボネート樹脂
組成物に関するものである。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】ポリカー
ボネート樹脂は機械的特性に優れ、電気・電子機器分
野、自動車分野等において幅広く使用されている。しか
しながら、ポリカーボネート樹脂は、電気抵抗率が高
く、帯電し易いために静電気に起因する様々な障害が発
生する。例えば、樹脂成形品が静電気帯電すると、その
表面にホコリやゴミが付着して外観を損ねるばかりでな
く、電気部品においては破損したり、誤操作するなど機
能上重大な損害を引き起こすことがある。そのため帯電
防止性能の付与とその性能の永続的な保持が、成形材料
開発の課題の一つとして要請されている。さらに、上記
分野においては、安全上の要求を満たすために、難燃性
を高めた樹脂組成物が強く求められている。
【0003】従来から、高分子材料に帯電防止性能を付
与する方法として、帯電防止剤を添加したり、帯電防止
剤を表面に塗布する方法が一般的に行われている。しか
しながら、いずれの方法によっても充分な帯電防止性能
は実現されておらず、水洗や表面の拭き取り処理を行う
と、帯電防止機能が消滅し、更には、経時変化して性能
が低下するという問題点がある。樹脂に持続的な帯電防
止性能を付与させる方法としては、例えば、特開平5−
43787号公報に、ポリアミドエラストマーと安定剤
を混合する方法が開示されている。しかしながら、この
方法では、十分に高い難燃性を得ることができない問題
がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
従来法の欠点を解消して、永久帯電防止性能を低下させ
ることなく高い難燃性、高い耐熱性等を有するポリカー
ボネート樹脂組成物を開発すべく鋭意研究を重ねた。そ
の結果、ポリカーボネート樹脂に特定の樹脂を配合し、
それに特定の化合物を添加することにより、目的とする
性質を備えたポリカーボネート樹脂組成物が得られるこ
とを見出した。本発明はかかる知見に基いて完成したも
のである。
【0005】すなわち、本発明は、(A)芳香族ポリカ
ーボネート95〜60重量%、(B)ポリアミド・ポリ
エーテルブロック共重合体4〜39重量%、及び(C)
リン酸エステル及び/又はハロゲン化ポリマー1〜25
重量%を含み、さらに(D)ホスファイト系化合物及び
/又はフェノール系化合物を前記(A)、(B)及び
(C)の合計100重量部に対して0.01〜2重量
部、及び(E)ポリテトラフルオロエチレンを前記
(A)、(B)及び(C)の合計100重量部に対して
0〜3重量部含むことを特徴とするポリカーボネート樹
脂組成物を提供するものである。
【0006】本発明の成分(A)である芳香族ポリカー
ボネートは、種々なものがあるが、好ましくは一般式
(I)
【化1】 〔式中、R1及びR2は、それぞれH,Cl,Br又は炭
素数1〜8のアルキル基であり、それらは同一であって
もよいし、異なっていてもよく、m及びnは、それぞれ
1〜4の整数であって、mが2〜4の場合はR1は互い
に異なるものであってもよいし、nが2〜4の場合はR
2は互いに異なるものであってもよい。そして、Zは、
炭素数1〜8のアルキレン基、炭素数2〜8のアルキリ
デン基、炭素数5〜15のシクロアルキレン基、炭素数
5〜15のシクロアルキリデン基又は−SO2−、−S
O−、−S−、−O−、−CO−結合もしくは一般式
(II)
【化2】 で表わされる結合を示す。〕で表わされる構造単位を有
する重合体である。
【0007】この芳香族ポリカーボネートは、例えば、
塩化メチレンなどの溶媒中において、公知の酸受容体や
分子量調節剤の存在下、二価フェノールとホスゲンのよ
うなカーボネート前駆体との反応により、あるいは二価
フェノールとジフェニルカーボネートのようなカーボネ
ート前駆体とのエステル交換反応などによって製造され
る。ここで、前記二価フェノールとしては、例えば、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビ
スフェノールA);2,2−ビス(3−メチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン;2,2−ビス(3,5−
ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン;1,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン;3,3−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン;1,1−(4
−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン;4,4′−ジ
ヒドロキシジフェニル;ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルフィド;ビス(4−ヒドロキシフェニル)スル
ホン;ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド;
ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル;4,4′−
ジヒドロキシベンゾフェノンなどである。あるいは、
2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン;2,2−ビス(3,5−ジクロロ−4
−ヒドロキシフェニル)プロパン;2,2−ビス(3−
クロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン;2,2−
ビス(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン
のようなハロゲン化ビスフェノール類などをも挙げるこ
とができる。これらの二価フェノールの中では、特に、
ビスフェノールAが好適である。そして、これらの二価
フェノールはそれぞれ単独で用いてもよいし、2種以上
を組み合わせて用いてもよい。更に、本発明で用いる芳
香族ポリカーボネートは、多官能性芳香族化合物をカー
ボネート前駆体又は二価フェノール及びカーボネート前
駆体と反応させてなる熱可塑性ランダム分岐芳香族ポリ
カーボネートであってもよいし、2種以上の芳香族ポリ
カーボネートの混合物であってもよい。そして、該芳香
族ポリカーボネートは、機械的強度及び成型性の点か
ら、その粘土平均分子量が10,000〜100,00
0のものが好ましく、特に、20,000〜40,00
0のものが好適である。
【0008】次に、本発明の成分(B)であるポリアミ
ド・ポリエーテルブロック共重合体は、種々なものがあ
るが、通常は一般式(III)
【化3】 〔式中、PAはポリアミドセグメントを表わし、PEは
ポリエーテルセグメントを表わす。kはこのブロック共
重合体が約5,000〜100,000の重量平均分子
量をもつような整数である。〕で表わされるポリアミド
・ポリエーテルブロック共重合体である。このポリアミ
ド・ポリエーテルブロック共重合体は、一般に周知であ
り、プレポリアミドとポリオキシアルキレングリコール
とを縮合反応させることにより製造することができる。
【0009】この縮合反応に用いられるプレポリアミド
は、通常脂肪族、脂環族及び芳香族二官能性ジアミンと
脂肪族、脂環族及び芳香族二官能性ジカルボン酸との縮
合反応によって製造することができ、300〜15,0
00の重量平均分子量を有するものである。このプレポ
リアミドの製造に使用される脂肪族二官能性ジアミンと
しては、一般式(IV) H2N(CH2xNH2 …(IV) 〔式中、xは2〜12の正の整数である。〕で表わされ
るポリメチレンジアミン類で、例えば、ジメチレンジア
ミン、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミ
ン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミ
ン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミ
ン、ノナメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、ウ
ンデカメチレンジアミン、及びドデカメチレンジアミン
等を挙げることができる。また、脂環族及び芳香族二官
能性ジアミンとしては、1,1−、1,2−、1,3−
及び1,4−シクロヘキサン−ビス(メチルアミン);
o−、m−及びp−キシレンジアミン;1,2−、1,
3−及び1,4−シクロヘキサンジアミン;3−メチル
ヘキサメチレンジアミン;3−メチルヘプタメチレンジ
アミン;2,4−ジメチルヘキサメチレンジアミン;
2,4−トルエンジアミン;p,p′−ジフェニルジア
ミン;1,4−ジメチル−3,5−ジアミノベンゼン;
2,5−ノルカンファン−ビス(メチルアミン);o
−、m−及びp−フェニレンジアミン;2,5−、2,
6−、2,7−ナフタリンジアミン;ベンジジン;4,
4′−メチレンジアニリン及び3,4′−ジアミノジフ
ェニル等を挙げることができる。
【0010】このようなジアミンと反応してプレポリア
ミドを製造するのに使用される脂肪族、脂環族及び芳香
族二官能性ジカルボン酸としては、シュウ酸、マロン
酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピ
ン酸、トリメチルアジピン酸、ピメリン酸、2,2−ジ
メチルグルタル酸;アゼライン酸、セバシン酸、スペリ
ン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、1,3−シ
クロペンタンジカルボン酸;1,2−シクロヘキサンジ
カルボン酸;1,3−シクロヘキサンジカルボン酸;
1,4−シクロヘキサンジカルボン酸;フタル酸、テレ
フタル酸、イソフタル酸、t−ブチルイソフタル酸、
2,5−ノルボルナンジカルボン酸;1,4−ナフタリ
ンジカルボン酸;4,4′−オキシジ安息香酸;ジグリ
コール酸、チオジプロピオン酸、2,2,4−トリメチ
ルアジピン酸;4,4′−スルホニルジ安息香酸;2,
5−ナフタリンジカルボン酸及び2,7−ナフタリンジ
カルボン酸等を挙げることができる。
【0011】一方、上記プレポリアミドとともにポリア
ミド・ポリエーテルブロック共重合体の製造に使用され
るポリオキシアルキレングリコールとしては、ポリオキ
シエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコー
ル及びポリオキシブチレングリコール等を挙げることが
できる。これらは、200〜15,000の重量平均分
子量を有し、また、0.1〜0.5の固有粘度を有す
る。ポリエーテルはジオール及び/又はジアミン末端基
をもつことができ、アミノ末端基はポリエーテルのシア
ノエチル化及びそれに続く水素添加によって形成するこ
とができる。また、ポリエーテル末端基の他の変性もま
たポリアミドブロックへの結合を助長するためになし得
る。
【0012】ポリアミド・ポリエーテルブロック共重合
体は、一般式(III)において、PAが4〜14個の
炭素原子を含む炭化水素鎖を有するラクタム又はアミノ
酸から、あるいはそれぞれ4〜40個の炭素原子を有す
るジアミン及びジカルボン酸から形成された300〜1
5,000の重量平均分子量をもつ飽和アミド鎖を表わ
す。そして、PEは200〜15,000の重量平均分
子量をもつポリオキシアルキレングリコールから形成さ
れたポリエーテル鎖を表わすブロック共重合体である。
もっとも好ましい共重合体は該共重合体の合計重量に対
するポリオキシアルキレングリコールの重量割合が10
〜60%であるようなものである。一般に、これらの好
ましいブロック共重合体はメタクレゾール中で25℃で
測定して0.3〜2.05の固有粘度を有する。そし
て、吸水率(ASTM D 570による)が50%以
上のものが好ましい。
【0013】本発明の樹脂組成物における成分(C)で
あるリン酸エステル及び/又はハロゲン化ポリマーは、
難燃剤として使用されるものである。
【0014】成分(C)のうちリン酸エステルは、一般
式(V)
【化4】 〔式中R7、R8、R9及びR10はそれぞれ互いに独立し
て選ばれるアリール基又はアルカリール基を表し、Xは
アリーレン基であり、M1、M2、M3及びM4はそれぞれ
互いに独立して0又は1であり、Nは0、1、2、3、
4もしくは5であり、又はリン酸エステルのブレンドの
場合には、Nは1ないし5の平均値を有する〕で表され
るリン酸エステルモノマー又はオリゴマー性リン酸エス
テルのブレンドを含む。具体的には、トリメチルホスフ
ェート、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェ
ート、トリオクチルホスフェート、トリブトキシエチル
ホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジ
ルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、オ
クチルジフェニルホスフェート等が挙げられる。
【0015】成分(C)のうちハロゲン化ポリマーは、
ハロゲン原子(Cl、Br)をその分子内に実質的に有
するものであれば如何なるものであってもよく、例えば
ポリカーボネート樹脂の製造時に二価フェノールとして
ビスフェノールAとハロゲン置換二価フェノールとを併
用してこれをカーボネート前駆体と反応して得られるポ
リマー、又は末端停止剤としてハロゲン置換一価フェノ
ールを使用し得られたポリマーが好ましく、耐熱性や耐
衝撃性の点から、特に平均分子量が10000以上のポ
リマーが好ましい。上記ハロゲン置換フェノールとして
は、2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジクロロ
−4−ヒドロキシフェニル)プロパンが挙げられ、ハロ
ゲン含有末端停止剤としては、2,4,6−トリブロモ
フェノール、2,4,6−トリクロロフェノールが挙げ
られる。また、テトラハロゲノビスフェノール類〔例え
ば上記の2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジク
ロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパンなど〕を含有
するエポキシ樹脂(特開平3−263458号公報参
照)や臭素化ポリスチレン等がある。テトラハロゲノビ
スフェノール類を含有するエポキシ樹脂としては、一般
式(VI)
【化5】 〔式中、R11は炭素数2〜8のアルキレン基、炭素数1
〜9のアルキリデン基、カルボニル基、スルホン基、硫
黄原子あるいは酸素原子を示し、R12は水素原子、メチ
ル基、エポキシプロピル基、フェニル基、2−ヒドロキ
シプロピル基あるいは酸素原子を示し、X12〜X15はハ
ロゲン原子を示し、sは1〜30の整数を表す。)で表
され、かつハロゲン含有量30重量%以上の重合体があ
る。
【0016】本発明の樹脂組成物において、成分(A)
である芳香族ポリカーボネートは、成分(A)、(B)
及び(C)の合計量に基いて95〜60重量%であり、
好ましくは90〜70重量%である。また、成分(B)
であるポリアミド・ポリエーテルブロック共重合体は、
成分(A)、(B)及び(C)の合計量に基いて4〜3
9重量%で、好ましくは10〜30重量%である。ま
た、成分(C)であるリン酸エステル及び/又はハロゲ
ン化ポリマーは、成分(A)、(B)及び(C)の合計
量に基いて1〜25重量%であり、好ましくは、リン酸
エステルの場合には3〜10重量%、ハロゲン化ポリマ
ーの場合には5〜20重量%がよい。ここで、成分
(A)である芳香族ポリカーボネートは、60重量%未
満では耐熱性及び剛性が低下し、一方、成分(B)であ
るポリアミド・ポリエーテルブロック共重合体は、4重
量%未満では表面固有抵抗が十分に低下せず、帯電防止
機能が十分とは言えず好ましくない。また、成分(C)
であるリン酸エステル及び/又はハロゲン化ポリマー
が、1重量%未満であると、高い難燃性を付与すること
ができず、25重量%を越えると、飽和状態となって耐
熱性、耐衝撃性に悪影響を及ぼして好ましくない。
【0017】本発明の樹脂組成物における成分(D)で
あるホスファイト系化合物及び/又はフェノール系化合
物は、成分(A)である芳香族ポリカーボネート95〜
60重量%、成分(B)であるポリアミド・ポリエーテ
ルブロック共重合体4〜39重量%、及び成分(C)で
あるリン酸エステル及び/又はハロゲン化ポリマー1〜
25重量%の合計100重量部に対して、0.01〜2
重量部、好ましくは0.05〜0.5重量部を配合す
る。成分(D)が、0.01重量部未満では、その配合
効果が十分でなく、混練時に樹脂劣化を引き起こし好ま
しくない。また、2重量部を超えると効果が飽和点に達
してしまい、耐熱性、耐衝撃性が低下して好ましくな
い。
【0018】本発明の組成物に使用される成分(D)の
うち、ホスファイト系化合物としては、一般式(VI
I)
【化6】 〔式中、R3及びR4は、それぞれ水素、アルキル基、シ
クロアルキル基又はアリール基を示す。なお、シクロア
ルキル基及びアリール基は、アルキル基で置換されてい
てもよい。〕で表わされるものである。具体的には式
(VIII)〔アデカスタブPEP−36(旭電化工業
(製))〕、
【化7】
【0019】式(IX)、
【化8】
【0020】式(X)、
【化9】
【0021】式(XI)、
【化10】
【0022】式(XII)、
【化11】 の化合物を例示することができる。
【0023】さらに、上記以外のホスファイト系化合物
としては、式(XIII)、
【化12】
【0024】式(XIV)、
【化13】
【0025】式(XV)、
【化14】
【0026】式(XVI)、
【化15】
【0027】式(XVII)、
【化16】 などを例示することができる。
【0028】また、成分(D)のうち、フェノール系化
合物としては、種々なものがあるが、具体的には式(X
VIII)〔イルガノックス1076(日本チバガイギ
ー(株)製)〕
【化17】 あるいは式(XIX)
【化18】 の化合物を例示することができる。
【0029】本発明の樹脂組成物は、成分(A)である
芳香族ポリカーボネート95〜60重量%、成分(B)
であるポリアミド・ポリエーテルブロック共重合体4〜
39重量%、及び成分(C)であるリン酸エステル及び
/又はハロゲン化ポリマー1〜25重量%の合計100
重量部に対して、成分(E)であるポリテトラフルオロ
エチレンを0〜3重量部、好ましくは0.1〜1重量部
を配合してなるものである。本発明の成分(E)である
ポリテトラフルオロエチレンは、滴下防止効果を付与す
るものである。成分(E)のポリテトラフルオロエチレ
ンとして、フィブリル形成能を有するものを用いると、
永久帯電防止性能を低下させることなく、さらに高い難
燃性を付与することができる。成分(E)が3重量部を
越えると、耐衝撃性及び成形品外観に悪影響を及ぼすの
で好ましくない。また、0.1重量部未満では、滴下防
止効果が十分得られないため、0.1重量部以上の配合
が望ましい。
【0030】本発明の樹脂組成物の成分(E)の所望態
様であるフィブリル形成能を有するポリテトラフルオロ
エチレンとしては、特に制限はない。例えば、ASTM
規格によりタイプ3に分類されるものを用いることがで
きる。このタイプ3に分類されるものとしては、具体的
には、三井・デュポンフロロケミカル(株)製のテフロ
ン6J、あるいはダイキン化学工業(株)製のポリフロ
ンF−103等が挙げられる。また、タイプ3以外で
は、モンテフルオス社製のアルゴフロンF5等が挙げら
れる。上記のようなフィブリル形成能を有するポリテト
ラフルオロエチレンは、例えばテトラフルオロエチレン
を水性溶媒中で、例えばナトリウム、カリウムあるいは
アンモニウムパーオキシジスルフィドの存在下で、1〜
100psiの圧力下、温度0〜200℃、好ましくは
20〜100℃で重合させることによって得ることがで
きる。
【0031】本発明の樹脂組成物は、上記成分(A)、
(B)、(C)、(D)及び(E)を必須成分とするも
のであるが、更に必要に応じ、各種の添加成分、例えば
無機質充填剤を始めとする各種の添加剤、他の合成樹
脂、エラストマー等を、本発明の目的を阻害しない範囲
で配合することができる。前記無機質充填剤は、樹脂組
成物の機械的強度や耐久性の向上又は増量を目的として
配合されるものであり、例えば、ガラス繊維(GF)、
ガラスビーズ、ガラスフレーク、カーボンブラック、硫
酸カルシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、酸
化チタン、アルミナ、シリカ、アスベスト、タルク、ク
レー、マイカ、石英粉等が挙げられる。また、前記各種
添加剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール系やベン
ゾフェノン系等の紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系な
どの光安定剤、脂肪族カルボン酸エステル系やパラフィ
ン系等の外部滑剤、離型剤、帯電防止剤、着色剤等が挙
げられる。また、その他の合成樹脂としては、例えば、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリ
ロニトリル・スチレン(AS)樹脂、アクリロニトリル
・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂、ポリメチルメ
タクリレート等を挙げることができる。そして、エラス
トマーとしては、イソブチレン−イソプレンゴム、スチ
レン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、ア
クリル系エラストマー等が挙げられる。
【0032】本発明の樹脂組成物は、前記の各成分
(A)、(B)、(C)、(D)、(E)及び必要に応
じて用いられる各種添加成分を配合し、混練することに
より得ることができる。該配合、混練は通常用いられて
いる方法、例えば、リボンブレンダー、ヘンシェルミキ
サー、バンバリーミキサー、ドラムタンブラー、単軸ス
クリュー押出機、二軸スクリュー押出機、コニーダ、多
軸スクリュー押出機等を用いる方法により行なうことが
できる。そして、混練に際しての加熱温度は、通常24
0〜300℃の範囲で選ばれる。かくして得られたポリ
カーボネート樹脂組成物は、既知の種々の成形方法、例
えば、射出成形、中空成形、押出成形、圧縮成形、カレ
ンダー成形、回転成形等を適用して自動車用内装材など
自動車分野の成形品や家電分野の成形品を製造すること
ができる。
【0033】
【実施例】次に、本発明を、実施例1〜5及び比較例1
〜5により、さらに詳しく説明する。表1及び表2に示
すように成分(A)、(B)、(C)、(D)及び
(E)の所定量を、それぞれ乾燥した後ブレンドして押
出機に供給し、温度280℃で混練し、ペレット化し
た。さらに得られたペレットを120℃で12時間乾燥
した後、金型80℃で射出成形して試験片を得た。ま
た、性能評価は、下記の試験方法により行った。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】表1及び表2において、各記号は次の通り
である。
【0037】A:芳香族ポリカーボネート、タフロンA
2200〔出光石油化学(株)製〕、Mv;22000 B:ポリアミド・ポリエーテルブロック共重合体 PE
BAX4011〔エルフアトケムジャパン(株)製〕 難燃剤C1:ハロゲン化ポリマー、タフロン NB25
00〔出光石油化学(株) 製〕 難燃剤C2:リン酸エステル、トリフェニルホスフェー
ト(TPP)〔大八化学(株)製〕 難燃剤C3:ハロゲン化オリゴマー、BC−52〔グレ
ートレークス社製〕(ユニ ット数5) 難燃剤C4:スルホン酸金属塩、メガファックF114
〔大日本インキ化学(株) 社製〕 安定剤D1:ホスファイト系化合物、アデカスタブPE
P−36〔旭電化工業(株)、 前記構造式
(VIII)で示される化合物〕 安定剤D2:フェノール系化合物、イルガノックス10
76〔日本チバガイギー(株)、前記構造式(XVII
I)で示される化合物〕 滴下防止剤E1:ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)フィブリル形成能有り、 アルゴフ
ロンF5〔モンテフルオス社製〕 滴下防止剤E2:ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)フィブリル形成能なし、 ルブロン
L5〔ダイキン工業(株)社製〕 GF:ガラスファイバー、MA409C〔旭ファイバー
ガラス(株)製〕
【0038】〔性能評価〕 1)HDT(熱変形温度):ASTM D648に準拠
(荷重18.6kg/cm2、肉厚 1/8mm) 2)難燃性:UL94燃焼試験に準拠(1/8インチ) 3)表面固有抵抗:JIS K6911に準拠(80×
80×3.2mm角板) 未処理:成形後24時間状態調節後測定 洗浄後:中性洗剤で洗浄し、水洗し、24時間状態調節
後測定 4)アイゾッド衝撃強度:ASTM D256に準拠
23℃(肉厚1/8インチ)
【0039】表1に示すように、成分(A)のポリカー
ボネート、成分(B)のポリアミド・ポリエーテルブロ
ック共重合体、成分(D)の安定剤に、成分(C)のハ
ロゲン化ポリマー又はリン酸エステルを添加した実施例
1〜2の組成物では、洗浄処理前後の抵抗値がほぼ同値
であり、永久帯電防止性能を低下させることなく、高い
難燃性(V−2)、高い耐熱性(実施例1のHDT 1
23℃、実施例2のHDT 115℃)、および高い耐
衝撃性(実施例1の衝撃強度 70kg-cm/cm、実施例2
の衝撃強度 90kg-cm/cm)を得ることができた。
【0040】また、成分(A)、(B)、(C)、
(D)に、さらにフィブリル成形能を有するポリテトラ
フルオロエチレン(E1)を添加した実施例3の組成物
では、洗浄処理前後の抵抗値がほぼ同値であり、永久帯
電防止性能を低下させることなく、高い耐熱性(HDT
125℃)、高い耐衝撃性(衝撃強度 75kg-cm/c
m)とともに、実施例1、2よりもさらに高い難燃性
(V−0)を得ることができた。 また、成分(A)、
(B)、(C)、(D)に、さらにフィブリル形成能を
有しないポリテトラフルオロエチレン(E2)を添加し
た実施例4の組成物では、洗浄処理前後の抵抗値がほぼ
同値であり、永久帯電性能を低下させることなく、高い
難燃性(V−2)、および高い耐衝撃性(衝撃強度 7
5kg-cm/cm)を達成できた。
【0041】また、成分(A)、(B)、(C)、
(D)にガラス繊維を添加した実施例5の組成物では、
ガラス繊維添加による当然の結果として耐衝撃性は低下
するが(表2の比較例6の耐衝撃性データも参照)、永
久帯電防止性能を低下させることなく、実施例1、2よ
りも高い難燃性(V−0)と、さらに高い耐熱性(HD
T132℃)を達成できた。
【0042】これに対して、表2に示すように、成分
(C)のハロゲン化ポリマーおよびリン酸エステルを添
加しない比較例1の組成物では、難燃性がHBであり、
著しく劣っていた。また、成分(A)、(B)、
(C)、(D)を含むが、本発明の成分限定範囲を満足
しない比較例2、3の組成物では、耐衝撃性が劣ったり
(比較例2;衝撃強度 35kg-cm/cm)、耐熱性が低下
する(比較例3;HDT 110℃)という欠点があっ
た。また、本発明におけるハロゲン化ポリマーに含まれ
ないハロゲン化オリゴマー(C3)を用いた比較例4の
組成物では、耐熱性が低く(HDT 102℃)、また
耐衝撃性も低かった(衝撃強度 25kg-cm/cm)。 ま
た、本発明における成分(C)のリン酸エステル及び/
又はハロゲン化ポリマーを用いずにスルホン酸金属塩
(C4)を用いた比較例5の組成物では、難燃性がHB
と、著しく低いものであった。
【0043】このように、成分(A)のポリカーボネー
ト樹脂、成分(B)のポリアミド・ポリエーテルブロッ
ク共重合体、及び成分(C)のリン酸エステル及び/又
はハロゲン化ポリマーに、成分(D)のホスファイト系
化合物及び/又はフェノール系化合物、および更に成分
(E)のポリテトラフルオロエチレンを添加することに
より、永久帯電防止性能を低下させることなく、高い難
燃性、耐熱性等を有するポリカーボネート樹脂組成物を
得ることができる。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、成分
(C)であるリン酸エステル及び/又はハロゲン化ポリ
マーと、成分(E)であるポリテトラフルオロエチレン
を添加することにより、永久帯電防止性能を維持しつ
つ、難燃性、耐熱性等を向上させることができる。それ
故、本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、OA、電
子・電気分野、自動車分野、機械分野、食器関係等にお
いて幅広く使用されている各種の成形品の素材として有
効に利用しうる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C08L 69/00 27:18)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)芳香族ポリカーボネート95〜6
    0重量%、(B)ポリアミド・ポリエーテルブロック共
    重合体4〜39重量%、及び(C)リン酸エステル及び
    /又はハロゲン化ポリマー1〜25重量%を含み、さら
    に(D)ホスファイト系化合物及び/又はフェノール系
    化合物を前記(A)、(B)及び(C)の合計100重
    量部に対して0.01〜2重量部、及び(E)ポリテト
    ラフルオロエチレンを前記(A)、(B)及び(C)の
    合計100重量部に対して0〜3重量部含むことを特徴
    とするポリカーボネート樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 成分(E)のポリテトラフルオロエチレ
    ンがフィブリル形成能を有する、請求項1に記載のポリ
    カーボネート組成物。
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