JPH0598144A - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents
難燃性樹脂組成物Info
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- JPH0598144A JPH0598144A JP28933891A JP28933891A JPH0598144A JP H0598144 A JPH0598144 A JP H0598144A JP 28933891 A JP28933891 A JP 28933891A JP 28933891 A JP28933891 A JP 28933891A JP H0598144 A JPH0598144 A JP H0598144A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 比較的少量のハロゲン系化合物の使用で優れ
た難燃性を有する熱可塑性樹脂組成物の提供。 【構成】 ポリカーボネート系樹脂またはポリカーボネ
ート系樹脂と他の熱可塑性樹脂とのポリマーブレンドに
有機燐化合物及び無機硼素化合物及びハロゲン系化合物
を含有することを特徴とする難燃性樹脂組成物。
た難燃性を有する熱可塑性樹脂組成物の提供。 【構成】 ポリカーボネート系樹脂またはポリカーボネ
ート系樹脂と他の熱可塑性樹脂とのポリマーブレンドに
有機燐化合物及び無機硼素化合物及びハロゲン系化合物
を含有することを特徴とする難燃性樹脂組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は難燃性樹脂組成物に関す
るものである。さらに詳しくは、ポリカーボネート系樹
脂または、ポリカーボネート系樹脂を1成分とするポリ
マーブレンドに有機燐化合物、無機硼素化合物及びハロ
ゲン系化合物を含む難燃剤を配合した難燃性樹脂組成物
に関するものである。
るものである。さらに詳しくは、ポリカーボネート系樹
脂または、ポリカーボネート系樹脂を1成分とするポリ
マーブレンドに有機燐化合物、無機硼素化合物及びハロ
ゲン系化合物を含む難燃剤を配合した難燃性樹脂組成物
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネート系樹脂は優れた機械的
特性、熱的性質を有しているため、工業的に広く利用さ
れている。しかしながら加工性、成形性に劣る問題点が
あるため他の熱可塑性樹脂とのポリマーブレンドが数多
く開発されており、その中でもポリスチレン系樹脂、ア
クリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)系樹
脂、ポリエステル系樹脂等とのポリマーブレンドは自動
車分野、OA機器分野、電子・電気分野等に広く利用さ
れている。
特性、熱的性質を有しているため、工業的に広く利用さ
れている。しかしながら加工性、成形性に劣る問題点が
あるため他の熱可塑性樹脂とのポリマーブレンドが数多
く開発されており、その中でもポリスチレン系樹脂、ア
クリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)系樹
脂、ポリエステル系樹脂等とのポリマーブレンドは自動
車分野、OA機器分野、電子・電気分野等に広く利用さ
れている。
【0003】一方、近年、OA機器、家電製品等の用途
を中心に、使用する合成樹脂材料の難燃化の要望が強
く、これらの要望に答えるために多数の難燃剤が開発検
討されている。通常合成樹脂の難燃剤として使用される
ものには、主にハロゲン化合物、燐化合物などがあり、
さらに、それらの難燃剤に加えて三酸化アンチモン、酸
化錫などが難燃助剤として併用されている。
を中心に、使用する合成樹脂材料の難燃化の要望が強
く、これらの要望に答えるために多数の難燃剤が開発検
討されている。通常合成樹脂の難燃剤として使用される
ものには、主にハロゲン化合物、燐化合物などがあり、
さらに、それらの難燃剤に加えて三酸化アンチモン、酸
化錫などが難燃助剤として併用されている。
【0004】従来、ポリカーボネート系樹脂または、ポ
リカーボネート系樹脂を1成分として含むポリマーブレ
ンドの難燃化は主にハロゲン化合物等が使用され、多く
の場合、さらにそれらの難燃剤に加えて三酸化アンチモ
ン等が難燃助剤として併用されている。
リカーボネート系樹脂を1成分として含むポリマーブレ
ンドの難燃化は主にハロゲン化合物等が使用され、多く
の場合、さらにそれらの難燃剤に加えて三酸化アンチモ
ン等が難燃助剤として併用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】難燃剤としてハロゲン
化合物を合成樹脂に配合した場合、難燃化の効果は比較
的大きいが、火災発生時あるいは焼却処理時に有毒性あ
るいは有害性の物質を発生する為、救急活動あるいは消
火活動を困難にし、あるいは環境汚染を引き起こすなど
の問題を有している。このため難燃性樹脂に使用される
ハロゲン系化合物の減量化が望まれている。
化合物を合成樹脂に配合した場合、難燃化の効果は比較
的大きいが、火災発生時あるいは焼却処理時に有毒性あ
るいは有害性の物質を発生する為、救急活動あるいは消
火活動を困難にし、あるいは環境汚染を引き起こすなど
の問題を有している。このため難燃性樹脂に使用される
ハロゲン系化合物の減量化が望まれている。
【0006】本発明は、これら従来の問題点を解決する
ものであり、その目的とするところは比較的少量のハロ
ゲン系化合物の使用で優れた難燃化効果を有する難燃性
樹脂組成物を提供することにある。
ものであり、その目的とするところは比較的少量のハロ
ゲン系化合物の使用で優れた難燃化効果を有する難燃性
樹脂組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、塩素或い
は臭素の含有量が比較的少ない難燃剤により、ポリカー
ボネート系樹脂または、ポリカーボネート系樹脂を1成
分として含むポリマーブレンドの難燃性を改善するべく
鋭意研究を重ねた結果、ハロゲン系化合物と共に必須成
分として有機燐化合及び無機硼素化合物を含有する難燃
剤を用いることにより、ハロゲン系化合物の使用量を減
らすとともに難燃性が著しく改良されることを見出し、
更にポリオルガノシロキサン及び/またはフッ素系樹脂
を加えることにより、より一層優れた難燃化効果が発現
することを見い出し、本発明に到達した。
は臭素の含有量が比較的少ない難燃剤により、ポリカー
ボネート系樹脂または、ポリカーボネート系樹脂を1成
分として含むポリマーブレンドの難燃性を改善するべく
鋭意研究を重ねた結果、ハロゲン系化合物と共に必須成
分として有機燐化合及び無機硼素化合物を含有する難燃
剤を用いることにより、ハロゲン系化合物の使用量を減
らすとともに難燃性が著しく改良されることを見出し、
更にポリオルガノシロキサン及び/またはフッ素系樹脂
を加えることにより、より一層優れた難燃化効果が発現
することを見い出し、本発明に到達した。
【0008】即ち、本発明は(1)(A)ポリカーボネ
ート系樹脂と、(B)(a)有機燐化合物及び(b)無
機硼素化合物及び(c)ハロゲン系化合物を含む難燃剤
を含有することを特徴とする難燃性樹脂組成物を請求項
1とし、(2)請求項1記載の難燃性樹脂組成物にポリ
オルガノシロキサン及び/またはフッ素系樹脂を含有す
ることを特徴とする難燃性樹脂組成物を請求項2とし、
(3)ポリカーボネート系樹脂以外の熱可塑性樹脂を更
に含有することを特徴とする請求項1または2記載の難
燃性樹脂組成物を請求項3とすることからなる。
ート系樹脂と、(B)(a)有機燐化合物及び(b)無
機硼素化合物及び(c)ハロゲン系化合物を含む難燃剤
を含有することを特徴とする難燃性樹脂組成物を請求項
1とし、(2)請求項1記載の難燃性樹脂組成物にポリ
オルガノシロキサン及び/またはフッ素系樹脂を含有す
ることを特徴とする難燃性樹脂組成物を請求項2とし、
(3)ポリカーボネート系樹脂以外の熱可塑性樹脂を更
に含有することを特徴とする請求項1または2記載の難
燃性樹脂組成物を請求項3とすることからなる。
【0009】本発明で用いられる難燃剤は有機燐化合物
及び無機硼素化合物及びハロゲン系化合物を必須成分と
して含有し、これらの成分を併用することにより、はじ
めて優れた難燃化効果を発現するものであるが通常用い
られる公知の難燃化添加剤を併用することも出来る。
及び無機硼素化合物及びハロゲン系化合物を必須成分と
して含有し、これらの成分を併用することにより、はじ
めて優れた難燃化効果を発現するものであるが通常用い
られる公知の難燃化添加剤を併用することも出来る。
【0010】更に、ポリオルガノシロキサン及び/また
はフッ素系樹脂を追加成分として含むことにより燃焼時
の樹脂溶融物の滴下を防止し、より優れた難燃化効果を
発現する。
はフッ素系樹脂を追加成分として含むことにより燃焼時
の樹脂溶融物の滴下を防止し、より優れた難燃化効果を
発現する。
【0011】本発明で用いられるポリカーボネート系樹
脂は、2価フェノールとカーボネート前駆体とを溶液法
または溶融法で反応せしめて製造されるものである。2
価フェノールの代表的な例を挙げると、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン[ビスフェノール
A]、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロ
パン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロ
モフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
−3−メチルフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)サルファイド、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)スルホン等が挙げられる。好ましい2価フェノー
ルはビス(4−ヒドロキシフェニル)アルカン系、特に
ビスフェノールAを主原料とするものである。また、カ
ーボネート前駆体としてはカルボニルハライド、カルボ
ニルエステルまたはハロホルメート等が挙げられ、具体
的にはホスゲン、ジフェニルカーボネート、2価フェノ
ールのジハロホルメート及びそれらの混合物である。ポ
リカーボネート樹脂を製造するに当たり、これらの2価
フェノールの1種以上を使用することができる。またこ
のようにして得られたポリカーボネート樹脂の2種以上
を混合して使用することもできる。
脂は、2価フェノールとカーボネート前駆体とを溶液法
または溶融法で反応せしめて製造されるものである。2
価フェノールの代表的な例を挙げると、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン[ビスフェノール
A]、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロ
パン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロ
モフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
−3−メチルフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)サルファイド、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)スルホン等が挙げられる。好ましい2価フェノー
ルはビス(4−ヒドロキシフェニル)アルカン系、特に
ビスフェノールAを主原料とするものである。また、カ
ーボネート前駆体としてはカルボニルハライド、カルボ
ニルエステルまたはハロホルメート等が挙げられ、具体
的にはホスゲン、ジフェニルカーボネート、2価フェノ
ールのジハロホルメート及びそれらの混合物である。ポ
リカーボネート樹脂を製造するに当たり、これらの2価
フェノールの1種以上を使用することができる。またこ
のようにして得られたポリカーボネート樹脂の2種以上
を混合して使用することもできる。
【0012】本発明で使用されるポリカーボネート系樹
脂以外の樹脂としては熱可塑性樹脂であれば特に制限な
く有効に利用できる。それらの中の代表的なものを例示
すれば、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル・スチ
レン系樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン
(ABS)系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系
樹脂をはじめとして、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリブテン、ポリスルホン、ポリ酢酸ビニル、エチレン
−酢ビ共重合体、ポリメチルメタクリレート、ポリオキ
シメチレン、酢酸セルロース、硝酸セルロース等が挙げ
られ、また、これらの樹脂の2種以上を組み合わせて使
用することも可能である。次に、これらのなかのいくつ
かについて更に詳しく説明する。
脂以外の樹脂としては熱可塑性樹脂であれば特に制限な
く有効に利用できる。それらの中の代表的なものを例示
すれば、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル・スチ
レン系樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン
(ABS)系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系
樹脂をはじめとして、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリブテン、ポリスルホン、ポリ酢酸ビニル、エチレン
−酢ビ共重合体、ポリメチルメタクリレート、ポリオキ
シメチレン、酢酸セルロース、硝酸セルロース等が挙げ
られ、また、これらの樹脂の2種以上を組み合わせて使
用することも可能である。次に、これらのなかのいくつ
かについて更に詳しく説明する。
【0013】本発明で用いられるポリスチレン系樹脂
は、芳香族ビニル系単量体を含有する不飽和単量体を重
合することにより得られる重合体であり、さらには該重
合体がゴム質重合体により改質された重合体をも包含す
るものである。
は、芳香族ビニル系単量体を含有する不飽和単量体を重
合することにより得られる重合体であり、さらには該重
合体がゴム質重合体により改質された重合体をも包含す
るものである。
【0014】不飽和単量体として用いられる芳香族ビニ
ル系単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、
ビニルトルエン、t−ブチルスチレン、ハロスチレン等
が挙げられる。さらに、これらの単量体と共に、(メ
タ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、マレイ
ミド系単量体、不飽和ジカルボン酸無水物系単量体等か
ら選ばれる1種以上の単量体が使用できる。
ル系単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、
ビニルトルエン、t−ブチルスチレン、ハロスチレン等
が挙げられる。さらに、これらの単量体と共に、(メ
タ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、マレイ
ミド系単量体、不飽和ジカルボン酸無水物系単量体等か
ら選ばれる1種以上の単量体が使用できる。
【0015】(メタ)アクリル酸エステルとしては、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル等が挙げられる。
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル等が挙げられる。
【0016】マレイミド系単量体としては、マレイミ
ド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N
−プロピルマレイミド、N−ヘキシルマレイミド、N−
シクロヘキシルマレイミド、N−フェニルマレイミド等
が挙げられる。
ド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N
−プロピルマレイミド、N−ヘキシルマレイミド、N−
シクロヘキシルマレイミド、N−フェニルマレイミド等
が挙げられる。
【0017】不飽和ジカルボン酸無水物系単量体として
は、無水マレイン酸、無水メチルマレイン酸、無水1,
2−ジメチルマレイン酸、無水エチルマレイン酸、無水
フェニルマレイン酸等が挙げられる。
は、無水マレイン酸、無水メチルマレイン酸、無水1,
2−ジメチルマレイン酸、無水エチルマレイン酸、無水
フェニルマレイン酸等が挙げられる。
【0018】ポリスチレン系樹脂の製造方法には、特に
制約はなく塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合な
どの公知の方法が使用できる。
制約はなく塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合な
どの公知の方法が使用できる。
【0019】本発明で好ましく用いられるポリスチレン
系樹脂は、ポリスチレン、ハイインパクトポリスチレ
ン、スチレン・メタアクリル酸メチル共重合体、スチレ
ン・メタクリル酸共重合体、スチレン・無水マレイン酸
共重合体およびそれらのゴム変性体等である。
系樹脂は、ポリスチレン、ハイインパクトポリスチレ
ン、スチレン・メタアクリル酸メチル共重合体、スチレ
ン・メタクリル酸共重合体、スチレン・無水マレイン酸
共重合体およびそれらのゴム変性体等である。
【0020】本発明で用いられるアクリロニトリル・ブ
タジエン・スチレン(ABS)系樹脂は、ゴム質重合体
に芳香族ビニル系単量体を含有するビニル系単量体をグ
ラフト重合することにより得られるグラフト重合体であ
り、さらには、芳香族ビニル系単量体を含有するビニル
系単量体を重合して得られる重合体と該グラフト重合体
とのブレンド物をも包含するものである。
タジエン・スチレン(ABS)系樹脂は、ゴム質重合体
に芳香族ビニル系単量体を含有するビニル系単量体をグ
ラフト重合することにより得られるグラフト重合体であ
り、さらには、芳香族ビニル系単量体を含有するビニル
系単量体を重合して得られる重合体と該グラフト重合体
とのブレンド物をも包含するものである。
【0021】グラフト重合体は、ガラス転移点温度が1
0℃以下であるゴム質重合体に、芳香族ビニル系単量体
および(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸
エステル、マレイミド系単量体、不飽和ジカルボン酸無
水物系単量体等から選ばれる1種以上の単量体をグラフ
ト重合することにより得られる。
0℃以下であるゴム質重合体に、芳香族ビニル系単量体
および(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸
エステル、マレイミド系単量体、不飽和ジカルボン酸無
水物系単量体等から選ばれる1種以上の単量体をグラフ
ト重合することにより得られる。
【0022】芳香族ビニル系単量体としては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、t−ブチル
スチレン、ハロスチレン等が挙げられる。
ン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、t−ブチル
スチレン、ハロスチレン等が挙げられる。
【0023】(メタ)アクリル酸エステルとしては、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル等が挙げられる。
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル等が挙げられる。
【0024】マレイミド系単量体としては、マレイミ
ド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N
−プロピルマレイミド、N−ヘキシルマレイミド、N−
シクロヘキシルマレイミド、N−フェニルマレイミド等
が挙げられる。
ド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N
−プロピルマレイミド、N−ヘキシルマレイミド、N−
シクロヘキシルマレイミド、N−フェニルマレイミド等
が挙げられる。
【0025】不飽和ジカルボン酸無水物系単量体として
は、無水マレイン酸、無水メチルマレイン酸、無水1,
2−ジメチルマレイン酸、無水エチルマレイン酸、無水
フェニルマレイン酸等が挙げられる。
は、無水マレイン酸、無水メチルマレイン酸、無水1,
2−ジメチルマレイン酸、無水エチルマレイン酸、無水
フェニルマレイン酸等が挙げられる。
【0026】これらの単量体はそれぞれ2種以上併用し
て用いることも出来る。
て用いることも出来る。
【0027】本発明で用いられるグラフト重合体に好ま
しく用いられる単量体は、スチレンとアクリロニトリル
及び/またはメタアクリル酸メチルである。
しく用いられる単量体は、スチレンとアクリロニトリル
及び/またはメタアクリル酸メチルである。
【0028】グラフト重合体の製造方法には特に制約は
なく塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合等の公知
の方法が使用できる。
なく塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合等の公知
の方法が使用できる。
【0029】グラフト重合体に用いられるゴム質重合体
を例示すると、ブタジエン系ゴム重合体、アクリル系ゴ
ム重合体、エチレン−プロピレン系ゴム重合体、あるい
はシリコーン系ゴム重合体等が挙げられる。
を例示すると、ブタジエン系ゴム重合体、アクリル系ゴ
ム重合体、エチレン−プロピレン系ゴム重合体、あるい
はシリコーン系ゴム重合体等が挙げられる。
【0030】ブタジエン系ゴム重合体としては、ポリブ
タジエン、ブタジエン−スチレン共重合体、ブタジエン
−アクリロニトリル共重合体等が用いられる。
タジエン、ブタジエン−スチレン共重合体、ブタジエン
−アクリロニトリル共重合体等が用いられる。
【0031】アクリル系ゴム重合体としては、アクリル
酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘ
キシル等のアクリル酸エステル単量体の単独重合、また
はこれらの単量体を主成分とし共重合可能な他の単量体
と共重合して得られるゴム質重合体が用いられる。
酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘ
キシル等のアクリル酸エステル単量体の単独重合、また
はこれらの単量体を主成分とし共重合可能な他の単量体
と共重合して得られるゴム質重合体が用いられる。
【0032】エチレン−プロピレン系ゴム重合体として
はエチレンとプロピレンの比が80:20〜60:40
の範囲が好ましく、さらにジエン成分を含んでいてもよ
い。
はエチレンとプロピレンの比が80:20〜60:40
の範囲が好ましく、さらにジエン成分を含んでいてもよ
い。
【0033】シリコーン系ゴム重合体としては、ポリオ
ルガノシロキサンゴム重合体であり主としてジメチルシ
ロキサンの繰り返し単位を有するものである。さらに例
えばシリコーン系ゴム成分とアクリル系ゴム成分から成
る複合ゴムやブタジエン系ゴム成分とアクリル系ゴム成
分の複合ゴムも用いることが出来る。
ルガノシロキサンゴム重合体であり主としてジメチルシ
ロキサンの繰り返し単位を有するものである。さらに例
えばシリコーン系ゴム成分とアクリル系ゴム成分から成
る複合ゴムやブタジエン系ゴム成分とアクリル系ゴム成
分の複合ゴムも用いることが出来る。
【0034】ゴム質重合体の製造方法には、特に制約は
なく塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合などの公
知の方法が使用できる。
なく塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合などの公
知の方法が使用できる。
【0035】本発明においては、好ましくはブタジエン
系ゴム重合体が用いられる。
系ゴム重合体が用いられる。
【0036】グラフト重合体とブレンドする重合体とし
ては前記のグラフト重合体に用いられる単量体を重合し
て得られる重合体を用いることが出来る。好ましく用い
られる重合体はα−メチルスチレン・アクリロニトリル
共重合体、スチレン・アクリロニトリル共重合体、α−
メチルスチレン・メタアクリル酸メチル共重合体、スチ
レン・メタアクリル酸メチル共重合体、α−メチルスチ
レン・アクリロニトリル・N−フェニルマレイミド共重
合体、スチレン・アクリロニトリル・N−フェニルマレ
イミド共重合体、スチレン・N−フェニルマレイミド・
無水マレイン酸共重合体等である。これらの重合体は1
種のみ用いても良いし、2種以上組み合わせて用いるこ
とも可能である。
ては前記のグラフト重合体に用いられる単量体を重合し
て得られる重合体を用いることが出来る。好ましく用い
られる重合体はα−メチルスチレン・アクリロニトリル
共重合体、スチレン・アクリロニトリル共重合体、α−
メチルスチレン・メタアクリル酸メチル共重合体、スチ
レン・メタアクリル酸メチル共重合体、α−メチルスチ
レン・アクリロニトリル・N−フェニルマレイミド共重
合体、スチレン・アクリロニトリル・N−フェニルマレ
イミド共重合体、スチレン・N−フェニルマレイミド・
無水マレイン酸共重合体等である。これらの重合体は1
種のみ用いても良いし、2種以上組み合わせて用いるこ
とも可能である。
【0037】これらの重合体の製造方法には特に制約は
なく塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合などの公
知の方法が使用できる。
なく塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合などの公
知の方法が使用できる。
【0038】本発明におけるポリカーボネート系樹脂と
他の熱可塑性樹脂との配合割合はポリカーボ系樹脂が3
0重量%以上であることがが好ましい。ポリカーボネー
ト系樹脂以外の熱可塑性樹脂の割合が70重量%を越え
た場合には難燃性樹脂の機械的性質や熱的性質が低下
し、ポリカーボネート本来の特性が著しく損なわれる場
合がある。
他の熱可塑性樹脂との配合割合はポリカーボ系樹脂が3
0重量%以上であることがが好ましい。ポリカーボネー
ト系樹脂以外の熱可塑性樹脂の割合が70重量%を越え
た場合には難燃性樹脂の機械的性質や熱的性質が低下
し、ポリカーボネート本来の特性が著しく損なわれる場
合がある。
【0039】本発明で用いられる有機燐化合物は、燐原
子を有する有機化合物であれば特に制限はないが、好ま
しくは燐原子に直接結合するエステル性酸素原子を1つ
以上有する有機燐化合物が用いられる。
子を有する有機化合物であれば特に制限はないが、好ま
しくは燐原子に直接結合するエステル性酸素原子を1つ
以上有する有機燐化合物が用いられる。
【0040】それらの化合物を例示すると、正燐酸エス
テルとしては、トリメチルホスフェート、トリエチルホ
スフェート、トリブチルホスフェート、トリ(2−エチ
ルヘキシル)ホスフェート、トリブトキシエチルホスフ
ェート、トリオレイルホスフェート、トリフェニルホス
フェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニル
ホスフェート、トリス(イソプロピルフェニル)ホスフ
ェート、トリス(o−フェニルフェニル)ホスフェー
ト、トリス(p−フェニルフェニル)ホスフェート、ト
リナフチルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェ
ート、キシレニルジフェニルホスフェート、ジフェニル
(2−エチルヘキシル)ホスフェート、ジ(イソプロピ
ルフェニル)フェニルホスフェート、o−フェニルフェ
ニルジクレジルホスフェート、ジブチルホスフェート、
モノブチルホスフェート、ジ−2−エチルヘキシルホス
フェート、モノイソデシルホスフェート、2−アクリロ
イルオキシエチルアシッドホスフェート、2−メタクリ
ロイルオキシエチルアシッドホスフェート、ジフェニル
−2−アクリロイルオキシエチルホスフェート、ジフェ
ニル−2−メタクリロイルオキシエチルホスフェート等
の正燐酸エステル及びこれらの縮合物、さらに、トリス
(2,3−ジブロモプロピル)ホスフェート、トリス
(2−クロロエチル)ホスフェート、トリス(ジクロロ
プロピル)ホスフェート、トリス(β−クロロプロピ
ル)ホスフェート、トリス(トリブロモフェニル)ホス
フェート、トリス(ジブロモフェニル)ホスフェート、
トリ(トリブロモネオペンチル)ホスフェート、ハロゲ
ン置換燐酸アリール等の含ハロゲン正燐酸エステル及び
これらの縮合物等が挙げられる。
テルとしては、トリメチルホスフェート、トリエチルホ
スフェート、トリブチルホスフェート、トリ(2−エチ
ルヘキシル)ホスフェート、トリブトキシエチルホスフ
ェート、トリオレイルホスフェート、トリフェニルホス
フェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニル
ホスフェート、トリス(イソプロピルフェニル)ホスフ
ェート、トリス(o−フェニルフェニル)ホスフェー
ト、トリス(p−フェニルフェニル)ホスフェート、ト
リナフチルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェ
ート、キシレニルジフェニルホスフェート、ジフェニル
(2−エチルヘキシル)ホスフェート、ジ(イソプロピ
ルフェニル)フェニルホスフェート、o−フェニルフェ
ニルジクレジルホスフェート、ジブチルホスフェート、
モノブチルホスフェート、ジ−2−エチルヘキシルホス
フェート、モノイソデシルホスフェート、2−アクリロ
イルオキシエチルアシッドホスフェート、2−メタクリ
ロイルオキシエチルアシッドホスフェート、ジフェニル
−2−アクリロイルオキシエチルホスフェート、ジフェ
ニル−2−メタクリロイルオキシエチルホスフェート等
の正燐酸エステル及びこれらの縮合物、さらに、トリス
(2,3−ジブロモプロピル)ホスフェート、トリス
(2−クロロエチル)ホスフェート、トリス(ジクロロ
プロピル)ホスフェート、トリス(β−クロロプロピ
ル)ホスフェート、トリス(トリブロモフェニル)ホス
フェート、トリス(ジブロモフェニル)ホスフェート、
トリ(トリブロモネオペンチル)ホスフェート、ハロゲ
ン置換燐酸アリール等の含ハロゲン正燐酸エステル及び
これらの縮合物等が挙げられる。
【0041】亜燐酸エステルとしては、トリフェニルホ
スファイト、トリスノニルフェニルホスファイト、トリ
ストリデシルホスファイト、ジブチルハイドロジエンホ
スファイト及びこれらの縮合物等が挙げられる。
スファイト、トリスノニルフェニルホスファイト、トリ
ストリデシルホスファイト、ジブチルハイドロジエンホ
スファイト及びこれらの縮合物等が挙げられる。
【0042】また、これ以外の有機燐化合物としては、
トリフェニルホスフィンオキシド、トリクレジルホスフ
ィンオキシド、メタンホスホン酸ジフェニル、フェニル
ホスホン酸ジエチル等を挙げることが出来る。これら有
機燐化合物は1種のみ用いても良いし、2種以上組み合
わせて用いることも可能である。
トリフェニルホスフィンオキシド、トリクレジルホスフ
ィンオキシド、メタンホスホン酸ジフェニル、フェニル
ホスホン酸ジエチル等を挙げることが出来る。これら有
機燐化合物は1種のみ用いても良いし、2種以上組み合
わせて用いることも可能である。
【0043】本発明で用いられる無機硼素化合物は硼素
原子を有する無機化合物であれば特に制限はないが、好
ましくは金属原子を有する無機硼素化合物が用いられ
る。それらの化合物を例示すると、硼酸、酸化硼素、硼
酸塩等が挙げられる。
原子を有する無機化合物であれば特に制限はないが、好
ましくは金属原子を有する無機硼素化合物が用いられ
る。それらの化合物を例示すると、硼酸、酸化硼素、硼
酸塩等が挙げられる。
【0044】硼酸塩としては四硼酸亜鉛、メタ硼酸亜
鉛、塩基性硼酸亜鉛等の硼酸亜鉛、オルト硼酸バリウ
ム、メタ硼酸バリウム、二硼酸バリウム、四硼酸バリウ
ム等の硼酸バリウム、硼酸鉛、硼酸カドミウム、硼酸マ
グネシウム等が挙げられ、これらが金属化合物で表面処
理されていることも含む。これら無機硼素化合物は1種
のみ用いても良いし、2種以上組み合わせて用いること
も可能である。
鉛、塩基性硼酸亜鉛等の硼酸亜鉛、オルト硼酸バリウ
ム、メタ硼酸バリウム、二硼酸バリウム、四硼酸バリウ
ム等の硼酸バリウム、硼酸鉛、硼酸カドミウム、硼酸マ
グネシウム等が挙げられ、これらが金属化合物で表面処
理されていることも含む。これら無機硼素化合物は1種
のみ用いても良いし、2種以上組み合わせて用いること
も可能である。
【0045】本発明で用いられるハロゲン系化合物は、
ハロゲン原子を有する化合物であれば特に制限はない
が、好ましくは臭素及び/または塩素を有する化合物が
用いられる。
ハロゲン原子を有する化合物であれば特に制限はない
が、好ましくは臭素及び/または塩素を有する化合物が
用いられる。
【0046】それらの化合物を例示すると、トリス
(2,3−ジブロモプロピル)ホスフェート、トリス
(ブロムクロルプロピル)ホスフェート、ヘキサブロモ
ベンゼン、ペンタブロモトルエン、臭素化ポリフェニ
ル、テトラブロモエタン、テトラブロモブタン、臭素化
スチレン、臭素化スチレン重合体及び共重合体、オクタ
及びデカブロモジフェニル、オクタ及びデカブロモジフ
ェニルエーテル、ヘキサブロモビスフェノキシエタン、
エチレンビステトラブロモナフタルイミド、テトラブロ
モビスフェノールAカーボネートオリゴマー、ヘキサク
ロロシクロペンタジエン、ヘキサクロロエンドメチレン
テトラヒドロフタル酸及びその無水物及びテトラクロロ
フタル酸無水物等が挙げられる。これらは1種のみ用い
ても良いし、2種以上組み合わせて用いることも可能で
ある。
(2,3−ジブロモプロピル)ホスフェート、トリス
(ブロムクロルプロピル)ホスフェート、ヘキサブロモ
ベンゼン、ペンタブロモトルエン、臭素化ポリフェニ
ル、テトラブロモエタン、テトラブロモブタン、臭素化
スチレン、臭素化スチレン重合体及び共重合体、オクタ
及びデカブロモジフェニル、オクタ及びデカブロモジフ
ェニルエーテル、ヘキサブロモビスフェノキシエタン、
エチレンビステトラブロモナフタルイミド、テトラブロ
モビスフェノールAカーボネートオリゴマー、ヘキサク
ロロシクロペンタジエン、ヘキサクロロエンドメチレン
テトラヒドロフタル酸及びその無水物及びテトラクロロ
フタル酸無水物等が挙げられる。これらは1種のみ用い
ても良いし、2種以上組み合わせて用いることも可能で
ある。
【0047】本発明で用いられる難燃剤成分である有機
燐化合物、無機硼素化合物及びハロゲン系化合物の配合
比率には特に限定はないが有機燐化合物/無機硼素化合
物の比率は好ましくは5/95〜95/5(重量比)の
範囲であり、さらに好ましくは10/90〜90/10
(重量比)の範囲である。また、有機燐化合物及び無機
硼素化合物/ハロゲン系化合物の比率はハロゲン系化合
物の使用量を減らす目的からも好ましくは10/90〜
90/10(重量比)の範囲である。
燐化合物、無機硼素化合物及びハロゲン系化合物の配合
比率には特に限定はないが有機燐化合物/無機硼素化合
物の比率は好ましくは5/95〜95/5(重量比)の
範囲であり、さらに好ましくは10/90〜90/10
(重量比)の範囲である。また、有機燐化合物及び無機
硼素化合物/ハロゲン系化合物の比率はハロゲン系化合
物の使用量を減らす目的からも好ましくは10/90〜
90/10(重量比)の範囲である。
【0048】本発明では難燃剤の配合量に特に制限はな
いが、好ましくは熱可塑性樹脂100重量部に対して5
0重量部以下である。50重量部を越えると難燃性樹脂
組成物の機械的性質が低下することがある。
いが、好ましくは熱可塑性樹脂100重量部に対して5
0重量部以下である。50重量部を越えると難燃性樹脂
組成物の機械的性質が低下することがある。
【0049】本発明で用いられるポリオルガノシロキサ
ンは、原則として、その分子構造中に−(Si−O)n
−骨格を有するものであれば特に制限はない。
ンは、原則として、その分子構造中に−(Si−O)n
−骨格を有するものであれば特に制限はない。
【0050】本発明で用いられるポリオルガノシロキサ
ンを例示すると、ポリジメチルシロキサン、ポリメチル
フェニルシロキサン、アミノ変性シリコーン、メルカプ
ト変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン等が挙げら
れる。これらは1種のみ用いてもよいし、2種以上組み
合わせて用いてもよい。さらに、これらのポリオルガノ
シロキサンは、分子量数百〜数百万の広範囲のものが使
用でき、その形態はオイル状、ワニス状、樹脂状等如何
なるものであってよい。
ンを例示すると、ポリジメチルシロキサン、ポリメチル
フェニルシロキサン、アミノ変性シリコーン、メルカプ
ト変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン等が挙げら
れる。これらは1種のみ用いてもよいし、2種以上組み
合わせて用いてもよい。さらに、これらのポリオルガノ
シロキサンは、分子量数百〜数百万の広範囲のものが使
用でき、その形態はオイル状、ワニス状、樹脂状等如何
なるものであってよい。
【0051】本発明で用いられるフッ素系樹脂を例示す
ると、四フッ化ポリエチレン、四フッ化エチレン−六フ
ッ化プロピレン共重合体、四フッ化エチレン−パーフル
オロアルキルビニルエーテル共重合体、四フッ化エチレ
ン−エチレン共重合体、三フッ化塩化ポリエチレン、フ
ッ化ビニリデン等が挙げられるが、好ましくは四フッ化
ポリエチレンが用いられる。フッ素系樹脂の形態は、エ
マルジョン状、懸濁状、ミクロフィブリル状、粉末状、
粒状等如何なるものであってもよい。
ると、四フッ化ポリエチレン、四フッ化エチレン−六フ
ッ化プロピレン共重合体、四フッ化エチレン−パーフル
オロアルキルビニルエーテル共重合体、四フッ化エチレ
ン−エチレン共重合体、三フッ化塩化ポリエチレン、フ
ッ化ビニリデン等が挙げられるが、好ましくは四フッ化
ポリエチレンが用いられる。フッ素系樹脂の形態は、エ
マルジョン状、懸濁状、ミクロフィブリル状、粉末状、
粒状等如何なるものであってもよい。
【0052】難燃剤に用いられるポリオルガノシロキサ
ン及び/またはフッ素系樹脂の量は、好ましくは難燃剤
を樹脂に配合した難燃性樹脂組成物100重量部に対
し、5重量部以下となるように設定される。ポリオルガ
ノシロキサン及び/またはフッ素系樹脂の量が5重量部
を越える範囲では配合した際に、揮発分の増加、成形品
の外観不良、溶融粘度の増加などの不良現象を生ずる場
合がある。
ン及び/またはフッ素系樹脂の量は、好ましくは難燃剤
を樹脂に配合した難燃性樹脂組成物100重量部に対
し、5重量部以下となるように設定される。ポリオルガ
ノシロキサン及び/またはフッ素系樹脂の量が5重量部
を越える範囲では配合した際に、揮発分の増加、成形品
の外観不良、溶融粘度の増加などの不良現象を生ずる場
合がある。
【0053】本発明では難燃剤成分である有機燐化合
物、無機硼素化合物、ハロゲン系化合物、ポリオルガノ
シロキサン及び/またはフッ素系樹脂に加えて更にこれ
以外の公知の難燃性添加剤を併用することも出来る。難
燃性添加剤は通常難燃化効果を有するものであれば特に
制限はなく、アンチモン化合物、窒素化合物、金属酸化
物、金属水酸化物、炭酸塩アルカリ(土類)金属塩等の
難燃剤が使用出来る。これら難燃剤は1種のみ用いても
良いし2種以上組み合わせて用いることも可能である。
物、無機硼素化合物、ハロゲン系化合物、ポリオルガノ
シロキサン及び/またはフッ素系樹脂に加えて更にこれ
以外の公知の難燃性添加剤を併用することも出来る。難
燃性添加剤は通常難燃化効果を有するものであれば特に
制限はなく、アンチモン化合物、窒素化合物、金属酸化
物、金属水酸化物、炭酸塩アルカリ(土類)金属塩等の
難燃剤が使用出来る。これら難燃剤は1種のみ用いても
良いし2種以上組み合わせて用いることも可能である。
【0054】熱可塑性樹脂及び難燃剤の混合方法には特
別の制約はなく、これらを均一に混合できる手段であれ
ばいずれの手段をも採用できる。例えば、押出機、ヘン
シェル型ミキサー、バンバリーミキサー、加熱ロールな
ど各種の混合機能を有する機械による混合が適宜採用で
きる。この際、必要に応じてその効果を発現する量の種
々の添加剤、例えば安定剤、離型剤、滑剤、可塑剤、紫
外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、耐熱安定剤、老化
防止剤、染顔料、充填剤及びポリマーブレンドの特性を
向上させるための相溶化成分等を配合することができ
る。
別の制約はなく、これらを均一に混合できる手段であれ
ばいずれの手段をも採用できる。例えば、押出機、ヘン
シェル型ミキサー、バンバリーミキサー、加熱ロールな
ど各種の混合機能を有する機械による混合が適宜採用で
きる。この際、必要に応じてその効果を発現する量の種
々の添加剤、例えば安定剤、離型剤、滑剤、可塑剤、紫
外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、耐熱安定剤、老化
防止剤、染顔料、充填剤及びポリマーブレンドの特性を
向上させるための相溶化成分等を配合することができ
る。
【0055】
【実施例】本発明をさらに説明するために以下に実施例
を挙げるが、これらの実施例は、いかなる意味において
も本発明を制限するものではない。
を挙げるが、これらの実施例は、いかなる意味において
も本発明を制限するものではない。
【0056】[実施例1〜6、比較例1〜6]表−1記
載のPC樹脂、ABS樹脂、難燃剤の各成分を表記載の
配合割合で、ヘンシェルミキサーにて混合後、30mm
φ押出機(池貝鉄工株式会社製、PCM−30)を使用
し、260℃で溶融混練した。得られた試料から射出成
形にて127mm×12.7mm×3.2mmの燃焼テ
ストピースを作製し、樹脂組成物の難燃性を、米国アン
ダーライターズ・ラボラトリー社のサブジェクト94
(UL−94)に従い測定した。その結果を表−1に示
す。
載のPC樹脂、ABS樹脂、難燃剤の各成分を表記載の
配合割合で、ヘンシェルミキサーにて混合後、30mm
φ押出機(池貝鉄工株式会社製、PCM−30)を使用
し、260℃で溶融混練した。得られた試料から射出成
形にて127mm×12.7mm×3.2mmの燃焼テ
ストピースを作製し、樹脂組成物の難燃性を、米国アン
ダーライターズ・ラボラトリー社のサブジェクト94
(UL−94)に従い測定した。その結果を表−1に示
す。
【0057】
【表1】
【0058】なお、表−1中の記号は以下の通りであ
る。 PC :ポリカーボネート樹脂(三菱化成株式会社
製ノバレックス7030PJ) ABS :ABS樹脂(電気化学工業株式会社製GR
−2000) CDP :燐酸クレジルジフェニル(大八化学工業所
株式会社製CDP) ZB :硼酸亜鉛(BORAX CONSOLID
ATED LIMITED製ZINCBORATE 2
335) PDMS :ポリジメチルシロキサン(東芝シリコーン
株式会社製TSF451−1000) TFPE :四フッ化ポリエチレン(三井デュポンフロ
ロケミカル株式会社製テフロン6J) TBAオリ ゴマー :テトラブロモビスフェノールAカーボネー
トオリゴマー(大日本インキ株式会社製EC−20)
る。 PC :ポリカーボネート樹脂(三菱化成株式会社
製ノバレックス7030PJ) ABS :ABS樹脂(電気化学工業株式会社製GR
−2000) CDP :燐酸クレジルジフェニル(大八化学工業所
株式会社製CDP) ZB :硼酸亜鉛(BORAX CONSOLID
ATED LIMITED製ZINCBORATE 2
335) PDMS :ポリジメチルシロキサン(東芝シリコーン
株式会社製TSF451−1000) TFPE :四フッ化ポリエチレン(三井デュポンフロ
ロケミカル株式会社製テフロン6J) TBAオリ ゴマー :テトラブロモビスフェノールAカーボネー
トオリゴマー(大日本インキ株式会社製EC−20)
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、比較的少量のハロゲン
系化合物の使用で優れた難燃性を有する難燃性樹脂組成
物が提供され、電子・電気製品、OA機器などの用途、
各種部品の材料として好適に使用できる。
系化合物の使用で優れた難燃性を有する難燃性樹脂組成
物が提供され、電子・電気製品、OA機器などの用途、
各種部品の材料として好適に使用できる。
【手続補正書】
【提出日】平成3年11月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】本発明で用いられるポリオルガノシロキサ
ンは、原則としてその分子構造中に
ンは、原則としてその分子構造中に
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】本発明で用いられるポリオルガノシロキサ
ンを例示すると、ポリジメチルシロキサン、ポリメチル
フェニルシロキサン、アミノ変性シリコーン、メルカプ
ト変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン等が挙げら
れる。これらは1種のみ用いてもよいし、2種以上組み
合わせて用いてもよい。さらに、これらのポリオルガノ
シロキサンは、分子量数百〜数百万の広範囲のものが使
用でき、その形態はオイル状、ワニス 状、樹脂状など
いかなるものであってもよい。
ンを例示すると、ポリジメチルシロキサン、ポリメチル
フェニルシロキサン、アミノ変性シリコーン、メルカプ
ト変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン等が挙げら
れる。これらは1種のみ用いてもよいし、2種以上組み
合わせて用いてもよい。さらに、これらのポリオルガノ
シロキサンは、分子量数百〜数百万の広範囲のものが使
用でき、その形態はオイル状、ワニス 状、樹脂状など
いかなるものであってもよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C08L 69/00 83:04 8319−4J 27:12) 9166−4J
Claims (3)
- 【請求項1】 次の(A)及び(B)を必須成分として
含有することを特徴とする難燃性樹脂組成物。 (A)ポリカーボネート系熱可塑性樹脂。 (B)(a)有機燐化合物及び(b)無機硼素化合物及
び(c)ハロゲン系化合物を含む難燃剤。 - 【請求項2】 ポリオルガノシロキサン及び/またはフ
ッ素系樹脂を含有することを特徴とする請求項1記載の
難燃性樹脂組成物。 - 【請求項3】 ポリカーボネート系樹脂以外の熱可塑性
樹脂を更に含有することを特徴とする請求項1または2
記載の難燃性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28933891A JPH0598144A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | 難燃性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28933891A JPH0598144A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | 難燃性樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0598144A true JPH0598144A (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=17741907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28933891A Pending JPH0598144A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | 難燃性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0598144A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005509077A (ja) * | 2001-11-12 | 2005-04-07 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 難燃性樹脂組成物及びその製造方法 |
US6894099B2 (en) | 2002-07-03 | 2005-05-17 | Ecoseal Technologies Inc. | Stabilized borax based fire retardant system |
CN100357349C (zh) * | 2004-10-11 | 2007-12-26 | 佛山市顺德区汉达精密电子科技有限公司 | 阻燃pc/abs合金 |
-
1991
- 1991-10-08 JP JP28933891A patent/JPH0598144A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005509077A (ja) * | 2001-11-12 | 2005-04-07 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 難燃性樹脂組成物及びその製造方法 |
US6894099B2 (en) | 2002-07-03 | 2005-05-17 | Ecoseal Technologies Inc. | Stabilized borax based fire retardant system |
CN100357349C (zh) * | 2004-10-11 | 2007-12-26 | 佛山市顺德区汉达精密电子科技有限公司 | 阻燃pc/abs合金 |
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