JP3190225B2 - フロン分解法 - Google Patents

フロン分解法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フロンの分解法に関す
るものである。本明細書において“フロン”または“フ
ロンガス”とは、簡単な炭化水素類(例えばメタンやエ
タンなど)の幾つかの水素原子をフッ素原子や塩素原子
で置換した一連の化合物を総称する意味で使用する。
【0002】
【従来の技術】フロンは化学的にも熱的にも安定である
ことから、洗浄剤や冷凍機の冷媒、合成樹脂の発泡剤、
スプレー剤等の用途に広く使用されてきたが、大気中に
放出されると分解されないまま成層圏に達してオゾン層
を破壊し、紫外線による皮膚ガンや白内障などの病気や
地球温暖化の原因となるため、世界的に社会問題化して
おり今世紀中に全廃という国際決議がなされた。しかし
ながら、フロンの分解に関する技術はまだ十分に確立さ
れていないのが実状である。
【0003】今世紀中にフロン全廃という国際決議がな
されている以上、フロンの分解技術の確立は緊急課題で
ある。現在、わが国で提案されているフロン分解技術と
しては、次の5種類が代表的なものである。
【0004】1)燃焼分解法・・・化石燃料の燃焼熱で
内熱式または外熱式に加熱された装置内でフロンガスを
分解するものであり、高温を必要とする。 2)プラズマ分解法・・・プラズマトーチ内の最高10
000℃に達するプラズマ流中にフロンガスを導入する
ことによってフロンを高速分解する方法である。 3)触媒分解法・・・適切な固体触媒の表面にフロンガ
スと水蒸気を大気圧下で流通させることによってフロン
を分解する。 4)試薬分解法・・・例えば、ナトリウムナフタレニド
試薬を有機溶媒に溶解して気体または液体のフロンと反
応させ、試薬中のNaイオンと、フロン中のCl
よびFイオンとの反応によりNaClおよびNaFを
生成させてフロンを還元分解する方法である。 5)超臨界水分解法・・・水の臨界点を超えた状態では
液体とも気体とも異なる超臨界状態となるが、この状態
ではフロンの加水分解が容易に進行する。この現象を利
用してフロンを分解する方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記1)〜5)のいず
れのフロンの分解方法も未だ基礎研究段階にあり、汎用
性のある確立した技術とは言えない。
【0006】フロンの市場での流通は、小容量のものか
ら大容量のものまで、各種各様に広く分布している。従
って、これらフロンの分解を行うには、種類や容量を問
わず安全確実に分解できること、経済的な装置であるこ
と、分解に使用する資材が入手しやすくかつ安全である
こと、迅速に処理できること、等の要求を同時に満たす
簡易な技術が望まれる。
【0007】この要求を満たすべく、先に本出願人はマ
イクロ波を利用したフロン分解方法を特願平5−101
842号並びに特願平5−191658号で提案した。
即ち、特願平5−101842号において、マグネタイ
ト(又はミルスケール)をマイクロ波で加熱し、この発
熱状態にあるマグネタイトにフロンガスを接触させると
フロンがほぼ完全に分解することを見い出した。
【0008】しかしながら、該方法の場合には、フロン
分解後の反応助剤中に不安定なFeClやFeF
生成するので、これを無害化するための後処理が必要で
ある。そこで、特願平5−191658号では、該方法
を改善し、後処理の負担を軽減するため、炭素質材料と
アルカリ土類金属の酸化物または塩類とからなる混合物
にマイクロ波を照射して発熱させ、この発熱状態にある
該混合物にフロンガスを接触させる方法を提案した。
【0009】より詳しくは、炭素質材料(例えば、チャ
ー炭、コークス又は木炭等)とアルカリ土類金属化合物
(例えば、炭酸塩又は硫酸塩)との混合物を、耐熱材料
からなる容器に充填してマイクロ波を照射すると、炭素
質材料がマイクロ波を吸収して発熱する。混合物が60
0℃以上になったところへフロンガスを通気させて接触
させると、フロンガスは分解し、発生した塩素やフッ素
などのハロゲンは、アルカリ土類金属の酸化物または塩
類と反応し、アルカリ土類金属のハログン化物として捕
捉されるという方法である。
【0010】上記した2発明の方法においては、加熱方
法にマイクロ波を用いることにより迅速かつ高温に反応
を開始することができることが特徴の一つであった。こ
れにより、混合物を充填した容器を多数個準備してお
き、容器を次々に取り替えることで、反応装置をコンパ
クトに作製できるというものであった。
【0011】しかしながら、迅速に加温するための高出
力のマイクロ波が必要であるが、このためにはマイクロ
波発信器の大きさと高価さには問題が残っていた。即
ち、反応装置全体としては、かなり大がかりなものとな
る点である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決するため、さらに研究を進めた結果、炭素質材料
とアルカリ土類金属の化合物とを含有する物質を耐火性
の容器に充填し、加熱炉(例えば、環状炉あるいはマッ
フル炉)で好ましくは600℃以上に加熱し、実質上非
酸化性雰囲気下でフロンガスを接触させることにより、
フロンガスを分解し、しかも有毒な塩素ガス、フッ素ガ
ス、塩化水素ガスあるいはフッ化水素ガス等を生成しな
いことを見い出した。
【0013】 外熱式等の加熱炉を用いることにより,
ニクロム線やシリコニット等のヒーターを用いて加熱す
れば,マイクロ波の電力から熱への変換効率の50〜7
0%と比較して,変換効率はさらに高くなり,しかも安
価に加熱装置を組むことができるのが特徴である。すな
わち本発明ではマイクロ波照射による発熱を利用しな
い。本発明によれば,非酸化性雰囲気中において,加熱
された炭素質材料とアルカリ土類金属化合物とを含有す
る物質(ただし,その加熱はマイクロ波照射による加熱
を除く)に,フロンガスを接触させて反応させることを
特徴とするフロン分解法を提供する。以下,本発明法に
ついて詳細に述べる。
【0014】まず、本発明におけるフロンガス分解の中
枢をなす、炭素質材料とアルカリ土類金属の化合物とを
含有する物質についてであるが、粉状の混合物粉体をペ
レット状等に造粒しておくことが、フロンガスの通気性
と接触効率の点で望ましい。粉状の混合物をそのまま容
器に充填すると、ガスの通気の際にショートパスを生じ
て接触効率が悪化し、十分な反応が行われない可能性が
ある。また、ペレット状等に造粒する代わりに、粒状の
炭素質材料の表面に粉状のアルカリ土類金属の化合物を
付着させたものでもよい。
【0015】次に、フロンガスの分解作用を行う要因に
ついて研究したところ、炭素質材料の一種であるチャー
炭の微粉のみでペレットを作成し、容器に充填して加熱
し、フロンガスを通気した場合、分解してフッ素ガスが
発生することが分った。逆にアルカリ土類金属の酸化物
である酸化カルシウムのみでペレットを作成し、同様に
実験を行っても、同様にフッ素ガスが発生した。
【0016】以上のことから、フロンの分解は加熱した
炭素質材料単体で可能であるが、発生する塩素ガスやフ
ッ素ガスを固定できない。また、アルカリ土類金属の化
合物単体でもフロンは熱分解されるが、有害ガスを固定
できないということが分った。従って、好ましくは60
0℃以上でフロンの分解処理を行うには、炭素質材料と
アルカリ土類金属化合物とを含有する物質が必要不可欠
であると考えられる。
【0017】炭素質材料(例えば、チャー炭,コーク
ス,木炭または活性炭等)とアルカリ土類金属の酸化
物、水酸化物または塩類等の化合物とを含有する物質を
加熱すると、水酸化物や炭酸塩等の塩類は分解して活性
な酸化物となり、フロンが分解して発生した塩素やフッ
素等のハロゲンをアルカリ土類金属のハロケン化物とし
て固定することができる。むろん、アルカリ土類金属の
酸化物は、水酸化物や塩類の分解から得られたものであ
るか否かを問わない。
【0018】 アルカリ土類金属の酸化物,水酸化物ま
たは塩類等の化合物として,経済性や入手のし易さ,取
り扱い易さの点からは,カルシウム酸化,カルシウム
水酸化物,カルシウム炭酸塩が望ましい。また,炭素質
材料とアルカリ土類金属化合物とに水を添加して混練
し,押し出し機などで造粒する場合は,水を添加したと
きの発熱の点や,でき上がったペレット強度の点から,
特にカルシウム水酸化物が好ましく,結合剤等を用いな
くても,十分なペレット強度が得られる。
【0019】炭素質材料とアルカリ土類金属化合物の割
合については、重量比でアルカリ土類金属化合物/炭素
質材料が0.5〜4.0の範囲が好ましい。
【0020】炭素質材料とアルカリ土類金属化合物の混
合物の容器としては、気密性及び耐熱性を有する材質の
ものであれば金属質、非金属質を問わないが、耐久性と
経済性の点でセラミック材料(アルミナ,ムライト等)
が望ましく、また形状については、フロンガスと混合物
との接触を満足するようなものであれば、その形状のい
かんを問わない。
【0021】 炭素質材料とアルカリ土類金属化合物の
混合物の容器を加熱する方法としては種々考えられる
が,温度制御のし易さと装置の簡便さから電気ヒーター
による加熱方式が好ましく,炉の形式は容器の形状に合
わせたものが適用できる。例えば,円柱形(管状)の反
応容器を1本加熱するのであれば環状炉(管状炉)を,
また多数本を1度に加熱するのであれば方形のマッフル
炉といった具合である。
【0022】一例として、図1に円柱状の反応容器を使
用してフロンを分解する装置を示す。
【0023】本発明の加熱方法を、前記の発明のマイク
ロ波加熱による方法と比較した場合、反応開始温度にま
で炭素質材料とアルカリ土類金属化合物との混合物を昇
温するのに時間を要するという問題がある。しかしなが
ら、これは反応容器を2組加熱できるようにした炉で、
片方で分解反応をしている間に空いた方で予熱してお
き、分解反応が終わった時点でガスの通気を切り替えて
予熱した容器に流すというように、交互に使用できるよ
うにすれば、連続的に反応を持続することができ、欠点
とは言えない。
【0024】フロンガスの通気を開始する場合には、該
混合物の温度が600℃以上になってからの方がよい。
図2のグラフは600℃に設定した環状炉に、外径36
mm、肉厚2mmのムライト管にチャー炭と石灰を重量
比で1:3で混合して作成したペレット100gを充填
したものを設置したときの、管内中央の温度の変化を測
定したものである。
【0025】 加熱開始後13分で600℃に達したと
ころで,フロンR−113を2.4g/minで通気し
たところ,通気開始後13〜14分で980℃に達した
様子を示している。これは,フロンの分解反応が発熱を
伴うことを示している。通気開始後18分で880℃に
下がり始め,同時に排ガス中からフッ素が100ppm
検出されたことから,この時点で分解反応が終わりかけ
ている様子を示すものである。
【0026】フロンガスを容器の該混合物の充填層に連
続的に送り込むには、気化性の高いフロンであれば減圧
弁を使様して流量調整する。また、常温で液体であるよ
うなフロンの場合には、液体フロンを入れた容器を湯煎
などの方法で温めることによりフロンを気化させ、その
蒸発による膨張圧力を利用してフロンガスを連続的に送
り込むことができる。いずれの場合にしても、窒素など
の不活性ガスをキャリヤーとして用いてもよい。
【0027】
【作用】加熱状態にある炭素質材料とアルカリ土類金属
の酸化物の混合物に、フロンが接触するとフロンの種類
に応じて、次のような反応が進行すると考えられる。即
ち、アルカリ土類金属としてCaを例に取ると、 などの反応が進行してフロンが分解し、ハロゲン化カル
シウムが生成すると同時にガス成分として炭酸ガス、場
合によっては一酸化炭素を生じる。カルシウムを他のア
ルカリ土類金属、例えばベリリウム,マグネシウム,ス
トロンチウム,バリウムに代えた場合も同様であると考
えてよい。
【0028】なお、アルカリ土類金属の水酸化物や炭酸
塩を用いた場合には、高温でアルカリ土類金属酸化物に
分解しているので、フロンの分解に関与するのは実際に
は該酸化物である。
【0029】 このフロンと該混合物の反応は,アルカ
リ土類金属化合物だけでは有害な塩素ガスやフッ素ガス
等が固定されずに排出されるところから判断すると,加
熱状態の炭素質材料の触媒作用によりフロンが分解さ
れ,発生期のフッ素や塩素原子がアルカリ土類金属酸化
物と反応し,またアルカリ土類金属の水酸化物や塩類を
用いた場合には同じく分解してできた活性状態のアルカ
リ土類金属酸化物と速やかに反応し,アルカリ土類金属
ハロゲン化物として固定されるものであると説明され
る。
【0030】
【実施例】
実施例1 図1に、本発明法の実施例に使用した装置の概略を示
す。図1において、符号1は電気加熱方式によるシリコ
ニット環状炉、2は炭素質材料とアルカリ土類金属酸化
物の混合物ペレットを充填するための反応容器、3は該
混合物ペレット、4は該混合物ペレットの移動を防ぎ安
定化するセラミックファイバー、5はガスの流通するシ
リコンチューブ6と反応容器2を接続し気密を保つため
のシリコンゴム栓である。
【0031】本実施例に用いた該混合物のペレットは、
16メッシュ以下のチャー炭と60メッシュ以下の石灰
を重量比で1:3に混合し、水で混練して造粒乾燥後、
窒素雰囲気中で600℃で熱処理して脱水し、6〜8メ
ッシュに整粒したものである。この混合物ペレット10
0gを、外径36mm,肉厚2mm,長さ700mmの
ムライト質の管状の反応容器に210mmの長さに充填
し、あらかじめ600℃に保持した環状炉にセットし
た。
【0032】一方、沸点が47.6℃のフロンR−11
3を100cc入れたビンを60℃に保持したウォータ
ーバス中に浸漬し、次いで環状炉内の中心温度が600
℃となったのを確認後、該ビンで蒸発するフロンガスを
流量調整器で100cc/分の流量で調節しながら、径
が6mmのシリコンチューブ6を経て反応容器2に通気
を開始した。分解処理中に発生する排ガスはすべてガス
捕集バッグ(テドラーバッグ)に捕集した。
【0033】分解処理中、排出するガスを市販のガス検
知管(ガステック株式会社製)を用いて、フロン,フッ
素および塩素の濃度を測定し、排ガス中にフロン,フッ
素および塩素のいずれかが検出された時点で処理を停止
した。使用したガス検知管はフロンR−113だけでな
く、フロンR−12,22,112,114などあらゆ
るフロンを検出でき、その検出限界はフロンは50pp
m未満,フッ素は0.25ppm未満,塩素は5ppm
未満のものである。従って、排ガス中に上記のガスが検
出されるまでは少なくとも99.99%以上で分解した
こと、並びに分解によって生成したフッ素および塩素は
排ガス中に含まれることなく完全にアルカリ土類金属化
合物中に固定されたことが分る。
【0034】本実施例では、通気開始後15分で初めて
フッ素が100ppm以上が検出された。この時のフロ
ンガスの分解処理量は38.5gであった。
【0035】実施例2 チャー炭と石灰の混合比を2:1に変更した以外は、実
施例1と同様の試験を行った。フロンガスを通気後5分
までフロン,フッ素および塩素ガスはいずれも検出され
なかった。フッ素を検出するまでのフロンの分解処理量
は12.8gであった。
【0036】実施例3 チャー炭と石灰の混合比を1:4に変更した以外は、実
施例1と同様の試験を行った。フロンガスを通気後13
分までフロン,フッ素およひ塩素ガスはいずれも検出さ
れなかった。フッ素を検出するまでのフロンの分解処理
量は34.2gであった。
【0037】比較例1 反応容器に充填するペレットを粒状の6〜8メッシュに
篩分けしたチャー炭100gに変更した以外は、実施例
1と同様の試験を行った。この試験では、フロンガスの
通気を開始した直後から排ガス中にフッ素および塩素が
検出された。
【0038】比較例2 反応容器に充填するペレットを石灰のみで作成した以外
は、実施例1と同様の試験を行った。この試験でも、比
較例2と同様にフロンガスの通気を開始した直後から排
ガス中にフッ素および塩素が検出された。
【0039】 以上の結果をまとめて,表1に示す。同
一重量の混合物で最もフロン分解量が多かったのは,チ
ャー炭と石灰の混合比が1:3の場合であった。なお,
表1のフロン分解量は,比較例のようにたとえフロンが
分解したとしても,分解したハロゲン元素が排ガス中に
排出された場合には,そのフロンの分解量は計算に入れ
ていない。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明の方法によれば、炭素質材料とア
ルカリ土類金属化合物の混合ペレットを耐熱容器に充填
し、加熱状態にしてフロンガスを通すという簡便な装置
で、社会問題化しているフロンガスを安全にしかも比較
的安価に処理することができる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で試験を行った装置の機器配置系統の説
明図である。
【図2】 フロン分解中の容器中心部の温度変化を示す
グラフである。
【符号の説明】
1−シリコニット環状炉 2−反応容器 3−炭素質材料とアルカリ土類金属化合物の混合ペレッ
ト 4−セラミックファイバー 5−シリコンゴム栓 6−フロンガス導入用シリコンチューブ 7−温度測定用熱電対
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−24255(JP,A) 特開 平4−87624(JP,A) 特開 平8−959(JP,A) 特開 昭57−52900(JP,A) 特開 平3−12220(JP,A) 特表 昭64−500330(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07B 35/06 A62D 3/00 B01D 53/70

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非酸化性雰囲気中において,加熱された
    炭素質材料とアルカリ土類金属化合物とを含有する物質
    (ただし,その加熱はマイクロ波照射による加熱を除
    く)に,フロンガスを接触させて反応させることを特徴
    とするフロン分解法。
  2. 【請求項2】 該炭素質材料がチャー炭,コークス,木
    炭および活性炭の群から選ばれる少なくとも一種である
    請求項1記載のフロン分解法。
  3. 【請求項3】 該アルカリ土類金属化合物がカルシウム
    酸化物,カルシウム水酸化物及びカルシウム炭酸塩の群
    から選ばれる少なくとも一種である請求項1又は2記載
    のフロン分解法。
  4. 【請求項4】 該物質は,粉状の炭素質材料と粉状のア
    ルカリ土類金属化合物との混合粉体を造粒したものであ
    る請求項1,2又は3記載のフロン分解法。
  5. 【請求項5】 該物質の加熱温度が600℃以上である
    請求項1,2,3又は4記載のフロン分解法。
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