JP3189312B2 - 変性水添重合体の製造方法 - Google Patents

変性水添重合体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は優れた耐熱性、耐薬品性
および成形加工性などの性能を持った変性水添重合体の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特定の極性置換基を有するノルボルネン
誘導体よりなる単量体およびこれと共重合可能な共重合
性単量体を開環重合させて得られる開環重合体をさらに
水素添加して得られる水素添加重合体は優れた光学的性
能と高い耐熱性を持っているため、光学部品および車
輌、電気・電子部品、建材などの多くの分野での採用が
試みられている。また、他の熱可塑性樹脂の耐熱性を向
上させる材料として利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記水素添加
重合体は耐薬品性が低く、また成形加工性にも難点があ
り、使用される分野に制限がある。また、他の樹脂との
アロイ化においても相溶性が充分でなく、アロイにより
耐熱性を目標まで向上させることが困難な場合がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題につい
て鋭意研究を重ねた結果、下記一般式(I)で表わされ
る少なくとも1種のノルボルネン誘導体よりなる単量体
またはこの単量体およびこれと共重合可能な共重合性単
量体を開環重合させて得られる開環重合体をさらに水素
添加して得られる水素添加重合体(a)の存在下に、ビ
ニル系単量体(b)を重合することを特徴とする変性水
添重合体の製造方法 一般式(I)
【化2】 〔式(I)中、AおよびBは水素原子または炭素数1〜
10の炭化水素基であり、XおよびYは水素原子、ハロ
ゲン原子または一価の有機基であって、XおよびYの少
なくとも1つはハロゲン原子以外の極性を有する基を示
し、mは0または1である。〕により優れた耐熱性、耐
薬品性および成形加工性が確実に発現されることを見い
出した。以下、本発明について具体的に説明する。本発
明において水素添加重合体(a)成分は、上記の一般式
(I)で表わされるノルボルネン誘導体よりなる単量体
(以下「特定単量体」という)を単独で、または特定単
量体をこれと共重合可能な共重合性単量体と共にメタセ
シス重合触媒を用いて開環共重合させることによって得
られる開環重合体をさらに水素添加して得られる水素添
加重合体であり、以下において「水素添加重合体
(a)」ともいう。この水素添加重合体(a)の分子量
は、ポリスチレン換算による重量平均分子量で20,0
00から700,000、特に30,000から50
0,000であることが好ましい。本発明において、水
素添加重合体(a)としては、例えば特開平1−132
626号公報に記載された、−(CH COO
、−(CH OCOR 、−(CH
N、−(CH CONR 、−(CH
COZ、−(CH OZ、−(CH Wまたは
XとYから構成された −CO −CO >O もしくは >NR で表される極性基を含有するノルボ−CO −CO ルネン環を有する化合物の開環(共)重合体を水素添加
して得られる重合体を挙げることができる。(上記の式
において、R 、R 、R およびR は炭素数1〜2
0の炭化水素基、Zは炭化水素基またはハロゲンで置換
された炭化水素基、WはSiR 3−p を示し、R
は炭素数1〜10の炭化水素基、Dはハロゲン原子、
−OCOR または−OR 、pは0〜3の整数を示
す。また、nは0〜10の整数を示す。)これらの特定
単量体のうち、上記一般式(I)におけるXまたはY
が、式−(CHCOOR で示される基である
特定単量体は、得られる重合体が高いガラス転移温度と
低い吸湿性を有するものとなる点で好ましく、特に特定
単量体の1分子当たりに1個含有されることが、得られ
る変性水添重合体の吸湿性が低くなる点で好ましい。ま
た、式−(CHCOOR で示される基のう
ち、nの値が小さいものほど得られる重合体のガラス転
移温度が高くなるので好ましく、さらにnが0である特
定単量体はその合成が容易である点で、また得られる重
合体に良好な特性が得られる点で好ましい。
【0005】上記の式において、R1 は炭素数1〜20
の炭化水素基であるが、炭素数が多くなるほど得られる
重合体の吸湿性が小さくなる点では好ましい。しかし、
得られる重合体のガラス転移温度とのバランスの点か
ら、炭素数が1〜4の鎖状アルキル基または炭素数が5
以上の(多)環状アルキル基であることが好ましく、特
にメチル基であることが好ましい。さらに、−(C
2 )nCOOR1 で示される基が結合した炭素原子
に、同時に炭素数1〜10の炭化水素基が置換基として
結合されている特定単量体は、得られる変性水添重合体
のガラス転移温度を低下させずに吸湿性を低下させるの
で好ましい。そして、特にこの置換基がメチル基である
特定単量体は、その合成が容易な点で好ましい。本発明
に用いる水素添加重合体(a)に係る開環重合体は、特
定単量体を単独で開環重合させたものであってもよい
が、当該特定単量体と共重合性単量体とを開環共重合さ
せたものであってもよい。このように共重合性単量体が
使用される場合において、開環重合体における特定単量
体の割合は5モル%以上、好ましくは20モル%以上と
される。使用される共重合性単量体としては、メタセシ
ス重合触媒によって開環重合し得る単量体、および重合
体の主鎖に炭素−炭素二重結合を有する一部重合された
低重合度体を挙げることができる。
【0006】上記特定単量体のうちでは、上記一般式
(I)においてmが1であるテトラシクロドデセン誘導
体が、ガラス転移点の高い重合体が得られる点で好まし
い。一般式(I)において、mが1であるテトラシクロ
ドデセン誘導体のうち、好ましい化合物としては、8−
カルボキシメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、8−メチル−8−カルボキシ
メチルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−
3−ドデセン、5−カルボキシメチル−ビシクロ[2.
2.1]−2−ヘプテンなどを挙げることができる。
【0007】特定単量体は環状オレフィン化合物と共重
合することもできる。かかる環状オレフィン化合物の具
体例としては、シクロペンテン、シクロオクテン、1,
5−シクロオクタジエン、1,5,9−シクロドデカト
リエンなどのシクロオレフィン類;ビシクロ[2.2.
1]−2−ヘプテン、トリシクロ[5.2.1.
2,6 ]−8−デセン、トリシクロ[5.2.1.0
2,6 ]−3−デセン、トリシクロ[6.2.1.
1,8 ]−9−ウンデセン、トリシクロ[6.2.1.
1,8 ]−4−ウンデセン、テトラシクロ[4.4.
0.12,5 .17, 10]−3−ドデセン、ペンタシクロ
[6.5.1.13,8 .02,7 .09,13]−4−ペンタ
デセン、ペンタシクロ[6.6.1.13,6 .02,7
9,14]−4−ヘキサデセン、ペンタシクロ[6.5.
1.13,6 .02,7 .09,13]−11−ペンタデセン、
ジシクロペンタジエン、ペンタシクロ[6.5.1.1
3,6 .02, 7 .09,13]−ペンタデカ−4.11−ジエ
ンなどのポリシクロアルケンを挙げることができる。
【0008】さらに、特定単量体と共重合可能な共重合
性単量体としては、ポリブタジエン、ポリイソプレン、
スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−プロピレン
非共役ジエン共重合ゴム、ポリノルボルネン、ポリペン
テナマーなどの重合体の主鎖に炭素−炭素二重結合を含
んだ不飽和炭化水素系重合体も挙げることができる。特
定単量体とこれと共重合可能な共重合性単量体との開環
重合の方法および水素添加の方法は、特開平1−132
626号公報に記載される方法と同様の方法を挙げるこ
とができる。
【0009】得られる水素添加重合体(a)の水素添加
率は、通常50%以上、好ましくは70%以上、さらに
好ましくは80%以上とされる。水素添加率が50%未
満の重合体は、水素添加率が低いことにより熱安定性が
低くなるので好ましくない。次に本発明に使用されるビ
ニル系単量体としては、α,β−不飽和カルボン酸エス
テル、芳香族ビニル、シアン化ビニルがあり、またこれ
らの2種以上の混合物でもよい。α,β−不飽和カルボ
ン酸エステルとしては、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸イソ
プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸アリル、
メタクリル酸フェニルなどである。芳香族ビニルとして
は、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ンなどが挙げられる。シアン化ビニルとしては、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリルなどが挙げられる。変
性水添重合体は、水素添加重合体(a)にビニル系単量
体がグラフトしたグラフト体とビニル系単量体の重合物
とから主として構成されるが、ビニル系単量体が付加さ
れていない水素添加重合体を含有していてもよい。
【0010】変性水添重合体の製造方法の一例を次に示
す。反応容器内で水素添加重合体(a)を溶媒に溶解
し、容器内を窒素で置換し、一定温度に保持する。次に
所定量の触媒を入れ、その後ビニル系単量体を滴下し、
一定温度で所定の時間反応を行なう。水素添加重合体に
グラフト結合しているビニル系単量体量の水素添加重合
体に対する割合(グラフト率)は、触媒量、反応時間、
温度によって変化させることができる。変性水添重合体
自体の耐薬品性および熱可塑性樹脂との相溶性は、グラ
フト重合体のグラフト率の影響を受ける。ここで水素添
加重合体(a)の使用量としては、通常3〜90重量
%、好ましくは5〜85重量%、さらに好ましくは10
〜80重量%であり、ビニル系単量体は97〜10重量
%、好ましくは95〜15重量%、さらに好ましくは9
0〜20重量%である。水素添加重合体(a)の使用量
が3重量%未満では耐熱性の向上効果が見られない。ま
た、90重量%を超えると耐薬品性が低下する。ビニル
系単量体のグラフト率は3〜200重量%であり、好ま
しくは5〜150重量%、さらに好ましくは10〜10
0重量%である。3重量%未満では耐薬品性の向上は見
られない。また、200重量%を超えると成形加工性が
悪くなる。
【0011】なお、ここでグラフト重合体のグラフト率
の算出は、上記反応物をビニル系単量体の重合物の溶媒
で溶解した後、遠心分離で沈殿物を得る。この沈殿物を
抽出し、不溶物をグラフト重合体とし、次式で示され
る。 グラフト率=(グラフト重合したビニル系化合物の重
量)/(仕込水素添加重合体の重量)×100% 変性水添重合体は、主として水素添加重合体(a)にグ
ラフトしているビニル系重合体とグラフトしていないビ
ニル系重合体(マトリックス)から構成されており、マ
トリックスの含有量は、通常、5重量%以上であり、好
ましくは10重量%以上である。また、変性水添重合体
中のメチルエチルケトン可溶分の固有粘度(30℃)が
0.3〜1.2デシリットル/g、好ましくは0.35
〜1.0デシリットル/g、さらに好ましくは0.4〜
0.9デシリットル/gである。0.3デシリットル/
g未満の場合は変性水添重合体の力学的強度が低くな
る。なお、1.2デシリットル/gを超えると流動性が
低くなり、成形加工性が悪くなる。
【0012】次に、本発明で得られた変性水添重合体と
ブレンドすることのできる他の熱可塑性樹脂としては、
熱可塑性であれば特に限定はなく、例えばポリスチレ
ン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリメ
タクリル酸エチル、スチレン−メタクリル酸メチル共重
合体、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリブチレンテ
レフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリスル
フォン、ポリフェニルエーテル、ポレフェニルサルファ
イト、ABS、AES、ハイインパクトポリスチレン、
AAS、MBSなどがある。なお、これらの2種以上を
混合して用いてもよい。その他、熱可塑性樹脂として
は、共役ジエンと芳香族ビニル化合物とからなるブロッ
ク共重合体を水素添加した水添ジエン系重合体の存在
下、芳香族ビニル化合物、(メタ)アクリル酸アルキル
エステル、シアン化ビニルなどからなる単量体をグラフ
ト共重合して得られるゴム変性熱可塑性樹脂なども挙げ
ることができる。変性水添重合体と熱可塑性樹脂との相
溶性の点から熱可塑性樹脂としては、変性水添重合体の
グラフト成分と同様のビニル系単量体の重合物が最適で
ある。なお、変性水添重合体と熱可塑性樹脂のブレンド
比は5/95〜95/5(重量比)であり、好ましくは
10/90〜90/10(重量比)である。変性水添重
合体が5重量%未満では耐熱性の向上は見られない。本
発明の熱可塑性樹脂組成物は、例えば変性水添重合体と
熱可塑性樹脂とを各種押出機、バンバリーミキサー、ニ
ーダーロールなどで混練りすることによって得ることが
できる。また、本発明で得られる変性水添重合体には、
酸化防止剤、例えば2,6−ジ−t−ブチル−4−メチ
ルフェノール、2−(1−メチルシクロヘキシル)−
4,6−ジメチルフェノール、2,2−メチレン−ビス
−(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、トリス
(ジ−ノニルフェニルホスファイト);紫外線吸収剤、
例えばp−t−ブチルフェニルサリシレート、2,2′
−ジヒドロキシ−4−メトキシ−ベンゾフェノン、2−
(2′−ジヒドロキシ−4′−m−オクトキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール;滑剤、例えばパラフィンワッ
クス、ステアリン酸、硬化油、ステアロアミド、メチレ
ンビスステアロアミド、m−ブチルステアレート、ケト
ンワックス、オクチルアルコール、ヒドロキシステアリ
ン酸トリグリセリド、シリコーンオイル;難燃剤、例え
ば酸化アンチモン、水酸化アルミニウム、ほう酸亜鉛、
塩素化パラフィン、テトラブロモブタン、ヘキサブロモ
ベンゼン、テトラブロモビスフェノールA;帯電防止
剤、例えばステアロアミドプロピルジメチル−β−ヒド
ロキシエチル、アンモニウムトレート;充填剤、例えば
酸化カルシウム、クレー、シリカ、ガラス繊維、ガラス
球、カーボン繊維;着色剤、例えば酸化チタン、カーボ
ンブラック、顔料、染料;可塑剤など、を必要に応じて
添加することができる。
【0013】本発明で得られる変性水添重合体および熱
可塑性樹脂組成物は、射出成形法、シート押出法、真空
成形法、異形成形発砲成形法、プレス成形法、スタンパ
ブル成形法、キャスト成形法などによって各種の成形品
とすることができる。ここに得られる各種成形品は、そ
の優れた性質を利用して自動車の外装部材・内装部材お
よび電気・電子関連の各種部品、ハウジング、光学材料
などに使用することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。本実施例中、部および%は、特に限定しない限り重
量部および重量%を意味する。 実施例1 窒素ガスで置換した反応容器内に、8−メチル−8−カ
ルボキシメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]−3−ドデセン500gと、1,2−ジシクロロ
エタン2000ミリリットルと、分子量調節剤である1
−ヘキセン3.8gと、触媒として、六塩化タングステ
ンの濃度0.05M/リットルのクロロベンゼン溶液9
1.6ミリリットルと、パラアルデヒドの濃度0.1M
/リットルの1,2−ジシクロロエタン溶液68.7ミ
リリットルと、トリイソメチルアルミニウムの濃度0.
5M/リットルのトルエン溶液37ミリリットルとを加
え、60℃で10時間反応させることにより、固有粘度
(ηinh )0.56デシリットル/g(クロロホルム
中、30℃、濃度0.5g/デシリットル)の開環重合
体450gを得た。この開環重合体を9,000ミリリ
ットルのテトラヒドロフランに溶解し、パラジウム濃度
が5重量%のパラジウム−アルミナ触媒45gを加え、
水素ガスを圧力が100kg/cm2 となるよう仕込んで、
150℃で5時間水素添加反応させた。水素添加反応
後、触媒を濾別し、濾液を塩酸酸性の大過剰量のメタノ
ール中に注いで、水素添加された重合体a−1を製造し
た。(水添率100%) 反応容器内で重合体a−1、22重量部、メタクリレー
ト64.4重量部、スチレン9.6重量部、アクリロニ
トリル4重量部をトルエン130重量部に溶解し、その
後、触媒(t-butylperoxide isopropylcarbonate)を添
加後、95℃、6時間反応させて変性水添重合体を合成
した。アセトンでのグラフト率は41%、マトリックス
の〔η〕=0.43であった。射出成形機を用いて29
0℃で成形し、物性測定を行なった(表1)。 実施例2〜5,比較例1〜2 水素添加重合体;ビニル系単量体、量および反応温度、
時間を変えて表1のような変性水添重合体を合成した。
なお、比較例1は水添重合体a−1のみの、比較例2は
水添重合体とは別にビニル系単量体を重合しておき、水
添重合体と混合した混合物の物性を測定した。物性結果
を表1に示す。 物性 HDT(ASTM D648) 厚み1/2、
264psi 耐薬品性 1%以上でガソリン浸漬 24時間割れなし ○ MFR(JIS K7210) 220℃、10kg TS (ASTM ) 引張強度
【0015】
【表1】
【0016】実施例6〜9、比較例6、7 ゴム変性熱可塑性樹脂(G−1)の製造 リボン型撹拌翼を備えた内容積10リットルのステンレ
ス製オートクレーブに、あらかじめ均一溶液にしたベー
スゴムとしての水添ジエン系重合体KRATON G-1650 (シ
ェルケミカル社製、SEBS)30重量部、スチレン4
9重量部、トルエン120重量部、およびターシャリー
ドデシルメルカプタン0.1重量部の混合溶液を仕込
み、撹拌しながら昇温し、50℃にてアクリロニトリル
21重量部、ベンゾイルパーオキサイド0.5重量部、
ジグミルパーオキサイド0.1重量部を添加し、さらに
昇温し、80℃に達した後は、80℃一定に制御しなが
ら撹拌回転数100rpm にて重合反応を行なわせる。反
応開示後、6時間目から1時間を要して120℃まで昇
温、さらに2時間反応を行なって終了した。重合率は9
7%であった。100℃まで冷却後、2.2′−メチレ
ンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)0.
2重量部を添加した後、反応混合物をオートクレーブよ
り抜き出し、水蒸気蒸溜により末反応単量体と溶媒を留
去し、細かく粉砕した後、40mmφベント押出機(22
0℃、700mmHg真空)にて実質的に揮発分を留去する
とともに、重合体をペレット化し、ゴム変性熱可塑性樹
脂(G−1)を得た。実施例1の変性水添重合体と上記
(G−1)を表2の割合でブレンドし、物性を測定し
た。物性結果を表2に示す。
【0017】
【表2】
【0018】
【発明の効果】本発明で得られる変性水添重合体および
その熱可塑性樹脂組成物は、優れた耐熱性、耐薬品性お
よび良好な加工性を有しており、自動車の外装・内装部
材および電気・電子関連の各種部品、ハウジングなどに
好適に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 283/14 C08L 51/08 C08L 101/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表わされる少なくと
    も1種のノルボルネン誘導体よりなる単量体またはこの
    単量体およびこれと共重合可能な共重合性単量体を開環
    重合させて得られる開環重合体をさらに水素添加して得
    られる水素添加重合体(a)の存在下に、ビニル系単量
    体(b)を重合することを特徴とする変性水添重合体の
    製造方法。一般式(I) 【化1】 〔式(I)中、AおよびBは水素原子または炭素数1〜
    10の炭化水素基であり、XおよびYは水素原子、ハロ
    ゲン原子または一価の有機基であって、XおよびYの少
    なくとも1つはハロゲン原子以外の極性を有する基を示
    し、mは0または1である。〕
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