JP3187188B2 - プラント運転支援装置 - Google Patents

プラント運転支援装置

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JP3187188B2 JP02493493A JP2493493A JP3187188B2 JP 3187188 B2 JP3187188 B2 JP 3187188B2 JP 02493493 A JP02493493 A JP 02493493A JP 2493493 A JP2493493 A JP 2493493A JP 3187188 B2 JP3187188 B2 JP 3187188B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熟練運転者の経験則
に基づいた運転上の指示をプラント運転者に与える運転
支援装置において、サンプルデータの効果的管理によっ
て応答性の改善を施したプラント運転支援装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、科学反応に基づくプラントにおい
ては、多くのパラメータが複雑に関係しているため、数
式モデルの作成が困難であった。このため、経験をつん
だオペレータの運転ノウハウを計算機上に表現し、運転
支援を実現する試みが行なわれてきた。
【0003】図11は、例えば「AIビジョン 90年
代の技術と需要」(通商産業省機械情報産業局電子政策
課監修、ICOT−JIPDEC AIセンター編、昭
和62年7月日本経済新聞社発行)の176ページから
184ページに示された高炉操業エキスパートシステム
におけるプラント運転支援装置を示す構成図である。図
において、100はプラント、200はプラント100
の運転者、1はプラント100から送られてくる時系列
データを管理するサンプルデータ管理手段、2は推論手
段、3は指示手段である。
【0004】次に動作について説明する。まず、プラン
ト100の複数のセンサ(図示せず)から送られたデー
タは、サンプルデータ管理手段1により管理される。サ
ンプルデータ管理手段1は、これら多変量からなる時系
列データをディスクに格納、蓄積を行なう。
【0005】これらの蓄積されたデータは推論手段2の
要求にしたがって、この推論手段2に転送される。推論
手段2は熟練運転者の経験則を基にした知識を参照し、
プラント100の運転のための指示を決定する。決定さ
れた指示は指示手段3へ転送される。この指示手段3に
より、決定された指示を運転者200に提示する。
【0006】図12は従来のプラント運転支援装置にお
けるサンプルデータ管理手段の構成図である。図12に
おいて、サンプルデータ管理手段1は、時系列データ4
をプラント100から受け取り、ディスク7上の時系列
ファイル5に格納し、蓄積を行なう。
【0007】時系列データ4は、各時間における多変量
データおよびサンプルされた時間からなる。サンプルデ
ータ管理手段1は、各時間における1つ1つの時系列デ
ータ4を時系列ファイル5に記述し、保存する。
【0008】サンプルデータ管理手段1は、直接時系列
ファイル5にアクセスを行ない、最新の時系列データ4
の格納、蓄積と、推論手段2からの時系列データ4の要
求に対して時系列データ4を時系列ファイル5から読み
だし、推論手段2に渡すという処理を行なっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のプラント運転支
援装置は以上のように構成されているので、サンプルデ
ータ管理手段1は、長期間にわたってサンプリングされ
た多数の時系列データ4を検索中に、推論手段2から
の時系列データ4を要求されると、長期間の時系列デ
ータ4の検索の後に、最新の時系列データ4を推論手段
2へ転送することとなる。この動作を繰り返すと最新
時系列データ4の要求に対する処理が遅れ、プラント運
転支援装置の応答性が悪くなるという問題点があった。
【0010】また、すべての要求に対して、ディスク7
にアクセスして処理を行なうので、検索の高速化が困難
であり、特に緊急の運転支援のために用いられること
多い、最新の期間の時系列データ4の要求に対して応答
性が悪くなるという問題点があった。
【0011】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、応答性を改善することができる
プラント運転支援装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係るプラント
運転支援装置は、サンプルデータ管理手段を、所定期間
のサンプルデータを蓄えるディスクと、最新のサンプル
データを一時的に蓄える上記ディスクより高速なリング
バッファとで構成し、上記リングバッファに保存する期
間と上記ディスクに保存する期間を一部重複させてサン
プルデータを保存し、上記リングバッファの最新更新時
刻と上記ディスクの最新更新時刻を記憶するメモリを持
ち、データ読み出しの際に、上記リングバッファの最新
更新時刻と上記ディスクの最新更新時刻を比較すること
により、サンプルデータの上記リングバッファから読み
出す部分と上記ディスクから読み出す部分とを判断する
ようにしたものである。
【0013】
【作用】 この 発明におけるプラント運転支援装置のサン
プルデータ管理手段は、所定期間のサンプルデータを蓄
えるディスクと、最新のサンプルデータを一時的に蓄え
るディスクより高速なリングバッファとで構成し、最新
のデータに対する要求にはリングバッファからデータを
得るようにし、リングバッファに保存する期間とディス
クに保存する期間を一部重複させることでサンプルデー
タの存在を保証し、リングバッファとディスクの両最
更新時刻を比較することにより、サンプルデータのリン
グバッファから読み出す部分と上記ディスクから読み出
す部分とを判断する。
【0014】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の一実施例を図1を用いて説明する。図
1は、この発明のプラント運転支援装置のサンプルデー
タ管理手段1の構成図である。1はサンプルデータ管理
手段、2はパラメータの推論を行なう推論手段、4は時
系列データ、7はディスク、5はディスク7上に格納さ
れる時系列ファイル、6はサンプルされた直後の時系列
データ4の格納、蓄積を行なうディスクより高速なリン
グバッファである。
【0015】 次に動作について説明する。実施例1のプ
ラント運転支援装置では、熟練運転者の運転法は知識工
学に基づいて形式化され、推論のためのデータベースに
蓄積される。プラント運転支援装置は、この知識をもと
に動作し、推論手段2はサンプルデータ管理手段1より
時系列データ4を得て推論を実行し、指示手段3により
運転者に対して運転指示を与える。上記知識は、プラン
トの状態を表す多変量データ、その状態が連続する期
、およびそれらの状態と期間が何を意味するかという
情報より構成される。具体的には、熱量があるレベル以
上の期間がある一定期間以上であれば、プラントの動作
が異常である、等である。推論手段2は、これらの知識
と時系列データ4とを比較し、運転指示を出す。
【0016】 図2はこの発明のプラント運転支援装置に
おけるサンプルデータ管理手段のリングバッファへの時
系列データの書き込みの流れを示すフローチャートで
ある。サンプルデータ管理手段1はプラント100より
送られた時系列データ4をリングバッファ6に記述す
る。時系列データ4がリングバッファ6の記憶領域を満
たすと、最古の時系列データ4を消去して、そこに最新
の時系列データ4を書きこむ。このサンプルデータ管理
手段1の動作を図2を参照しながら説明する。まず、ス
テップST21において、登録番地i=0より始める。
プラント100よりサンプルされた時系列データ4を読
み込み(ステップST22)、この読み込んだ時系列デ
ータ4を登録番地iに登録する(ステップST23)。
【0017】 リングバッファ6への時系列データ4の最
大登録数を「登録数」と定義すると、時系列データ4を
登録している登録番地iが、i<(登録数)−1である
場合は、ステップST25でi番目の登録番地に「1」
を増加して(ステップST25)、ステップST22の
処理に戻る。i<(登録数)−1でない場合は、ステッ
プST21に戻り、i=0の登録番地より、ステップS
T22の処理を行なう。
【0018】 サンプルデータ管理手段1はリングバッフ
ァ6に記述された時系列データ4を、最新のデータの更
新による時系列データ4の消去が行なわれないうちにデ
ィスク7へ転送し、時系列ファイル5へ記述する。時系
列ファイル5は、指定された数のデータを記述すると、
新しい時系列ファイル5を作る。また、時系列ファイル
が指定された数になると、最古のファイルを消去し、
新しい時系列ファイル5を作る。
【0019】 図3にリングバッファ6より時系列ファイ
ル5へのサンプルデータの転送を行なう操作手順を示
す。まず、ステップST31において、登録番地i=0
より始める。次のサンプリングで更新されようとしてい
る番地を更新番地と定義すると、ステップST32にお
いて、時系列ファイル5に登録を行なう番地iが、i≠
(更新番地)である場合は、次のステップに進むが、i
≠(更新番地)でない場合は、i≠(更新番地)となる
まで時系列データ4の読込みの実行を停止する。ステッ
プST33において、時系列データ4を読み込み、時系
列ファイル5に登録する(ステップST34)。時系列
データ4を登録している登録番地iが、i<(登録数
−1である場合は、ステップST36でi番目の登録番
地に「1」を増加して、ステップST32の処理に戻
る。i<(登録数)−1でない場合には、ステップST
31に戻り、i=0の登録番地より、ステップST32
の処理を行なう。
【0020】 ここで、時系列ファイル5に時系列データ
4を登録する動作手順を図4に示す。ファイル番号i=
0、レコード番号j=0より始める(ステップST4
1、ステップST42)。時系列データ4を読み込み
(ステップST43)、時系列ファイルiに登録する
(ステップST44)。レコード番号jが、j=(登録
数)−1でない場合には、レコード番号jに「1」を増
加して(ステップST48)、ステップST43の処理
に戻る。j=(登録数)−1である場合には、ファイル
番号iを調べ、i=(ファイル数)−1でない場合は、
ファイル番号iに「1」を増加して(ステップST4
7)、ステップST42の処理に戻る。j=(登録数)
−1である場合は、ステップST41の処理に戻る。
【0021】 サンプルデータ管理手段1は推論手段2の
要求に従い、時系列ファイル5、あるいは、リングバッ
ファ6に蓄積された時系列データ4を読み出し、推論手
段2へ転送する。時系列データ4を読み出す際に、最新
であるデータをリングバッファ6より読み出し、最新で
はない時系列データ4を時系列ファイル5より読み出
【0022】 次に、 検索すべき時系列ファイル5の最初
のファイルを決定する動作手順を図5に示す。まず、要
求開始時刻S(時刻S以降にサンプリングされた時系列
データ4を要求)が与えられる(ステップST50
1)。時系列ファイル5中の最新サンプル時刻t1を調
べる(ステップST502)。ステップST503にお
いて、S<t1でない場合は、要求開始時刻Sにおける
データは、リングバッファ6にあると判断され、リング
バッファ6を調べることになり(ステップST51
2)、ファイル検索は終了する。S<t1である場合
は、最新サンプル時刻t1を含むファイルiの情報を参
照し(ステップST504)、ファイルiの開始時刻t
0を求める(ステップST505)。要求開始時刻S
と、ファイルiの開始時刻t0より、ファイル間隔kを
求める(ステップST506)。k<(ファイル数)で
ない場合、ステップST513において、該当期間なし
と判断され、ファイル検索は終了する。k<(ファイル
数)である場合、ファイルiのk個前に作られたファイ
ルが、検索開始ファイルiとなる(ステップST508
〜ステップST511)。
【0023】 次に、要求期間(ある時刻から次のある時
刻までの期間にサンプリングされた時系列データ4を要
求)に対するファイル検索の動作手順を図6に示す。ま
ず、要求期間Tが与えられる(ステップST601)。
ステップST602における検索開始ファイルiから、
検索ファイル数を決定する(ステップST603)。フ
ァイルiにおける該当期間t分を読み出す(ステップS
T604)。要求期間Tをt減少させ、検索ファイル数
kを「1」減少させる(ステップST605)。検索フ
ァイル数kが、k>0でなくなるまで、検索すべきファ
イルiを「1」進めては、読み出しを行ない(ステップ
ST606〜ステップST609)、ステップST60
4の処理に戻る。検索ファイル数kがk>0でない場
合、要求期間Tを調べ(ステップST610)、T≠0
でない場合は検索処理は終了する。T≠0である場合
は、残りの要求期間Tに関しては、リングバッファ6を
検索し(ステップST611)、検索処理が終了する。
【0024】 サンプルデータ管理手段1は、推論手段2
の要求のうち、最新であると判断されるデータをリング
バッファ6より推論手段2に提供する。リングバッファ
6の時系列データ4は、常に、時系列ファイル5へ転送
され、最新の時系列データ4によって更新される。故
に、時系列データ4を読み出す時点においてリングバッ
ファ6に蓄積されていない時系列データ4は、時系列フ
ァイル5より読み出す。
【0025】 検索 すべきリングバッファ6の最初の位置
を決定する動作手順を図7に示す。まず、要求開始時刻
Sが与えられる(ステップST701)。リングバッフ
ァ6の最新サンプル時刻t1を調べ(ステップST70
2)、ステップST703において、<t1でない場
合は、<t1になるまで、実行を停止する。<t1
である場合には、t1におけるデータが登録されている
レコード番地iを調べ(ステップST704)、Sおよ
びt1より、レコード間隔kを求める。k<(登録数)
でない場合、要求開始時刻Sは、時系列ファイル5にあ
ると判断され、時系列ファイル5を検索する(ステップ
ST706)。k<(登録数)である場合、レコード番
地iより、k個前に記述された番地が、検索開始番地i
となる(ステップST707〜ステップST710)。
ここで、ステップST708は、次に移動すべき番地i
の判断であり、iの値が0を下回った場合下回った分を
リングバッファ6の最後より数える(ステップST70
9)。
【0026】 次に、要求期間や、要求間隔に対するリン
グバッファ6の検索処理の動作手順を図8に示す。ま
ず、要求開始時刻S、要求期間T、そして、検索時間間
隔tが与えられる(ステップST801)。これらよ
り、検索開始番地i、検索終了番地j、並びに検索間隔
kを決定する(ステップST802)。ステップST8
03において、番地iが、更新番地でない場合は、ステ
ップST806に処理が移る。番地iが更新番地である
場合は、その番地に登録されている時刻t0を調べ、S
=t0でない場合は、時刻Sにおけるデータは、リング
バッファ6にはないと判断され、時刻S以降は時系列フ
ァイル5を検索する(ステップST811)。S=t0
である場合は、ステップST806に処理が移る。時系
列データ4を読み込み、検索番地が、検索終了番地であ
るかどうかを調べる(ステップST807)。検索終了
番地である場合は、検索処理を終了する。検索終了番地
でない場合は、要求開始時刻Sを検索時間間隔tだけ
加し、検索番地iを検索間隔kだけ進める(ステップS
T808)。ステップST809は、次に検索を行なう
番地iの値の判断であり,iの値がリングバッファ6の
登録数を越えた場合は、越えた分をリングバッファ6の
最初から数える(ステップST810)。ステップST
803〜ステップST810の処理をステップST80
5またはステップST807による終了条件を満たすま
で、処理を続ける。
【0027】 実施例図9に、 リングバッファ6と時系列ファイル5に蓄えら
れている時系列データ4の期間の関係を示す。リングバ
ッファ6にはある期間のサンプルデータが保存されてい
る。aの部分は最新サンプルされたデータが蓄えられて
いる。リングバッファ6から時系列ファイル5への複写
は一定期間ごとに行なわれる。故に、リングバッファ6
に蓄えられている期間のうち、時系列ファイル5にも蓄
えられている期間が生じる。この部分をbで示す。サン
プルデータの要求がある場合、リングバッファ6から
は、最低aの部分の提供を行なえばよい。bの部分に対
しては、リングバッファ6の更新により消去されたため
にその読み出しに失敗しても、その部分bのデータは時
系列ファイル5にも複写されているので、新たに時系列
ファイル5をアクセスすればデータが提供される。
【0028】サン プルデータ管理手段1が、要求された
期間に対してアクセスする部分と、リングバッファ6に
アクセスする部分を決定するための処理動作を説明す
る。最新の時系列ファイル(ディスク)5の更新時刻
t1とし、リングバッファ6の更新時刻t2とし、こ
れらt1,t2はメモリ上に保存される。そこで、サン
プルデータ管理手段1は、サンプルデータの要求された
期間に対して、時刻t1から時刻t2までの部分をリン
グバッファ6に対してアクセスし、また時刻t1までの
部分を時系列ファイル5に対してアクセスする。したが
って、サンプルデータの読み出しの際に、時系列ファイ
ル5の最新更新時刻t1とリングバッファ6の最新更新
時刻t2を前記メモリから読み出して比較し、サンプル
データをリングバッファ6から読み出す部分と時系列フ
ァイル5から読み出す部分とを 判断して行うことにな
る。従来のように実際に時系列データ4を全部読み込ん
でから時系列データ4に含まれるサンプル時間を確認す
る必要がなくなる。
【0029】 最新のデータを読み出す場合には、リング
バッファという固定メモリのデータだけを読み出すこと
になるので、読み出しのための電気的処理だけですみ、
ディスク回転などの機械的動作が不要となる。したがっ
て、読み出すデータの格納位置にかかわらず、読み出す
データ量に比例した時間で読み出しが終了する。
【0030】 図10はリングバッファにおける最新デー
タの読み出しと過去のデータの読み出しを比較した実験
データである。図において、横軸は読み出すデータ数、
縦軸は読み出しにかかった時間を示す。最新データから
始まるn個の連続データを読み出す際にかかる時間を、
nを変化させて測定した。読み出すデータ数が多いほ
ど、過去に遡ってデータを読み出すことになる。この実
験では、256個の最新データをリングバッファから読
み出すように設定した。このグラフから分かるように、
リングバッファ6からデータを読み出している場合、読
み出すデータ数に比例して時間が増加している。一方、
時系列ファイル5からデータを読み出す場合、読み出し
時間を予測することが不可能であることが分かる。
【0031】
【発明の効果】 以上のように、この発明の プラント運転
支援装置によれば、サンプルデータ管理手段を、所定の
期間のサンプルデータを蓄えるディスクと、最新のサン
プルデータを一時的に蓄える上記ディスクより高速なリ
ングバッファとの2つに分割するように構成し、リング
バッファに保存する期間とディスクに保存する期間を一
部重複させてサンプルデータを保存し、リングバッファ
の最新更新時刻とディスクの最新更新時刻を記憶するメ
モリを持ち、データ読み出しの際に、リングバッファの
最新更新時刻とディスクの最新更新時刻を比較すること
により、サンプルデータの上記リングバッファから読み
出す部分とディスクから読み出す部分を判断するように
構成したので、最新データの要求時にはリングバッファ
からデータを得ることができ、応答性を向上させる効果
がある。また、最新データを読み出 す場合には、リング
バッファという固定メモリ上のデータだけを読み出すこ
とになるので、読み出しには電気的処理だけですみ、デ
ィスクが回転するなどの機械的動作が不要となり、読み
出すデータの格納位置にかかわらず、読み出すデータ量
に比例した時間で読み出しを終了させることができる。
これは処理に必要な時間が予測することができることを
意味し、実時間処理が必要となる制御システムの構築を
有効にする効果がある。さらに、この発明によれば、サ
ンプルデータ管理手段がデータを保存する際に、リング
バッファに保存する期間とディスクに保存する期間を一
部重複させるように構成しているので、データの安全性
を向上させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるプラント運転支援装置における
サンプルデータ管理手段の一実施例を示す構成図であ
る。
【図2】この発明によるプラント運転支援装置における
サンプルデータ管理手段のリングバッファへの時系列デ
ータの書き込みの流れを示すフローチャートである。
【図3】この発明によるプラント運転支援装置における
サンプルデータ管理手段のリングバッファから時系列フ
ァイルへの書き込みの流れを示すフローチャートであ
る。
【図4】この発明によるプラント運転支援装置における
サンプルデータ管理手段のリングバッファから時系列フ
ァイルへの書き込みの詳細を示すフローチャートであ
る。
【図5】この発明によるプラント運転支援装置における
サンプルデータ管理手段による検索を開始する時系列フ
ァイルを決定する処理を示すフローチャートである。
【図6】この発明によるプラント運転支援装置における
サンプルデータ管理手段による時系列ファイルの検索処
理を示すフローチャートである。
【図7】この発明によるプラント運転支援装置における
サンプルデータ管理手段によるリングバッファの検索開
始位置を決定する処理を示すフローチャートである。
【図8】この発明によるプラント運転支援装置における
サンプルデータ管理手段によるリングバッファの検索処
理を示すフローチャートである。
【図9】この発明によるプラント運転支援装置における
サンプルデータ管理手段のリングバッファと時系列ファ
イルとの関係を示す構成図である。
【図10】この発明のプラント運転支援装置における最
新データの読み出しと過去のデータの読み出しを比較し
た実験データを示す説明図である。
【図11】従来のプラント運転支援装置の全体構成図で
ある。
【図12】従来のプラント運転支援装置におけるサンプ
ルデータ管理手段の構成図である。
【符号の説明】
1 サンプルデータ管理手段 2 推論手段 3 指示手段 時系列データ 5 時系列ファイル 6 リングバッファ 7 ディスク 100 プラント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 21/00 G05B 23/02 301 G06F 9/44 560

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラントから送られるサンプルデータを
    管理するサンプルデータ管理手段と、上記サンプルデー
    タ管理手段より得られるデータを使用し、上記プラント
    を運転する際の各種パラメータに関する推論を行ない運
    転の指示を決定する推論手段と、上記推論手段により決
    定された指示を出力する指示手段とを備えたプラント運
    転支援装置において、上記サンプルデータ管理手段は、
    所定期間のサンプルデータを蓄えるディスクと、最新の
    サンプルデータを一時的に蓄える上記ディスクより高速
    なリングバッファとで構成されていて、上記リングバッ
    ファに保存する期間と上記ディスクに保存する期間を一
    部重複させてサンプルデータを保存し、上記リングバッ
    ファの最新更新時刻と上記ディスクの最新更新時刻を記
    憶するメモリを持ち、データ読み出しの際に、上記リン
    グバッファの最新更新時刻と上記ディスクの最新更新時
    刻を比較することにより、サンプルデータの上記リング
    バッファから読み出す部分と上記ディスクから読み出す
    部分とを判断することを特徴とするプラント運転支援装
    置。
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