JP3187019B2 - 半導体集積回路及びその試験方法 - Google Patents

半導体集積回路及びその試験方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数のNチャネル型
MOSFETと複数のPチャネル型MOSFETとを集
積して構成される半導体集積回路に関し、特に、複数の
各チャネル型MOSFETそれぞれにおいて、少なくと
もしきい値電圧が異なるMOSFETが含まれる半導体
集積回路及びその試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、PHS(パーソナル・ハンディホ
ン・システム)やPDA(携帯情報端末)等に代表され
る携帯情報機器が普及している。この携帯情報機器の構
成部品の1つとして半導体集積回路(以下、ICと称す
る)がある。このようなICにおいては、処理速度性能
を低下することなく、消費電力を低減することが強く要
求されている。
【0003】CMOS技術を使用したICは、バイポー
ラ技術やEDMOS技術を使用したICに比べて、低消
費電力であることが知られている。しかしながら、近年
においては、ICにおける動作周波数の高周波数化に伴
って、CMOS技術を使用したICにおいてもその消費
電力の大きさが問題となってきている。
【0004】CMOS技術を用いたICにおけるCMO
S論理ゲート回路の消費電力は、一般に次式で近似され
ている。 P∝K・C・Vdd2・f+Ileak・Vdd ・・・・(1) ここで、(1)式において、Kはスイッチング確率、C
はCMOS論理ゲート回路の出力負荷容量、Vddは電
源電圧、fは動作周波数、Ileakはサブスレッショルド
リーク電流である。サブスレッショルドリーク電流につ
いては後述する。なお、(1)式中の”・”は乗算子で
あり、後述の式においても同様である。
【0005】ICが動作モード時(例えば、所定の周波
数のクロック信号がCMOS論理ゲート回路に供給され
て、CMOS論理ゲート回路が動作状態の時)は、
(1)式の第1項が支配的となり、消費電力は電源電圧
Vddの2乗に比例する。また、ICが待機モード時
(クロック信号のCMOS論理ゲート回路への供給が禁
止されて、CMOS論理ゲート回路の動作が停止した状
態の時)は、動作周波数fがゼロとなるため、(1)式
の第2項が支配的となる。(1)式から分かるように、
電源電圧Vddを低下することにより、特に、動作モー
ド時の消費電力を大幅に低減できる。このため、携帯情
報機器に使用されるICに対しては、低電源電圧にて動
作することの要求が高まっている。
【0006】上述のように、電源電圧Vddを低下させ
ることで、ICにおける消費電力が低減できる。しかし
ながら、電源電圧Vddを低下させると、ICを構成す
るCMOS論理ゲート回路のゲート遅延時間tpdは増
大することとなる。CMOS論理ゲート回路のゲート遅
延時間tpdは、一般に次式で近似される。 tpd=C・Vdd/(VddーVt)α ・・・・(2 ) ここで、(2)式において、CはCMOS論理ゲート回
路の出力負荷容量、Vddは電源電圧、Vtはスイッチ
ングするMOSFETのしきい値電圧、αはデバイス世
代に応じて決まる係数で1≦α≦2である。
【0007】(2)式から明らかなように、電源電圧V
ddを低下すると、ゲート遅延時間tpdが徐々に増加
することが分かる。特に、電源電圧VddがMOSFE
Tのしきい値電圧Vt近くまで低下したとすると、
(2)式の右辺の分母が小さい数値となるため、ゲート
遅延時間tpdが著しく増加することが分かる。このこ
とから、ゲート遅延時間tpdを増加することなく電源
電圧をVddを低くするためには、電源電圧Vddの低
下に合わせてMOSFETのしきい値電圧Vtを低下す
る必要がある。
【0008】一方、CMOS論理ゲート回路の待機モー
ド時の消費電力(以下、スタンバイ消費電力と称する)
は、(1)式の第2項に示されるように、MOSFET
のゲートーソース間電圧が0Vの状態でのリーク電流
(一般に、サブスレッショルドリーク電流と称される)
leakによってほぼ決定される。サブスレッショルドリ
ーク電流Ileakは一般に次式で近似される。 Ileak∝exp(ーVt(S/In10)) ・・・・(3) ここで、(3)式において、VtはMOSFETのしき
い値電圧、Sはサブスレッショルド係数と呼ばれるMO
SFETの特性を示す数値の一つであり、具体的には、
MOSFETのゲートーソース間電圧がしきい値電圧V
t以下の領域での電流ー電圧特性を表す値である。一般
に、サブミクロンオーダーのMOSFETにおいては、
80〜90mV/decade程度の数値となる。
【0009】(3)式から明らかなように、しきい値電
圧Vtを低く設定すると、サブスレッショルドリーク電
流Ileakが指数的に増加することを示している。例え
ば、CMOS論理ゲート回路を有するICを構成するM
OSFETのしきい値電圧を0.3V下げた場合、その
ICの待機モード時のサブスレッショルドリーク電流I
le akは3桁から4桁も増加してしまうこととなる。
【0010】以上のように、しきい値電圧Vtを変化さ
せた場合のサブスレッショルドリーク電流Ileakとゲー
ト遅延時間tpdとはトレードオフの関係にある。一般
的には、CMOS論理ゲート回路を有するICにおいて
は、製品仕様などで許容されるスタンバイ消費電力を満
足しつつ、必要なゲート遅延時間tpdが得られるよう
に、しきい値Vtが設定されている。しかしながら、近
年の電源電圧Vddの低電圧化要求に対しては、満足で
きるサブスレッショルドリーク電流Ileakとゲート遅延
時間tpdとを両立させることが極めて困難になってき
ている。
【0011】CMOS技術において、動作速度特性(例
えば、ゲート遅延時間tpd)を低下させることなくス
タンバイ消費電力を低減できる技術として、次の文献に
開示されるものがある。 文献名:”1-V Power Supply High-Speed Digital Circ
uit Technology withMultithreshold-Voltage CMOS.”I
EEE Journal of Solid-State Circuits 30[8], pp。847-
854, 1995
【0012】上記文献に開示の技術はMulti-Threshold
Voltage CMOS(以下、MTCMOSと称する)技術
と呼ばれている。上記文献に開示のMTCMOS技術に
ついて、以下に簡単に説明する。
【0013】MTCMOS技術を使用したICにおいて
は、論理ゲート回路には高電位側疑似電源電圧線と低電
位側疑似電源電圧線とから電源電圧が供給されるもので
ある。論理ゲート回路は、低いしきい値電圧を有するP
チャネル型MOSFET及びNチャネル型MOSFET
にて構成されている。高電位側疑似電源電圧線は、論理
ゲート回路を構成するPチャネル型MOSFETのしき
い値電圧より高いしきい値電圧を有するPチャネル型M
OSFETからなるスイッチを介して高電位側電源電圧
が供給される。低電位側疑似電源電圧線は、論理ゲート
回路を構成するNチャネル型MOSFETのしきい値電
圧より高いしきい値電圧を有するNチャネル型MOSF
ETからなるスイッチを介して低電位側電源電圧が供給
される。
【0014】このICを構成するNチャネル型MOSF
ET及びNチャネル型MOSFETからなるスイッチ
を、ドレイン、ソース、ゲート、サブストレートの端子
を有する4端子素子として見た時、これらNチャネル型
MOSFETのサブストレート端子はPウェル層、もし
くはP型半導体基板(P型半導体基板を使用した場合)
を介して低電位側電源電圧が供給される。また、このI
Cを構成するPチャネル型MOSFET及びPチャネル
型MOSFETからなるスイッチを、ドレイン、ソー
ス、ゲート、サブストレートの端子を有する4端子素子
として見た時、これらPチャネル型MOSFETのサブ
ストレート端子はNウェル層、もしくはN型半導体基板
(N型半導体基板を使用した場合)を介して高電位側電
源電圧が供給される。
【0015】このように構成されたMTCMOS技術を
使用したICは、動作モード時には、上述したスイッチ
としてのNチャネル型MOSFET及びPチャネル型M
OSFETとを導通状態とする。このため、高電位側疑
似電源電圧線は、スイッチとしてのPチャネル型MOS
FETを介して供給される高電位側電源電圧により、高
電位側電源電圧とほぼ同等の電位となる。同様に、低電
位側疑似電源電圧線は、スイッチとしてのNチャネル型
MOSFETを介して供給される低電位側電源電圧によ
り、低電位側電源電圧とほぼ同等の電位となる。このた
め、論理ゲート回路にはそれぞれ高電位側電源電圧及び
低電位側電源電圧が供給されるため、論理ゲート回路は
所望の論理動作が可能となる。
【0016】ここで、論理ゲート回路を構成するNチャ
ネル型MOSFET及びPチャネル型MOSFETのし
きい値電圧は低くしているため、高いしきい値電圧のN
チャネル型MOSFET及びPチャネル型MOSFET
を使用した場合に比べて、ゲート遅延時間tpdを増加
することなく、電源電圧Vddを低くして動作すること
が可能となる。すなわち、論理ゲート回路に高いしきい
値電圧のNチャネル型MOSFET及びPチャネル型M
OSFETを使用した場合と同等の速度性能を維持した
まま、動作モード時の消費電力の低減が可能となる。
【0017】また、待機モード時には、上述したスイッ
チとしてのNチャネル型MOSFET及びPチャネル型
MOSFETとを非導通状態とする。このため、高電位
側疑似電源電圧から低電位側電源電圧に流れるサブスレ
ッショルドリーク電流Ileakは、上述したスイッチを構
成するNチャネル型MOSFET及びPチャネル型MO
SFETの非導通状態でのサブスレッショルド電流特性
で決まることとなる。上述したように、スイッチを構成
するNチャネル型MOSFET及びPチャネル型MOS
FETはしきい値電圧を高くしているので、サブスレッ
ショルドリーク電流Ileakを小さい値とすることができ
る。つまり、論理ゲート回路を低いしきい値電圧のMO
SFETで構成しているにも係らず、サブスレッショル
ドリーク電流Ileakは論理ゲート回路を高いしきい値電
圧のMOSFETで構成した場合と同等にすることがで
きる。
【0018】以上のように、MTCMOS技術を使用し
たICにおいては、電源電圧Vddを低下させて動作モ
ード時の消費電力を低減し、論理ゲート回路のゲート遅
延時間tpdを増加することなく遅延性能を保つこと、
及び待機モード時のサブスレッショルドリーク電流によ
るスタンバイ消費電力を低減することが可能となる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、MTC
MOS技術を使用したICは、優れた特性が得られるも
のの、そのテスト時においては懸念される問題がある。
これは、特に、大規模論理ICの不良検出率を向上する
ために、近年における製品の量産出荷テスト時に導入さ
れているIDDQテストが適用できないことである。
【0020】IDDQテストとは、高いしきい値電圧の
MOSFETを使用して構成された論理ゲート回路にお
いて、良品においては、論理ゲート回路を構成するMO
SFETがスイッチング動作をしていない状態では、電
源電流(高電位側電源電圧から低電位側電源電圧へ流れ
る電流)IDDは、各MOSFETのサブスレッショル
ドリーク電流で決まる非常に小さいリーク電流(例え
ば、IC全体で数nA〜数十μA)しか流れない、とい
う特徴を利用したものである。
【0021】すなわち、IC内部の各論理ゲート回路の
出力電圧を高電圧レベルあるいは低電圧レベルに設定し
た何パターンかでの安定状態で電源電流IDDの電流値
を測定する。測定した電源電流IDDの電流値が、予め
予測されるリーク電流の電流値よりも十分に大きな値で
あった場合は、そのIC内部で何らかの異常(配線間の
ショートや配線の断線等)が発生していると判断でき
る。つまり、待機モード時の電源電流IDDを測定する
ことで、そのIC内部の物理的な不良を検出できるもの
である。
【0022】一般的な0.25μmクラスで10万ゲー
トを集積したCMOS技術によるICにおいてNチャネ
ル型MOSFET及びPチャネル型MOSFETのしき
い値をそれぞれ0.5V及びー0.5Vに設定した場合
のサブスレッショルド電流による電源電流IDDは10
0nA〜10μA程度である。一方、IC内部に異常、
例えば、配線間のショートがあった場合に流れるショー
ト電流は100μA〜10mA程度と桁違いに大きくな
る。このショート電流は電源電流IDDに重畳されるた
め、電源電流IDDの電流値を測定することにより、I
C内部で異常が発生しているか否かを容易に検出でき
る。
【0023】IC内部の不良検出において、従来のよう
な論理テストパターン列の入力に対するICの論理出力
値を論理期待値と照合する論理機能試験やファンクショ
ン試験に比べて、IDDQ試験は不良検出率が高く、テ
スト時間の短縮やテストコストの低減が可能である。特
に、IC製造プロセスの微細化に伴うICにおける論理
ゲート回路の集積規模の著しい増大を考慮すると、ID
DQ試験を用いる効果は絶大である。
【0024】ここで、上述したIDDQ試験をMTCM
OS技術を使用したICに適用することができない理由
を説明する。
【0025】動作モード時には、スイッチとしてのPチ
ャネル型MOSFET及びNチャネル型MOSFETと
を導通状態として、高電位側疑似電源電圧線及び低電位
側疑似電源電圧線にそれぞれ高電位側電源電圧及び低電
位側電源電圧を供給する。このため、IC内部の論理ゲ
ート回路は論理動作可能な状態となるので、各論理ゲー
ト回路の出力電圧を高電圧レベルあるいは低電圧レベル
に設定することは可能となる。しかしながら、MTCM
OS技術を使用したICの論理ゲート回路は、低いしき
い値電圧を有するMOSFETを用いて構成しているた
め、各MOSFETにおけるサブスレッショルドリーク
電流が大きくなってしまう。このため、論理動作をして
いない状態においても、IC全体での電源電流IDDは
かなり大きくなってしまうこととなる。
【0026】例えば、一般的な0.25μmクラスで1
0万ゲートを集積したCMOS技術によるICにおいて
Nチャネル型MOSFET及びPチャネル型MOSFE
Tのしきい値をそれぞれ0.2V及びー0.2Vに設定
した場合のサブスレッショルド電流による電源電流ID
Dは100μA〜10mA程度となる。このため、仮に
一部の論理ゲート回路に配線間のショート等の不良があ
り、これによるショートリーク電流が100μA〜10
mA程度であって、このショート電流が電源電流IDD
に重畳されていたとしても、サブスレッショルドリーク
電流による電源電流にショート電流が隠れてしまう。こ
のため、電源電流IDDを測定することで不良検出する
ことが、極めて困難あるいは不可能となってしまう。
【0027】また、待機モード時においては、スイッチ
としてのPチャネル型MOSFET及びNチャネル型M
OSFETとを非導通状態としてしまう。このため、I
C内部の論理ゲート回路には高電位側電源電圧及び低電
位側電源電圧が供給されないため、論理ゲート回路に不
良があったとしても、電源電流IDDからは検出するこ
とができない。
【0028】以上のように、MTCMOS技術を使用し
たICに対しては、動作モード時は、サブスレッショル
ドリーク電流に基づく電源電流IDDが、一般的な高い
しきい値電圧を有するMOSFETを使用して構成され
た論理ゲート回路を有するICと比較すると大きくな
り、論理ゲート回路の不良を検出することが困難、ある
いは不可能となってしまう。また、待機モード時は、電
源電流IDDから論理ゲート回路の不良を検出できな
い。
【0029】このように、MTCMOS技術を使用した
IC、特に論理ゲート回路の集積規模の大きいICに対
しては、IDDQ試験が適用できない。この結果、製品
の量産出荷テスト時の不良検出率が低くなったり、不良
検出率を上げるために、膨大な量のファンクション試験
を追加する必要が生じ、テスト時間の増加やテストコス
トの増加が生ずることとなる。
【0030】本発明は、上記課題に鑑みて、不良検出率
を向上することが可能な半導体集積回路を提供すること
を目的とする。
【0031】また、本発明は、半導体集積回路のチップ
サイズの増加を極力低減して、上記目的を実現可能な半
導体集積回路を提供することを目的とする。
【0032】また、本発明は、テスト時間やテストコス
トを増加することなく、不良検出率を向上できる半導体
集積回路の試験方法を提供することを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】上記目的を実現するた
め、本発明の半導体集積回路は、複数の第1導電型MO
Sトランジスタ及び複数の第2導電型MOSトランジス
タとを集積して構成される半導体集積回路において、第
1の電源電圧が供給される第1の電源線と、ゲート電
極、第1及び第2の電極を有し、第1の電極が第1の電
源線に接続された、第1のしきい値電圧を有する第1導
電型の第1のMOSトランジスタと、第1のMOSトラ
ンジスタの第2の電極に接続された第1の疑似電源線
と、第1のしきい値より低い第2のしきい値電圧を有す
る少なくとも1つの第1導電型の第2のMOSトランジ
スタを含んで構成され、第1の疑似電源線から一方の電
源電圧が供給される内部論理回路と、第2のMOSトラ
ンジスタのサブストレート端子に任意の電圧を供給する
ための第1の端子と、を有するものである。
【0034】また、本発明の半導体集積回路は、第1の
電源電圧とは異なる第2の電源電圧が供給される第2の
電源線と、ゲート電極、第1及び第2の電極を有し、第
1の電極が第2の電源線に接続された、第3のしきい値
電圧を有する第2導電型の第3のMOSトランジスタ
と、第3のMOSトランジスタの第2の電極に接続さ
れ、内部論理回路の他方の電源電圧を供給する第2の疑
似電源線と、を有し、内部論理回路は、第3のしきい値
より低い第4のしきい値電圧を有する少なくとも1つの
第2導電型の第4のMOSトランジスタを含んで構成さ
れ、半導体集積回路は、第4のMOSトランジスタのサ
ブストレート端子に任意の電圧を供給するための第2の
端子を有するようにしてもよい。
【0035】また、本発明の半導体集積回路は、第1の
MOSトランジスタや第3のMOSトランジスタのサブ
ストレート端子にそれぞれ第1の電源電圧や第2の電源
電圧を供給するようにしても、それぞれ第1の電源線や
第2の電源線に接続するようにしてもよい。
【0036】また、本発明の半導体集積回路は、第1の
電源線や第2の電源線にそれぞれ接続された第3の端子
や第4の端子を有し、第1の端子と前記第3の端子とを
ワイヤボンディング接続したり、第2の端子と前記第4
の端子とをワイヤボンディング接続したりしてもよい。
【0037】また、本発明の半導体集積回路は、第1の
端子や第2の端子から入力されるテスト信号に応じて、
第1のMOSトランジスタや第3のMOSトランジスタ
のサブストレート端子に所定の電圧を供給する電圧供給
回路を有するようにしてもよい。
【0038】また、本発明の半導体集積回路において
は、第1及び第2のMOSトランジスタは、半導体基板
に形成された第2導電型の第1のウェル層内に形成さ
れ、第1の端子は第1のウェル層に接続されているよう
にしてもよいし、あるいは、第1のMOSトランジスタ
は、第2導電型の半導体基板に形成された第2導電型の
第1のウェル層内に形成され、第2のMOSトランジス
タは、半導体基板に形成された第1導電型の第2のウェ
ル層内の第2導電型の第3のウェル層に形成され、第1
の端子は第3のウェル層に接続されているようにしても
よい。
【0039】また、本発明の半導体集積回路の試験方法
は、第1の電源線に第1の電源電圧を供給し、第1のM
OSトランジスタを導通状態として、第1の端子を用い
て、第3のMOSトランジスタのしきい値電圧を高くす
る電圧を、第2のMOSトランジスタのサブストレート
端子に供給した後に、内部論理回路に流れる電流値を測
定するようにしたものである。
【0040】また、本発明の半導体集積回路の試験方法
は、第1の電源線に第1の電源電圧を供給し、第2の電
源線に第2の電源電圧を供給し、第1及び第3のMOS
トランジスタを導通状態として、第1の端子を用いて、
第2のMOSトランジスタのしきい値電圧を高くする電
圧を、第2のMOSトランジスタのサブストレート端子
に供給し、第2の端子を用いて、第4のMOSトランジ
スタのしきい値電圧を高くする電圧を、第4のMOSト
ランジスタのサブストレート端子に供給した後に、内部
論理回路に流れる電流値を測定するようにしてもよい。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明の半導体集積回路及びその
試験方法について、図面を用いて以下に説明する。図1
は、本発明の第1の実施の形態における半導体集積回路
の要部を示す回路図である。図1は、Pチャネル型MO
SFET(以下、PMOSと称する)、Nチャネル型M
OSFET(以下、NMOSと称する)それぞれにおい
て、しきい値電圧が異なる2種類のMOSFETを使用
したMTCMOS技術を適用したICである。以下の説
明において、特に説明がない限り、MOSFETのしき
い値電圧VtはそのMOSFETのサブストレートーソ
ース間電圧Vbsが0Vのときの値とする。また、各実
施の形態におけるICは、シリコン基板上に形成されて
いるものとする。
【0042】図1におけるICは、高電位側電源電圧が
供給された高電位側電源線(以下、VDD線と称する)
101、低電位側電源電圧が供給された低電位側電源線
(以下、VSS線と称する)102、高電位側疑似電源
線(以下、VDDV線と称する)103、低電位側疑似
電源線(以下、VSSV線と称する)104を有してい
る。また、図1に示されるように、VDD線101に一
方の電極が接続され、VDDV線103に他方の電極が
接続されたPMOS111と、VSS線102に一方の
電極が接続され、VSSV線104に他方の電極が接続
されたNMOS121を有している。
【0043】ここで、PMOS111とNMOS121
は、高いしきい値電圧を有するものである。PMOS1
11のしきい値電圧Vtは、例えば、ー0.5Vであ
り、NMOS121のしきい値電圧Vtは、例えば、
0.5Vである。
【0044】また、PMOS111のゲート電極には制
御信号SLが入力され、NMOS121のゲート電極に
は制御信号SLの電圧レベルと相補的な電圧レベルを有
する反転論理信号SLが入力されている。つまり、制御
信号SLの電圧レベルが高い(少なくともしきい値電圧
Vtを越える電圧レベル)時には、PMOS111及び
NMOS121が導通状態となる。このため、VDD線
101とVDDV線103が電気的に接続状態となり、
VSS線102とVSSV線104が電気的に接続状態
となる。制御信号SLの電圧レベルが低い(少なくとも
しきい値電圧Vtを越えない電圧レベル)時には、PM
OS111及びNMOS121が非導通状態となる。こ
のため、VDD線101とVDDV線103が電気的な
接続状態が断たれた状態となり、VSS線102とVS
SV線104が電気的な接続状態が断たれた状態とな
る。つまり、PMOS111は高電位側のスイッチとし
て働き、NMOS121は低電位側のスイッチとして働
く。
【0045】図1においては、VDDV線103とVS
SV線104それぞれに接続されたCMOS論理ゲート
回路(以下、論理ゲート回路と称する)105が示され
ている。論理ゲート回路105にはVDDV線103か
ら高電位側電源電圧が供給され、VSSV線104から
低電位側電源電圧が供給される。
【0046】図1の論理ゲート回路105は、低しきい
値電圧を有するPMOS131〜133と、低いしきい
値電圧を有するNMOS141〜143により構成され
ているものを示している。図1においては、例えば、P
MOS131、132が並列接続され、NMOS14
1、142が縦列接続され、PMOS131と132そ
れぞれの一方の電極がNMOS141の一方の電極に接
続された回路と、PMOS133とNMOS143を縦
列接続した回路とが示されている。なお、PMOS13
1、132、133それぞれの他方の電極はVDDV線
103に接続され、NMOS142、143それぞれの
一方の電極はVSSV線104に接続されている。
【0047】論理ゲート回路105を構成するPMOS
やNMOSのゲート電極に対する入力信号の配線を省略
しているが、これらのゲート電極には、例えば、他の論
理ゲート回路の出力信号配線や外部入力端子からの信号
配線が接続される。例えば、PMOS131のゲート電
極とNMOS141のゲート電極に同じ入力信号を入力
し、PMOS132のゲート電極とNMOS142のゲ
ート電極に同じ入力信号を入力すれば、PMOS13
1、132、NMOS141、142によりNANDゲ
ートとして動作可能となる。また、PMOS133とN
MOS143はインバータとして動作可能である。
【0048】なお、論理ゲート回路105はこの回路構
成に限定されることなく、様々な変更が可能である。ま
た、実際のICにおいては、論理ゲート回路105内に
は、他にも多数の論理ゲート回路が配置されているが、
ここでは、図及び説明の簡略化のため、PMOS131
〜133とNMOS141〜143の6素子のみ示して
いる。
【0049】ここで、上述したように、PMOS131
〜133とNMOS141〜143は、低いしきい値電
圧を有するものである。PMOS131〜133のしき
い値電圧Vtは、例えば、ー0.2Vであり、NMOS
141〜143のしきい値電圧Vtは、例えば、0.2
Vである。なお、PMOSにおいては、PMOS111
のしきい値電圧Vtをー0.5Vとしているので、単純
にその数値だけ比較すると、PMOS131〜133の
しきい値電圧Vtの方が高いように見えるが、しきい値
電圧が意味する、PMOSが導通状態となり得る境界値
の幅としては、その数値の絶対値として見ると、PMO
S131〜133のしきい値電圧Vtの方が低いことが
分かる。
【0050】図1における容量151と152は、それ
ぞれVDDV線103とVSSV線104が他の電圧端
子や配線や基板との間に持つ静電容量を図示化したもの
である。この容量151及び152には、それぞれVD
DV線103及びVSSV線104に寄生的に付加され
る静電容量や、それぞれVDDV線103及びVSSV
線104の電圧値を、動作モード時において安定化させ
るために故意に接続した容量素子の容量等が含まれてい
る。
【0051】ここで、高電位側スイッチであるPMOS
111及びPMOS131〜133それぞれを、ドレイ
ン、ゲート、ソース、サブストレートの各端子を持つ4
端子素子として見た時、これらのPMOSのサブストレ
ート端子は、半導体基板に形成されたN型ウェル層ある
いはN型半導体基板(N型半導体基板を使用したICの
場合)を介して、高電位側サブストレート電源線(以
下、VDDS線と称する)106に接続されている。V
DDS線106は、半導体基板上においては、VDD線
101及びVDDV線103とは独立した電源線であ
る。
【0052】同様に、低電位側スイッチであるNMOS
121及びNMOS141〜143それぞれを、ドレイ
ン、ゲート、ソース、サブストレートの各端子を持つ4
端子素子として見た時、これらのNMOSのサブストレ
ート端子は、半導体基板に形成されたP型ウェル層ある
いはP型半導体基板(P型半導体基板を使用したICの
場合)を介して、低電位側サブストレート電源線(以
下、VSSS線と称する)107に接続されている。V
SSS線107は、半導体基板上においては、VSS線
102及びVSSV線104とは独立した電源線であ
る。
【0053】図1に示されるパッド161は、高電位側
電源電圧VDDをIC外部から供給するために半導体基
板上に設けられた端子であり、パッド162は、低電位
側電源電圧VSSをIC外部から供給するために半導体
基板上に設けられた端子である。パッド161はVDD
線101に接続されており、パッド162はVSS線1
02に接続されている。これらのパッド161、162
は一般に電源パッドと称されている。
【0054】図1に示されるパッド163は、VDDS
線106を介してPMOS111、131〜133の各
サブストレート端子にサブストレート電圧を供給するた
めの端子であり、パッド164は、VSSS線107を
介してNMOS121、141〜143の各サブストレ
ート端子にサブストレート電圧を供給するための端子で
ある。パッド163、164はともに半導体基板上に設
けられている。
【0055】このように、図1に示すICにおいては、
ICを構成するPMOSのサブストレート端子をVDD
線101と切り離し、このサブストレート端子に供給す
る電圧を、パッド163を用いて、例えば、外部から供
給可能としている。同様に、ICを構成するNMOSの
サブストレート端子をVSS線102と切り離し、この
サブストレート端子に供給する電圧を、パッド164を
用いて、例えば、外部から供給可能としている。次に、
図1におけるICの動作について以下に説明する。
【0056】製品の量産出荷試験時の論理機能試験ある
いはファンクション試験の際、及び出荷試験後の実使用
時には、パッド163には、パッド161と同様に高電
位側電源電圧VDDを与え、パッド164には、パッド
162と同様に低電位側電源電圧VSSを与える。これ
により、図1のICは、MTCMOS技術を使用した通
常のICとして論理動作することができる。
【0057】つまり、動作モード時には、制御信号SL
の電圧レベルを低電位側電源電圧VSSレベルとするこ
とにより、PMOS111及びNMOS121はともに
導通状態となる。この時、PMOS111及びNMOS
121は導通状態において内部にオン抵抗を有するた
め、論理ゲート回路105が消費する電源電流による内
部電圧降下を生じる。ここで、PMOS111及びNM
OS121はこれらのオン抵抗を無視できる程度に小さ
くなるようゲート幅を大きく設計しておく。このため、
VDDV線103はVDD線101とほぼ同電位にする
ことができ、VSSV線104はVSS線102とほぼ
同電位にすることができる。この結果、論理ゲート回路
105にはVDDV線103及びVSSV線104から
それぞれ高電位側電源電圧VDD相当の電圧及び低電位
側電源電圧VSS相当の電圧が供給される。
【0058】また、論理ゲート回路105を構成するP
MOS131〜133のサブストレート端子には高電位
側電源電圧VDDが供給され、NMOS141〜143
のサブストレート端子には低電位側電源電圧VSSが供
給されているため、論理ゲート回路105は論理動作が
可能となる。
【0059】ここで、論理ゲート回路105を構成する
PMOS131〜133及びNMOS141〜143は
低いしきい値電圧Vtを有するものとしているため、論
理ゲート回路を高いしきい値電圧を有するPMOSやN
MOSで構成した場合と比べて、ゲート遅延時間tpd
を同等以上に保持したまま、電源電圧VDDを低くして
動作することができる。つまり、この状態での図1のI
Cの動作及び機能は従来のMTCMOS技術を用いたI
Cに何ら劣ることはない。
【0060】また、待機モード時には、制御信号SLの
電圧レベルを高電位側電源電圧VDDレベルとすること
により、PMOS111及びNMOS121はともに非
導通状態となる。このため、論理ゲート回路105に
は、高電位側電源電圧VDD及び低電位側電源電圧VS
Sの供給が停止されるので、この時のサブスレッショル
ドリーク電流Ileakはスイッチを構成するNMOS11
1及びPMOS121の非導通状態でのサブスレッショ
ルド電流特性で決まることとなる。上述したように、ス
イッチを構成するNMOS111及びPMOS121は
しきい値電圧を高くしているので、論理ゲート回路10
5を低いしきい値電圧を有するPMOSやNMOSで構
成しているにも係らず、サブスレッショルドリーク電流
leakを小さい値とすることができる。つまり、この状
態での図1のICの動作及び機能も従来のMTCMOS
技術を用いたICに何ら劣ることはない。
【0061】次に、製品の量産出荷試験時において、図
1のICに対するIDDQ試験を実施する場合の動作に
ついてを以下に説明する。
【0062】IDDQ試験の実施時においては、パッド
163には高電位側電源電圧VDDよりも高い電圧、例
えば、VDD+1.0Vの電圧を印加する。このため、
PMOS111、131〜133のサブストレート端子
には、VDD+1.0Vの電圧が印加されるため、各P
MOSのサブストレートーソース間電圧Vbsは、1.
0Vとなる。また、パッド164には低電位側電源電圧
VSSよりも低い電圧、例えば、VSS−2.0Vの電
圧を印加する。このため、NMOS121、141〜1
43のサブストレート端子には、VSS−2.0Vの電
圧が印加されるため、各NMOSのサブストレートーソ
ース間電圧Vbsは、−2.0Vとなる。
【0063】ここで、上記のようなサブストレート電圧
が印加された場合のPMOS及びNMOSの電気的特性
の変化についてを説明する、図2はサブミクロンクラス
のMOSFETのしきい値電圧Vtにおけるサブストレ
ートーソース間電圧Vbs依存の一般的特性を示す図で
ある。図2(a)はPMOSの例であり、図2(b)は
NMOSの例である。
【0064】図2に示されるように、一般にMOSFE
Tのしきい値電圧Vtは、サブストレートーソース間電
圧Vbsにより変化することが分かる。これは、基板バ
イアス効果として知られるMOSFETの電気的特性で
ある。図2(a)に示すように、PMOSの場合、Vb
s=0Vの時、それぞれしきい値電圧Vtがー0.5V
及びー0.2Vに設定されている2つのPMOSにおい
ては、サブストレート端子に与える電圧であるサブスト
レート電圧をVDD+1.0VすなわちVbs=1.0
Vとすることにより、しきい値電圧はそれぞれー0.8
V及びー0.5V程度のVtとなる。つまり、しきい値
電圧は、負の方向に大きくなる。
【0065】同様に、図2(b)に示すように、NMO
Sの場合、Vbs=0Vの時、それぞれしきい値電圧V
tが0.5V及び0.2Vに設定されている2つのNM
OSにおいては、サブストレート端子に与える電圧であ
るサブストレート電圧をVDD−2.0VすなわちVb
s=−2.0Vとすることにより、しきい値電圧はそれ
ぞれ0.8V及び0.5V程度のVtとなる。つまり、
しきい値電圧は、正の方向に大きくなる。
【0066】このように、図1においては、論理ゲート
回路105を構成するPMOS131〜133のしきい
値電圧Vtをー0.2V(ただし、Vbs=0V)と
し、NMOS141〜143のしきい値電圧Vtを0.
2V(ただし、Vbs=0V)としたにも係らず、パッ
ド163及びパッド164からサブストレート電圧とし
て任意の電圧値を印加することにより、各MOSFET
のしきい値電圧Vtを変化させることができる。本実施
の形態の場合、パッド163にはVDD+1.0Vを印
加し、パッド164にはVSSー2.0Vを印加してい
るため、論理ゲート105を構成するPMOS131〜
133のしきい値電圧Vtを高いしきい値電圧と同程度
のー0.5Vに設定でき、NMOS141〜143のし
きい値電圧Vtを高いしきい値電圧と同程度の0.5V
に設定できる。
【0067】このように設定することにより、例えば、
0.25μmクラスで10万ゲートを集積したICを想
定すると、制御信号SLの電圧レベルを低電位側電源電
圧VSSレベルとしてPMOS111及びNMOS12
1をともに導通状態とした動作モード時においても、I
C全体でのサブスレッショルドリーク電流Ileakを10
0nA〜10μA程度に抑制することができる。このた
め、IDDQ試験が可能となる。
【0068】つまり、パッド163、164からの電圧
印加により、論理ゲート回路105のMOSFETのし
きい値電圧を通常の状態より高くした状態で、IC内部
の各論理ゲート回路の出力電圧のレベルを高電圧レベル
あるいは低電圧レベルに設定した何パターンかでの安定
状態で、電源電流IDDの電流値を測定する。測定した
電源電流IDDの電流値が、予め予測されるリーク電流
値(例えば、100nA〜10μA)よりも十分に大き
な電流値として計測されることで、IC内部での異常の
発生が判断できる。このように、電源電流IDDを測定
することで、そのIC内部での配線間のショート等によ
る異常がある場合には、100μA〜10mAのショー
ト電流が電源電流IDDに重畳されるため、異常の判定
が容易に行える。
【0069】以上のように、第1の実施の形態における
半導体集積回路においては、論理ゲート回路105を構
成する各PMOS及び各NMOSに対するサブストレー
ト電圧を、パッド163及びパッド164から任意の電
圧を外部から印加可能としている。このため、製品の量
産出荷試験時のIDDQ試験の時に、サブストレート電
圧として、論理ゲート回路を構成する低いしきい値電圧
Vtを有するPMOS及びNMOSのしきい値電圧Vt
を高くするような電圧を印加することで、IDDQ試験
におけるIC内部での異常を容易に検出可能となり、製
品の量産出荷試験時における不良検出率を向上させるこ
とが可能となる。
【0070】また、本実施の形態によれば、不良検出率
を向上するために、膨大なファンクション試験を追加す
る必要もないので、テスト時間の増加やテストコストの
増加を大幅に低減することができる。さらに、本実施の
形態によれば、上記の効果を得るために、特に、VDD
S線106、VSSS線107、パッド163、164
を設けている程度であり、IC全体としてのチップサイ
ズが増大することもない。これらのVDDS線106、
VSSS線107、パッド163、164は通常の半導
体製造技術を用いれば構成可能のものであり、製造工程
が複雑化したり、増加することもほとんどない。
【0071】次に、第2の実施の形態についてを図面を
用いて説明する。図3は第2の実施の形態における半導
体集積回路の要部を示す回路図である。なお、図3にお
いて、図1と同様な構成要素については、同様の符号を
付けている。また、図3の構成の説明においては、図1
と異なる部分についてのみ説明する。
【0072】図3においては、高電位側スイッチである
PMOS111のサブストレート端子をVDD線101
に接続し、低電位側スイッチであるNMOS121のサ
ブストレート端子をVSS線102に接続している。図
4におけるICにおける動作についてを以下に説明す
る。
【0073】製品の量産出荷試験時の論理機能試験ある
いはファンクション試験の際、及び出荷試験後の実使用
時には、パッド163には、パッド161と同様に高電
位側電源電圧VDDを与え、パッド164には、パッド
162と同様に低電位側電源電圧VSSを与える。これ
により、PMOS111、131〜133の各サブスト
レート端子には高電位側電源電圧VDDが供給され、N
MOS121、141〜143の各サブストレート端子
には低電位側電源電圧VSSが供給された状態となる。
この場合、図3のICは、図1のICと同様に、MTC
MOS技術を使用した通常のICとして論理動作するこ
とができる。この状態での動作は、図1の場合と同様と
なるので、ここでは省略する。
【0074】次に、製品の量産出荷試験において、図3
のICにおけるIDDQ試験を実施した場合の動作を以
下に説明する。
【0075】IDDQ試験時においては、パッド163
には、高電位側電源電圧VDDよりも高い電圧として、
例えば、VDD+1.0Vの電圧を印加する。このた
め、論理ゲート回路105を構成するPMOS131〜
133のサブストレート端子には、VDD+1.0Vの
電圧が印加されることとなる。よって、論理ゲート回路
105を構成するPMOS131〜133の各サブスト
レートーソース間電圧Vbsは1.0Vとなるため、し
きい値電圧Vtはー0.5Vに設定される。
【0076】また、パッド164には、低電位側電源電
圧VSSよりも低い電圧として、例えば、VSS−2.
0Vの電圧を印加する。このため、論理ゲート回路10
5を構成するNMOS141〜143のサブストレート
端子には、VSS−2.0Vの電圧が印加されることと
なる。よって、論理ゲート回路105を構成するNMO
S141〜143の各サブストレートーソース間電圧V
bsは−2.0Vとなるため、しきい値電圧Vtは0.
5Vに設定される。
【0077】このため、第2の実施の形態においては、
第1の実施の形態と同様に、IDDQ試験時には、論理
ゲート回路105を構成する各PMOS及び各NMOS
のしきい値電圧を高くすることができるので、第1の実
施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0078】また、第2の実施の形態においては、さら
に次のような効果が得られる。
【0079】第1の実施の形態においては、IDDQ試
験時に、高電位側スイッチであるPMOS111にはV
DDS線106からVDD+1.0Vのサブストレート
電圧が与えられ、低電位側スイッチであるPMOS12
1にはVSSS線107からVSS−2.0Vのサブス
トレート電圧が与えられる。このため、PMOS111
のしきい値電圧はー0.8V程度に、NMOS121の
しきい値電圧は0.8V程度になる。この結果、IDD
Q試験時にスイッチであるPMOS111、NMOS1
21が導通状態において、内部オン抵抗が高くなること
となる。MOSFETの導通状態でのドレイン電流Id
は、ゲートーソース間電圧をVgsとすると、次式で表
現できる。 Id∝(VgsーVt)2 ・・・・(5)
【0080】ここで、動作モード時におけるPMOS1
11及びNMOS121のVgsはVgs=VDDとな
る。このため、動作モード時におけるドレイン電流Id
は(5)式に基づき、次のように表現できる。 Id∝(VDDーVt)2 ・・・・(6)
【0081】(6)式からわかるように、しきい値電圧
Vtが高くなると、ドレイン電流Idが小さく、言い換
えると、オン抵抗が大きくなる。このため、IDDQ試
験時において、IC内部の論理ゲート回路105を動作
させて論理ゲート回路105の各出力電圧を所定の電圧
レベル(高電圧レベルあるいは低電圧レベル)に設定す
る際、PMOS111及びNMOS121の電源電流の
供給が不足する可能性が考慮される。この場合、VDD
V線103及びVSSV線104の電圧レベルが大きく
変動することとなり、論理ゲート回路105の動作が安
定しずらく、論理ゲート回路105の出力電圧の電圧レ
ベルが正確に設定することに時間がかかる。PMOS1
11及びNMOS121のゲート幅をより大きく設計し
て電流供給能力を高くすることで、対応可能であるが、
この場合、ICのチップ面積が増加する。
【0082】第2の実施の形態においては、PMOS1
11のサブストレート端子はVDD線101に接続し、
NMOS121のサブストレート端子はVSS線102
に接続している。このため、IDDQ試験時において
も、PMOS111及びNMOS121のサブストレー
ト電圧は変化することはない。この結果、IDDQ試験
時に、PMOS111及びNMOS121の電流供給能
力が不足することがないため、論理ゲート回路105の
出力電圧の電圧レベルを正確に設定することが容易に可
能となる。
【0083】ここで、第1の実施の形態及び第2の実施
の形態におけるICの構造についてを説明する。図4
は、第1の実施の形態におけるICの構造を示す要部断
面図であり、図5は、第2の実施の形態におけるICの
構造を示す要部断面図である。図4、図5とも、図の複
雑化を避けるため、論理ゲート回路105内のPMOS
131、132及びNMOS141、142は省略して
ある。また、図4において、図1の構成要素に対応する
構成要素については図1と同じ符号を付け、図5におい
て、図3の構成要素に対応する構成要素については図3
と同じ符号を付けている。
【0084】図4において、P型シリコン基板201に
はNウェル層203とPウェル層205が形成されてい
る。Nウェル層203内には、PMOS111のソース
電極211及びドレイン電極213、PMOS133の
ソース電極221及びドレイン電極223がそれぞれ形
成されている。Nウェル層203上において、PMOS
111のソース電極211とドレイン電極213との間
に、ゲート酸化膜を介してゲート電極215が形成さ
れ、PMOS133のソース電極221とドレイン電極
223との間に、ゲート酸化膜を介してゲート電極22
5が形成されている。
【0085】また、Pウェル層205内には、NMOS
121のソース電極241及びドレイン電極243、N
MOS143のソース電極231及びドレイン電極23
3がそれぞれ形成されている。Pウェル層205上にお
いて、NMOS121のソース電極241とドレイン電
極243との間に、ゲート酸化膜を介してゲート電極2
45が形成され、NMOS143のソース電極231と
ドレイン電極233との間に、ゲート酸化膜を介してゲ
ート電極235が形成されている。
【0086】Nウェル層203は、VDDS線106を
介してパッド163に接続されている。PMOS111
のソース電極211はVDD線101を介してパッド1
61に接続されている。PMOS111のドレイン電極
213は、VDDV線103を介してPMOS133の
ソース電極221に接続されている。PMOS133の
ドレイン電極223は配線207を介してNMOS14
3のドレイン電極233に接続されている。
【0087】Pウェル層205は、VSSS線107を
介してパッド164に接続されている。NMOS121
のソース電極241はVSS線102を介してパッド1
62に接続されている。NMOS121のドレイン電極
243は、VSSV線104を介してNMOS143の
ソース電極231に接続されている。
【0088】図4において、Nウェル層203及びPウ
ェル層205がそれぞれPMOS及びNMOSにおける
サブストレート端子に相当する。つまり、各PMOSの
サブストレート端子はVDDS線106に接続され、各
NMOSのサブストレート端子はVSSS線107に接
続される。このように、図1に示す第1の実施の形態の
ICは、それぞれ1つのNウェル層とPウェル層により
各MOSFETを形成することができ、ダブルウェル構
造のCMOSプロセス技術にて実現可能である。
【0089】なお、図4においては、P型シリコン基板
にて説明したが、N型シリコン基板においても、同様に
考慮される。この場合、P型シリコン基板201をN型
シリコン基板に置き換えて、その他の構成要素は同一と
して考慮すればよい。
【0090】図5(a)は、第2の実施の形態のICを
P型シリコン基板を用いて構成した図である。図5
(a)において、P型シリコン基板301には3つのN
ウェル層302、303、304とPウェル層306が
形成されている。Nウェル層302内には、PMOS1
11のソース電極211及びドレイン電極213が形成
され、Nウェル層303内には、PMOS133のソー
ス電極221及びドレイン電極223が形成されてい
る。Nウェル層302上において、PMOS111のソ
ース電極211とドレイン電極213との間に、ゲート
酸化膜を介してゲート電極215が形成され、Nウェル
層303上において、PMOS133のソース電極22
1とドレイン電極223との間に、ゲート酸化膜を介し
てゲート電極225が形成されている。
【0091】Nウェル層304内にはPウェル層305
が形成されている。Pウェル層305内には、NMOS
143のソース電極231及びドレイン電極233が形
成されている。Pウェル層305上において、NMOS
143のソース電極231とドレイン電極233との間
に、ゲート酸化膜を介してゲート電極235が形成され
ている。
【0092】また、Pウェル層306内には、NMOS
121のソース電極241及びドレイン電極243がそ
れぞれ形成されている。Pウェル層306上において、
NMOS121のソース電極241とドレイン電極24
3との間に、ゲート酸化膜を介してゲート電極245が
形成されている。
【0093】Nウェル層302及びPMOS111のソ
ース電極211はVDD線101を介してパッド161
に接続されている。Nウェル層303はVDDS線10
6を介してパッド163に接続されている。PMOS1
11のドレイン電極213は、VDDV線103を介し
てPMOS133のソース電極221に接続されてい
る。PMOS133のドレイン電極223は配線207
を介してNMOS143のドレイン電極233に接続さ
れている。
【0094】Pウェル層305は、VSSS線107を
介してパッド164に接続されている。NMOS143
のソース電極241はVSSV線104を介してNMO
S121のドレイン電極243に接続されている。Pウ
ェル層306及びNMOS121のソース電極241は
VSS線102を介してパッド162に接続されてい
る。
【0095】図5(a)において、Nウェル層304を
設けているのは、Pウェル層305とPウェル層306
とが、P型シリコン基板を介して電気的に抵抗性接続が
なされてしまうことを防止するためである。このため、
Nウェル層304はPウェル層305を取り囲むように
形成されている。このNウェル層304には電源電圧V
DD等の高電位側電源電圧を与えることにより、Pウェ
ル層305とPウェル層306とは電気的に分離するこ
とができる。
【0096】Nウェル層302、303及びPウェル層
305、306がそれぞれ各ウェル層内に構成されるP
MOSやNMOSにおけるサブストレート端子に相当す
る。よって、第2の実施の形態におけるICのスイッチ
であるPMOS111とNMOS121の各サブストレ
ート端子には論理ゲート回路105の各MOSFETの
サブストレート端子とは異なる電圧が供給される構成と
することができる。よって、第2の実施の形態のIC
は、図5(a)に示すようなウェル構造とすることで実
現可能である。このようなウェル構造はトリプルウェル
構造と呼ばれ、トリプルウェル構造のCMOSプロセス
技術にて、第2の実施の形態のICは実現可能である。
【0097】図5(b)は、第2の実施の形態のICを
N型シリコン基板を用いて構成した図である。図5
(b)において、N型シリコン基板401には3つのP
ウェル層404、405、406とNウェル層402が
形成されている。Nウェル層402内には、PMOS1
11のソース電極211及びドレイン電極213が形成
され、Pウェル層404内にはNウェル層403が形成
されている。Nウェル層403内には、PMOS133
のソース電極221及びドレイン電極223が形成され
ている。Nウェル層402上において、PMOS111
のソース電極211とドレイン電極213との間に、ゲ
ート酸化膜を介してゲート電極215が形成され、Nウ
ェル層403上において、PMOS133のソース電極
221とドレイン電極223との間に、ゲート酸化膜を
介してゲート電極225が形成されている。
【0098】Pウェル層405内には、NMOS143
のソース電極231及びドレイン電極233が形成され
ている。Pウェル層405上において、NMOS143
のソース電極231とドレイン電極233との間に、ゲ
ート酸化膜を介してゲート電極235が形成されてい
る。
【0099】また、Pウェル層406内には、NMOS
121のソース電極241及びドレイン電極243がそ
れぞれ形成されている。Pウェル層406上において、
NMOS121のソース電極241とドレイン電極24
3との間に、ゲート酸化膜を介してゲート電極245が
形成されている。
【0100】Nウェル層402及びPMOS111のソ
ース電極211はVDD線101を介してパッド161
に接続されている。Nウェル層403はVDDS線10
6を介してパッド163に接続されている。PMOS1
11のドレイン電極213は、VDDV線103を介し
てPMOS133のソース電極221に接続されてい
る。PMOS133のドレイン電極223は配線207
を介してNMOS143のドレイン電極233に接続さ
れている。
【0101】Pウェル層405は、VSSS線107を
介してパッド164に接続されている。NMOS143
のソース電極231はVSSV線104を介してNMO
S121のドレイン電極243に接続されている。Pウ
ェル層406及びNMOS121のソース電極241は
VSS線102を介してパッド162に接続されてい
る。
【0102】図5(b)において、Pウェル層404を
設けているのは、Nウェル層402とNウェル層403
とが、N型シリコン基板401を介して電気的に抵抗性
接続がなされてしまうことを防止するためである。この
ため、Pウェル層404はNウェル層403を取り囲む
ように形成されている。このPウェル層404には電源
電圧VSS等の低電位側電源電圧を与えることにより、
Nウェル層402とNウェル層403とは電気的に分離
することができる。
【0103】Nウェル層402、403及びPウェル層
405、406がそれぞれ各ウェル層内に構成されるP
MOSやNMOSにおけるサブストレート端子に相当す
る。よって、第2の実施の形態におけるICのスイッチ
であるPMOS111とNMOS121の各サブストレ
ート端子には論理ゲート回路105の各MOSFETの
サブストレート端子とは異なる電圧が供給される構成と
することができる。よって、第2の実施の形態のIC
は、N型シリコン基板を用いても、図5(b)に示すよ
うなウェル構造とすることで実現可能である。
【0104】次に、第3の実施の形態についてを図面を
用いて説明する。図6は第3の実施の形態における半導
体集積回路の要部を示す回路図である。なお、図6にお
いて、図1と同様な構成要素については、同様の符号を
付けている。また、図6の構成の説明においては、図1
と異なる部分についてのみ説明する。
【0105】図6においては、図1のICに対して、V
DDS線106とVDD線101とを後工程にて接続で
きるように、VDD線101にVDDS線106との接
続用のパッド165を設けている。また、VSSS線1
07とVSS線102とを後工程にて接続できるよう
に、VSS線102にVSSS線107との接続用のパ
ッド166を設けている。なお、ここで言う「後工程」
とは、シリコン基板上に素子を形成する製造プロセス工
程(一般にウェハプロセス工程と言われる)の完了後に
おける、プロービングによるテスト等を実施して得られ
た良品と判断されたチップをスクライブ、ワイヤボン
ド、及びパッケージングする組立工程(一般にアセンブ
リ工程と言われる)のことを指すものである。図6は、
パッド163がパッド165にワイヤ167にてワイヤ
ボンド接続され、パッド164がパッド166にワイヤ
168にてワイヤボンド接続された状態を示している。
【0106】ワイヤ167及びワイヤ168により、そ
れぞれパッド163とパッド165、及びパッド164
とパッド166を接続する前においては、第1の実施の
形態と同様の状態となる。このため、第1の実施の形態
と同様な作用、効果が望めるものである。つまり、第1
の実施の形態と同様に、IDDQ試験等を実施すること
ができる。
【0107】IDDQ試験等の製品の量産出荷テスト時
の後に、後工程にてそれぞれパッド163とパッド16
5、及びパッド164とパッド166を、それぞれワイ
ヤ167及び168によりワイヤボンド接続する。この
ため、ICとしての外部端子としては、パッド163と
パッド165を電源電圧VDDを外部から受ける1つの
外部端子でよく、パッド164とパッド166を接地電
圧VSSを外部から受ける1つの外部端子でよい。よっ
て、パッド163、164の追加に応じて、ICとして
の外部端子が追加されることがないため、ICとしての
外部端子数は、本発明を適用しないものと同様とするこ
とができる。
【0108】よって、第3の実施の形態によれば、第1
の実施の形態と同様な効果が得られるとともに、ICの
端子数の増加を防止することができるため、IC製品と
しての使い易さを損なうことや、パッケージ材料費用の
コストアップを発生することがない。また、第3の実施
の形態の特徴を第2の実施の形態のICに適用すること
も可能である。
【0109】次に、第4の実施の形態についてを図面を
用いて説明する。図7は第4の実施の形態における半導
体集積回路の要部を示す回路図である。なお、図7にお
いて、図1と同様な構成要素については、同様の符号を
付けている。また、図7の構成の説明においては、図1
と異なる部分についてのみ説明する。
【0110】図7においては、図1の回路に対して、パ
ッド163、164の代わりに、論理ゲート回路105
を構成する各MOSFETのサブストレート電圧を発生
する電圧発生回路201が設けられている。電圧発生回
路201を設けたことに伴って、パッド205、NMO
S203、PMOS207も設けられている。図7にお
けるその他の構成要素は図1と同様である。
【0111】電圧発生回路201には、パッド205に
入力される信号、例えば、IDDQ試験等のテストを指
示するテスト信号が配線213を介して入力される。ま
た、電圧発生回路201には、NMOS203が導通状
態の時に、NMOS203を介してクロック信号CKが
入力される。NMOS203のゲート電極はパッド20
5に接続されている。PMOS207は、導通状態の時
に、クロック信号CKをIC内部、例えば、論理ゲート
回路105に伝達するものである。PMOS207のゲ
ート電極はパッド205に接続されている。
【0112】つまり、パッド205から、高電位側電源
電圧VDDレベルの電圧を有するテスト信号が入力され
た時には、PMOS207は非導通状態となり、NMO
S203は導通状態となる。このため、論理ゲート回路
105にはクロック信号CKが転送されないため、論理
ゲート回路105の出力電圧のレベルを固定しておくこ
とができる。また、電圧発生回路201にはクロック信
号CKが供給され、論理ゲート回路105を構成する各
MOSFETのしきい値電圧を高くするサブストレート
電圧を発生し、これを、VDDS線106、VSSS線
107に伝達する。従って、第1の実施の形態と同様
に、IDDQ試験を実施することができる。
【0113】また、パッド205から、低電位側電源電
圧VSSレベルの電圧を有するテスト信号が入力された
時には、PMOS207は導通状態となり、NMOS2
03は非導通状態となる。このため、論理ゲート回路1
05にはクロック信号CKが転送される。また、電圧発
生回路201にはクロック信号CKが供給されないた
め、論理ゲート回路105を構成する各MOSFETの
しきい値電圧を低い状態に保つサブストレート電圧を発
生し、これを、VDDS線106、VSSS線107に
伝達する。従って、第1の実施の形態と同様に、論理ゲ
ート回路105は論理動作可能となり、IC全体として
通常の動作が実行できる。
【0114】ここで、電圧発生回路201の構成につい
てを図面を用いて説明する。図8は、電圧発生回路20
1の回路図である。
【0115】図8に示すように、電圧発生回路201は
2入力1出力のNANDゲート221、インバータ22
1、コンデンサ223及び224、NMOS225〜2
28から構成されている。NANDゲート221の2つ
の入力端子には配線211を介してクロック信号CK
と、配線213を介してパッド205から入力される信
号(例えばテスト信号)が入力される。NANDゲート
221の出力端子はインバータ222の入力端子に接続
されている。インバータ222の出力端子はコンデンサ
223及び224それぞれの一方の電極に接続されてい
る。なお、電圧発生回路201を構成する各NMOS2
25〜228は、NMOS121と同様に高いしきい値
電圧を有するものとし、各NMOS225〜228のサ
ブストレート端子はVSS線102に接続されているも
のとする。
【0116】コンデンサ223の他方の電極はNMOS
225及び227それぞれの一方の電極に接続されてい
る。NMOS225のゲート電極及び他方の電極には高
電位側電源電圧VDDが供給されている。NMOS22
7のゲート電極はコンデンサ223の他方の電極と接続
されている。NMOS227の他方の電極はVDDS線
106に接続されている。
【0117】コンデンサ224の他方の電極はNMOS
226及び228それぞれの一方の電極に接続されてい
る。NMOS226のゲート電極はコンデンサ223の
他方の電極と接続されている。NMOS226の他方の
電極には低電位側電源電圧VSSが供給されている。N
MOS228のゲート電極及び他方の電極はVSSS線
107に接続されている。
【0118】このように接続された電圧発生回路201
はパッド205から、電圧レベルが低電位側電源電圧V
SSレベルのテスト信号が入力された時は、NANDゲ
ート221の出力信号の電圧レベルが高電位側電源電圧
VDDレベルに固定される。このため、VDDS線10
6には、導通状態のNMOS225、227を介して高
電位側電源電圧VDDが供給されることとなり、VSS
S線107には、導通状態のNMOS226、228を
介して低電位側電源電圧VSSが供給されることとな
る。このため、上述したように、論理ゲート回路105
の各MOSFETのしきい値電圧は低い状態に維持さ
れ、論理ゲート回路105は論理動作可能となり、IC
全体として通常の動作が実行できる。
【0119】また、パッド205から、電圧レベルが高
電位側電源電圧VDDレベルのテスト信号が入力された
時は、NANDゲート221の出力信号の電圧レベルが
配線211から伝達されるクロック信号CKの電圧レベ
ルに応じたものとなる。このNANDゲート221の出
力信号がインバータ222にて波形整形されて、コンデ
ンサ223、224の一方の電極に伝達される。コンデ
ンサ223、224はインバータ222の出力信号に応
じて、充放電を繰り返し行う。このコンデンサの動作に
基づいて、VDDS線106には、導通状態のNMOS
225、227を介して供給される高電位側電源電圧V
DDより高い電圧、例えば、VDD+1.0Vが供給さ
れることとなり、VSSS線107には、導通状態のN
MOS226、228を介して供給される低電位側電源
電圧VSSより低い電圧、例えば、VSSー2.0Vが
供給されることとなる。このため、上述したように、論
理ゲート回路105の各MOSFETのしきい値電圧を
高くすることができ、IDDQ試験が実行できる。
【0120】このように、第4の実施の形態によれば、
第1の実施の形態の効果が得られる上、高電位側電源電
圧VDDレベルあるいは低電位側電源電圧VSSレベル
の電圧レベルを有する信号をパッド205から入力する
ことで、論理ゲート回路105を構成する各MOSFE
Tのサブストレート電圧を変更することができる。この
結果、ICの外部にて論理ゲート回路105を構成する
各MOSFETのしきい値電圧を高くするようなサブス
トレート電圧を入力する必要あるいは、ICの外部にて
そのようなサブストレート電圧を発生する回路を設ける
必要がない。
【0121】また、図7のICを樹脂封止する場合に、
パッド205に対応して、パッド205に接続され、パ
ッド205に外部からのテスト信号を入力可能とするた
めの外部リードを設けておけば、パッケージングされた
後にも、必要に応じて、IDDQ試験を行うことができ
るので、使い勝手がより高くなる。なお、上述したよう
なテスト信号を発生可能な回路を有するICであれば、
そのテスト信号発生回路から出力されるテスト信号をパ
ッド205に入力されるようにしておけば、外部端子数
の増加もなくなることが期待できる。
【0122】なお、VSS線102に、図6に示すパッ
ド166のようなものを設けておけば、図7のICを樹
脂封止する場合に、パッド166とパッド205をワイ
ヤボンディング接続すれば、外部端子数を増やすことな
く、通常のICとしてのみ動作可能とすることもでき
る。また、NMOS203は設けなくともよいが、本実
施の形態においては、クロック信号CKを電圧発生回路
201のNANDゲート221に供給しないことによ
り、より確実な動作を電圧発生回路201が行えるよう
にするため、NMOS203を設けているものである。
なお、第4の実施の形態の特徴を第2の実施の形態のI
Cに適用することも可能である。
【0123】以上、第1、第2、第3及び第4の実施の
形態においては、VDD線101とVDDV線103と
の間に高いしきい値電圧を有するPMOS111を持
ち、VSS線102とVSSV線104との間に高いし
きい値電圧を有するNMOS121を持ち、論理ゲート
回路105が低いしきい値電圧を有するMOSFETで
構成されたMTCMOS技術を使用したICについて、
本発明を適用した場合についてを述べてきた。しかしな
がら、MTCMOS技術では、PMOS111あるいは
NMOS121を省略した構成であっても問題はない。
【0124】例えば、図9、図10にそれぞれ第2の実
施の形態のICの変形例を示す。図9のICは、第2の
実施の形態である図3のICに対して、NMOS121
及びVSSV線104を削除している。また、論理ゲー
ト回路105には、VSSV線104の代わりにVSS
線102が直接接続されている。MTCMOS技術で
は、VDD線101とVSS線102との間に、PMO
S111あるいはNMOS121に相当する、少なくと
も1つ以上の高いしきい値電圧を有するMOSFETの
電源スイッチを設けておけば、待機モード時におけるサ
ブスレッショルドリーク電流を小さくすることができる
ため、図9の構成であってもよいことが理解できる。こ
のため、図9のような構成あっても、第2の実施の形態
と同様な効果が期待できる。
【0125】同様に、図10のICは、第2の実施の形
態である図3のICに対して、PMOS111及びVD
DV線103を削除している。また、論理ゲート回路1
05には、VDDV線103の代わりにVDD線101
が直接接続されている。図10の構成においても、第2
の実施の形態と同様な効果が期待できる。
【0126】なお、図9あるいは図10にて説明したよ
うな、PMOS111あるいはNMOS121を省略し
た構成は、第2の実施の形態に限らず、第1、第3ある
いは第4の実施の形態のいずれとも組み合わせた適用が
可能である。
【0127】以上、各実施の形態についてを詳細に説明
したが、本発明は上記の構成に限定されるものではな
い。
【0128】例えば、論理ゲート回路105の回路構成
については、上記各実施の形態で説明したものに限られ
るものではない。つまり、論理ゲート回路105には、
低いしきい値電圧のMOSFETだけでなく、高いしき
い値電圧のMOSFETが含まれるものであってもよ
い。これは、特に、遅延時間を短くして高速化を必要と
することが要求されない回路においては、論理ゲート回
路105内において高いしきい値電圧のMOSFETを
含めて構成される場合もあるからである。このような論
理ゲート回路105を有するICにおいても、低いしき
い値電圧を有するMOSFETのしきい値電圧を高くす
ることが可能なように、本発明の構成を適用すれば、本
発明における効果を得ることができる。
【0129】このように、本発明の要旨を逸脱しない範
囲で、種々の変更が可能である。
【0130】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、不良検出率を向上することが可能な半導体集積
回路を提供することができる。
【0131】また、本発明によれば、半導体集積回路の
チップサイズの増加を極力低減して、不良検出率を向上
することを実現可能な半導体集積回路を提供することが
できる。
【0132】また、本発明によれば、テスト時間やテス
トコストを増加することなく、不良検出率を向上できる
半導体集積回路の試験方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における半導体集積
回路の要部を示す回路図である。
【図2】MOSFETのしきい値電圧Vtにおけるサブ
ストレートーソース間電圧Vbs依存の一般的特性を示
す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態における半導体集積
回路の要部を示す回路図である。
【図4】第1の実施の形態における半導体集積回路の構
造を示す要部断面図である。
【図5】第2の実施の形態における半導体集積回路の構
造を示す要部断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態における半導体集積
回路の要部を示す回路図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態における半導体集積
回路の要部を示す回路図である。
【図8】図7における電圧発生回路の回路図である。
【図9】第2の実施の形態における半導体集積回路の変
形例である。
【図10】第2の実施の形態における半導体集積回路の
変形例である。
【符号の説明】
101 高電位側電源電圧線 102 低電位側電源電圧線 103 高電位側疑似電源電圧線 104 低電位側疑似電源電圧線 105 論理ゲート回路 106 高電位側サブストレート電源線 107 低電位側サブストレート電源線 111 高電位側電源スイッチ 121 低電位側電源スイッチ 151、152 容量 161、162、163、164、165、166、2
05 パッド 131、132、133 Pチャネル型MOSFET 141,142,143 Nチャネル型MOSFET 201 電圧発生回路 203 Nチャネル型MOSFET 207 Pチャネル型MOSFET
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 27/04 H01L 27/04 D 27/092 H03K 19/094 D H03K 19/00 19/094 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/092 H01L 27/04 G01R 31/26 H03K 19/00 H03K 19/094 H01L 21/66

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の第1導電型MOSトランジスタと
    複数の第2導電型MOSトランジスタとを集積して構成
    される半導体集積回路において、 第1の電源電圧が供給される第1の電源線と、 ゲート電極、第1及び第2の電極を有し、該第1の電極
    が、前記第1の電源線に接続された、第1のしきい値を
    有する第1導電型の第1のMOSトランジスタと、 前記第1のMOSトランジスタの前記第2の電極に接続
    された第1の疑似電源線と、 前記第1のしきい値より低い第2のしきい値を有する少
    なくとも1つの第1導電型の第2のMOSトランジスタ
    を含んで構成され、前記第1の疑似電源線から一方の電
    源電圧が供給される内部論理回路と、 前記第2のMOSトランジスタのサブストレート端子に
    接続され、前記第1のMOSトランジスタが導通状態に
    おいて、前記第2のMOSトランジスタのしきい値を高
    くする電圧を供給可能な第1の端子と、 を有することを特徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 前記第1のMOSトランジスタのサブス
    トレート端子には前記第1の電源電圧が供給されている
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 前記第1のMOSトランジスタのサブス
    トレート端子は、前記第1の端子に接続されていること
    を特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 前記半導体集積回路は、前記第1の電源
    電圧とは異なる第2の電源電圧が供給される第2の電源
    線と、 ゲート電極、第1及び第2の電極を有し、該第1の電極
    が前記第2の電源線に接続された、第3のしきい値を有
    する第2導電型の第3のMOSトランジスタと、 前記第3のMOSトランジスタの前記第2の電極に接続
    され、前記内部論理回路へ他方の電源電圧を供給する第
    2の疑似電源線と、を有し、 前記内部論理回路は、前記第3のしきい値より低い第4
    のしきい値を有する少なくとも1つの第2導電型の第4
    のMOSトランジスタを含んで構成され、 前記半導体集積回路は、前記第4のMOSトランジスタ
    のサブストレート端子に接続し、前記第3のMOSトラ
    ンジスタが導通状態において、前記第4のMOSトラン
    ジスタのしきい値を高くする電圧を供給可能な第2の端
    子を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3の
    いずれか1つに記載の半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 前記第3のMOSトランジスタのサブス
    トレート端子には前記第2の電源電圧が供給されている
    ことを特徴とする請求項4記載の半導体集積回路。
  6. 【請求項6】 前記第3のMOSトランジスタのサブス
    トレート端子は、前記第2の端子に接続されていること
    を特徴とする請求項4記載の半導体集積回路。
  7. 【請求項7】 前記半導体集積回路は、前記第1の電源
    線に接続された第3の端子を有し、前記半導体集積回路
    が樹脂封止された状態においては、前記第1の端子と前
    記第3の端子とがワイヤボンディング接続されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1つ
    に記載の半導体集積回路。
  8. 【請求項8】 前記半導体集積回路は、前記第2の電源
    線に接続された第4の端子を有し、前記半導体集積回路
    が樹脂封止された状態においては、前記第2の端子と前
    記第4の端子とがワイヤボンディング接続されているこ
    とを特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれか1つ
    に記載の半導体集積回路。
  9. 【請求項9】 前記第1の電源線に前記第1の電源電圧
    を供給し、前記第1のMOSトランジスタを導通状態と
    して、前記第1の端子を用いて、前記第2のMOSトラ
    ンジスタのしきい値を高くする電圧を、前記第2のMO
    Sトランジスタのサブストレート端子に供給した後に、
    前記内部論理回路に流れる電流値を測定することを特徴
    とする請求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載の
    半導体集積回路の試験方法。
  10. 【請求項10】 前記第1の電源線に前記第1の電源電
    圧を、前記第2の電源線に前記第2の電源電圧を、それ
    ぞれ供給し、前記第1及び前記第3のMOSトランジス
    タを導通状態として、前記第1の端子を用いて、前記第
    2のMOSト ランジスタのしきい値を高くする電圧を、
    前記第2のMOSトランジスタのサブストレート端子
    に、前記第2の端子を用いて、前記第4のMOSトラン
    ジスタのしきい値を高くする電圧を、前記第4のMOS
    トランジスタのサブストレート端子に、それぞれ供給し
    た後に、前記内部論理回路に流れる電流値を測定するこ
    とを特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれか1つ
    に記載の半導体集積回路の試験方法。
  11. 【請求項11】 前記第1及び前記第2のMOSトラン
    ジスタは、半導体基板に形成された第2導電型の第1の
    ウェル層内に形成され、前記第1の端子は前記第1のウ
    ェル層に接続されていることを特徴とする請求項3記載
    の半導体集積回路。
  12. 【請求項12】 前記第1のMOSトランジスタは、半
    導体基板に形成された第2導電型の第1のウェル層内に
    形成され、前記第2のMOSトランジスタは、前記半導
    体基板に形成された第1導電型の第2のウェル層内の第
    2導電型の第3のウェル層内に形成され、前記第1の端
    子は、前記第3のウェル層に接続されていることを特徴
    とする請求項2記載の半導体集積回路。
  13. 【請求項13】 前記半導体集積回路は、前記第1の電
    源線に接続された第3の端子と前記第2の電源線に接続
    された第4の端子とを有し、前記半導体集積回路が樹脂
    封止された状態においては、前記第1の端子と前記第3
    の端子とが電気的に接続され、前記第2の端子と前記第
    4の端子とがワイヤボンディング接続されていることを
    特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれか1つに記
    載の半導体集積回路。
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