JP3011095B2 - 自己診断機能を有する半導体集積回路装置 - Google Patents
自己診断機能を有する半導体集積回路装置Info
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- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R31/00—Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
- G01R31/28—Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
- G01R31/2851—Testing of integrated circuits [IC]
- G01R31/2884—Testing of integrated circuits [IC] using dedicated test connectors, test elements or test circuits on the IC under test
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- Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
- Tests Of Electronic Circuits (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置に関し、特に半導体デバイスの性能の良否をチップご
とに判定する手段を備えた自己診断機能を有する半導体
集積回路装置に関する。
置に関し、特に半導体デバイスの性能の良否をチップご
とに判定する手段を備えた自己診断機能を有する半導体
集積回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路装置は、高集積
化、高密度化、及び高性能化が著しく進み、同時に製造
上の種々の問題が発生するに至っている。その問題の1
つとして、製造時のデバイス特性のばらつきに起因する
回路性能のばらつきが顧客の要求する回路性能、特に動
作スピードのばらつきと同等程度になり、その結果、動
作はするが、要求された動作スピードを満足しない製品
の発生率が高まってきていることである。
化、高密度化、及び高性能化が著しく進み、同時に製造
上の種々の問題が発生するに至っている。その問題の1
つとして、製造時のデバイス特性のばらつきに起因する
回路性能のばらつきが顧客の要求する回路性能、特に動
作スピードのばらつきと同等程度になり、その結果、動
作はするが、要求された動作スピードを満足しない製品
の発生率が高まってきていることである。
【0003】第2の問題点としては、このような回路性
能のばらつきは、ウェハー製造時の諸規格を厳しくすれ
ば低減することができるが、このようにしたとき、半導
体ウェハー全面のすべてのチップが製造規格のすべてを
満足することが困難になってきていることである。この
ため、従来行なってきたウェハー単位での管理から、チ
ップ単位での管理へ変える工夫が必要となってきてい
る。
能のばらつきは、ウェハー製造時の諸規格を厳しくすれ
ば低減することができるが、このようにしたとき、半導
体ウェハー全面のすべてのチップが製造規格のすべてを
満足することが困難になってきていることである。この
ため、従来行なってきたウェハー単位での管理から、チ
ップ単位での管理へ変える工夫が必要となってきてい
る。
【0004】このため、個々のチップに対して、各デバ
イスの特性が製造規格内にあるか否かを検査する必要性
が高まってきている。
イスの特性が製造規格内にあるか否かを検査する必要性
が高まってきている。
【0005】このような要求を満たすようにした従来の
半導体集積回路装置としては、図4にその回路構成を示
した特開平2−140947号公報(特願昭63−29
5012号)に開示された集積回路装置がある。
半導体集積回路装置としては、図4にその回路構成を示
した特開平2−140947号公報(特願昭63−29
5012号)に開示された集積回路装置がある。
【0006】図4を参照すると、この従来の半導体集積
回路装置は、外部端子O10とグランド線との間に接続
され、検査の対象となるトランジスタTr10と、外部
端子O11とトランジスタTr10のゲート電極との間
に接続されるトランジスタTr12と、トランジスタT
r10のゲート電極とグランド線との間に接続されるト
ランジスタTr11と、を含み、テスト用信号TEST
の状態、すなわち“0”、“1”により、トランジスタ
Tr12とトランジスタTr11とのいずれか一方をオ
ンさせるものである。
回路装置は、外部端子O10とグランド線との間に接続
され、検査の対象となるトランジスタTr10と、外部
端子O11とトランジスタTr10のゲート電極との間
に接続されるトランジスタTr12と、トランジスタT
r10のゲート電極とグランド線との間に接続されるト
ランジスタTr11と、を含み、テスト用信号TEST
の状態、すなわち“0”、“1”により、トランジスタ
Tr12とトランジスタTr11とのいずれか一方をオ
ンさせるものである。
【0007】トランジスタTr12をオンさせた場合に
は、外部端子O10及び外部端子O11からトランジス
タTr10にドレイン電圧(電流)及びゲート電圧をそ
れぞれ供給し、検査対象のトランジスタTr10の特性
を測定することが可能となる。
は、外部端子O10及び外部端子O11からトランジス
タTr10にドレイン電圧(電流)及びゲート電圧をそ
れぞれ供給し、検査対象のトランジスタTr10の特性
を測定することが可能となる。
【0008】一方、トランジスタTr11をオンさせた
場合には、トランジスタTr10をオフさせると共に、
出力バッファBuf10及び出力バッファBuf11を
活性化し、これらの出力バッファBuf10、Buf1
1の出力信号を外部端子O10、O11にそれぞれ出力
することができる。
場合には、トランジスタTr10をオフさせると共に、
出力バッファBuf10及び出力バッファBuf11を
活性化し、これらの出力バッファBuf10、Buf1
1の出力信号を外部端子O10、O11にそれぞれ出力
することができる。
【0009】図4に示したこの従来の半導体集積回路装
置の問題点は後述するが、この半導体集積回路装置の問
題点に対し、本発明者は、その回路構成を図5(A)、
図5(B)に示した、より改善された半導体集積回路装
置を、特開平7−94683号公報(特願平5−239
341号)に提案した。同公報には、回路を構成する半
導体デバイスの性能が製造規格内にあるか否かを各チッ
プ毎に自己診断する手段と、その診断結果を示す信号に
より集積回路装置の良否判定をチップ毎に行う手段を備
えた半導体集積回路装置が提案されており、図5(A)
は、上記公報に提案される従来の半導体集積回路装置の
ブロック図であり、図5(B)は図5(A)の中の診断
回路20の回路構成を示したものである。
置の問題点は後述するが、この半導体集積回路装置の問
題点に対し、本発明者は、その回路構成を図5(A)、
図5(B)に示した、より改善された半導体集積回路装
置を、特開平7−94683号公報(特願平5−239
341号)に提案した。同公報には、回路を構成する半
導体デバイスの性能が製造規格内にあるか否かを各チッ
プ毎に自己診断する手段と、その診断結果を示す信号に
より集積回路装置の良否判定をチップ毎に行う手段を備
えた半導体集積回路装置が提案されており、図5(A)
は、上記公報に提案される従来の半導体集積回路装置の
ブロック図であり、図5(B)は図5(A)の中の診断
回路20の回路構成を示したものである。
【0010】図5(A)を参照すると、この従来の半導
体集積回路装置においては、所定の論理入力信号が印加
される外部入力端子1及びその論理入力信号を処理した
結果の論理信号を外部に出力する外部出力端子2を有す
る信号処理回路10と、この信号処理回路10を構成す
るトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4の性能の良否を自己
診断する診断回路20と、から構成される。診断回路2
0は、少なくともトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4の内
1つのトランジスタと同一寸法の診断用トランジスタQ
DDTと、性能比較の基準となる基準トランジスタQ
REFと、を備え、診断用トランジスタQDDTのドレイン電
流と基準トランジスタQREFのドレイン電流とを比較す
ることによって、トランジスタQDDTの特性の良否を自
己診断する。ここでトランジスタの寸法が同一とは、M
OSトランジスタにおいては少なくともゲート長及びゲ
ート幅が同一であることを意味する。
体集積回路装置においては、所定の論理入力信号が印加
される外部入力端子1及びその論理入力信号を処理した
結果の論理信号を外部に出力する外部出力端子2を有す
る信号処理回路10と、この信号処理回路10を構成す
るトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4の性能の良否を自己
診断する診断回路20と、から構成される。診断回路2
0は、少なくともトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4の内
1つのトランジスタと同一寸法の診断用トランジスタQ
DDTと、性能比較の基準となる基準トランジスタQ
REFと、を備え、診断用トランジスタQDDTのドレイン電
流と基準トランジスタQREFのドレイン電流とを比較す
ることによって、トランジスタQDDTの特性の良否を自
己診断する。ここでトランジスタの寸法が同一とは、M
OSトランジスタにおいては少なくともゲート長及びゲ
ート幅が同一であることを意味する。
【0011】図5(B)を参照すると、診断回路20は
比較回路を構成しており、基準トランジスタQREFと信
号処理回路10内のトランジスタを代表する診断用トラ
ンジスタQDDTとの特性比較を行ない、診断用トランジ
スタQDDTの特性が基準トランジスタQREFの特性を越え
るか又は達しない場合、診断用トランジスタQDDTが製
造規格を満たさないと判定するものである。そして、判
定の良否に応じて、出力端子5に信号を発生し、この信
号により信号処理回路10の外部出力端子2を出力可能
状態又はハイインピーダンス状態のいずれかにする。
比較回路を構成しており、基準トランジスタQREFと信
号処理回路10内のトランジスタを代表する診断用トラ
ンジスタQDDTとの特性比較を行ない、診断用トランジ
スタQDDTの特性が基準トランジスタQREFの特性を越え
るか又は達しない場合、診断用トランジスタQDDTが製
造規格を満たさないと判定するものである。そして、判
定の良否に応じて、出力端子5に信号を発生し、この信
号により信号処理回路10の外部出力端子2を出力可能
状態又はハイインピーダンス状態のいずれかにする。
【0012】再び図5(B)を参照して、通常の比較回
路では、対称位置にある2個のトランジスタのゲート長
同士及びゲート幅同士が同一寸法となるようにする。こ
れは、たとえトランジスタのゲート長及びゲート幅が製
造工程でのばらつきにより設計値からずれた場合でも、
これら2つのトランジスタの相互コンダクタンスの同一
性が保たれ、ひいては回路の対称性が保たれるようにす
るためである。
路では、対称位置にある2個のトランジスタのゲート長
同士及びゲート幅同士が同一寸法となるようにする。こ
れは、たとえトランジスタのゲート長及びゲート幅が製
造工程でのばらつきにより設計値からずれた場合でも、
これら2つのトランジスタの相互コンダクタンスの同一
性が保たれ、ひいては回路の対称性が保たれるようにす
るためである。
【0013】例えば、図5(B)において、トランジス
タQ6AとトランジスタQ6Bとを同一寸法にし、同様に、
トランジスタQ7A、Q7Bの組、トランジスタQ8A、Q8B
の組及びトランジスタQDDT、QREFの組をそれぞれ同一
寸法にする。そして、この回路構成で、入力端子3A、
3Bにそれぞれ信号を入力してそれら信号の大小を比較
し、その比較結果に応じて“1”又は“0”の論理信号
を出力端子5(インバータ6の出力端)に得るものであ
る。
タQ6AとトランジスタQ6Bとを同一寸法にし、同様に、
トランジスタQ7A、Q7Bの組、トランジスタQ8A、Q8B
の組及びトランジスタQDDT、QREFの組をそれぞれ同一
寸法にする。そして、この回路構成で、入力端子3A、
3Bにそれぞれ信号を入力してそれら信号の大小を比較
し、その比較結果に応じて“1”又は“0”の論理信号
を出力端子5(インバータ6の出力端)に得るものであ
る。
【0014】この従来の半導体集積回路装置に用いる比
較回路は、後述するように、2つの入力信号の大小を比
較する通常の使用方法とは異って、2個のトランジスタ
QDDT及びQREFのドレイン電流間の差異を検出するよう
な構成としているため、2つの入力端子3A、3Bには
共通の電位を与える。即ち、トランジスタQDDT、QREF
のそれぞれのゲート電極を高位電源線4に接続してい
る。基準トランジスタQREFのドレイン電流IREFは、ト
ランジスタQ6B、Q7Bからなる第1のカレントミラー回
路で折り返されて、トランジスタQ8A、Q8Bからなる第
2のカレントミラー回路の入力端(トランジスタQ8Bの
ドレイン)に入力され、一方、診断用トランジスタQ
DDTのドレイン電流IDDTは、トランジスタQ6A、Q7Aか
らなる第3のカレントミラー回路で折り返され、第2及
び第3のカレントミラー回路の出力端(トランジスタQ
7A、Q8Aのドレイン)の接続点に接続されたインバータ
6′は、電流IDDTとIREFの差に対応した電圧信号を論
理反転し、インバータ6を介し二値論理信号として出力
端子5に出力する。
較回路は、後述するように、2つの入力信号の大小を比
較する通常の使用方法とは異って、2個のトランジスタ
QDDT及びQREFのドレイン電流間の差異を検出するよう
な構成としているため、2つの入力端子3A、3Bには
共通の電位を与える。即ち、トランジスタQDDT、QREF
のそれぞれのゲート電極を高位電源線4に接続してい
る。基準トランジスタQREFのドレイン電流IREFは、ト
ランジスタQ6B、Q7Bからなる第1のカレントミラー回
路で折り返されて、トランジスタQ8A、Q8Bからなる第
2のカレントミラー回路の入力端(トランジスタQ8Bの
ドレイン)に入力され、一方、診断用トランジスタQ
DDTのドレイン電流IDDTは、トランジスタQ6A、Q7Aか
らなる第3のカレントミラー回路で折り返され、第2及
び第3のカレントミラー回路の出力端(トランジスタQ
7A、Q8Aのドレイン)の接続点に接続されたインバータ
6′は、電流IDDTとIREFの差に対応した電圧信号を論
理反転し、インバータ6を介し二値論理信号として出力
端子5に出力する。
【0015】なお、入力の2つのトランジスタQDDTと
QREFとは、相互コンダクタンスはほぼ同等になるよう
に、すなわちゲート幅W対ゲート長Lの比(W/L)が
同程度になるようにされているが、それぞれの寸法の絶
対値は、トランジスタQREFのゲート長、及びゲート長
の方が、トランジスタQDDTのものよりもずっと大きく
されている。これに対して、トランジスタQDDTのゲー
ト幅及びゲート長は、信号処理回路10に用いられてい
る実際のMOSトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のいず
れか1つの寸法と同一である。
QREFとは、相互コンダクタンスはほぼ同等になるよう
に、すなわちゲート幅W対ゲート長Lの比(W/L)が
同程度になるようにされているが、それぞれの寸法の絶
対値は、トランジスタQREFのゲート長、及びゲート長
の方が、トランジスタQDDTのものよりもずっと大きく
されている。これに対して、トランジスタQDDTのゲー
ト幅及びゲート長は、信号処理回路10に用いられてい
る実際のMOSトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のいず
れか1つの寸法と同一である。
【0016】これは、後述するように、ウェハープロセ
ス中のばらつきに起因して、各トランジスタのゲート幅
及びゲート長が設計値よりずれた場合でも、基準トラン
ジスタQREFはその影響をほとんど受けず、比較基準と
しての所定の相互コンダクタンスを保つようにするため
である。
ス中のばらつきに起因して、各トランジスタのゲート幅
及びゲート長が設計値よりずれた場合でも、基準トラン
ジスタQREFはその影響をほとんど受けず、比較基準と
しての所定の相互コンダクタンスを保つようにするため
である。
【0017】以下に、図5に示した従来の半導体集積回
路装置の動作について、ウェハープロセス中でトランジ
スタのゲート長が設計値より短くなり、トランジスタの
性能が設計値からずれた場合を例として、トランジスタ
特性の良否判定方法と関連させて説明する。
路装置の動作について、ウェハープロセス中でトランジ
スタのゲート長が設計値より短くなり、トランジスタの
性能が設計値からずれた場合を例として、トランジスタ
特性の良否判定方法と関連させて説明する。
【0018】図6は、MOSトランジスタにおけるゲー
ト長と閾値電圧との関係を示す特性図である。同図にお
いて、ゲート長L1は、信号処理回路10内のトランジ
スタ及び診断回路20内の診断用トランジスタQDDTに
適用するゲート長であり、例えば0.5μmを用いる。
ゲート長L2は基準トランジスタQREFに適用するゲート
長であり、例えば5μmを用いる。ΔLはウェハープロ
セス中に発生するばらつきの許容幅を示し、例えば0.
05μmを適用する。ゲート長がL1の時の閾値電圧V
T10が例えば0.6Vの場合、ゲート長がL1−ΔL、L
1+ΔL、L2−ΔL、L2、L2+ΔLの閾値電圧
VT1L、VT1H、VT2L、VT20、VT2Hはそれぞれ、0.
45V、0.7V、0.895V、0.90V、0.9
05Vとなる。このとき、トランジスタの性能を表わす
相互コンダクタンスのばらつきの幅は電源電圧が3.3
Vの場合、ゲート長L1のトランジスタで+24%、−
16%であり、ゲート長L2のトランジスタで±1.5
%となる。
ト長と閾値電圧との関係を示す特性図である。同図にお
いて、ゲート長L1は、信号処理回路10内のトランジ
スタ及び診断回路20内の診断用トランジスタQDDTに
適用するゲート長であり、例えば0.5μmを用いる。
ゲート長L2は基準トランジスタQREFに適用するゲート
長であり、例えば5μmを用いる。ΔLはウェハープロ
セス中に発生するばらつきの許容幅を示し、例えば0.
05μmを適用する。ゲート長がL1の時の閾値電圧V
T10が例えば0.6Vの場合、ゲート長がL1−ΔL、L
1+ΔL、L2−ΔL、L2、L2+ΔLの閾値電圧
VT1L、VT1H、VT2L、VT20、VT2Hはそれぞれ、0.
45V、0.7V、0.895V、0.90V、0.9
05Vとなる。このとき、トランジスタの性能を表わす
相互コンダクタンスのばらつきの幅は電源電圧が3.3
Vの場合、ゲート長L1のトランジスタで+24%、−
16%であり、ゲート長L2のトランジスタで±1.5
%となる。
【0019】MOSトランジスタにおいて、ゲート長が
短くなる場合にはリーク電流が増加し、また素子寿命が
短くなるので、誤動作の防止及び品質保証の点より、下
限を設ける必要がある。この例では、下限を0.45μ
m以上、望ましくは0.47μm以上とすることが必要
である。一方、ゲート長が長くなる場合には回路動作ス
ピードが低下する問題があるので、上限として0.55
μm以下、望ましくは0.53μm以下の製造規格で管
理する必要がある。
短くなる場合にはリーク電流が増加し、また素子寿命が
短くなるので、誤動作の防止及び品質保証の点より、下
限を設ける必要がある。この例では、下限を0.45μ
m以上、望ましくは0.47μm以上とすることが必要
である。一方、ゲート長が長くなる場合には回路動作ス
ピードが低下する問題があるので、上限として0.55
μm以下、望ましくは0.53μm以下の製造規格で管
理する必要がある。
【0020】この従来例では、ゲート長の変化によりM
OSトランジスタの閾値電圧が変化し、この変化量が、
図6に示すように、ゲート長の長短により異なることを
利用してゲート長のばらつき量を検出し、トランジスタ
特性の良否を判定する。
OSトランジスタの閾値電圧が変化し、この変化量が、
図6に示すように、ゲート長の長短により異なることを
利用してゲート長のばらつき量を検出し、トランジスタ
特性の良否を判定する。
【0021】図5(B)に示した診断回路において、い
ま、L1=0.5μmで設計されたトランジスタのゲー
ト長の下限値を0.45μmとする。診断用トランジス
タQDDTは、ゲート長L1=0.50μm、ゲート幅=
5.0μmに設計し、基準トランジスタQREFは、ゲー
ト長L2=5.0μm、ゲート幅=77μmに設計す
る。このとき、トランジスタ寸法に製造上のばらつきが
ない場合には、診断用トランジスタQDDTの相互コンダ
クタンスは基準トランジスタQREFの相互コンダクタン
スよりも小さくなり、診断用トランジスタQDDTに流れ
るドレイン電流IDDTの約1.24倍のドレイン電流I
REFが基準トランジスタQREFに流れ、出力端子5には論
理出力信号“1”が出力される。
ま、L1=0.5μmで設計されたトランジスタのゲー
ト長の下限値を0.45μmとする。診断用トランジス
タQDDTは、ゲート長L1=0.50μm、ゲート幅=
5.0μmに設計し、基準トランジスタQREFは、ゲー
ト長L2=5.0μm、ゲート幅=77μmに設計す
る。このとき、トランジスタ寸法に製造上のばらつきが
ない場合には、診断用トランジスタQDDTの相互コンダ
クタンスは基準トランジスタQREFの相互コンダクタン
スよりも小さくなり、診断用トランジスタQDDTに流れ
るドレイン電流IDDTの約1.24倍のドレイン電流I
REFが基準トランジスタQREFに流れ、出力端子5には論
理出力信号“1”が出力される。
【0022】図5(A)に示す回路においては、診断用
トランジスタQDDTの特性が規格を満足していることを
示す診断回路20の出力端子5に出力される信号が論理
値“1”の時、出力段のトライステートバッファを構成
するトランジスタQ9、Q10がオン状態となる。即ち、
この出力トライステートバッファが活性化され、入力端
子1に入力される入力信号に応じた出力信号が外部出力
端子2に現れる。
トランジスタQDDTの特性が規格を満足していることを
示す診断回路20の出力端子5に出力される信号が論理
値“1”の時、出力段のトライステートバッファを構成
するトランジスタQ9、Q10がオン状態となる。即ち、
この出力トライステートバッファが活性化され、入力端
子1に入力される入力信号に応じた出力信号が外部出力
端子2に現れる。
【0023】一方、ウェハープロセス中に製造上のばら
つきが発生し、診断用トランジスタQDDTのゲート長が
0.45μmになり、基準トランジスタQREFのゲート
長が4.95μmとなったときに2つのトランジスタQ
DDT、QREFの相互コンダクタンスが同一となる。更に、
ゲート長が短くなると、これら2つのトランジスタQ
DDT、QREFの相互コンダクタンスの関係は逆となり、こ
の結果、診断用トランジスタQDDTの相互コンダクタン
スの方が大となる。このとき、診断回路20の出力端子
5の論理出力信号は“1”から“0”に変化し、出力段
のトライステートバッファを構成するトランジスタ
Q9、Q10が共にオフ状態となり、外部出力端子2はハ
イインピーダンス状態となって、この外部出力端子2か
らの出力は禁止される。
つきが発生し、診断用トランジスタQDDTのゲート長が
0.45μmになり、基準トランジスタQREFのゲート
長が4.95μmとなったときに2つのトランジスタQ
DDT、QREFの相互コンダクタンスが同一となる。更に、
ゲート長が短くなると、これら2つのトランジスタQ
DDT、QREFの相互コンダクタンスの関係は逆となり、こ
の結果、診断用トランジスタQDDTの相互コンダクタン
スの方が大となる。このとき、診断回路20の出力端子
5の論理出力信号は“1”から“0”に変化し、出力段
のトライステートバッファを構成するトランジスタ
Q9、Q10が共にオフ状態となり、外部出力端子2はハ
イインピーダンス状態となって、この外部出力端子2か
らの出力は禁止される。
【0024】以上の動作の説明から明らかなように、図
5に示す半導体集積回路装置では、診断回路20が信号
処理回路10に用いられるトランジスタの特性を自己診
断するので、これを動作させるための専用の信号(例え
ば、図4に示す従来の集積回路装置におけるテスト用信
号TEST)を外部から入力する必要がない。また、診
断結果は“1”、“0”の二値信号として表われ、この
信号が信号処理回路10の外部出力端子2の出力可否を
決定している。
5に示す半導体集積回路装置では、診断回路20が信号
処理回路10に用いられるトランジスタの特性を自己診
断するので、これを動作させるための専用の信号(例え
ば、図4に示す従来の集積回路装置におけるテスト用信
号TEST)を外部から入力する必要がない。また、診
断結果は“1”、“0”の二値信号として表われ、この
信号が信号処理回路10の外部出力端子2の出力可否を
決定している。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の半導体集積回路装置には以下に示す問題点を有
している。
た従来の半導体集積回路装置には以下に示す問題点を有
している。
【0026】第1の問題点は、図4に示した従来の半導
体集積回路装置では、検査対象のトランジスタの測定を
行なうためには、チップの外部からテスト用信号を印加
するための外部入力端子を必要とすることである。今日
の半導体集積回路装置では、高集積化、多機能化が進む
と共に、外部端子数が増加の一途をたどっている。この
ため、トランジスタ特性測定のために、外部端子を1本
消費することは避ける必要がある。
体集積回路装置では、検査対象のトランジスタの測定を
行なうためには、チップの外部からテスト用信号を印加
するための外部入力端子を必要とすることである。今日
の半導体集積回路装置では、高集積化、多機能化が進む
と共に、外部端子数が増加の一途をたどっている。この
ため、トランジスタ特性測定のために、外部端子を1本
消費することは避ける必要がある。
【0027】第2の問題点は、図4に示した従来の半導
体集積回路装置では、検査対象トランジスタの特性測定
を行なうために、特別にデジタル信号源、アナログ信号
源及びアナログテスター等の検査設備を要することであ
る。特に、アナログ信号の入力、測定を行なう場合、測
定時の検査設備からのノイズ対策が困難であり、これに
伴って、検査設備自身の高精度化、高価格化が問題とな
る。また、高集積化、多機能化が進むのに伴って、検査
時間が長時間化し、半導体集積回路装置のコストアップ
の要因となってきている現在、デジタル信号による測定
に比べて長い測定時間を要するアナログ信号の測定は避
けなればならない。
体集積回路装置では、検査対象トランジスタの特性測定
を行なうために、特別にデジタル信号源、アナログ信号
源及びアナログテスター等の検査設備を要することであ
る。特に、アナログ信号の入力、測定を行なう場合、測
定時の検査設備からのノイズ対策が困難であり、これに
伴って、検査設備自身の高精度化、高価格化が問題とな
る。また、高集積化、多機能化が進むのに伴って、検査
時間が長時間化し、半導体集積回路装置のコストアップ
の要因となってきている現在、デジタル信号による測定
に比べて長い測定時間を要するアナログ信号の測定は避
けなればならない。
【0028】第3の問題点としては、図5に示した従来
の半導体集積回路装置では、基準となるMOS型電界効
果トランジスタQREFは、診断用トランジスタQDDTのゲ
ート長、ゲート幅の数倍の寸法に設計されるが、図6に
示したように、トランジスタの閾値電圧にゲート長依存
性が存在するため、単純にゲート長とゲート幅の比を診
断用トランジスタのそれと同一にしても同一の相互コン
ダクタンスが得られず、所望特性を得る回路設計が容易
ではないという問題点がある。
の半導体集積回路装置では、基準となるMOS型電界効
果トランジスタQREFは、診断用トランジスタQDDTのゲ
ート長、ゲート幅の数倍の寸法に設計されるが、図6に
示したように、トランジスタの閾値電圧にゲート長依存
性が存在するため、単純にゲート長とゲート幅の比を診
断用トランジスタのそれと同一にしても同一の相互コン
ダクタンスが得られず、所望特性を得る回路設計が容易
ではないという問題点がある。
【0029】従って、本発明は、上記事情に鑑みて為さ
れたものであって、その目的は、回路設計の困難さを改
善し、製造ラインでの製造規格に正確に整合した判定基
準で検査対象トランジスタの良子判定を実行可能とした
診断回路を提供することにある。
れたものであって、その目的は、回路設計の困難さを改
善し、製造ラインでの製造規格に正確に整合した判定基
準で検査対象トランジスタの良子判定を実行可能とした
診断回路を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、外部から入力される信号を処理しその処
理結果の信号を出力端子を介して外部に出力する信号処
理回路と、前記信号処理回路に用いられる半導体デバイ
スの特性の良否を評価し、その評価結果を二値信号に変
換して出力する診断回路と、を同一チップ上に備え、前
記信号処理回路の少なくとも1つの出力信号の出力端子
からの出力許可/禁止を前記診断回路の出力信号の状態
によって制御する半導体集積回路装置において、前記診
断回路が、前記半導体デバイスの特性の評価を、前記半
導体デバイスの形成工程において形成した抵抗体の抵抗
値を評価することで行なうようにしたことを特徴とする
自己診断機能を有する半導体集積回路装置を提供する。
め、本発明は、外部から入力される信号を処理しその処
理結果の信号を出力端子を介して外部に出力する信号処
理回路と、前記信号処理回路に用いられる半導体デバイ
スの特性の良否を評価し、その評価結果を二値信号に変
換して出力する診断回路と、を同一チップ上に備え、前
記信号処理回路の少なくとも1つの出力信号の出力端子
からの出力許可/禁止を前記診断回路の出力信号の状態
によって制御する半導体集積回路装置において、前記診
断回路が、前記半導体デバイスの特性の評価を、前記半
導体デバイスの形成工程において形成した抵抗体の抵抗
値を評価することで行なうようにしたことを特徴とする
自己診断機能を有する半導体集積回路装置を提供する。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を図
面を参照して以下に説明する。図1を参照して、本発明
に係る半導体集積回路装置は、外部から入力される信号
を処理しその処理結果の信号を出力端子を介して外部に
出力する信号処理回路10と、この信号処理回路10に
用いられるMOS型電界効果トランジスタ(例えば
Q1、Q2、Q3、Q4)のゲート長の大小を評価し、その
評価結果を二値信号に変換する診断回路20と、を備
え、信号処理回路10の少なくとも1つの外部出力端子
2の状態を、信号出力が可能な状態、及び、電位レベル
が固定され又はハイインピーダンス状態の信号出力が不
可能な状態のうちのいずれに設定するかを診断回路20
の出力信号である二値信号の状態により制御するように
構成したものであり、MOS型電界効果トランジスタ
(Q1、Q2、Q3、Q4)のゲート長の評価が、このゲー
ト電極の形成と同一工程で形成される、抵抗体RDOT、
RREFの抵抗値の評価により行なうようにしたものであ
る。
面を参照して以下に説明する。図1を参照して、本発明
に係る半導体集積回路装置は、外部から入力される信号
を処理しその処理結果の信号を出力端子を介して外部に
出力する信号処理回路10と、この信号処理回路10に
用いられるMOS型電界効果トランジスタ(例えば
Q1、Q2、Q3、Q4)のゲート長の大小を評価し、その
評価結果を二値信号に変換する診断回路20と、を備
え、信号処理回路10の少なくとも1つの外部出力端子
2の状態を、信号出力が可能な状態、及び、電位レベル
が固定され又はハイインピーダンス状態の信号出力が不
可能な状態のうちのいずれに設定するかを診断回路20
の出力信号である二値信号の状態により制御するように
構成したものであり、MOS型電界効果トランジスタ
(Q1、Q2、Q3、Q4)のゲート長の評価が、このゲー
ト電極の形成と同一工程で形成される、抵抗体RDOT、
RREFの抵抗値の評価により行なうようにしたものであ
る。
【0032】半導体集積回路装置を構成するウェハーの
微小領域、例えばチップ内では、素子寸法の製造ばらつ
きの絶対値は同一であることが保障できる。従って、特
定のMOS型電界効果トランジスタのゲート電極及びこ
のゲート電極と同一製造工程で形成される抵抗体は同一
の細り、太りの影響を受ける。
微小領域、例えばチップ内では、素子寸法の製造ばらつ
きの絶対値は同一であることが保障できる。従って、特
定のMOS型電界効果トランジスタのゲート電極及びこ
のゲート電極と同一製造工程で形成される抵抗体は同一
の細り、太りの影響を受ける。
【0033】例えば、幅0.5μm、長さ10μmの第
1の抵抗体と、幅5μm、長さ100μmの第2の抵抗
体が同一チップ内に存在し、抵抗体を形成する材料の素
子寸法が0.05μm細くでき上った場合、第1の抵抗
体では抵抗値が11%大きくなるのに対し、設計寸法通
りにでき上っている場合には、第1の抵抗体と同一の抵
抗値を有する第2の抵抗体の抵抗値は1%大きくなるに
留まる。
1の抵抗体と、幅5μm、長さ100μmの第2の抵抗
体が同一チップ内に存在し、抵抗体を形成する材料の素
子寸法が0.05μm細くでき上った場合、第1の抵抗
体では抵抗値が11%大きくなるのに対し、設計寸法通
りにでき上っている場合には、第1の抵抗体と同一の抵
抗値を有する第2の抵抗体の抵抗値は1%大きくなるに
留まる。
【0034】従って、素子寸法上、製造ばらつきを受け
にくい素子を、基準素子として、素子特性を比較するこ
とにより、素子特性が所望の値になっているか否かを判
定することが可能となる。
にくい素子を、基準素子として、素子特性を比較するこ
とにより、素子特性が所望の値になっているか否かを判
定することが可能となる。
【0035】また、図3を参照して、本発明の別の実施
の形態として、MOS型電界効果トランジスタのゲート
長の評価を、信号処理回路10のMOS型電界効果トラ
ンジスタのドレイン電流の評価を行う従来の診断回路2
0(図5(B)参照)と、信号処理回路10のMOS型
電界効果トランジスタのゲート電極と同一工程で形成さ
れる基準用抵抗体と診断用抵抗体の抵抗値を評価する診
断回路21と、を並用して行なうようにしてもよい。前
述したように、従来の診断回路20は、信号処理回路1
0(図5(A)参照)のMOS型電界効果トランジスタ
内の一つのMOS型電界効果トランジスタと同一寸法の
診断用MOS型電界効果トランジスタQ DDT と、性能
比較の基準となる基準MOS型電界効果トランジスタQ
REF とを備え、診断用MOS型電界効果トランジスタ
Q DDT のドレイン電流と基準MOS型電界効果トラン
ジスタQ REF のドレイン電流とを比較することで、診
断用MOS型電界効果トランジスタQ DDT の特性を評
価する。ゲート長が規格外となる時の検出を、診断回路
21及び診断回路20で行なうと共に、ゲート長が規格
内でもゲート酸化膜厚、不純物添加量に異常が発生した
場合には、相互コンダクタンスの変化として診断回路2
0により検出することが可能となる。
の形態として、MOS型電界効果トランジスタのゲート
長の評価を、信号処理回路10のMOS型電界効果トラ
ンジスタのドレイン電流の評価を行う従来の診断回路2
0(図5(B)参照)と、信号処理回路10のMOS型
電界効果トランジスタのゲート電極と同一工程で形成さ
れる基準用抵抗体と診断用抵抗体の抵抗値を評価する診
断回路21と、を並用して行なうようにしてもよい。前
述したように、従来の診断回路20は、信号処理回路1
0(図5(A)参照)のMOS型電界効果トランジスタ
内の一つのMOS型電界効果トランジスタと同一寸法の
診断用MOS型電界効果トランジスタQ DDT と、性能
比較の基準となる基準MOS型電界効果トランジスタQ
REF とを備え、診断用MOS型電界効果トランジスタ
Q DDT のドレイン電流と基準MOS型電界効果トラン
ジスタQ REF のドレイン電流とを比較することで、診
断用MOS型電界効果トランジスタQ DDT の特性を評
価する。ゲート長が規格外となる時の検出を、診断回路
21及び診断回路20で行なうと共に、ゲート長が規格
内でもゲート酸化膜厚、不純物添加量に異常が発生した
場合には、相互コンダクタンスの変化として診断回路2
0により検出することが可能となる。
【0036】
【実施例】上記した本発明の実施の形態をより詳細に説
明すべく、本発明の実施例を図面を参照して以下に説明
する。図1(A)は本発明の第1の実施例の構成をブロ
ック図にて示したものであり、図1(B)は図1(A)
中の診断回路21の回路構成を示したものである。
明すべく、本発明の実施例を図面を参照して以下に説明
する。図1(A)は本発明の第1の実施例の構成をブロ
ック図にて示したものであり、図1(B)は図1(A)
中の診断回路21の回路構成を示したものである。
【0037】図1(A)を参照すると、信号処理回路1
0は、図5に示した従来の半導体集積回路装置における
信号処理回路10と同一の構成とされており、本実施例
は、診断回路21の構成が、図5に示した診断回路20
と相違している。即ち、図5に示した従来の半導体集積
回路装置では、トランジスタ特性の比較を行なうために
診断用トランジスタQDDTと基準トランジスタQREFとを
比較する構成とされたのに対し、本実施例では、診断用
抵抗RDDTと基準抵抗RREFとを比較することにより、同
様の効果を得るものである。
0は、図5に示した従来の半導体集積回路装置における
信号処理回路10と同一の構成とされており、本実施例
は、診断回路21の構成が、図5に示した診断回路20
と相違している。即ち、図5に示した従来の半導体集積
回路装置では、トランジスタ特性の比較を行なうために
診断用トランジスタQDDTと基準トランジスタQREFとを
比較する構成とされたのに対し、本実施例では、診断用
抵抗RDDTと基準抵抗RREFとを比較することにより、同
様の効果を得るものである。
【0038】次に、図1(B)を参照して、診断回路2
1の動作について説明する。
1の動作について説明する。
【0039】診断回路21は、比較回路を構成してお
り、その構成要素であるトランジスタQ6A、Q6B、
Q7A、Q7B、Q8A、Q8Bは、図5に示した半導体集積回
路装置における診断回路20の構成と同一の構成とされ
ている。
り、その構成要素であるトランジスタQ6A、Q6B、
Q7A、Q7B、Q8A、Q8Bは、図5に示した半導体集積回
路装置における診断回路20の構成と同一の構成とされ
ている。
【0040】診断用抵抗RDDT及び基準抵抗RREFは、信
号処理回路10及び診断回路21を構成するトランジス
タQ1、Q2、…Q6A、Q6B、…のゲート電極を製造する
工程と同一工程で形成する。より詳細には、例えば、材
料としてはリンの添加された多結晶シリコンを用い、そ
の素子寸法を決定するフォトリソグラフィ工程、エッチ
ング工程は、ゲート電極形成の工程と同時に行なう。
号処理回路10及び診断回路21を構成するトランジス
タQ1、Q2、…Q6A、Q6B、…のゲート電極を製造する
工程と同一工程で形成する。より詳細には、例えば、材
料としてはリンの添加された多結晶シリコンを用い、そ
の素子寸法を決定するフォトリソグラフィ工程、エッチ
ング工程は、ゲート電極形成の工程と同時に行なう。
【0041】また、診断用抵抗RDDTの幅は、信号処理
回路10を構成するトランジスタQ1〜Q4のゲート長と
同一寸法に構成する。これにより、診断用抵抗RDDTの
幅の製造ばらつきによる変動は、トランジスタQ1〜Q4
のゲート長の製造ばらつきと同一となることが保証され
る。一方、基準抵抗RREFの幅は診断用抵抗RDDTの幅よ
り十分大きく設計し、製造ばらつきによる変動が無視で
きる程度に設計する。
回路10を構成するトランジスタQ1〜Q4のゲート長と
同一寸法に構成する。これにより、診断用抵抗RDDTの
幅の製造ばらつきによる変動は、トランジスタQ1〜Q4
のゲート長の製造ばらつきと同一となることが保証され
る。一方、基準抵抗RREFの幅は診断用抵抗RDDTの幅よ
り十分大きく設計し、製造ばらつきによる変動が無視で
きる程度に設計する。
【0042】図2に、診断用抵抗RDDTと基準抵抗RREF
の抵抗値の製造ばらつきによる変動の状況を示す。図2
において横軸は抵抗幅を、縦軸は抵抗値を示している。
ここで診断用抵抗RDDTの幅をw1、基準抵抗RREFの幅
をw2(w2>>w1、w2はw1よりも大幅に大)とし、製
造ばらつきの量をΔwとする。半導体集積回路装置円に
構成される抵抗体の抵抗値Rは次式(1)で表わされ
る。
の抵抗値の製造ばらつきによる変動の状況を示す。図2
において横軸は抵抗幅を、縦軸は抵抗値を示している。
ここで診断用抵抗RDDTの幅をw1、基準抵抗RREFの幅
をw2(w2>>w1、w2はw1よりも大幅に大)とし、製
造ばらつきの量をΔwとする。半導体集積回路装置円に
構成される抵抗体の抵抗値Rは次式(1)で表わされ
る。
【0043】
【数1】
【0044】ここで、ρは材料、例えばリンの添加され
たポリシリの比抵抗であり、lは抵抗の長さ、wは抵抗
の幅、tは抵抗の厚さをそれぞれ示している。上式
(1)から明らかなように、抵抗値Rは抵抗の幅wに反
比例する。即ち、図2に示すように、同一の製造ばらつ
き幅Δwの影響下では、診断用抵抗RDDTはR1L〜R10
〜R1Hの大きな幅でその抵抗値が変化するのに対し、基
準抵抗RREFはR2L〜R20〜R2Hの小さな幅での変化に
留まる。
たポリシリの比抵抗であり、lは抵抗の長さ、wは抵抗
の幅、tは抵抗の厚さをそれぞれ示している。上式
(1)から明らかなように、抵抗値Rは抵抗の幅wに反
比例する。即ち、図2に示すように、同一の製造ばらつ
き幅Δwの影響下では、診断用抵抗RDDTはR1L〜R10
〜R1Hの大きな幅でその抵抗値が変化するのに対し、基
準抵抗RREFはR2L〜R20〜R2Hの小さな幅での変化に
留まる。
【0045】再び図1(B)を参照して、診断回路21
の動作を説明する。ここで、図5に示した従来の半導体
集積回路装置と同様に、信号処理回路10に用いるトラ
ンジスタのゲート長及び診断用抵抗RDDTの幅w1を0.
5μmとし、基準抵抗RREFの幅w2を5.0μmとし、
製造ばらつきにより0.05μm以上の細りが発生した
場合に、比較回路として作用する診断回路21は、その
出力を反転するよう回路を構成するものとする。即ち、
診断用抵抗RDDTが0.45μm、基準抵抗が4.95
μmの時に、比較回路が平衡状態となるようにする。
の動作を説明する。ここで、図5に示した従来の半導体
集積回路装置と同様に、信号処理回路10に用いるトラ
ンジスタのゲート長及び診断用抵抗RDDTの幅w1を0.
5μmとし、基準抵抗RREFの幅w2を5.0μmとし、
製造ばらつきにより0.05μm以上の細りが発生した
場合に、比較回路として作用する診断回路21は、その
出力を反転するよう回路を構成するものとする。即ち、
診断用抵抗RDDTが0.45μm、基準抵抗が4.95
μmの時に、比較回路が平衡状態となるようにする。
【0046】今、診断用抵抗RDDTの長さl1を10μm
に設計すれば、抵抗体の比抵抗ρ、厚さtが同一である
ことより、基準抵抗の長さl2は、次式(2)のように
設定すればよいことが判る。
に設計すれば、抵抗体の比抵抗ρ、厚さtが同一である
ことより、基準抵抗の長さl2は、次式(2)のように
設定すればよいことが判る。
【0047】
【数2】
【0048】製造ばらつきがない状態では、診断用抵抗
RDDT(w1=0.5μm、l1=10μm)は基準抵抗
RREF(w2=5.0μm、l2=110μm)の約91
%の抵抗値を有する。従って、診断用抵抗RDDTに直列
に接続されるトランジスタQ6Aのドレイン電流は基準抵
抗RREFに直列に接続されるトランジスタQ6Bのドレイ
ン電流より大きな状態となっている。
RDDT(w1=0.5μm、l1=10μm)は基準抵抗
RREF(w2=5.0μm、l2=110μm)の約91
%の抵抗値を有する。従って、診断用抵抗RDDTに直列
に接続されるトランジスタQ6Aのドレイン電流は基準抵
抗RREFに直列に接続されるトランジスタQ6Bのドレイ
ン電流より大きな状態となっている。
【0049】一方、製造ばらつきが発生し、設計寸法よ
り0.05μmを越える細りが発生した場合には、R
DDT>RREFの関係が発生し、トランジスタQ6A、Q6Bの
ドレイン電流の大小関係が逆転するため、診断回路21
の出力端子5の信号レベルは、前述の製造ばらつきのな
い状態から反転することとなる。
り0.05μmを越える細りが発生した場合には、R
DDT>RREFの関係が発生し、トランジスタQ6A、Q6Bの
ドレイン電流の大小関係が逆転するため、診断回路21
の出力端子5の信号レベルは、前述の製造ばらつきのな
い状態から反転することとなる。
【0050】本実施例における回路動作の状況は、図5
に示した従来の半導体集積回路装置とほぼ同じではある
が、この従来の半導体集積回路装置では、MOS型電界
効果トランジスタの相互コンダクタンスの比較を行なう
ため、回路定数、即ち基準トランジスタQREFのゲート
長、ゲート幅の設定が煩雑である。これに対し、本実施
例に係る半導体集積回路装置では、非常に簡単に設計値
を求め得るという利点を有している。
に示した従来の半導体集積回路装置とほぼ同じではある
が、この従来の半導体集積回路装置では、MOS型電界
効果トランジスタの相互コンダクタンスの比較を行なう
ため、回路定数、即ち基準トランジスタQREFのゲート
長、ゲート幅の設定が煩雑である。これに対し、本実施
例に係る半導体集積回路装置では、非常に簡単に設計値
を求め得るという利点を有している。
【0051】MOS型電界効果トランジスタの相互コン
ダクタンスgmは概略的に次式(3)で表わされる。
ダクタンスgmは概略的に次式(3)で表わされる。
【0052】
【数3】
【0053】ここで、Kは定数、Lは実効のゲート長、
Wは実効のゲート幅、VGはゲート電極への印加電圧、
VTはMOSトランジスタの閾値電圧を示す。
Wは実効のゲート幅、VGはゲート電極への印加電圧、
VTはMOSトランジスタの閾値電圧を示す。
【0054】ここで、問題となる点は、前述の如く、閾
値電圧VTは、ゲート長Lに対する依存性があるため、
図5に示した、診断用トランジスタQDDTのゲート長、
ゲート幅を単純に所定倍に大きくして基準トランジスタ
QREFのゲート長、ゲート幅としても、診断用トランジ
スタQDDTの相互コンダクタンスと基準トランジスタQ
REFの相互コンダクタンスとが同一とならず、診断用ト
ランジスタQDDTと基準トランジスタQREFの閾値電圧V
Tの差等を加味して設計しなければならないことにあ
る。また、現実の回路設計では細かなデバイス性能の合
わせ込みを必要とするため、試作品を作った上でのカッ
ト・アンド・トライも必要になる。
値電圧VTは、ゲート長Lに対する依存性があるため、
図5に示した、診断用トランジスタQDDTのゲート長、
ゲート幅を単純に所定倍に大きくして基準トランジスタ
QREFのゲート長、ゲート幅としても、診断用トランジ
スタQDDTの相互コンダクタンスと基準トランジスタQ
REFの相互コンダクタンスとが同一とならず、診断用ト
ランジスタQDDTと基準トランジスタQREFの閾値電圧V
Tの差等を加味して設計しなければならないことにあ
る。また、現実の回路設計では細かなデバイス性能の合
わせ込みを必要とするため、試作品を作った上でのカッ
ト・アンド・トライも必要になる。
【0055】以上説明したように、本実施例において
は、診断回路21は、ほぼ同一の抵抗値を有するように
抵抗の長さと抵抗の幅との比を近似させた2つの抵抗体
RDDT、RREFを比較回路の入力部に配し、抵抗体
RDDT、RREFの各抵抗の幅が製造ばらつきにより同一の
細りを生じ、抵抗幅の小さい抵抗体RDDTの抵抗値の変
化が抵抗幅の大きい抵抗体RREFの抵抗値の変化より大
きいことを利用して、抵抗体及びそれと同一の変化を示
すMOS型電界効果トランジスタのゲート長の変化幅を
検出するものである。
は、診断回路21は、ほぼ同一の抵抗値を有するように
抵抗の長さと抵抗の幅との比を近似させた2つの抵抗体
RDDT、RREFを比較回路の入力部に配し、抵抗体
RDDT、RREFの各抵抗の幅が製造ばらつきにより同一の
細りを生じ、抵抗幅の小さい抵抗体RDDTの抵抗値の変
化が抵抗幅の大きい抵抗体RREFの抵抗値の変化より大
きいことを利用して、抵抗体及びそれと同一の変化を示
すMOS型電界効果トランジスタのゲート長の変化幅を
検出するものである。
【0056】なお、診断回路21に用いられるトランジ
スタQ6A、Q6B、Q7A、Q7B、Q8A、Q8Bの素子寸法
は、比較回路の特性ばらつきを低減するため、ゲート長
は3.0μm以上とすることが好ましい。
スタQ6A、Q6B、Q7A、Q7B、Q8A、Q8Bの素子寸法
は、比較回路の特性ばらつきを低減するため、ゲート長
は3.0μm以上とすることが好ましい。
【0057】また本実施例では、基準抵抗RREFの幅を
診断用抵抗RDDTの幅の10倍として説明を行なった
が、この倍率は規格管理を必要とする素子寸法とその製
造ばらつき幅より判断すべきである。すなわち、製造ば
らつき幅の規格を±10%以下とする場合は、少なくと
も3倍以上、望ましくは5倍以上に設定する必要があ
る。更に、製造ばらつき幅の規格を±7%以下とする場
合には少なくとも5倍以上に設定する必要がある。
診断用抵抗RDDTの幅の10倍として説明を行なった
が、この倍率は規格管理を必要とする素子寸法とその製
造ばらつき幅より判断すべきである。すなわち、製造ば
らつき幅の規格を±10%以下とする場合は、少なくと
も3倍以上、望ましくは5倍以上に設定する必要があ
る。更に、製造ばらつき幅の規格を±7%以下とする場
合には少なくとも5倍以上に設定する必要がある。
【0058】次に、本発明の第2の実施例について図3
を参照して説明する。同図において、信号処理回路10
及び診断回路21は、図1を参照して説明した前記第1
の実施例の構成と同一である。
を参照して説明する。同図において、信号処理回路10
及び診断回路21は、図1を参照して説明した前記第1
の実施例の構成と同一である。
【0059】本実施例では、更に、図5(B)に示した
従来の診断回路20(MOS型電界効果トランジスタの
相互コンダクタンスの比較を行なう構成)を追加し、診
断回路21の出力端子51に発生する判定信号と、診断
回路20の出力端子52に発生する判定信号と、をOR
回路30の入力として受け、OR回路30の出力信号に
より信号処理回路10の外部出力端子2に出力される信
号の制御を行なうものである。
従来の診断回路20(MOS型電界効果トランジスタの
相互コンダクタンスの比較を行なう構成)を追加し、診
断回路21の出力端子51に発生する判定信号と、診断
回路20の出力端子52に発生する判定信号と、をOR
回路30の入力として受け、OR回路30の出力信号に
より信号処理回路10の外部出力端子2に出力される信
号の制御を行なうものである。
【0060】MOS型電界効果トランジスタの特性(閾
値電圧、相互コンダクタンス等)は製造ばらつきにより
変動し、その影響度合はゲート長のばらつきが主要素で
はあるが、他の要因としてのゲート酸化膜厚、ゲート領
域への閾値電圧制御用の不純物添加量も重要である。
値電圧、相互コンダクタンス等)は製造ばらつきにより
変動し、その影響度合はゲート長のばらつきが主要素で
はあるが、他の要因としてのゲート酸化膜厚、ゲート領
域への閾値電圧制御用の不純物添加量も重要である。
【0061】従って、本実施例では、ゲート長が規格外
となる時の検出を、診断回路21及び診断回路20で行
なうと共に、ゲート長が規格内でもゲート酸化膜厚、不
純物添加量に異常が発生した場合には、相互コンダクタ
ンスの変化として診断回路20により検出することが可
能となる。即ち、本実施例では、前記第1の実施例と比
較して、回路動作の信頼性を向上することができる。
となる時の検出を、診断回路21及び診断回路20で行
なうと共に、ゲート長が規格内でもゲート酸化膜厚、不
純物添加量に異常が発生した場合には、相互コンダクタ
ンスの変化として診断回路20により検出することが可
能となる。即ち、本実施例では、前記第1の実施例と比
較して、回路動作の信頼性を向上することができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本実施例において
は、半導体集積回路装置内部に、この半導体集積回路装
置を構成するMOS型電界効果トランジスタのゲート長
を自己診断するための比較回路より成る診断回路を内蔵
したものであり、診断結果により半導体集積回路装置の
出力端子の状態に影響を与えて、その出力端子の出力可
否を制御するものであり、以下の効果を有する。
は、半導体集積回路装置内部に、この半導体集積回路装
置を構成するMOS型電界効果トランジスタのゲート長
を自己診断するための比較回路より成る診断回路を内蔵
したものであり、診断結果により半導体集積回路装置の
出力端子の状態に影響を与えて、その出力端子の出力可
否を制御するものであり、以下の効果を有する。
【0063】第1の効果は、半導体集積回路装置の評価
が容易になることであり、これにより半導体集積回路装
置の原価を低減することができる。
が容易になることであり、これにより半導体集積回路装
置の原価を低減することができる。
【0064】これは、本発明に係る半導体集積回路装置
は、アナログテスター等の高価な評価設備を必要とせ
ず、通常のデジタルテスターで検査できるためである。
は、アナログテスター等の高価な評価設備を必要とせ
ず、通常のデジタルテスターで検査できるためである。
【0065】第2の効果は、半導体集積回路装置の外部
入出力端子数を不必要に増加させる必要がないことであ
る。
入出力端子数を不必要に増加させる必要がないことであ
る。
【0066】これは、本発明においては、診断結果に応
じて半導体集積回路装置の外部出力端子の出力可否を決
定する構成としたことによる。
じて半導体集積回路装置の外部出力端子の出力可否を決
定する構成としたことによる。
【0067】第3の効果は、製造ばらつき規格幅を容易
に回路素子寸法に反映できることであり、これにより半
導体集積回路装置の開発期間を短縮することができる。
に回路素子寸法に反映できることであり、これにより半
導体集積回路装置の開発期間を短縮することができる。
【0068】これは、本発明においては、ゲート長の変
化を代替素子である抵抗体の幅の変化に置き換えて検出
するため、単純に抵抗値の変化をモニターすれば良いた
めである。
化を代替素子である抵抗体の幅の変化に置き換えて検出
するため、単純に抵抗値の変化をモニターすれば良いた
めである。
【図1】(A)は本発明の第1の実施形態の構成を示す
ブロック図である。(B)は本発明の第1の実施形態に
おける診断回路の回路構成を示す図である。
ブロック図である。(B)は本発明の第1の実施形態に
おける診断回路の回路構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例を説明するための図であり、抵
抗体の抵抗値特性を説明するための、抵抗幅−抵抗値特
性図である。
抗体の抵抗値特性を説明するための、抵抗幅−抵抗値特
性図である。
【図3】本発明の第2の実施形態の構成を示すブロック
図である。
図である。
【図4】従来の半導体集積回路装置の回路構成の一例を
示す図である。
示す図である。
【図5】従来の半導体集積回路装置の構成を示す図であ
り、(A)はブロック図、(B)は診断回路の回路構成
を示す図である。
り、(A)はブロック図、(B)は診断回路の回路構成
を示す図である。
【図6】MOSトランジスタの特性を説明するための、
ゲート長−閾値電圧特性図である。
ゲート長−閾値電圧特性図である。
1 入力端子 2 出力端子 3A、3B 出力端子 4 高位電源線 5、51、52 出力端子 6 インバータ 10 信号処理回路 20、21 診断回路 30 OR回路 RDDT 診断用抵抗 RREF 基準抵抗 QDDT 診断用トランジスタ QREF 基準トランジスタ
Claims (9)
- 【請求項1】外部から入力される信号を処理しその処理
結果の信号を出力端子を介して外部に出力する信号処理
回路と、 前記信号処理回路に用いられる半導体デバイスの特性の
良否を評価し、その評価結果を二値信号に変換して出力
する診断回路と、 を同一チップ上に備え、 前記信号処理回路の少なくとも1つの出力信号の出力端
子からの出力許可/禁止を前記診断回路の出力信号の状
態によって制御する半導体集積回路装置において、 前記診断回路が、前記半導体デバイスの特性の評価を、
前記半導体デバイスの形成工程において形成した抵抗体
の抵抗値を評価することで行なうようにしたことを特徴
とする自己診断機能を有する半導体集積回路装置。 - 【請求項2】前記半導体デバイスがMOS型電界効果ト
ランジスタからなり、前記診断回路が、半導体デバイス
の特性の評価として、MOS型電界効果トランジスタの
ゲート電極の形成工程と同一工程で形成される基準用抵
抗と診断用抵抗との抵抗値を比較評価して、該MOS型
電界効果トランジスタのゲート長の大小を評価すること
を特徴とする請求項1記載の自己診断機能を有する半導
体集積回路装置。 - 【請求項3】前記半導体デバイスがMOS型電界効果ト
ランジスタからなり、前記診断回路が、前記半導体デバ
イスの特性の評価として、所定の幅の基準用抵抗と、評
価対象のMOS型電界効果トランジスタのゲート長と略
同一幅の診断用抵抗と、にそれぞれ流れる電流を比較し
て、該MOS型電界効果トランジスタのゲート長の大小
を評価することを特徴とする請求項1記載の自己診断機
能を有する半導体集積回路装置。 - 【請求項4】外部から入力される信号を処理しその処理
結果の信号を出力端子を介して外部に出力する信号処理
回路と、 前記信号処理回路に用いられるMOS型電界効果トラン
ジスタのゲート長の大小を評価し、その評価結果を二値
信号に変換して出力する診断回路と、 を同一チップ上に備え、 前記信号処理回路の少なくとも1つの出力端子の状態
を、前記処理結果の信号が出力可能な状態及び、電位レ
ベルが固定され又はハイインピーダンス状態にされて前
記処理結果の信号が出力不能な状態のいずれかに前記診
断回路の出力信号である前記二値信号の状態によって制
御する半導体集積回路装置において、 前記MOS型電界効果トランジスタのゲート長の評価
が、前記MOS型電界効果トランジスタのゲート電極を
形成する工程と同一工程で形成される抵抗体の抵抗値を
評価することで行なうようにしたことを特徴とする自己
診断機能を有する半導体集積回路装置。 - 【請求項5】請求項4記載の半導体集積回路装置におい
て、前記信号処理回路のMOS型電界効果トランジスタの内
の一つのMOS型電界効果トランジスタと同一寸法の診
断用MOS型電界効果トランジスタと、性能比較の基準
となる基準MOS型電界効果トランジスタとを備え、前
記診断用MOS型電界効果トランジスタのドレイン電流
と前記基準MOS型電界効果トランジスタのドレイン電
流とを比較することによって前記診断用MOS型電界効
果トランジスタの特性の良否を評価する回路をさらに備
え、 前記信号処理回路の 前記MOS型電界効果トランジスタ
のゲート長の評価が、前記診断用 MOS型電界効果トランジスタの特性の評価
と、前記信号処理回路の前記MOS型電界効果トランジ
スタのゲート電極の形成工程と同一の工程で形成される
基準用抵抗体と診断用抵抗体の抵抗値の評価と、を並用
して行われることを特徴とする自己診断機能を有する半
導体集積回路装置。 - 【請求項6】請求項4又は5記載の半導体集積回路装置
において、 前記抵抗体の評価は、2本の抵抗体の抵抗値を比較する
ことにより行なわれ、一方の抵抗体は前記MOS型電界
効果トランジスタのゲート長と同一幅に構成され、 比較の基準となる他方の抵抗体は、前記一方の抵抗体の
幅よりも大きな幅を有することを特徴とする自己診断機
能を有する半導体集積回路装置。 - 【請求項7】請求項6記載の半導体集積回路装置におい
て、 前記一方の抵抗体の幅と長さとの比と、前記他方の抵抗
体の幅と長さとの比がほぼ同一に設計されることを特徴
とする自己診断機能を有する半導体集積回路装置。 - 【請求項8】請求項7記載の半導体集積回路装置におい
て、 前記他方の抵抗体の幅が前記一方の抵抗体幅の予め定め
た所定倍以上に設定されることを特徴とする自己診断機
能を有する半導体集積回路装置。 - 【請求項9】請求項7記載の半導体集積回路装置におい
て、 前記他方の抵抗体の幅が前記一方の抵抗体幅の3倍以上
に設定されることを特徴とする自己診断機能を有する半
導体集積回路装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8087201A JP3011095B2 (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 自己診断機能を有する半導体集積回路装置 |
US08/788,444 US5917333A (en) | 1996-03-15 | 1997-01-28 | Semiconductor integrated circuit device with diagnostic circuit using resistor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8087201A JP3011095B2 (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 自己診断機能を有する半導体集積回路装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09251059A JPH09251059A (ja) | 1997-09-22 |
JP3011095B2 true JP3011095B2 (ja) | 2000-02-21 |
Family
ID=13908371
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8087201A Expired - Fee Related JP3011095B2 (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 自己診断機能を有する半導体集積回路装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
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JP (1) | JP3011095B2 (ja) |
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JP2001060608A (ja) | 1999-08-19 | 2001-03-06 | Nec Corp | 半導体装置 |
US6373266B1 (en) * | 2000-03-31 | 2002-04-16 | Agere Systems Guardian Corp. | Apparatus and method for determining process width variations in integrated circuits |
JP2004205301A (ja) * | 2002-12-25 | 2004-07-22 | Nec Corp | 評価装置及びそれに用いる回路設計方法 |
US10476502B2 (en) * | 2017-04-28 | 2019-11-12 | Cirrus Logic, Inc. | Control of switches in a variable impedance element |
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DE3761711D1 (de) * | 1986-05-14 | 1990-03-15 | American Telephone & Telegraph | Integrierte schaltung mit anzeige der kanallaenge. |
US4958123A (en) * | 1987-12-23 | 1990-09-18 | U.S. Philips Corporation | Circuit arrangement for processing sampled analogue electrical signals |
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JP3017871B2 (ja) * | 1991-01-02 | 2000-03-13 | テキサス インスツルメンツ インコーポレイテツド | Icデバイスに対するチップ上のバラツキ検知回路 |
US5332973A (en) * | 1992-05-01 | 1994-07-26 | The University Of Manitoba | Built-in fault testing of integrated circuits |
JPH0794683A (ja) * | 1993-09-27 | 1995-04-07 | Nec Corp | 自己診断機能を有する半導体集積回路装置 |
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1996
- 1996-03-15 JP JP8087201A patent/JP3011095B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-01-28 US US08/788,444 patent/US5917333A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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US5917333A (en) | 1999-06-29 |
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